JP3319850B2 - 内燃機関のノッキング判定方法および装置 - Google Patents
内燃機関のノッキング判定方法および装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の点火時期制
御装置などに好適に用いられるノッキング判定方法およ
び装置に関する。
御装置などに好適に用いられるノッキング判定方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火時期制御を行うにあたっ
て、従来から用いられているノッキング判定方法では、
内燃機関のノッキングによる振動を検出するノックセン
サからの出力のうち、ノッキングによる振動が含まれる
可能性のある周波数成分のみをバンドパスフィルタによ
って濾波し、その濾波出力をレベル弁別することによっ
てノッキングの有無が判定されている。またその判定結
果に対応して、点火進角量が制御される。前記ノックセ
ンサは、シリンダブロックに取付けられる、いわゆるピ
エゾ式の加速度センサや、シリンダ内圧を検出する圧力
センサなどで実現される。
て、従来から用いられているノッキング判定方法では、
内燃機関のノッキングによる振動を検出するノックセン
サからの出力のうち、ノッキングによる振動が含まれる
可能性のある周波数成分のみをバンドパスフィルタによ
って濾波し、その濾波出力をレベル弁別することによっ
てノッキングの有無が判定されている。またその判定結
果に対応して、点火進角量が制御される。前記ノックセ
ンサは、シリンダブロックに取付けられる、いわゆるピ
エゾ式の加速度センサや、シリンダ内圧を検出する圧力
センサなどで実現される。
【0003】上述の従来技術では、前記バンドパスフィ
ルタの中心周波数は、ノッキングによるシリンダブロッ
クの共振周波数の代表値である、たとえば7.1kHz
に選ばれている。しかしながら実際には、図12(1)
で示す複数の各共振モードに対応して、共振周波数は図
12(2)で示されるように変化する。この図12
(1)はシリンダ内の圧力分布を示す図であり、参照符
+は相対的に圧力が高い領域を示し、参照符−は相対的
に圧力が低い領域を示す。
ルタの中心周波数は、ノッキングによるシリンダブロッ
クの共振周波数の代表値である、たとえば7.1kHz
に選ばれている。しかしながら実際には、図12(1)
で示す複数の各共振モードに対応して、共振周波数は図
12(2)で示されるように変化する。この図12
(1)はシリンダ内の圧力分布を示す図であり、参照符
+は相対的に圧力が高い領域を示し、参照符−は相対的
に圧力が低い領域を示す。
【0004】図12(2)から明らかなように、共振モ
ードが異なると共振周波数も大きく異なってしまい、ま
たこの共振周波数は、内燃機関の各気筒の内径、気筒数
および検出すべき気筒とセンサとの距離差などによって
も変化する。
ードが異なると共振周波数も大きく異なってしまい、ま
たこの共振周波数は、内燃機関の各気筒の内径、気筒数
および検出すべき気筒とセンサとの距離差などによって
も変化する。
【0005】このため他の従来技術として、各共振モー
ドに対応して、たとえば6kHz,11kHz,13k
Hz,16kHzおよび19kHzの帯域の信号成分を
バンドパスフィルタによってそれぞれ濾波し、たとえば
各帯域毎に設定されたノッキング判定レベルのうち、予
め定める複数の帯域以上が超えていると、ノッキングが
発生しているものと判定するようにした構成が提案され
ている。
ドに対応して、たとえば6kHz,11kHz,13k
Hz,16kHzおよび19kHzの帯域の信号成分を
バンドパスフィルタによってそれぞれ濾波し、たとえば
各帯域毎に設定されたノッキング判定レベルのうち、予
め定める複数の帯域以上が超えていると、ノッキングが
発生しているものと判定するようにした構成が提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、前
述の従来技術での判定方法を、単に複数の共振周波数の
それぞれに適用して、それぞれの共振周波数での判定結
果の論理和または論理積などを求めるようにしただけで
あり、したがって判定精度は向上しているけれども、各
周波数毎での判定方法は改善されていない。
述の従来技術での判定方法を、単に複数の共振周波数の
それぞれに適用して、それぞれの共振周波数での判定結
果の論理和または論理積などを求めるようにしただけで
あり、したがって判定精度は向上しているけれども、各
周波数毎での判定方法は改善されていない。
【0007】図13は、横軸にノックセンサによって検
出された振動強度レベルピークの対数値を、縦軸に各対
数値における検出頻度を示すグラフである。この頻度分
布の大半は、点火によって発生した正常振動およびバル
ブ閉音などによって生じたノイズによって成り、それは
参照符β1のレベルを中心とした参照符α1で示す正規
分布で近似されることが従来から知られている。
出された振動強度レベルピークの対数値を、縦軸に各対
数値における検出頻度を示すグラフである。この頻度分
布の大半は、点火によって発生した正常振動およびバル
ブ閉音などによって生じたノイズによって成り、それは
参照符β1のレベルを中心とした参照符α1で示す正規
分布で近似されることが従来から知られている。
【0008】前述の従来からのノッキング判定方法で
は、このα1の右端(最大値)付近にノッキング判定レ
ベルβ3を設定し、検出された振動強度レベルピークが
それ以上ならノッキング発生と判定している。しかしな
がら実際のノッキングの振動成分の分布は参照符α2で
示す分布に相当し、ノッキングの振動成分であってもノ
ッキング判定レベルβ3以上である部分しか判定には反
映されず、したがって斜線を施して示すα1と重複した
部分ではノッキング発生とは判定されない。前記ノッキ
ング判定レベルβ3は、たとえば前記参照符β1で示さ
れるような振動強度レベルピーク値の平均値を3倍した
値に設定される。
は、このα1の右端(最大値)付近にノッキング判定レ
ベルβ3を設定し、検出された振動強度レベルピークが
それ以上ならノッキング発生と判定している。しかしな
がら実際のノッキングの振動成分の分布は参照符α2で
示す分布に相当し、ノッキングの振動成分であってもノ
ッキング判定レベルβ3以上である部分しか判定には反
映されず、したがって斜線を施して示すα1と重複した
部分ではノッキング発生とは判定されない。前記ノッキ
ング判定レベルβ3は、たとえば前記参照符β1で示さ
れるような振動強度レベルピーク値の平均値を3倍した
値に設定される。
【0009】したがって、ノッキングが発生していない
状況下では、前記平均値β1およびノッキング判定レベ
ルβ3を、ともに正しく求めることができるけれども、
ノッキングが発生すると、前記平均値β1は参照符β2
で示されるように大きい側へ偏位し、これに伴ってノッ
キング判定レベルβ3も参照符β4で示されるように大
きい側へ偏位してしまう。このようにずれた判定レベル
でノッキングの発生判定を行ってしまうので、高精度な
ノッキング判定を行うことができなかった。
状況下では、前記平均値β1およびノッキング判定レベ
ルβ3を、ともに正しく求めることができるけれども、
ノッキングが発生すると、前記平均値β1は参照符β2
で示されるように大きい側へ偏位し、これに伴ってノッ
キング判定レベルβ3も参照符β4で示されるように大
きい側へ偏位してしまう。このようにずれた判定レベル
でノッキングの発生判定を行ってしまうので、高精度な
ノッキング判定を行うことができなかった。
【0010】本発明の目的は、内燃機関のノッキングを
高精度に判定することができるノッキング判定方法およ
び装置を提供することである。
高精度に判定することができるノッキング判定方法およ
び装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク軸の
回転周期の所定の期間にノッキング観測期間を設定し、
前記観測期間において振動センサによって検出された振
動の予め定める複数の各周波数成分のピーク値をそれぞ
れ検出し、前記各ピーク値の所定のデータ数に亘る平均
値を求め、前記各平均値に基づいてノッキング判定レベ
ルをそれぞれ求め、その各ノッキング判定レベルをピー
ク値がそれぞれ超えているか否かに基づいてノッキング
の有無を判定するようにした内燃機関のノッキング判定
方法において、各振動に対して、或る周波数成分のピー
ク値が、その周波数成分の平均値未満であるときに、残
余の周波数成分のピーク値を用いて、それらの周波数成
分の平均値を更新することを特徴とする内燃機関のノッ
キング判定方法である。
回転周期の所定の期間にノッキング観測期間を設定し、
前記観測期間において振動センサによって検出された振
動の予め定める複数の各周波数成分のピーク値をそれぞ
れ検出し、前記各ピーク値の所定のデータ数に亘る平均
値を求め、前記各平均値に基づいてノッキング判定レベ
ルをそれぞれ求め、その各ノッキング判定レベルをピー
ク値がそれぞれ超えているか否かに基づいてノッキング
の有無を判定するようにした内燃機関のノッキング判定
方法において、各振動に対して、或る周波数成分のピー
ク値が、その周波数成分の平均値未満であるときに、残
余の周波数成分のピーク値を用いて、それらの周波数成
分の平均値を更新することを特徴とする内燃機関のノッ
キング判定方法である。
【0012】また本発明は、各振動に対して、或る周波
数成分のピーク値が、その周波数成分の平均値未満であ
るときにおけるデータを用いて、残余の周波数成分のノ
ッキング判定レベルを演算することを特徴とする。
数成分のピーク値が、その周波数成分の平均値未満であ
るときにおけるデータを用いて、残余の周波数成分のノ
ッキング判定レベルを演算することを特徴とする。
【0013】さらにまた本発明は、クランク軸の回転周
期の所定の期間にノッキング観測期間を設定し、前記観
測期間において振動センサによって検出された振動の予
め定める複数nの各周波数成分のピーク値Xi(i=
1,2,…,n)をそれぞれ検出し、前記各ピーク値X
iの対数値xiを求め、各振動の各周波数成分毎の対数
値xiの所定のデータ数に亘る平均値x0iを求め、前
記各平均値x0iに基づいてノッキング判定レベルTH
iをそれぞれ求め、その各ノッキング判定レベルTHi
を対数値xiがそれぞれ超えているか否かに基づいてノ
ッキングの有無を判定するようにした内燃機関のノッキ
ング判定方法において、各振動に対して、或る周波数成
分の対数値xiが、その周波数成分の平均値x0i未満
であるときに、残余の周波数成分の対数値x1〜x(i
−1),x(i+1)〜xnを用いて、それらの周波数
成分の平均値x01〜x0(i−1),x0(i+1)
〜x0nを更新することを特徴とする内燃機関のノッキ
ング判定方法である。
期の所定の期間にノッキング観測期間を設定し、前記観
測期間において振動センサによって検出された振動の予
め定める複数nの各周波数成分のピーク値Xi(i=
1,2,…,n)をそれぞれ検出し、前記各ピーク値X
iの対数値xiを求め、各振動の各周波数成分毎の対数
値xiの所定のデータ数に亘る平均値x0iを求め、前
記各平均値x0iに基づいてノッキング判定レベルTH
iをそれぞれ求め、その各ノッキング判定レベルTHi
を対数値xiがそれぞれ超えているか否かに基づいてノ
ッキングの有無を判定するようにした内燃機関のノッキ
ング判定方法において、各振動に対して、或る周波数成
分の対数値xiが、その周波数成分の平均値x0i未満
であるときに、残余の周波数成分の対数値x1〜x(i
−1),x(i+1)〜xnを用いて、それらの周波数
成分の平均値x01〜x0(i−1),x0(i+1)
〜x0nを更新することを特徴とする内燃機関のノッキ
ング判定方法である。
【0014】また本発明は、各振動に対して、或る周波
数成分の対数値xiが、その周波数成分の平均値x0i
未満であるときにおけるデータを用いて、残余の周波数
成分のノッキング判定レベルTH1〜TH(i−1),
TH(i+1)〜THnを演算することを特徴とする。
数成分の対数値xiが、その周波数成分の平均値x0i
未満であるときにおけるデータを用いて、残余の周波数
成分のノッキング判定レベルTH1〜TH(i−1),
TH(i+1)〜THnを演算することを特徴とする。
【0015】さらにまた本発明は、内燃機関の振動を検
出する振動センサと、内燃機関の回転角度位置を検出す
るクランク角センサと、前記振動センサの出力を複数の
各周波数成分に分割する周波数分割手段と、前記周波数
分割手段の出力が入力され、クランク角センサの出力に
応答して、内燃機関の点火行程に入ろうとする気筒のピ
ストンの上死点と、次に点火行程となる気筒のピストン
の上死点との間の所定の期間にノッキング観測期間を設
定し、その観測期間における各周波数成分のピーク値を
それぞれ検出する検出手段と、前記各ピーク値の所定の
データ数に亘る平均値を演算するにあたって、或る周波
数成分のピーク値が、その平均値未満であるときに、残
余の周波数成分のピーク値を用いて、それらのための平
均値を求める平均値演算手段と、前記各平均値に基づい
てノッキング判定レベルをそれぞれ演算する判定レベル
演算手段と、各ピーク値が対応するノッキング判定レベ
ルをそれぞれ超えているか否かに基づいてノッキングの
有無を判定する判定手段とを含むことを特徴とする内燃
機関のノッキング判定装置である。
出する振動センサと、内燃機関の回転角度位置を検出す
るクランク角センサと、前記振動センサの出力を複数の
各周波数成分に分割する周波数分割手段と、前記周波数
分割手段の出力が入力され、クランク角センサの出力に
応答して、内燃機関の点火行程に入ろうとする気筒のピ
ストンの上死点と、次に点火行程となる気筒のピストン
の上死点との間の所定の期間にノッキング観測期間を設
定し、その観測期間における各周波数成分のピーク値を
それぞれ検出する検出手段と、前記各ピーク値の所定の
データ数に亘る平均値を演算するにあたって、或る周波
数成分のピーク値が、その平均値未満であるときに、残
余の周波数成分のピーク値を用いて、それらのための平
均値を求める平均値演算手段と、前記各平均値に基づい
てノッキング判定レベルをそれぞれ演算する判定レベル
演算手段と、各ピーク値が対応するノッキング判定レベ
ルをそれぞれ超えているか否かに基づいてノッキングの
有無を判定する判定手段とを含むことを特徴とする内燃
機関のノッキング判定装置である。
【0016】また本発明は、内燃機関の振動を検出する
振動センサと、内燃機関の回転角度位置を検出するクラ
ンク角センサと、前記振動センサの出力を複数nの各周
波数成分に分割する周波数分割手段と、前記周波数分割
手段の出力が入力され、クランク角センサの出力に応答
して、内燃機関の点火行程に入ろうとする気筒のピスト
ンの上死点と、次に点火行程となる気筒のピストンの上
死点との間の所定の期間にノッキング観測期間を設定
し、その観測期間における各周波数成分のピーク値Xi
(i=1,2,…,n)をそれぞれ検出する検出手段
と、検出手段における前記各ピーク値Xiの検出結果の
対数値xiを求める対数値演算手段と、前記各対数値x
iの所定のデータ数に亘る平均値x0iを演算するにあ
たって、或る周波数成分の対数値xiが、その平均値x
0i未満であるときに、残余の周波数成分の対数値x1
〜x(i−1),x(i+1)〜xnを用いて、それら
のための平均値x01〜x0(i−1),x0(i+
1)〜xnを求める平均値演算手段と、前記各平均値x
0iに基づいてノッキング判定レベルTHiをそれぞれ
演算する判定レベル演算手段と、各対数値xiが対応す
るノッキング判定レベルTHiをそれぞれ超えているか
否かに基づいてノッキングの有無を判定する判定手段と
を含むことを特徴とする内燃機関のノッキング判定装置
である。
振動センサと、内燃機関の回転角度位置を検出するクラ
ンク角センサと、前記振動センサの出力を複数nの各周
波数成分に分割する周波数分割手段と、前記周波数分割
手段の出力が入力され、クランク角センサの出力に応答
して、内燃機関の点火行程に入ろうとする気筒のピスト
ンの上死点と、次に点火行程となる気筒のピストンの上
死点との間の所定の期間にノッキング観測期間を設定
し、その観測期間における各周波数成分のピーク値Xi
(i=1,2,…,n)をそれぞれ検出する検出手段
と、検出手段における前記各ピーク値Xiの検出結果の
対数値xiを求める対数値演算手段と、前記各対数値x
iの所定のデータ数に亘る平均値x0iを演算するにあ
たって、或る周波数成分の対数値xiが、その平均値x
0i未満であるときに、残余の周波数成分の対数値x1
〜x(i−1),x(i+1)〜xnを用いて、それら
のための平均値x01〜x0(i−1),x0(i+
1)〜xnを求める平均値演算手段と、前記各平均値x
0iに基づいてノッキング判定レベルTHiをそれぞれ
演算する判定レベル演算手段と、各対数値xiが対応す
るノッキング判定レベルTHiをそれぞれ超えているか
否かに基づいてノッキングの有無を判定する判定手段と
を含むことを特徴とする内燃機関のノッキング判定装置
である。
【0017】
【作用】本発明に従えば、クランク角センサの出力に応
答して、内燃機関がたとえば4気筒4サイクルの内燃機
関である場合には180°クランク角(以下、°CAと
いう)毎の、また6気筒であるときには120°CA毎
の、或る気筒のピストンが上死点に到達してから次の気
筒のピストンが上死点に到達するまでの期間において、
たとえば上死点から10°〜40°CA間がノッキング
観測期間に設定される。
答して、内燃機関がたとえば4気筒4サイクルの内燃機
関である場合には180°クランク角(以下、°CAと
いう)毎の、また6気筒であるときには120°CA毎
の、或る気筒のピストンが上死点に到達してから次の気
筒のピストンが上死点に到達するまでの期間において、
たとえば上死点から10°〜40°CA間がノッキング
観測期間に設定される。
【0018】このように設定された観測期間において、
振動センサからの出力がバンドパスフィルタなどで実現
される周波数分割手段によって、ノッキングによる信号
成分の現れる可能性のある複数の各周波数成分に分割さ
れて検出手段に入力される。検出手段は、ピークホール
ド回路などで実現され、前記観測期間において入力され
た各周波数分割手段から出力される各周波数成分のピー
ク値をそれぞれ検出する。
振動センサからの出力がバンドパスフィルタなどで実現
される周波数分割手段によって、ノッキングによる信号
成分の現れる可能性のある複数の各周波数成分に分割さ
れて検出手段に入力される。検出手段は、ピークホール
ド回路などで実現され、前記観測期間において入力され
た各周波数分割手段から出力される各周波数成分のピー
ク値をそれぞれ検出する。
【0019】また前記各ピーク値から、平均値演算手段
において、該ピーク値の所定のデータ数に亘って平均値
が演算される。なお、この演算は、或る周波数成分のピ
ーク値が、その平均値未満であるときに、残余の周波数
成分のピーク値を用いて、それらのための平均値を求め
ることによって行われる。すなわち、たとえば周波数成
分が2つであるとき、一方の周波数成分のピーク値がそ
の周波数成分の平均値未満であるときに、もう一方の周
波数成分のピーク値を用いて、その周波数成分の平均値
が更新して求められる。
において、該ピーク値の所定のデータ数に亘って平均値
が演算される。なお、この演算は、或る周波数成分のピ
ーク値が、その平均値未満であるときに、残余の周波数
成分のピーク値を用いて、それらのための平均値を求め
ることによって行われる。すなわち、たとえば周波数成
分が2つであるとき、一方の周波数成分のピーク値がそ
の周波数成分の平均値未満であるときに、もう一方の周
波数成分のピーク値を用いて、その周波数成分の平均値
が更新して求められる。
【0020】これは、振動センサ出力のピーク値のう
ち、点火によって発生した正常な振動およびバルブ閉音
などのノイズ成分は前記平均値を中心値とする対数正規
分布を有し、ノッキングによる振動成分は複数の周波数
帯域に亘って相関を有していることを利用したものであ
り、周波数成分が2つである場合、一方のピーク値がそ
の平均値以上であるときにはノッキングの発生している
おそれがあり、したがってもう一方のピーク値の平均値
の更新を停止し、前記一方のピーク値が平均値未満であ
るときにのみ、すなわちノッキングによる振動成分の含
まれていない場合のみ、もう一方のピーク値の平均値の
更新を許容する。同様に、もう一方のピーク値が平均値
未満であるときにのみ、一方の平均値の更新を許容す
る。
ち、点火によって発生した正常な振動およびバルブ閉音
などのノイズ成分は前記平均値を中心値とする対数正規
分布を有し、ノッキングによる振動成分は複数の周波数
帯域に亘って相関を有していることを利用したものであ
り、周波数成分が2つである場合、一方のピーク値がそ
の平均値以上であるときにはノッキングの発生している
おそれがあり、したがってもう一方のピーク値の平均値
の更新を停止し、前記一方のピーク値が平均値未満であ
るときにのみ、すなわちノッキングによる振動成分の含
まれていない場合のみ、もう一方のピーク値の平均値の
更新を許容する。同様に、もう一方のピーク値が平均値
未満であるときにのみ、一方の平均値の更新を許容す
る。
【0021】上述のようにして求められた各平均値に基
づいて、たとえば該平均値に定数を加算するなどして、
ノッキング判定レベルが判定レベル演算手段においてそ
れぞれ演算される。この判定レベルは、前記判定手段に
与えられ、各ピーク値がそれぞれの判定レベルと比較さ
れる。判定手段は、その比較の結果、たとえば予め定め
る数の周波数成分で、対応する判定レベルを超えている
ときには、ノッキング有りと判定する。したがって、判
定レベルを作成するための平均値は、常にノッキングの
発生していない信号成分のみから作成されるので、ノッ
キングの影響を受けることなく、判定レベルを高精度に
設定し、判定精度を向上することができる。
づいて、たとえば該平均値に定数を加算するなどして、
ノッキング判定レベルが判定レベル演算手段においてそ
れぞれ演算される。この判定レベルは、前記判定手段に
与えられ、各ピーク値がそれぞれの判定レベルと比較さ
れる。判定手段は、その比較の結果、たとえば予め定め
る数の周波数成分で、対応する判定レベルを超えている
ときには、ノッキング有りと判定する。したがって、判
定レベルを作成するための平均値は、常にノッキングの
発生していない信号成分のみから作成されるので、ノッ
キングの影響を受けることなく、判定レベルを高精度に
設定し、判定精度を向上することができる。
【0022】また好ましくは、前記平均値の更新と同様
に、ノッキング判定レベルの更新も、或る周波数成分の
ピーク値が平均値未満であるときにだけ、残余の周波数
成分のノッキング判定レベルを更新するようにしてもよ
い。これによって、ノッキング判定レベルも、ノッキン
グによる振動の各周波数成分間における相関を利用し
て、高精度に求めることができる。
に、ノッキング判定レベルの更新も、或る周波数成分の
ピーク値が平均値未満であるときにだけ、残余の周波数
成分のノッキング判定レベルを更新するようにしてもよ
い。これによって、ノッキング判定レベルも、ノッキン
グによる振動の各周波数成分間における相関を利用し
て、高精度に求めることができる。
【0023】こうして判定されたノッキングの有無に対
応して、たとえば点火進角量を小さくする点火時期制御
などが行われる。このようにして、内燃機関の気筒数な
どの種類や仕様の違いに対しても、またノッキングの振
動モードの違いに対しても、振動センサの出力中のノッ
キング成分の影響を受けることなく、ノッキング判定レ
ベルを設定して、高精度なノッキング判定を行うことが
できる。
応して、たとえば点火進角量を小さくする点火時期制御
などが行われる。このようにして、内燃機関の気筒数な
どの種類や仕様の違いに対しても、またノッキングの振
動モードの違いに対しても、振動センサの出力中のノッ
キング成分の影響を受けることなく、ノッキング判定レ
ベルを設定して、高精度なノッキング判定を行うことが
できる。
【0024】また本発明に従えば、検出手段において検
出された各周波数成分のピーク値Xi(i=1,2,
…,n)の検出結果は、対数値演算手段において対数値
xiに演算された後、判定手段に入力される。各対数値
xiは、平均値演算手段において、該対数値xiの所定
のデータ数に亘って平均値x0iが演算される。なお、
この演算は、或る周波数成分の対数値xiが、その平均
値x0i未満であるときに、残余の周波数成分の対数値
x1〜x(i−1),x(i+1)〜xnを用いて、そ
れらのための平均値x01〜x0(i−1),x0(i
+1)〜xnを求めることによって行われる。すなわ
ち、たとえばn=2とするとき、一方の周波数成分の対
数値x1がその周波数成分の平均値x01未満であると
きに、もう一方の周波数成分の対数値x2を用いて、そ
の周波数成分の平均値x02が更新して求められる。
出された各周波数成分のピーク値Xi(i=1,2,
…,n)の検出結果は、対数値演算手段において対数値
xiに演算された後、判定手段に入力される。各対数値
xiは、平均値演算手段において、該対数値xiの所定
のデータ数に亘って平均値x0iが演算される。なお、
この演算は、或る周波数成分の対数値xiが、その平均
値x0i未満であるときに、残余の周波数成分の対数値
x1〜x(i−1),x(i+1)〜xnを用いて、そ
れらのための平均値x01〜x0(i−1),x0(i
+1)〜xnを求めることによって行われる。すなわ
ち、たとえばn=2とするとき、一方の周波数成分の対
数値x1がその周波数成分の平均値x01未満であると
きに、もう一方の周波数成分の対数値x2を用いて、そ
の周波数成分の平均値x02が更新して求められる。
【0025】すなわち、n=2の場合、一方の対数値x
1がその平均値x01以上であるときにはノッキングの
発生しているおそれがあり、したがってもう一方の対数
値x2の平均値x02の更新を停止し、前記対数値x1
が平均値x01未満であるときにのみ、すなわちノッキ
ングによる振動成分の含まれていない場合のみ、対数値
x2の平均値x02の更新を許容する。同様に、対数値
x2が平均値x02未満であるときにのみ、平均値x0
1の更新を許容する。
1がその平均値x01以上であるときにはノッキングの
発生しているおそれがあり、したがってもう一方の対数
値x2の平均値x02の更新を停止し、前記対数値x1
が平均値x01未満であるときにのみ、すなわちノッキ
ングによる振動成分の含まれていない場合のみ、対数値
x2の平均値x02の更新を許容する。同様に、対数値
x2が平均値x02未満であるときにのみ、平均値x0
1の更新を許容する。
【0026】上述のようにして求められた各平均値x0
iに基づいて、たとえば該平均値x0iに定数を加算す
るなどして、ノッキング判定レベルTHiが判定レベル
演算手段においてそれぞれ演算される。この判定レベル
THiは、前記判定手段に与えられ、各対数値xiがそ
れぞれの判定レベルTHiと比較される。判定手段は、
その比較の結果、たとえば予め定める数の周波数成分
で、対応する判定レベルを超えているときには、ノッキ
ング有りと判定する。
iに基づいて、たとえば該平均値x0iに定数を加算す
るなどして、ノッキング判定レベルTHiが判定レベル
演算手段においてそれぞれ演算される。この判定レベル
THiは、前記判定手段に与えられ、各対数値xiがそ
れぞれの判定レベルTHiと比較される。判定手段は、
その比較の結果、たとえば予め定める数の周波数成分
で、対応する判定レベルを超えているときには、ノッキ
ング有りと判定する。
【0027】また好ましくは、前記平均値x0iの更新
と同様に、ノッキング判定レベルTHiの更新も、或る
周波数成分の対数値xiが平均値x0i未満であるとき
にだけ、残余の周波数成分のノッキング判定レベルTH
1〜TH(i−1),TH(i+1)〜THnを更新す
るようにしてもよい。
と同様に、ノッキング判定レベルTHiの更新も、或る
周波数成分の対数値xiが平均値x0i未満であるとき
にだけ、残余の周波数成分のノッキング判定レベルTH
1〜TH(i−1),TH(i+1)〜THnを更新す
るようにしてもよい。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のノッキング判定
方法が用いられる内燃機関の点火時期制御装置1の電気
的構成を示すブロック図である。いわゆるピエゾ式の加
速度センサ等の圧電素子などで実現され、振動センサで
あるノックセンサ2は、内燃機関のシリンダブロックな
どに固定されている。図2(1)で示すようなこのノッ
クセンサ2からの出力は、複数n(以下、説明の簡略化
のためにn=2とする)のバンドパスフィルタ(略称B
PF)F1,F2を介して、ピークホールド回路PH
1,PH2にそれぞれ入力される。周波数分割手段であ
るBPFF1,F2は、ノッキングによる信号成分の現
れる可能性のある周波数帯域の信号のみを濾波するもの
であり、たとえばBPFF1の中心周波数は6kHzで
あり、BPFF2の中心周波数は15kHzである。
方法が用いられる内燃機関の点火時期制御装置1の電気
的構成を示すブロック図である。いわゆるピエゾ式の加
速度センサ等の圧電素子などで実現され、振動センサで
あるノックセンサ2は、内燃機関のシリンダブロックな
どに固定されている。図2(1)で示すようなこのノッ
クセンサ2からの出力は、複数n(以下、説明の簡略化
のためにn=2とする)のバンドパスフィルタ(略称B
PF)F1,F2を介して、ピークホールド回路PH
1,PH2にそれぞれ入力される。周波数分割手段であ
るBPFF1,F2は、ノッキングによる信号成分の現
れる可能性のある周波数帯域の信号のみを濾波するもの
であり、たとえばBPFF1の中心周波数は6kHzで
あり、BPFF2の中心周波数は15kHzである。
【0029】内燃機関の回転角度位置を検出するために
設けられているクランク角センサ5からは、点火行程に
入ろうとする気筒のピストンが上死点に到達する毎に、
すなわちたとえば内燃機関が4気筒4サイクルであると
きには図2(2)で示すように180°CA毎にクラン
クパルスが導出され、また6気筒であるときには120
°CA毎にクランクパルスが導出される。前記クランク
パルスは、入力インタフェイス回路6において波形整形
された後、サンプリング信号発生回路7に入力される。
このサンプリング信号発生回路7からは、前記クランク
パルスに応答して、図2(3)で示すようなサンプリン
グ信号が導出され、前記ピークホールド回路PH1,P
H2およびアナログ/デジタル変換器AD1,AD2に
入力される。
設けられているクランク角センサ5からは、点火行程に
入ろうとする気筒のピストンが上死点に到達する毎に、
すなわちたとえば内燃機関が4気筒4サイクルであると
きには図2(2)で示すように180°CA毎にクラン
クパルスが導出され、また6気筒であるときには120
°CA毎にクランクパルスが導出される。前記クランク
パルスは、入力インタフェイス回路6において波形整形
された後、サンプリング信号発生回路7に入力される。
このサンプリング信号発生回路7からは、前記クランク
パルスに応答して、図2(3)で示すようなサンプリン
グ信号が導出され、前記ピークホールド回路PH1,P
H2およびアナログ/デジタル変換器AD1,AD2に
入力される。
【0030】検出手段であるピークホールド回路PH
1,PH2は、前記サンプリング信号に応答して、10
°CA〜40°CA間をノッキング観測期間W1とし
て、この期間W1内におけるBPFF1,F2の出力レ
ベルのピーク値X1,X2をそれぞれ求めて保持する。
前記ピーク値X1,X2は、アナログ/デジタル変換器
AD1,AD2においてそれぞれデジタル値に変換され
た後、マイクロコンピュータなどで実現される判定回路
9に入力される。平均値演算手段および判定レベル演算
手段であり、判定手段である判定回路9は、図2(4)
で示されるようなタイミングで、前記各ピーク値X1,
X2をそれぞれ対数値x1,x2に演算する。
1,PH2は、前記サンプリング信号に応答して、10
°CA〜40°CA間をノッキング観測期間W1とし
て、この期間W1内におけるBPFF1,F2の出力レ
ベルのピーク値X1,X2をそれぞれ求めて保持する。
前記ピーク値X1,X2は、アナログ/デジタル変換器
AD1,AD2においてそれぞれデジタル値に変換され
た後、マイクロコンピュータなどで実現される判定回路
9に入力される。平均値演算手段および判定レベル演算
手段であり、判定手段である判定回路9は、図2(4)
で示されるようなタイミングで、前記各ピーク値X1,
X2をそれぞれ対数値x1,x2に演算する。
【0031】判定回路9で求められた対数値x1,x2
の頻度分布を求めると、前述の図13と同様になる。こ
の頻度分布は、前述のようにノッキング成分が多くなる
ほど、頻度中心がずれて正規分布が崩れてゆくことにな
る。このため本件発明者は、ノックセンサ出力の各周波
数成分の対数値x1,x2の相関を取ってノッキング判
定を行う方法を考え出した。
の頻度分布を求めると、前述の図13と同様になる。こ
の頻度分布は、前述のようにノッキング成分が多くなる
ほど、頻度中心がずれて正規分布が崩れてゆくことにな
る。このため本件発明者は、ノックセンサ出力の各周波
数成分の対数値x1,x2の相関を取ってノッキング判
定を行う方法を考え出した。
【0032】ここで横軸に対数値x1、縦軸に対数値x
2として、ノックセンサ2で検出された振動成分の2次
元的な強度分布を表したものを図3および図4で示す。
図3はノッキングが発生していない状態での強度分布で
あり、図4はノッキングが発生している状態での強度分
布である。これらの図3および図4において、対数値x
1の頻度が最大となる該対数値x1の平均値をx01で
表し、対数値x2の平均値をx02で表す。
2として、ノックセンサ2で検出された振動成分の2次
元的な強度分布を表したものを図3および図4で示す。
図3はノッキングが発生していない状態での強度分布で
あり、図4はノッキングが発生している状態での強度分
布である。これらの図3および図4において、対数値x
1の頻度が最大となる該対数値x1の平均値をx01で
表し、対数値x2の平均値をx02で表す。
【0033】こうして平均値x01,x02を通る軸線
で強度分布を4つの象限に分割すると、図3と図4とで
第2象限A2〜第4象限A4は相互にほぼ等しいのに対
して、ノッキングが発生しているか否かの違いで第1象
限A1の強度分布に差異があることが理解される。すな
わち、ノッキングが発生していない図3の状態では前記
平均値x01,x02を中心とした楕円r内に強度分布
が収まるのに対して、ノッキングが発生している図4の
状態では第1象限A1において正相関方向に参照符pで
示すようにばらつきが生じる。
で強度分布を4つの象限に分割すると、図3と図4とで
第2象限A2〜第4象限A4は相互にほぼ等しいのに対
して、ノッキングが発生しているか否かの違いで第1象
限A1の強度分布に差異があることが理解される。すな
わち、ノッキングが発生していない図3の状態では前記
平均値x01,x02を中心とした楕円r内に強度分布
が収まるのに対して、ノッキングが発生している図4の
状態では第1象限A1において正相関方向に参照符pで
示すようにばらつきが生じる。
【0034】そこで本件発明者は、一方の対数値x2の
平均値x02を境界として、第1および第4象限A1,
A4と、第2および第3象限A2,A3とに区分し、図
3で示すノッキングの発生していない状態と、図4で示
すノッキングが発生している状態との対数値x1の頻度
分布を、それぞれ図5および図6で示すように求めるこ
ととした。
平均値x02を境界として、第1および第4象限A1,
A4と、第2および第3象限A2,A3とに区分し、図
3で示すノッキングの発生していない状態と、図4で示
すノッキングが発生している状態との対数値x1の頻度
分布を、それぞれ図5および図6で示すように求めるこ
ととした。
【0035】この図5および図6から明らかなように、
図3で示すノッキングの発生していない状態では、その
第1および第4象限A1,A4の頻度分布を示す図5
(1)のグラフと、図3における第2および第3象限A
2,A3における頻度分布を示す図5(2)のグラフと
を比較すると、ともに対数正規分布となっていることが
理解される。
図3で示すノッキングの発生していない状態では、その
第1および第4象限A1,A4の頻度分布を示す図5
(1)のグラフと、図3における第2および第3象限A
2,A3における頻度分布を示す図5(2)のグラフと
を比較すると、ともに対数正規分布となっていることが
理解される。
【0036】これに対して図4で示すノッキングの発生
している状態では、その第1および第4象限A1,A4
の頻度分布を表す図6(1)のグラフと、第2および第
3象限A2,A3の頻度分布を表す図6(2)のグラフ
とを比較すると、ノッキングの発生による振動強度レベ
ルの高い振動成分を含んでいる第1象限A1で正規分布
が崩れていることが理解される。
している状態では、その第1および第4象限A1,A4
の頻度分布を表す図6(1)のグラフと、第2および第
3象限A2,A3の頻度分布を表す図6(2)のグラフ
とを比較すると、ノッキングの発生による振動強度レベ
ルの高い振動成分を含んでいる第1象限A1で正規分布
が崩れていることが理解される。
【0037】他方の周波数成分の対数値x1の平均値x
01を境界として、前記図3および図4における第1お
よび第2象限A1,A2と、第3および第4象限A3,
A4とでそれぞれ頻度分布のグラフを作成して観察して
みても、また同様の結果を得ることができる。
01を境界として、前記図3および図4における第1お
よび第2象限A1,A2と、第3および第4象限A3,
A4とでそれぞれ頻度分布のグラフを作成して観察して
みても、また同様の結果を得ることができる。
【0038】したがって、一方の周波数成分の対数値x
1またはx2が、それぞれその平均値x01またはx0
2未満であるか否かに基づいて、他方の周波数成分の対
数値x2またはx1を用いて、それらのための平均値x
02またはx01を求めることによって、後述するノッ
キング判定レベルTH2またはTH1の基準となる該平
均値x02,x01を、ノッキングによる振動成分を除
去した前記ノイズ成分のみで正確に求めることができ
る。
1またはx2が、それぞれその平均値x01またはx0
2未満であるか否かに基づいて、他方の周波数成分の対
数値x2またはx1を用いて、それらのための平均値x
02またはx01を求めることによって、後述するノッ
キング判定レベルTH2またはTH1の基準となる該平
均値x02,x01を、ノッキングによる振動成分を除
去した前記ノイズ成分のみで正確に求めることができ
る。
【0039】また本件発明者は、上述のように正規分布
を呈するデータが得られることから、そのデータを所定
数N、たとえば10個以上集計することによって、従来
からの統計上の手法を用いることによって、ノッキング
判定レベルTH1,TH2を推定するようにしている。
すなわち、第2象限A2における最大値および第3、第
4象限A3,A4での最小値から、全体、すなわち図3
および図4において楕円rで示すノッキングに起因しな
い母集団の振動強度の最大値maxを推定している。
を呈するデータが得られることから、そのデータを所定
数N、たとえば10個以上集計することによって、従来
からの統計上の手法を用いることによって、ノッキング
判定レベルTH1,TH2を推定するようにしている。
すなわち、第2象限A2における最大値および第3、第
4象限A3,A4での最小値から、全体、すなわち図3
および図4において楕円rで示すノッキングに起因しな
い母集団の振動強度の最大値maxを推定している。
【0040】たとえば、対数正規分布の性質を利用し
て、max/μ=μ/min、ただしμ=平均値、mi
n=最小値から、前記最大値maxを推定してもよく、
また対数値x1,x2を求めた後、正規分布の確率密度
関数から偏差σを推定する方法を用いてもよい。こうし
て各周波数成分毎にそれぞれ求めた最大値maxをノッ
キング判定レベルTH1,TH2とし、前記対数値x
1,x2がこのノッキング判定レベルTH1,TH2を
超えているか否かから、ノッキングの有無を判定する。
または、前記N個のデータの最大値をノッキング判定レ
ベルとしてもよい。
て、max/μ=μ/min、ただしμ=平均値、mi
n=最小値から、前記最大値maxを推定してもよく、
また対数値x1,x2を求めた後、正規分布の確率密度
関数から偏差σを推定する方法を用いてもよい。こうし
て各周波数成分毎にそれぞれ求めた最大値maxをノッ
キング判定レベルTH1,TH2とし、前記対数値x
1,x2がこのノッキング判定レベルTH1,TH2を
超えているか否かから、ノッキングの有無を判定する。
または、前記N個のデータの最大値をノッキング判定レ
ベルとしてもよい。
【0041】上述のような判定回路9におけるノッキン
グの有無の判定結果は、制御回路11に入力される。前
記制御回路11に関連して、吸気圧センサ12、冷却水
温度センサ13、および吸気温度センサやスロットル弁
開度センサなどの他のセンサ14が設けられており、こ
れらのセンサ12〜14の検出結果は、入力インタフェ
イス回路15を介してアナログ/デジタル変換器16に
入力され、デジタル値に変換された後、前記制御回路1
1に入力されている。制御回路11にはまた、前記クラ
ンク角センサ5からのクランクパルスが入力されてい
る。
グの有無の判定結果は、制御回路11に入力される。前
記制御回路11に関連して、吸気圧センサ12、冷却水
温度センサ13、および吸気温度センサやスロットル弁
開度センサなどの他のセンサ14が設けられており、こ
れらのセンサ12〜14の検出結果は、入力インタフェ
イス回路15を介してアナログ/デジタル変換器16に
入力され、デジタル値に変換された後、前記制御回路1
1に入力されている。制御回路11にはまた、前記クラ
ンク角センサ5からのクランクパルスが入力されてい
る。
【0042】マイクロコンピュータなどで実現される制
御回路11は、前記クランクパルスに応答して、ノッキ
ング判定回路9の判定結果およびセンサ12〜14の検
出結果に基づいて点火進角量を演算する。こうして演算
された点火進角量となるように、制御回路11は出力イ
ンタフェイス回路17を介してイグナイタ18へ点火信
号を出力し、点火プラグ19の点火タイミングを駆動制
御する。このようにして、ノッキングの発生を抑えて、
大きな点火進角量で点火時期制御を行うことができる。
御回路11は、前記クランクパルスに応答して、ノッキ
ング判定回路9の判定結果およびセンサ12〜14の検
出結果に基づいて点火進角量を演算する。こうして演算
された点火進角量となるように、制御回路11は出力イ
ンタフェイス回路17を介してイグナイタ18へ点火信
号を出力し、点火プラグ19の点火タイミングを駆動制
御する。このようにして、ノッキングの発生を抑えて、
大きな点火進角量で点火時期制御を行うことができる。
【0043】図7は、判定回路9での演算処理動作を説
明するためのフローチャートである。この演算処理動作
は、クランク角センサ5からのクランクパルスに応答し
て点火行程に入る気筒の判別が行われ、その判別結果に
応答して、各気筒毎に行われる。ステップs1では、ア
ナログ/デジタル変換器AD1から入力されたピーク値
X1が読込まれて、対数値x1に演算される。同様にス
テップs2では、アナログ/デジタル変換器AD2から
入力されたピーク値X2が読込まれて、対数値x2に演
算される。ステップs4では後述するようにして求めら
れる平均値x01と対数値x1との差△x1が演算さ
れ、ステップs5では対数値x2とその平均値x02と
の差△x2が演算される。
明するためのフローチャートである。この演算処理動作
は、クランク角センサ5からのクランクパルスに応答し
て点火行程に入る気筒の判別が行われ、その判別結果に
応答して、各気筒毎に行われる。ステップs1では、ア
ナログ/デジタル変換器AD1から入力されたピーク値
X1が読込まれて、対数値x1に演算される。同様にス
テップs2では、アナログ/デジタル変換器AD2から
入力されたピーク値X2が読込まれて、対数値x2に演
算される。ステップs4では後述するようにして求めら
れる平均値x01と対数値x1との差△x1が演算さ
れ、ステップs5では対数値x2とその平均値x02と
の差△x2が演算される。
【0044】こうして求めた差△x1,△x2から、以
下のステップs11〜s22で示すようにして検出され
た振動成分にノッキング成分が含まれているのか否か、
すなわち検出された振動成分が前述の第1象限A1に存
在するのか否かが判定され、また平均値x01,x02
が更新される。ステップs11では前記差△x2が0未
満であるか否かが判断され、そうであるときにはステッ
プs13で平均値x01が求められた後ステップs14
に移り、そうでないときには直接ステップs14に移
る。ステップs14では前記差△x1が0未満であるか
否かが判断され、そうであるときにはステップs16で
平均値x02が更新された後ステップs21に移り、そ
うでないときには直接ステップs21に移る。平均値x
01,x02の更新は、今回検出された振動成分の対数
値をxiとし、更新前の平均値をx0ioとするとき、
今回の平均値x0iとして以下のようにして行われる。
下のステップs11〜s22で示すようにして検出され
た振動成分にノッキング成分が含まれているのか否か、
すなわち検出された振動成分が前述の第1象限A1に存
在するのか否かが判定され、また平均値x01,x02
が更新される。ステップs11では前記差△x2が0未
満であるか否かが判断され、そうであるときにはステッ
プs13で平均値x01が求められた後ステップs14
に移り、そうでないときには直接ステップs14に移
る。ステップs14では前記差△x1が0未満であるか
否かが判断され、そうであるときにはステップs16で
平均値x02が更新された後ステップs21に移り、そ
うでないときには直接ステップs21に移る。平均値x
01,x02の更新は、今回検出された振動成分の対数
値をxiとし、更新前の平均値をx0ioとするとき、
今回の平均値x0iとして以下のようにして行われる。
【0045】x0i={x0io*(M−1)+xi}
/M …(1) ただし、Mはたとえば8などの整数である。
/M …(1) ただし、Mはたとえば8などの整数である。
【0046】上述のようにして、いわゆるM分の1なま
しによって平均値x01,x02が求められるとステッ
プs21に移り、前記差△x1が0未満であるか否かが
判断され、そうであるときには直接ステップs24に移
り、そうでないときにはステップs22に移る。ステッ
プs22では、前記差△x2が0未満であるか否かが判
断され、そうであるときにはステップs24に移り、そ
うでないときにはステップs31に移る。ステップs2
1またはステップs22からステップs24に移ると、
すなわち前述の第2〜第4象限に、検出された振動成分
が存在するときには、その振動成分がノッキングに起因
していないと判断されて、以下のステップs24〜ステ
ップs27で示すノッキング判定レベルTH1,TH2
の更新処理に移る。
しによって平均値x01,x02が求められるとステッ
プs21に移り、前記差△x1が0未満であるか否かが
判断され、そうであるときには直接ステップs24に移
り、そうでないときにはステップs22に移る。ステッ
プs22では、前記差△x2が0未満であるか否かが判
断され、そうであるときにはステップs24に移り、そ
うでないときにはステップs31に移る。ステップs2
1またはステップs22からステップs24に移ると、
すなわち前述の第2〜第4象限に、検出された振動成分
が存在するときには、その振動成分がノッキングに起因
していないと判断されて、以下のステップs24〜ステ
ップs27で示すノッキング判定レベルTH1,TH2
の更新処理に移る。
【0047】ステップs24では、今回検出された振動
成分の対数値x1がそれまでの最大値x1maxより大
きいか否かが判断され、そうであるときにはステップs
25で前記最大値x1maxに今回の対数値x1が代入
された後ステップs26に移り、そうでないときには直
接ステップs26に移る。
成分の対数値x1がそれまでの最大値x1maxより大
きいか否かが判断され、そうであるときにはステップs
25で前記最大値x1maxに今回の対数値x1が代入
された後ステップs26に移り、そうでないときには直
接ステップs26に移る。
【0048】ステップs26では、前述のステップs2
4と同様に、今回検出された振動成分の対数値x2が最
大値x2maxより大きいか否かが判断され、そうであ
るときにはステップs27でその最大値x2maxが今
回の対数値x2に更新された後ステップs30に移り、
そうでないときには直接ステップs30に移る。
4と同様に、今回検出された振動成分の対数値x2が最
大値x2maxより大きいか否かが判断され、そうであ
るときにはステップs27でその最大値x2maxが今
回の対数値x2に更新された後ステップs30に移り、
そうでないときには直接ステップs30に移る。
【0049】ステップs30ではカウンタのカウント値
Cが1だけ加算されて更新され、ステップs31ではそ
のカウント値Cが前記値N以上となったか否か、すなわ
ち所定のサンプル数のデータが取込まれたか否かが判断
され、そうでないときにはステップs41に移り、そう
であるときにはステップs32に移る。ステップs32
では前記最大値x1maxがノッキング判定レベルTH
1に設定され、ステップs33では前記最大値x2ma
xがノッキング判定レベルTH2に設定される。
Cが1だけ加算されて更新され、ステップs31ではそ
のカウント値Cが前記値N以上となったか否か、すなわ
ち所定のサンプル数のデータが取込まれたか否かが判断
され、そうでないときにはステップs41に移り、そう
であるときにはステップs32に移る。ステップs32
では前記最大値x1maxがノッキング判定レベルTH
1に設定され、ステップs33では前記最大値x2ma
xがノッキング判定レベルTH2に設定される。
【0050】ステップs35では最大値x1maxが0
にリセットされ、ステップs36では最大値x2max
が0にリセットされ、さらにステップs38でカウント
値Cが0にリセットされた後、ステップs41に移る。
ステップs41では前記対数値x1がノッキング判定レ
ベルTH1を超えているか否かが判断され、そうでない
ときにはステップs42に移ってさらに対数値x2がノ
ッキング判定レベルTH2を超えているか否かが判断さ
れ、そうでないときにはステップs44に移ってノッキ
ング無と判定されて、その判定結果が前記制御回路11
へ出力された後動作を終了し、ステップs41において
対数値x1がノッキング判定レベルTH1を超えている
とき、またはステップs42において対数値x2がノッ
キング判定レベルTH2を超えているときにはステップ
s45に移ってノッキング有と判定されて、その判定結
果が制御回路11へ出力された後動作を終了する。
にリセットされ、ステップs36では最大値x2max
が0にリセットされ、さらにステップs38でカウント
値Cが0にリセットされた後、ステップs41に移る。
ステップs41では前記対数値x1がノッキング判定レ
ベルTH1を超えているか否かが判断され、そうでない
ときにはステップs42に移ってさらに対数値x2がノ
ッキング判定レベルTH2を超えているか否かが判断さ
れ、そうでないときにはステップs44に移ってノッキ
ング無と判定されて、その判定結果が前記制御回路11
へ出力された後動作を終了し、ステップs41において
対数値x1がノッキング判定レベルTH1を超えている
とき、またはステップs42において対数値x2がノッ
キング判定レベルTH2を超えているときにはステップ
s45に移ってノッキング有と判定されて、その判定結
果が制御回路11へ出力された後動作を終了する。
【0051】このように本実施例では、2つの周波数成
分の対数値x1,x2の相関関係を用いて、それぞれの
平均値x01,x02を更新するか否かを判断するの
で、ノッキングが発生している状態で更新を行うことな
く、前記ノイズ成分のみによる正確な平均値x01,x
02を演算することができ、これによってノッキング判
定レベルTH1,TH2を正確に設定し、高精度なノッ
キング判定を行うことができる。
分の対数値x1,x2の相関関係を用いて、それぞれの
平均値x01,x02を更新するか否かを判断するの
で、ノッキングが発生している状態で更新を行うことな
く、前記ノイズ成分のみによる正確な平均値x01,x
02を演算することができ、これによってノッキング判
定レベルTH1,TH2を正確に設定し、高精度なノッ
キング判定を行うことができる。
【0052】この結果、本件発明者の実験によれば、図
8で示すように、ノッキングの検出率を著しく向上する
ことが可能となった。
8で示すように、ノッキングの検出率を著しく向上する
ことが可能となった。
【0053】上述の実施例では、説明の簡略化のために
n=2とした場合について述べたけれども、それ以上の
数の周波数成分からノッキング判定を行うようにしても
よい。たとえば中心周波数6kHz、15kHzおよび
18kHzの3種の周波数帯を取出してn=3とした場
合、前述の図6(1)で示すn=2とした場合の頻度分
布を図9(1)で示すとき、斜線を施して示す第1象限
A1においては、n=2では平均値x01,x02の更
新は行わない。
n=2とした場合について述べたけれども、それ以上の
数の周波数成分からノッキング判定を行うようにしても
よい。たとえば中心周波数6kHz、15kHzおよび
18kHzの3種の周波数帯を取出してn=3とした場
合、前述の図6(1)で示すn=2とした場合の頻度分
布を図9(1)で示すとき、斜線を施して示す第1象限
A1においては、n=2では平均値x01,x02の更
新は行わない。
【0054】n=3の場合、第1、第2の周波数成分が
ともに前記第1象限A1内となる振動に対してでも、第
3の周波数成分のピーク値X3を検出し、そのピーク値
X3の対数値x3がその平均値x03未満であれば更新
を行う。つまり対数値x3が平均値x03以上である分
布は図9(2)で示すように頻度分布が正規分布から崩
れてしまうのに対して、平均値x03未満である分布は
図9(3)で示すように正規分布となるので、平均値の
更新が可能となる。このようにして、さらに多次元化し
ても、各周波数成分間で相関があるか否かに基づいて、
ノッキングが発生しているか否かの判定が可能であるこ
とを本件発明者は確認している。
ともに前記第1象限A1内となる振動に対してでも、第
3の周波数成分のピーク値X3を検出し、そのピーク値
X3の対数値x3がその平均値x03未満であれば更新
を行う。つまり対数値x3が平均値x03以上である分
布は図9(2)で示すように頻度分布が正規分布から崩
れてしまうのに対して、平均値x03未満である分布は
図9(3)で示すように正規分布となるので、平均値の
更新が可能となる。このようにして、さらに多次元化し
ても、各周波数成分間で相関があるか否かに基づいて、
ノッキングが発生しているか否かの判定が可能であるこ
とを本件発明者は確認している。
【0055】図10は前述のようにn=3とした場合の
本発明の他の実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートであり、前述の図7に類似し、対応する部分には同
一の参照符を付す。この実施例では、ステップs1,s
2でのピーク値X1,X2の読込みおよび対数値x1,
x2への演算に続いて、ステップs3で第3の周波数成
分のピーク値X3の読込みおよび対数値x3への演算が
行われる。またステップs4,s5での前記各対数値x
1,x2と平均値x01,x02とのそれぞれの差△x
1,△x2の演算に続いて、ステップs6で対数値x3
と平均値x03との差△x3が演算される。
本発明の他の実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートであり、前述の図7に類似し、対応する部分には同
一の参照符を付す。この実施例では、ステップs1,s
2でのピーク値X1,X2の読込みおよび対数値x1,
x2への演算に続いて、ステップs3で第3の周波数成
分のピーク値X3の読込みおよび対数値x3への演算が
行われる。またステップs4,s5での前記各対数値x
1,x2と平均値x01,x02とのそれぞれの差△x
1,△x2の演算に続いて、ステップs6で対数値x3
と平均値x03との差△x3が演算される。
【0056】前記ステップn11において差△x2が0
未満でないときには、ステップs12でさらに差△x3
が0未満であるか否かが判断され、そうであるときには
ステップs13に移って平均値x01の更新が行われ、
そうでないとき、すなわち△x2≧0かつ△x3≧0で
あるときには、前記平均値x01の更新を行わず、直接
ステップs14に移る。同様にステップs14において
差△x1が0未満でないときには、さらにステップs1
5で差△x3が0未満であるか否かが判断され、そうで
あるときにはステップs16で平均値x02の更新が行
われた後ステップs17に移り、そうでないときには前
記更新を行わず、直接ステップs17に移る。
未満でないときには、ステップs12でさらに差△x3
が0未満であるか否かが判断され、そうであるときには
ステップs13に移って平均値x01の更新が行われ、
そうでないとき、すなわち△x2≧0かつ△x3≧0で
あるときには、前記平均値x01の更新を行わず、直接
ステップs14に移る。同様にステップs14において
差△x1が0未満でないときには、さらにステップs1
5で差△x3が0未満であるか否かが判断され、そうで
あるときにはステップs16で平均値x02の更新が行
われた後ステップs17に移り、そうでないときには前
記更新を行わず、直接ステップs17に移る。
【0057】ステップs17〜ステップs19は対数値
x3の平均値x03の更新のために新たに設けられてお
り、ステップs17で差△x2が0未満であるとき、ま
たはステップs18で差△x1が0未満であるときに
は、ステップs19で平均値x03の更新が行われ、△
x2≧0かつ△x1≧0であるときには前記更新を行わ
ず、直接ステップs21に移る。
x3の平均値x03の更新のために新たに設けられてお
り、ステップs17で差△x2が0未満であるとき、ま
たはステップs18で差△x1が0未満であるときに
は、ステップs19で平均値x03の更新が行われ、△
x2≧0かつ△x1≧0であるときには前記更新を行わ
ず、直接ステップs21に移る。
【0058】ステップs21およびs22で差△x1≧
0かつ差△x2≧0すなわち前記第1象限A1内にある
と判断されたときにはさらにステップs23に移って、
差△x3が0未満であるか否かが判断され、そうである
ときには前記図9(3)で示すようにノッキングが発生
していないと判断されて前記ステップs24に移り、そ
うでないときには前記図9(2)で示すようにノッキン
グが発生しているものと判断されて前記ステップs31
に移る。
0かつ差△x2≧0すなわち前記第1象限A1内にある
と判断されたときにはさらにステップs23に移って、
差△x3が0未満であるか否かが判断され、そうである
ときには前記図9(3)で示すようにノッキングが発生
していないと判断されて前記ステップs24に移り、そ
うでないときには前記図9(2)で示すようにノッキン
グが発生しているものと判断されて前記ステップs31
に移る。
【0059】前記ステップs26およびs27での最大
値x2maxの更新動作が終了するとステップs28に
移り、同様に対数値x3が最大値x3maxより大きい
か否かが判断され、そうであるときにはステップs29
で、その今回の対数値x3が最大値x3maxに代入さ
れた後前記ステップs30に移り、そうでないときには
直接ステップs30に移る。
値x2maxの更新動作が終了するとステップs28に
移り、同様に対数値x3が最大値x3maxより大きい
か否かが判断され、そうであるときにはステップs29
で、その今回の対数値x3が最大値x3maxに代入さ
れた後前記ステップs30に移り、そうでないときには
直接ステップs30に移る。
【0060】さらにまた、ステップs32,s33での
ノッキング判定レベルTH1,TH2の推定に続いてス
テップs33でノッキング判定レベルTH3の推定が行
われるとともに、ステップs35,s36での最大値x
1maxおよびx2maxのリセット動作に続いてステ
ップs37で最大値x3maxのリセット動作が行われ
る。さらにまた、ノッキングの有無の判定も、ステップ
s41,s42で対数値x1,x2がそれぞれノッキン
グ判定レベルTH1,TH2以下であると判定されて
も、さらにステップs43で対数値x3がノッキング判
定レベルTH3以下であると判定された場合にのみ、ス
テップs44に移ってノッキング無と判定される。
ノッキング判定レベルTH1,TH2の推定に続いてス
テップs33でノッキング判定レベルTH3の推定が行
われるとともに、ステップs35,s36での最大値x
1maxおよびx2maxのリセット動作に続いてステ
ップs37で最大値x3maxのリセット動作が行われ
る。さらにまた、ノッキングの有無の判定も、ステップ
s41,s42で対数値x1,x2がそれぞれノッキン
グ判定レベルTH1,TH2以下であると判定されて
も、さらにステップs43で対数値x3がノッキング判
定レベルTH3以下であると判定された場合にのみ、ス
テップs44に移ってノッキング無と判定される。
【0061】図11は本発明の他の実施例の点火時期制
御装置1aの電気的構成を示すブロック図であり、この
実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分には同一
の参照符を付す。注目すべきはこの実施例では、前記B
PFF1,F2での周波数分離およびピークホールド回
路PH1,PH2でのピーク値検出が、周波数解析器8
で行われることである。
御装置1aの電気的構成を示すブロック図であり、この
実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分には同一
の参照符を付す。注目すべきはこの実施例では、前記B
PFF1,F2での周波数分離およびピークホールド回
路PH1,PH2でのピーク値検出が、周波数解析器8
で行われることである。
【0062】周波数解析器8は、いわゆるデジタルシグ
ナルプロセッサなどで実現され、前記サンプリング信号
に同期して、アナログ/デジタル変換器ADにおいて、
たとえば40kHzのサンプリング周波数でデジタル値
に変換されたノックセンサ出力を、高速フーリエ変換
(Fast Fourier Transformation)法によって周波数解析
を行い、その解析結果から前記各周波数成分のピーク値
X1,X2を判定して、判定回路9に出力する。この場
合、アナログ/デジタル変換器ADでの折返しノイズを
防止するために、ノックセンサ2の出力は、たとえば遮
断周波数が20kHzのローパスフィルタ(略称LP
F)3を介してアナログ/デジタル変換器ADに入力さ
れる。
ナルプロセッサなどで実現され、前記サンプリング信号
に同期して、アナログ/デジタル変換器ADにおいて、
たとえば40kHzのサンプリング周波数でデジタル値
に変換されたノックセンサ出力を、高速フーリエ変換
(Fast Fourier Transformation)法によって周波数解析
を行い、その解析結果から前記各周波数成分のピーク値
X1,X2を判定して、判定回路9に出力する。この場
合、アナログ/デジタル変換器ADでの折返しノイズを
防止するために、ノックセンサ2の出力は、たとえば遮
断周波数が20kHzのローパスフィルタ(略称LP
F)3を介してアナログ/デジタル変換器ADに入力さ
れる。
【0063】前記周波数解析器8では、前記観測期間W
1内において、アナログ/デジタル変換器ADでデジタ
ル変換されたノックセンサ出力を読込み、複数nの周波
数成分を分離して、そのピーク値Xiを判定して判定回
路9へ出力する。このように周波数解析結果から各周波
数成分を抽出することによって、抽出すべき周波数の数
nが増加しても、それに対応して、前述の実施例におけ
るBPFF1,F2などのような増加すべき構成はな
く、したがって抽出すべき周波数成分の数nを増加して
高精度化を行うにあたって、コストの上昇を抑えること
ができる。
1内において、アナログ/デジタル変換器ADでデジタ
ル変換されたノックセンサ出力を読込み、複数nの周波
数成分を分離して、そのピーク値Xiを判定して判定回
路9へ出力する。このように周波数解析結果から各周波
数成分を抽出することによって、抽出すべき周波数の数
nが増加しても、それに対応して、前述の実施例におけ
るBPFF1,F2などのような増加すべき構成はな
く、したがって抽出すべき周波数成分の数nを増加して
高精度化を行うにあたって、コストの上昇を抑えること
ができる。
【0064】前記制御回路11の制御対象は、上述のよ
うな点火時期に限らず、過給機の過給圧、および内燃機
関の制御装置を介することによる燃料噴射量などであっ
てもよい。
うな点火時期に限らず、過給機の過給圧、および内燃機
関の制御装置を介することによる燃料噴射量などであっ
てもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内燃機関
の気筒数などの種類や仕様の違いに対しても、またノッ
キングの振動モードの違いに対しても、ノックセンサの
出力中のノッキング成分の影響を受けることなくノッキ
ング判定レベルTHiを設定して、高精度なノッキング
判定を行うことができる。
の気筒数などの種類や仕様の違いに対しても、またノッ
キングの振動モードの違いに対しても、ノックセンサの
出力中のノッキング成分の影響を受けることなくノッキ
ング判定レベルTHiを設定して、高精度なノッキング
判定を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例のノッキング判定方法が用い
られる内燃機関の点火時期制御装置1の電気的構成を示
すブロック図である。
られる内燃機関の点火時期制御装置1の電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のノッキング判定方法を説明
するための波形図である。
するための波形図である。
【図3】ノッキングが発生していない状態でのノックセ
ンサ出力のうちの2つの周波数成分の強度分布を示す図
である。
ンサ出力のうちの2つの周波数成分の強度分布を示す図
である。
【図4】ノッキングが発生している状態でのノックセン
サ出力のうちの2つの周波数成分の強度分布を示す図で
ある。
サ出力のうちの2つの周波数成分の強度分布を示す図で
ある。
【図5】図3で示す状態において対数値x2の平均値X
02を境界とした対数値x1の頻度分布を示すグラフで
ある。
02を境界とした対数値x1の頻度分布を示すグラフで
ある。
【図6】図4で示す状態において対数値x2の平均値X
02を境界とした対数値x1の頻度分布を示すグラフで
ある。
02を境界とした対数値x1の頻度分布を示すグラフで
ある。
【図7】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図8】本発明と従来技術とのノッキング検出率の違い
を説明するためのグラフである。
を説明するためのグラフである。
【図9】ノッキング信号成分の含まれている可能性のあ
る対数値x1,x2がともに平均値x01,x02以上
である第1象限A1内での第3の対数値x3の平均値x
03を境界とした前記対数値x3の頻度分布を示すグラ
フである。
る対数値x1,x2がともに平均値x01,x02以上
である第1象限A1内での第3の対数値x3の平均値x
03を境界とした前記対数値x3の頻度分布を示すグラ
フである。
【図10】本発明の他の実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図11】本発明のさらに他の実施例の点火時期制御装
置1aの電気的構成を示すブロック図である。
置1aの電気的構成を示すブロック図である。
【図12】ノッキングによるシリンダブロックの共振モ
ードと、共振周波数との関係を示す図である。
ードと、共振周波数との関係を示す図である。
【図13】従来技術のノッキング判定方法を説明するた
めのグラフである。
めのグラフである。
1,1a 点火時期制御装置 2 ノックセンサ 5 クランク角センサ 8 周波数解析器 9 判定回路 11 制御回路 12〜14 センサ F1,F2 BPF PH1,PH2 ピークホールド回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 23/22 F02P 5/152 F02P 5/153 G01H 17/00 G01M 15/00
Claims (6)
- 【請求項1】 クランク軸の回転周期の所定の期間にノ
ッキング観測期間を設定し、 前記観測期間において振動センサによって検出された振
動の予め定める複数の各周波数成分のピーク値をそれぞ
れ検出し、 前記各ピーク値の所定のデータ数に亘る平均値を求め、 前記各平均値に基づいてノッキング判定レベルをそれぞ
れ求め、その各ノッキング判定レベルをピーク値がそれ
ぞれ超えているか否かに基づいてノッキングの有無を判
定するようにした内燃機関のノッキング判定方法におい
て、 各振動に対して、或る周波数成分のピーク値が、その周
波数成分の平均値未満であるときに、残余の周波数成分
のピーク値を用いて、それらの周波数成分の平均値を更
新することを特徴とする内燃機関のノッキング判定方
法。 - 【請求項2】 各振動に対して、或る周波数成分のピー
ク値が、その周波数成分の平均値未満であるときにおけ
るデータを用いて、残余の周波数成分のノッキング判定
レベルを演算することを特徴とする請求項1記載の内燃
機関のノッキング判定方法。 - 【請求項3】 クランク軸の回転周期の所定の期間にノ
ッキング観測期間を設定し、 前記観測期間において振動センサによって検出された振
動の予め定める複数nの各周波数成分のピーク値Xi
(i=1,2,…,n)をそれぞれ検出し、 前記各ピーク値Xiの対数値xiを求め、 各振動の各周波数成分毎の対数値xiの所定のデータ数
に亘る平均値x0iを求め、 前記各平均値x0iに基づいてノッキング判定レベルT
Hiをそれぞれ求め、 その各ノッキング判定レベルTHiを対数値xiがそれ
ぞれ超えているか否かに基づいてノッキングの有無を判
定するようにした内燃機関のノッキング判定方法におい
て、 各振動に対して、或る周波数成分の対数値xiが、その
周波数成分の平均値x0i未満であるときに、残余の周
波数成分の対数値x1〜x(i−1),x(i+1)〜
xnを用いて、それらの周波数成分の平均値x01〜x
0(i−1),x0(i+1)〜x0nを更新すること
を特徴とする内燃機関のノッキング判定方法。 - 【請求項4】 各振動に対して、或る周波数成分の対数
値xiが、その周波数成分の平均値x0i未満であると
きにおけるデータを用いて、残余の周波数成分のノッキ
ング判定レベルTH1〜TH(i−1),TH(i+
1)〜THnを演算することを特徴とする請求項3記載
の内燃機関のノッキング判定方法。 - 【請求項5】 内燃機関の振動を検出する振動センサ
と、 内燃機関の回転角度位置を検出するクランク角センサ
と、 前記振動センサの出力を複数の各周波数成分に分割する
周波数分割手段と、 前記周波数分割手段の出力が入力され、クランク角セン
サの出力に応答して、内燃機関の点火行程に入ろうとす
る気筒のピストンの上死点と、次に点火行程となる気筒
のピストンの上死点との間の所定の期間にノッキング観
測期間を設定し、その観測期間における各周波数成分の
ピーク値をそれぞれ検出する検出手段と、 前記各ピーク値の所定のデータ数に亘る平均値を演算す
るにあたって、或る周波数成分のピーク値が、その平均
値未満であるときに、残余の周波数成分のピーク値を用
いて、それらのための平均値を求める平均値演算手段
と、 前記各平均値に基づいてノッキング判定レベルをそれぞ
れ演算する判定レベル演算手段と、 各ピーク値が対応するノッキング判定レベルをそれぞれ
超えているか否かに基づいてノッキングの有無を判定す
る判定手段とを含むことを特徴とする内燃機関のノッキ
ング判定装置。 - 【請求項6】 内燃機関の振動を検出する振動センサ
と、 内燃機関の回転角度位置を検出するクランク角センサ
と、 前記振動センサの出力を複数nの各周波数成分に分割す
る周波数分割手段と、 前記周波数分割手段の出力が入力され、クランク角セン
サの出力に応答して、内燃機関の点火行程に入ろうとす
る気筒のピストンの上死点と、次に点火行程となる気筒
のピストンの上死点との間の所定の期間にノッキング観
測期間を設定し、その観測期間における各周波数成分の
ピーク値Xi(i=1,2,…,n)をそれぞれ検出す
る検出手段と、 検出手段における前記各ピーク値Xiの検出結果の対数
値xiを求める対数値演算手段と、 前記各対数値xiの所定のデータ数に亘る平均値x0i
を演算するにあたって、或る周波数成分の対数値xi
が、その平均値x0i未満であるときに、残余の周波数
成分の対数値x1〜x(i−1),x(i+1)〜xn
を用いて、それらのための平均値x01〜x0(i−
1),x0(i+1)〜xnを求める平均値演算手段
と、 前記各平均値x0iに基づいてノッキング判定レベルT
Hiをそれぞれ演算する判定レベル演算手段と、 各対数値xiが対応するノッキング判定レベルTHiを
それぞれ超えているか否かに基づいてノッキングの有無
を判定する判定手段とを含むことを特徴とする内燃機関
のノッキング判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP542394A JP3319850B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 内燃機関のノッキング判定方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP542394A JP3319850B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 内燃機関のノッキング判定方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07209127A JPH07209127A (ja) | 1995-08-11 |
JP3319850B2 true JP3319850B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=11610766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP542394A Expired - Fee Related JP3319850B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 内燃機関のノッキング判定方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319850B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP2004239742A (ja) * | 2003-02-05 | 2004-08-26 | Toyota Motor Corp | 表面判定装置および方法 |
JP5708543B2 (ja) * | 2012-03-28 | 2015-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP542394A patent/JP3319850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07209127A (ja) | 1995-08-11 |
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