JP3316547B2 - 和音付装置 - Google Patents

和音付装置

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JP3316547B2
JP3316547B2 JP29926992A JP29926992A JP3316547B2 JP 3316547 B2 JP3316547 B2 JP 3316547B2 JP 29926992 A JP29926992 A JP 29926992A JP 29926992 A JP29926992 A JP 29926992A JP 3316547 B2 JP3316547 B2 JP 3316547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音楽装置に関し、特
に与えられたメロデイを分析し、このメロデイ分析結果
を利用してメロデイに和音を付ける和音付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】与えられたメロディに和音を付け、和音
付けの結果と予め指定された伴奏スタイルとに基づいて
伴奏を形成する自動伴奏装置は既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】残念ながら、従来技
術はメロデイのスタイル分析の能力を欠いており、指定
した音楽スタイル情報は、そのスタイルの伴奏パターン
を伴奏データメモリから選択するのに用いてするのにす
ぎない。結果として、伴奏に単調な感じが出てしまう。
したがって、この発明の目的は、メロデイのスタイルを
分析し、この分析結果を利用して、メロデイとコード進
行の間にスタイル上の関連性を付けて和音付けを行う和
音付装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用】この発明によれ
ば、複数の楽節からなるメロデイを付与するメロデイ付
与手段と、音楽スタイルを指定するスタイル指定手段
と、音楽スタイル別にフレーズデータベースを記憶する
スタイル別フレーズデータベース手段と、音楽スタイル
別にコード進行データベースを記憶するスタイル別コー
ド進行データベース手段と、音楽スタイルとは関係な
く、コード進行データベースを記憶する一般コード進行
データベース手段と、前記メロデイを構成する複数の楽
節の中から、指定された音楽スタイルのフレーズデータ
ベースに含まれるフレーズに適合する楽節を検出する適
合楽節検出手段と、前記フレーズに適合する楽節に対す
るコード進行を、前記スタイル別コード進行データベー
ス手段の中の指定された音楽スタイルのコード進行デー
タベースのなかから検索すると共に、前記フレーズに適
合しない楽節に対するコード進行を、前記一般コード進
行データベース手段の中のコード進行データベースのな
かから検索するコード進行検索手段と、を有することを
特徴とする和音付装置が提供される。この構成によれ
ば、メロデイを希望する音楽スタイルについて分析する
ことができる。特に、メロデイのなかから希望する音楽
スタイルに合うメロデイ部分をスタイル適合楽節として
抽出することができる。そして、希望する音楽スタイル
に合う楽節に対し、その音楽スタイルに属するコード進
行を割り当てることができる。したがって、楽節とコー
ド進行との間にスタイル上の統一を図ることができる。
【0005】
【0006】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を更に詳細に
説明する。図1はこの発明によるメロディ分析装置を組
み込んだ和音付装置の機能ブロック図である。2は与え
られたメロディを表わす。メロディ分割部6は、この与
えられたメロディ2を複数の分割メロディ(楽節)に分
割する。この発明に従い、メロディ分割部6はマッチン
グ部8(適合楽節検出手段)を含む。マッチング部8は
使用者が希望する音楽スタイルである作曲者スタイル4
に合うメロディ部分(楽節)をメロディ2のなかから検
出し、その楽節にフレーズ適合のラベルをつける。
【0007】この目的のため、作曲者スタイル別フレー
ズデータベース10が用意される。データベース10は
作曲者スタイル別にフレーズのデータベースを記憶す
る。マッチング部8は、メロディ2の各部分とデータベ
ース10内の指定された作曲者スタイル4のフレーズデ
ータベースとの間でマッチングを行い、メロディ部分に
適合するフレーズが見つかれば、そのメロディ部分を適
合楽節としてフレーズ適合ラベルを付ける。調性分析部
14は与えられたメロディの調を判定する。調の判定結
果は、音程分析部8と移調部24に供給される。
【0008】各楽節12にコード進行を割り当てるため
に一般コード進行データベース(CPDB)18と作曲
者スタイル別コード進行データベース(CPDB)20
が設けられる。一般CPDBは作曲者スタイルとは関係
なく、種々のリズムスタイルのコード進行のデータベー
スを記憶する。作曲者スタイル別CPDB20は作曲者
スタイル別にコード進行のデータベースを記憶する。
【0009】CP検索部22はフレーズ適合ラベルが付
いた楽節に対しては作曲者スタイル別CPDB20から
コード進行を検索し、フレーズ適合ラベルが付かなかっ
た楽節に対しては一般CPDB18からコード進行を検
索する。詳しく述べると、CP検索部22には楽節12
のフレーズ適合ラベルの有無の情報、楽節長、指定され
た作曲者スタイル4、指定されたリズムスタイル16の
情報が入力される。これらの情報を受け、CP検索部2
2は着目している楽節にフレーズ適合ラベルが付いてい
ないときは、一般CPDB18から、指定リズムスタイ
ル16と楽節長の条件を満たすコード進行を検索する。
これに対し、フレーズ適合ラベルが付いた楽節の場合に
は、作曲者スタイル別CPDB20から、指定作曲者ス
タイル4、指定リズムスタイル16、及び楽節長の条件
を満たすコード進行を検索する。
【0010】モーション分類部26と音種分類部28は
分割メロディ(楽節)の各音符の意味付けを行う。モー
ション分類部26は隣り合う音符の音高差(音程)の大
きさに従って、音符間のモーションを分類する。音種分
類部28は調性分析部14から与えられるメロディ2の
調と、CPDB18、20が検索したコード進行(楽節
のコード進行の候補)の情報を基にして楽節の各音符の
音種を分類する。
【0011】メロディパターンルールベース(MPR
B)は、個々のリズムスタイルで使用されるメロディパ
ターンのルールベースを記憶する。マッチング部32
は、モーション分類部26と音種分類部28から与えら
れる各音符の分類データを受け、その分類データが指定
されたリズムスタイル16のメロディパターンに従うか
どうかを検査する。このために、マッチング部32はM
PRB30から指定されたリズムスタイル16のメロデ
ィパターンを検索し、それを分類データと照合する。マ
ッチングの結果、メロディパターンのルールに従う楽節
の音符にはパターン適合のラベルが付けられる。
【0012】音種分類部28による音種の分類は検索し
たコード進行に依存する。したがって、検索したコード
進行が楽節に合わない場合には、メロディパターンのル
ールに従わない音符が多くなる。いいかえると、パター
ン適合のラベルが付いた音符の割合は、検索したコード
進行が楽節に対しどの程度適合するかを表わすCP適合
度の尺度である。同様に、音種分類部20の結果は調性
分析部14で判定したメロディの調にも依存する。つま
り、調性分析部14が指定した調が誤っている場合に
は、パターン適合のラベルが付いた音符の割合は少なく
なる。
【0013】したがって、調性分析部14としては、メ
ロディがとり得る複数の調の可能性を考慮して、複数の
調を候補として判定できることが望ましい。あるいは、
調性分析部14に各楽節の調を判定させ、複数の調候補
を楽節ごとに生成させるようにしてもよい。
【0014】適合度評価部34は、マッチング部24の
結果を受け、楽節の音符のなかでパターン適合のラベル
が付いた音符の割合を算出してコード進行の適合度を評
価する。決定部36はCPDB18、20から検索した
コード進行のなかで最も適合度の高いコード進行を楽節
のコード進行として決定する。決定したコード進行を参
照番号38に示す。「決定CP1」は「楽節1」のコー
ド進行、…「決定CPn」は「楽節n」に対するコード
進行を表わしている。
【0015】以上の説明からわかるように作曲者スタイ
ル別フレーズデータベース10とマッチング部8を設
け、希望する作曲者スタイル4を指定できるようにした
ことにより、図示の音楽装置は、与えられたメロディ2
を希望する作曲者スタイルについてスタイル分析するこ
とができる。また、スタイル分析の結果、フレーズ適合
のラベルが付けられた楽節に対しては、作曲者スタイル
別CPDB20を利用することにより希望する作曲者ス
タイル4のコード進行を割り当てることができる。
【0016】図2は実施例に係る音楽装置(ここでは電
子鍵盤楽器で構成している)のハード構成のブロック図
である。CPU40はプログラムROM50に記憶され
るプログラムに従って動作してシステム全体を制御す
る。鍵盤60は通常の電子鍵盤楽器に使用される鍵盤と
同様の構成であり、音楽の演奏に使用される。操作パネ
ル70には、希望する作曲者スタイルを選択するための
作曲者スタイル選択キー71、リズム(伴奏)スタイル
を指定するためのリズム選択キー72、装置に記録した
メロディのアレンジ(和音付、伴奏付)を要求するため
のアレンジキー73、アレンジしたものの演奏を指示す
るプレイキー74、演奏の停止を指示するストップキー
75、その他、音楽装置の操作に必要なキー、スイッチ
類が設けられる。
【0017】データROM80は調性判定に使用される
音の結合度テーブル81、和音付けにおいて使用される
一般と作曲者別のコード進行データベース(CPDB)
82、83、作曲者別のフレーズデータベース84、メ
ロディパターンルールベース(MPRB)、各種のリズ
ムスタイルのリズムパターンを記憶する。リズムパター
ンメモリ86、各種リズムスタイルの伴奏パターンを記
憶する伴奏パターンデータメモリ87、その他、所要の
固定データを記憶する。
【0018】RAM90は鍵盤60から入力されたメロ
ディを記憶するメロディメモリ91、分割メロディ(楽
節)の音符結合ヒストグラムメモリ92、メロディの主
音の候補を記憶するためのキーエントリーテーブル9
3、楽節の分類データを記憶する分類データメモリ9
4、コード進行の適合度を記憶するCP適合度メモリ9
6、各楽節に対して割り当てたコード進行を記憶する決
定CPメモリ96、指定された伴奏(リズム)スタイル
を記憶する伴奏スタイルメモリ97、指定された作曲者
スタイルを記憶する作曲者スタイルメモリ98を含む。
【0019】表示装置100は操作パネル上に配置され
るLED群、液晶パネルを含む。音源110はCPU4
0の制御の下に楽音信号を発生する。サランドシステム
120は、アンプ、スピーカを含み、楽音信号を外部に
出力する。
【0020】図3に実施例の動作のメンイフローを示
す。まず、M1でシステムを初期化する。キー走査M2
で鍵盤60と操作パネル70の各キーの状態を取り込
み、変化したキーがあれば、それを判別し(M3)、そ
れぞれの処理に割り振る。鍵盤処理M4では鍵盤60上
の鍵状態の変化に対する処理(音源110の楽音チャン
ネルのアサイン等)を行う。スタイル選択処理M5と伴
奏関連処理M6については後述する。タイマー処理M7
では各種タイマー(発音情報制御のためのタイマー、自
動演奏のテンポ管理のためのタイマー)の制御、自動演
奏のためのデータ読み出し等を行う。発音処理M8では
音源110の該当チャンネルを制御する。
【0021】図4にスタイル選択処理M5の詳細を示
す。伴奏スタイル選択キー71が押されたときは(S
1)伴奏スタイル選択処理M3により、そのキー操作が
指定する伴奏スタイルのNo.を伴奏スタイルレジスタ
97にセットする。また、作曲者スタイル選択キー72
が押されたときは(S2)、作曲者スタイル選択処理S
2により、そのキー操作が指定する作曲者スタイルのN
o.を作曲者スタイルレジスタ98にセットする。
【0022】図5に伴奏関連処理M6の詳細を示す。ア
レンジキー73が押されたときは(P1)メロディメモ
リ91に記録されたメロディに対する自動アレンジ処理
P4を行う(詳細は後述)。プレイキー74が押された
ときは演奏開始処理P2として、リズムカウンタをクリ
アし、メロディメモリ91のスタートアドレスをセット
し、伴奏のためのスタートアドレス(指定伴奏スタイル
の伴奏パターンメモリとリズムパターンメモリのスター
トアドレス、最初の楽節の決定コード進行メモリのスタ
ートアドレス)をセットし、演奏ステイタスを“pla
y中”にする。これにより自動アレンジ演奏が開始す
る。ストップキー75が押されたときは、演奏停止処理
P3として全音をハイリリースで消音させ、演奏ステイ
タスを“stop中”にする。
【0023】図6に自動アレンジ処理P4の詳細を示
す。まず、演奏ステイタスをチェックし(A1)自動演
奏が停止している場合のみ、自動アレンジを開始する。
即ち、イニシャル処理A2でRAM94のワークエリア
をクリアし、調性判定処理A4でメロディの調性を判定
する。次に、フレーズマッチング処理A4でメロディと
作曲者フレーズDBとの間でマッチングを行い、指定作
曲者スタイルに適合する楽節を検出する。メロディ分割
処理A5でメロディを複数の楽節に分割し、コード進行
作成処理A6で各楽節(分割メロディ)に対するコード
進行を作成する。
【0024】以下、各処理A3、A4、A5、A6につ
いて詳細に説明する。調性判定処理A3(図7参照)で
は、先ずD1で先頭から順にメロディメモリ91(図8
参照)上の音符データを読み込むが、このとき、現音符
だけでなく前後の音符データも読み込む。次に前の音符
からの音程f−dataと後の音符への音程n−dat
aを算出し(D2、D3)、これらの音程によって結合
度テーブル81(図9参照)を表引きしてj[f−da
ta]とj[n−data]を得、現音符の長さ×j
[f−data]/j[n−data]を計算する(D
4)。この値は現音符の結合度を表わしている。この値
は結合ヒストグラム92のために、該当するピッチクラ
ス別に累算される。すべてのメロディデータについて以
上の処理を繰り返して(D5)結合ヒストグラム92を
作成する。
【0025】続いて、結合ヒストグラム92を用いて、
基音がC〜Bの各ダイアトニックスケールについて、ス
ケールノートの結合累算値を計算し、各基音のポイント
とする(D6)。そしてポイントが最大となった基音を
メロディの第1の主音候補として主音エントリテーブル
93にエントリする(D7)。また、最大ポイント値の
92%以上のポイントをあげた基音も2番目以降の主音
候補としてエントリする(D8)。フレーズマッチング
処理A4(図10参照)では、イニシャル処理F6とし
て現在読込小節アドレスをメロディメモリ91の先頭に
セットし、読み込み小節数を1とする。
【0026】つぎに(F2)現在読み込み小節アドレス
と読み込み小節数とから該当する小節の全ての音符デー
タを読み込む。この時次の小節にタイでつながっていれ
ば次の小節の音符データも読み込み、小節数もインクリ
メントしておく。読み込んだ音符列を音符長と音程のデ
ータに変換し(F3)、作曲者スタイル別フレーズデー
タベース84(図11参照)から指定作曲者スタイルに
対応し、かつ読み込んだ小節数に該当する長さのフレー
ズデータを取り出す(F4)。ここで両者の類似度を計
算する(F5、F6)。ここに類似度は、M/Pまたは
P/Mで与えられる。ここにMはメロディの特徴、Pは
フレーズの特徴を表わし、それぞれ Σ(音符長×α+音程×β)/音符数 (ただしα+
β=1)で計算される。類似度M/PまたはP/Mが所
定の値(例えば80%)より大きければ現在読み込んで
いる音符データの先頭音符にフレーズ適合フラグと楽節
先頭フラグを、また最後の音符に楽節エンドフラグをた
て(F7)、現在読み込み小節アドレスに読み込み小節
数を加え、小節数をクリアしておく(F8)。また所定
の値以下ならば小節数が4小節以上になったかどうかを
判断し(F9)、4小節未満ならば小節数に1を加え
(F10)、読み込み小節が最終小節を越える場合(F
11)には、先の小節数4小節以上の場合(F9)の処
理と合わせて現在読み込み小節アドレスに1を加え、小
節数をクリアしておく(F12)。ここで現在読み込み
小節アドレスが最終小節を越えなければ(F13)、F
10に戻り、最終小節を越えるならばフレーズマッチン
グ処理を抜ける。
【0027】このようにして、全体のメロディのうちフ
レーズデータベースのフレーズに適合した部分には、適
合フラグと楽節先頭、エンドのフラグが立てられる。こ
れは、メロディのその部分が指定作曲者スタイルに適合
した楽節であることを示すものである。フレーズマッチ
ング処理が終了すると次にメロディ分割処理A5(図1
2のB1〜B14参照)へと進み、フレーズマッチング
処理で適合した部分以外のメロディに関して所定の条件
を用いて分割する。ここで用いた所定の条件とは1)原
則として4小節単位で区切ること(B9、B11)、
2)1小節の4分の3以上の音符長を持つ音がある場合
にはケーデンスノート(区切りの音符)として、その音
符の終了する位置が小節内の半分以上であればその小節
を含んで分割し、小節内の半分以下で終了していれば終
了する小節を含まず分割すること(B10、B11)、
の2種類である。以上の条件で分割されたメロディデー
タには分割の先頭音符に楽節スタートフラグ、最後の音
符に楽節エンドフラグをたてる(B8、B11)。
【0028】コード進行作成処理A6(図13参照)で
は、イニシャル処理C1の後、主音エントリテーブル1
3から第1の主音候補を選ぶ(C2)。次に分割メロデ
ィ(楽節)を読み込んで(C3)フレーズ適合フラグが
立っているかどうか判断する(C4)。ここでフラグが
立っていない場合にはコード進行検索処理1(C5)
へ、また立っている場合にはコード進行検索処理2(C
10)へと進む。コード進行検索処理1では、コード進
行を検索するコード進行データベースとして音楽的知識
を持たせた一般コード進行データベース82を用いる。
これに対し、コード進行検索処理2では、検索するコー
ド進行データベースとして選択されている作曲者スタイ
ルに対応した作曲者スタイル別コード進行データベース
83を用いる。これによりフレーズマッチング処理でマ
ッチングした楽節に対して、選択されている作曲者独特
のコードパターンを割り当てることが可能となる。すな
わちコード進行検索処理1では、読み込んだ分割メロデ
ィの小節数と同じ長さで、かつ選択されているリズムス
タイルの属性をもつコード進行をCPDB82から検索
し、そのデータをワークエリアにロードする。一方、コ
ード進行検索処理2では読み込んだ分割メロディの小節
数と同じ長さで、かつ選択されているリズムスタイルの
属性をもつコード進行を選択されている作曲者スタイル
のCPDB83から検索し、そのデータをワークエリア
にロードする。以下、検索したコード進行の適合度の評
価の仕方については同様の方法で行われる(C6〜C
9、C11〜C14)。まず候補として与えられたコー
ド進行に対して、分割メロディの各音符に音楽的意味を
付けるべく、音種分類処理C6、C11、モーション分
類処理C7、C12、MPRBマッチング処理C8、C
13を行う。こうして、得られる分割メロディの分類デ
ータは各音符につき、音種、モーションタイプ、MP適
合フラグの各1バイト、計3バイトから成る(図16の
分類データメモリ94のフォーマット参照)。音種はコ
ード進行と主音に対して、その音符がどのような意味を
持つかということを表しており、コードトーン、スケー
ルノート、テンションノート、アヴェイラブルノート、
アヴォイドノートの5種類のなかから選択される。モー
ションタイプは次の音符へどのような音程の動きをする
かということを表しており、終了モーション、同音進
行、上行跳躍進行、上行順次進行、下行跳躍進行、下行
順次進行の6種類から選択される。また、MP適合フラ
グは、その音符がメロディパターンのルールに従うもの
かどうかを表わす。
【0029】音種分類C6、C11では、音符のピッチ
クラスPCと、選択している主音候補keyと、コード
進行候補のなかで音符の時点におけるコードの根音ro
otとを用いて、 droot=(PC+24−key−root)mod
12 dkey=(PC+12−key)mod12 を求める。drootがコードトーンであれば音種=
“コードトーン”、dkeyがスケールノートかつdr
ootがテンションノートならば音種=“アヴェイラブ
ルノート”、dkeyがスケールノートのみなら音種=
“スケールノート”、drootがテンションノートの
みなら音種=“テンションノート”、どれにもあてはま
らない場合は音種=“アヴォイドノート”と分類する。
モーション分類C7、C12では音符の音高データを次
の音符とあわせて読み込み、その音高差(音程)を算出
した後、その差によって場合分けを行う。音符が楽節の
最後の音符である場合にはモーションタイプ=“終了モ
ーション”、差が0(同じ高さ)である場合はモーショ
ンタイプ=“同時進行”、差が1か2である場合(半音
か全音)にはモーションタイプ=“上行順次進行”、差
が2よりも大きい場合にはモーションタイプ=“上行跳
躍進行”、差が−1か−2である場合にはモーションタ
イプ=“下行順次進行”、差が−2よりも大きい場合に
はモーションタイプ=“下行跳躍進行”となる。MPR
Bマッチング処理C8、C13では、音種とモーション
タイプを分析した音符の流れをメロディパターンルール
ベース85(図15参照)にあるメロディパターンで検
査する。そしてメロディパターンと一致する一連の音符
にはMP適合フラグを立てる。
【0030】CP適合度評価C9、C14では、分割メ
ロディのなかでMP適合フラグが立てられた音符の長さ
を累算して適合度を計算する。算出した適合度が合格基
準値Xに達していれば(C14、C15)、そのときの
コード進行を楽節(分割メロディ)のコード進行として
適合度とともにエントリする(C18)。CPDBのど
のコード進行も合格基準値に達しなければ、合格基準値
を下げて、評価処理を繰り返す(C16、C17、C2
4、C25)。
【0031】分割メロディのすべての主音候補につい
て、以上の処理を繰り返したら(C19、C20)次の
分割メロディに処理を進める。そしてメロディのすべて
の分割メロディ(楽節)について処理を完了したら(C
21)、C18でエントリした各楽節のコード進行のな
かから最も高い適合度のコード進行を選んで各楽節のコ
ード進行を決定する(C22)。このようにして、メロ
ディの各楽節に対して適合するコード進行が作成され
る。以上で実施例の説明を終えるがこの発明の範囲内で
種々の変形が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細を説明したように、この発明
和音付装置は希望する音楽スタイルについてメロデイ
をスタイル分析し、このスタイル分析の結果、希望する
音楽スタイルの楽節と判断されたメロデイ部分に対し、
そのスタイルのコード進行を付けることができる。した
がって、和音付けによるメロデイの自動アレンジに使用
者の意図に則したスタイルの味付けを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるメロディ分析装置を組み込んだ
和音付装置の機能ブロック図。
【図2】実施例にかかる音楽装置のハードウェア構成を
示すブロック図。
【図3】メインルーチンのフローチャート。
【図4】スタイル選択処理のフローチャート。
【図5】伴奏関連処理のフローチャート。
【図6】自動アレンジ処理のフローチャート。
【図7】調性判定処理のフローチャート。
【図8】メロディメモリのデータフォーマットを示す
図。
【図9】結合度テーブルのデータを示す図。
【図10】フレーズマッチング処理のフローチャート。
【図11】作曲者スタイル別フレーズデータのデータフ
ォーマットを示す図。
【図12】メロディ分割処理のフローチャート。
【図13】コード進行作成処理のフローチャート。
【図14】コード進行データベースのフォーマットを示
す図。
【図15】メロディパターンルールベースのフォーマッ
トを示す図。
【図16】分類データメモリのフォーマットを示す図。
【符号の説明】
2 メロディ 4 作曲者スタイル 8 マッチング 10 作曲者スタイル別フレーズデータベース 12 楽節 20 作曲者スタイル別コード進行データベース 22 CP検索
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/36 - 1/42 G10H 1/00 101 - 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)複数の楽節からなるメロデイを付与
    するメロデイ付与手段と、 (B)音楽スタイルを指定するスタイル指定手段と、 (C)音楽スタイル別にフレーズデータベースを記憶す
    るスタイル別フレーズデータベース手段と、 (D)音楽スタイル別にコード進行データベースを記憶
    するスタイル別コード進行データベース手段と、 (E)音楽スタイルとは関係なく、コード進行データベ
    ースを記憶する一般コード進行データベース手段と、 (F)前記メロデイを構成する複数の楽節の中から、指
    定された音楽スタイルのフレーズデータベースに含まれ
    るフレーズに適合する楽節を検出する適合楽節検出手段
    と、 (G)前記フレーズに適合する楽節に対するコード進行
    を、前記スタイル別コード進行データベース手段の中の
    指定された音楽スタイルのコード進行データベースのな
    かから検索すると共に、前記フレーズに適合しない楽節
    に対するコード進行を、前記一般コード進行データベー
    ス手段の中のコード進行データベースのなかから検索す
    るコード進行検索手段と、 を有することを特徴とする和音付装置。
JP29926992A 1992-01-12 1992-10-12 和音付装置 Expired - Fee Related JP3316547B2 (ja)

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