JP3319248B2 - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP3319248B2
JP3319248B2 JP28956695A JP28956695A JP3319248B2 JP 3319248 B2 JP3319248 B2 JP 3319248B2 JP 28956695 A JP28956695 A JP 28956695A JP 28956695 A JP28956695 A JP 28956695A JP 3319248 B2 JP3319248 B2 JP 3319248B2
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光宏 牧原
安秀 西田
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システム等
における光路設定・切替に用いられる光スイッチに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から基板中に設けられた互いに交差
する光導波路の交差点に光導波路の光軸と所定の角度を
成す溝に、光を透過・反射させる部品を設置することに
よりm×nのマトリクス光スイッチを実現する方法が提
案されている。例えば、「Bistatable optical swichin
g using electrochemically generated bubbles 」(Op
tics letters/Vol.15,No.24/December 15,1990)では、
光導波路の交差点の溝に光導波路のコア部の屈折率に近
似させた屈折率を持つ水溶液を充填し、この水を電気分
解して気泡を発生させることにより光を反射させ、触媒
によって気泡を再び水に戻すことによって光を透過させ
る。このように気泡を発生・消滅することでマトリクス
光スイッチを実現する方法が提案されている。
【0003】このほかにも、「光スイッチおよび光スイ
ッチアレイ」(特開平6−175052号公報)に開示
されたものがある。
【0004】図9は開示された従来例の構造であり、基
板10の表層部に光導波路1,3および、これら光導波
路1,3に直交する光導波路2が形成されている。更
に、これらの光軸の交点において、上記光導波路1,3
をそれぞれ遮断する深さを有し、かつ、光導波路1の光
信号を光導波路2へ反射させるような方向の壁面を有す
る溝4が形成されている。そして、上方より溝4の開口
を塞ぐようにガラス板11が接着剤により基板10と固
定されている。また、この溝の長手方向の両端には白金
電極5が配置され、この電極5には金の蒸着配線51が
接続されている。また、溝4中の長手方向の中央部には
水銀6が封入され、この水銀6を挟んで電解質溶液7が
封入されている。そして、電極5,5間に電圧を駆けて
電解質溶液7と水銀6との界面張力を変化させること
で、水銀6を溝4の長手方向に移動させている。水銀6
が光導波路交差部にある場合、光は水銀6によって反射
され、水銀6がない場合、光は溝4を透過する。このよ
うに従来では、水銀6を移動させることで、マトリクス
光スイッチを実現するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来から提案
されている光スイッチには、製造性,信頼性および性能
に関し、いくつかの課題が残されていた。
【0006】例えば、屈折率整合液中に気泡を発生・消
滅させる方式は、気泡の発生・消滅という物理・化学的
な現象を利用しているため、気泡の発生・消滅を安定し
て行うのは難しく信頼性に問題があった。さらに、屈折
率整合液の水溶液で作製するため光の吸収が生じ損失が
増大する。
【0007】また、水銀駆動方式は、水銀6をミラーと
して使用しているため反射時に吸収が発生し損失が増大
し、光が透過する際も電解質溶液7を使用しているため
光の吸収が起こり、損失が増大する。
【0008】さらに、前記の密閉構造で水銀6を駆動さ
せるためには電解質溶液7と水銀6の入れ替わりが必要
であり、動作が不安定となる。
【0009】これを抑制するために溝長手方向両端に空
気等を封入した液溜を形成したものが記載されているが
消費電力は大きく、スイッチング速度も遅い。また、透
過時の損失を減少させるためには溝の幅を狭くして光導
波路の欠落を少なくする必要があり、そのような狭小溝
に表面張力の大きな水銀を安定して封入することは製造
上困難であった。
【0010】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、
製造性,信頼性および挿入損失等の性能で優れた光スイ
ッチを実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る光スイッチは、基板中で互いに交差しないm本
の光導波路および互いに交差しないn本の光導波路が互
いに交差し、各交差点部に前記光導波路の光軸と所定の
角度を成す壁面をもつ管路と、前記管路内の一部に封入
された前記光導波路の屈折率に近似した屈折率を持つ光
学的に透明な液体、および、前記液体のメニスカス付近
を加熱するための発熱手段を有し、前記発熱手段による
加熱により前記液体のメニスカス付近の界面張力を変化
させることで前記液体を移動させることを特徴とする。
【0012】前記光スイッチにおいて、前記管路は管路
幅が大、中、小の3種類の部分を有し、2つ以上の前記
管路幅が小の部分と、1つ以上の前記管路幅が中の部分
とで連続して構成され、かつ前記管路幅が中の部分が前
記管路幅が小の部分により挟まれるように構成された部
分を、さらに挟むように前記管路幅が大の部分が形成さ
れ、前記液体が連続して前記管路幅が小の部分の1カ所
以上と前記管路幅が中の部分の一部に存在することを特
徴とする。
【0013】前記光スイッチにおいて、前記管路がリン
グ状管路であることを特徴とする。
【0014】前記光スイッチにおいて、前記発熱手段と
して、管路付近の2カ所にヒーターと、該ヒーターに直
列接続したダイオードを有することを特徴とする。
【0015】前記構成の光スイッチによれば、有した発
熱手段によって光導波路の交差点部の管路に封入された
光導波路の屈折率に近似した屈折率を持つ光学的に透明
な液体を交差点部で安定かつ円滑に移動させることがで
き、光導波路を伝搬する光の光路を安定かつ円滑に切り
替えることができる。
【0016】また、本発明では、光導波路交差部での屈
折率整合液の移動によって光を透過させたり全反射させ
たりすることによって光路を切り替えているため低損失
な光スイッチを実現できる。
【0017】さらに、本構成では、狭小溝に電解質溶液
や表面張力の大きな水銀等、2種類の液体を封入する製
造工程を必要としないため光スイッチの製造が容易にな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】(第1の実施の形態:光スイッチの基本構
造と動作)図1,図2は、本発明の第1の実施の形態を
示す図であり、光スイッチの基本構造とスイッチング動
作を示す。図中、21は埋め込み型光導波路基板、22
は上部基板、23i,23oは横方向(基板長手方向)
の光導波路、24i,24oは縦方向の光導波路、25
は光導波路の光軸と所定の角度を成す壁面をもつ管路、
26は管路25の両端をつなぐ管路、27a,27bは
ヒーター、28a,28b,28cは電気配線、29は
屈折率整合液を各々図示する。
【0020】図1において埋め込み型光導波路基板21
中には横方向の光導波路23i,23oと縦方向の光導
波路24i,24oとが互いに交差し、その交差点部に
は光導波路の光軸と所定の角度を成す壁面をもつ溝が形
成され、上部基板22にはコの字型の溝やヒーター27
a,27b、電気配線28a,28b,28cがその周
囲に形成されている。そして、埋め込み型光導波路基板
21の溝に設けられた管路25内に、光導波路23i,
23o,24i,24oの屈折率に近似した屈折率を持
つ光学的に透明な液体である屈折率整合液29を注入
後、上部基板22と張り合わせることによって、光導波
路の光軸と所定の角度を成す壁面をもつ管路25と管路
25の両端をつなぐリング管路26が形成される。
【0021】次に図1,2を用いて光路の切替動作につ
いて説明する。光導波路の交差部に屈折率整合液29が
存在する場合(図1参照)、光導波路23iを伝搬して
きた光は管路25を透過して光導波路23oを伝搬して
いく。また、光導波路の交差部に屈折率整合液29が存
在しない場合(図2参照)、光導波路23iを伝搬して
きた光は、管路25の壁面で全反射し、光導波路24o
を伝搬していく。このように光導波路交差部で屈折率整
合液29のある状態とない状態とを形成させることによ
って、光路を切り替えることができる。この光導波路交
差部における屈折率整合液の有無の状態はリング状管路
26内に封入された屈折率整合液29を、該リング状管
路26内で移動させることによって創出することができ
る。
【0022】図1において、電気配線28a,28b間
に電圧をかけることによってヒーター27aのみを発熱
させ、屈折率整合液29のメニスカス付近を加熱すると
物質のもつ界面張力が低下し、屈折率整合液29両端の
メニスカスで発生していた毛細管力の釣り合いがくず
れ、屈折率整合液29はリング管路内を発熱していない
ヒーター27bの方へ移動し、図1の状態から図2の状
態に変わる。移動後、ヒーター27aへの電力供給をや
めると一部で温度上昇していたところは周りから冷やさ
れて再び毛細管力が釣り合うようになり移動した状態を
保持する。同様に図2において電気配線28a,28c
間に電圧をかけてヒーター27bを発熱させると屈折率
整合液29はリング管路26内を発熱していないヒータ
ー27aの方へ移動し、図2の状態から図1の状態にも
どる。このように屈折率整合液29のメニスカス部を加
熱することによってリング状管路26内を移動させるこ
とができ、光路を切り替えを容易に実現できる。
【0023】一般に液体29は加熱することによって表
面張力が低下するため、本光スイッチは、例えばシリコ
ーンオイルなど光導波路の屈折率に近似した屈折率を持
ち、光の吸収が極めて低い光学的に透明な液体を用いる
ことができるため低損失な光スイッチを実現できる。
【0024】本実施の形態では、リング状管路26内に
液体29を密閉した場合を示したが、光導波路の光軸と
所定の角度を成す壁面をもつ管路の両端を開放した場合
も、同様のスイッチングが可能である。ただし、蒸発等
の問題が考えられるので考慮する。また、光導波路の光
軸と所定の角度を成す壁面をもつ管路の両端を閉じた場
合においても、スイッチングは可能である。なお、管路
を閉じた場合は、液体と気体の入れ替わりが必要になる
ため動作が遅くなったり不安定になったりする。
【0025】また、本実施の形態では、液体をリング状
管路内で往復移動させるために2つのヒーターをリング
状管路付近に設置したが、ヒーターを一つとした場合で
も液体の往復移動は可能である。例えば、リング状管路
の管路幅を連続的に変化させた部分を作ればよい。ヒー
ターで液体の片方のメニスカス部を加熱すると液体両端
のメニスカスで働く毛細管力の釣り合いがくずれ液体は
管路内を移動する。ここで、毛細管力は管路幅に反比例
するため、両端の毛細管力が釣り合う管路幅のところで
止まる。加熱をやめると温度上昇していたところは周り
から冷やされ、物質のもつ界面張力は元の値に戻る。液
体両端での毛細管力は管路幅の違いにより釣り合ってい
たが、物質のもつ界面張力が元の値に戻ることによって
毛細管力の釣り合いがくずれ、加熱する前の位置に液体
は再び移動する。但し、この場合には、光スイッチの自
己保持性はなくなる。
【0026】(第2の実施の形態:管路幅の変化)図
3,4は、本発明の第2の実施の形態を示す図であり、
図3は図4のリング状管路を模擬的に直線的に示したも
のであり(XX部で切離し、直線的に展開した図)、図
4は光導波路交差部の平面図を示す。図中、23i,2
3oは横方向の光導波路、24i,24oは縦方向の光
導波路、25は光導波路の光軸と所定の角度を成す壁面
をもつ管路、26は管路25の両端をつなぐ管路、27
a,27bはヒーター、29は屈折率整合液、30は模
擬的なリング状管路を示す。
【0027】図3に示すように、このリング状管路30
では、屈折率整合液29の移動区間両端における管路5
5の幅が液移動区間Lの管路幅より大きくなるように形
成され、さらに液移動区間内に存在する屈折率整合液2
9のメニスカス部における管路51,53の幅はそれに
隣接した管路50,52,54の幅より大きくかつ管路
55の幅より小さくなるように形成されている。
【0028】屈折率整合液29の端部で発生する毛細管
力は、管路幅に反比例するため図3に示す2つの管路5
1,53の位置で屈折率整合液29は安定する。そし
て、リング状管路の管路幅が一定の場合、液体は外部か
らの衝撃等によって移動したり、加熱によって液体を移
動させるときに移動位置にばらつきが生じたりするた
め、スイッチング状態の保持に対する信頼性やスイッチ
ングの安定性が低下する。しかし、管路幅を変化させる
ことによって外部からの衝撃に強くなり、かつ、安定し
た液体の移動を行うことができるようになるため、スイ
ッチング状態の保持に対する信頼性やスイッチングの安
定性が向上する。
【0029】(第3の実施の形態:回路の構成)図5,
6は、本発明の第3の実施の形態を示す図であり、図5
は光導波路交差部におけるヒーター回路構成を示し、図
6は3×3のマトリクス構成にしたヒーターの回路を示
したものである。図中、31は光導波路各交差部のヒー
ター装置、32a,32bはヒーター、33a,33b
はダイオード、34a,34bは電気配線、35a〜3
5cは下層電気配線、36i〜36kは上層電気配線、
37ai〜37ckは光導波路各交差部のヒーター装
置、38ai〜32ckは電気配線を示す。
【0030】本発明は、図5に示すように液体を加熱す
る手段としてリング状管路付近の2カ所に設けられたヒ
ーター32a,32bのそれぞれに極性が異なるように
ダイオード34a,34bを直列に接続し、それらを並
列接続した構成からなる。このような回路構成にするこ
とによって電気配線34a,34b間に流す電流の向き
を制御することによって発熱するヒーターを替えること
ができる。たとえば、電気配線34aから電気配線34
bの方向に電流を流した場合、ヒーター32aを発熱さ
せることができる。
【0031】図1,2で示したヒーターの回路構成では
電力を供給するための電気配線が光導波路交差部1つに
あたり3本必要となる。そのため、光導波路をm×nの
マトリクス構成にし、すべての光導波路交差部に液体を
駆動するためのヒーターを図1,2に示したように設け
た場合、電力を供給するために3mn本の電気配線が必
要になる。そのためスイッチの規模を大きくしようとし
た場合、電力を供給するための電気配線が占める空間が
非常に大きくなり、スイッチが大型化してしまう。
【0032】そこで、図6に示す回路を各光導波路交差
部に設け、図6に示すように下層電気配線35a〜35
cと上層電気配線36i〜36kの二層配線によって電
力を供給できるように回路を構成すれば、電気配線の数
をm+n本と大幅に減少できる。本構成では、例えば、
光導波路交差部のヒーター装置37akを駆動させたい
場合は、35a,36k間に電圧を加えその間に流れる
電流の向きを制御することで液体の駆動を制御できる。
【0033】(第4の実施の形態:光スイッチの構成)
図7,8は、本発明の第4の実施の形態を示す図であ
り、図7は予備系切替装置等に用いられる8+1光スイ
ッチを示し、図8は3×3光スイッチを示したものであ
る。図中、40a〜40h,41a〜41h,42,4
2i〜42kは光ファイバ、43は埋め込み型光導波路
基板、44a〜44h,45,45i〜45kは光導波
路、46a〜46h,46ai〜46ckは各光導波路
の光軸と所定の角度を成す壁面を持つ管路、47a〜4
7h,47ai〜47ckは光導波路各交差部の液体駆
動装置を示す。
【0034】図7において、埋め込み型光導波路基板4
3には横方向の光導波路44a〜44hと縦方向の光導
波路45が互いに交差し、その交差点部には光導波路の
光軸と所定の角度を壁面を持つ管路46a〜46hが形
成されている。その管路46a〜46hには本発明の液
体駆動装置47a〜47hが設けられており、光導波路
44a〜44h,45には光ファイバ40a〜40h,
41a〜41h,42がそれぞれ接続されている。
【0035】図7に示す光スイッチは予備系切替装置等
に用いられ、光ファイバ41a〜41h,42には光信
号処理回路等が接続される。通常は光ファイバ40a,
41a間のように管路で光が透過するような形で光信号
のやりとりが行われるが、光信号処理回路が故障した場
合、例えば、41eに接続された光信号処理回路が故障
した場合は、液体駆動装置47eを動作させ管路46e
での光の伝搬状態を透過から全反射に切り替えることに
よって光ファイバ40e,41e間で行われていた光信
号のやりとりを、光ファイバ40e,42間で行えるよ
うに切り替えることができ、光ファイバ42に接続され
た予備の光信号処理回路との接続が可能となる。
【0036】また、図8に示す光スイッチでは、埋め込
み型光導波路基板43に横方向の光導波路44a〜44
cと縦方向の光導波路45i〜45kが互いに交差し、
光導波路の光軸と所定の角度を成す管路46ai〜46
ckが各交差点部に形成されている。その管路46ai
〜46ckには本発明の液体駆動装置47ai〜47c
kが設けられており、光導波路44a〜44c,45i
〜45kには光ファイバ40a〜40c,42i〜42
kがそれぞれ接続されている。
【0037】図7に示した光スイッチと同様に、液体駆
動装置47ai〜47ckを動作させ、管路での光の伝
搬状態を透過または全反射に切り替えることによって光
ファイバ40a〜40cと光ファイバ42i〜42kを
一対一で任意に接続することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光スイッ
チによれば、気泡の発生・消滅といった不安定な現象や
光の吸収が生じる水銀や水溶液等材料を用いずに光スイ
ッチを構成することができるため、信頼性の高く低損失
な光スイッチを実現できる。
【0039】また、製造面からみても狭小溝に電解液や
表面張力の大きな水銀等の2種類の液体を封入する製造
工程を必要としないため光スイッチの製造が容易にな
る。
【0040】さらに、非常に小型であり外部からの衝撃
に強い毛細管力を利用した自己保持機能を有し、外部か
らエネルギーを絶えず供給することなしにスイッチング
状態を保持できるため、スイッチング状態の保持に対す
る信頼性が高く、経済的に優れた光スイッチを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の光スイッチの
概略図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の光スイッチの
概略図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の光スイッチの管路
幅の概略図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の光スイッチの管路
幅の平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のヒーター回路の概
略図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の光スイッチの回路
の概略図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の光スイッチの概略
図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の光スイッチの概略
図である。
【図9】従来の光スイッチの概略図である。
【符号の説明】
21 埋め込み型光導波路基板 22 上部基板 23i,23o,24i,24o 光導波路 25 光導波路の光軸と所定の角度を成す壁面をもつ管
路 26 管路25の両端をつなぐ管路 27a,27b ヒーター 28a,28b,28c 電気配線 29 屈折率整合液 30 模擬的なリング状管路 31 ヒーター装置 32a,32b ヒーター 33a,33b ダイオード 34a,34b 電気配線 35a〜35c 下層電気配線 36i〜36k 上層電気配線 37ai〜37ck ヒーター装置 38ai〜32ck 電気配線 40〜40h,41a〜41h,42,42i〜42k
光ファイバ 43 埋め込み型光導波路基板 44a〜44h,45,45i〜45k 光導波路 46a〜46h,46ai〜46ck 管路 47a〜47h,47ai〜47ck 液体駆動装置
フロントページの続き (72)発明者 花岡 頼子 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−249388(JP,A) 特開 平6−175052(JP,A) 特開 平4−264415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/00 - 26/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板中で互いに交差しないm本の光導波
    路および互いに交差しないn本の光導波路が互いに交差
    し、各交差点部に前記光導波路の光軸と所定の角度を成
    す壁面をもつ管路と、前記管路内の一部に封入された前
    記光導波路の屈折率に近似した屈折率を持つ光学的に透
    明な液体、および、前記液体のメニスカス付近を加熱す
    るための発熱手段を有し、前記発熱手段による加熱によ
    り前記液体のメニスカス付近の界面張力を変化させる
    とで前記液体を移動させることを特徴とする光スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光スイッチにおいて、 前記管路は管路幅が大、中、小の3種類の部分を有し、
    2つ以上の前記管路幅が小の部分と、1つ以上の前記管
    路幅が中の部分とで連続して構成され、かつ前記管路幅
    が中の部分が前記管路幅が小の部分により挟まれるよう
    に構成された部分を、さらに挟むように前記管路幅が大
    の部分が形成され、前記液体が連続して前記管路幅が小
    の部分の1カ所以上と前記管路幅が中の部分の一部に存
    在することを特徴とする光スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光スイッチにおい
    て、 前記管路がリング状管路であることを特徴とする光スイ
    ッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の光スイッチにおい
    て、 前記発熱手段として、管路付近の2カ所にヒーターと、
    該ヒーターに直列接続したダイオードを有することを特
    徴とする光スイッチ。
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