JP3305849B2 - 金型内高温ガラスの判別装置 - Google Patents

金型内高温ガラスの判別装置

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JP3305849B2
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康成 斉藤
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TVブラウン管用パネ
ファンネル等のガラス製品を金型内でプレス成型
、高温の金型内における高温ガラス画像処理し
金型内の高温ガラスの割れ欠けの有無等を判別す
るための金型内高温ガラスの判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス成型後冷却されたガラス
については、輝度差を持たせるため対象物に蛍光灯
光源から光を当て、その反射光を用いて画像処理を行っ
ていた。このような方法においては、安定した光量の光
源を用い、安定した照明環境を提供する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の反射光
を用いる来方をプレス成型工程に適用すると、以下
のような問題点が生じていた。
【0004】(1)高温度条件、ガラスのプレス成型の
作業条件および各種装置の配置条件等から、光源と対象
物(金型およびガラス)との距離を5m程度以上に離す
必要があるために、蛍光灯等の光源を使用すると均一で
照度の高い光量が得にくい。
【0005】(2)金型およびプレス後のガラスの両者
とも反射光による輝度差が小さく、金型とガラスの判別
が難しい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、プレス成型によりガ
ラス製品を製造するための金型と、プレス成型後の高温
ガラスを内蔵する前記金型上に配置されたCCDカメラ
と、CCDカメラからの出力を画像化するための画像
理装置とを備えたことを特徴とする金型内高温ガラス
の判別装置を提供するものである。
【0007】金型はSUS(ステンレス)材等で製造
されており、その内面フロスト処理され、クロムメッ
される。プレス成型によるガラス製品の生産
時には、金型温度は500℃程度となっている。また、
この金型によって成型されるガラスは、金型から取り出
される際温度が600℃程度になる。
【0008】図1に示すように、製造ライン上のガラス
を取り出す位置で、金型の真上5mにCCD(電荷結合
素子)カメラを設置する。前記CCDカメラからの出力
は画像処理装置に送られ、ここで画素毎の輝度出力の
値化、輝度分布、輝度面積の抽出をい出力される
そして、前記画像処理装置からの出力は、コンピュータ
のCRTディスプレイ等により画像表示され、観察者が
目視でも判別できるようにする。レンズコントローラは
CCDカメラの焦点距離を調整する。
【0009】本発明の装置は、TVブラウン管用のパネ
ファンネル等の電子製品用ガラス、皿コップ等の
食器、がねレンズ光学レンズ等の光学製品用ガラス
のような、プレス成型により製造されるガラス製品の製
造に適用できるものである。特に、プレス装置等の大型
装置を高温環境で使用、ガラス製品からかなり離れ
位置より画像収集画像分析を行う必要のあるTVブラ
ウン管用のパネルファンネル等大型のガラス製品の
製造に好適なものである。
【0010】
【作用】図2に示すように、CCDカメラの受光特性は
500〜1000nm(赤外波長)にピークを有し、
記の金型温度(500℃程度)で金型から放出される赤
外波長は、プランクの放射法則(黒体放射の法則)より
2000nm程度である。また、600℃程度の高温ガ
ラスから放射される赤外線のうち波長800〜1000
nmのものはガラス内部から放出されるものである。こ
こで、図1に示されるようなCCD素子の配置とす
と、ガラスの断面方向が強調された視野となる。したが
って、CCDカメラを用いると金型よりもガラスに感度
が良いという効果を生ずるものと考えられる。
【0011】また、500〜600℃程度の温度範囲
ガラスに感度の良いCCDカメラを用いると、ガラスの
断面方向も含めた温度分布、それに起因する黒体放射
特性の違いによる輝度差のパターンを得ることができ
る。そこで、ガラス内部または表面に割れ、欠け等の
物理的な不連続部分形状的な欠陥が存在すると、黒体
放射の不連続的または局所的な反射、散乱を引き起こ
し、結果として輝度差のパターンの不連続部分、急激な
変化、局所的な輝度低下等を引き起こす。この輝度差の
パターンを観測、分析することによりガラス表面および
内部の状態を観測および分析することができる。
【0012】ガラスの断面方向については、CCDカメ
ラの焦点距離を調整することにより断面方向による輝度
差のパターンの変化を得ることができ、したがってガラ
ス内部も探索することができる。
【0013】また、ガラス表面および内部に割れ欠け
等のほとんどないガラス製品の輝度差のパターンデー
タAとして前記画像処理装置に記憶させておき、随時プ
レスされてくるガラス製品の輝度差のパターンを前記デ
ータAと比較して判別することもできる。また、ガラス
製品毎に輝度差のパターンを解析してもよい。
【0014】もし、ガラス内部または表面に規定以上の
大きな欠陥があることが判明した場合は、そのガラス製
品を不良品として画像処理装置、また画像処理装置
接続されたコンピュータ等に記憶(マーキング)してお
き、後の工程で取り除くようにしてもよい。
【0015】CCDカメラを使用するにあたり、高い
を得るために別途光源を設ける方が好ましいが、光源
を設けなくても使用できる。また、CCDカメラ以外に
もサーモビュア(温度分布測定装置)等を使用してもよ
い。
【0016】また、図2に光源として蛍光灯を用いそ
の反射光を従来の撮像管カメラにより受光した場合の特
と、光源としてハロゲン電球を用いその反射光を従来
の撮像管カメラにより受光した場合の特性と、金型(ボ
トムモールド)から放射される黒体放射(BTM黒体放
射)の特性とを示
【0017】
【実施例】TVブラウン管用のパネルまたはファンネル
等のガラス製品を、金型内でプレス成型する工程におい
て実施した例を以下に示す。図1に示すように金型
上5mの位置にCCDカメラを設置し、CCDカメラか
らの出力画像処理装置にる。CCDカメラのピント
は金型内のガラスに合うようにレンズコントローラで調
される。画像処理装置は画素出力の値化、輝度面積
の面積測定処理を行う。
【0018】具体的には、値化処理は、CCDカメラ
から送られてくる映像信号を、明暗が連続的に変化する
アナログ信号からデジタル信号に変換するものである。
すなわち、アナログ信号に対して任意の閾値(値化レ
ベル)を設定し、前記閾値よりアナログ信号が大きけれ
ば(明るければ)白(信号レベル1)、小さければ(暗
ければ)黒(信号レベル0)としてデジタル信号に変換
する処理である。この値化レベルを高く設定すると、
非常に明るい部分のみが白(信号レベル1)になり、特
に明るい部分を抽出することができる。また、値化レ
ベルを低く設定すると、非常に暗い部分のみが黒(信号
レベル0)になり、特に暗い部分を抽出することができ
る。
【0019】なお、前記値化レベルを可変とすること
により、1個のガラス製品に対して輝度の段階的な濃淡
を得るようにしてもよい。また、前記白(信号レベル
1)および黒(信号レベル0)のドットをカウントして
輝度面積の測定処理を行い、ガラス製品の複数エリアの
各々で、輝度面積が大きく変動していないかチェックす
ることもできる。あるガラス製品のあるエリアにおい
て、輝度面積が他の製品またはモデルデータと比較して
大きく変動していれば、前記エリアに欠け、割れ、ガラ
ス屑の存在等の異常が発生している可能性が高く、目視
により確認するか、またはコンピュータによりマーキン
することにより、後工程で再検査することもできる。
【0020】さらに本実施例において、金型からガラス
製品を取り出した際に、欠けたガラスが金型内に残って
いないかという判定も行った。つまり、ガラス製品取り
出し後に金型内の画像処理を行い、ガラス屑による異常
な白(信号レベル1)の輝度面積の増加が特定のエリア
に存在すれば、金型内におけるガラス屑存を判別で
る。
【0021】本発明によって、高温金型内の高温ガラス
の判別が可能となり、ガラスの金型内割れの別装置と
して使用することができた。
【0022】
【発明の効果】本発明は、金型内高温ガラスの割れ、欠
けの有無等の状態を判別するにあたり、蛍光灯等の光量
の不十分な光源と撮像管カメラを用いた装置のかわり
、受光感度の優れたCCDカメラを備えた装置を使用
するため、高温ガラスの内部をも画像処理によって観察
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における、CCDカメラを用い
た金型内高温ガラスの判別装置の説明図である。
【図2】CDカメラの受光感度特性のグラフである。
【符号の説明】
1:CCDカメラ 2:金型 3:画像処理装置 4:レンズコントローラ 5:コンピュータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−80645(JP,A) 特開 昭60−242353(JP,A) 特開 平5−142172(JP,A) 特開 平5−157523(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01N 21/17 - 21/61 G01N 25/00 - 25/72 C03B 11/00 G01J 5/00 - 5/62 H01J 29/86 - 29/98 H01J 31/00 - 31/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス成型によりガラス製品を製造するた
    めの金型と、プレス成型後の高温ガラスを内蔵する前記
    金型上に配置されたCCDカメラと、CCDカメラか
    らの出力を画像化するための画像処理装置とを備えたこ
    とを特徴とする金型内高温ガラスの判別装置。
JP01446094A 1994-02-08 1994-02-08 金型内高温ガラスの判別装置 Expired - Fee Related JP3305849B2 (ja)

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JP7372601B2 (ja) * 2018-12-21 2023-11-01 日本電気硝子株式会社 ガラス板製造方法及びその製造装置
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