JP3312493B2 - ダンパ及びこれを用いた足踏みパーキングブレーキ - Google Patents

ダンパ及びこれを用いた足踏みパーキングブレーキ

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ダンパ、例えば足踏み
パーキングブレーキのペダルアーム、大型回転窓、自動
車等のリクライニングシート等の回動する部材に対して
その回動に所定の抵抗力を与えるに適したダンパに関す
る。 【0002】 【従来の技術】この種のダンパとして、例えば、ハウジ
ングと、このハウジングに対して回転自在に設けられ、
ハウジングに対する相対的回転でハウジング内に封入さ
れた粘性体に粘性剪断抵抗を生じさせる回転体とを具備
したタイプのものが、従来提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところでこの従来のタ
イプのダンパでは、作動中におけるハウジングと回転体
との互いの間の相対回転速度が同一である場合には、ハ
ウジングに対する回転体のいずれの回転位置でも、発生
する抵抗力が同一となるため、例えば、足踏みパーキン
グブレーキのペダルアームの初期位置への復帰をスムー
ズに行わせるものとして用いる場合において、ペダルア
ームへの踏み込み解除の直後の抵抗力を十分なものとし
て設計すると、ペダルアームが初期位置に回動復帰され
る近傍での抵抗力が必要以上に大きくなり、したがって
ペダルアームの初期位置までの復帰時間が遅くなること
となり、これに対して、ペダルアームが初期位置に復帰
される近傍での抵抗力を低くして設計し、ペダルアーム
の初期位置までの復帰時間を所望のものとすると、ペダ
ルアームへの踏み込み解除直後の抵抗力が十分なものと
ならず、初期位置まで勢いよく回動してペダルアームが
ストッパに激突して、打音及び衝撃によるペダルアー
ム、ストッパの破損等の虞がある。 【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、例えば足踏みパー
キングブレーキのペダルアーム、大型回転窓、自動車等
のリクライニングシート等の回動する部材に対してその
回動に所定の抵抗力を与えるに適したダンパを提供する
ことにある。 【0005】また本発明の他の目的とするところは、回
動する部材に対して復帰回動速度、復帰所要時間を所望
のものにすることができ、初期位置でのストッパ等への
激突を回避し得て、打音、衝撃による破損等の虞をなく
し得るダンパを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、回転自在に取り付けるための取り付け部位を具備し
た第一の回転体と、この第一の回転体との間で粘性体を
収容する隙間を形成して第一の回転体に相対的に回転自
在に設けられた第二の回転体と、取り付け部位を中心と
する第一の回転体の回転量を第二の回転体に非線形的に
伝達すると共に、取り付け部位を中心とする第一の回転
体の回転において、第一の回転体と第二の回転体との互
いの相対的な回転で生じる粘性体の粘性抵抗に起因する
取り付け部位を中心とする第一の回転体の回転に対して
の抵抗力を変化させる回転伝達手段とを具備したダンパ
によって達成される。 【0007】更に、本発明によれば前記目的は、上記の
ダンパをペダルアームに用いてなる足踏みパーキングブ
レーキによっても達成される。 【0008】本発明の回転伝達手段としては、前記抵抗
力を、第一の回転体と第二の回転体との回転角に基づい
て変化させるように、構成されているもの、又は、第一
の回転体に対する第二の回転体の回転トルク半径を変化
させて抵抗力を変化させるように、構成されているもの
であってもよく、その好ましい一例として、取り付け部
位と同位置において第一の回転体に回転自在に一端が取
り付けられてなる第一のアームと、一端が第二の回転体
に固着されてなる第二のアームと、第一のアームの他端
に対して第二のアームの他端を相対的に移動自在にかつ
回転自在に係合させる係合手段とを具備しているものを
挙げることができるが、ここで、係合手段が、第一及び
第二のアームのうち一方のアームの他端に形成された嵌
合溝と、この嵌合溝に移動自在に嵌装された駒と、この
駒を回転自在に支持して、第一及び第二のアームのうち
他方のアームの他端に設けられた軸体とを具備していて
も、また、第一及び第二のアームのうち一方のアームの
他端に形成された嵌合溝と、この嵌合溝に移動自在に嵌
装された駒と、この駒が固着されて、第一及び第二のア
ームのうち他方のアームの他端に回転自在に設けられた
軸体とを具備していても、更には、第一及び第二のアー
ムのうち一方のアームの他端に形成された嵌合溝と、こ
の嵌合溝に移動自在に嵌装されて、第一及び第二のアー
ムのうち他方のアームの他端に設けられた円筒体又は円
柱体とを具備していてもいずれであってもよく、要は、
第一のアームの他端に対して第二のアームの他端を相対
的に移動自在にかつ回転自在に係合させるものであれば
よい。 【0009】本発明では、第一の回転体と第二の回転体
との互いの相対的な回転において、隙間に収容された粘
性体に粘性抵抗を発生させて、これによりダンパ機能を
得るものであるが、好ましい例では、主に、粘性剪断抵
抗を発生させるようにして、これによりダンパ機能を得
るようにしてもよい。粘性体としては、粘性係数100
0〜400000ポアズ程度の粘性体、例えばシリコン
オイル等が好ましいが、これに限定されず、他の粘性
体、例えば粘性流体でもよい。 【0010】 【作用】本発明のダンパでは、第一の回転体が取り付け
部位を中心として回転されると、回転伝達手段を介して
第二の回転体が第一の回転体に対して相対的に回転され
る。この第一の回転体と第二の回転体との相対的回転
で、隙間に収容された粘性体に粘性抵抗が発生し、これ
が第一の回転体と第二の回転体との相対的回転に対する
抵抗力となり、第一の回転体を回転する部材、例えば足
踏みパーキングブレーキのペダルアームに対してのダン
パ作用を行う。そして回転伝達手段が取り付け部位を中
心とする第一の回転体の回転量を第二の回転体に非線形
的に伝達すると共に、取り付け部位を中心とする第一の
回転体の回転において、第一の回転体と第二の回転体と
の互いの相対的な回転で生じる粘性体の粘性抵抗に起因
する取り付け部位を中心とする第一の回転体の回転に対
しての抵抗力を変化させるため、取り付け部位を中心と
する第一の回転体の任意の回転位置で所望の回転抵抗を
得ることができる。 【0011】次に本発明を、図に示す好ましい具体例を
参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら具
体例に何等限定されないのである。 【0012】 【具体例】図1及び図2において、本例のダンパ1は、
回転自在に取り付けるための取り付け部位3を具備した
第一の回転体4と、回転体4との間で粘性体5を収容す
る隙間6を形成して回転体4に相対的に回転自在に設け
られた第二の回転体7と、取り付け部位3を中心とする
回転体4の回転量を回転体7に非線形的に伝達すると
に、取り付け部位3を中心とする回転体4の回転におい
て、回転体4と回転体7との互いの相対的な回転で生じ
る粘性体5の粘性抵抗に起因する取り付け部位3を中心
とする回転体4の回転に対しての抵抗力を変化させる回
転伝達手段8とを具備している。なお、本例では回転体
4と回転体7との互いの相対的な回転で粘性体5に粘性
剪断抵抗を発生させるようにしている。 【0013】回転体4は、一方の半割り体であるハウジ
ング本体11と、他方の半割り体である蓋体12とを具
備し、粘性体5を収容する収容室13を内部に形成した
ハウジング14からなり、ハウジング本体11と蓋体1
2とは、その合わせ面15及び16でぴったりと合わせ
られてリベット17により互いに離れないように固着さ
れている。ハウジング本体11と蓋体12との合わせ面
15及び16から粘性体5が漏れ出さないように、シー
ルリング18が蓋体12の合わせ面16に形成された環
状凹所19に嵌装されている。ハウジング本体11は、
概略楕円板状の基部21と、基部21の一方の面22か
ら一体的に突出して形成された円柱状の軸部23と、基
部21の他方の面24において開口して基部21及び軸
部23に亘って伸びかつ軸部23と同心に形成された嵌
着穴25とを具備しており、取り付け部位3に相当する
部位には、貫通孔26が形成されている。蓋体12は、
概略楕円板状の基部31と、基部31の一方の面32か
ら一体的に突出して軸部23と同心に形成された円筒部
33と、円筒部33から内方に一体的に形成された内方
環状鍔部34とを具備しており、取り付け部位3に相当
する部位には、貫通孔26と同心かつ同形の貫通孔35
が形成されている。 【0014】回転体7は、収容室13に配された環状板
部41と、環状板部41から一体的に突出して軸部23
と同心に形成されて、軸部23に回転自在に嵌着された
円筒状部42とを具備しており、円筒状部42において
小径の円筒状部43の外周面には、突条44が複数個円
周方向に一体的に形成されている。円筒部33と円筒状
部42との間にも、粘性体5が漏れ出さないように、シ
ールリング45が設けられている。 【0015】回転伝達手段8は、本例では、取り付け部
位3と同位置において回転体4に回転自在に一端51が
取り付けれられてなる第一のアーム52と、一端53が
回転体7に固着されてなる第二のアーム54と、アーム
54の他端56に対してアーム52の他端55を相対的
にA方向に移動自在にかつB方向に回転自在に係合させ
る係合手段57とを具備している。アーム52の一端5
1は、円筒状に形成されて、貫通孔26及び35に回転
自在に挿着されて、これにより回転体4に回転自在に取
り付けれられている。円筒状の一端51には、アルミ製
のカラー61が、一端51の内周面及びカラー61の外
周面にそれぞれ形成された歯62及び63の相互の噛み
合いで互いに相対的に回転しないようされて、嵌着され
ている。円筒状に形成されたアーム54の一端53は、
その内周面に形成された複数個の条溝71に突条44が
嵌合されて、相互に相対的に回転しないように、回転体
7に固着されている。係合手段57は、本例では、アー
ム54の他端56にA方向に伸びて形成された嵌合溝7
6と、嵌合溝76にA方向に移動自在に嵌装された直方
体形状の駒77と、駒77をB方向に回転自在に支持し
て、アーム52の他端55に一体的に設けられた円柱状
の軸体79とを具備している。 【0016】以上のように形成されたダンパ1は、例え
ば図3に示すように、足踏みパーキングブレーキ81に
適用される。ここで、ダンパ1は、カラー61の貫通孔
82に挿入されたボルト83によりアーム52の一端5
1が自動車の車体84に回転しないように固定されて用
いられる。そして足踏みパーキングブレーキ81のペダ
ルアーム85は、一方では、アーム52の一端51が自
動車の車体84に固定される同位置において、車体84
に回転自在に取り付けられ、他方では、回転体4に対す
る回転体7の回転中心において回転体4に連結されるよ
うに、ペダルアーム85に一体形成された軸部91が嵌
着穴25に嵌着されて用いられる。なお、本発明では、
ペダルアーム85は回転体4に対する回転体7の回転中
心において回転体4に連結される必要はなく、他の箇所
であってもよい。ペダルアーム85は、ペダル初期回動
位置(図3に示す位置)に回動復帰されるように、弾性
手段92により付勢されている。本例では、アーム52
の回転中心93とアーム54の回転中心94とを結ぶ線
95と、アーム52の回転中心93と駒77の回転中心
96とを結ぶ線97と交差角αがペダル初期回動位置で
は50°で、ペダル最大踏み込み位置(図4に示す位
置)では0°になるように、ダンパ1及びペダルアーム
85はそれぞれ取り付けられている。 【0017】以上のように構成されたダンパ1付の足踏
みパーキングブレーキ81では、ペダル98が踏み込ま
れることにより、ペダルアーム85はボルト83の部位
を中心としてR方向に回動され、これと共にハウジング
14もまたボルト83の部位を中心としてR方向に回動
される。ハウジング14の回動で、アーム52の他端5
5に係合手段57を介して他端56で係合するアーム5
4はC方向に回転される。このC方向の回転中、アーム
52の他端55に軸体79を介して回転自在に取り付け
られた駒77は、回転しつつアーム54の他端56に形
成された嵌合溝76に沿ってA方向に移動する。アーム
54がC方向に回転されると、アーム54の一端53が
固着された回転体7は、ハウジング14に対してC方向
に相対的に回転される結果、環状板部41もまたハウジ
ング14に対して同じくC方向に相対的に回転され、こ
れにより収容室13の粘性体5に粘性剪断抵抗が生じ、
この粘性剪断抵抗によりペダルアーム85の回動に対す
る抵抗力が与えられつつペダルアーム85は図4に示す
ような最大踏み込み位置にもたらされて、最大ブレーキ
が掛けられる。図4に示すような最大踏み込み位置でペ
ダル98への踏み込みを解除すると、弾性手段92によ
りペダルアーム85は、前記と逆に回動されて、この回
動中、前記と同様にして粘性体5に粘性剪断抵抗が生
じ、この粘性剪断抵抗によりペダルアーム85の回動に
対する抵抗力が与えられつつペダルアーム85は図3に
示すような初期位置に復帰され、ストッパ(図示せず)
に当接してその回動が停止される。 【0018】ところで、本例の回転伝達手段8の回転量
に関する伝達特性を、アーム54の回転中心94と駒7
7の回転中心96とを結ぶ線99と線95との交差角β
と前記の交差角αとの関係で見ると、式1のようにな
る。 【0019】 【式1】 【0020】ここでLは、回転中心93と回転中心94
との距離、Mは、回転中心93と回転中心96との距離
である。そして一例として距離L=43.13mm、M
=27.63mmとすると、交差角αと交差角βとの関
係は表1のようになる。このように本例の回転伝達手段
8は、回転体4の回転量を回転体7に式1で表されるよ
うにして非線形的に伝達する。 【0021】 【表1】 交差角α° 交差角β° 0 0 10 16.77 20 28.83 30 35.73 40 38.96 50 39.84 【0022】表1から明らかであるように、ダンパ1で
は、ペダル最大踏み込み位置(α=0°、β=0°)か
らペダル初期回動位置(α=50°、β=39.84
°)まで戻る過程において、角度αが0°から10°変
化する間には、角度βは16.77°も変化するが、α
が40°から50°変化する間は、βは0.88°変化
するだけであり、したがってペダル最大踏み込み位置か
らペダル初期回動位置までの回転体4の一定速度の回転
で、回転体7の回転速度は次第に遅くなる。このことは
粘性体5の粘性剪断抵抗に起因する回転体4の回転抵抗
は、ボルト83の部位を中心とてして回転体4が一定速
度で回転されると、ペダル初期回動位置に近付くにした
がって小さくなることを意味し、これを復帰用の弾性手
段92のばね力との関連で考えると、弾性手段92のば
ね力の大きさに対応した大きさの回転抵抗が回転体4に
対して得られることになる。 【0023】また、回転伝達手段8では、回転体7に対
する回転トルク半径X(回転中心94と回転中心96と
の距離)と角度α及びβとの関係は、Msinα=Xs
inβとなり、ここでα=0°のときはX=L−Mであ
る。これより回転トルク半径Xは、ペダル最大踏み込み
位置(α=0°、β=0°)で最小となり、ペダル初期
回動位置(α=50°、β=39.84°)で最大とな
る。すなわち、ペダル初期回動位置に近付くにしたがっ
て回転トルク半径Xは大きくなる。一方、回転体4の角
度αと回転体7の角度βの和(α+β)は、ペダル最大
踏み込み位置で最小となり、ペダル初期回動位置で最大
となる。すなわち、ペダル初期回動位置に近付くにした
がって回転体4の角度αと回転体7の角度βの和(α+
β)は大きくなる。ところで、図5から明らかであるよ
うに、弾性手段92のばね力によるペダル初期回動位置
へ向かう方向のペダルアーム85の回転に対する抵抗力
(トルク)Tは、粘性体5により生じる粘性剪断抵抗力
をF1として、この粘性剪断抵抗力F1による回転体7
の回転に対する抵抗力(トルク)T1をT1=F1・X
とすると、式2のようになる。 【0024】 【式2】 【0025】したがってダンパ1では、ペダルアーム8
5が弾性手段92によりペダル最大踏み込み位置からペ
ダル初期回動位置に回動される場合、ペダルアーム85
がペダル初期回動位置に近付くにしたがって、回転トル
ク半径Xが次第に大きくなり、回転体4の角度αと回転
体7の角度βとの和(α+β)が次第に大きくなるた
め、式2から明らかであるように、ペダルアーム85に
対する抵抗力(トルク)Tが次第に小さくなる。すなわ
ちダンパ1では、回転伝達手段8が、回転体4と回転体
7との互いの相対的な回転で生じる粘性体5の粘性抵抗
に起因するボルト83の部位を中心とする回転体4の回
転に対しての抵抗力Tを、回転体4と回転体7との回転
角α及びβとに基づいて変化させる、本例では回転体4
の角度αと回転体7の角度βの和(α+β)に基づいて
次第に小さくなるように変化させると共に、当該抵抗力
Tを、回転体4に対する回転体7の回転トルク半径Xを
変化させて変化させる、本例では次第に小さくなるよう
に変化させるべく、構成されている。このように、ペダ
ルアーム85がペダル初期回動位置に近付くにしたがっ
て、ペダルアーム85に対する抵抗力(トルク)Tが次
第に小さくなるダンパ1を具備した足踏みパーキングブ
レーキ81では、回転量の非線形的な伝達機能と相俟っ
て、弾性手段92のばね力との関連で、ペダルアーム8
5のストッパ等への激突を避けことができる上に、初期
位置近傍でのペダルアーム85の回動を所望に速くする
ことができる。 【0026】ところで前記では、軸体79に回転自在に
駒77を取り付けたが、これに代えて、駒77を軸体7
9に固着し、軸体79をアーム52の他端55に回転自
在に設けてもよく、また、駒77を軸体79に回転自在
に設け、軸体79をもまたアーム52の他端55に回転
自在に設けてもよく、更に前記では、機械的強度を増大
させるために、面接触をするように嵌合溝76に配した
駒77を用いて係合手段57を構成したが、これに代え
て、駒77を用いることなしに、嵌合溝76において線
接触するように、アーム52の他端55に円筒体又は円
柱体を設けて係合手段を構成してもよく、この場合、円
筒体又は円柱体をアーム52の他端55に回転自在に取
り付けても、或いは固着してもよいが、スムーズな移動
及び回転を確保するためには回転自在に取り付けのが
よい。 【0027】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、取り付け
部位を中心とする第一の回転体の回転量を第二の回転体
に非線形的に伝達すると共に、取り付け部位を中心とす
る第一の回転体の回転において、第一の回転体と第二の
回転体との互いの相対的な回転で生じる粘性体の粘性抵
抗に起因する取り付け部位を中心とする第一の回転体の
回転に対しての抵抗力を変化させる回転伝達手段が設け
られてなるため、例えば足踏みパーキングブレーキのペ
ダルアーム、大型回転窓、自動車等のリクライニングシ
ート等の回動する部材に対してその回動に所定の抵抗力
を与えることができ、また、回動する部材に対して復帰
回動速度、復帰所要時間を所望のものにすることができ
る上に、初期位置でのストッパ等への激突を避けること
ができ、打音、衝撃による破損等の虞をなくし得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の好ましい一具体例の断面図である。 【図2】図1に示す具体例の正面図である。 【図3】図1に示す具体例を足踏みパーキングブレーキ
のペダルアームに用いた例の説明図である。 【図4】図3の例の動作説明図である。 【図5】図3の例の動作説明図である。 【符号の説明】 1 ダンパ 3 取り付け部位 4 第一の回転体 5 粘性体 6 隙間 7 第二の回転体 8 回転伝達手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−50064(JP,A) 特開 平5−229411(JP,A) 特開 平6−298053(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/12 F16F 9/14 B60T 7/06 G05G 1/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転自在に取り付けるための取り付け部
    位を具備した第一の回転体と、この第一の回転体との間
    で粘性体を収容する隙間を形成して第一の回転体に相対
    的に回転自在に設けられた第二の回転体と、取り付け部
    位を中心とする第一の回転体の回転量を第二の回転体に
    非線形的に伝達すると共に、取り付け部位を中心とする
    第一の回転体の回転において、第一の回転体と第二の回
    転体との互いの相対的な回転で生じる粘性体の粘性抵抗
    に起因する取り付け部位を中心とする第一の回転体の回
    転に対しての抵抗力を変化させる回転伝達手段とを具備
    ており、回転伝達手段は、取り付け部位と同位置にお
    いて第一の回転体に回転自在に一端が取り付けられてな
    る第一のアームと、一端が第二の回転体に固着されてな
    る第二のアームと、第一のアームの他端に対して第二の
    アームの他端を相対的に移動自在にかつ回転自在に係合
    させる係合手段とを具備しているダンパ。 【請求項2】 回転伝達手段は、前記抵抗力を、第一の
    回転体と第二の回転体との回転角に基づいて変化させる
    ように、構成されている請求項1に記載のダンパ。 【請求項3】 回転伝達手段は、第一の回転体に対する
    第二の回転体の回転トルク半径を変化させて抵抗力を変
    化させるように、構成されている請求項1又は2に記載
    のダンパ 請求項4】 係合手段は、第一及び第二のアームのう
    ち一方のアームの他端に形成された嵌合溝と、この嵌合
    溝に移動自在に嵌装された駒と、この駒を回転自在に支
    持して、第一及び第二のアームのうち他方のアームの他
    端に設けられた軸体とを具備している請求項1から3の
    いずれか一項に記載のダンパ。 【請求項5】 係合手段は、第一及び第二のアームのう
    ち一方のアームの他端に形成された嵌合溝と、この嵌合
    溝に移動自在に嵌装された駒と、この駒が固着されて、
    第一及び第二のアームのうち他方のアームの他端に回転
    自在に設けられた軸体とを具備している請求項1から3
    のいずれか一項に記載のダンパ。 【請求項6】 係合手段は、第一及び第二のアームのう
    ち一方のアームの他端に形成された嵌合溝と、この嵌合
    溝に移動自在に嵌装されて、第一及び第二のアームのう
    ち他方のアームの他端に設けられた円筒体又は円柱体と
    を具備している請求項1から3のいずれか一項に記載の
    ダンパ。 【請求項7】 第一の回転体と第二の回転体との互いの
    相対的な回転において、隙間に収容された粘性体に粘性
    剪断抵抗を発生させるようにした請求項1からのいず
    れか一項に記載のダンパ。 【請求項8】 請求項1からのいずれか一項に記載の
    ダンパをペダルアームに用いてなる足踏みパーキングブ
    レーキ。
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