JP3320824B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JP3320824B2
JP3320824B2 JP6773793A JP6773793A JP3320824B2 JP 3320824 B2 JP3320824 B2 JP 3320824B2 JP 6773793 A JP6773793 A JP 6773793A JP 6773793 A JP6773793 A JP 6773793A JP 3320824 B2 JP3320824 B2 JP 3320824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転者のステアリング
操舵に応じて後輪又は前輪を強制的に操舵制御して、車
両の運転性や安定性を高めるようにした車両の操舵装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両の操舵装置して、例
えば運転者のステアリング操作時には、前輪の操舵角に
対応する後輪の転舵比を車速に応じて決定し、該転舵比
で後輪を前輪操舵に合せて操舵制御するものが知られて
いるが、このものでは、運転者の意思に合致した操舵性
能を得ることが可能である反面、運転者がステアリング
を操作した直後の初期状態では、前輪と後輪とが同相に
なる場合が多いため、該初期状態での車両の回頭性が低
い憾みがあった。
【0003】そのため、従来、例えば特開平1−262
268号公報に開示されるものでは、運転者のステアリ
ング操舵量に基いて車両の制御目標ヨーレイトを演算す
ると共に、車両のヨーレイトを実測し、このヨーレイト
の実測値と制御目標値との偏差に応じたフィードバック
制御量でもって後輪の操舵角をフィードバック制御する
ことにより、ステアリング操作直後の初期状態でもヨー
レイトを素早く発生させて、この初期状態での車両の回
頭性を高めている。しかし、この従来のフィードバック
制御では、ヨーレイトの実測値と制御目標値との偏差の
みに応じてフィードバック制御量を演算して後輪を操舵
制御する,1入力1出力制御系である関係上、ヨーレイ
トの偏差のみに対応した後輪操舵では、例えば車両の横
滑り角が大値の場合には小値の場合に比べて制御のハン
チングが生じ易く、このため制御のハンチングが生じ難
いよう制御ゲインを常に小値に設定する必要があり、そ
の結果、制御目標ヨーレイト値への速応性が高くないと
共に、実際ヨーレイトを制御目標値に精度良くは制御し
得ず、定常特性を高めるにも限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
先に、例えば特願平4−237437号等の明細書及び
図面において、上記のフィードバック制御に代えて、実
測ヨーレイトの状態フィードバック制御を採用すること
を提案している。このヨーレイトの状態フィードバック
制御は、車両のヨーレイトを実測する他、車両の複数の
状態変数,例えば車輪又は車両の横滑り角、前輪及び後
輪のコーナリングフォース等を車両の状態方程式及び出
力方程式に基いて推定して車両の運動状態を把握し、こ
れ等複数の状態変数を用いて車両の実際ヨーレイトを制
御目標値にするよう例えば後輪操舵角を最適制御する制
御系であって、多変数1出力制御系であるので、車両の
運動状態に合致したフィードバック制御量でもって後輪
等を操舵制御でき、ステアリング操作時当初の車両の回
頭性を向上できる等、制御の速応性及び定常特性のの双
方の向上を図ることが可能である。
【0005】更に、本出願人は、上記の状態フィードバ
ック制御では、次の欠点があることに着目して以下の制
御を適用することを発明した。即ち、状態フィードバッ
ク制御では、車輪又は車両の横滑り角やコーナリングフ
ォース等の推定に際し、車速や車輪のコーナリングパワ
ーを定数として演算しているが、これ等は実際には変数
であり、後者の車輪のコーナリングパワーは路面の摩擦
係数やタイヤの空気圧に応じて変化するものであり、そ
の結果、車両の運動特性は図13に示すように路面の摩
擦係数等の変化に応じて変化する。従って、予め設定し
た車両の運動特性の下では、制御の速応性及び定常特性
の向上を図り得るが、車速や路面の摩擦係数等の変化に
応じて車両の運動特性に大きな変化が生じると、車両の
横滑り角等の推定に誤差が生じて最適制御にズレが生
じ、その分、目標ヨーレイトへの速応性が低下すると共
に、車両の安定性は保証されなくなる。
【0006】そこで、例えば制御系の一巡伝達関数が
「1」以下であることを全ての周波数領域に亘って満足
させて制御系の安定性の向上を図るH∞制御(例えば学
会誌「計測と制御」の第29巻,第2号(1990年2
月)の第111頁〜第119頁参照)に着目して、車両
の特性変動に対する安定性,即ちロバスト安定性の向上
を図ることが考えられる。この前輪又は後輪操舵に対す
るH∞制御は、車両の定常特性及び速応性がステアリン
グ操舵の周波数として例えば1Hz以下の低周波数域で
要求され、1Hzを越える高周波数域では車両の特性変
動時の安定性が要求されて、これ等要求が周波数領域で
異なる点から、同学会誌にも開示されるように混合感度
問題として捉え、前輪又は後輪の操舵に対する車両のヨ
ーレイト変化の周波数伝達関数の制御ゲイン特性とし
て、車両の定常特性及び速応性を与える性能目標指標
と、この性能目標指標とは相補感度関数の関係にある車
両の特性変動時の安定性を与える性能目標指標との2種
を設定し、低周波数域では前者を、高周波数域では後者
を重視して、制御ゲインを周波数軸で決定するものであ
る。従って、H∞制御を利用すれば、車両の特性変動が
あっても、その変動が設定許容幅の中であれば、常に車
両の速応性、定常性能及び安定性の全てを良好に制御し
得る。
【0007】しかしながら、本出願人が提案の上記ヨー
レイトのH∞制御では、車両の特性変動時の安定性を与
える性能目標指標に重点を置いた通常の出力フィードバ
ック系のH∞制御とした場合には、極めて良好なロバス
ト安定性が得られる反面、これに応じて定常偏差が増大
して車両の定常特性が低下し、車両の定常特性が極めて
良好には得られない憾みが生じる。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記の如きヨーレイトのH∞制御に
おいて、このH∞制御を極めてロバスト安定性の良好な
出力フィードバック制御系としつつ、車両の定常特性を
も極めて良好に確保する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、H∞制御の出力フィードバック制御系
に積分制御を付加する構成とする。
【0010】つまり、請求項1記載の発明の具体的な解
決手段は、図1に示すように、車両の状態方程式及び出
力方程式、並びに前輪又は後輪の操舵に対する車両のヨ
ーレイト変化の周波数伝達関数の制御ゲイン特性として
車両の特性変動時の安定性を与える性能目標指標及び車
両の速応性及び定常特性を与える性能目標指標に基い
て、車両の実際ヨーレイトを制御目標ヨーレイトに状態
フィードバック制御する制御ゲインが、ロバスト安定性
が良いように設計された出力フィードバック系H∞制御
手段46を備えると共に、車両の実際ヨーレイトと制御
目標ヨーレイトとの偏差を積分する積分器を備えた積分
制御手段51と、上記出力フィードバックH∞制御手
46の出力と積分制御手段51の出力との双方に基い
て前輪又は後輪を操舵する操舵手段52とを設ける構成
としている。
【0011】加えて、請求項記載の発明では、上記請
求項記載の発明の積分制御手段51の積分制御定数を
固定せず、車両の運動状態に応じて変更する構成とす
る。
【0012】
【作用】以上の構成により、請求項記載の発明では、
出力フィードバック系H∞制御手段46による前輪又は
後輪の操舵制御によって車両の特性変動時の安定性が常
に極めて良好に確保される。しかも、この出力フィード
バック系H∞制御の下では、車両の実際ヨーレイトと制
御目標ヨーレイトとの間に定常偏差が生じるものの、
分制御手段51の積分器がその定常偏差を積分し、該積
分値と積分制御定数との積によっても前輪又は後輪が操
舵手段52によって操舵制御されるので、定常偏差が少
くなって、定常特性が向上する。
【0013】ここに、積分制御手段51の積分制御定数
を変更するのみで車両の運動特性を比較的容易に所望特
性にチューニングできるので、多数の制御定数を変更し
て運動特性をチューニングする場合に比して、そのチュ
ーニングを簡単な構成で簡易に行い得る。
【0014】更に、請求項記載の発明では、上記積分
制御手段51の積分制御定数が車両の運動状態に応じて
変更されるので、車両自体が有する前輪操舵に対するヨ
ーレイトの制御ゲインが車両運動状態に応じて変化して
も、積分制御手段51の感度が常に最適値に調整され
て、定常特性が常に良好に確保される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項記載の発
明によれば、出力フィードバック系H∞制御の外部ルー
プに積分制御を付加したので、ロバスト安定性と定常特
性との双方を極めて良好に確保できる効果を奏すると共
に、積分制御定数のみの変更により車両の運動特性のチ
ューニングを簡易に行うことができる。
【0016】また、請求項記載の発明によれば、積分
制御定数を固定せず、車両の運動状態に応じて変更した
ので、積分制御の感度を車両運動特性の変化に拘らず最
適として、定常特性を良好に確保できる効果を奏する。
【0017】
【実施例】以下、本発明に関連する技術の車両の操舵装
置及び本発明の実施例を図2以下の図面に基いて説明す
る。
【0018】図2は本発明に関連する車両の操舵装置の
概略平面図を示し、1はステアリング、2は左右の前
輪、3は左右の後輪、10は上記ステアリング1の操作
により左右の前輪2、2を操舵する前輪操舵装置、20
は該前輪操舵装置10による前輪2、2の操舵に応じて
左右の後輪3、3を操舵する後輪操舵装置である。
【0019】上記前輪操舵装置10は、車体幅方向に配
置されたリレーロッド11を有し、該ロッド11の両端
部は各々タイロッド12、12及びナックルアーム1
3、13を介して左右の前輪2、2に連結されている。
該リレーロッド11には、ハンドル1の操作に連動して
該リレーロッド11を左右に移動させるラック・アンド
・ピニオン機構14が配置され、ステアリング1の操作
時にその操作量に応じた角度だけ左右の前輪2、2を操
舵する構成である。
【0020】一方、後輪操舵装置20は、上記と同様に
車体幅方向に配置されたリレーロッド21を有し、該ロ
ッド21の両端部は各々タイロッド22、22及びナッ
クルアーム23、23を介して左右の後輪3、3に連結
されている。該リレーロッド21には、該ロッド21を
中立位置に付勢するセンタリングバネ22が配置されて
いると共に、ラック・アンド・ピニオン機構23が配置
され、該機構23には、クラッチ24、減速機構25、
及びモータ26が連携されていて、クラッチ24の締結
時にモータ26の回転駆動によりラック・アンド・ピニ
オン機構23を介してリレーロッド21を車幅方向に移
動させて、後輪3,3をモータ26の回転量に応じた角
度だけ操舵する構成である。
【0021】上記モータ26はコントロールユニット2
9により駆動制御される。該コントロールユニット29
は、図3に示すように、少くとも車両の実際ヨーレイト
及び車輪又は車両の推定横滑り角を車両の状態量とする
車両の状態方程式及び出力方程式、並びに図8に示すよ
うに前輪又は後輪の操舵に対する車両のヨーレイト変化
の周波数伝達関数の制御ゲイン特性として車両の特性変
動時の安定性を与える性能目標指標W3及び車両の定常
特性及び速応性を与える性能目標指標W1に基いて、車
両の実際ヨーレイトを制御目標ヨーレイトyrtに状態
フィードバック制御する制御ゲインが、ロバスト安定性
が良いように設計された出力フィードバック系H∞制御
手段46と、同様に上記制御ゲインが定常偏差を零値に
するように設計されたサーボ系H∞制御手段47と、該
出力フィードバック系H∞制御手段46及びサーボ系H
∞制御手段47を選択してモータ26により後輪3の舵
角を操舵制御する選択手段48とを備える。
【0022】また、図3において、35は車両に作用す
る横加速度を検出する横加速度センサ、36は車両に作
用する実際ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ、3
7は前輪2の舵角を検出する前輪操舵角センサ、38は
後輪3の舵角を検出する後輪舵角センサ、39は車速を
検出する車速センサであって、これ等センサ35〜39
の検出信号は、上記コントロールユニット29の出力フ
ィードバック系H∞制御手段46及びサーボ系H∞制御
手段47に入力されている。更に、同図において、40
はステアリング操舵角を検出するステアリング操舵角セ
ンサであって、その検出信号は上記選択手段48に入力
されている。
【0023】次に、上記出力フィードバック系H∞制御
手段46及びサーボ系H∞制御手段47の具体的な構成
を図4及び図5の制御フローに従って説明する。図4に
おいて、ステップS1で例えば20msecの設定周期
毎の制御タイミングになる毎に、ステップS2において
先ず上記各センサ36〜39の検出信号に基いて車速V
sp、前輪操舵角Fstg、後輪舵角Rstg、車両旋
回時に発生しているヨーレイトyr、及び車両に作用す
る横加速度Ygの各車両の運動状態量を計測する。
【0024】そして、ステップS3において、車両の制
御目標ヨーレイトyrtを下記の演算式に基いて算出す
ると共に、この制御目標値yrtと実際ヨーレイトyr
とのヨーレイト偏差enを下記式に基いて算出する。
【0025】
【数1】
【0026】ここに、Aはスタビリティーファクター、
Lは車両のホイールベースである。
【0027】その後は、ステップS4において、H∞制
御のフィードバック制御量としての後輪3の舵角rをH
∞制御における下記の車両の状態方程式(1)及び出力
方程式(2)に基いて決定する。
【0028】
【数2】
【0029】ここに、Xhは車両の複数の状態量に相当
する状態量(以下、本明細書の記載における「状態量」
はこれを意味する)であり、該車両の状態量は例えば車
輪又は車両の横滑り角、後輪の舵角及びその変化速度、
並びに前輪及び後輪のコーナリングフォース、車両に作
用するヨーレイトであり、これ等を上記両方程式により
推定する。
【0030】また、上記車両の状態方程式(1)及び出
力方程式(2)の制御ゲインAcl,Bcl,Ccl及びDcl
は、図5に示す制御ゲイン決定フローに基いて予め算出
決定される。
【0031】そして、ステップS5において、フィード
バック制御量としての後輪3の舵角を上記の状態方程式
(1)及び出力方程式(2)に基いて決定し、ステップ
S6でこの後輪舵角rを目標値として、モータ26を駆
動制御して後輪3の舵角を操舵制御する。
【0032】次に、図5に示すH∞制御における制御ゲ
イン決定フローを説明する。先ず、ステップSaで後輪
3の操舵に対する車両のヨーレイト変化の周波数伝達関
数の制御ゲイン特性としての車両の特性変動時の安定性
を与える性能目標指標W3を変更するための補正係数
(重み)Wnを車速Vspに応じて変更する。この変更
は、同ステップSaに示す如く、車速Vspの上昇に応
じて補正係数Wnを大値に決定して行う。
【0033】その後、ステップSbで上記車両の特性変
動時の安定性を与える性能目標指標W3を下記のラプラ
ス変数sの2次式に基いて決定する。
【0034】
【数3】
【0035】ここに、a及びcは定数である。上記式に
基けば、図8に示すように、車両の特性変動時の安定性
を与える性能目標指標W3は、補正係数Wnが大値のと
き低周波数側に変更され、補正係数Wnが小値のとき高
周波数側に変更される。
【0036】続いて、ステップScで今度は後輪3の操
舵に対する車両のヨーレイト変化の周波数伝達関数の制
御ゲイン特性としての車両の速応性及び定常特性を与え
る図8に示す性能目標指標W1(但し、逆数表示)を下
記のラプラス変数sの3次式に基いて固定値に指定す
る。
【0037】
【数4】
【0038】ここに、d,e,f,g,及びhは定数で
ある。
【0039】そして、ステップSdで、上記2つの性能
目標指標W3,W1を各々状態方程式に変換すると共
に、これ等両状態方程式と下記に示す車両の状態方程式
(3)及び出力方程式(4)の四者を1つの状態方程式
に合成し、この合成後の状態方程式を2つのリカッチ方
程式に分解し、この方程式をハミルトン行列により固有
値問題として解を求めることにより、車両の運動特性
(制御ゲイン特性)が、図8に実線で示すように一巡伝
達関数が0dbとなる設定周波数(図8では0.3ra
d/sec)を越える高周波数域では上記安定性を与え
る性能目標指標W3の直下方に位置し、設定周波数
(0.3rad/sec)以下の低周波数域では上記定
常特性等を与える性能目標指標W1の直上方に位置する
ように、H∞制御の制御ゲインAcl〜Dclを求める。
【0040】
【数5】
【0041】ここに、車両の状態方程式(3)及び出力
方程式(4)において、dψ/dtは車両のヨーレイ
ト、βは車両重心点における横滑り角、Cf及びCrは
各々前輪及び後輪のコーナリングフォース、δrは後輪
の操舵角、lf及びlrは各々前後車軸と車両重心点と
の距離、Iは車両のヨーレイトに対する慣性モーメン
ト、mは車体質量、Vspは車速、Gyは車輪の横弾性
係数、Kyf及びKyrは各々前輪及び後輪のコーナリ
ングパワーである。ここで、車速Vspは車速センサ3
9により検出された実際車速が用いられ、他は予め設定
された固定値である。
【0042】その後は、ステップSeで上記求めたH∞
制御の制御ゲインを双一次変換手法により連続制御系か
らディジタル制御系に変更して、終了する。尚、上記各
制御ゲインAcl〜Dclの決定は上記の逐次演算の他、車
両の運動状態に応じて予めマップに記憶した値を逐次読
出す方式でも可能である。
【0043】ここに、H∞制御における上記図5の制御
ゲイン決定フローにおいて、出力フィードバック系H∞
制御手段46では、各制御ゲインがロバスト安定性を重
視して設計されていて制御系の一巡伝達関数に積分要素
を含まず、その結果、図7aに示すように、車両の特性
変動時の安定性を与える性能目標指標W3は高周波数域
で十分に低く設定される。一方、サーボ系H∞制御手段
47では、各制御ゲインが定常偏差を零値にするように
設計されていて制御系の一巡伝達関数に積分要素を1個
ないし複数個備え、その結果、同図bに示すように、車
両の定常特性及び速応性を与える性能目標指標W1は、
同図aの出力フィードバック系での同目標指標W1に対
して高く設定されるが、その分、車両の特性変動時の安
定性を与える性能目標指標W3は同図aの出力フィード
バック系での同目標指標W3に対して高周波数域で高く
設定されることになる。
【0044】次に、コントローラ29によるモータ26
の制御を図6の制御フローに基いて説明する。スタート
して、ステップSAで設定周期毎の制御タイミングにな
る毎に、ステップSBにおいて車速Vsp、前輪操舵角
Fstg等の複数の車両の運動状態量を計測した後、ス
テップSCでヨーレイト偏差enを上記と同様に算出す
る。
【0045】その後は、ステップSDでステアリング操
舵角センサ40のステアリング操舵角fstgの絶対値
|fstg|を微小値の設定値fLと比較する。そし
て、|fstg|≦fLの直進時の場合には、車両の安
定性が望まれる状況と判断して、更にステップSEで実
際ヨーレイトyrを設定値yroと比較すると共に、ス
テップSFでその時間的変化率Δyrを設定値Δyro
と比較し、更にステップSGで車両の横加速度Ygを設
定値Ygoと比較して、yr<yro,Δyr<Δyr
o且つYg<Ygoの場合には、無風時と判断して、ロ
バスト安定性を高めるべく、ステップSHで出力フィー
ドバック系H∞制御手段46によるモータ26の作動制
御を選択する。
【0046】一方、上記ステップSDで|fstg|>
fLの運転者の意識的なステアリング操舵時には、車両
旋回時と判断して、実際ヨーレイトyrを制御目標値y
rtに精度良く一致させるべく、ステップSIでサーボ
系H∞制御手段47によるモータ26の作動制御を選択
する。また、|fstg|≦fLの直進時の場合であっ
ても、ステップSE,SF,SGでyr≧yro,Δy
r≧Δyro又はYg≧Ygoの場合には、定常的な横
風の作用時と判断して、制御目標値yrtに等しい実際
ヨーレイトyrを発生させるべく、ステップSIでサー
ボ系H∞制御手段47によるモータ26の作動制御を選
択する。
【0047】よって、上記図6の制御フローにおいて、
ステップSD〜SIにより、ステアリング操舵角が設定
値未満(|fstg|≦fL)の直進時には、原則とし
て出力フィードバック系H∞制御手段46による後輪3
の操舵制御を選択し、|fstg|>fL)の旋回時に
は、サーボ系H∞制御手段47による後輪3の操舵制御
を選択すると共に、上記|fstg|≦fLの直進時で
あっても、車両のヨーレイトが設定値以上(yr≧yr
o),その変化率が設定値以上(Δyr≧Δyro),
又は車両の横加速度が設定値以上(Yg≧Ygo)の場
合には、定常的な横風の作用時と判断して、サーボ系H
∞制御手段47による後輪3の操舵制御を選択するよう
にした図3の選択手段48を構成している。
【0048】したがって、上記実施例においては、後輪
3のH∞制御により、車両の運動特性は図8に実線で示
すように、設定周波数(0.3rad/sec)を越え
る高周波数域では安定性を与える性能目標指標W3の直
下方に位置し、0.3rad/sec以下の低周波数域
では定常特性等を与える性能目標指標W1の直上方に位
置するので、図12に示すH∞制御が行われない通常の
車両の運動特性に対して、0.3rad/secを越え
る高周波数域では制御ゲインが小値となり、0.3ra
d/sec以下の低周波数域では制御ゲインは大値にな
る。従って、上記高周波数域では、制御ゲインが小さい
分、車両の特性変動に対する安定性が向上して、ロバス
ト安定性が向上すると共に、低周波数域では大値の制御
ゲインでもって速応性及び定常特性が向上することにな
る。
【0049】その際、ステアリング操舵角が設定値未満
(|fstg|≦fL)の直進時には、原則として出力
フィードバック系H∞制御手段46による後輪3の操舵
制御が選択されて、この制御手段46の車両の特性変動
時の安定性を与える性能目標指標W3が図7aに示すよ
うに、高周波数域で十分低く設定されているので、該性
能目標指標W3以下に規制された車両の運動特性は、高
周波数域での応答性が低くなり、車両の特性変動や外乱
に対して安定性が良好なものとなり、ロバスト安定性が
極めて良くなる。この場合、車両の定常特性を与える性
能目標指標W1は、上記ロバスト安定性を与える性能目
標指標W3が低く設定されるのに応じて低周波数域でさ
ほど高くは設定されないことになるが、この低周波数
域,即ち通常走行時に運転者が行うステアリング操舵の
周波数域は、車両直進時には無関係であるので、問題は
ない。
【0050】これに対し、ステアリング操舵角が設定値
以上(|fstg|>fL)の旋回時には、サーボ系H
∞制御手段47による後輪3の操舵制御が選択されて、
この制御手段47の定常特性を与える性能目標指標W1
が図7bに示すように、低周波数域で高く設定されてい
るので、車両の実際ヨーレイトyrが制御目標値yrt
に精度良く一致して、運転者のステアリング操舵に応じ
て車両は良好に反応し、旋回時の車両の運動性能が向上
する。
【0051】しかも、上記ステアリング操舵角が設定値
未満(|fstg|≦fL)の直進時であっても、車両
のヨーレイトが設定値以上(yr≧yro),その変化
率が設定値以上(Δyr≧Δyro),又は車両の横加
速度が設定値以上(Yg≧Ygo)の場合、即ち例えば
定常的な横風の作用時には、サーボ系H∞制御手段47
による後輪3の操舵制御が選択されて、車両の実際ヨー
レイトyrが制御目標値yrtに精度良く一致するの
で、定常的な横風の作用時であっても車両を良好に直進
させることができる。
【0052】図9は図3に示した選択手段48による操
舵制御の切換えを滑らかに行うようにしたものである。
すなわち、同図の制御フローでは、ステップSDで|f
stg|≦fLの直進時には、先ずステップSJで実際
のヨーレイトenに応じて上記状態方程式(1)及び出
力方程式(2)に基いて出力フィードバック系H∞制御
でのフィードバック制御量(後輪操舵角)U∞´を演算
する。そして、ステップSKで出力フィードバック系H
∞制御への切換完了フラグf1の値を判別し、f1=0
の切換過渡時には、ステップSLで実際の後輪操舵角U
と上記フィードバック制御量U∞´との偏差の絶対値|
U−U∞´|を微小値Uoと比較し、|U−U∞´|≧
Uoの大偏差の際では、ステップSMでフィードバック
制御量の演算に使用するヨーレイト偏差eを上記制御偏
差|U−U∞´|に基いて下記の演算式により小値に補
正する。
【0053】
【数6】
【0054】ここに、Gは比例定数である。
【0055】次いで、ステップSHで上記偏差eに基い
た出力フィードバック系H∞制御の制御量でもって後輪
3を操舵制御し、次回ステップSLで制御量偏差が|U
−U∞´|≧Uoの大偏差を維持している場合には、上
記の動作を繰返すが、|U−U∞´|<Uoの小偏差に
なれば、制御の切換完了と判断して、ステップSNで完
了フラグf1をf1=1に設定し、次回ステップSKか
らSOに進んで制御量の演算に使用する偏差を実際偏差
enに設定し、ステップSHでこの実際偏差enに応じ
て出力フィードバック系H∞制御の制御量を演算し、こ
の制御量で後輪3を操舵制御し、ステップSPでサーボ
系H∞制御への切換完了フラグf2をf2=0に設定す
る。
【0056】同様に、ステップSDで|fstg|>f
Lのステアリング操舵時には、ステップSQで実際のヨ
ーレイトenに応じたサーボ系H∞制御でのフィードバ
ック制御量(後輪操舵角)Us´を演算した後、ステッ
プSRでサーボ系H∞制御への切換完了フラグf2がf
2=0の切換過渡時には、ステップSSで実際の後輪操
舵角Uと上記サーボ系でのフィードバック制御量Us´
との偏差の絶対値|U−Us´|を微小値Uoと比較
し、|U−Us´|≧Uoの大偏差の際では、ステップ
STでフィードバック制御量の演算に使用するヨーレイ
ト偏差eをその制御偏差|U−Us´|に基いて下記の
演算式により小値に補正する。
【0057】
【数7】
【0058】その後は、ステップSIで上記偏差eに基
いたサーボ系H∞制御の制御量でもって後輪3を操舵制
御することを繰返し、次回ステップSSで制御量偏差が
|U−Us´|<Uoの小偏差になれば、ステップSU
で切換完了フラグf2をf2=1に設定した後、ステッ
プSVで制御量の演算に使用する偏差を実際偏差enに
設定して、ステップSIでこの実際偏差enに応じたサ
ーボ系H∞制御の制御量を演算し、この制御量で後輪3
を操舵制御し、ステップSWで出力フィードバック系H
∞制御への切換完了フラグf1をf1=0に設定する。
【0059】よって、上記図9の制御フローのステップ
SJ〜SWにより、選択手段48による前輪又は後輪の
操舵制御の選択切換時に、実際後輪操舵角と制御量との
偏差U−U∞´,U−Us´に応じた値を演算し、この
値分だけフィードバック制御量の演算に使用するヨーレ
イト偏差eを実際偏差enよりも小値に設定することを
繰返して、制御の選択切換の前後の後輪3の操舵制御を
滑らかに繋ぐようにした連係手段50を構成している。
【0060】したがって、本技術においては、制御の選
択切換時に、実際後輪舵角と制御量とが一致するまでの
間は、ヨーレイト偏差enが小値に補正され、この補正
値eに基いて選択切換後の制御のフィードバック制御量
U∞又はUsが演算されて、後輪舵角が徐々に変化する
ので、この制御の選択切換時でのワインドアップ現象が
有効に抑制されて、制御の切換えをスムーズに行うこと
ができる。
【0061】尚、本技術では、実際後輪操舵角と制御量
との偏差U−U∞´,U−Us´に応じて制御量演算用
ヨーレイト偏差eを小値に補正したが、その他、設定値
づつ小値に補正してもよいのは勿論である。
【0062】図10は請求項及び請求項記載の発明
の実施例を示す。本実施例では、サーボ系H∞制御手段
48に代え、出力フィードバック制御系の外ループに積
分制御を付加する構成としたものである。
【0063】すなわち、図10においては、ステップS
aで設定周期毎の制御タイミングになる毎に、ステップ
Sbにおいて車速Vsp、前輪操舵角Fstg等の複数
の車両の運動状態量を計測した後、ステップScでヨー
レイト偏差enを上記と同様に算出する。
【0064】その後は、ステップSdで上記ヨーレイト
偏差enを下式により積分して積分値Sigを求め、
【0065】
【数8】
【0066】ステップSeで積分制御定数iを車両の運
動状態としての車速Vspが高いほど小値に変更設定す
る。
【0067】その後は、ステップSfにおいて上記図3
の出力フィードバック系H∞制御手段46と同様の出力
フィードバック系H∞制御によりフィードバック制御量
uを演算し、ステップSgで後輪舵角量rを下記式に基
いて上記出力フィードバック系H∞制御による制御量u
と、上記積分値Sig及び積分制御定数iとに基いて算
出する。
【0068】
【数9】
【0069】そして、ステップShで上記後輪舵角量r
になるようモータ3を操舵制御して、ステップSaに戻
る。
【0070】よって、上記図10の制御フローのステッ
プSd及びSeにより、車両の実際ヨーレイトyrと制
御目標ヨーレイトyrtとの偏差enを積分する積分器
を備え、その積分値Sigと積分制御定数iとにより積
分制御するようにした積分制御手段51を構成してい
る。また、同制御フローのステップSgにより、出力フ
ィードバックH∞制御手段の出力(制御量)uと積分制
御手段51の出力(Sig×i)との双方に基いて、こ
れ等の加算値により後輪3を操舵するようにした操舵手
段52を構成している。
【0071】したがって、本実施例においては、出力フ
ィードバック系H∞制御により、その車両の特性変動時
の安定性を与える性能目標指標W3が図7aに示すよう
に高周波数域で十分に低く設定されて、高周波数域での
制御ゲインが小値であるので、ロバスト安定性が極めて
良好に保証される。
【0072】しかも、後輪3の操舵に対する制御量r
は、上記出力フィードバック系H∞制御による制御量u
に積分制御量Sig×iを加算した値であるので、定常
特性を与える性能目標指標W1が図7aで高く設定でき
なくても、運転者が通常走行時に行うステアリング操舵
の周波数域(1Hz以下)で定常偏差が零値になって、
車両の実際ヨーレイトが制御目標値に精度良く一致し、
ステアリング操舵に対する車両の運動性能が向上する。
【0073】ここに、車両の運動特性をチューニングす
るに際しては、積分制御手段51の積分制御定数iのみ
を変更すればよいので、上記サーボ系H∞制御のように
多数個の制御ゲインを変更する場合に比して、そのチュ
ーニングを極めて容易に行うことができる。
【0074】図11は他の実施例を示し、以上の実施例
では後輪3,3を後輪操舵装置20を用いて操舵制御し
たのに代え、前輪2,2をステアリングとは別途に電気
的に操舵制御するものに適用したものである。
【0075】すなわち、図11の操舵装置では、上記図
2に示す後輪操舵装置20を備えず、前輪操舵装置10
と並列に、リレーロッド11に配置したラック・アンド
・ピニオン機構50と、該機構50を駆動するモータ5
1とを設け、該モータ51をコントロールユニット29
により駆動制御する構成である。その他の構成は、上記
実施例と同様であるが、前輪を操舵する関係上、上記実
施例の後輪操舵で後輪を前輪と逆位相に操舵制御する場
合には本実施例では前輪の操舵角を増す側に操舵制御
し、上記実施例で後輪を同位相に操舵制御する場合には
本実施例では前輪の操舵角を減す側に操舵制御すればよ
い。
【0076】尚、以上の説明では、後輪操舵角の状態フ
ィードバック制御において、車両の推定観測量として6
種、即ち車輪の横滑り角、後輪の舵角及びその変化速
度、前輪及び後輪のコーナリングフォース、並びに車両
に作用するヨーレイトを用いて車両の状態を正確に観測
したが、車両の状態を観測するには、少くとも車両の実
際ヨーレイト及び車輪の推定横滑り角の2種を観測すれ
ば足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明のブロック構成図である。
【図2】車両の後輪をも操舵する操舵装置の全体構成を
示す図である。
【図3】後輪の操舵制御のブロック構成を示す図であ
る。
【図4】後輪の操舵制御の制御フローチャートを示す図
である。
【図5】H∞制御の制御ゲインを決定するためのフロー
チャート図である。
【図6】出力フィードバック系H∞制御とサーボ系H∞
制御との選択切換を示す制御フローチャート図である。
【図7】出力フィードバック系H∞制御とサーボ系H∞
制御との性能目標指標W1,W3の説明図である。
【図8】H∞制御による後輪操舵に対する車両の運動特
性の周波数伝達関数のゲイン特性を示す図である。
【図9】本発明に関連する技術の制御フローチャート図
である。
【図10】請求項及び請求項記載の発明の実施例を
示す制御フローチャート図である。
【図11】車両の前輪をステアリング操作とは別途に操
舵する操舵装置の全体構成を示す図である。
【図12】H∞制御を行わない場合の後輪操舵に対する
車両の運動特性の周波数伝達関数のゲイン特性を示す図
である。
【図13】路面の摩擦係数が変化した場合に後輪操舵に
対する車両の運動特性の周波数伝達関数のゲイン特性が
変化する様子の説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリング 3 後輪(車輪) 26 モータ 29 コントロールユニット 40 ステアリング操舵角センサ 46 出力フィードバック系H∞制御手段 47 サーボ系H∞制御手段 48 選択手段 50 連係手段 51 積分制御手段 52 操舵手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 137:00 B62D 137:00 (56)参考文献 特開 平4−27667(JP,A) 特開 平4−293671(JP,A) 特開 平3−143772(JP,A) 特開 平4−353076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 - 6/06 B62D 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の状態方程式及び出力方程式、並び
    に前輪又は後輪の操舵に対する車両のヨーレイト変化の
    周波数伝達関数の制御ゲイン特性として車両の特性変動
    時の安定性を与える性能目標指標及び車両の速応性及び
    定常特性を与える性能目標指標に基いて、車両の実際ヨ
    ーレイトを制御目標ヨーレイトに状態フィードバック制
    御する制御ゲインがロバスト安定性が良いように設計さ
    れた出力フィードバック系H∞制御手段と、 車両の実際ヨーレイトと制御目標ヨーレイトとの偏差を
    積分する積分器を備えた積分制御手段と、 上記出力フィードバックH∞制御手段の出力と積分制御
    手段の出力との双方に基いて前輪又は後輪を操舵する操
    舵手段と を備えたことを特徴とする車両の操舵装置。
  2. 【請求項2】 積分制御手段の積分制御定数は、車両の
    運動状態に応じて変更される ことを特徴とする請求項記載の車両の操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020121611A1 (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 株式会社明電舎 試験システムの軸トルク制御器及びフィードバック制御器の設計方法、並びにこの設計方法に基づいて設計される軸トルク制御器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020121611A1 (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 株式会社明電舎 試験システムの軸トルク制御器及びフィードバック制御器の設計方法、並びにこの設計方法に基づいて設計される軸トルク制御器
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