JP3314461B2 - 液体クロマトグラフ - Google Patents

液体クロマトグラフ

Info

Publication number
JP3314461B2
JP3314461B2 JP17250393A JP17250393A JP3314461B2 JP 3314461 B2 JP3314461 B2 JP 3314461B2 JP 17250393 A JP17250393 A JP 17250393A JP 17250393 A JP17250393 A JP 17250393A JP 3314461 B2 JP3314461 B2 JP 3314461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bubble
detector
liquid chromatograph
flow path
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17250393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH075157A (ja
Inventor
好志 十川
清史 軒原
義男 横溝
林太郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP17250393A priority Critical patent/JP3314461B2/ja
Publication of JPH075157A publication Critical patent/JPH075157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3314461B2 publication Critical patent/JP3314461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Measuring Cells (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は種々の化学物質の分離分
析に用いられる液体クロマトグラフに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフは試料成分を分離す
るカラム、溶媒をカラムへ送液する送液ポンプ、送液ポ
ンプとカラムとの間の流路に設けられた試料注入用イン
ジェクタ、及びカラムからの溶出液成分を検出する検出
器を備えている。液体クロマトグラフで正確な定量分析
及び定性分析を行なうためには、カラムを流れる溶媒の
流速が一定でなければならない。流速を一定にするため
には、流速測定が必要である。液体クロマトグラフで利
用できる流速センサとしては、タービン型、熱差型、ホ
ール素子型などの流速センサが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液体クロマトグラフで
測定しなければならない流速範囲は0.1〜1000μ
l/分である。従来の流速センサで測定できるのは流量
の大きい範囲であり、50μl/分以下の微量域の流速
測定は困難である。そのため、キャピラリ液体クロマト
グラフでは従来の流速センサを用いると正確な流速を測
定することができない。
【0004】液体クロマトグラフで用いられる溶媒には
腐食性のあるものが多い。従来の流速センサで溶媒に接
触する形式のセンサ構造ではセンサが腐食を受ける。そ
のため非接触型のセンサが望ましい。本発明は溶媒と非
接触で、微量域の流速測定も可能にした流速測定手段を
備えた液体クロマトグラフを提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、溶媒の流速
を測定するために、液体クロマトグラフ本体流路の検出
器出口にバルブを介して排液管を設けるが、そのバルブ
は検出器出口をその排液管に接続する位置と気体を取り
込む位置との間で切り換えられる接続流路を備え、その
接続流路の接続位置の切換えにより気体を気泡としてそ
の排液管へ供給するバルブである。また、その排液管に
は2つの気泡検出器が設けられており、2つの気泡検出
器が同じ気泡を検出したときの時間差と、予め求められ
たその排液管の内径及び2つの気泡検出器間の距離とか
ら液体クロマトグラフ本体流路を流れる溶媒の流速を求
めるようにした。なお、気泡検出器は、例えば、光学的
に検出するもの、具体的には排液管に交差する方向に光
を照射する光源、及びその排液管を透過した光源からの
光を検出する受光素子を備えたものが挙げられるが、こ
れに限定されない。
【0006】
【作用】気泡検出器により流速を測定するときは、バル
ブを切り換えることによって気泡を排液管へ供給する。
排液管には2つの気泡検出器が設けられているので、そ
の供給された気泡が上流側の気泡検出器で検出されてか
ら下流側の気泡検出器で検出されるまでの時間を測定す
る。排液管の内径及び2つの気泡検出器間の距離は予め
求められているので、溶媒の流速を求めることができ
る。排液管として内径が10〜200μmのキャピラリ
ーを用いることにより、50μl/分以下の微量流速を
測定することができる。
【0007】バルブ及び気泡検出器はともに液体クロマ
トグラフの検出器より下流に設けられている。そのため
クロマトグラムデータには影響がない。気泡検出器は光
を用いる形式とすれば、センサが溶媒と接触しないの
で、そのバルブのさらに下流に質量分析計を配置するこ
とができる。質量分析計は溶出成分の物質構造を解析す
る手段として用いることができる。流速測定値を送液ポ
ンプの制御回路にフィードバックさせれば流量の自動制
御が可能になる。
【0008】
【実施例】図1は一実施例を表わす。液体クロマトグラ
フ本体はキャピラリー液体クロマトグラフであり、試料
成分を分離するキャピラリーカラム2、溶媒4をカラム
2へ送液する送液ポンプ6、送液ポンプ6とカラム2と
の間の流路に設けられた試料注入用インジェクタ8、及
びカラム2からの溶出液成分を検出する分光光度計検出
器10を備えている。
【0009】検出器10の下流には切換えバルブ12を
介して第1の管14と第2の管16が接続されている。
管14,16は内径が10〜200μmで半透明又は透
明なキャピラリーであり、例えば石英ガラスキャピラリ
ーの外側をポリイミド被膜で被って保護したもの又はそ
のポリイミド被膜を炎中にて剥離させたものである。
【0010】切換えバルブ12は接続口aは検出器10
の出口に接続され、その両隣りの接続口bとeにはそれ
ぞれ管14,16が接続されている。管14fは質量分
析計へ接続され、管16は排液管となっている。残りの
2つの接続口c,dの一方cには気体を供給するための
シリンジ17が接続され、他方の接続口dは大気に開放
されている。各接続口a〜eは同一円周上に配列され、
円弧ab,cd,eaの長さは等しい。切換えバルブ1
2はそのロータに2つの接続流路13a,13bを備
え、そのうちの一方の接続流路13a(又は13b)が
検出器10の出口と管14との間に接続されるときに他
方の接続流路13b(又は13a)が気体を取り込み、
流路が切り換えられて他方の接続流路13b(又は13
a)がカラム10の出口と管16との間に接続されたと
きにその接続流路13b(又は13a)に取り込んだ気
体を気泡として管16へ供給するように構成されてい
る。
【0011】管16にはその軸方向に沿って互いに離れ
た位置に2つの光学的気泡検出器18,20が配置され
ている。気泡検出器18と20は図2に示されるような
ホトインタラプタである。気泡検出器18と20はそれ
ぞれ光源22,26と受光素子24,28を備えてお
り、光源22,26からの光はそれぞれスリット30,
32を経て受光素子24,28に向って照射される。気
泡検出器18,20はそれぞれの測定用光束が管16と
交差するように配置されている。気泡検出器18,20
のホトインタラプタはそれぞれの支持板34,36に支
持され、各支持板34,36には測定光束が管16と交
差する位置を調整できるように、図2で両方向の矢印で
示される方向に移動させる光軸調整用マイクロメータ3
8,40がそれぞれ設けられている。
【0012】気泡検出器18,20のホトインタラプタ
の発光部からの光束の直径は約1mmである。実施例で
用いる管16は例えば内径が70μmのキャピラリーで
ある。ホトインタラプタの光束を管16に正しく透過さ
せるようにするために、マイクロメータ38,40は一
軸での光軸調整を数十μmオーダの精度で行なえるよう
にしている。光軸調整はホトインタラプタの受光部から
の電圧信号V1,V2をモニタし、それぞれの信号強度が
最大になる点を求めることによって容易に設定すること
ができる。
【0013】図1中で、42は両気泡検出器18,20
での気泡の検出とその気泡検出の時間差を算出し、予め
求められた管16の内径から定まる容量、及び2つの気
泡検出器18,20の間の距離とから溶媒の流速を求め
る演算回路である。
【0014】次に、この実施例の動作について説明す
る。切換えバルブ12は流速を測定しないときは、図3
(A)に示されるように、接続流路13aにより接続口
aを接続口bに接続する位置に設定しておく。このと
き、接続口c,d間を接続する接続流路13bにはシリ
ンジ17から気体を送り込んでおく。
【0015】流速を測定するときは、切換えバルブ12
を回転させることによって、図3(B)に示されるよう
に、接続流路13bが接続口aとeを接続し、接続流路
13aが接続口cとdを接続するように位置させる。こ
れにより、検出器10から溶出してきた溶媒が流路13
b内の気体を管16へ押し出し、その気体が気泡44と
なって管16を流れていく。気泡44は初めに上流側の
気泡検出器18で検出され、続いて下流側の気泡検出器
20で検出される。気泡検出器18と20の距離をDc
mとし、管16の容量をCμl/cmとし、気泡検出器
18,20で検出された気泡の検出時間差をT分とすれ
ば、溶媒の流速Aμl/分は A=C・D/T により求めることができる。
【0016】本発明が最も有効に利用されるマイクロキ
ャピラリー液体クロマトグラフィーの分野では、溶媒の
流速は1〜50μl/分である。仮に管16を内径が7
0μmのキャピラリーとし、50μl/分の流速で溶媒
を流した場合には、気泡が約4.5×10-2秒/cmの
速度で移動するため、演算回路10でのA/D変換やそ
の他の信号処理を行なうには十分な時間的余裕がある。
【0017】溶媒としてアセトニトリルを用いた場合と
水を用いた場合について、気泡44による検出器18,
20での検出信号を、管16がポリイミド被膜を有する
キャピラリーである場合と、そのポリイミド被膜を除去
したキャピラリーである場合について比較した結果を表
1に示す。
【0018】
【表1】 気泡検出器出力(V) 気泡検出器出力(V) ポリイミド皮膜 気泡 S/N 気泡 アセトニトリル S/N あり 3.70 4.05 8.6 3.70 4.04 8.4 なし 3.95 4.37 9.6 3.91 4.38 10.7
【0019】表1で、S/N比の定義は、 S/N=(X−Y)×100/X(%) である。ここで、Xは検出器が溶媒を検出しているとき
の信号電圧、Yは検出器が気泡を検出しているときの信
号電圧である。図1の実施例では2つの管14と16を
備えているが、管は気泡検出器18,20が設けられて
いる側の管16のみとしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明では、液体クロマトグラフを流れ
る溶媒の流速を測定するために、カラム出口にバルブを
介して排液管を設け、そのバルブの切換えによりその排
液管に気泡を導入するようにするとともに、その排液管
に沿って互いに離れて配置された2つの位置で気泡を検
出して、その検出の時間差から溶媒の流速を求めるよう
にしたので、微量流速を測定することができる。例え
ば、その排液管として内径が10〜200μmのキャピ
ラリーを用いることにより、50μl/分以下の微量流
速を測定することができる。本発明での気泡検出器を光
を用いる形式とすれば、センサが溶媒と接触しないの
で、バルブの下流に質量分析計を配置することもでき
る。流速測定値を送液ポンプの制御回路にフィードバッ
クさせれば流量の自動制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略構成図である。
【図2】同実施例における気泡検出器を示す斜視図であ
る。
【図3】同実施例における切換えバルブの動作を示す図
である。
【符号の説明】
2 カラム 4 溶媒 6 送液ポンプ 8 インジェクタ 10 分光光度計検出器 12 切換えバルブ 14,16 排液管 17 シリンジ 18,20 気泡検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 林太郎 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (56)参考文献 特開 平2−150768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料成分を分離するカラム、溶媒を前記
    カラムへ送液する送液ポンプ、この送液ポンプと前記カ
    ラムとの間の流路に設けられた試料注入用インジェク
    タ、及び前記カラムからの溶出液成分を検出する検出器
    を備えた液体クロマトグラフ本体流路の前記検出器出口
    にバルブを介して排液管を設け、前記バルブは前記検出
    器出口を前記排液管に接続する位置と気体を取り込む位
    置との間で切り換えられる接続流路を備え、その接続流
    路の接続位置の切換えにより気体を気泡として前記排液
    管へ供給するバルブであり、かつ、前記排液管には2つ
    の気泡検出器が設けられており、前記2つの気泡検出器
    が同じ気泡を検出したときの時間差と、予め求められた
    前記排液管の内径及び前記2つの気泡検出器間の距離と
    から液体クロマトグラフ本体流路を流れる溶媒の流速を
    求めるようにした液体クロマトグラフ。
JP17250393A 1993-06-18 1993-06-18 液体クロマトグラフ Expired - Fee Related JP3314461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17250393A JP3314461B2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 液体クロマトグラフ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17250393A JP3314461B2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 液体クロマトグラフ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH075157A JPH075157A (ja) 1995-01-10
JP3314461B2 true JP3314461B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=15943181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17250393A Expired - Fee Related JP3314461B2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 液体クロマトグラフ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3314461B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2431891B (en) 2004-03-05 2009-07-15 Waters Investments Ltd High performance liquid chromatography sample introduction optimized with bubble detection

Also Published As

Publication number Publication date
JPH075157A (ja) 1995-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6406633B1 (en) Fraction collection delay calibration for liquid chromatography
US5398110A (en) Differential refractometer
Schmalzing et al. Immunoassay for thyroxine (T4) in serum using capillary electrophoresis and micromachined devices
JP5648932B2 (ja) 分子を検出する半導体デバイスを形成する方法ならびに分子を検出する集積回路、クロマトグラフィ・デバイス及び半導体デバイス
US6767467B2 (en) Fraction collection delay calibration for liquid chromatography
ATE237807T1 (de) Analytisches testgerät und verfahren
CN102713564A (zh) 光学流通池检测器
US7594428B2 (en) Apparatus and method for eliminating the breakthrough peak in differential detectors
US6289914B1 (en) Microflow splitter
WO2010133252A1 (en) Flow cell exploiting radiation within cell wall
Sorouraddin et al. Use of a thermal lens microscope in integrated catecholamine determination on a microchip
JP2007064759A (ja) 流体移送装置
Whaley et al. Spray chamber placement and mobile phase flow rate effects in liquid chromatography/inductively coupled plasma atomic emission spectrometry
US5073345A (en) Light detector apparatus
EP1918705B1 (en) Controlled Trapping Process
US11422117B2 (en) Combined UV/Vis-absorption and conductivity flow cell for liquid chromatography
JP3314461B2 (ja) 液体クロマトグラフ
JPH0617870B2 (ja) 液体クロマトグラフイ−用示差屈折率検出装置
JPH11344472A (ja) イオン化検出器における検体拡散の抑制方法とその装置
Haginaka et al. Liquid chromatographic assay of. beta.-lactamase inhibitors in human serum and urine using a hollow-fiber postcolumn reactor
EP0143901B1 (en) Multifunctional detector
Kobayashi et al. Post-column derivatization system for the fluorimetric determination of guanidino compounds with ninhydrin by reversed-phase ion-pair high-performance liquid chromatography
JP2005241580A (ja) 液体クロマトグラフ
JP2000249694A (ja) 液体クロマトグラフ分取装置
JP2002148089A (ja) 中空管内流量測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees