JP3312580B2 - ボール端子及びスティフナを有するフリップチップbga用テープ、及びこのbga用テープの製造方法、このbga用テープを用いたフリップチップ構造の半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

ボール端子及びスティフナを有するフリップチップbga用テープ、及びこのbga用テープの製造方法、このbga用テープを用いたフリップチップ構造の半導体装置及びその製造方法

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JP3312580B2 JP19105397A JP19105397A JP3312580B2 JP 3312580 B2 JP3312580 B2 JP 3312580B2 JP 19105397 A JP19105397 A JP 19105397A JP 19105397 A JP19105397 A JP 19105397A JP 3312580 B2 JP3312580 B2 JP 3312580B2
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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  • Wire Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボール端子及び
スティフナ付きフリップチップBGA(Ball GridArray)
用テープ、及びこのテープ上に半導体チップを搭載し、
この半導体チップの接続電極(パッド)に突起電極(バ
ンプ)を設け、このバンプを直接回路基板の配線パター
ンに接続するフリップチップ構造の半導体装置及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子(チップ)を回路基板
に搭載するに際してはチップから導出した突起電極(バ
ンプ)を回路基板上の配線パターンに直接電気的に接続
するか、ボンディングワイヤを用いて電気的に接続する
方法がある。
【0003】又、配線基板を薄くし小型化を図る手法に
TAB(Tape Automated Bonding)技術がある。
【0004】図6は、配線基板に薄いテープを用いた従
来のT−BGA(Tape-Ball GridArray)の概略構造を示
す断面図である。
【0005】略50μmの厚さのポリイミドフィルム6
に、略25μmの厚さの銅箔を張り合わせている。ケミ
カルエッチングにより銅箔には配線を形成し、この配線
とチップ1とはインナーリード8によって電気的に接続
されている。
【0006】チップ1は、樹脂3によってポリイミドフ
ィルム6に封止固定される。その後、はんだボール5の
取り付け及びスティフナ7の貼り付けが加熱工程を伴い
行われる。
【0007】このようなTAB技術は、配線基板が薄く
なり小形化が達成できるが、ポリイミド樹脂の吸水性が
高いため、チップ1の封止後のはんだボール5の取り付
け及びスティフナ7の貼り付けの際の加熱工程でポリイ
ミドフィルム6と封止用樹脂3との界面が剥離し易くな
る。又、樹脂3の吸湿が高い場合には、樹脂3にもクラ
ックが入る虞がある。これに伴い、インナーリードをも
変形させてしまうことがある。
【0008】これはポリイミド樹脂の通常の飽和吸水率
が、3%であり、プラスチック材の中では非常に高い部
類に属するからである。
【0009】スティフナ7は、薄いポリイミドフィルム
6を補強するため樹脂封止後で、はんだボール5の取り
付け加工前にエポキシ系の接着剤でポリイミドフィルム
6に貼り付けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリイ
ミドフィルム6中に吸収水分が残存している場合には、
スティフナ7と接着剤との間が、はんだボール5の形成
リフロー時に剥離してしまう。このため、チップ1の組
み込み後にはんだボール5を230〜250℃の加熱リ
フロー炉を用いて取り付ける場合には、充分な乾燥が必
要とされ、例えば、相対湿度10%で24時間以上の乾
燥が行われた。これは、通常、除湿乾燥及び除湿梱包と
言われ、乾燥後も乾燥窒素を充填して保管される。
【0011】このようにして乾燥されたポリイミドフィ
ルム6に対して接着剤を用いてはんだボール5が取り付
けられていた。
【0012】このように、ポリイミド樹脂の吸水性が高
いことに起因するポリイミドフィルム6と封止用樹脂3
との界面の剥離、又は、樹脂3の封止用クラック発生及
びこれに伴い、インナーリードの変形など、パッケージ
の信頼性を低下させ、歩留まりの低下により生産性を下
げるなどの結果をもたらしていた。
【0013】本発明は、上記事情に鑑み、吸水性が高い
ポリイミド樹脂製のテープを用いてもパッケージの信頼
性を低下させることなく、且つ生産性をも高めることの
できるボール端子及びスティフナ付きフリップチップB
GA用テープ、及びこのテープを用いたフリップチップ
構造の半導体装置及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のボール端子及びスティフナを有するフリッ
プチップBGA用テープは、ポリイミドフィルムより成
フレキシブル配線テープと、前記フレキシブル配線テ
ープの一方の面に貼り付け加工されるスティフナと、前
記フレキシブル配線テープの他方の面に接着された銅箔
に形成された配線パターン、インナーリード及びボール
端子形成用ランドに搭載されたボール端子と、より成る
ボール端子及びスティフナを有するフリップチップBG
A用テープであって、前記フレキシブル配線テープは、
その後の工程で半導体素子を搭載し、樹脂封止されるも
のである。
【0015】又、本発明のBGA用テープの製造方法
は、銅箔を一方の全面に接着したフレキシブル配線テー
プを用意する工程と、前記銅箔をエッチングし配線パタ
ーン、インナーリード及びボール端子形成用ランドを形
成する工程と、前記フレキシブル配線テープの他方の面
に接着剤を介してスティフナを貼り付け加工する工程
と、前記スティフナの貼り付け加工後に前記接着剤を硬
化し、乾燥するための加熱工程と、前記ボール端子形成
用ランドにボール端子を形成する工程と、より構成され
る。
【0016】又、本発明のBGA用テープを用いたフリ
ップチップ構造の半導体装置は、フレキシブル配線テー
プと、前記フレキシブル配線テープの一方の面に貼り付
け加工されるスティフナと、前記フレキシブル配線テー
プの他方の面に接着された銅箔に形成された配線パター
ン、インナーリード及びボール端子形成用ランドに搭載
されたボール端子と、より成るボール端子及びスティフ
ナを有するフリップチップBGA用テープと、前記フレ
キシブル配線テープ上に搭載され、前記インナーリード
に接続される半導体素子と、前記半導体素子を前記フレ
キシブル配線テープに封止固定する樹脂と、より構成さ
れる。
【0017】更に、本発明のこのBGA用テープを用い
たフリップチップ構造の半導体装置の製造方法は、銅箔
を一方の全面に接着したフレキシブル配線テープを用意
する工程と、前記銅箔をエッチングし配線パターン、イ
ンナーリード及びボール端子形成用ランドを有するフリ
ップチップBGA用テープを形成する工程と、前記フレ
キシブル配線テープの他方の面に接着剤を介してスティ
フナを貼り付け加工する工程と、前記スティフナの貼り
付け加工後に前記接着剤を硬化し、乾燥するための加熱
工程と、前記インナーリードに接続され、前記フレキシ
ブル配線テープ上に半導体素子を搭載する工程と、前記
半導体素子の搭載後に前記フレキシブル配線テープのボ
ール端子形成用ランドにボール端子を接続する工程と、
より構成される。
【0018】更に、本発明のこのBGA用テープを用い
たフリップチップ構造の半導体装置の製造方法は、銅箔
を一方の全面に接着したフレキシブル配線テープを用意
する工程と、前記銅箔をエッチングし配線パターン、イ
ンナーリード及びボール端子形成用ランドに搭載された
ボール端子とを有するフリップチップBGA用テープを
形成する工程と、前記インナーリードに接続され、前記
フレキシブル配線テープ上に半導体素子を搭載する工程
と、前記半導体素子の搭載後に前記フレキシブル配線テ
ープの他方の面にスティフナの貼り付け加工をする工程
と、より構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態を示
し、BGA用テープを部分的に断面にしてその構成を示
す図、図2は、本発明の第1の実施の形態を示し、ボー
ル端子及びスティフナ付きフリップチップBGA用テー
プの平面図、及び図3は、図2の部分的拡大図である。
図2に示す前記テープ15における番号16は送り孔、
図3に示す番号17はデバイスホールである。
【0021】図2、図3に示すBGA用テープ15は、
以下のように形成する。
【0022】図1に示すフレキシブル配線テープ、例え
ばポリイミド樹脂より成るポリイミドフィルム6で、例
えば35mm幅で0.07mmの厚さのものを用意する。
【0023】このポリイミドフィルム6の一方の面の全
面には、厚さ0.035mmの銅箔をエポキシ系の接着剤
を用いて接着する。
【0024】その後、ホトケミカルエッチングによっ
て、前記銅箔に配線パターン、はんだボール形成用のラ
ンド及び半導体素子接続用のインナーリード8を形成す
る。
【0025】これらはんだボール形成用のランド及び半
導体素子接続用のインナーリード8を除く前記銅箔の配
線パターンの全面に、エポキシ系のソルダーレジストを
印刷してから、前記はんだボール形成用ランド及び半導
体素子接続用のインナーリード8に0.5μmの厚さの
ニッケルめっき下地の上に厚さ1.0μmの金めっきを
施した。
【0026】前記ポリイミドフィルム6の他方の面に対
しては、厚さ1.0mmの銅の金属板を窓枠状に加工した
スティフナ7がエポキシ系の接着剤で貼り付け加工され
る。貼り付け条件は、160℃の温度で3秒間、20kg
/cm2 の圧力を加えて行った。この時点では、BGA用
テープ15上には半導体素子は搭載されず、電気的には
接続されていないので、スティフナ加工工程では、充分
な熱と圧力とを掛けることが可能である。
【0027】又、銅製のスティフナ7には、貼り付け加
工前に妨錆のために2μmの厚さニッケルめっきを施し
た。
【0028】銅製のスティフナ7の貼り付け加工後、エ
ポキシ系の接着剤を硬化させるために、150℃の温度
で5時間保持した。この間に前記ポリイミドフィルム6
のポリイミド樹脂に含まれる水分は充分に乾燥された。
【0029】上述した前記スティフナ7の貼り付け加工
後に前記接着剤を硬化し、乾燥するための加熱工程は、
この後のボール形成工程において前記スティフナ7が前
記ポリイミドフィルム6中に吸収水分が残存しているこ
とに起因して前記ポリイミドフィルム6から剥離するの
を防ぐためである。
【0030】次に、先にホトケミカルエッチングによっ
て形成されたボール形成用ランドに複数個のはんだボー
ル5を図1に示すように搭載する。
【0031】はんだボール5は、直径0.6mmのSn−
37Pb重量%の共晶はんだボールが用いられ、ボール
形成用ランドに置く前にはんだボールの片面に低腐食性
のロジン系RMAフラックス(塩素含有量0.3%)を
付ける。
【0032】複数個のはんだボールを整列させ、夫々前
記ボール形成用ランドに搭載し、230℃の後述するリ
フロー炉に約5分間通して、前記はんだボール5を前記
ボール形成用ランドに接続した。前記ボール形成用ラン
ドには金めっきがされていて、はんだボールとの濡れ性
は非常に良い。
【0033】上述したはんだボール5の形成後に、前記
低腐食性のロジン系RMAフラックスを洗浄した。この
洗浄には、ノニオン、アニオン両性の界面活性剤を添加
した水系の洗浄剤を用い、常温で超音波を付加しながら
約30分間行った。
【0034】この洗浄は、前記フラックスから発生する
蒸発成分による汚染の除去のために行われる。即ち、前
記フラックス中に包含されている成分は、ロジン、高級
アルコール、ワックス、石油系溶剤、パラフィン系炭化
水素、界面活性剤、アミン系キレート活性剤、及び微量
の塩素化合物である。従って、発生蒸気は、幾分腐食性
があり、有機揮発成分を含むので、金めっき面を汚染す
る。
【0035】このようにして生じた汚染膜は、上記水系
の洗浄剤、又は、溶剤系の洗浄剤を選定することによっ
て、洗浄工程によって除去される。
【0036】特に、上述した洗浄工程は、インナーリー
ドの金めっきと前記ボール形成ランドの洗浄に効果的で
ある。
【0037】通常、テープのインナーリードには、半導
体素子の金バンプと接続するために0.5μm程度の厚
さのニッケルめっき下地の上に、1.0μm程度の厚さ
の金めっきが施されている。
【0038】このインナーリード側の金めっきが、前記
はんだボール形成時の加熱工程で、汚染されると、半導
体素子の金バンプと接続する際に障害となる。
【0039】しかしながら、このような汚染は、前記使
用したフラックスに応じて選定された水系の洗浄剤、又
は、溶剤系の洗浄剤を用いた洗浄工程によって、除去さ
れた。
【0040】上記洗浄工程は、前記ポリイミドフィルム
6を巻き取る巻き取り方式で行われ、洗浄後の乾燥も同
時に連結された乾燥炉を通して行われる。洗浄後の乾燥
工程も、連結されている乾燥炉を通して行われる。乾燥
時間は、120℃で30分間である。
【0041】上述の洗浄の効果をオージェによって分析
したところフラックス成分から発生する有機物の検出は
認めらなかった。
【0042】上述したように、本発明の前記テープ15
のポリイミドフィルム6の面にスティフナ7が前段階で
エポキシ系の接着剤で貼り付けられる。
【0043】このポリイミドフィルム6は、図4に示す
ように、リール18に巻回されて送り出される。前記リ
ール18から送り出された前記テープ15は、はんだボ
ール搭載機21を通ることによって、複数のはんだボー
ルが連続して搭載される。
【0044】複数のはんだボールが搭載された前記テー
プ15は、リフロー炉20を経由して、巻き取り機19
で巻き取られる。
【0045】銅製のスティフナ7の貼り付け加工後、エ
ポキシ系の接着剤を硬化させるために、150℃の温度
で5時間保持した。この間に前記ポリイミドフィルム6
のポリイミド樹脂に含まれる水分は充分に乾燥された。
【0046】上述した一連の工程において、前記スティ
フナ7の貼り付け加工後には、前記接着剤を硬化、乾燥
するための加熱工程が行われ、前記ポリイミドフィルム
6中に水分が除去されているので前記ポリイミドフィル
ム6と前記スティフナ7との間で剥離は生じなかった。
【0047】従来の自動貼り付け機によるスティフナの
フィルム上への貼り付けは、個々のパッケージの完成後
に行われていた。相対湿度10%の雰囲気から解放し
て、接着剤でスティフナを貼り付け加工するが、その段
階で、ポリイミドフィルムで水分の吸収が起こってしま
う。
【0048】これに対して、本発明の上記第1の実施の
形態では、長尺のテープ15へのスティフナ貼り付け後
の接着剤の硬化加熱工程で充分乾燥される。その後、直
ちにはんだボール形成のためのリフロー炉20に送ら
れ、連続してはんだボールが形成され、前記ポリイミド
フィルム6に再度水分が吸収されることはない。
【0049】上述のようにして製造されたボール付きテ
ープ15に半導体素子をフリップチップ方式で接続し
た。
【0050】フリップチップ構造の半導体装置は、半導
体素子の電極部分に突起電極(バンプ)を形成し、ワイ
ヤボンディグや、TAB(Tape Automated Bonding)など
を用いずに、直接、配線パターンの突起電極に位置する
部分に接続する方法である。
【0051】上記第1の実施の形態では、配線パターン
のインナーリードの先端にエポキシ系の導電性ペースト
を印刷し、その上にフリップチップマウンターを用いて
前記半導体素子を搭載した後、温度150℃で1時間、
エポキシ系の導電性ペーストを硬化させた。この時の温
度では前記はんだボールの溶融の問題は生じなかった。
【0052】図5は、本発明の第2の実施の形態を示
し、ポリイミドフィルム6に貼着されている銅箔23を
ホール22を通して押し下げ、ソルダーレジスト24面
を越えて突起形状25に加工する。突起形状25は、金
型パンチングツールを用いて連続的に行うことができ
る。
【0053】この突起形状25の加工工程には、はんだ
ボール形成のときのような加熱工程を必要としないた
め、工程が単純化される。
【0054】本発明の第3の実施の形態として、はんだ
ボールの代わりに銅の金属球を用いた。銅の金属球の取
り付けには、前記ポリイミドフィルム6のボール形成用
ランドに共晶はんだペーストを印刷してから、その上に
金属球を搭載して、リフロー炉20を通した。
【0055】本発明の第4の実施の形態として、銅の金
属板を窓枠状に加工したスティフナ7の代わりに316
のステンレス箔を使用した。めっき加工が不要となる利
点がある。
【0056】本発明の第5の実施の形態として、スティ
フナ7としてアルミ箔を用いた。この場合もめっき加工
が不要となる。
【0057】本発明の第6の実施の形態として、Sn−
37Pb重量%の共晶はんだボール5の代わりにPb−
10重量%Snの高温はんだボールを用いた。
【0058】Pb−10重量%のフラックス含有のはん
だペーストをポリイミドフィルム6のボール形成用ラン
ドにメタルマスクを用いて部分印刷してからボールを搭
載し、260℃の温度に保持されたリフロー炉20を通
した。高温はんだボールは、フラックスと、はんだペー
ストとの作用で銅配線ランドに接続された。
【0059】本発明の第7の実施の形態として、はんだ
ボール5としてSn−3.5重量%Agのフラックス含
有のはんだペーストをポリイミドフィルム6のボール形
成用ランドにメタルマスクを用いて部分印刷してからボ
ールを搭載し、260℃の温度に保持されたリフロー炉
20を通した。高温はんだボールは、フラックスと、は
んだペーストとの作用で銅配線ランドに接続された。
【0060】本発明の第8の実施の形態として、第1の
実施例のスティフナ7として金型で打ち抜き加工して製
作したガラスエポキシ基板(FR−4)を使用した。
【0061】本発明の第9の実施の形態として、第6の
実施の形態においてボールとしてポリイミド樹脂の球体
を用い、この球体に蒸着によって銅の薄膜を500Aの
厚さに形成する。その後、電気銅めっきを10μmの厚
さめっきする。次いで、Sn/Pb共晶はんだめっきを
10μmの厚さ施した。
【0062】このようにして、製作されたボールのポリ
イミド樹脂は、300℃の耐熱性を有しているので組み
立て工程の加熱条件に耐える他、はんだめっきを施して
いるので基板の実装時のはんだ接続性に優れる利点を有
する。
【0063】本発明の第10の実施の形態として、ボー
ルの取り付けは、従来通り、半導体素子の搭載後とし、
スティフナのみを半導体素子の搭載前のテープの段階で
前記ポリイミドフィルムにエポキシ系の接着剤を用いて
貼り付け加工する。
【0064】この場合も、従来欠点とされていたスティ
フナを半導体素子の搭載後に貼り付ける作業での接着剤
の硬化による加熱工程での機能劣化や、封止樹脂におけ
るクラックの発生を防ぐことができる。
【0065】本発明の第11の実施の形態として、ステ
ィフナの取り付けは、従来通り、半導体素子の搭載後と
し、はんだボールのみを半導体素子の搭載前のテープの
段階で前記ポリイミドフィルムに取り付けた。
【0066】スティフナの取り付けのないまま、リフロ
ー炉内でのはんだボールの加工は、テープの平坦性に問
題が生じたが、リフロー炉内にガイドレールを設け、は
んだボールの移動を防いだ。
【0067】この場合も、はんだボールを半導体素子の
搭載前のテープの段階で取り付けたことにより、封止樹
脂におけるクラックの発生を防ぐことができた。
【0068】上述した本発明の第1乃至第11のいずれ
の実施の形態においても、半導体素子の搭載前にテープ
上にはんだ等のボール端子及び/又は、スティフナの取
り付けを行うことにより、ポリイミド樹脂の吸水性が高
いことに起因するポリイミドフィルムと封止用樹脂との
界面の剥離、又は、封止用樹脂のクラック発生及びこれ
に伴う、インナーリードの変形を防ぐことができた。
【0069】この半導体素子の搭載前にテープ上にはん
だ等のボール端子及び/又は、スティフナの取り付けを
行うという考え方は、後工程ではんだボールが汚染され
ることを懸念して実行されなかったが、半導体素子の組
み立て条件を最適化することによって可能であることが
実証された。これは、従来のリードフレームが金型など
のパンチング抜き加工でインナーリードとアウターリー
ドとが形成されるが、この場合、インナーリードが本発
明のBGAの配線基板に相当し、アウターリードが本発
明のBGAのボールに相当することからも、理にかなっ
ていると言える。
【0070】
【発明の効果】本発明は、吸水性が高いポリイミド樹脂
製のテープを用いても、ポリイミドフィルムと封止用樹
脂との界面の剥離、又は、樹脂のクラック発生及びこれ
に伴い、インナーリードの変形など、パッケージの信頼
性を低下させ、歩留まりの低下に繋がる要因を除き、生
産性を高めることのできるボール端子及びスティフナ付
きフリップチップBGA用テープを得ることができる。
【0071】又、このテープを用いたフリップチップ構
造の半導体装置及びその製造方法は、インナーリードの
変形がなく、ボール及び/又は、スティフナはの取り付
け加工が確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すBGA用テー
プを部分的に断面してその構成を示す図。
【図2】本発明の第1に実施の形態を示し、ボール端子
及びスティフナ付きフリップチップBGA用テープの平
面図。
【図3】図2の部分的拡大図。
【図4】本発明のBGA用テープの製造工程を説明する
図。
【図5】本発明のBGA用テープのボール端子の他の実
施例を示す断面構成図。
【図6】従来のT−BGA(Tape-Ball Grid Array)の概
略構造を示す断面図。
【符号の説明】
5 ボール端子 6 フレキシブル配線テープ 7 スティフナ 8 インナーリード
フロントページの続き (72)発明者 亀山 康晴 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社システムマテリアル研究所内 (56)参考文献 特開 平8−51128(JP,A) 特開 平10−4150(JP,A) 特開 平10−144735(JP,A) 特開 平10−209224(JP,A) 特開 平10−56110(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H01L 23/02 H01L 23/12 H01L 23/36

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイミドフィルムより成るフレキシブル
    配線テープと、前記フレキシブル配線テープの一方の面
    に貼り付け加工されるスティフナと、前記フレキシブル
    配線テープの他方の面に接着された銅箔に形成された配
    線パターン、インナーリード及びボール端子形成用ラン
    ドに搭載されたボール端子と、より成るボール端子及び
    スティフナを有するフリップチップBGA用テープであ
    って、 前記フレキシブル配線テープは、その後の工程で半導体
    素子を搭載し、樹脂封止されるものであることを特徴と
    するボール端子及びスティフナを有するフリップチップ
    BGA用テープ
  2. 【請求項2】前記ボール端子は、金属ボールより成るこ
    とを特徴とする請求項1記載のフリップチップBGA用
    テープ。
  3. 【請求項3】前記金属ボールは、Pb−Sn系共晶及び
    高温はんだ、Ag−Sn系高温はんだ、又は銅のいずれ
    かから成ることを特徴とする請求項2記載のフリップチ
    ップBGA用テープ。
  4. 【請求項4】前記ボール端子は、プラスチックにめっき
    加工を施した導電性ボール端子であることを特徴とする
    請求項1記載のフリップチップBGA用テープ。
  5. 【請求項5】前記プラスチックにめっき加工を施した導
    電性ボール端子は、ポリイミド樹脂の球体に銅めっきを
    施し、更にはんだめっきを施したことを特徴とする請求
    項4記載のフリップチップBGA用テープ。
  6. 【請求項6】前記ボール端子は、前記銅箔を前記フレキ
    シブル配線テープ面より突出するよう曲げ加工して形成
    されることを特徴とする請求項1記載のフリップチップ
    BGA用テープ。
  7. 【請求項7】前記スティフナは、アルミ箔より成ること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    フリップチップBGA用テープ。
  8. 【請求項8】前記スティフナは、ステンレス箔より成る
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載のフリップチップBGA用テープ。
  9. 【請求項9】前記スティフナは、金型で打ち抜き加工し
    たガラスエポキシ基板(FR−4)より成ることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のフリッ
    プチップBGA用テープ。
  10. 【請求項10】銅箔を一方の全面に接着したフレキシブ
    ル配線テープを用意する工程と、前記銅箔をエッチング
    し配線パターン、インナーリード及びボール端子形成用
    ランドを形成する工程と、前記フレキシブル配線テープ
    の他方の面に接着剤を介してスティフナを貼り付け加工
    する工程と、前記スティフナの貼り付け加工後に前記接
    着剤を硬化し、乾燥するための加熱工程と、前記ボール
    端子形成用ランドにボール端子を形成する工程と、より
    成ることを特徴とするBGA用テープの製造方法。
  11. 【請求項11】前記ボール端子を形成する工程は、ボー
    ル搭載機において複数個のボールを連続して形成するこ
    とを特徴とする請求項10記載のフリップチップBGA
    用テープの製造方法。
  12. 【請求項12】フレキシブル配線テープと、前記フレキ
    シブル配線テープの一方の面に貼り付け加工されるステ
    ィフナと、前記フレキシブル配線テープの他方の面に接
    着された銅箔に形成された配線パターン、インナーリー
    ド及びボール端子形成用ランドに搭載し接続されたボー
    ル端子と、より成るボール端子及びスティフナを有する
    フリップチップBGA用テープと、前記フレキシブル配
    線テープ上に搭載され、前記インナーリードに接続され
    る半導体素子と、前記半導体素子を前記フレキシブル配
    線テープに封止固定する樹脂と、より成るフリップチッ
    プ構造の半導体装 置。
  13. 【請求項13】前記フレキシブル配線テープは、ポリイ
    ミドフィルムより成ることを特徴とする請求項12記載
    フリップチップ構造の半導体装置。
  14. 【請求項14】銅箔を一方の全面に接着したフレキシブ
    ル配線テープを用意する工程と、前記銅箔をエッチング
    し配線パターン、インナーリード及びボール端子形成用
    ランドを有するフリップチップBGA用テープを形成す
    る工程と、前記フレキシブル配線テープの他方の面に接
    着剤を介してスティフナを貼り付け加工する工程と、前
    記スティフナの貼り付け加工後に前記接着剤を硬化し、
    乾燥するための加熱工程と、前記インナーリードに接続
    され、前記フレキシブル配線テープ上に半導体素子を搭
    載する工程と、前記半導体素子の搭載後に前記フレキシ
    ブル配線テープのボール端子形成用ランドにボール端子
    を接続する工程と、より成ることを特徴とするBGA用
    テープを用いたフリップチップ構造の半導体装置の製造
    方法。
  15. 【請求項15】銅箔を一方の全面に接着したフレキシブ
    ル配線テープを用意する工程と、前記銅箔をエッチング
    し配線パターン、インナーリード及びボール端子形成用
    ランドに搭載されたボール端子とを有するフリップチッ
    プBGA用テープを形成する工程と、前記インナーリー
    ドに接続され、前記フレキシブル配線テープ上に半導体
    素子を搭載する工程と、前記半導体素子の搭載後に前記
    フレキシブル配線テープの他方の面にスティフナの貼り
    付け加工をする工程と、より成ることを特徴とするBG
    A用テープを用いたフリップチップ構造の半導体装置の
    製造方法。
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