JP3315119B2 - N−(ホスホノメチル)グリシンの酵素的製造 - Google Patents

N−(ホスホノメチル)グリシンの酵素的製造

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、グリオキシル酸及びアミノメチルホスホン
酸(AMPA)の混合物の製造、並びに後のN−(ホスホノ
メチル)グリシン(普通グリホセートといわれる)の製
造のための方法に関する。さらに特定すれば、本発明
は、水溶液状態で、AMPA,並びにグリコレートオキシダ
ーゼ((S)−2−ヒドロキシ酸オキシダーゼ、EC1.1.
3.15)及びカタラーゼ(EC1.11.1.6)よりなる触媒の存
在下グリコール酸及び酸素の反応を含み、グリオキシル
酸及びAMPAを含有する混合物を系内で得る酵素的方法に
関し、この混合物は次に水素添加して多種多様の植物を
コントロールする際有用である広域スペクトルの発芽後
植物毒及び除草剤であるN−(ホスホノメチル)グリシ
ンを得る。
2.関連技術の説明 葉状緑色植物及び哺乳類細胞中に普通見出される酵素
であるグリコレートオキシダーゼは、グリオキシル酸へ
のグリコール酸の酸化の触媒となり、同時に過酸化水素
を生じる; HOCH2CO2H+O2→OCHCO2H+H2O2 N.E.Tolbertら、J.Biol.Chem.,181巻、905〜914頁(1
949年)は、グリコール酸の酸化の触媒となり、中間の
グリオキシル酸の生成を経由してギ酸及びCO2とする酵
素を、タバコの葉から抽出して最初に報告した。ある種
の化合物、例えばエチレンジアミンの添加は、中間体グ
リオキシル酸がそれ以上酸化されるのを限定する。この
酸化は、典型的には約3〜40mM(ミリモル)のグリコー
ル酸濃度を使用して、約8のpHにおいて実施された。こ
のグリコレート酸化のための至適pHは、8.9であると報
告された。シュウ酸は、グリコレートオキシダーゼの触
媒作用を阻害すると報告された。同様に、K.E.Richards
on及びN.E.Tolbert,J.Biol.Chem.,236巻、1280〜1284頁
(1961年)は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン(TRIS)を含有する緩衝液は、グリコレートオキシダ
ーゼ触媒のグリコール酸の酸化においてシュウ酸の生成
を阻害することを示した。C.O.Clagett,N.E.Tolbert及
びR.H.Burris,J.Biol.Chem.,178巻、977〜987頁(1949
年)は、酵素によるグリコール酸のグリコレートオキシ
ダーゼ触媒の酸化のための至適pHは、7.8〜8.6であり、
至適温度は35〜40℃であることを報告した。
I.Zelitch及びS.Ochoa,J.biol.Chem.,201巻、707〜71
8頁(1953年)、並びにJ.C.Robinsonら、J.Biol.Chem.,
237巻、2001〜2009頁(1962年)は、グリコール酸のほ
うれん草グリコレートオキシダーゼ触媒の酸化が、グリ
オキシル酸とのH2O2の非酵素反応から生じることを報告
した。かれらは、H2O2の分解の触媒となる酵素であるカ
タラーゼの添加が、ギ酸及びCO2の生成を抑えることに
よってグリオキシル酸の収量を大きく改善することを観
察した。FMN(フラビンモノヌクレオチド)の添加も、
グリコレートオキシダーゼの安定性を大きく増大させる
ことが見出だされた。
N.A.Frigerio及びH.A.Harbury,J.Biol.Chem.,231巻、
135〜157頁(1958年)は、ほうれん草から単離されたグ
リコール酸オキシダーゼの製造及び性質について報告し
ている。精製された酵素は、溶液状態できわめて不安定
であることが見出された;この不安定性は、酵素活性部
位へのフラビンモノヌクレオチド(FMN)の比較的弱い
結合に、又この酵素の酵素活性があるテトラマー及び
(又は)オクタマーの酵素活性がないモノマー及びダイ
マーへの解離に帰せられ、後者は不可逆的に凝集し、沈
殿する。酵素の溶液へのFMN(フラビンモノヌクレオチ
ド)への添加は、その安定性を大きく増大させ、高タン
パク濃度又は高イオン強度は、酵素をオクタマー又はテ
トラマーとして保持した。
グリコール酸オキシダーゼが触媒となるグリコール酸
の酸化に多くの他の参考文献がある。酵素の単離(及び
アッセイ法)、次の文献に記載されている;I.Zelitch,M
ethods in Enzymology,1巻、Academic Press,New Y
ork,1955年,528〜532頁(ほうれん草及びタバコの葉か
ら)、H.Asker及びD.Davies,Biochim,Biophys.Acta,761
巻、103〜108頁(1983年)(ラット肝から)、並びにM.
J.Emes及びK.H.Erisman,Int.J.Biochem.,16巻、1373〜1
378頁(1984年)(Lemuna Minor Lから)。この酵素
の構造も報告されている:E.Cederiundら、Eur.J.Bioche
m.,173巻、523〜530頁(1988年)、並びにY.Lindquist
及びC.Branden、J.Biol.Chem.,264巻、3624〜3628頁(1
989年)。
アミノメチルホスホン酸およびグリオキシル酸からN
−(ホスホノメチル)グリシンを製造するため多くの方
法が知られている。上記の方法の1つは、Rogersら、ヨ
ーロッパ特許出願186、648に記載され、グリオキシル酸
又はその塩をアミノメチルホスホン酸又はその塩と縮合
させて、一般にアルドイミン(シッフ塩基)とみなされ
る中間生成物を生成させ、これを単離することなしに触
媒水素添加等によって還元してN−(ホスホノメチル)
グリシンとすることを含む。Gaertner、米国特許4,094,
928に記載されている第2の方法は、非水性溶媒中グリ
オキシル酸エステルのアミノメチルホスホネートエステ
ルとの反応によってこれらの同じ中間体カルボニルアル
ドイミノメタンホスホネートを単離する;水の共沸蒸留
及び溶媒の除去の後、カルボニルアルドイミノメタンホ
スホネートエステルを還元し、エステル基を加水分解し
てN−(ホスホノメチル)グリシンを得る。
N−(ホスホノメチル)グリシンへの上記の経路は、
グリオキシル酸がどちらかというとコストの高い出発物
質である点で問題があり、所望のものへの他のそれより
安価な経路が実施されている。グリオキシル酸の製造の
ための既存の方法、例えばジハロ酢酸の加水分解、シュ
ウ酸の電解還元、グリオキサールの酸化、エチレン又は
アセトアルデヒドの接触酸化及びマレイン酸、そのエス
テル又は無水物のオゾン分解は、実施上1つ又はそれ以
上の難点、例えばコストのかかる分離/精製工程、低い
収量又は大きい廃流を示す。Goertner中記載されている
方法も、いくつかの追加工程(対応して収量の損失を伴
う)及び不中要な中間体の単離を必要とするという点で
不利である。
Kleiner,米国特許4,670,191に開示されている、N−
(ホスホノメチル)グリシンの別の一合成法は、水性触
媒中アミノメチルホスホン酸又はその塩の約2モル当量
のグリオキシル酸との反応よりなる。過剰のグリオキシ
ル酸は、明らかに還元剤として機能し、中間体グリオキ
シル酸−アミノメチルホスホン酸反応生成物を所望のN
−(ホスホノメチル)グリシンに変換し、それ自体は酸
化されてCO2を含む1種又はそれ以上の副生成物とな
る。同様に、Fieldsらは、米国特許4,851,159におい
て、N−アシルアミノメチルホスホン酸をグリオキシル
酸又はその誘導体と共に加熱することによってN−(ホ
スホノメチル)グリシンを製造する。グリオキシル酸対
N−アシルアミノ成分のモル比は好ましくは2対1であ
り、そうでない場合にはそれより小さい比において収量
が損なわれる。
Kleiner及びFieldsの方法は、比較的高価なグリオキ
シル酸を用いるだけではなく、犠牲還元剤として(得ら
れるN−(ホスホノメチル)グリシンモルごとに用いら
れるグリオキシル酸約1モル)、並びにアミノ(又はN
−アシルアミノ)メチルホスホン酸のための縮合剤とし
てそれを用いるという不利点を伴う。
発明の要約 本発明の1つの面は、水溶液中、そしてAMPA並びに2
種の酵素触媒、グリコレートオキシダーゼ((S)−2
−ヒドロキシ−酸オキシダーゼ、EC1.1.3.15)及びカタ
ラーゼ(EC1.11.1.6)の存在下グリコール酸を酸素で酸
化することによる、グリオキシル酸(又はその塩)及び
アミノメチルホスホン酸(AMPA)(又はその塩)の混合
物の製造に関する。この故に、この第一の面は、N−
(ホスホノメチル)グリシンの製造のための中間体の製
法を表し、この中間体は、グリオキシル酸成分及びアミ
ノメチルホスホン酸成分よりなり、この方法は、アミノ
メチルホスホン酸の存在下グリコール酸成分のグリオキ
シル酸成分への酵素触媒変換よりなる。
即ちこの第一の面によれば、本発明は、グリコール酸
成分及びアミノメチルホスホン酸成分の水溶液中にグリ
コール酸成分の酸素による酸化の触媒となり、グリオキ
シル酸成分及び過酸化水素とするのに適応した第一の触
媒、並びに過酸化水素の分解の触媒となるのに適応した
第二の触媒を配合することによってグリオキシル酸成分
を系内で発生させ、溶液のpHを6〜約10に調節し、この
溶液を有効な温度において有効な時間酸素源と接触させ
て、アミノメチルホスホン酸成分の存在下グリコール酸
成分のすくなくとも一部をグリオキシル酸に変換し、そ
して該中間体をN−(ホスホノメチル)グリシンに変換
する前にこの溶液の酸素との接触を停止する行程よりな
る、N−(ホスホノメチル)グリシンの製造のための中
間体として有用である混合物の製法を提供する。
本発明の他の一面は、水溶液中、そしてアミノメチル
ホスホン酸、並びに2種の触媒、グリコレートオキシダ
ーゼ((S)−2−ヒドロキシ−酸オキシダーゼ、EC1.
1.3.15)及びカタラーゼ(EC1.11.1.6)の存在下グリコ
ール酸を酸素で酸化し、次いで水溶液中系中に発生した
得られたグリオキシル酸及びアミノメチルホスホン酸の
混合物を還元して、発生後植物毒及び除草剤である所望
のN−(ホスホノメチル)グリシンを得ることによるN
−(ホスホノメチル)グリシンの製造に関する。
この第二の面によれば、本発明は (a)水溶液中、アミノメチルホスホン酸、並びに酵素
グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼの存在下グリ
コール酸を酸素で酸化することによって、グリオキシル
酸成分及びアミノメチルホスホン酸成分の混合物を得;
そして (b)工程(a)において得られた該混合物を還元する
ことによってN−(ホスホノメチル)グリシンを得る工
程よりなるN−(ホスホノメチル)グリシンの製法を提
供する。
換言すれば、本発明の第二の面は、第一の面からの混
合物を水素添加に付すことによってN−(ホスホノメチ
ル)グリシンを得ることを含む。
本発明の目的のためには、アミノメチルホスホン酸の
存在下グリコール酸の酵素酸化は、所望のグリオキシル
酸成分の外に酸化副生物(例としてオキサレート、ホル
メート及び二酸化炭素を含むが、それらに限定されな
い)の分布を本来的に生じることが認められるべきであ
る。又上記混合物中には未反応のグリコレート、並びに
種々の添加剤、例えばフラビンモノヌクレオチド(以下
FMNという)が存在し、それらはすべて所望の後の水素
添加反応に影響することもしないこともある(再び例と
して、ホルメート及びFMNは、AMPAの存在下グリオキシ
ル酸の水素添加の間に存在するときには、回収炭素バラ
ンスを低下させることが見出されているが、それらに限
定されない)。即ち本発明は更に、酵素酸化の結果得ら
れた溶液から酵素の除去及び回収、並びに場合によって
は水素添加の前FMNの除去を準備する。
好ましくは、触媒は酵素的であり、更に好ましくは第
一の酵素はグリコレートオキシダーゼ((S)−2−ヒ
ドロキシ−酸オキシダーゼEC1.1.3.15)であり、第二の
酵素はカタラーゼ(EC1.11.1.6)である。触媒/酵素の
存在下溶液のO2との触媒を停止して後、溶液をN−(ホ
スホノメチル)グリシンを得るために還元条件にかける
前に、濾過又は遠心分離等により触媒/酵素を除去す
る。
則ち、別の工程においてグリオキシル酸を製法する必
要を回避することにより、本発明は、より効率的かつ経
済的なN−(ホスホノメチル)グリシンの製法を準備す
る。
別にグリオキシル酸を製造する必要を避ける、酵素的
製造及び後のグリオキシル酸及びアミノメチルホスホン
酸の混合物の還元によるN−(ホスホノメチル)グリシ
ンの改良製法を提供することが本発明の一目的である。
他の一目的は、グリオキシル酸が容易に入手されるそ
の前駆体、則ちグリコール酸からアミノメチルホスホン
酸の存在下に系内で酵素的に生成される上記の方法を提
供し、それによってより効率的かつ経済的なN−(ホス
ホノメチル)グリシンの製法を得ることである。
発明の詳細な説明 グリコール酸又は適当なその塩の接触酸化は、グリコ
ール酸のO2による酸化の触媒となってグリオキシル酸を
生成させる酵素触媒の存在下グリコール酸を分子状酸素
源と接触させることによって都合よく実施される。上記
触媒の1つは、グリコール酸オキシダーゼとしても知ら
れる酵素グリコレートオキシダーゼ(EC1.1.3.15)であ
る。グリコレートオキシダーゼは、当該技術に周知の多
くの源から単離することができる。この反応中使用され
るグリコレートオキシダーゼは、有効濃度、通常約0.01
〜約1000IU/ml,好ましくは約0.1〜約4IU/mlの濃度で存
在するべきである。IU(国際単位)は、毎分基質1マイ
クロモルの転換の触媒となる酵素の量と定義される。こ
の酵素のアッセイ操作は、I.Zelitch及びS.Ochoa,J.Bio
l.Chem.,201巻、707〜718頁(1953年)に見出される。
この方法は、回収又はリサイクルグリコレートオキシダ
ーゼの活性をアッセイするためにも使用される。
グリコール酸の酸素との酵素触媒反応は周知である
が、グリオキシル酸への高い選択性は以前には得られて
いず、アミノメチルホスホン酸(AMPA)の存在下グリコ
ール酸の酵素的酸化を行った以前の報告はない。前の出
願、1991年5月2日の国際公開番号WO91/05868「グリコ
ール酸の酵素的酸化によるグリオキシル酸の製造」は、
酸素、アミン緩衝剤、並びに可溶性酵素グリコレートオ
キシダーゼ及びカタラーゼの存在下グリコール酸のグリ
オキシル酸への酵素的変換法を記載した。この方法は、
カタラーゼ(副生物過酸化水素を破壊する)及び得られ
るグリオキシル酸との化学的アダクトを形成する(それ
以上の酸化を限定する)ことができるアミン緩衝剤を共
に使用することの予期されない相乗効果を実証した。カ
タラーゼ又はアミン緩衝剤の別々の添加は、両者が存在
したとき観察された高い選択性を得なかったことが見出
され、得られたグリオキシル酸のほとんど定量的な収量
は、カタラーゼ又はアミン緩衝剤単独を使用する単なる
相加効果から予期される以上であった。
グリオキシレートとアミン緩衝剤との酸化抵抗性コン
プレックスの形成(N−置換へミアミン系及び(又は)
イミンの生成経由)によって得られたグリオキシレート
の収量の改善は、プロトン化アミン緩衝剤のpKaに依存
することが見出された。アミン緩衝剤(0.33M,pH8.
3)、グリコレートオキシダーゼ(0.5IU/ml),カタラ
ーゼ(1,400IU/ml)及びFMN(0.01mM)の存在下30℃に
おいて、そして酸素1気圧下に24時間グリコール酸(0.
25M)の水溶液を酸化した結果を、グリコレートとコン
プレックスを形成することが期待されない2種の緩衝剤
(ホスフェート及びビシン)を使用して行われた反応と
共に下の表に列記する。
調べられたアミン緩衝剤のうち、反応混合物のpHとほ
ぼ等しいか又はそれより低いpKaをもつアミンは、pKaが
反応が行われるpHより高いアミンよりはるかに高い収量
のグリオキシレート(並びに低いホルメート及びオキサ
レート産生)を生じた(即ち、エチレンジアミン及びト
リス)。これらの結果は、グリオキサレートとの酸化抵
抗性N−置換へミアミン系及び(又は)イミンコンプレ
ックスを形成するためには、非プロトン化アミンが必要
であることがあるという予期と一致した;pKaが反応混合
物のpHよりはるかに高いアミン緩衝剤は、反応混合物中
に優先的にプロトン化アンモニウムイオンとして存在
し、従ってグリオキシレートとの上記コンプレックスを
形成する可能性が少ないことになる。
アミノメチルホスホン酸(AMPA)のプロトン化アミン
のpKaは、10.8であると報告され(Lange's Handbook
of Chemistry,J.A.Dean編、McGraw−Hill,New York,1
979年、12版)、従ってpH7〜9の範囲内のグリコール酸
の酵素的酸化物にAMPAを添加することがグリオキシル酸
の高い収量を生じさせることは予期されなかった。添付
実施例は、このアミンを使用して92%の高いグリオキシ
ル酸の収量が得られたことを例示する。得られるグリオ
キシル酸の予期されなかった高い収量の外に、AMPAの使
用は、添加AMPAの不存在下で実施された反応(実施例1
3)と比較するとき、グリコレートオキシダーゼ及びカ
タラーゼ活性の回収の改善も生じる。リサイクルのため
の触媒の回収は、酵素触媒を用いる方法において必要で
あり、その場合触媒のコストが、製造のコストにかなり
関係した。
グリオキシル酸へのグリコール酸の酸化的変換のため
の触媒としてグリコレートオキシダーゼを使用する際の
最適の結果は、反応溶液中に過酸化水素の分解のための
触媒を配合することによって得られる。グリコレートオ
キシダーゼと組み合わせて有効である上記過酸化物破壊
触媒の一つは、酵素カタラーゼ(EC1.11.1.6)である。
カタラーゼは、過酸化物水素の水及び酸素への分解の触
媒となり、グリコール酸のO2によるグリコレートオキシ
ダーゼ触媒の反応においてグリオキシル酸と共に生じる
過酸化水素の分解を加速することによって、本方法中グ
リオキシル酸の収量を改善すると考えられる。カタラー
ゼの濃度は、50〜50,000IU/ml、好ましくは500〜15,000
IU/mlであるべきである。カタラーゼ対グリコレートオ
キシダーゼの比(各酵素についてIU単位で測定して)が
少なくとも約250:1になるように、カタラーゼ及びグリ
コレートオキシダーゼの濃度を上の範囲内に調節するこ
とが好ましい。
反応溶液中随意かつ有益なことが多い他の一成分は、
一般に0.0〜2.0mM、好ましくは約0.01〜約0.2mMの濃度
で使用されるフラビンモノヌクレオチド(FMN)であ
る。FMNは、グリコレートオキシダーゼの生産性を増大
させると考えられ、生産性とは、酵素の単位あたりグリ
オキシル酸に変換されるグリコール酸の量の増大である
ことを意味する。FMNは、酵素の調整の間に酵素に添加
されることも多いので、添加FMNの濃度は、酵素と共に
存在するFMNの外であると理解されるべきである。FMNの
構造及びその分析法は、K.Yagai,Methods of Biochem
ical Analysis,X巻、Interscience Publishers,New
York,1962年、319〜355頁(参照によって本明細書に加
入される)に見出される。
グリコール酸(2−ヒドロキシ酢酸)は市販されてい
る。本反応においては、初期濃度は、0.10M〜2.0M,好ま
しくは0.25M〜1.0Mの範囲である。それはそのままか、
又はその相容性の塩、即ち水溶性であり、そしてグリオ
キシル酸へのグリコール酸の所望の変換、もしくは後の
グリオキシル酸生成物のアミノメチルホスホン酸とのN
−(ホスホノメチル)グリシンを生成する反応をその陽
イオンが妨害しない塩として使用することができる。適
当かつ相容性の塩形成イオン基は、試験によって容易に
決定される。上記の塩の代表的なものは、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム、置換アンモニウ
ム、ホスホニウム及び置換ホスホニウム塩である。
グリコール酸のグリオキシル酸への変換は、水性媒質
中実施することが都合よくかつ好ましい。アミノメチル
ホスホン酸(AMPA)又はその適当な塩は、0.01/1.0〜3.
0/1.0、好ましくは0.25/1.0〜1.05/1.0の範囲のAMPA/グ
リコール酸(出発量)のモル比を得るように添加され
る。水溶液中AMPAとグリコール酸とを合して後、得られ
た混合物のpHを6〜10、好ましくは7.0〜9.0の値に調節
する。このpHの範囲内で、アルカリ金属水酸化物、炭酸
塩、重炭酸塩及び燐酸塩を含むいずれかの相容性の妨害
しない塩基を添加することによって、正確な値を調節し
て所望のpHを得ることができる。反応混合物のpHは、反
応が進行するのに従ってわずかに低下するので、最高酵
素活性pH範囲、約9.0〜8.5の上限近くで反応を開始し、
そして反応の間に低下させることがしばしば有用であ
る。酵素活性はpHと共に変動するので、場合によっては
妨害しない無機又は有機緩衝剤の別の添加によってpHを
保持することができる。
グリコール酸及びグリオキシル酸は、水中高度に解離
されており、6〜10のpHにおいては実質的に全部でなく
ても大部分グリコレート及びグリオキシレートイオンと
して存在すると理解される。グリオキシル酸(及びその
共役塩基、グリオキシレート陰イオン)は、水和物、例
えば(HO)2CHCOOH及び(又は)ヘミアセタールとして
も存在することがあることも、当業者に認められる。HO
OCCH(OH)OCH(OH)COOHは、その組成及びその陰イオ
ン相補物は、N−(ホスホノメチル)グリシンの生成の
ための適当な反応剤であるという本発明の目的の場合に
はグリコール酸及びその陰イオンと均等である。
グリコール酸のグリオキシル酸への変換のための酸化
剤である酵素(O2)は、ガスー液界面における液の撹拌
によるか又は酸素透過性の膜を通して、ガスとして反応
物に添加されてよい。大抵の条件下では、酸素が水性媒
質中に溶解することができる速度によって反応速度が少
なくとも部分的にコントロールされると考えられる。即
ち、酸素は、空気として反応物に添加することができる
が、比較的純粋な形態の酸素を使用し、そして高圧で使
用することさえも好ましい。酸素圧の上限は知られてい
ないが、50気圧までの酸素圧を使用することができ、15
気圧の上限が好ましい。高い酸素溶解(従って、反応)
速度を維持するために撹乱が重要である。撹拌等のいず
れかの都合のよい撹乱の形態が有用である。一方、酵素
技術者に周知のように、高せん断撹乱又は泡を生じる撹
乱は、酵素の活性を低下させることがあり、避けるべき
である。
反応温度は、反応速度及び酵素の安定性に影響すると
いう点で重要な変数である。0℃〜40℃の反応温度を使
用してよいが、好ましい反応温度範囲は5℃〜15℃であ
る。好ましい温度範囲において操作することは、反応の
終末において回収される酵素活性を最大にする。この温
度は、水溶液が凍結し始める程低くてはならない。温度
は、普通の方法、例えばジャケット型反応容器を使用
し、そして適当な温度の液をジャケットに通すことによ
ってコントロールすることができるが、これに限定され
ない。反応容器は、反応成分に不活性であるいずれかの
材料によって構築されてよい。
反応の完了時、酵素は、濾過又は遠心分離によって除
去し、再使用することができる。別法として、それらは
加熱(例えば70℃において5分間)によって変性析出さ
せることができ、そして(又は)グリオキシル酸−アミ
ノメチルホスホン酸混合物をN−(ホスホノメチル)グ
リシンに変換し、そして反応混合物からN−(ホスホノ
メチル)グリシンを回収する後の工程においてそれらの
存在が異議がない場合には、反応混合物中に留まらせる
ことができる。
反応混合物のO2との接触を停止して後、そして好まし
くは酵素グリコレートオキシダーゼ及び酵素カタラーゼ
(存在するときには)の除去の後、溶液を活性炭と接触
させることによって、場合によってはフラビンモノヌク
レオチドを除去することができる。グリオキシル酸及び
アミノメチルホスホン酸(これは対応するイミンと平衡
状態にあると考えられる)を含有する溶液を還元し、N
−(ホスホノメチル)グリシンを得る。
接触水素添加は、グリオキシル酸及びアミノメチルホ
スホン酸の混合物からのN−(ホスホノメチル)グリシ
ンの好ましい製法である。この目的のために適当な触媒
は、種々の白金族金属、例えばイリジウム、オスミウ
ム、ロジウム、ルテニウム、白金及びパラジウム;又種
々の他の遷移金属、例えばコバルト、銅、ニッケル及び
亜鉛を包含する(がそれらに限定されない)。触媒は、
例えばラネーニッケル又は酸化白金のように支持されて
いなくてよく、又は例えば白金黒、アルミナ上パラジウ
ム、あるいは珪藻土上ニッケルのように支持されていて
よい。パラジウム黒、珪藻土上ニッケル及びラネーニッ
ケルが好ましい。
水素添加は、4〜11、好ましくは5〜10のpHにおいて
行うことができる。このpH範囲内で、いずれかの相容性
の妨害しない塩基又は酸を添加することにより、正確な
値を調節して所望のpHを得ることができる。適当な塩基
は、アルカリ金属水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩及び燐酸
塩を包含するが、それらに限定されず、一方適当な酸
は、塩酸、硫酸、又は燐酸を包含するが、それらに限定
されない。
水素添加の温度及び圧力は広く変わることができる。
温度は、一般に0℃〜150℃、好ましくは20℃〜90℃の
範囲であってよく、一方H2圧は、一般にほぼ大気圧〜約
100気圧、好ましくは1〜10気圧である。水素添加触媒
は、所望の反応速度及び選ばれた反応条件下出発物質の
全変換を得る最低濃度で用いられる。この濃度は試験に
よって容易に決定される。触媒は、反応中用いられるグ
リコール酸及びAMPAを合わせた重量100部あたり触媒の
重量で0.001〜20部又はそれ以上の量で使用することが
できる。
N−(ホスホノメチル)グリシンは、発生後除草剤と
して有用であり、還元法として何が用いられたにして
も、米国特許4,851,159及び4,670,191、並びにヨーロッ
パ特許出願186648及び413672に開示されている方法を含
む、当該技術に既知の回収法のいずれかによって還元溶
液から回収することができる。
次の実施例は、本発明を更に例示する役割を果たし、
そこではグリオキシレート、ホルメート及びオキサレー
トの収量、並びにグリコレートの回収収量は、反応の始
めに存在したグリコール酸の全量を基にした百分率であ
る。反応混合物の分析は、高圧液体クロマトグラフィー
を使用して行われた。有機酸の分析は、Bio−Rad HPX
−87Hカラムを使用して行われ、そしてAMPA及びN−
(ホスホノメチル)グリシンは、Bio−Rad Aminexグリ
ホセート分析カラムを使用して分析された。N−(ホス
ホノメチル)グリシンの報告されている収量は、どちら
が反応において限界試剤であるかにより、グリオキシレ
ートかAMPAかを基にする。
実施例1 3オンスのフィッシャー−ポーターのガラス製エアロ
ゾル反応容器に、磁気撹拌棒を設置し、グリコール酸
(0.25モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.263モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、プロピオン酸(HPLC内部
規格、0.125モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホ
ウレンソウからのもの、1.0IU/mL),およびカタラーゼ
(アスペルギルス ニガーからのもの、1,400IU/mL)を
含む水溶液10mLをpH8.5で装入した。反応容器をシール
し、反応混合物を15℃に冷却し次いで反応容器を撹拌し
ながら5回70psigに加圧しては常圧に戻して酸素でフラ
ッシュさせた。この反応容器を次いで70psigに酸素で加
圧し混合物を15℃で撹拌した。反応の進行をモニターす
るためのHPLCによる分析のために定期的な間隔で分別量
(0.10mL)をサンプリングポートから(反応容器の圧力
損失なしに)シリンジで取り出した。5時間後のHPLCで
のグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレート
の収率は、それぞれ70.4%、19.6%、及び2.2%で、5.3
%のグリコレートは残留した。グリコレートオキシダー
ゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値のそれ
ぞれ27%および100%であった。
実施例 2(比較例) 0.265モルのAMPAの代わりに0.33モルのK2HPO4を用い
て実施例1の反応を繰り返した。5時間後のHPLCでのグ
リオキシレート、ホルメート、およびオキザレートの収
率は、それぞれ34.1%、11.1%、及び0.2%で、58.7%
のグリコレートは残留した。23時間後のHPLCでのグリオ
キシレート、ホルメート、およびオキザレートの収率
は、それぞれ39.4%、44.7%、及び15.34%で、グリコ
レートは残留しなかった。グリコレートオキシダーゼお
よびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値のそれぞれ
85%および87%であった。
実施例 3(比較例) 0.265モルのAMPAの代わりに0.263モルのビシン緩衝液
を用いて実施例1の反応を繰り返した。5時間後のHPLC
でのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレー
トの収率は、それぞれ42.5%、49.6%、及び10.1%で、
0.2%のグリコレートが残留した。グリコレートオキシ
ダーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値の
それぞれ47%および100%であった。
実施例 4 アスペルギルス ニガーからのカタラーゼ5,600IU/mL
を用いて実施例1の反応を繰り返した。6時間後のHPLC
でのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレー
トの収率は、それぞれ85.5%、7.6%、及び3.3%で、2.
5%のグリコレートが残留した。グリコレートオキシダ
ーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値のそ
れぞれ36%および100%であった。
実施例 5 アスペルギルス ニガーからのカタラーゼ14,000IU/m
Lを用いて実施例1の反応を繰り返した。6時間後のHPL
Cでのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレ
ートの収率は、それぞれ88.0%、3.3%、及び3.0%で、
3.4%のグリコレートが残留した。グリコレートオキシ
ダーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値の
それぞれ28%および96%であった。
実施例 6 アスペルギルス ニガーからのカタラーゼ56,000IU/m
Lを用いて実施例1の反応を繰り返した。6時間後のHPL
Cでのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレ
ートの収率は、それぞれ84.0%、0.4%、及び2.5%で、
8.4%のグリコレートが残留した。グリコレートオキシ
ダーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値の
それぞれ16%および76%であった。
実施例 7 3オンスのフィッシャー−ポーターのガラス製エアロ
ゾル反応容器に、磁気撹拌棒を設置し、グリコール酸
(0.25モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.20モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、酪酸(HPLC内部規格、0.1
0モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホウレンソウ
からのもの、1.0IU/mL),およびカタラーゼ(アスペル
ギルス ニガーからのもの、14,000IU/mL)を含む水溶
液10mLをpH8.5で装入した。反応容器をシールし、反応
混合物を5℃に冷却し次いで反応容器を撹拌しながら5
回70psigに加圧しては常圧に戻して酸素でフラシュさせ
た。この反応容器を次いで70psigに酸素で加圧し、混合
物を5℃で撹拌した。反応の進行をモニターするための
HPLCによる分析のために定期的な間隔で分別量(0.10m
L)をサンプリングポートから(反応容器の圧力損失な
しに)シリンジで取り出した。6時間後のHPLCでのグリ
オキシレート、ホルメート、およびオキザレートの収率
は、それぞれ92.3%、4.36%、及び5.5%で、グリコレ
ートは残留しなかった。グリコレートオキシダーゼおよ
びカタラーゼの残留活性はそれらの初期値のそれぞれ87
%および88%であった。反応混合物の最終pHは6.7であ
った。
得られたグリコール酸(0.23モル)とAMPA(0.20モ
ル)の混合物をAmicon Centriprep 10濃縮器(10,000
分子量カットオフ)を用いて濾過し、可溶性酵素を除
き、次いで濾液を磁気撹拌棒が設置された3オンスのフ
ィッシャー−ポーターの瓶に装入した。次いでこの瓶に
10%Pd/Cの0.100gを加え、瓶をシールし窒素ガスでフラ
シュし、次いで水素で50psigに加圧し25℃で撹拌した。
17時間後のN−(ホスホノメチル)−グリシンの濃度は
HPLCで定量して0.13モル(AMPAに基づいて66%収率)で
あった。
実施例 8 3オンスのフィッシャー−ポーターのガラス製エアロ
ゾル反応容器に、磁気撹拌棒を設置し、グリコール酸
(0.50モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.40モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、酪酸(HPLC内部規格、0.1
0モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホウレンソウ
からのもの、1.0IU/mL),およびカタラーゼ(アスペル
ギルス ニガーからのもの、14,000IU/mL)を含む水溶
液10mLをpH8.5で装入した。反応容器をシールし、反応
混合物を5℃に冷却し(さきの実施例の15℃に代え
て)、次いで撹拌しながら反応容器を5回70psigに加圧
しては常圧に戻して酸素でフラシュさせた。この反応容
器を次いで70psigに酸素で加圧し、混合物を5℃で撹拌
した。反応の進行をモニターするためのHPLCによる分析
のために定期的な間隔で分別量(0.10mL)をサンプリン
グポートから(反応容器の圧力損失なしに)シリンジで
取り出した。17.5時間後のHPLCでのグリオキシレート、
ホルメート、およびオキザレートの収率は、それぞれ9
1.0%、2.9%、及び2.9%で、4.1%のグリコレートが残
留した。反応混合物の最終pHは6.7であった。グリコレ
ートオキシダーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれら
の初期値のそれぞれ63%および91%であった。
得られたグリコール酸(0.46モル)とAMPA(0.40モ
ル)の混合物をAmicon Centriprep 10濃縮器(10,000
分子量カットオフ)を用いて濾過し、可溶性酵素を除
き、次いで濾液を磁気撹拌棒が設置された3オンスのフ
ィッシャー−ポーターの瓶に装入した。次いでこの瓶に
10%Pd/Cの0.100gを加え、瓶をシールし窒素ガスでフラ
シュし、次いで水素で50psiに加圧し25℃で撹拌した。1
7時間後のN−(ホスホノメチル)−グリシンの濃度はH
PLCで定量して0.29モル(AMPAに基づいて72%収率)で
あった。
実施例 9 実施例8のグリコール酸の酵素酸化を、グリコール酸
(0.75モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.60モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、酪酸(HPLC内部規格、0.1
0モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホウレンソウ
からのもの、2.0IU/mL),およびカタラーゼ(アスペル
ギルス ニガーからのもの、14,000IU/mL)を含む水溶
液10mLを用いてpH8.5で繰り返した。40時間後のHPLCで
のグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレート
の収率は、それぞれ83.2%、2.3%、及び7.5%で、グリ
コレートは残留しなかった。反応混合物の最終pHは6.8
であった。グリコレートオキシダーゼおよびカタラーゼ
の残留活性はそれらの初期値のそれぞれ65%および86%
であった。
得られたグリコール酸(0.62モル)とAMPA(0.60モ
ル)の混合物をAmicon Centriprep 10濃縮器(10,000
分子量カットオフ)を用いて濾過し、可溶性酵素を除
き、次いで濾液を磁気撹拌棒が設置された3オンスのフ
ィッシャー−ポーターの瓶に装入した。次いでこの瓶に
10%Pd/Cの0.100gを加え、瓶をシールし、窒素ガスでフ
ラシュし、次いで水素で50psiに加圧し25℃で撹拌し
た。24時間後のN−(ホスホノメチル)−グリシンの濃
度はHPLCで定量して0.42モル(AMPAに基づいて70%収
率)であった。
実施例 10 実施例8のグリコール酸の酵素酸化を、グリコール酸
(1.0モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.80モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、酪酸(HPLC内部規格、0.1
0モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホウレンソウ
からのもの、2.0IU/mL),およびカタラーゼ(アスペル
ギルス ニガーからのもの、14,000IU/mL)を含む水溶
液10mLを用いてpH8.5で繰り返した。66時間後のHPLCで
のグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレート
の収率は、それぞれ78.9%、2.2%、及び12.1%で、2.0
%のグリコレートが残留した。反応混合物の最終pHは6.
9であった。グリコレートオキシダーゼおよびカタラー
ゼの残留活性はそれらの初期値のそれぞれ64%および87
%であった。
得られたグリコール酸(0.79モル)とAMPA(0.80モ
ル)の混合物をAmicon Centriprep 10濃縮器(10,000
分子量カットオフ)を用いて濾過し、可溶性酵素を除
き、次いで濾液を磁気撹拌棒が設置された3オンスのフ
ィッシャー−ポーターの瓶に装入した。次いでこの瓶に
10%Pd/Cの0.100gを加え、瓶をシールし、窒素ガスでフ
ラシュし、次いで水素で50psiに加圧し25℃で撹拌し
た。23時間後のN−(ホスホノメチル)−グリシンの濃
度はHPLCで定量して0.51モル(グリコール酸に基づいて
65%収率)であった。
実施例 11 実施例8の反応をpH8.0で繰り返した。17.5時間後のH
PLCでのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザ
レートの収率は、それぞれ87.0%、2.2%、及び1.9%
で、8.5%のグリコレートが残留した。グリコレートオ
キシダーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期
値のそれぞれ44%および97%であった。
実施例 12 実施例8の反応をpH7で繰り返した。17.5時間後のHPL
Cでのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレ
ートの収率は、それぞれ88.0%、1.4%、及び1.9%で、
8.2%のグリコレートが残留した。グリコレートオキシ
ダーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値の
それぞれ44%および93%であった。
実施例 13 3オンスのフィッシャー−ポーターのガラス製エアロ
ゾル反応容器に、磁気撹拌棒を設置し、グリコール酸
(0.50モル)、FMN(0.01ミリモル)、イソ酪酸(HPLC
内部規格、0.10モル)、グリコレート オキシダーゼ
(ホウレンソウからのもの、1.0IU/mL),およびカタラ
ーゼ(アスペルギルス ニガーからのもの、14,000IU/m
L)を含む水溶液10mLをpH8.5で装入した。反応容器をシ
ールし、反応混合物を5℃に冷却し次いで反応容器を撹
拌しながら5回70psigに加圧しては常圧に戻して酸素で
フラシュさせた。この反応容器を次いで70psigに酸素で
加圧し、混合物を5℃で撹拌した。反応の進行をモニタ
ーするためのHPLCによる分析のために定期的な間隔で分
別量(0.10mL)をサンプリングポートから(反応容器の
圧力損失なしに)シリンジで取り出した。21時間後のHP
LCでのグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレ
ートの収率は、それぞれ81.7%、1.2%、及び2.2%で、
7.5%のグリコレートが留した。グリコレートオキシダ
ーゼおよびカタラーゼの残留活性はそれらの初期値のそ
れぞれ19%および77%であった。この反応を次ぎにグリ
コール酸0.50モルおよびアミノメチルホスホン酸(AMP
A)0.25モル、0.40モル、0.50モル、または0.62モルの
存在下に繰り返した。お混合物の最終pHは6.7であっ
た。これらの反応の反応生成物の収率、および酵素回収
率は次に示される。
実施例 14 実施例8のグリコール酸の酵素酸化を、グリコール酸
(0.25モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.263モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、酪酸(HPLC内部規格、0.2
5モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホウレンソウ
からのもの、1.0IU/mL),およびカタラーゼ(アスペル
ギルス ニガーからのもの、14,000IU/mL)を含む水溶
液10mLを用いてpH7.0で15℃において繰り返した。8時
間後のHPLCでのグリオキシレート、ホルメート、および
オキザレートの収率は、それぞれ82.8%、0.9%、及び
2.1%で、13.9%のグリコレートが残留した。反応混合
物の最終pHは6.6であった。
このグリコール酸(0.21モル)とAMPA(0.263モル)
の混合物をAmicon Centriprep 10濃縮器(10,000分子
量カットオフ)を用いて濾過し、可溶性酵素を除き、次
いでこの濾液と50mgの10%Pd/Cとをガラス内張りを施し
たステンレス鋼製圧力容器に装入した。次いでこの容器
をシールし、窒素ガスでフラシュし、次いで水素ガスで
1000psiに加圧し25℃で震盪した。容器の圧力は最初の
0.5時間に着実に下降し、ついで容器を1000psiに再加圧
した。4時間後に容器の圧力を放出し容器を窒素でフラ
シュした。N−(ホスホノメチル)−グリシンの濃度は
HPLCで定量して0.16モル(グリコール酸に基づいて76%
収率)であった。
実施例 15 実施例14のグリコール酸の酵素酸化をpH8で繰り返し
た。8時間後のHPLCでのグリオキシレート、ホルメー
ト、およびオキザレートの収率は、それぞれ86.7%、1.
8%、及び4.1%で、13.2%のグリコレートが残留した。
反応混合物の最終pHは6.7であった。
このグリコール酸(0.22モル)とAMPA(0.263モル)
との混合物を実施例5に記載された操作と同じ操作で10
00psiで水素化した。4時間後N−(ホスホノメチル)
−グリシンの濃度をHPLCで定量したところ0.14モル(グ
リコール酸に基づいて64%収率)であった。
実施例 16 実施例14のグリコール酸の酵素酸化をpH9で繰り返し
た。7時間後のHPLCでのグリオキシレート、ホルメー
ト、およびオキザレートの収率は、それぞれ70.0%、5.
6%、及び11.1%で、グリコレートの残留はなかった。
反応混合物の最終pHは6.8であった。
このグリコール酸(0.18モル)とAMPA(0.263モル)
との混合物を実施例5に記載された操作と同じ操作で10
00psiで水素化した。4時間後N−(ホスホノメチル)
−グリシンの濃度をHPLCで定量したところ0.094モル(A
MPAに基づいて52%収率)であった。
実施例 17 実施例14のグリコール酸の酵素酸化をpH8.5でグリコ
ール酸とAMPAの初期濃度をそれぞれ0.50モルおよび0.40
モルとして繰り返した。16.5時間後のHPLCでのグリオキ
シレート、ホルメート、およびオキザレートの収率は、
それぞれ85.4%、3.5%、及び6.3%で、1.4%のグリコ
レートが残留していた。反応混合物の最終pHは7.0であ
った。
このグリコール酸(0.43モル)とAMPA(0.40モル)と
の混合物を実施例5に記載された操作と同じ操作で1000
psiで水素化した。4時間後N−(ホスホノメチル)−
グリシンの濃度をHPLCで定量したところ0.30モル(AMPA
に基づいて75%収率)であった。
実施例 18 実施例8のグリコール酸の酵素酸化を、グリコール酸
(0.50モル)、アミノメチルホスホン酸(AMPA,0.375モ
ル)、FMN(0.01ミリモル)、酪酸(HPLC内部規格、0.1
0モル)、グリコレート オキシダーゼ(ホウレンソウ
からのもの、1.0IU/mL),およびカタラーゼ(アスペル
ギルス ニガーからのもの、14,000IU/mL)を含む水溶
液10mLを用いてpH8.5で繰り返した。17時間後のHPLCで
のグリオキシレート、ホルメート、およびオキザレート
の収率は、それぞれ87.1%、1.9%、及び2.1%で、8.9
%のグリコレートが残留した。反応混合物の最終pHは6.
7であった。
このグリコール酸(0.435モル)とAMPA(0.375モル)
の混合物をAmicon Centriprep 10濃縮器(10,000分子
量カットオフ)を用いて濾過し、可溶性酵素を除き、次
いでこの濾液を50mgの脱色用のカーボンと混合して(FM
Nを除き)再び濾過した。
濾液を磁気撹拌棒を装着した3オンスのフィッシャー
−ポーターの瓶に装入した。次いでこの瓶にの0.100gの
10%Pd/Cを加え、瓶をシールし、窒素ガスでフラシュ
し、次いで水素で50psiに加圧し25℃で撹拌した。17時
間後のN−(ホスホノメチル)−グリシンの濃度はHPLC
で定量して0.372モル(AMPAに基づいて99%収率)であ
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 788,683 (32)優先日 平成3年11月6日(1991.11.6) (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 デイコージモ,ロバート アメリカ合衆国デラウエア州 19808. ウイルミントン.フオークスドライブ 2817 (72)発明者 ポータ,アーネスト・ウイリアム アメリカ合衆国ペンシルベニア州 19350.ランデンバーグ.フオツクスブ ルツクドライブ104 (56)参考文献 特開 昭61−161291(JP,A) 特表 平7−501940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 7/40 C07F 9/38 C12P 13/04 CA(STN)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリオキシル酸成分とアミノメチルホスホ
    ン酸成分とからなるN−(ホスホノメチル)グリシンの
    製造のための中間体の製造方法であって、アミノメチル
    ホスホン酸の存在下でグリコール酸成分がグリオキシル
    酸成分へグリコレートオキシダーゼにより触媒されて変
    換されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】アミノメチルホスホン酸とグリコレートオ
    キシダーゼおよびカタラーゼの酵素との存在下で、水溶
    液中のグリコール酸を酸素で酸化する工程を含むことを
    特徴とするグリオキシル酸とアミノメチルホスホン酸と
    の混合物の製造方法。
  3. 【請求項3】N−(ホスホノメチル)グリシンの製造の
    ための中間体として有用な混合物の製造方法であって、
    グリコール酸成分とアミノメチルホスホン酸成分の水溶
    液に、グリコール酸成分の酸素による酸化を触媒してグ
    リオキシル酸成分と過酸化水素とを生成させるための第
    1の触媒としてのグリコレートオキシダーゼならびに過
    酸化水素の分解を触媒するための第2の触媒を加え、該
    溶液のpHを6と約10の間に調整し、該溶液を酸素源と有
    効な温度および十分な時間接触させてアミノメチルホス
    ホン酸成分の存在下で少なくともグリコール酸成分の1
    部をグリオキシル酸成分へ変換することにより該水溶液
    中にグリオキシル酸成分を生成させる工程、上記中間体
    をN−(ホスホノメチル)グリシンへ変換する前に該溶
    液と酸素との接触を停止させる工程を含むことを特徴と
    する製造方法。
  4. 【請求項4】(a)水溶液中、アミノメチルホスホン酸
    とグリコレートオキシダーゼおよびカタラーゼの酵素と
    の存在下でグリコール酸を酸素で酸化することによりグ
    リオキシル酸成分およびアミノメチルホスホン酸成分の
    混合物を製造する工程、および (b)工程(a)で製造された混合物を還元してN−
    (ホスホノメチル)グリシンを生成する工程 を含んでなるN−(ホスホノメチル)グリシンの製造方
    法。
  5. 【請求項5】1)グリコール酸成分、アミノメチルホス
    ホン酸成分、酸素によるグリコール酸の酸化を触媒して
    グリオキシル酸と過酸化水素とを生成させるための第1
    の触媒としてのグリコレートオキシダーゼ、ならびに過
    酸化水素の分解を触媒するための第2の触媒を水溶液中
    に組入れ、該溶液のpHを6と約10の間に調整することに
    より水溶液中でグリオキシル酸成分とアミノメチルホス
    ホン酸成分との混合物を酵素的に生成させる工程、 2)該溶液と酸素との接触を停止させる工程、次いで 3)上記混合物を水素添加せしめてN−(ホスホノメチ
    ル)グリシンを生成する工程、 を含むことを特徴とするN−(ホスホノメチル)グリシ
    ンの製造方法。
  6. 【請求項6】カタラーゼの存在下で実施される請求項1,
    3または5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】フラビンモノヌクレオチドの存在下で実施
    される請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】酸素反応が0℃乃至約40℃の温度で実施さ
    れる請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】グリコレートオキシダーゼが0.01乃至1000
    IU/mlの濃度で存在する請求項1〜8のいずれかに記載
    の製造方法。
  10. 【請求項10】カタラーゼが50乃至50,000IU/mlの濃度
    で存在する請求項1〜9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 【請求項11】工程(a)で生成した上記溶液から工程
    (b)の還元の前にグリコレートオキシダーゼとカタラ
    ーゼを分離し回収する工程をさらに含んでなる請求項4
    に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】工程(a)のグリオキシル酸混合物の生
    成がフラビンモノヌクレオチドの存在下で行われ、工程
    (b)の還元の前に工程(a)で生成した上記溶液から
    上記フラビンモノヌクレオチドを分離する工程をさらに
    含んでなる請求項4に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】第2の触媒がカタラーゼである請求項5
    に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】水素添加が触媒の存在下で実施される請
    求項5に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】水素添加触媒がパラジュウム炭素、ニッ
    ケル珪藻土およびラネーニッケルからなる群から選択さ
    れたものである請求項14に記載の製造方法。
  16. 【請求項16】水素添加触媒が使用されたグリオキシル
    酸とアミノメチルホスホン酸の合計重量100部当たり0.0
    01乃至20重量部存在する請求項15に記載の製造方法。
  17. 【請求項17】水素添加が4乃至11のpH、0℃乃至150
    ℃の範囲の温度および1乃至約100気圧の水素圧で実施
    される請求項15に記載の製造方法。
  18. 【請求項18】請求項1、2または3に記載の方法で得
    られる中間体をN−ホスホノメチルグリシンを形成する
    ように還元する工程を含むことを特徴とするN−ホスホ
    ノメチルグリシンの製造方法。
  19. 【請求項19】中間体が接触水素添加により還元される
    請求項18に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】中間体の反応混合物が製造された反応系
    内で中間体が水素添加される請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】N−ホスホノメチルグリシンの製造のた
    めに請求項1,2または3のいずれかの1つに記載の方法
    を使用する方法。
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