JP3314332B2 - エアマットのエア供給装置 - Google Patents

エアマットのエア供給装置

Info

Publication number
JP3314332B2
JP3314332B2 JP21209097A JP21209097A JP3314332B2 JP 3314332 B2 JP3314332 B2 JP 3314332B2 JP 21209097 A JP21209097 A JP 21209097A JP 21209097 A JP21209097 A JP 21209097A JP 3314332 B2 JP3314332 B2 JP 3314332B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
pressure
cell group
pump
air pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21209097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1146934A (ja
Inventor
伸行 石丸
真季 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Molten Corp filed Critical Molten Corp
Priority to JP21209097A priority Critical patent/JP3314332B2/ja
Publication of JPH1146934A publication Critical patent/JPH1146934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3314332B2 publication Critical patent/JP3314332B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は快適な睡眠が得ら
れるように圧力を制御するエアマットのエア供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来寝具に使用するエアマットは、長期
間寝たきりの老人や病人などが床ずれを生じないよう
に、また健常者の場合は快適な睡眠が得られるように内
部の圧力を調整している。
【0003】またエアマットの圧力を制御する制御手段
を備えたエアマットとしては、例えば実用新案登録第2
524410号が知られている。上記従来のエアマット
は、マット本体の長手方向に交互に配列される複数の第
1系統及び第2系統のエアセルに、上記第1系統の各エ
アセルにつながる第1系統管路と、上記第2系統の各エ
アセルにつながる第2系統管路を介して、調節された圧
力の空気を所定時間毎に切換えて供給し、また所定時間
毎に上記第1系統管路及び第2系統管路を大気に連通す
るようにした空気供給装置であって、内部に上記第1系
統管路と第2系統管路に空気の供給を切換える切換え弁
と、上記第1系統管路及び第2系統管路内の圧力を検知
するセンサと、上記圧力の所定値を設定する設定器と、
上記第1系統管路と第2系統管路に供給される空気を上
記切換え弁に供給するエアポンプと、上記の切換え弁及
びエアポンプを制御する制御器とより構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のエア
マットでは、第1系統管路及び第2系統管路内の圧力が
設定値より低くなったのをセンサが検出すると、エアポ
ンプが運転を開始し、管内圧力が設定値を超えるとエア
ポンプの運転を停止するように構成されているため、エ
アポンプの運転及び停止の頻度が高く、その結果次のよ
うな不具合がある。
【0005】(1)通常エアポンプは、運転時相当な騒
音を発生するが、停止時には騒音がほとんどない。この
ため運転及び停止の頻度が高くなると、必要以上に運転
時の騒音が大きく聞え、安眠を妨げる原因となる。 (2)エアポンプのほとんどは、電磁ソレノイドや電動
モータを使用しているため、運転開始時には突入電流
を、また運転停止時には電圧スパイクなどの電気的ノイ
ズを発生することから、運転及び停止の頻度が高いと高
密度の電気ノイズが発生して、同一電源に接続された電
気機器、特に医療用計測器などに悪影響を与える。 (3)エアポンプの起動時に発生する突入電流は、エア
ポンプの運転及び停止を制御するスイッチング素子にス
トレスを生じさせるため、運転及び停止の頻度が高い
と、スイッチング素子の寿命が早期に低下する。
【0006】かかる不具合を改善するために、エアマッ
ト内の圧力が設定値より低くなっても、しばらくエアポ
ンプの運転を遅らせるようにしたエア供給装置も提案さ
れている。しかしこの方法では、エアマット内の圧力が
低下するのが早い場合、エア供給装置からエアの供給を
受けているエアマット内の圧力は設定値よりかなり低く
なるため、設定値に信頼性がなくなる不具合がある。
【0007】またエアマット内の圧力変動が大きくなる
ため、安眠が妨げられると共に、エアの供給が遅いと、
使用者の底付きが生じて、使用者に不快感を与えるなど
の不具合もある。この発明はかかる従来の不具合を改善
するためになされたもので、エアマット内の圧力を設定
値に近い圧力に保持するよう制御することにより、エア
ポンプの運転及び停止の頻度を大幅に低減したエアポン
プのエア供給装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る発明は、複数のチューブ状エアセルよ
りなる第1系統エアセル群及び第2系統エアセル群を交
互に配列することにより形成されたエアマットと、予め
圧力設定器で設定された圧力の空気を所定時間毎に切換
えて1・第2系統エアセル群へそれぞれ供給し、また
所定時間毎に第1・第2系統エアセル群を大気へ開放す
るよう空気の供給及び排出を切換えるエア切換え弁と
第1系統エアセル群及び第2系統エアセル群内の圧力を
検出する圧力センサと、圧力センサが検出した第1・
第2系統エアセル群内の圧力が、予め設定された設定値
より低いときはエアポンプを強運転し、1・第2系統
エアセル群内の圧力が設定値より高くなったときは、第
1・第2系統エアセル群及びこれに通じる経路からの
洩エア量に対応した量より少ないエアがエアポンプより
供給されるよう、エアポンプを弱運転する制御回路とを
具備したエアマットのエア供給装置である。
【0009】上記構成により、エアマットを構成する第
1・第2系統エアセル群内の圧力が設定値より高くなっ
たのを圧力センサが検出すると、エアポンプは弱運転に
切換って、第1・第2系統エアセル群及びこれに通じる
経路からの漏洩エア量に応じたエアが第1・第2系統エ
アセル群へ供給されるため、第1・第2系統エアセル群
内の圧力は設定圧に維持されるようになる。
【0010】また第1・第2系統エアセル群内の圧力が
設定値より低下したのを圧力センサが検出すると、エア
ポンプが強運転されて、第1・第2系統エアセル群へ再
びエアが供給されると共に、以下上記動作を繰返すこと
により、第1・第2系統エアセル群内の圧力を常時設定
値に維持することができるようになる。
【0011】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、エアポンプの弱運転時、漏洩エア量の60〜90
%のエアがエアポンプより吐出されるようエアポンプを
制御するようにしたものである。
【0012】上記構成により、エアポンプの強運転と弱
運転の切換え頻度が従来のものに比べて大幅に低減でき
ると共に、エアマット内の圧力変動も小さくできるた
め、安眠を妨げたり、底付きを生じるなどの虞を解消す
ることができる。
【0013】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、エアポンプと圧力センサを接続するエアチューブ
の途中に消音器を接続したものである。
【0014】上記構成により、エアポンプで発生したエ
アの脈動が消音器により平滑化されるため、圧力脈動の
少ないエアをエアマットへ供給することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1はエアマット及びエア供給装置の
一部切欠斜視図、図2以下は空気供給装置の説明図を示
す。
【0016】図1に示すエアマット1は、可撓性を有す
る多数のチューブ状のエアセルより形成された第1系統
エアセル群1及び第2系統エアセル群1を交互に配
置し、かつ表面をシーツなどの織布1aで被覆した構造
となっており、第1系統エアセル群1及び第2系統エ
アセル群1にはそれぞれエア供給管3a,3bの一端
側が接続されている。
【0017】4は上記エア供給管3a,3bの他端側に
接続されたエア供給装置本体で、図2に示すように、エ
ア供給管3a,3bへ交互に給排気を行うためのエア切
換え弁6と、このエア切換え弁6を駆動するためのモー
タ7と、エア切換え弁6に空気を供給するためのエアポ
ンプ2と、エア切換え弁6直前のエアチューブ12bの
途中に設置された圧力センサ5と、この圧力センサ5及
びエアポンプ2の間に設置された4室からなる消音器1
1と、上記圧力センサ5が搭載された信号処理回路8
と、この信号処理回路8に接続されて上記第1及び第2
系統エアセル群1,1の給気後の内部圧力を所定値
に設定する圧力設定器9と、エア切換え弁6の切換え位
置を検出するリミットスイッチ10及びモータ7とポン
プ2の駆動を制御する制御回路13などより構成されて
いる。
【0018】またエアポンプ2より吐出されたエアは、
一旦エアチューブ12aにより消音器11へ供給されて
消音された後、エアチューブ12bにより上記圧力セン
サ5を経てエア切換え弁6へ供給されると共に、エアポ
ンプ2は電源コード14により、一般家庭用の商用電源
(100V)に接続されるようになっている。
【0019】一方エア切換え弁6は、図3ないし図5に
示すように、円板状の固定板6aと、この固定板6a上
に設けられた回転子6bを有しており、回転子6bは、
固定板6aの下面に取付けられたモータ7により回転自
在となっていると共に、モータ7の回転軸7a先端に
は、回転子6bを固定板6aに圧接する圧縮ばね6cが
取付けられている。
【0020】上記固定板6aには、図4に示すように、
3路のエア通路6,6,6が内部に形成されてい
て、これらエア通路6〜6のうち、エア通路6
一端側に、第1系統エアセル群1に接続されたエア供
給管3aが、またエア通路6の一端側に、第2系統エ
アセル群1に接続されたエア供給管3bが接続されて
いる。これらエア通路6,6の他端側は、固定板6
aの中心部に開口された軸孔6dの両側上面に、それぞ
れ第1排出口6e及び第2排出口6fとして開口されて
いると共に、エア通路6の一端側は、エアチューブ1
2bにより圧力センサ5に接続され、他端は、上記軸孔
6dの近傍において固定板6aの上面にエア導入孔6g
として開口されている。
【0021】上記回転子6bは、図5に示すように中心
部に開口された軸孔6hの周囲にほぼ半円状の給気溝6
iが、そしてこの給気溝6iに連続して扇状の分配溝6
jが形成されており、分配溝6jの反対側には、複数の
小孔により大気に開放する排気孔6kが形成されている
と共に、外周面には、分配溝6jの周辺部と、その反対
側に、リミットスイッチ10を動作させる突出部6m,
6nがほぼ4分の1周に亘って突設されている。
【0022】上記圧力センサ5は、図6に示すようにエ
アチューブ12bの途中に接続されたT字形の分岐管5
aを有していて、この分岐管5aの分岐部に、エアチュ
ーブ5bを介して圧力センサ素子5cが接続されてい
る。この圧力センサ素子5cは、信号処理回路8に取付
けられていて、エアチューブ12b内を流れるエア圧力
に比例した圧力信号(電流)を発生するようになってお
り、この圧力センサ素子5cの圧力信号は図7に示す信
号処理回路8の正相増幅器8aへ入力されるようになっ
ている。
【0023】上記信号処理回路8は、圧力センサ素子5
cからの圧力信号を増幅する正相増幅器8aと、この正
相増幅器8aで増幅された圧力信号と、圧力設定器9で
人為的に設定された設定値を比較する電圧比較器8bよ
り構成されている。
【0024】上記電圧比較器8bは、適当なヒステリシ
スを有していて、正相増幅器8aからの圧力信号が圧力
設定器9からの設定値よりヒステリシス電圧が高くなる
とオンとなり、反対に圧力信号が設定値よりヒステリシ
ス電圧を引いた電圧より低くなるとオフとなるようにな
っており、両者の電圧の差がヒステリシス電圧以内のと
きにはその直前の状態を保持するため、両者の電圧がほ
ぼ等しい場合でも、チャタリングが発生しないようにな
っている。
【0025】そして電圧比較器8bの出力は、信号処理
回路8の出力信号として制御回路13のマイクロコンピ
ュータ(以下単にマイコンという)13aへ入力される
ようになっている。上記制御回路13は図8に示すよう
に、マイコン13aを有していて、このマイコン13a
に信号処理回路8からの出力信号と、リミットスイッチ
10からの信号が入力されており、マイコン13aの出
力側には、モータ7をオン、オフ制御するモータオン、
オフ回路13bを介してモータ7が、またエアポンプ2
へ供給する電力を強または弱に切換える電力切換え回路
13cを介してエアポンプ2がそれぞれ接続されてい
る。
【0026】上記電力切換え回路13cは、図9に示す
ように入力端子13dに信号Hが入力すると発光するL
ED13e及びこのLED13eの発光により導通する
トライアック13fよりなるソリッドステートリレー1
3gと、ソリッドステートリレー13gの両端に並列接
続された小電力用抵抗器13hを有していて、入力側に
交流電源が、そして出力側にエアポンプ2が接続されて
いる。
【0027】また上記小電力用抵抗器13hの抵抗値
は、エアマット1の第1・第2系統エアセル群1,1
及びエア切換え弁6などから漏れる漏洩エア量を計算
し、計測値の60〜90%を補充及び吐出するために印
加する電圧を求めて、その電圧がソリッドステートリレ
ー13gのトライアック13fの非導通時にエアポンプ
2へ印加されるような値となるように設定されている。
【0028】次に上記構成されたエアマットのエア供給
装置の作用を図10ないし図12を用いて説明する。エ
アマット1を寝たきり老人や、病人などの床ずれ防止マ
ットとして使用する場合は、第1・第2系統エアセル群
,1内の圧力が250〜600mmAqの範囲と
なるよう圧力設定器9で設定値を設定する。
【0029】また排気後気圧は、給気後気圧の1/3〜
1/2の範囲、すなわち80〜300mmAqの範囲に
設定する。排気後気圧を給気後気圧の1/2以下とする
のは、給気ヱアセルと排気エアセルとの間の段差を大き
めにして、排気エアセル部分での血行を促進させるため
である。また排気後気圧の上限を300mmAqとする
のは、これを超えると床ずれ発生の可能性が高くなるか
らである。さらに80mmAqより低く設定すると患者
の体を支える力が弱くなり、体重によりセルが潰れてし
まい、体が床面に接触してしまう底付きが発生する虞が
あり、好ましくない。給気後気圧を前述のごとく250
ないし600mmAqの範囲に設定すると、給排気後の
気圧関係を1/3ないし1/2の範囲とすることがで
き、血行を促進する状態で患者に快適な寝心地を与える
ことができるようになる。
【0030】いま圧力設定器9でエアマット1内の給気
後気圧を例えば500mmAqに設定して運転を開始す
ると、エアポンプ2が駆動されて、エアポンプ2より吐
出されたエアは、エアチューブ12aにより消音器11
へ送られる。消音器11は区割された4室11aを有し
ていて、これら4室11aを通過する間に、エアポンプ
2で発生した圧力脈動のほとんどが平滑され、圧力脈動
のないエアがエアチューブ12bよりエア切換え弁6を
介してエアマット1の第1系統エアセル群1及び第2
系統エアセル群1へ供給され、第1・第2系統エアセ
ル群1,1内の給気後気圧が設定値の500mmA
qになるまで膨脹される。
【0031】第1・第2系統エアセル群1,1内の
給気後気圧が設定値の500mmAqを超えたところ
で、マイコン13aにより自動制御が開始される。
【0032】図10の(a)は、分配溝6jが第1排出
孔6e上に位置し、リミットスイッチ10がオンからオ
フへ切換った直後を示している。リミットスイッチ10
のオフにより、マイコン13aよりモータ・オフ信号が
出力され、回転子6bの回転は停止する。この時点から
始まる図12に示す停止期間T1は、マイコン13aの
内臓クロックによりリ所定期間、例えば約5分に設定さ
れる。この期間エアポンプ2からのエアはエア導入孔6
g、第1排出孔6e,エアチューブ3aを介して第1系
統エアセル群1に供給される。このとき、第1系統エ
アセル群1の気圧は圧力センサ5と信号処理回路8及
び制御回路13によるエアポンプ2の強/弱運転の切換
えによって約475mmAq〜525mmAqに維持さ
れている。
【0033】すなわち、初めに第1系統エアセル群1
の気圧が圧力設定器9の設定値より高いときは、圧力セ
ンサ5を含む信号処理回路8の出力がオンとなり、マイ
コン13aは電力切換え回路13cに対する制御信号を
オフ(L)にする。これによって電力切換え回路13c
の出力側には、抵抗器13hにより降下された電圧が出
力されるため、エアポンプ2は弱運転となり、エアポン
プ2からは、第1・第2系統エアセル群1,1及び
エア切換え弁6などから漏洩する漏洩エア量の60〜9
0%のエアしか、エア切換え弁6を介して第1系統エア
セル群1へ供給されないため、第1系統エアセル群1
の空気は徐々に減少し、同時に第1系統エアセル群1
の気圧も減少して、圧力設定器9の設定値500mm
Aqに対し、信号処理回路8内の電圧比較器8bのヒス
テリシス電圧の圧力換算値 (以下ヒステリシス圧力と
いう)の25mmAqを減じた圧力より低くなる。これ
により信号処理回路8の出力がオフとなり、それを受け
たマイコン13aは電力切換え回路13cに対する制御
信号をオン(H)とするため、電力切換え回路13cの
働きでエアポンプ2は「強運転」となって第1系統エア
セル群1に定格流量のエアを供給し、第1系統エアセ
ル群1の気圧を上昇させる。そして第1系統エアセル
群1の気圧が圧力設定器9の設定値500mmAqよ
り「ヒステリシス圧力」の25mmAq以上高くなる
と、信号処理回路8の出力が再びオンとなるため、上記
と同様にマイコン13a及び電力切換え回路13cの働
きでエアポンプ2は再び「弱運転」となる。
【0034】以下上記動作を繰返すことにより、第1系
統エアセル群1内の気圧は約475mmAq〜525
mmAqに維持される。またこの時点において第2系統
エアセル群1は排気され、約250mmAqを維持し
た状態で密封されている。
【0035】図10の(b)は、期間T1の経過後、マ
イコン13aからオン/オフ回路13bを介してモータ
・オン信号が出力され、回転子6bが図中の矢印X方向
へ回転を開始している状態を示している。これにより分
配溝6jは、第1排出孔6eの上から第2排出孔6fの
上へ移動し、第1系統エアセル群1への給気を停止
し、第2系統エアセル群1への給気を開始する。モー
タ7の駆動期間T2は、リミットスイッチ10がオンに
切換ることによりマイコン13aにより決定される。こ
の期間の途中で第2系統エアセル群1への給気が開始
されると同時に、上記圧力センサ5は第2系統エアセル
群1の低い気圧を検知して、上記信号処理回路8を経
由してマイコン13aと電力切換え回路13cに信号を
出し、エアポンプ2を「強運転」とする。そして今度は
第2系統エアセル群1の気圧が上記圧力設定器9の設
定値より上記ヒステリシス圧力以上高くなるまで、この
「強運転」は継続する。その後は、期間T1における場
合と同様の動作によりエアポンプ2の強/弱運転の切換
えが行われて、第2系統エアセル群1の気圧は約47
5mmAq〜525mmAqに維持される。
【0036】一方、第1系統エアセル群1の気圧はこ
の期間の途中で約475mmAq〜525mmAqの範
囲で密封される。以降、図11の(f)の状態となるま
で上記圧力センサ5は、第1系統エアセル群1の気圧
は検知しないことになる。図10の(c)は、期間T2
の経過後、マイコン13aよりモータ・オフ信号が出力
され、回転子6bが停止した状態を示している。停止期
間T3は約1分に設定される。期間T2及び期間T3の
間に第2系統エアセル群1への給気が行われる。図1
0の(c)の状態におけるエアマットの各エアセル群1
,1の圧力制御は、上記図10の(b)の状態にお
ける圧力制御とほぼ同様に行われる。図12に示す期間
T3の経過後、マイコン13aからモータ・オン信号が
出力されてモータ7は回転する。
【0037】図10の(d)は、モータ7の駆動期間T
4(約6秒)の経過後、モータ・オフ信号が出力されて
モータ7が停止した状態を示している。この期間T4
は、回転子6bの排気孔6kが第1排出孔6e上に位置
する時間に一致するように設定される。この位置で回転
子6bは、期間T5(約4秒)の間停止する。この期間
T5は、第1系統エアセル群1の排気時間であり、セ
ル内残圧が約250mmAqに低下するまでの時間とし
て調整される。期間T5の経過後、マイコン13aから
のモータ・オン信号によりモータ7は回転を開始し、期
間T6の間回転し続ける。この期間、上記圧力センサ
5、信号処理回路8、電力切換え回路13bなどによる
エアポンプ2の強/弱運転の切換えによる気圧の制御
は、第2系統エアセル群1に対してのみ行われる。
【0038】図11の(e)は、回転子6bの回転によ
りリミットスイッチ10が突起6nを通り過ぎ、オンか
らオフへ切換わった状態を示している。このオフ信号に
より、マイコン13aからモータ・オフ信号が出力され
てモータ7は停止する。この時点からマイコン13aに
より設定された期間、約5分の期間T7の間モータ7は
停止し続ける。この期間T7は、上述の期間T1と同様
の性質をもつ期間としてマイコン13aにより設定され
る。この間、第1系統エアセル群1は排気状態(残圧
約250mmAq)で密閉されるが、第2系統エアセル
群1は給気状態で、その気圧は上記図10の(a)の
状態に期間T1において、第1系統エアセル群1に対
して行われたものと同様の動作により、エアポンプ2の
強/弱運転の切換えによって約475mmAq〜525
mmAqに維持される。図12に示す期間T7の経過
後、マイコン13aからモータ・オン信号が出力されて
モータ7は回転を開始し、リミットスイッチ10がオン
になるまでの期間T8の間、回転し続ける。
【0039】図11の(f)は、モータ7の回転直後に
分配溝6jが第1排出孔6e上に位置し、第1系統エア
セル群1への給気が開始された状態を示している。こ
の状態では、第1系統エアセル群1への給気が開始さ
れると同時に、上記圧力センサ5は第1系統エアセル群
の低い気圧(残圧約250mmAq)を検知して、
上記信号処理回路8を経由してマイコン13aと電力切
換え回路13cに信号を出し、エアポンプ2を「強運
転」とする。そして再び第1系統エアセル群1の気圧
が、上記圧力設定器9の設定値より前記ヒステリシス圧
力以上高くなるまで、この「強運転」は継続する。その
後は、期間T1におけるのと同様の動作によりエアポン
プ2の強/弱運転の切換えが行われて、第1系統エアセ
ル群1の気圧は約475mmAq〜525mmAqに
維持される。
【0040】一方、第2系統エアセル群1の気圧は、
この期間の途中で約475mmAq〜525mmAqの
範囲で密封される。以後エア切換え弁6の次の回転周期
で再度、図10の(b)の状態となるまで上記圧力セン
サ5は第2系統エアセル群1の気圧は検知しないこと
になる。図11の(g)は、期間T8の終了時にリミッ
トスイッチ10が突起6m上に乗り上げて、スイッチ・
オンに切換った状態を示している。期間T8の経過後、
マイコン13aからモータ・オフ信号が出力されて、モ
ータ7は停止する。これに続く期間T9の間、モータ7
は停止する。期間T8及び期間T9の略全期間にわたっ
て、第1系統エアセル群1に給気がなされる。図11
の(g)の状態におけるエアマット1の各エアセル群1
,1の圧力制御は、前記図11の(f)の状態にお
ける圧力制御とほぼ同様に行われる。期間T9の経過
後、モータ7は回転を開始する。
【0041】図11の(h)は、回転子6bの回転によ
り排気孔6kが第2排出孔6f上に移動し、第2系統エ
アセル群1から排気が開始された状態を示している。
期間T10が経過したとき、排気孔6kは第2排出孔6
fに一致しており、この位置において続く期間T11
(約4秒間)の間モータ7は停止する。この停止期間T
11の間、第2系統エアセル群1の排気が続行され、
その気圧は約250mmAqにまで低下する。この期
間、上記圧力センサ5、信号処理回路8、電力切換え回
路13cなどによるエアポンプ2の強/弱運転の切換え
による気圧の制御は、第1系統エアセル群1に対して
のみ行われる。
【0042】この期間T11の経過後、マイコン13a
からモータ・オン信号が出力されてモータ7は回転駆動
し、排気孔6kは第2排出孔6f上を通り過ぎて排気動
作は終了する。そしてモータ7及び回転子6bの回転に
より、リミッットスイッチ10が突起6mを通り過ぎる
と、リミットスイッチ10はオフになってモータ7は停
止する。かかる状態において、第1系統エアセル群1
に対しては、期間T1における場合と同様によりエアポ
ンプ2の強/弱運転の切換えが行われて、セル内の気圧
は約475mmAq〜525mmAqの状態に維持され
る。
【0043】一方、第2系統エアセル群1は、約25
0mmAqの低圧状態に密封、維持される。このモータ
7及び回転子6bの回転している期間T12が終了する
と、第1及び第2エアセル群1,1の給気及び排気
動作の1サイクルが終了する。それ以後、再び期間T1
〜期間T12において同様のサイクルが繰返される。
【0044】以上の図10ないし図12に基づく作用説
明は、床ずれ防止用エアマットについてのものである
が、このエアマット1は健常者用エアマットとしても使
用できる。この場合、給気後気圧はエアポンプ2に設け
た調圧弁の調整により、また排気後気圧は期間T5を調
整するか、あるいは排気孔6kの小孔の数を加減するこ
とにより調整することができる。
【0045】なお上記実施の形態で説明した圧力センサ
5を含む信号処理回路8や、制御回路13などは、その
一例を示したもので、必ずしもこれら回路に限定される
ものではない。また信号処理回路8の出力は、マイコン
13aを経由せずに、直接電力切換え回路13cへ印加
するようにしてもよく、この場合信号処理回路8の出力
信号がオン(H)になったときに、電力切換え回路13
cへ入力される信号がオフ(L)となるよう信号をイン
バータなどで反転する必要がある。さらに上記実施の形
態では、エアポンプ2の電源に単相交流100Vを使用
したが、他の電源、例えば直流電源を使用しても勿論よ
い。
【0046】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、エアマ
ットへエアを供給する必要があるときにのみエアポンプ
を強運転し、エアマット内の圧力が設定値に達したら弱
運転に切換えて第1・第2系統エアセル群や、これに通
じる経路からの漏洩エア量に対応した量より少ないエア
がエアポンプより供給されるようにしたことから、従来
のエアポンプの運転及び停止を繰返すものに比べて、強
運転及び弱運転の切換え頻度を大幅に低減でき、これに
よって耳障りな騒音の低減が図れると共に、電圧スパイ
クなどの電気ノイズが発生することもないので、同一電
源に接続された電気機器や医療用計測器などに悪影響を
与える心配もない。
【0047】またエアポンプの運転及び停止を繰返すこ
とがないので、スイッチング素子の寿命が早期に低下す
るなどの不具合を生じることがないと共に、エアマット
内の圧力が大きく変動することがないので、安眠を妨げ
たり、底付きが発生して、使用者に不快感を与えるなど
の心配もない。
【0048】しかもエアポンプの弱運転時には、消費電
力が強運転時の20%以下でよいため経済的であると共
に、エアポンプの発熱量も少なくできるため、エアポン
プの耐久性向上も図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になるエアマット及びエ
ア供給装置を示す一部切欠斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態になるエア供給装置の平
面図である。
【図3】この発明の実施の形態になるエア供給装置に使
用されたエア切換え弁の断面図である。
【図4】この発明の実施の形態になるエア供給装置に使
用されたエア切換え弁の固定板の平面図である。
【図5】この発明の実施の形態になるエア供給装置に使
用されたエア切換え弁の回転子の平面図である。
【図6】この発明の実施の形態になるエア供給装置に使
用された圧力センサの正面図である。
【図7】この発明の実施の形態になるエア供給装置の信
号処理回路を示す回路図である。
【図8】この発明の実施の形態になるエア供給装置の制
御系を示す回路図である。
【図9】この発明の実施の形態になるエア供給装置の電
力切換え回路を示す回路図である。
【図10】(a)ないし(b)はこの発明の実施の形態
になるエア供給装置に使用されたエア切換え弁の作用説
明図である。
【図11】(e)ないし(h)はこの発明の実施の形態
になるエア供給装置に使用されたエア切換え弁の作用説
明図である。
【図12】この発明の実施の形態になるエア供給装置の
作用を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…エアマット、1…第1系統エアセル群,1…第
2系統エアセル群、2…エアポンプ、5…圧力センサ、
6…エア切換え弁、11…消音器、12a…エアチュー
ブ、13…制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−63080(JP,A) 特開 平4−132518(JP,A) 特開 昭63−19142(JP,A) 実公 平3−54737(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 27/10 A61G 7/057

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチューブ状エアセルよりなる第1
    系統エアセル群1及び第2系統エアセル群1を交互
    に配列することにより形成されたエアマット1と、予め
    圧力設定器9で設定された圧力の空気を所定時間毎に切
    換えて第1・第2系統エアセル群1,1へそれぞれ
    供給し、また所定時間毎に第1・第2系統エアセル群1
    ,1を大気へ開放するよう空気の供給及び排出を切
    換えるエア切換え弁6と第1系統エアセル群1及び
    第2系統エアセル群1内の圧力を検出する圧力センサ
    5と、圧力センサ5が検出した第1・第2系統エアセ
    ル群1,1内の圧力が、予め設定された設定値より
    低いときはエアポンプ2を強運転し、第1・第2系統エ
    アセル群1,1内の圧力が設定値より高くなったと
    きは、第1・第2系統エアセル群1,1及びこれに
    通じる経路からの漏洩エア量に対応した量より少ないエ
    アがエアポンプ2より供給されるよう、エアポンプ2を
    弱運転する制御回路13とを具備したことを特徴とする
    エアマットのエア供給装置。
  2. 【請求項2】 エアポンプ2の弱運転時、漏洩エア量
    60〜90%のエアがエアポンプ2より吐出されるよう
    エアポンプ2を制御してなる請求項1記載のエアマット
    のエア供給装置。
  3. 【請求項3】 エアポンプ2と圧力センサ5を接続する
    エアチューブ12aの途中に消音器11を接続してなる
    請求項1記載のエアマットのエア供給装置。
JP21209097A 1997-08-06 1997-08-06 エアマットのエア供給装置 Expired - Fee Related JP3314332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21209097A JP3314332B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 エアマットのエア供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21209097A JP3314332B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 エアマットのエア供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1146934A JPH1146934A (ja) 1999-02-23
JP3314332B2 true JP3314332B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=16616716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21209097A Expired - Fee Related JP3314332B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 エアマットのエア供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3314332B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230092311A (ko) * 2021-12-17 2023-06-26 손영배 에어메트리스용 공기순환 공급장치

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE344732T1 (de) 2000-01-21 2006-11-15 Seiko Epson Corp Tintenstrahlaufzeichnungsgerät
JP4488389B2 (ja) * 2000-02-10 2010-06-23 九州日立マクセル株式会社 床ずれ防止マット
JP2003074473A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Shin Meiwa Ind Co Ltd エアポンプユニット
JP5296372B2 (ja) * 2007-12-12 2013-09-25 株式会社モルテン エアベッド
KR101266051B1 (ko) * 2010-08-30 2013-05-21 이선구 욕창방지 매트리스용 에어펌프
JP6456614B2 (ja) * 2014-07-09 2019-01-23 パラマウントベッド株式会社 膨縮機能付きエアマットレス
JP6684340B2 (ja) * 2018-12-19 2020-04-22 パラマウントベッド株式会社 エアマットレス及びエアマットレスにおける制御方法
JP2023070906A (ja) 2021-11-10 2023-05-22 船井電機・ホールディングス株式会社 空気供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230092311A (ko) * 2021-12-17 2023-06-26 손영배 에어메트리스용 공기순환 공급장치
KR102593870B1 (ko) * 2021-12-17 2023-10-24 손영배 에어메트리스용 공기순환 공급장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1146934A (ja) 1999-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4068463B2 (ja) 膨張可能な支持体
US5189742A (en) Pressure controlled inflatable pad apparatus
JP3314332B2 (ja) エアマットのエア供給装置
JP3672938B2 (ja) 低電圧下における呼吸器用コンプレッサーの作動システムおよび方法
US20090100604A1 (en) Method of inflating, in alternating manner, a support device having inflatable cells, and a device for implementing the method
JPS63305864A (ja) 床ズレ防止マット用コントロ−ラ
JP2002146878A (ja) トイレ装置
WO1992007540A1 (en) A pressure controller
JP2005261817A (ja) 褥瘡予防用エアーマット装置
JPH0693643A (ja) 衛生洗浄装置
JP3945012B2 (ja) 面状採暖具
JP2998116B2 (ja) ふとん乾燥機
KR20220014468A (ko) 에어 매트리스 장치
JPH06257201A (ja) 衛生洗浄装置
JP2898802B2 (ja) エアマット
JP3048105B2 (ja) 電気カーペットの制御装置
JP3346025B2 (ja) 局部乾燥装置
JPH05317140A (ja) エアーマット
JPH0328853Y2 (ja)
KR20000021184A (ko) 진공 청소기의 출력 유지회로
KR0179609B1 (ko) 가습기의 진동자 온도 유지장치와 그 동작 제어방법
JPH0527565Y2 (ja)
JP3570096B2 (ja) 複数調整素子の並列制御システム
JPH0352299Y2 (ja)
JPH09151523A (ja) 衛生洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees