JP3315582B2 - ドライバ回路、レシーバ回路および信号伝送回路 - Google Patents

ドライバ回路、レシーバ回路および信号伝送回路

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JP3315582B2
JP3315582B2 JP09154296A JP9154296A JP3315582B2 JP 3315582 B2 JP3315582 B2 JP 3315582B2 JP 09154296 A JP09154296 A JP 09154296A JP 9154296 A JP9154296 A JP 9154296A JP 3315582 B2 JP3315582 B2 JP 3315582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号配線を駆動す
るドライバ回路、信号配線を介して伝送される信号を受
け取るレシーバ回路、およびドライバ回路とレシーバ回
路とを含む信号伝送回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の大規模化、高速
化が進み、長距離の信号配線を高速に駆動する必要が生
じている。
【0003】図1(a)〜(c)は、従来の信号伝送回
路の構成を示す。信号伝送回路は、信号配線201とド
ライバ回路202とレシーバ回路203とを含んでい
る。
【0004】ドライバ回路202は、信号伝送回路に入
力された信号に応じて信号配線201を駆動し、信号配
線201の電位を変化させる。信号配線201の電位変
化が終端まで伝わると、レシーバ回路203は信号配線
201の終端の電位に応じて信号を出力する。信号配線
201の配線距離が長く、信号伝送に係る負荷容量が大
きいと、この負荷容量を充放電することによって発生す
る消費電力が大きくなり、また、充放電に余計な時間が
かかることで信号伝送速度も遅くなってしまう。
【0005】図1(b)に示される信号伝送回路では、
ドライバ回路202により入力信号が小さい振幅を有す
る信号に変換され、そのような小さい振幅を有する信号
が信号配線201を通じて伝送される。伝送された信号
は、レシーバ回路203によって元の振幅に戻される。
【0006】図1(b)に示される信号伝送回路では、
信号配線201を通過する信号の振幅が図1(a)に示
される信号伝送回路に比べて小さい。従って、図1
(b)に示される信号伝送回路は、図1(a)に示され
る信号伝送回路に比べて消費電力を低減する。
【0007】しかし、図1(b)に示される信号伝送回
路は、信号の振幅が小さいためノイズ耐性が低い。従っ
て、十分な消費電力低減効果が得られるほど、伝送され
る信号の振幅を小さくすることは難しい。
【0008】図1(c)に示される信号伝送回路では、
2本の信号配線201、201’に入力信号に応じた相
補信号を伝送する。2本の信号配線201、201’は
隣接あるいは直近に配置される。これにより、2本の信
号配線201、201’が受けるノイズはほぼ同じもの
となり、相補信号の電位差は保たれる。このように、2
本の信号配線201、201’を用いて相補信号を伝送
することにより、信号配線を駆動する振幅が小さくて
も、信号配線201、201’間の電位差をドライバ回
路202からレシーバ回路203に伝送することができ
る。これにより、信号配線の駆動に必要とされる消費電
力を低減することが可能となる。
【0009】しかし、図1(c)に示される信号伝送回
路は、1つの信号を伝送するのに2本の信号配線を必要
とする。このことは、信号配線に必要とされるレイアウ
ト面積を増大ささせる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】表1は、消費電力、レ
イアウト面積、ノイズ耐性の3つの観点について、図1
(a)〜(c)に示される信号伝送回路を評価したもの
である。表1において「〇」は他の方式より優れている
ことを示し、「×」は他の方式より劣っていることを示
す。
【0011】
【表1】
【0012】表1に示されるように、従来の信号伝送回
路では、消費電力が小さいこと、レイアウト面積が小さ
いこと、ノイズ耐性が高いことの3つの特性を同時に実
現することができない。
【0013】本発明の目的は、消費電力が小さいこと、
レイアウト面積が小さいこと、ノイズ耐性が高いことの
3つの特性を同時に実現することのできるドライバ回
路、レシーバ回路および信号伝送回路を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の信号伝送回路
は、第1の信号配線と、該第1の信号配線を駆動するド
ライバ回路と、該第1の信号配線を介して伝送される信
号を受け取るレシーバ回路とを含む信号伝送回路であっ
て、該ドライバ回路は、第1の期間において、第1の情
報電位と第2の情報電位の中間である基準電位を該第1
信号配線に出力する第1出力部と、第2の期間におい
て、入力信号に応じて第1の情報電位と第2の情報
電位のうちのいずれか一方を該第1の信号配線に出力す
る第2出力部とを備えており、該レシーバ回路は、該第
1の信号配線の電位を第2の信号配線と第3の信号配線
に時間差をつけて与える制御部と、該第2の信号配線の
電位と該第3の信号配線の電位との間の電位差を増幅す
る増幅器とを備えており、これにより、上記目的が達成
される。 前記第1の期間と前記第2の期間とは交互に繰
り返してもよい。 前記第1出力部と前記第2出力部のそ
れぞれは、クロック信号によって制御されてもよい。
発明のレシーバ回路は、第1の信号配線を介して伝送さ
れる信号を受け取るレシーバ回路であって、所定の容量
を有する第2の信号配線と、所定の容量を有する第3の
信号配線と、第1の期間において該第1の信号配線と該
第2の信号配線とを接続し、第2の期間において該第1
の信号配線と該第3の信号配線とを接続する制御部と、
該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位との
間の電位差を増幅する増幅器とを備えており、これによ
り、上記目的が達成される。 前記制御部は、前記第1の
信号配線と前記第2の信号配線とを接続する第1のスイ
ッチと、前記第1の信号配線と前記第3の信号配線とを
接続する第2のスイッチとを備えており、該第1のスイ
ッチと該第2のスイッチとはクロック信号によって制御
されてもよい。 前記クロック信号は、前記第1の信号配
線を介して伝送される前記信号に同期していてもよい。
前記増幅器は、前記増幅器の入力信号の電位差がない場
合に、前記増幅器の出力を保持する保持回路を備えてい
てもよい。 本発明の他の信号伝送回路は、第1の信号配
線と、該第1の信号配線を駆動するドライバ回路と、該
第1の信号配線を介して伝送される信号を受け取るレシ
ーバ回路とを含む信号伝送回路であって、該ドライバ回
路は、入力信号に応じて第1の情報電位と第2の情報電
位のうちの一方を該第1の信号配線に出力し、該レシー
バ回路は、所定の容量を有する第2の信号配線と、所定
の容量を有する第3の信号配線と、第1の期間において
該第1の信号配線と該第2の信号配線とを接続し、第2
の期間において該第1の信号配線と該第3の信号配線と
を接続する制御部と、該第2の信号配線の電位と該第3
の信号配線の電位との間の電位差を増幅する増幅器とを
備えており、これにより、上記目的が達成される。 前記
第1の信号配線を介して伝送される前記信号は、前記第
1期間と前記第2期間とを切り換えるタイミングに同期
していてもよい。 本発明の他の信号伝送回路は、第1の
信号配線と、該第1の信号配線を駆動するドライバ回路
と、該第1の信号配線を介して伝送される信号を受け取
るレシーバ回路とを含む信号伝送回路であって、該ドラ
イバ回路は、第1の期間において、第1の情報電位と第
2の情報電位の中間である基準電位を該第1の信号配線
に出力する第1出力部と、第2の期間において、入力信
号に応じて該第1の情報電位と該第2の情報電位のうち
のいずれか一方を該第1の信号配線に出力する第2出力
部とを備えており、該レシーバ回路は、第2の信号配線
と、第3の信号配線と、該第1の信号配線を介して伝送
される該信号の電位を所定の遅延時間だけ遅延させて該
第3の信号配線に伝達する遅延回路と、該第2の信号配
線の電位と該第3の信号配線の電位との間の電位差を増
幅する増幅器とを備えており、該第2の信号配線は、該
第1の信号配線に直接接続され、該第3の信号配線は、
該遅延回路を介して該第1の信号配線に接続されてお
り、これにより、上記目的が達成される。 前記増幅器
は、前記増幅器の入力信号の電位差がない場合に、前記
増幅器の出力を保持する保持回路を備えていてもよい。
本発明の他のレシーバ回路は、第1の信号配線を介して
伝送される信号を受け取るレシーバ回路であって、第2
の信号配線と、第3の信号配線と、該第1の信号配線を
介して伝送される該信号の電位を所定の遅延時間だけ遅
延させて該第3 の信号配線に伝達する遅延回路と、クロ
ック信号の周波数に応じて前記遅延期間を調整する調整
回路と、該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の
電位との間の電位差を増幅する増幅器とを備えており、
該第2の信号配線は、該第1の信号配線に直接接続さ
れ、該第3の信号配線は、該遅延回路を介して該第1の
信号配線に接続されており、これにより、上記目的が達
成される。 前記増幅器は、前記増幅器の入力信号の電位
差がない場合に、前記増幅器の出力を保持する保持回路
を備えていてもよい。 本発明の方法は、ドライバ回路か
ら第1の信号配線を介してレシーバ回路に信号を伝送す
る方法であって、該信号は、第1の期間において基準電
位を有しており、第2の期間において第1の情報電位お
よび第2の情報電位のうちの一方を有しており、該基準
電位は、該ドライバ回路に入力された情報に実質的に非
依存であり、該第1の情報電位と該第2の情報電位と
は、該ドライバ回路に入力された該情報に依存してお
り、該第1の期間と該第2の期間とは、交互にかつ周期
的に繰り返され、該レシーバ回路は、第2の信号配線と
第3の信号配線とを有しており、該方法は、該第2の信
号配線上で該基準電位を有する該信号を受け取るステッ
プと、該第3の信号配線上で該第1の情報電位および該
第2の情報電位のうちの一方を有する該信号を受け取る
ステップと、該第2の信号配線の電位と該第3の信号配
線の電位とを比較するステップと、その比較結果に応じ
て、出力信号を生成するステップとを包含しており、こ
れにより、上記目的が達成される。 本発明の他の方法
は、ドライバ回路から第1の信号配線を介してレシーバ
回路に信号を伝送する方法であって、該信号は、第1の
期間において基準電位を有しており、第2の期間におい
て第1の情報電位および第2の情報電位のうちの一方を
有しており、該基準電位は、該ドライバ回路に入力され
た情報に実質的に非依存であり、該第1の情報電位と該
第2の情報電位とは、該ドライバ回路に入力された該情
報に依存しており、該第1の期間と該第2の期間とは、
交互にかつ周期的に繰り返され、該レシーバ回路は、第
2の信号配線と第3の信号配線とを有しており、該方法
は、該第2の信号配線および該第3の信号配線のうちの
一方の上で該信号を受け取るステップと、所定の時間だ
け該信号を遅延させるステップと、該第2の信号配線お
よび該第3の信号配線のうちの他方の上で該遅延された
号を受け取るステップと、該第2の信号配線の電位と
該第3の信号配線の電位とを比較するステップと、その
比較結果に応じて、出力信号を生成するステップとを包
含しており、これにより、上記目的が達成される。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0033】(実施の形態1)図2は、本発明による信
号伝送回路100の構成を示す。信号伝送回路100
は、信号配線1と、ドライバ回路2と、レシーバ回路3
とを含んでいる。
【0034】フルレベルのデータを表す入力信号IN
が、ドライバ回路2に入力される。ドライバ回路2は、
入力信号INを小さい振幅を有する信号に変換し、変換
された信号を信号配線1を介してレシーバ回路3に伝送
する。ドライバ回路2からレシーバ回路3に伝送される
信号のレベルは、入力信号INのレベルに応じて変化す
る。
【0035】レシーバ回路3は、ドライバ回路2から伝
送された信号を信号配線1を介して受け取り、その受け
取った信号をフルレベルのデータを表す出力信号OUT
に変換して出力する。出力信号OUTのレベルは、ドラ
イバ回路2からレシーバ回路3に伝送された信号のレベ
ルに応じて変化する。
【0036】レシーバ回路3は、信号分解回路4とアン
プ5とを含んでいる。
【0037】ドライバ回路2からレシーバ回路3に伝送
された信号は、信号分解回路4によって時間的に分割さ
れ、信号配線6および7に送られる。例えば、ドライバ
回路2が基準電位と入力信号INに応じた情報電位とを
交互に繰り返す信号を発生させる場合には、信号分解回
路4がその信号を分解するタイミングは、その信号の基
準電位と情報電位とが切り替わるタイミングと同期する
ように設定される。これにより、信号配線6に基準電位
を伝送し、信号配線7に情報電位を伝送することが可能
となる。信号配線6に現れた基準電位と信号配線7に現
れた情報電位との間の微少電位差は、アンプ5によって
フルレベルのデータに増幅される。このようにして、フ
ルレベルのデータが次段に伝達される。このことは、基
準電位と情報電位(すなわち、小さい電位振幅を有する
相補なデータ)とを1本の信号配線で伝送することが可
能であとことを意味する。
【0038】以下、図面を参照して、本発明による信号
伝送回路100に含まれる要素回路をそれぞれ詳しく説
明する。
【0039】図3(a)は、信号伝送回路100におけ
るドライバ回路2の構成を示す。ドライバ回路2は、ク
ロックCLK1によって制御されるクロックトインバー
タ20と基準電位Vrefをドライバ回路2の出力ノー
ドD0に伝送するトランジスタ21とを含んでいる。ク
ロックトインバータ20の電源には電圧Vh、Vlが供
給されており、電圧Vhと電圧Vlとの電位差は十分に
小さくなるように設定されている。
【0040】ドライバ回路2は、クロックCLK1がロ
ウレベルの場合には、入力信号INに応じて電圧Vhお
よび電圧Vlのうちいずれか一方を出力する。クロック
CLK1がロウレベルからハイレベルになると、クロッ
クトインバータ20の出力がハイインピーダンス状態に
なるとともに、トランジスタ21がオン状態に遷移す
る。その結果、ドライバ回路2の出力ノードD0に基準
電位Vrefが供給される。
【0041】図3(b)は、ドライバ回路2に入力され
るクロックCLK1および入力信号INの波形と、ドラ
イバ回路2の出力ノードD0における信号の波形を示
す。以下、ドライバ回路2の出力ノードD0における信
号を信号D0という。
【0042】入力信号INがハイレベルである期間は、
クロックCLK1がロウレベルである期間を包含するよ
うに設定される。このようにして、クロックCLK1に
同期して基準電位と情報電位とを交互に繰り返し、か
つ、振幅(Vh−Vl)を有する信号がドライバ回路2
の出力ノードD0から出力される。
【0043】図4(a)は、ドライバ回路2の他の構成
を示す。図4(a)に示されるドライバ回路2は、電源
として電圧Vh、Vlが供給されているインバータ22
と、インバータ22の出力ノードIOとドライバ回路2
の出力ノードD0とを電気的に接続し、それのゲートが
クロックCLK1によって制御されるトランジスタ23
と、基準電位Vrefをドライバ回路2の出力ノードD
0に伝送するトランジスタ24とを含んでいる。
【0044】インバータ22は、入力信号INに応じて
電圧Vhおよび電圧Vlのいずれか一方を出力する。ク
ロックCLK1がハイレベルである場合には、インバー
タ22の出力ノードIOとドライバ回路2の出力ノード
D0がトランジスタ23によって電気的に切り離され
る。その結果、ドライバ回路2の出力ノードD0には、
トランジスタ24を通じて基準電位Vrefが出力され
る。クロックCLK1がハイレベルからロウレベルに遷
移すると、トランジスタ24はオフになり、トランジス
タ23がオンになる。その結果、ドライバ回路2の出力
ノードD0から基準電位Vrefが切り離され、インバ
ータ22の出力がドライバ回路2の出力として出力ノー
ドD0に伝送される。
【0045】図4(b)は、ドライバ回路2に入力され
るクロックCLK1および入力信号INの波形と、イン
バータ22の出力ノードIOにおける信号の波形と、ド
ライバ回路2の出力ノードD0における信号の波形を示
す。
【0046】入力信号INがハイレベルである期間は、
クロックCLK1がロウレベルである期間を包含するよ
うに設定される。このようにして、クロックCLK1に
同期して基準電位と情報電位とを交互に繰り返し、か
つ、振幅(Vh−Vl)を有する信号がドライバ回路2
の出力ノードD0から出力される。
【0047】図5は、信号伝送回路100のレシーバ回
路3の構成を示す。レシーバ回路3は、信号分解回路4
とアンプ5とを含んでいる。信号分解回路4は、ドライ
バ回路2の出力ノードD0における信号を伝送する信号
配線1に接続されている。
【0048】信号分解回路4は、信号配線6および7
と、信号配線1と信号配線6とを電気的に接続しクロッ
クCLKによって制御されるスイッチ31と、信号配線
1と信号配線7とを電気的に接続しクロックCLKの反
転信号によって制御されるスイッチ32とを含んでい
る。スイッチ31および32は、それぞれ、MOSトラ
ンジスタであってもよい。図5において、8は信号配線
1の容量を示し、9は信号配線6の容量を示し、10は
信号配線7の容量を示す。
【0049】図6は、図5に示されるレシーバ回路3の
動作を示すタイムチャートである。以下、図6を参照し
て、レシーバ回路3の動作を説明する。ここで、信号配
線1を通じて送られる信号D0は、第1の期間では基準
電位を有しており、第2の期間ではハイもしくはロウで
ある情報電位を有している。第1の期間と第2の期間と
は交互に繰り返す。
【0050】スイッチ31および32は、クロックCL
Kによって制御されている。クロックCLKのレベルに
応じて、信号配線6および7のいずれか一方の信号配線
が、信号配線1と接続される。クロックCLKは、信号
D0に同期している。例えば、第1の期間中、MOSト
ランジスタスイッチ32がオンとなり、信号配線7が信
号配線1と接続される。その結果、信号配線7の電位D
2は基準電位となる。第2の期間中、MOSトランジス
タスイッチ31がオンとなり、信号配線6が信号配線1
と接続される。その結果、信号配線6の電位D1はハイ
もしくはロウである情報電位となる。
【0051】第1の期間における信号配線7の電位D2
(基準電位)は、第2の期間では信号配線7の容量10
によって保たれる。第2の期間では、MOSトランジス
タスイッチ32がオフとなるためである。同様に、第2
の期間における信号配線6の電位D1(情報電位)は、
第1の期間では信号配線6の容量9によって保たれる。
第1の期間ではMOSトランジスタスイッチ31がオフ
となるためである。
【0052】このように、信号配線1を通じて第1の期
間と第2の期間とに、時間差を持って交互に送られた基
準電位と情報電位とは、それぞれ、信号配線6と信号配
線7に同時刻に伝達される。このことは、基準電位と情
報電位(すなわち、相補なデータ)を1本の信号配線の
みを用いて伝送できることを意味する。
【0053】なお、信号配線6の長さと信号配線7の長
さが信号配線1の長さに比べて短いほど、信号伝送回路
100のレイアウト面積は小さくなる。しかし、MOS
トランジスタスイッチ31もしくは32がオフしている
期間、信号配線6もしくは7においてそれぞれ安定した
電位を保持することが可能であるように、信号配線6の
容量9および信号配線7の容量10はある程度の容量値
を有することが好ましい。もちろん、ゲート容量などを
利用して、信号配線6および7の長さは短いままで、信
号配線6および7の容量値を増やすことも可能である。
【0054】また、ドライバ回路2の出力ノードD0に
おける信号D0と、MOSトランジスタスイッチ31、
32を制御するクロックCLKは同期してさえいればよ
く、信号D0のエッジタイミングとクロックCLKのエ
ッジタイミングとが同一である必要はない。信号配線6
と信号配線7に、同時刻に、ある程度以上の電位差が得
られる限り、信号D0のエッジタイミングとクロックC
LKのエッジタイミングとがずれていてもかまわない。
もちろん、信号配線6の電位と信号配線7の電位との間
の電位差は大きい方がよい。
【0055】次に、図7(a)〜(c)を参照して、本
発明による信号伝送回路100の効果を説明する。
【0056】図7(a)は、図1(b)に示される従来
の信号伝送回路におけるレシーバ回路(単純インバータ
回路)の構成を示す。図1(b)に示される従来の信号
伝送回路では、信号配線を伝送される信号振幅が小さな
電位差に設定されているため、外部からのノイズによる
信号電位の変動が信号レベルと比べて相対的に大きくな
る。従って、図7(a)に示される従来のレシーバ回路
では、ノイズレベルがインバータ回路の論理しきい値電
位を越えて誤動作しやすい(図7(b)参照)。
【0057】一方、本発明によるレシーバ回路3(図
5)では、信号配線1から信号配線7への信号伝送経路
には、MOSトランジスタ32と容量10が介在してい
るので伝送遅延が発生する。つまり、信号配線7への基
準電位の伝達中にノイズが入った場合でもMOSトラン
ジスタ31と容量9がフィルタの役割を果たすので、信
号配線7に保持された電位D2の基準電位からの変動量
はノイズレベルと比べて小さい(図7(c)参照)。
【0058】同様に、信号配線6に情報電位として現れ
る電位D1に対するノイズの影響も緩和される。信号D
0にノイズが入った場合でも、アンプが活性化される際
における信号配線6の電位D1が、信号配線7に保持さ
れた電位D2(基準電位)より情報電位側にあれば、ア
ンプ5によって正しいデータを出力することが可能であ
る(図7(c)参照)。したがって、本発明によれば、
上述したフィルタ効果によってノイズの影響が緩和され
る分、ノイズに対するマージンが拡大される。
【0059】なお、これまで述べてきたノイズマージン
は信号配線1に現れるノイズに関するものである。信号
配線6もしくは7に現れるノイズの影響は無視すること
ができる。2本の信号配線6および7は直近に配置でき
るので、ノイズによる電位変動量は基本的に等しいから
である。従って、信号配線6および7には、ノイズレベ
ルに関係なくデータが保存される。
【0060】また、信号配線1にノイズが入力される時
刻と信号伝送回路100のノイズマージンとの間には相
関がある。MOSトランジスタ32がオフ状態に遷移す
る直前にノイズが入ると、信号配線7に保持される電位
D2の基準電位に対するずれが大きい。加えて、アンプ
5が活性化される直前にノイズが入ると、信号配線6に
現れる電位D1の情報電位に対するずれも大きくなる。
したがって、ノイズ発生のタイミングが信号伝送に同期
している場合には、MOSトランジスタ32をオンから
オフに遷移させるタイミングを変更するか、アンプ5を
活性化するタイミングを変更することによってノイズの
影響をさらに緩和することができる。
【0061】このように、本発明による信号伝送回路1
00は、ノイズ耐性が高くノイズマージンを確保できる
という利点がある。また、基準電位と信号電位(すなわ
ち、相補なデータ)を1本の信号配線のみを用いて伝送
できるため、信号伝送回路100のレイアウト面積が少
なくて済むという利点がある。さらに、1本の信号配線
を伝送される信号の振幅は小さいため、信号伝送回路1
00の消費電力も少ないという利点がある。
【0062】以上に述べたように、本発明による信号伝
送回路100は、消費電力が小さいこと、レイアウト面
積が小さいこと、ノイズ耐性が高いことの3つの特性を
同時に実現する点で、図1(a)〜(c)に示される従
来の信号伝送回路よりも優れている(表1参照)。
【0063】(実施の形態2)図8は、本発明による信
号伝送回路110の構成を示す。信号伝送回路110
は、信号配線1と、ドライバ回路12と、レシーバ回路
3とを含んでいる。図2に示す信号伝送回路100の構
成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付してい
る。
【0064】図9(a)は、信号伝送回路110のドラ
イバ回路12の構成を示す。ドライバ回路12は、高電
位電源側に電圧Vhが接続され、低電位電源側に電圧V
lが接続されたインバータを有している。ドライバ回路
12は、入力信号INの振幅を(Vh−Vl)に変換し
て出力する。もちろん、チップに供給される電源電位V
ccと接地電位Vssの電位差よりも(Vh−Vl)の
値が小さくなるように、電圧VhおよびVlの値は設定
されている。この構成により、ドライバ回路12は、情
報電位が連続した小振幅な信号をレシーバ回路3に転送
する。
【0065】図9(b)は、ドライバ回路12に入力さ
れる入力信号INの波形とドライバ回路12の出力ノー
ドD0における信号の波形を示す。
【0066】レシーバ回路3の構成は、図5に示すとお
りである。レシーバ回路3は、小さい振幅を有する信号
を1本の信号配線を介して受け取り、その信号をフルレ
ベルの信号に変換する。そのように変換された信号は、
次段の回路にデータとして伝達される。
【0067】図10は、レシーバ回路3の動作を示すタ
イムチャートである。以下、図10を参照して、レシー
バ回路3の動作を説明する。
【0068】ドライバ12の出力ノードD0における信
号は、情報電位が連続した信号である。すなわち、信号
D0は、1サイクルにおいてハイもしくはロウである情
報電位を有する。
【0069】クロックCLKは、信号分解回路4(図
5)に入力される。クロックCLKは、信号D0を2倍
周したものに同期している。クロックCLKは、第1の
期間と第2の期間とを交互に繰り返す。
【0070】クロックCLKによって第1の期間におけ
る信号D0が情報電位D1として信号分解回路4に取り
込まれる。その結果、情報電位D1が信号配線6(図
5)に現れる。その情報電位D1は、その第1の期間に
続く第2の期間中、信号配線6に保持される。クロック
CLKによって第2の期間における信号D0が情報電位
D2として信号分解回路4に取り込まれる。その結果、
情報電位D2が信号配線7(図5)に現れる。その情報
電位D2は、その第2の期間に続く第1の期間中、信号
配線7に保持される。
【0071】以下、前サイクルにおける信号D0の電位
と現サイクルにおける信号D0の電位とが異なる場合に
おけるレシーバ回路3の動作を説明する。前サイクルに
おける信号D0がハイ(Vh)であり、現サイクルにお
ける信号D0がロウ(Vl)であると仮定する。この場
合、前サイクルの第2の期間における信号D0(ハイ)
が情報電位D2として信号分解回路4に取り込まれ、現
サイクルの第1の期間中、その情報電位(ハイ)が信号
配線7に保持される。現サイクルの第1の期間における
信号D0(ロウ)が情報電位D1として信号分解回路4
に取り込まれる。
【0072】差動アンプ5(図5)は、現サイクルの第
1の期間における情報電位D1と情報電位D2との間の
電位差を増幅することにより、前サイクルの第2の期間
の情報電位D2を基準電位として、現サイクルの第1の
期間の情報電位D1がその基準電位より高いか低いかを
判定する。差動アンプ5は、その判定結果に応じて出力
信号OUTを出力する。
【0073】このようにして、現サイクルにおける信号
D0に対応するデータがレシーバ回路3から出力され
る。
【0074】ところが、前サイクルにおける信号D0の
電位と現サイクルにおける信号D0の電位とが等しい場
合には、現サイクルの第1の期間において情報電位D1
と情報電位D2とが等しくなってしまう。従って、この
場合には、現サイクルの第1の期間における情報電位D
1と情報電位D2の電位差を増幅することによっては、
現サイクルにおける信号D0に対応するデータを特定す
ることができない。このような問題は、ラッチ機能を有
するアンプを用いることによって解決される。
【0075】図11(a)は、ラッチ機能を有する差動
アンプ15の構成を示す。差動アンプ15は、信号分解
回路4の信号配線6および7にそれぞれ接続される。信
号配線6には情報電位D1が現れ、信号配線7には情報
電位D2が現れる。
【0076】差動アンプ15は、情報電位D1と情報電
位D2との間の電位差が所定の電位差以上になると、そ
の電位差を自動的に増幅するスタティック型差動アンプ
にその増幅結果をラッチするラッチ機能を付加したもの
である。
【0077】差動アンプ15は、差動アンプ15の電流
源であるPMOSトランジスタ37および38と、入力
トランジスタとしてのNMOSトランジスタ39および
40と、差動アンプ15の出力をラッチするNMOSト
ランジスタ41および42とを含んでいる。入力トラン
ジスタ39のゲートは信号配線6に接続され、入力トラ
ンジスタ40のゲートは信号配線7に接続される。
【0078】図11(b)および(c)は差動アンプ1
5の動作を示すタイムチャートである。
【0079】図11(b)は、信号D0の電位がサイク
ル毎にかならず変化する場合(例えば、信号D0がクロ
ック信号である場合)における差動アンプ15の動作を
示す。
【0080】この場合、各サイクルの第1の期間には、
情報電位D1と情報電位D2との間にデータに対応する
電位差が現れる。従って、各サイクルの第1の期間にお
いて情報電位D1と情報電位D2との間の電位差を増幅
することにより、差動アンプ15は、正常に動作する。
すなわち、差動アンプ15は、信号D0に応じた出力信
号OUTを出力する。
【0081】図11(c)は、第1のサイクルにおける
信号D0の電位とその第1のサイクルに続く第2のサイ
クルにおける信号D0の電位とが等しい場合における差
動アンプ15の動作を示す。
【0082】この場合、第2のサイクルにおいて情報電
位D1と情報電位D2との間の電位差はゼロであり、差
動アンプ15はセルフイコライズの状態になっている。
この状態においては通常の差動アンプは正常に動作しな
い。しかし、上述したように、ラッチ機能を有する差動
アンプ15は、前サイクルにおいて確定したデータを現
サイクルにおいてもそのまま保持する機能を有してい
る。これにより、現サイクルの信号D0の電位が前サイ
クルの信号D0の電位から変化せず、情報電位D1と情
報電位D2との間に電位差が生じない場合であっても、
差動アンプ15は、信号D0に応じた出力信号OUTを
出力することが可能となる。
【0083】以下、差動アンプ15の動作を具体的に説
明する。
【0084】電流源であるPMOSトランジスタ37お
よび38からの定電流は、NMOSトランジスタ39お
よび40を流れる。NMOSトランジスタ39のゲート
には、情報電位D1が供給されており、NMOSトラン
ジスタ40のゲートには、情報電位D2が供給されてい
る。情報電位D1と情報電位D2との間に電位差が生じ
ると、NMOSトランジスタ39のインピーダンスとN
MOSトランジスタ40のインピーダンスとの間に差が
生じる。これにより、NMOSトランジスタ39による
電圧降下量とNMOSトランジスタ40による電圧降下
量との間に差が生じる。この電圧の違いが出力電圧OU
Tと出力電圧/OUTの間の差となって現われる。
【0085】出力電圧OUTと出力電圧/OUTは、そ
れぞれ、クロスカップルに接続されたNMOSトランジ
スタ41、42に入力される。すなわち、NMOSトラ
ンジスタ41のゲートには出力電圧/OUTが入力され
ており、NMOSトランジスタ42のゲートには出力電
圧OUTが入力されている。
【0086】例えば、図11(c)に示すように、第1
のサイクルと第2のサイクルを通じて信号D0がロウで
ある場合には、NMOSトランジスタ41はオフであ
り、NMOSトランジスタ42はオンである。情報電位
D1と情報電位D2との間に電位差がなくなり、NMO
Sトランジスタ39、40の電流引き抜き量に差がなく
なっても、NMOSトランジスタ41、42の電流引き
抜き量の差でもって、出力電圧OUTと出力電圧/OU
Tとの間の電位差は保持される。
【0087】なお、差動アンプ15における電源および
MOSトランジスタの極性は、上述した極性とまったく
逆であってもよい。この場合でも、差動アンプ15は、
上述した動作と同様な動作をすることが可能である。
【0088】さらに、図11(a)に示す例では、デー
タをラッチするためのMOSトランジスタ41、42を
差動入力を受けるMOSトランジスタ39、40に対し
て並列に挿入した。データをラッチするためのMOSト
ランジスタを差動入力を受けるMOSトランジスタに対
して直列に挿入してもよい。
【0089】また、図11(a)に示される差動アンプ
15は、電源の制御によりダイナミック動作をすること
には適していない。電源を切ることにより、差動アンプ
15の消費電力を削減しようとすると、出力電圧OU
T、/OUTが不定となり、ラッチしていたデータも消
えてしまうからである。
【0090】このことを解決するためには、差動アンプ
の出力電圧OUT、/OUTをラッチするラッチ回路を
差動アンプとは独立に設け、このラッチ回路の出力を差
動アンプにフィードバックすればよい。これにより、差
動アンプのダイナミック動作が可能になる。
【0091】図12(a)は、ダイナミック動作が可能
な差動アンプ16とラッチ回路55の構成を示す。差動
アンプ16の構成は、ダイナミック動作のためのNMO
Sトランジスタ53、54が追加されている点を除い
て、差動アンプ15の構成と同一である。
【0092】NMOSトランジスタ53は、差動アンプ
16の電流源と電源線との間に挿入されている。NMO
Sトランジスタ54は、ソースノードと接地線との間に
挿入されている。
【0093】NMOSトランジスタ53のゲートには活
性化信号/SAEが入力される。NMOSトランジスタ
54のゲートには活性化信号SAEが入力される。
【0094】活性化信号SAEがハイレベルになると、
NMOSトランジスタ53および54はいずれもオン状
態となる。これにより、差動アンプ16は活性化され
る。差動アンプ16は、情報電位D1と情報電位D2と
の間の電位差に応じて出力電圧OUT、/OUTを出力
する(図12(b)参照)。
【0095】活性化信号SAEがハイレベルからロウレ
ベルに遷移すると、MOSトランジスタ53および54
がオン状態からオフ状態に遷移する。この場合、出力デ
ータはラッチ回路55によって保持される。その結果、
MOSトランジスタ41および42のゲートの電位が固
定される。したがって、第2のサイクルにおいてMOS
トランジスタ53および54が再びオン状態となり、情
報電位D1と情報電位D2との間に電位差が発生しない
場合でも、差動アンプ16は、MOSトランジスタ41
および42のゲートの電位差に応じて正しいデータを出
力する(図12(c)参照)。
【0096】なお、MOSトランジスタ41および42
がなくても、差動アンプ15(または差動アンプ16)
は、基本的には信号D0に対応するデータを出力するこ
とができる。しかし、MOSトランジスタはドレイン電
位の差よりもゲート電位の差の方が電流差が大きいこ
と、MOSトランジスタ39および40による差動アン
プのオフセット電圧などを考慮すれば、MOSトランジ
スタ41および42が設けられていることが好ましい。
【0097】また、本実施の形態では、情報電位が連続
した小さい振幅を有する信号をレシーバ回路に転送する
場合において、そのレシーバ回路にラッチ機能を有する
差動アンプを適用することができることを説明した。同
様の理由で、基準電位と情報電位とが交互に繰り返す小
さい振幅を有する信号をレシーバ回路に転送する場合に
おいても、そのレシーバ回路にラッチ機能を有する差動
アンプを適用することができる。
【0098】(実施の形態3)図13(a)は、本発明
によるレシーバ回路13の構成を示す。レシーバ回路1
3は、信号配線1を介して伝送される信号D0を時間的
に分割する信号分解回路14と信号分解回路14の出力
を増幅するアンプ5とを含んでいる。
【0099】信号分解回路14は、信号配線6と信号配
線7と遅延回路60とを含んでいる。信号配線1は、信
号分解回路14において信号配線6と信号配線7とに分
岐する。信号配線6は信号配線1に直接接続されてお
り、信号配線7は遅延回路60を介して信号配線1に接
続されている。遅延回路60は、信号配線1からの信号
D0を遅延させ、遅延された信号D0を信号配線7に伝
達する。遅延回路60は、例えば、抵抗63と容量64
とを含んでいる。図13において、8は信号配線1の容
量を示す。
【0100】レシーバ回路13は、基準電位と情報電位
とが交互に繰り返す信号D0を信号配線1を介して受け
取る場合に、正常に動作する(図13(b)参照)。ま
た、レシーバ回路13は、情報電位が連続した信号D0
を信号配線1を介して受け取る場合でも、正常に動作す
る(図13(c)参照)。基準電位と情報電位とが交互
に繰り返す信号D0は、例えば、図3(a)(あるいは
図4(a))に示されるドライバ回路2によって生成さ
れる。情報電位が連続した信号D0は、例えば、図9
(a)に示されるドライバ回路12によって生成され
る。
【0101】以下、レシーバ回路13の動作を説明す
る。
【0102】信号D0の電位がハイからロウに(あるい
はロウからハイに)遷移すると、信号配線6の電位D1
は、信号D0の電位とほぼ同時にハイからロウに(ある
いはロウからハイに)遷移する。一方、信号配線7の電
位D2は、信号D0の電位が遷移した時刻から遅延回路
60によって所定の時間だけ遅れて、ハイからロウに
(あるいはロウからハイに)遷移する。したがって、信
号D0の電位が遷移してからしばらくの間、信号配線6
の電位D1と信号配線7の電位D2との間には電位差が
生じる。
【0103】差動アンプ5は、信号配線7の電位D2を
基準電位として、その基準電位より信号配線6の電位D
1が高いか低いかを判定する。差動アンプ5は、その判
定結果に応じて出力信号OUTを出力する。これによ
り、信号D0に対応するデータを伝送することが可能と
なる。
【0104】なお、図13(a)に示される例では、遅
延回路60は抵抗63と容量64とを含んでいるとし
た。しかし、遅延回路60の構成はこれには限定されな
い。信号の伝達を遅延させるという機能を有する限り、
遅延回路60はどのように構成されていてもかまわな
い。
【0105】また、レシーバ回路13を使用すること
は、クロック信号を伝送する場合に特に有効である。な
ぜなら、レシーバ回路13は、図5に示されるようなク
ロックCLKを必要としないからである。このことは、
クロック信号を伝送するためにクロックCLKを必要と
するという矛盾を解消する。
【0106】レシーバ回路13における信号分解回路1
4によれば、情報電位D1と情報電位D2との間の位相
差(電位差を保持している期間)が大きいほど、信号伝
送の確度は向上する。しかし、その位相差が大きすぎる
と、次サイクルが始まる前に情報電位D1と情報電位D
2のセルフイコライズが終了しない。その結果、信号分
解回路14が誤動作を起こすおそれがある。
【0107】信号分解回路14における遅延時間(すな
わち、情報電位D1と情報電位D2との間の位相差)
は、動作周波数によらず一定である。従って、設定した
動作周波数よりも極端に速い場合や、遅い場合には、信
号伝送を正確に行なうことができなくなる。
【0108】図14(a)は、信号分解回路14を改良
した信号分解回路14’の構成を示す。信号分解回路1
4’は、上述した課題を解消するためのものである。
【0109】信号分解回路14’は、信号配線1からの
信号D0を遅延させる遅延回路70と、外部クロックC
LKの周波数に応じて遅延回路70による遅延時間を調
整する調整回路76とを含んでいる。
【0110】調整回路76は、外部クロックCLKの周
波数に応じて動作速度を調整する目的で使用される。調
整回路76としては、例えば、外部クロックCLKの周
波数に応じて出力電圧を変更するVCO回路が使用され
る。VCO回路は、PLL回路などで一般的に使用され
ているものでよい。以下の説明では、調整回路76はV
CO回路であるとする。
【0111】遅延回路70は、容量74とNMOSトラ
ンジスタ75とを含んでいる。NMOSトランジスタ7
5のゲートには、VCO回路76の出力電圧が入力され
る。VCO回路76がクロックCLKの周波数が高いほ
ど出力電圧が高くなるように構成されている場合には、
クロックCLKの周波数が高いほどNMOSトランジス
タ75のゲート電圧Vgが高くなる。その結果、NMO
Sトランジスタ75のチャネルの抵抗が低くなる。すな
わち、クロックCLKの周波数が高いほど、遅延回路7
0で遅延を発生させる抵抗成分が小さくなる。その結
果、情報電位D1と情報電位D2との間の位相差は小さ
くなる。
【0112】図14(b)は、動作周期が比較的長い場
合における信号分解回路14’の動作を示す。図14
(c)は動作周期が比較的短い場合における信号分解回
路14’の動作を示す。信号分解回路14’によれば、
どちらの場合でも、情報電位D1と情報電位D2との間
の位相差を十分に保ちつつ、1つのサイクルの終了まで
に情報電位D2の電位は十分に遷移し、次のサイクルに
影響を与えないレベルにすることができる。このこと
は、動作周波数に応じた最適な信号分解が可能であるこ
とを意味する。
【0113】なお、遅延回路70の抵抗成分はNMOS
トランジスタ75のオン抵抗のみには限られない。遅延
回路70の抵抗成分として、NMOSトランジスタ75
と直列あるいは並列に、抵抗を有する素子を挿入しても
よい。
【0114】また、NMOSトランジスタ75の代わり
に、動作周波数に応じて遅延回路70の遅延時間を調整
するための構成要素として、動作周波数に応じて抵抗値
および/または容量値が変化する素子を用いてもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明による信号伝送回路は、ノイズ耐
性が高くノイズマージンを確保できるという利点を有し
ている。また、基準電位と信号電位(すなわち、相補な
データ)を1本の信号配線のみを用いて伝送できるた
め、信号伝送回路のレイアウト面積が少なくて済むとい
う利点がある。さらに、1本の信号配線を伝送される信
号の振幅は小さいため、信号伝送回路の消費電力も少な
いという利点がある。
【0116】このように、本発明による信号伝送回路
は、消費電力が小さいこと、レイアウト面積が小さいこ
と、ノイズ耐性が高いことの3つの特性を同時に実現す
る点で、従来の信号伝送回路よりも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、従来の信号伝送回路の構成
を示す図である。
【図2】本発明による信号伝送回路100の構成を示す
図である。
【図3】(a)は信号伝送回路100におけるドライバ
回路2の構成を示す図、(b)はドライバ回路2におけ
る信号の波形を示す図である。
【図4】(a)はドライバ回路2の他の構成を示す図、
(b)はドライバ回路2における信号の波形を示す図で
ある。
【図5】信号伝送回路100におけるレシーバ回路3の
構成を示す図である。
【図6】レシーバ回路3の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図7】(a)は従来のレシーバ回路の構成を示す図、
(b)は従来のレシーバ回路の動作を示すタイムチャー
ト、(c)はレシーバ回路3の動作を示すタイムチャー
トである。
【図8】本発明による信号伝送回路110の構成を示す
図である。
【図9】(a)は信号伝送回路110におけるドライバ
回路12の構成を示す図、(b)はドライバ回路12に
おける信号の波形を示す図である。
【図10】レシーバ回路3の動作を示すタイムチャート
である。
【図11】(a)はラッチ機能を有する差動アンプ15
の構成を示す図、(b)および(c)は差動アンプ15
の動作を示すタイムチャートである。
【図12】(a)はダイナミック動作が可能な差動アン
プ16とラッチ回路55の構成を示す図、(b)および
(c)は差動アンプ16とラッチ回路55の動作を示す
タイムチャートである。
【図13】(a)はレシーバ回路13の構成を示す図、
(b)および(c)はレシーバ回路13の動作を示すタ
イムチャートである。
【図14】(a)は信号分解回路14’の構成を示す
図、(b)および(c)は信号分解回路14’の動作を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 信号配線 2 ドライバ回路 3 レシーバ回路 4 信号分解回路 5 アンプ 6 信号配線 7 信号配線 8 容量 9 容量 10 容量 12 ドライバ回路 13 レシーバ回路 14 信号分解回路 14’信号分解回路 15 差動アンプ 16 差動アンプ 31 スイッチ 32 スイッチ 100 信号伝送回路 110 信号伝送回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 久和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 松澤 昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 多田 昭一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−141052(JP,A) 特開 平2−276348(JP,A) 特開 昭61−212121(JP,A) 特開 平1−125118(JP,A) 特開 昭58−151156(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/00 G06F 3/00 G11C 11/417 H03K 19/00 H04L 25/00 H03K 5/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号配線と、該第1の信号配線を
    駆動するドライバ回路と、該第1の信号配線を介して伝
    送される信号を受け取るレシーバ回路とを含む信号伝送
    回路であって、 該ドライバ回路は、 第1の期間において、第1の情報電位と第2の情報電位
    の中間である基準電位を該第1の信号配線に出力する第
    1出力部と、 第2の期間において、入力信号に応じて第1の情報電
    位と第2の情報電位のうちのいずれか一方を該第1の
    信号配線に出力する第2出力部と を備えており、 該レシーバ回路は、 該第1の信号配線の電位を第2の信号配線と第3の信号
    配線に時間差をつけて与える制御部と、 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位との
    間の電位差を増幅する増幅器と を備えている、信号伝送回路
  2. 【請求項2】 前記第1の期間と前記第2の期間とは交
    互に繰り返す、請求項1に記載の信号伝送回路
  3. 【請求項3】 前記第1出力部と前記第2出力部のそれ
    ぞれは、クロック信号によって制御される、請求項1に
    記載の信号伝送回路
  4. 【請求項4】 第1の信号配線を介して伝送される信号
    を受け取るレシーバ回路であって、 所定の容量を有する第2の信号配線と、 所定の容量を有する第3の信号配線と、 第1の期間において該第1の信号配線と該第2の信号配
    線とを接続し、第2の期間において該第1の信号配線と
    該第3の信号配線とを接続する制御部と 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位との
    間の電位差を増幅する増幅器と を備えたレシーバ回路。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、 前記第1の信号配線と前記第2の信号配線とを接続する
    第1のスイッチと、 前記第1の信号配線と前記第3の信号配線とを接続する
    第2のスイッチと を備えており、該第1のスイッチと該第2のスイッチと
    はクロック信号によって制御される、請求項4に記載の
    レシーバ回路。
  6. 【請求項6】 前記クロック信号は、前記第1の信号配
    線を介して伝送される前記信号に同期している、請求項
    5に記載のレシーバ回路。
  7. 【請求項7】 前記増幅器は、前記増幅器の入力信号の電位差がない場合に、 前記増幅
    器の出力を保持する保持回路を備えている、請求項
    記載のレシーバ回路。
  8. 【請求項8】 第1の信号配線と、該第1の信号配線を
    駆動するドライバ回路と、該第1の信号配線を介して伝
    送される信号を受け取るレシーバ回路とを含む信号伝送
    回路であって、 該ドライバ回路は、入力信号に応じて第1の情報電位と
    第2の情報電位のうちの一方を該第1の信号配線に出力
    し、 該レシーバ回路は、 所定の容量を有する第2の信号配線と、 所定の容量を有する第3の信号配線と、 第1の期間において該第1の信号配線と該第2の信号配
    線とを接続し、第2の期間において該第1の信号配線と
    該第3の信号配線とを接続する制御部と 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位との
    間の電位差を増幅する増幅器と を備えている、信号伝送回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の信号配線を介して伝送される
    前記信号は、前記第1期間と前記第2期間とを切り換え
    るタイミングに同期している、請求項に記載の信号伝
    送回路。
  10. 【請求項10】 第1の信号配線と、該第1の信号配線
    を駆動するドライバ回路と、該第1の信号配線を介して
    伝送される信号を受け取るレシーバ回路とを含む信号伝
    送回路であって、 該ドライバ回路は、 第1の期間において、第1の情報電位と第2の情報電位
    の中間である基準電位を該第1の信号配線に出力する第
    1出力部と、 第2の期間において、入力信号に応じて第1の情報電
    位と第2の情報電位のうちのいずれか一方を該第1の
    信号配線に出力する第2出力部と を備えており、 該レシーバ回路は、 第2の信号配線と、 第3の信号配線と、 該第1の信号配線を介して伝送される該信号の電位を所
    定の遅延時間だけ遅延させて該第3の信号配線に伝達す
    る遅延回路と 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位との
    間の電位差を増幅する増幅器と を備えており、 該第2の信号配線は、該第1の信号配線に直接接続さ
    れ、該第3の信号配線は、該遅延回路を介して該第1の
    信号配線に接続される、信号伝送回路。
  11. 【請求項11】 前記増幅器は、前記増幅器の入力信号
    の電位差がない場合に、前記増幅器の出力を保持する保
    持回路を備えている、請求項10に記載の信号伝送回
    路。
  12. 【請求項12】 第1の信号配線を介して伝送される信
    号を受け取るレシーバ回路であって、 第2の信号配線と、 第3の信号配線と、 該第1の信号配線を介して伝送される該信号の電位を所
    定の遅延時間だけ遅延させて該第3の信号配線に伝達す
    る遅延回路と クロック信号の周波数に応じて前記遅延期間を調整する
    調整回路と、 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位との
    間の電位差を増幅する増幅器と を備えており、 該第2の信号配線は、該第1の信号配線に直接接続さ
    れ、該第3の信号配線は、該遅延回路を介して該第1の
    信号配線に接続される、レシーバ回路。
  13. 【請求項13】 前記増幅器は、前記増幅器の入力信号
    の電位差がない場合に、前記増幅器の出力を保持する保
    持回路を備えている、請求項12に記載のレシーバ回
    路。
  14. 【請求項14】 ドライバ回路から第1の信号配線を介
    してレシーバ回路に信号を伝送する方法であって、 該信号は、第1の期間において基準電位を有しており、
    第2の期間において第1の情報電位および第2の情報電
    位のうちの一方を有しており、該基準電位は、該ドライ
    バ回路に入力された情報に実質的に非依存であり、該第
    1の情報電位と該第2の情報電位とは、該ドライバ回路
    に入力された該情報に依存しており、該第1の期間と該
    第2の期間とは、交互にかつ周期的に繰り返され、該レ
    シーバ回路は、第2の信号配線と第3の信号配線とを有
    しており、 該方法は、 該第2の信号配線上で該基準電位を有する該信号を受け
    取るステップと、 該第3の信号配線上で該第1の情報電位および該第2の
    情報電位のうちの一方を有する該信号を受け取るステッ
    プと、 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位とを
    比較するステップと、 その比較結果に応じて、出力信号を生成するステップと を包含する、方法。
  15. 【請求項15】 ドライバ回路から第1の信号配線を介
    してレシーバ回路に信号を伝送する方法であって、 該信号は、第1の期間において基準電位を有しており、
    第2の期間において第1の情報電位および第2の情報電
    位のうちの一方を有しており、該基準電位は、該ドライ
    バ回路に入力された情報に実質的に非依存であり、該第
    1の情報電位と該第2の情報電位とは、該ドライバ回路
    に入力された該情報に依存しており、該第1の期間と該
    第2の期間とは、交互にかつ周期的に繰り返され、該レ
    シーバ回路は、第2の信号配線と第3の信号配線とを有
    しており、 該方法は、 該第2の信号配線および該第3の信号配線のうちの一方
    の上で該信号を受け取るステップと、 所定の時間だけ該信号を遅延させるステップと、 該第2の信号配線および該第3の信号配線のうちの他方
    の上で該遅延された信号を受け取るステップと、 該第2の信号配線の電位と該第3の信号配線の電位とを
    比較するステップと、 その比較結果に応じて、出力信号
    を生成するステップと を包含する、方法。
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