JP3315101B2 - 軌道敷設用通り測定器および軌道スラブ敷設用測定器 - Google Patents

軌道敷設用通り測定器および軌道スラブ敷設用測定器

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JP3315101B2 JP30907899A JP30907899A JP3315101B2 JP 3315101 B2 JP3315101 B2 JP 3315101B2 JP 30907899 A JP30907899 A JP 30907899A JP 30907899 A JP30907899 A JP 30907899A JP 3315101 B2 JP3315101 B2 JP 3315101B2
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    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軌道敷設用通
測定器および軌道スラブ敷設用測定器に関し、特に、鉄
道線路を敷設するに際して使用する軌道中心位置と高さ
の基準を指示する軌道敷設用基準器と組み合わせて使用
する軌道敷設用通り測定器および軌道スラブ敷設用測定
器に関する。
【0002】
【従来の技術】軌道敷設用基準器の従来例を図11を参
照して説明する。図11において、軌道敷設用基準器1
0(以下、基準器10、と略記する)は底板11、横送
りネジ12、横行駒13、基準標14、縦ネジ15a、
15b、縦ネジロックナット16a、16b、横送りネ
ジ12の左右遊び量調整用ナツト17、横行駒13に螺
合して先端が基準標14に係合する基準標固定用押しネ
ジ18を有している。底板11には、軸受け21a、2
1bが設けられている。
【0003】横送りネジ12は、軸受け21aに通した
後、横行駒13を螺合させ、軸受け21bに通し、左右
遊び量調整用ナツト17により、無駄な遊びが無く且つ
回動可能な程度に調整した後、横送りネジ12の端面を
かしめて、左右遊び量調整用ナツト17と枢着させてい
る。横行駒13に縦ネジ15a、15bを螺合させ、縦
ネジ15a、15bの先端を底板11の上面に接触可能
に臨ませ、横行駒13が底板11に対して平行にすべ
く、そして、余分な遊びを無く長さを調整し、縦ネジロ
ックナット16a、16bにより一定位置に固定してい
る。ここで、横送りネジ12の頭部をスパナにより回動
させることにより、横行駒13を底板11に平行に移動
する。
【0004】横行駒13はその中央部に基準標14下部
のネジ部141を螺合させている。この基準標14は、
横送りネジ12の回動により左右方向に変位調整される
と共に、基準標14自身を回動して上下方向に変位調整
される。調整後、基準標固定用押しネジ18を締めるこ
とにより、先端が基準標14下部のネジ部141に係合
押圧して、基準標14の高さ方向の位置変動を防止して
いる。横方向位置変動については、回転に必要なトルク
が比較的大きく、スパナにより回動しない限り変位は生
じない。
【0005】基準器10は、測量、計算、調整を経て底
板11をコンクリート路盤面Gに固定した後、コンクリ
ートモルタルで基準標14の上部を残して埋設し、防護
される。実際は、基準標14上部を5mm程度露出して
防護モルタルが形成される。なお、露出している高さ
は、少ない方が損傷を受ける恐れも少なくなる。取り付
け場所が平面の場合、基準器10取り付け箇所は防護モ
ルタル23がお椀を伏せた形状になり、在来のコンクリ
ート路盤面Gと防護モルタル23の底面とはコールドジ
ョイントの状態にあり、コンクリート同志の接着状態は
悪く、環境と経年変化により剥離する可能性がある(詳
細は、実公昭52−53480号公報 参照)。
【0006】図12を参照して基準器10の基準標14
と測定器の係合状態を示す。基準器10の基準標14と
測定器を使用し、基準標14を位置測定の基準点として
測定を実施するに際して、測定器は測定器のプローベ2
5を鉛直にして測定するのが原則である。なお、測定器
は、キャップ部250の内頂面は内周面に対して、完全
に直角に製作されている。図12(a)に示される如
く、測定器のプローベ25は鉛直方向に垂下して測定器
のプローベ25下端のキャップ部250を基準標14の
露出部に嵌合させる。これに対して、図12(b)に示
される如く、基準標14は必ずしも中心軸を鉛直にして
コンクリート路盤面Gに取り付けられている訳ではな
い。即ち、曲線区間においてはコンクリート路盤面Gに
カントが形成されており、基準標14はこれに起因して
中心軸は鉛直線から僅かに傾斜して取り付けられてい
る。そして、直線区間においても、基準器10のコンク
リート路盤面Gに対する取り付け精度の如何によって
は、正確に鉛直に設置されない場合もある。ここで、基
準標14の外周面の直径と測定器のプローベ25のキャ
ップ部250の内周面の直径とがほぼ等しく設計製造さ
れているものとすると、図12(a)に示される如く、
基準標14が中心軸を鉛直にしてコンクリート路盤面G
に取り付けられていれば、キャップ部250を基準標1
4の露出する上部に対して嵌合することができる。しか
し、図12(b)に示される如く基準標14が中心軸を
鉛直線から僅かに傾斜してコンクリート路盤面Gに取り
付けられている場合、基準標14の露出する上部の水平
方向の寸法はその直径より大きくなり、ここにキャップ
部250を嵌合することができなくなる。このことか
ら、プローベ25のキャップ部250の内周面の直径
を、基準標14の外周面の直径と比較して、0. 5mm
程度を遊びとして設定している。これにより、基準標1
4が鉛直線から8゜程度傾斜しても、キャップ部250
が基準標14の露出する上部に対して嵌合することがで
きて測定を実施することができる。
【0007】「高さ」を測定する場合、測定器のプロー
ベ25のキャップ部250の内頂面を基準標14の上面
に接触した状態で測定を実施する。基準標14上部をキ
ャップ部250の深さより大きい5mm程度露出してい
るので、キャップ部250の内頂面を基準標14の上面
に接触した状態とすることができる。この状態とする理
由は、測定器のキャップ部250内の上面が高さの基準
となる基準標14の上面に接触していなければ、「高
さ」を測定することができないからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】「通り」について説明
する。鉄道の軌道の技術分野においては、軌道の状態を
評価する測定項目として、軌間、水準、通り、高低の4
項目、平面性を加えた5項目に着目することが多い。こ
の発明の明細書における「通り測定器」は、軌道敷設前
に使用される測定器であるが、「通り」の意味するとこ
ろは同様である。「通り」は、延伸する測定対象物に1
0m或いは20mの水糸Lを張り、その中央部における
レールと水糸Lとの間の水平距離、即ち、弦に対する弦
中央の支距:正矢の値をもって「通り」の指数とする。
「通り」は、測定対象物が直線である場合、0である。
測定対象物が円曲線である場合、「通り」は曲線の半径
で定まる一定値を示す。以下、図12および図13を参
照して具体的に説明する。
【0009】図12および図13において、5m或は1
0m間隔に位置決め設置された3個の基準標14に対し
て、測定器のプローベ25の下端のキャップ部250を
鉛直方向に垂下して基準標14の露出部に嵌合させる。
そして、中間の基準標14に嵌合するキャップ部と水糸
Lとの間の距離を「通り」として測定する。ここで、基
準標14が図12(a)に示される如くにその中心線を
鉛直に近い状態にして設置されている場合、測定器の3
本のプローベ25のそれぞれに0. 5mm程度の遊びが
設定されているので、この「通り」の測定値には最大
1. 0mm程度の誤差を含むことになる。従って、測定
値の再現性が良好であるとはいい難い。
【0010】ところで、基準器10の基準標14の上面
には十字印が刻印されている。しかし、十字印を刻印し
ていても実際にこの十字印を測定器による測定に使用す
ることはない。測定器を携行していない場合の測定にお
いて、巻尺を使用して基準標14を基準とした測定する
に際して、基準標14の中心位置が判り易いという程度
の利用のされ方をしているに過ぎない。特に、直線区間
において、基準標14の十字印の方向がバラバラに設置
されていると見栄えが悪いことから、線路方向に関して
十字印の一方の線を平行に合わせるという実用上余り重
要ではないことに気を取られて基準器10の設置に余分
な手間がかかる。
【0011】そして、基準標14の露出部に対して測定
器のプローベ25のキャップ部250を鉛直方向に垂下
し、嵌合して測定を実施する場合、キャップ部250の
内頂面と基準標14の上面が確実に接触しているか否か
の確認も、直接的に視認することができず、測定器を操
作する手の感触に頼らざるを得ない不確実なものであ
る。
【0012】この発明は、上述の問題を解消した軌道敷
設用基準器を用いた軌道敷設用通り測定器および軌道ス
ラブ敷設用測定器を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】方形の板金の各周縁の
中央に切り欠きを形成すると共に対向する2周縁に軸受
け21a、21bを立設した底板11を具備し、両軸受
け21a、21b間に横架される横送りネジ12を具備
し、横送りネジ12に螺合せしめられる横行駒13を具
備し、横行駒13に螺合され底板11表面に係合する長
尺の縦ネジ15a、15bを具備し、上面中心に擂り鉢
状凹部142を形成すると共に雄ネジ切りして横行駒1
3に螺合する基準標14を具備する軌道敷設用基準器
用いられる。
【0014】そして上記軌道敷設用基準器は、擂り鉢状
凹部142はその底に更に小径孔143が穿設され、横
行駒13に螺合して先端が基準標14に係合する基準標
固定用押しネジ18が設けられ、擂り鉢状凹部142の
開角度は90゜とされる。
【0015】請求項1:3本のプローベ25の一方の端
部を円錐状先端251に構成すると共に他方の端部に水
準器254を取り付け、更にプローベ25の側面にハン
ドル252を取り付け、3本のプローベ25の内の1本
の中間部に半円柱部253を形成した3本のプローベ2
5により構成される軌道敷設用通り測定器を構成した。
【0016】そして、請求項:請求項に記載される
軌道敷設用通り測定器において、水準器254はこれを
円形水準器或いは気泡管とした軌道敷設用通り測定器を
構成した。また、請求項:請求項および請求項
内の何れかに記載される軌道敷設用通り測定器におい
て、円錐状先端251の開角度を60゜とした軌道敷設
用通り測定器を構成した。
【0017】更に、請求項:両端下面に支脚43を取
り付けると共に上面にカント測定器42を取り付けた主
幹40を具備し、主幹40に直角に延伸して主幹40の
中央部側面に一方の端部を取り付け固定すると共に上面
に勾配用水準器44を取り付けた副幹41を具備し、副
幹41の他方の端部に取り付けられた縦形ガイド450
を具備し、縦形ガイド450は縦方向に案内孔が形成さ
れ、案内孔は高さ設定ネジ桿451が貫通してその両端
部を露出しており、高さ設定ネジ桿451の露出した上
端部には高さ設定用上部ナット452が螺合すると共に
露出した下端部には高さ設定用下部ナット453が螺合
しており、先端を円錐状先端251に形成したプローベ
25’を高さ設定ネジ桿451の露出した下端部先端に
下向きにバイアスして取り付けた軌道スラブ敷設用測定
器を構成した。
【0018】また、請求項:請求項に記載される軌
道スラブ敷設用測定器において、上端部に雌ネジ部45
61を形成すると共に下端部にも雌ネジ部4562を形
成した下端キャップ456を具備し、上端部に収容孔4
572を形成すると共に上端部外側に雄ネジ部4571
を形成したプローベ収容ナット457を具備し、収容孔
4572の底面にはプローベ挿通孔4573が貫通形成
されており、高さ設定ネジ桿451の露出した下端部先
端に下端キャップ456を螺合し、プローベ収容ナット
457のプローベ挿通孔4573にプローベ25’を挿
通した状態で収容孔4572にバイアスバネ46を収容
し、下端キャップ456にプローベ収容ナット457を
螺合した軌道スラブ敷設用測定器を構成した。
【0019】更に、請求項:請求項に記載される軌
道スラブ敷設用測定器において、下端キャップ456の
外周に溝を形成し、この溝に遊嵌する糸張り用リング4
563を取り付けると共に糸張り用リング4563に水
糸止着フック4564を形成した軌道スラブ敷設用測定
器を構成した。
【0020】
【発明の実施の形態】軌道敷設用基準器の形態を図1を
参照して説明する。図1において、基準器10は底板1
1、横送りネジ12、横行駒13、基準標14、縦ネジ
15a、15b、縦ネジロックナット16a、16b、
横送りネジ12の左右遊び量調整用ナツト17、横行駒
13に螺合して先端が基準標14に係合する基準標固定
用押しネジ18を有している。底板11には軸受け21
a、21bが設けられている。底板11には、センター
合わせマーク19、取り付け孔20a、20b、軸受け
21a、21bが設けられている。
【0021】横送りネジ12は、軸受け21aに通した
後、横行駒13を螺合させ、軸受け21bに通し、左右
遊び量調整用ナツト17により、無駄な遊びが無く且つ
回動可能な程度に調整した後、横送りネジ12の端面を
かしめて、余分な遊びを無く長さを調整して左右遊び量
調整用ナツト17を枢着させている。横行駒13に縦ネ
ジ15a、15bを螺合させ、縦ネジ15a、15bの
先端を底板11の上面に接触係合させ、横行駒13を底
板11に対して平行設定する。そして、縦ネジロックナ
ット16a、16bにより、縦ネジ15a、15bを上
下方向の一定位置に固定している。ここで、横送りネジ
12の頭部をスパナにより回動させることにより、横行
駒13を底板11に平行に移動、位置決めする。
【0022】横行駒13はその中央部に基準標14下部
のネジ部141を螺合させている。この基準標14は、
横送りネジ12の回動により左右方向に変位調整される
と共に、基準標14自身を回動して上下方向に変位調整
される。調整後、基準標固定用押しネジ18を締めるこ
とにより、その先端が基準標14下部のネジ部141に
係合押圧して、基準標14の高さ方向の位置変動を防止
している。横方向位置変動については、回転に必要なト
ルクが比較的大きく、スパナにより回動しない限り変位
は生じない。
【0023】図2を参照するに、基準器10は、取り付
け孔20a、20bを介して、アンカーボルト22a、
22bを使用して底板11をコンクリート路盤面Gに固
定することにより固定され、次いで、測量、計算、調整
を経て、防護モルタル23で基準標14の上部を残して
埋設される。基準器10の取り付け場所が平面の場合
は、基準器10取り付け箇所は防護モルタル23がお椀
を伏せた形になり、在来のコンクリート路盤面Gと防護
モルタル23の底面とがコールドジョイントの状態とな
り、コンクリート同志の接着状態は悪く、環境と経年変
化によっては剥離の可能性がある。従って、コンクリー
ト路盤面Gに予め箱抜きと称する凹部24を形成してお
き、ここに基準器10を設置する。底板11に形成され
ている切り欠きより成るセンター合わせマーク19は、
基準器10の取り付け中心位置を示す罫書きのクロス線
xx’、yy’に基準器10を合わせるときに利用され
る。図2に示される如くアンカーボルトを使用する場合
は、底板11をコンクリート路盤面Gに置いた状態で穿
孔作業を行うことができ、孔位置の印付け、型板が不要
になるので固定作業を能率よく実施することができる。
【0024】図3は基準標14を説明する図である。図
4は図3の基準標14の使用状態を説明する図である。
図3において、基準標14は、その上面の中心に擂り鉢
状凹部142を形成する。そして、擂り鉢状凹部142
の底に、更に、小径孔143を穿設する。図4におい
て、測定器のプローベ25はその先端を円錐状先端25
1に形成されている。ここで、擂り鉢状凹部142の開
角度は好適な実施例として90゜とし、円錐状先端25
1の開角度は好適な実施例として60゜とすると、両者
の間の位置決めがし易いこと、擂り鉢状凹部142およ
び円錐状先端251の損耗が軽微であること、その他の
効果を奏す。
【0025】ここで、図4(a)においては、基準標1
4の中心軸と測定器のプローベ25の中心軸は共通の鉛
直線に一致している。図4(b)においては、基準標1
4の中心軸は、測定器のプローベ25の鉛直中心軸から
僅かに傾斜している。何れの場合も、測定器のプローベ
25の円錐状先端251は基準標14の中心位置である
擂り鉢状凹部142の底部の小径孔143に誘導され、
ここに安定して停止する。基準標14の中心軸が測定器
のプローベ25の鉛直中心軸から傾斜していても、両軸
線の交点は傾斜角度が変化しない限り一定であり、測定
値の再現性は高い。
【0026】図5は測定器が通り測定器である場合の斜
視図である。通り測定器は先に説明したプローベ25
と、プローベ25の上端部に固定された水準を測定する
円形水準器254と、プローベ25の側部の中間部に固
定されたハンドル252より成る。この通り測定器は3
本1組で使用され、その内の1本は側部の一部を切除し
て半円柱部253に構成されている。円形水準器254
は、これを気泡管に置き換えることもできる。この場
合、気泡管は測定使用時に線路方向と直角になる向きに
取り付け固定しておく。
【0027】ここで、通り測定器による通り測定の仕方
の概略を説明しておく。直線であるべき区間を測定し
て、0以外の数値が測定されたり、緩和曲線、円曲線区
間で計画値との間に差が測定された場合、この差を「通
り狂い量」と称する。計画値に近付ける作業を「通り整
正作業」、「曲線整正作業」と称す。整正には、各測定
点の移動量を算出する「曲線整正計算法」を採用する。
「曲線整正計算法」としては、幾つかの計算法がある。
「曲線整正計算法」を実行する専用の計算器も構成され
ている。この計算器としては、特公昭51−8352号
公報に記載される「軌道曲線の整正計算機」、実公平0
2−008165号公報に記載される「曲線整正装置」
が知られている。以下、多少詳細に過ぎるが、基準器設
置作業を実際の施工に準じて追って説明する。
【0028】(1) アンカーボルトによる基準器の取
り付け スラブ軌道においては、軌道中心線に対応する円柱突起
コンクリートの上面中央に取り付ける。弾性直結軌道に
おいては、軌道中心線から直角にほぼ一定距離の軌道外
の箇所に取り付ける。この場合、横行駒13は可動範囲
の中央に位置させておき、横送りネジ12が軌道中心線
或いはその接線に対して直角になる向きに取り付ける。
【0029】(2) 測定点間距離の測定 測定点間の距離は5mが標準であるが、高架橋その他の
橋梁区間においては、橋桁の長さの関係で、3m、4m
という間隔の箇所が生じる場合がある。整正計算は、正
矢測定箇所前後の測点間距離の比に比例するので、こう
いった大きな差の値ばかりでなく、全ての距離を測定し
計算に加える。
【0030】(3) 基準標の高低差の縦断測量 基準器10は路盤の傾きの通りに取り付ける。従って、
曲線中のカントを付された箇所においては、基準標14
は鉛直軸に対し傾斜している。基準標14の高さが一定
であれば良いが、或いは、3点が水平でなくても高低差
が一定勾配差になっていれば良いが、高低差があると、
「通り」方向に傾斜角の正弦値となって誤差が生ずる。
この誤差を除去するには、高さのデータを入れて、通り
測定データを修正する。その前段として、基準標14を
上下可動範囲の中間に位置させておき、その水準差測量
を行う。
【0031】(4) 縦断測量計算 測点間の距離、高低差データその他のデータを入力し、
施工予定の縦断線形を計画する。この計画線形に対し
て、基準標14がどの位置にあるかがわかる。計画線と
等しい計画差0が望ましいが、路盤の施工誤差そのたの
誤差があり、現実には計画差0とすることは困難であ
る。しかし、計画差が余りにもばらばらの数値である
と、後で実施される作業に困難を伴うので歓迎されな
い。そこで、基準標14を上下させて計画差を10mm
単位の数値に修正することにしている。答としては、基
準標14の上下修正移動量、計画線との差の数値が出力
される。
【0032】(5) 基準標の上下修正移動 計算書の数値に従い、標記の修正を行う。横行駒13側
面の基準標固定用押しネジ18を弛めれば、基準標14
は指先で回転することができる。基準標14を回転させ
れば、基準標14は上下に動く。調整後には、基準標固
定用押しネジ18を締めて固定する。
【0033】(6)基準標の縦断チェック測量 再度、基準標14の縦断測量を行い、各基準標14の高
低差が計算書通りの値とされているか否かのチェックを
行う。前項の修正移動に際してのミスであればその場で
修正することができるが、第(3)項の測量ミスに起因
する場合は、再計算する必要がある。
【0034】(7) 「通り測定器」を使用する各点の
正矢の測定 図6を参照するに、2人の測定者はハンドル252を把
持し、測定器のプローベ25の円錐状先端251をそれ
ぞれ前後の基準器10の基準標14の擂り鉢状凹部14
2に載置し、円形水準器254を監視しながらプローベ
25を鉛直に立て、プローベ25の側面に水糸Lを当接
させながら、水糸Lに約2kgの張力を付与する。水糸
Lを当接させる側は、一例として、直線区間においては
線路の起点を背に右側に当接し、曲線区間においては曲
線の内方に当接する旨のことを、事前に打ち合わせてお
く。中央に位置する測定者は、プローベ25の側部の一
部を切除して断面が半円柱の半円柱部253に構成され
た中央部用の測定器を把持し、その円錐状先端251を
中央の基準器10の基準標14の擂り鉢状凹部142に
載置し、プローベ25を鉛直に保持し、測定器の半円柱
部253の平坦面が水糸Lと平行になる向きに設定し、
平坦面にスケールSの先端を当てて水糸Lの位置を読
む。
【0035】これを全測定点について、往復測定する。
往復の測定値が一定値以上異なる場合は、その箇所につ
いて再度測定を実施する。 (8) 曲線整正計算 先に記載した公知の曲線整正計算器は、測点間隔が一定
の計算を実施する場合に順応している。従って、建設後
の営業線の保守、および改良に使われることが多い。こ
れはレールが既に敷設されているところから、測点間隔
を一定にとれるからである。この様な場合、曲線整正計
算器はその機能を充分に発揮する。
【0036】この発明を実施する場合、(2)、(4)
において得られたデータをも取り込んで計算する必要が
あり、コンピュータを使用して専用のプログラムで計算
を行うことになる。答としては、計画正矢、横行駒13
の移動量その他の量が算出される。 (9) 基準標の「通り」方向の位置修正 スパナを使用し、曲線整正計算結果に従って横送りネジ
12を回転させることにより横行駒13を移動し、基準
標14を適正な位置に移動させる。
【0037】(10) 基準標の通りの再測定 ここで、計算された計画値に対して許容誤差以上の誤差
を有する値が出力された場合、再度測定を実施し、間違
いないとなると、再計算、再設定、再再測定と手戻りを
余儀なくさせられる。 (11) 基準標の高さ方向の再補正 (9)において基準標を横方向へ移動させた。その結
果、カントの傾斜角と移動距離に応じ高さが変化してい
る。その変化分を取るため、(5)に準じた作業により
基準標を計画の高さに戻す。
【0038】(12) 諸元標への記入と現場への貼付 基準標を使用し、軌道を敷設するに必要な数値である、
No. 正矢、カント、基準標からレールまでの距離、基
準標とレールおよび軌道スラブ表面との高低差その他の
数値を記述した「諸元標」と称しているシートを作成
し、基準標の近傍の見易い位置に貼り付ける。以上で基
準器設置作業を終了する。
【0039】次に、軌道スラブ敷設用測定器について説
明する。レールを介して伝達される列車荷重を鉄筋コン
クリート製の軌道スラブ板で受ける直結軌道をスラブ軌
道という。スラブ軌道は保守の労力を軽減させる効果を
奏し、省力化軌道に位置付けされている。ところで、軌
道構造を指す場合にスラブ軌道と称し、スラブ軌道に使
用するコンクリートスラブを軌道スラブと称している。
【0040】図7を参照するに、スラブ軌道には支持方
式の違いにより種々の形式のものがある。その内で、最
も多く使用されているスラブ軌道は、半径20cm〜2
5cmの円柱状突起コンクリート31を路盤に標準間隔
5m毎に設置しておき、その間に、両端に半径25cm
〜30cmの半円形の切り欠き321を有する標準長5
mの長さの軌道スラブ32を敷設する方式である。これ
から説明しようとする軌道スラブ敷設用測定器はこの方
式のスラブ軌道に適応するものである。
【0041】他の直結軌道とスラブ軌道とを標準的な敷
設工法について比較した場合、直結軌道は、先ず、レー
ルをマクラギに締結した状態に組み上げた軌框を構成
し、この軌框をジャッキにより支持した状態で宙吊りの
状態にし、軌道線形(軌間、水準、通り、高低)の整正
を行い、次いで、コンクリートを打設して軌道スラブに
相当するマクラギを固定する。
【0042】直結軌道敷設工法は、レールが締結された
完成形で線形整正していることと、レールの剛性によ
り、その線形に「高低」「通り」共に、「折れ」が生じ
る恐れは非常に少ない。スラブ軌道は、先ず、軌道スラ
ブ32を設置し、その後、レールを載置し、締結する。
軌道スラブ32設置時は、レールが締結されていないの
で、軌道スラブ32の1枚1枚は、レールに規制される
ことなく、前後左右上下と自由度を有している。それ故
に、軌道スラブ32が正しい位置に設置されていない場
合、線路は適正に敷設されない危険性をはらんでいる。
軌道スラブ32を設置するに際して、カント、線路勾配
を勘案し、前端左右の高さ、後端左右の高さを決め、軌
道スラブの中心線を「通り」に正確に合わせる必要があ
る。
【0043】軌道スラブ32の設置をトランシット、レ
ベルを使用して実施するものとすると、先ず、軌道スラ
ブ32の前後端それぞれの左右4箇所の標高を事前に算
出しておき、この4箇所に人を張り付け標尺を立ててお
き、4箇所を見透せる位置にレベルをセットし、他の標
高が既知の箇所にセットした標尺の読み値と4箇所それ
ぞれの標尺の読み値をみながら、各箇所に「上げ」「下
げ」の指示を行うことになる。これを軌道スラブ32の
1枚毎に繰り返し実施する。
【0044】基準器10と軌道スラブ敷設用測定器を使
用して軌道スラブを敷設する場合について説明する。基
準器10については先に説明した。ここで、軌道スラブ
敷設用測定器を図8および図9を参照して説明する。図
8は軌道スラブ敷設用測定器を示す3面図であり、図9
は軌道スラブ敷設用測定器の斜視図である。4は軌道ス
ラブ敷設用測定器の全体を示す参照符号である。軌道ス
ラブ敷設用測定器4は直線状に延伸する主幹40を具備
している。主幹40の中央部側面には、ここから主幹4
0に直角に延伸する副幹41が取り付け固定されてい
る。主幹40の上面にはカント測定器42が取り付けら
れている。主幹40の両先端部下面には支脚43が取り
付け固定されている。副幹41の上面には勾配用水準器
44が取り付けられている。副幹41の先端部には、主
幹40および副幹41のそれぞれに直角に高低測定部4
5が取り付け固定されている。
【0045】高低測定部45は、高低測定部45の縦形
ガイド450を貫通突出する長尺の高さ設定ネジ桿45
1を具備している。452は高さ設定ネジ桿451に螺
合する高さ設定用上部ナットであり、453は高さ設定
ネジ桿451に螺合する高さ設定用下部ナットである。
高さ設定用上部ナット452および高さ設定用下部ナッ
ト453を緩め、高さ設定ネジ桿451に対して縦形ガ
イド450を高さ調整したところで、高さ設定用上部ナ
ット452および高さ設定用下部ナット453を締める
ことにより、高低測定部45の縦形ガイド450および
縦形ガイド450に固定される副幹41の高さを設定す
ることができる。縦形ガイド450には遊尺454が取
り付けられている。この遊尺454は勾配に対応して調
整され、勾配補正尺固定つまみ455により設定され
る。458は遊標である。
【0046】高さ設定ネジ桿451の下端には、下端キ
ャップ456が雌ネジ部4561を介して螺合されてい
る。そして、この下端キャップ456の下端部に形成さ
れた雌ネジ部4562にはプローベ収容ナット457が
螺合されている。4571はプローベ収容ナット457
の上端部外側に形成された雄ネジ部である。4572は
プローベ収容ナット457にその上端面から形成された
収容孔である。収容孔4572の底面にはプローベ挿通
孔4573が貫通形成されている。収容孔4572には
バイアスバネ46が収容される。25’は先に説明した
プローベ25とほぼ同様の構成を有し、効果を奏す。但
し、このプローベ25’は上端に鍔部が形成され、プロ
ーベ25に形成されるハンドル252を有していない。
下端キャップ456の外周に溝を形成し、この溝には糸
張り用リング4563が遊嵌している。この糸張り用リ
ング4563にはリングを結ぶ形で水糸止着フック45
64が付与されている。プローベ25’は、プローベ収
容ナット457のプローベ挿通孔4573に挿通孔し、
バイアスバネ46により下向きにバイアスされて円錐状
先端251を収容ナットの平坦な下端面から突出してい
る。
【0047】プローベ収容ナット457の下端面から突
出しているプローベ25’の円錐状先端251は、基準
標14の上面の中心に形成される擂り鉢状凹部142に
嵌合し、相互の中心線を合致させる。嵌合後、プローベ
25’は、軌道スラブ敷設用測定器4の自重により、バ
イアスバネ46に抗して上向きに押し戻される。ここ
で、プローベ収容ナット457の平坦な下端面は基準標
14の上面に接触するに到る。この接触により、基準標
14の上面の高さ位置が軌道スラブ敷設用測定器4側に
伝達されたことになる。
【0048】縦形ガイド450の側面に取り付けられて
いる勾配補正尺454について説明するに、軌道スラブ
32の高さを設定する場合、基準標14を基準にして設
定する訳であるが、軌道スラブ敷設用測定器のプローベ
25’の円錐状先端251が基準標14に係合するとこ
ろと、軌道スラブ敷設用測定器の主幹40の両先端部下
面に取り付け固定される支脚43が軌道スラブ32に載
置支持されるところとの間の中心線間距離を625mm
としている。従って、20パーミリの勾配区間であれ
ば、この間だけで12. 5mmの高低差が生じる。軌道
スラブ敷設用測定器にはこの高低差を補正する勾配補正
尺454が具備されている。図7に示される如く、軌道
スラブ敷設用測定器は軌道スラブ32の設定に際して、
軌道スラブ32の長さ方向に関して互いに逆向きに設
置、使用する。従って、勾配の高い方に設置される軌道
スラブ敷設用測定器の勾配補正尺454と、低い方に設
置される軌道スラブ敷設用測定器の勾配補正尺454
は、勾配補正量について一方が(+)であれば、他方は
(−)になる。
【0049】以下、軌道スラブ敷設を施工の順を追って
説明する。基準器10は既に設置されているものとして
説明する。軌道スラブ敷設用測定器40は、図7に示さ
れる如く、2本1組で使用される。カント測定器42
片方の傾きにのみ対応しているので、曲線の向きが逆の
場合は、前後の測定器を入れ替えて使用する。
【0050】(1) 線路の勾配に対応する勾配補正尺
合わせ 図10を参照するに、勾配補正尺固定つまみ455を弛
め、レベル0パーミリの場合は目盛りの0に相当する線
と右の0線とを合わせ、5パーミリの場合は目盛りの5
に相当する線と右の0線とを合わせる。勾配の高い方の
端は0より下の5の線を、低い方の端は上の5の線を、
それぞれ右の0線に合わせ、勾配補正尺固定つまみ45
5を締める。
【0051】(2) 基準器と軌道スラブ表面の高低差
の数値に対応する遊標合わせ 高さ設定用上部ナット452および高さ設定用下部ナッ
ト453を緩め、遊標458を動かし、所定の位置で固
定する。 (3) 軌道スラブに対する軌道スラブ敷設用測定器の
セット 高さ設定ネジ桿451の下端キャップ456に螺合され
るプローベ収容ナット457を基準標14に載せる。プ
ローベ収容ナット457の下面からプローベ25’の円
錐状先端251が突出している。このプローベ25’を
基準標14の上面の中央の擂り鉢状凹部142に嵌合さ
せ、副幹41は軌道スラブ32の中心線方向と直角にす
る。
【0052】(4) 軌道スラブ左右側面の前後に対す
る油圧ジャッキの取り付け 左右の油圧ジャッキには、1台の油圧ポンプを2連分配
バルブを介して接続しておく。 (5) 軌道スラブの前後位置の調整 2連分配バルブのバルブを全て開き加圧する。軌道スラ
ブが数mm上昇したところで加圧を停止し、軌道スラブ
と前後の円柱状突起コンクリートとの間の間隙を測定す
る。軌道スラブを駆動して前後の間隙の差を3mm以内
にする。
【0053】(6) 軌道スラブの左右位置の調整 軌道スラブは型枠にセンターマークを付与して製造され
る。このセンターマーク間を結んで、軌道スラブにセン
ターラインを予め墨出ししておく。軌道スラブ敷設用測
定器の高さ設定ネジ桿の下端に取り付けられる下端キャ
ップ456の糸張り用リング4563にはリングを結ぶ
形で水糸止着フック4564が付与されている。この水
糸止着フック4564に水糸Lの一端を結び、もう一方
の測定器のリングの水糸止着フック4564と繋ぐ。軌
道スラブ位置を調整してこの水糸Lの線に軌道スラブの
センターラインを合わせる。
【0054】(7) カント:水準を合わせ カント測定器を見て、低い方をジャッキアップする。2
連分配バルブのバルブを高い方は締め、低い方を開けて
ポンプを操作する。 (8) 勾配:高さ合わせ バルブを全て開く。勾配用水準器44を視ながら前後の
ポンプを同時に操作する。勾配用水準器44の気泡が中
央に位置したら、そちら側のポンプ操作を中断する。上
げ過ぎたらジャッキの油圧を漸減する。前後に配置した
軌道スラブ敷設用測定器の勾配用水準器44双方の気泡
を中央位置に調整する。
【0055】
【発明の効果】基準器の基準標は、上面中心に擂り鉢状
凹部142を形成すると共に雄ネジ切りして横行駒13
に螺合する基準標14を具備することにより、プローベ
の円錐状先端は基準標の中心位置である擂り鉢状凹部の
底部に誘導され、ここに安定して停止する
【0056】擂り鉢状凹部142の底に更に小径孔14
3を穿設することにより、プローベ25の円錐状先端2
51が擂り鉢状凹部142に案内位置決めされる場合に
円錐状先端251がこの小径孔143に進入してその損
耗を小さくすることができる。
【0057】また、擂り鉢状凹部142の開角度を90
゜とすると共に円錐状先端251の開角度を60゜とす
ることにより、測定器の取り扱いをより適正に実施する
ことができる。
【0058】道敷設用通り測定器を3本のプローベ2
5により構成し、特にその内の1本の中間部に半円柱部
253を形成したことにより、張架される水糸の張りを
直線にすると共に、中間のプローベ25に対して直尺を
適用する際の巻尺の安定が確保される。ここで、軌道ス
ラブ敷設用測定器において、高さ設定ネジ桿451の露
出した下端部に高さ設定用下部ナット453を螺合し、
これに先端を円錐状先端251に形成したプローベ2
5’を下向きにバイアスして取り付けたことにより、基
準標14の表面の擂り鉢状凹部142に円錐状先端25
1を適用する際に円錐状先端251に加わる恐れのある
強い衝撃を回避することができる。
【0059】更に、プローベ収容ナット457のプロー
ベ挿通孔4573にプローベ25’を挿通した状態で収
容孔4572にバイアスバネ46を収容し、下端キャッ
プ456にプローベ収容ナット457を螺合する構成を
採用することにより、円錐状先端251に対してバイア
スの付与を適切に実施することができる。また、下端キ
ャップ456の外周に溝を形成し、この溝に遊嵌する糸
張り用リング4563を取り付けると共に糸張り用リン
グ4563に水糸止着フック4564を形成したことに
より、張架しようとする水糸は水糸止着フック4564
および糸張り用リング4563を介して回動し、両高さ
設定ネジ桿451の中心線間に適正に張架される。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準器の実施例を説明する図。
【図2】基準器を設置した状態を示す図。
【図3】基準標を説明する図。
【図4】基準標と測定器のプローベの係合状態を説明す
る図。
【図5】通り測定器の実施例の斜視図。
【図6】通り測定を説明する図。
【図7】軌道スラブ敷設用測定器の実施例の使用状態を
示す図。
【図8】軌道スラブ敷設用測定器の実施例を説明する
図。
【図9】図8の軌道スラブ敷設用測定器の斜視図。
【図10】図9の高低測定部の詳細を説明する図。
【図11】基準器の従来例を説明する図。
【図12】基準標と測定器のプローベの係合状態を説明
する図。
【図13】通り測定の従来例を説明する図。
【符号の説明】
11 底板 12 横送りネジ 13 横行駒 14 基準標 142 擂り鉢状凹部 15a、15b 縦ネジ 21a、21b 軸受け

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3本のプローベの一方の端部を円錐状先
    端に構成すると共に他方の端部に水準器を取り付け、更
    にプローベの側面にハンドルを取り付け、3本のプロー
    ベの内の1本の中間部に半円柱部を形成した3本のプロ
    ーベにより構成されることを特徴とする軌道敷設用通り
    測定器。
  2. 【請求項2】 請求項に記載される軌道敷設用通り測
    定器において、 水準器はこれを円形水準器或いは気泡管としたことを特
    徴とする軌道敷設用通り測定器。
  3. 【請求項3】 請求項および請求項の内の何れかに
    記載される軌道敷設用通り測定器において、 円錐状先端の開角度を60゜としたことを特徴とする軌
    道敷設用通り測定器。
  4. 【請求項4】 両端下面に支脚43を取り付けると共に
    上面にカント測定器を取り付けた主幹を具備し、 主幹に直角に延伸して主幹の中央部側面に一方の端部を
    取り付け固定すると共に上面に勾配用水準器を取り付け
    た副幹を具備し、 副幹の他方の端部に取り付けられた縦形ガイドを具備
    し、 縦形ガイドは縦方向に案内孔が形成され、案内孔は高さ
    設定ネジ桿が貫通してその両端部を露出しており、高さ
    設定ネジ桿の露出した上端部には高さ設定用上部ナット
    が螺合すると共に露出した下端部には高さ設定用下部ナ
    ットが螺合しており、先端を円錐状先端に形成したプロ
    ーベを高さ設定ネジ桿の露出した下端部先端に下向きに
    バイアスして取り付けたことを特徴とする軌道スラブ敷
    設用測定器。
  5. 【請求項5】 請求項に記載される軌道スラブ敷設用
    測定器において、 上端部に雌ネジ部を形成すると共に下端部にも雌ネジ部
    を形成した下端キャップを具備し、 上端部に収容孔を形成すると共に上端部外側に雄ネジ部
    を形成したプローベ収容ナットを具備し、収容孔の底面
    にはプローベ挿通孔が貫通形成されており、 高さ設定ネジ桿の露出した下端部先端に下端キャップを
    螺合し、 プローベ収容ナットのプローベ挿通孔にプローベを挿通
    した状態で収容孔にバイアスバネを収容し、 下端キャップにプローベ収容ナットを螺合したことを特
    徴とする軌道スラブ敷設用測定器。
  6. 【請求項6】 請求項に記載される軌道スラブ敷設用
    測定器において、 下端キャップの外周に溝を形成し、この溝に遊嵌する糸
    張り用リングを取り付けると共に糸張り用リングに水糸
    止着フックを形成したことを特徴とする軌道スラブ敷設
    用測定器。
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