JP3308604B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察像の方向を回転さ
せるイメージローテーター等の像回転手段を有する手術
用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手術用顕微鏡の鏡体に、助手の観
察用として単眼側視鏡や双眼側視鏡を取付けて使用され
ている。これらの側視鏡には、助手に最適の観察姿勢を
与えるために曲折自在な関節を備え、内部の光束を偏向
可能にしている。しかし、関節を回転させて光束を偏向
すると、助手から見える観察像の向きは、側視鏡を用い
ずに物体を観察した時の像の向きと方向が一致しなくな
る。
【0003】このために、側視鏡には観察像を適正方向
に一致させるためにイメージローテータープリズム等の
像回転手段が内蔵されている。従って、助手は側視鏡の
観察位置をセッティングした後に、像回転手段を用いて
像を回転させ、観察像を自然な向きに一致させるように
している。
【0004】また、対向型中間鏡筒においても最適の観
察姿勢で手術が可能なものが、特開昭64−88513
号公報に開示されている。これは図6に示す如く、傾い
た対向型中間鏡筒(イ)に対して、術者用接眼鏡筒
(ロ),助手用接眼鏡筒(ハ)を左右の光軸(ニ),
(ホ)の中心の軸(ヘ)の軸心回りに回転させるように
したものである。この技術は単に、対抗型中間鏡筒
(イ)に対し固定してあった術者用接眼鏡筒(ロ),助
手用接眼鏡筒(ハ)を中心軸(ヘ)を回転軸として単に
回転可能としただけであり、回転角の小さい場合以外は
適さない構造である。
【0005】特開平4−56817号にも観察方向可変
の顕微鏡が開示されているが,これは、観察ステーショ
ン(接眼鏡筒)を回転可能にしてあるので、観察像の回
転を適正に補正するために、2本の光路中にそれぞれ1
個のドーブプリズムを配置し、それらをリンク機構を用
い観察ステーション(接眼鏡筒)の回転に連動させ、自
動で回転させるものであり,非常に大型のものとなって
しまい、移動,収容場所やコスト面で難点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】手術用顕微鏡では、術
者が観察位置及び観察方向を変更するために鏡体の移動
を頻繁に行っている。前述した従来の技術のように、単
に接眼鏡筒のみを回転した場合には、未だ問題点があ
る。
【0007】その1つは、鏡体に対し単に接眼鏡筒のみ
を回転させるために、顕微鏡を通して得られる観察像の
向きが、顕微鏡を用いずに物体を観察した場合と一致し
なくなる。
【0008】もう1つの問題点は、立体感の要因である
視差が、横方向以外に縦方向にも発生すると云うことで
ある。このような立体感異常がある状態で長時間の観察
を行うと、目の疲れや頭痛などが生じて手術業務に困難
を来すことになる。そこで、特開平4−56817号で
は、接眼鏡筒の回転に連動してイメージローテータープ
リズムを回転させる方式を開示している。
【0009】しかしながらリンク機構を用いてイメージ
ローテータープリズムを回転させる方式では、途中の光
路を曲げなければならず、装置が大型化してしまって、
却って手術の邪魔になり操作性が低下してしまう。ま
た、光学部品の構成も複雑になって光学性能が低下しコ
ストアップとなる。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、接眼鏡筒の
回転に連動して自動的に観察像の向きを適正方向に回転
させることのできる手術用顕微鏡を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による手術用顕微鏡は、被検体に対向して配
置される対物光学系と、入射される光束の光軸に平行な
軸を中心に回転することで観察像を回転させる光学部材
と、前記光学部材を前記光軸に平行な軸を中心に回動可
能に支持する光学部材回動手段と、前記光学部材から射
出される光束に基づく観察像を観察するための双眼接眼
光学系と、前記双眼接眼光学系と係合すると共に前記対
物光学系に対して回動可能な接眼光学系回動手段と、前
記接眼光学系回動手段の回転動作に基づいて、前記光学
部材回動手段に支持された前記光学部材の回転角を前記
双眼接眼光学系の回転角の1/2に半減させる、前記接
眼光学系回動手段及び前記光学部材回動手段と係合して
設けられた係合手段と、を備える。
【0012】
【作用】上述のように構成された手術用顕微鏡によれ
ば、双眼接眼光学系の回転に伴う接眼光学系回動手段の
回転動作を、係合手段が、光学部材回動手段を介して光
学部材に伝達すると共に、この光学部材の回転動作を双
眼接眼光学系の回転角の1/2に半減させる。
【0013】
【実施例】図1〜図4に基づき第1実施例について説明
する。図1は像回転光学系を内蔵したハウジング1に双
眼接眼光学系を有する接眼鏡筒2を取付けた場合の外観
図である。図2(a),(b)は、それぞれハウジング
1の内部を示す水平断面図と縦断面図である。図におい
て、3は円筒形の段付きの固定筒であって、図示しない
鏡体からの観察光軸 L1 ,L2 を内部に通過させるように
なっている。
【0014】固定筒3の大径部3aには観察光軸 L1,L2
平行に直線状のカム溝C1 が形成されている。4は固定
筒3の大径部3aの外側に回動自在に嵌装された第1筒体
であり、カム溝C1 に交錯するカム溝C2 が形成されて
おり、図示しないアリにより接眼鏡筒2を固定保持して
いる。従って接眼鏡筒2を回転させれば第1筒体4は一
体的に回転すようになっている。
【0015】5は第1筒体4にねじ込まれた抜け止めリ
ングであり、ワッシャーW1 を介して固定筒3に止めら
れている。6は第1筒体4の更に外側、即ち、一番外部
に取付けられたカバーである。
【0016】7は像回転光学系を備えた第2筒体であっ
て、大径部3aの内側に回動自在に嵌装されており、第2
筒体7の外周面にはカム溝C1 に交錯するカム溝C3
形成されている。図3はハウジング1の内部正面の縦断
面である。図3に示す如く、第2筒体7は、2本の観察
光軸 L1,L2を通過させる1つのイメージローテータープ
リズム8を接着保持するU字形のローテータ保持部8aが
内側に皿ビス8bにより固定されている。
【0017】カム溝C1,C2 及びC3 の交点には移動リ
ング9にねじ込み固定されたカムピン(移動体という)
10が係合している。11は移動リング9に嵌合挿入されて
固定筒3の内部に、観察光軸 L1,L2に平行にねじ込み固
定された直線のガイドバーである。
【0018】W2 ,W3 はワッシャーであって、W2
固定筒3と第2筒体7とのスラスト方向の間隙に配置さ
れ、W3 は第2筒体7と固定筒3の両方に跨がって第1
筒体4の間隙に配置され、第1,第2筒体4,7のスラ
スト方向への移動を防止する作用をなす。
【0019】図4は図2(b)の矢印A方向から見た円
筒カムの展開図である。カム溝C2,C3 が直線カム溝C
1 に対して交錯する角度をθ, γ、R1,R2 を図3に示す
第1筒体4,第2筒体7のカム面までのそれぞれの半径
とすると、θ, γには次の関係が存在する。即ち、 tanγ=2(R2/R1) tanθ (1)
【0020】先ず、接眼鏡筒2を回転させると、第1筒
体4も一体となって回転する。この時、カム溝C2 に係
合するカムピン10は、カム溝C1 とガイドバー11によっ
て観察光軸 L1,L2と平行にのみ直線移動する。このカム
ピン10の移動により、メージローテータープリズム8を
内部に保持する第2筒体7は第1筒体4の回転角の半分
だけ回転する。
【0021】従って第1実施例では、円筒カムを同軸上
に重ね合わせて配置したため、レンズ鏡筒の光軸方向の
長さをコンパクトに構成できる。
【0022】次に、第2実施例を図5に基づいて説明す
る。この例は、2本の観察光軸 L1,L2にそれぞれイメー
ジローテータープリズムを配置したものである。ハウジ
ング1は左右の観察光軸 L1,L2の中心軸 L0 に対し回転
対称に構成されているので、説明は一方の光路について
のみとし他は省略する。
【0023】30は円筒形の段付き固定筒であって、図示
しない鏡体からの観察光軸 L1,L2を内部に通過させるよ
うになっている。固定筒30の大径部30a には観察光軸 L
1,L2と平行に直線カム溝C1 が形成され、更に観察光軸
L1 と同軸上の後述する第2筒体31を嵌装するための穴
32が形成されている。
【0024】33は大径部30a の外側に回動自在に嵌装さ
れた第1筒体であり、その外周面に沿ってカム溝C1
交錯するカム溝C2 が形成されており、このカム溝C2
の長手方向の範囲の内側には後述する移動リング34の外
径より径の大きい段差35が形成されている。そして第1
筒体33は図示しないアリにより接眼鏡筒2を固定保持し
ている。
【0025】36は第1筒体33にねじ込まれた抜け止めリ
ングであり、ワッシャーW1 を介して固定筒30に止めら
れている。37は第1筒体33の更に外側、即ち、一番外部
に取付けられたカバーである。
【0026】第2筒体31は、固定筒30の穴32に嵌装さ
れ、大径部30a の内側に回動自在に取付けられており、
第2筒体31の外周面には、カム溝C1 に交錯するカム溝
3 が形成されており、内側にはドーブプリズム38を接
着保持するローテーター保持部材38a が皿ビス38b によ
り内側から固定されている。
【0027】カム溝C1,C2 及びC3 の交点には移動リ
ング34にねじ込み固定されたカムピン40が係合してい
る。この移動リング34は固定筒30の外側に嵌装され、第
1筒体33の段差35と抜け止めリング36の間を、観察光軸
L1,L2方向に摺動可能に構成されている。
【0028】W1,W2 は第1筒体33と固定筒30間、第2
筒体31と固定筒30間のスラスト方向の間隙に配置されて
第1,第2筒体31,33のスラスト方向への移動を防止す
るためのワッシャーである。
【0029】この第2実施例の場合においても、カム溝
2,C3 のカム溝C1 に対する交錯角度をそれぞれθ,
γとし、R1,R2 を図5における第1,第2筒体33,31の
中心からカム面までの半径とすると、θ, γとの関係は
第1実施例の場合と同様に式(1)で表される。
【0030】術者が接眼鏡筒2を回転させると、第1筒
体33も一体となって回転する。この時、カム溝C2 に係
合するカムピン40はカム溝C1 と係合しているため、移
動リング34と共に観察光軸 L1,L2に平行な直線移動だけ
をする。このカムピン40の移動により、ドーブプリズム
38を内部に保持する第2筒体31は、第1筒体33の回転角
の半分だけ回転することになる。
【0031】第2実施例では、2つの観察光軸にそれぞ
れイメージローテータープリズムを配置しているため、
1つのプリズムは小型で構成できるので、全般的に軽量
となると同時に製造コストの低下にも貢献できる。
【0032】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、双眼接眼
光学系の回転に連動して観察像の向きを適正方向に回転
させることのできる手術用顕微鏡を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略側面図である。
【図2】(a)はハウジングの内部を示す水平断面図で
ある。(b)は同縦断面図である。
【図3】ハウジングの内部を示す正面縦断面図である。
【図4】図2(b)の矢印A方向から見た円筒カムの展
開図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】従来の実体顕微鏡の基本構成図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対向して配置される対物光学系
    と、 入射される光束の光軸に平行な軸を中心に回転すること
    で観察像を回転させる光学部材と、 前記光学部材を前記光軸に平行な軸を中心に回動可能に
    支持する光学部材回動手段と、 前記光学部材から射出される光束に基づく観察像を観察
    するための双眼接眼光学系と、 前記双眼接眼光学系と係合すると共に前記対物光学系に
    対して回動可能な接眼光学系回動手段と、 前記接眼光学系回動手段の回転動作に基づいて、前記光
    学部材回動手段に支持された前記光学部材の回転角を前
    記双眼接眼光学系の回転角の1/2に半減させる、前記
    接眼光学系回動手段及び前記光学部材回動手段と係合し
    て設けられた係合手段と、を備えることを特徴とする手
    術用顕微鏡。
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