JP3310780B2 - ミシンなどの包装用緩衝材 - Google Patents

ミシンなどの包装用緩衝材

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JP3310780B2
JP3310780B2 JP15305094A JP15305094A JP3310780B2 JP 3310780 B2 JP3310780 B2 JP 3310780B2 JP 15305094 A JP15305094 A JP 15305094A JP 15305094 A JP15305094 A JP 15305094A JP 3310780 B2 JP3310780 B2 JP 3310780B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、主として工業用ミシ
ンを包装して運搬や保管などに使用する緩衝材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工業用ミシンなどの重量物の包装には、
段ボール箱の中に直接収納するのではなく、プラスチッ
クフォーム(スチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、
塩化ビニル発泡体)などの軽量で緩衝性に優れかつ成形
又は切り込みによって商品の形状に合わせられ、しかも
大量生産により安価に提供できるプラスチックフォーム
で形成した緩衝材により製品を包持して、運搬時の振動
や荷役時の落下事故などで商品が損傷するのを防止する
ことが行われている。
【0003】例えば、図16に示す従来例は、ミシンS
の上部と底部とを挟持する形態の緩衝材X,Yを使用
し、それを段ボール製外箱に収納している。すなわち、
ミシンは、電源部や駆動機構が集中している箇所並びに
糸の供給機構や縫い針がセットされている箇所などの重
要部品や精密機構などで構成されており、輸送後でも出
荷時の設定を保ったり、荷役時の落下事故でも製品を保
護する必要がある。
【0004】そこで、上記従来例の緩衝材は、プラスチ
ックフォームをミシンの外形に合わせて成形した上部緩
衝材Xと底部緩衝材Yとを用意し、上下から挟持するよ
うにしている。しかも、緩衝材は、発泡倍率が一種類の
プラスチックフォームで形成している。加えて、補強用
緩衝材Zを上記両緩衝材X,Yの間に配設している。
【0005】一般に、流通過程で受ける外力として、保
管中の多段積みによる静的な圧力、発送地や到着地での
荷扱いによる衝撃的な外力、そして自動車や船舶などに
よる振動と衝撃的な外力などがあり、それらに対応する
必要がある。
【0006】なお、緩衝材料の因子については、次式で
あらわされる。 T=C・(h/G) T:緩衝材料の厚さ(cm) C:緩衝係数 h:想定高さ(cm) G:商品のファクター
【0007】上記式から緩衝材料の厚さを決める要因
は、商品の重量に関係しないことがわかる。重量に関係
するのは、緩衝材の強さ、すなわち緩衝係数Cが最小値
となる応力についてである。緩衝係数は、包装物が衝突
面よりhの高さにあり、商品の重量をWとすると、その
とき商品のもつ位置エネルギーはW・hである。これが
落下して緩衝材を圧縮するエネルギーにすべて変換した
とすると、次式でその等式があらわされる。 W・h=T・A・ε A:緩衝材と商品との接触面積 ε:緩衝材の単位体積に加えられるエネルギー(kg/
cm2) 緩衝材に生ずる応力δは、緩衝材を圧縮する力Pを緩衝
材の面積で除した値であり、 δ=P/A であらわされる。
【0008】次いで、商品の重さWが緩衝材を圧縮して
いる任意の瞬間に作用している力Pは、そのとき作用し
ている加速度Gと、商品の重量Wとの積であるから、 P=W・G であらわされる。
【0009】これらの関係式をまとめると、 δ/ε=G・(T/h)=C となる。δ/εは、緩衝材料の緩衝能率をあらわす係数
であり、これを緩衝係数という。
【0010】緩衝固定材料のうち商品の振動衝撃、外力
の緩衝に適しているものとしては、ポリスチレンフォー
ム、塩化ビニルフォーム、段ボール成型品などが知られ
ている。
【0011】また、緩衝材は、商品の耐外力特性や応力
の集中を避けたり、適切な外形寸法と重量を考慮して設
計され、その際に、商品と緩衝材料との間げきを少なく
する必要がある。
【0012】すなわち、商品は、外力を受けやすい方向
と外力に対して弱い方向があり、この両者を一致させる
ことは避けなければならず、加えて、一部に外力が集中
しないように広い範囲で商品を支持固定すべきである
が、全面を支持固定するのが適当なのではなく、商品の
重心を考えて固定する部位を決定する必要がある。
【0013】また、車両を使用して運搬する時に商品と
緩衝材との間に空隙(くうげき)があると、振動によって
商品がかってに運動し、車体に生じている加速度の数倍
も大きな加速度が商品に発生し、破損の要因となるので
輸送中にガタが生じても差し支えないようにしなければ
ならない。
【0014】前述のように、ミシンを固定する緩衝材
は、ベースプレートの脚部や周縁部などの底部を載置し
保持する凹陥部と、底面と、左右側面と前後面とで底部
緩衝材Yを構成している。
【0015】一方、ミシンのはずみ車や上面カバーある
いは上部側面カバー並びに上部糸かけなどの各形状に即
した凹部に各部位を挿入固定する凹陥部と、天面と、左
右側面と前後面とで上部緩衝材Xを構成している。
【0016】さらに、上記各部位以外の前面糸かけ、ニ
ードルバー(針棒)、ニードルプレート(針板)フリー
アームなどを別途用意した中間緩衝材Zによって固定す
る(図16参照)。
【0017】前記各緩衝材は、いずれもコーナーパッド
とサイドパッドを併用した形態であり、主として商品の
底部と上部との全面を固定している。ちなみに、緩衝材
として使用されるプラスチックフォーム(ポリスチレン
フォーム)は、発泡倍率が50〜60倍の半硬質又は硬
質のものが多く使用されている。
【0018】上述のようにミシンは、その底部と上部並
びに中間部を上記緩衝材で固定されて段ボール製外装箱
内に収納されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ミシンは、モータや電
源部などの箇所がニードルバーやニードルプレートなど
の箇所よりも重量がかさみ、重心が水平方向の中心から
かなり外れたところに位置している。
【0020】その結果、荷役時に外装箱を落下した場合
には、重心位置を考慮しないで底部(ミシン)の全面を
支持する構造としたために緩衝材の一部に応力が集中
し、緩衝材がひび割れたり、あるいは外装箱に損傷が生
じてしまい商品の破損を招いていた。
【0021】また、安価に提供しようとするために成形
時の工程を少なくしたり、発泡倍率を高めて気泡を多く
した結果、緩衝材としての強度を維持することができな
いなどの課題があり、解決が望まれている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、ミシン包装用緩衝材であ
って、ミシンの左右両側部又は上下両部に配置され、該
ミシンの左右両側部又は上下両部を保持する凹部を設け
たプラスチックフォーム製の第1及び第2の緩衝材本体
に対し前記両緩衝材本体のそれぞれの凹部と、ミシン
のはずみ車側及びニードルバー側とが接する部位に、そ
れぞれ前記緩衝材本体よりも硬質の材料で形成される補
強ピースを嵌込みにより取付け、且つ前記補強ピースが
ミシンのはずみ車側のベースプレートの周縁下面と、ニ
ードルバー側の側面に当接してミシン落下時に加わる応
力を支持するようにしたことを特徴とするミシン包装用
緩衝材である
【0023】また、上記補強ピースは、前記緩衝材本体
よりも発泡倍率の低いプラスチックフォーム成形体か、
両面段ボールの積層体である。
【0024】
【作用】本願発明は、気泡の含有率が高いプラスチック
フォーム成形によって左右側部緩衝材本体の大部分を形
成したので安価であり、一方、ミシンの外形に沿った嵌
合溝と段差の箇所で応力が発生する箇所のみに異質の補
強ピースを配設することによって強度を高めることがで
き、落下時の損傷を防止した。
【0025】
【0026】
【実施例】図1は、本願発明の一実施例を示す分解斜視
図である。
【0027】本願発明は、主として工業用ミシンを輸送
・保管時に使用する緩衝材に関し、、例えばA式の段ボ
ール製外装箱内に収納して使用される。
【0028】すなわち、商品の側面部を保持する第1緩
衝材本体10及び第2緩衝材本体20と、この緩衝材本
体10、20に形成した透孔10a、20aや嵌合溝1
0b、10cなどに配設する複数の補強ピース13,1
4,15,16,17とにより商品を保持して前記外装
箱30の内側に収納する。なお、外装箱30の底面に一
枚の底板31を敷設し、他方、緩衝材本体10、20の
上部に付属品などを収納する補助箱32を配設してい
る。
【0029】第1緩衝材本体10は、緩衝材として汎用
(はんよう)されているポリスチレンフォーム、ポリプロ
ピレンフォームなどのプラスチックフォームを素材とし
て発泡倍率50〜60倍で一体成形し、他方、発泡倍率
10〜30倍のプラスチックフォームで形成した補強ピ
ース13,14,15を3箇所に配設しており、当該補
強ピース13,14,15を固定するための透孔10a
と嵌合溝10b,10cとを形成している。また、第1
緩衝材本体10の上部では、ミシンの電動機構などの膨
らみ部位や重量がかさむ部位に相当する長手方向に沿っ
た空洞10dを形成している。
【0030】なお、第1緩衝材本体10は、天板10
1、左右側板102,103、背面板104とを一体に
成形し、ミシンの外形形状に応じた前記空洞10dと、
この空洞10dによって形成された凸部10d1を支持
肩部として機能させている。
【0031】そして、第1補強ピース13は前記透孔1
3aに嵌合固定し、第2補強ピース14及び第3補強
ース15は下方の嵌合溝10b、10cに固定してい
る。
【0032】第1補強ピース13は、発泡倍率10〜3
0倍のプラスチックフォームの一体成形で垂直片13a
並びに垂直片13aに対して約18度の傾きを有する傾
斜片13bとにより形成し、また、第1緩衝材本体10
には、垂直片13aと傾斜片13bと同形状の前記透孔
10aを穿設している。
【0033】さらに、第2及び第3補強ピース14,1
5は、前記第1補強ピース13と同様に発泡倍率10〜
30倍のプラスチックフォームの一体成形でほぼ対称に
形成され、凹凸の箇所がかみ合うように係止し、前端面
逆L字形の係止片14a,15aと、その奥行き方向に
延設した支持片14b,15bと、支持片14b,15
bに直交した方向に突設した補助支持片14b1,15
b1とで構成し、第1緩衝材本体の下部に形成した一対
の嵌合溝10b,10c内に挿入固定される。
【0034】一方、第2緩衝材本体20は、前記第1緩
衝体本体10と相違して上面が下面と同様に開放されて
おり、また、背面は一部の透孔を除いて閉じられてい
る。なお、第2緩衝材本体20は、一体成形により左右
側板201、202と背面板203とで構成され、前記
第1緩衝材本体10と同様な素材で上部を開放した凹陥
部20と、それによって形成した支持肩部20bとを有
し、さらに前記補強ピース13〜15と同様の素材によ
る第4及び第5補強ピース16、17をそれぞれ第2緩
衝材本体20の係止孔20cと嵌合溝20dとに固定し
ている。
【0035】上記係止孔20cは、凹陥部20aの背面
側略中央に位置する縦長の孔であり、また、嵌合溝20
dは、第2緩衝材本体20の下部に形成し、第5補強
ース17の係止凸部17a、17b1、17b2及び肉
厚の翼部17c、17dを挿入する凹陥部20d1とを
具備している。
【0036】第5補強ピース17は、直方体状の第4
ピースと相違して上部と側部に係止凸部17a,17
b、中央に矩形の窓孔17f、窓孔の左右左右両端から
奥行き方向に量感のある左右の翼部17c、17d、加
えて左右翼部17c、17dの上部側端に鉤状凸部17
g1、17g2、一方、前面には窓孔17fと同幅の縦
長凹溝17hとその側部に支持凹部17iを一体成形し
ており、前記嵌合溝20dに挿入固定して使用する。
【0037】ちなみに、前記第1及び第2緩衝材本体1
0,20は、ポリスチレンフォーム、ポリプロピレンフ
ォームなどのプラスチックフォームを素材として発泡倍
率50〜60倍で一体成形しており、軽量でしかも緩衝
材として低コストかつ容易加工性であるために広く使用
されている。
【0038】また、ミシンSは、はずみ車や電動機構な
どが配置されたか所、すなわち第1緩衝材本体10側に
偏重心しており、さらに、モータの駆動軸が長手方向に
配設されていることなどから、荷役や輸送時などに生じ
る応力が重心と偏った位置に発生する(図11参照)。
【0039】すなわち、輸送時の振動や落下時には、荷
重に応じて物体の内部に生ずる抵抗力(応力)や外部か
ら物体に作用する力(外力)が、重量のある箇所に作用
し、ミシンにおける重要部品の損壊を招く場合がある。
【0040】本願発明は、衝撃吸収性を考慮して第1緩
衝材本体10の背面側部を開放した構造であり、当該箇
所をふさいだ場合に、緩衝材本体10の厚みが薄くなっ
て緩衝効果がなくなるだけでなく、その箇所に発生する
反力によって軸部材などに悪影響を及ぼすのを防止して
いる。
【0041】次に、本願発明の第2実施例について説明
する。本実施例は、前記補強ピースとして段ボールの積
層体を使用した事例であり、前記実施例と同様の機能を
発揮する。すなわち、商品(ミシン)の両側部を第1及
び第2緩衝材本体50,60とで支持し、前記と同様に
底板31を敷設した外装箱30内に収納して運搬や保管
に使用する。この第1及び第2緩衝材50,60は、前
記と同様にプラスチックフォームによる一体成形で形成
し、前記と同様に形成した透孔50aと内壁50e1,
50f1に補強ピース12A,13A,14Aを固定す
る。
【0042】他方、第2緩衝材60は、上記と同様にプ
ラスチックフォームによる一体成形で形成し、上記と同
様に形成した溝60f,60gに補強ピース15A,1
6Aを固定する。
【0043】第1補強ピース12Aは、両面段ボールな
どの一般的な段ボールを積層した積層段ボールを直方体
状に裁断した形態を呈している。また、第2及び第3補
強ピース13A,14Aは、第1補強ピース12Aと同
様に積層した段ボールを直方体に裁断し、それを積層し
た方向と相違する直交方向にして固定する。
【0044】第1緩衝材本体50は、前記実施例と同様
に天板50d、左右側板50e,50f、背面板50g
とを一体に成形すると共にミシンの外形形状に応じた空
洞50h及び凹陥部50iなどを形成し、この空洞50
hの下部に形成された凸部50jをミシンの支持肩部と
して機能させる。
【0045】そして、第1補強ピース12Aを約18゜
傾斜した透孔50aに挿入固定し、第2補強ピース13
A及び第3補強ピース14Aを左右側板50e,50f
の下部内壁50e1,50f1に接着剤で固定し、その
上端面にミシンのベースプレートの下面を載置する。
【0046】なお、第1補強ピース12Aの下部には、
傾斜した支持溝50kを形成し、また、ベースプレート
の上部周縁は、第1緩衝材本体50に形成した凹溝50
l内に支持する。
【0047】ちなみに、第2及び第3補強ピース13
A,14Aの底面に両補強ピースに一端を接着した補助
板50mを配設している。
【0048】一方、第2緩衝材本体60は、第1緩衝材
本体50と相違して上面が下面と同様に開放された凹陥
部60aを形成しており、また、背面は一部の透孔を除
いて閉塞(へいそく)した背面板60b並びに左右側板6
0c,60dとを一体成形しており、前記第1緩衝材本
体50と同様の素材で凹陥部60aの下部に支持肩部6
0a1を形成し、さらに、第4及び第5補強ピース15
A,16Aとを第2緩衝材本体60背面の係止孔60e
及び凹陥部60aに形成した嵌合溝60f,60gの奥
にそれぞれ挿入固定している。
【0049】第4補強ピース15Aは、直方体を呈し上
記縦長の透孔60eに挿入固定され、一方、第5補強ピ
ース16Aは、あたかも三つの積層段ボールを面方向に
接着した形態を呈し、手前の段ボール板16A1に傾斜
支持部16A11及び水平支持部16A12を形成し、
中間の段ボール板16A2には中央部上端を凹設した支
持凹部16A21を形成し、最も奥の段ボール板16A
3には、上記第2緩衝材本体60の凹陥部60a下面に
当接する凸状上端部16A31を形成している。
【0050】ちなみに、上記第2実施例は、前記第1実
施例と同様に第1及び第2緩衝材本体でミシンの側部を
挟持して平板の底板を敷設した外装箱内に収納し、その
他の用品を収納した補助箱を緩衝材本体の上部に配置し
て封かんし、運搬・保管に使用される。
【0051】すなわち、第1緩衝材本体50は、ミシン
のベースプレート下面を第2及び第3補助プレート13
A,14Aの上端で支持し、ベースプレート上部周縁を
凹溝50l内に収納し、さらに、第2緩衝材本体60で
は、ミシンのニードルバーやニードルなどの箇所を凹陥
部60a内に嵌挿すると共にミシンのベースプレート下
面を凹溝60fの段差上に載置し、また、ベースプレー
トの上部周縁を第5補強ピース16A上端の傾斜支持部
16A11,水平支持部16A12並びに両側板60
c,60dの凹溝60g,60h内に支持している。
【0052】一方、図14〜16は、前記実施例が商品
(ミシン)を側方から挟持して外装箱内に支持するのに
対し上下方向から挟持する事例を示す。
【0053】この実施例は、ミシンの下部を載置する
1の緩衝材本体(下部緩衝材本体)70と、ミシンの上
部に嵌合する第2の緩衝材本体(上部緩衝材本体)80
、この両緩衝材本体70,80に固定して使用する第
1、第2、第3、第4補強ピース90、91、92、9
3とからなり、ミシンを上下から挟持し(図示略)、第
1の緩衝材本体(上部緩衝材本体)80の上部に用品を
収納した補助箱(図示略)を載せ、前記実施例と同様の
外装箱に収納して封かんして使用される。
【0054】下部緩衝材本体70は、周壁内側に段差を
形成した凹陥部70aや補強ピースの嵌合溝70b1,
70b2などを有し、凹陥部70aのニードルバー側に
第1補強ピース90、はずみ車側に第2、第3補強ピー
ス91,92を並設すると共に長手方向の側端部70c
を肉厚に形成している。
【0055】第1補強ピース90は、下部緩衝材本体7
0の端面に配置して側端部を閉塞(へいそく)する。この
第1補強ピース90は、凹陥部70aの嵌合溝70b1
内に挿入固定され上端面が段差70dと同一となる支持
部90aと、さらに、下部緩衝材本体70の上端面より
も突出する支持片90bとを具備している。
【0056】次いで、第2、第3補強ピース91,92
は、少なくとも上記段差と同一面で凹陥部内に位置する
支持部91a,92aと下部緩衝材本体70の上端面よ
りも突出して凹陥部70aの外側に配置される凸状支持
部91b,92bとを具備している。
【0057】一方、上部緩衝材本体80は、ミシンのは
ずみ車が位置する側端を略半円状に成形し、ニードルバ
ーが位置する短手方向の略中央部に第4補強ピース93
の嵌合溝80a並びにミシンの長手方向の上部を収納す
る凹陥部80bを形成している。
【0058】第4補強ピース93は、前記各補強ピース
と同一の素材であり、上記嵌合溝内に支持片を収納し、
その下端面は上部緩衝材本体の下面と略同一面となるよ
うに形成している。
【0059】従来は、図16に示すとおり、はずみ車側
でかつ上下緩衝材本体X,Yの間にそれとは別の補強用
緩衝材Zを配置する必要があり、その材料費や組立時の
工程数増加などからローコスト化が困難であり、また、
全体としてかさ高となって外装箱の容積が増加するため
大量輸送時に支障を来すなどの課題があった。
【0060】しかし、上記第3の実施例は、ミシンの上
下に緩衝材本体を配置して支持する手段にもかかわらず
上記課題を一挙に解決した。
【0061】すなわち、本願発明の第3実施例は、上下
の緩衝材本体内に組み込んだ補強ピースによってそれま
で別途に配置して使用する補強用緩衝材を排除し、しか
も、応力が発生する箇所に低倍発泡で高強度の補強ピー
スを配設したので、こん包時には、下部緩衝材本体の凹
陥部内にベースプレート部分を収納した後にミシンの上
側に上部緩衝材本体を被嵌するだけでミシンを両緩衝材
本体内に支持できる。
【0062】さらに、落下事故などが起きた場合には、
上下方向だけでなく左右方向に対しても衝撃吸収性が働
くように前記補強ピースを配設したので、緩衝材の破損
やミシンの損傷発生を防止した。
【0063】
【発明の効果】本願発明は、前述のように商品の側方
(短手方向)に配設した緩衝材本体で商品を支持する手
段により、緩衝材本体の容積を従来よりも1/3ほど小
さくして原材料を削減し、しかも、高さ方向の寸法を低
くしたので外装箱を小さく形成でき、輸送や保管時のス
ペースを有効に利用できる。
【0064】加えて、前記補強ピースは高強度であり、
ミシンを上下左右方向から当接して支持することにより
運搬時や落下時に発生する応力に対してミシンを保護す
る。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】 緩衝材本体を示す斜視図。
【図3】 外装箱を底板と共に示す斜視図。
【図4】 補助箱を示す斜視図。
【図5】 第1緩衝材本体を示す正面図。
【図6】 同上縦断面図。
【図7】 a〜cはそれぞれ第1、第2、第3補強ピー
スを示す斜視図。
【図8】 第2緩衝材本体を示す正面図。
【図9】 同上縦断面図。
【図10】 a及びbは第4及び第5補強ピースを示す
斜視図。
【図11】 本願発明の使用状態を示す説明図。
【図12】 第1緩衝材本体の他の実施例を示す斜視
図。
【図13】 同上第2緩衝材本体を示す斜視図。
【図14】 第3実施例の下部緩衝材本体を示す斜視
図。
【図15】 同上上部緩衝材本体を示す斜視図。
【図16】 従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
10,50 第1緩衝材本体 20,60 第2緩衝材本体 30 外装箱 31 底板 32 補助箱 13,12A,90 第1補強ピース 14,13A,91 第2補強ピース 15,14A,92 第3補強ピース 16,15A,93 第4補強ピース 17,16A 第5補強ピース 10a,20a,50a,60e 透孔 10b,10c,20b,20d,60f,60g,7
0b1,80a 嵌合溝 10d,50h 空洞 13a 垂直片 13b 傾斜片 14a,15a 係止片 14b,15b,90b 支持片 14b1,15b1 補助支持片 17a,17b1,17b2 係止凸部 17c,17d 翼部 17f 窓孔 17g1,17g2 鈎状凸部 17h 縦長凹溝 17l 支持凹部 20a,20d1,50i,60a,70a,80b
凹陥部p6 50e,60c 左側板 50f,60d 右側板 60g,60f 凹溝 70 下部緩衝体本体 70d 段差 80 上部緩衝体本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 与志明 東京都調布市国領町8−2−1 ジュー キ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−129790(JP,U) 実開 昭61−169074(JP,U) 実開 昭55−375(JP,U) 実開 昭61−19555(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/68 B65D 81/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン包装用緩衝材であって、ミシンの
    左右両側部又は上下両部に配置され、該ミシンの左右両
    側部又は上下両部を保持する凹部を設けたプラスチック
    フォーム製の第1及び第2の緩衝材本体に対し、前記両
    緩衝材本体のそれぞれの凹部と、ミシンのはずみ車側及
    びニードルバー側とが接する部位に、それぞれ前記緩衝
    材本体よりも硬質の材料で形成される補強ピースを嵌込
    みにより取付け、且つ前記補強ピースがミシンのはずみ
    車側のベースプレートの周縁下面と、ニードルバー側の
    側面に当接してミシン落下時に加わる応力を支持するよ
    うにしたことを特徴とするミシン包装用緩衝材
  2. 【請求項2】 上記補強ピースは、発泡倍率50〜60
    倍の緩衝材本体よりも低倍発泡によるプラスチックフォ
    ーム成形で形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    ミシン包装用緩衝材。
  3. 【請求項3】 上記補強ピースは、両面段ボールの積層
    体で形成したことを特徴とする請求項1に記載のミシン
    包装用緩衝材。
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