JP3305754B2 - 円偏波アンテナ装置及びストリップ線路装置 - Google Patents

円偏波アンテナ装置及びストリップ線路装置

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JP3305754B2
JP3305754B2 JP17125292A JP17125292A JP3305754B2 JP 3305754 B2 JP3305754 B2 JP 3305754B2 JP 17125292 A JP17125292 A JP 17125292A JP 17125292 A JP17125292 A JP 17125292A JP 3305754 B2 JP3305754 B2 JP 3305754B2
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バロディス ミロスラウ
ザマット ハッサン
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ライカ ジオシステムズ インコーポレイテッド
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q11/00Electrically-long antennas having dimensions more than twice the shortest operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q11/02Non-resonant antennas, e.g. travelling-wave antenna
    • H01Q11/08Helical antennas

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】本発明は円偏波信号送受信用アンテナ装置
(システム)、並びにこの種アンテナと共に用いる円偏
波用移送シフト ストリップ線装置に関する。
【0002】円偏波信号については既に良く知られてお
り、これは同一周波数、同一強度の2つの互に直交する
直線偏波を位相が偏位(シフト)して進行してゆくよう
にした合成波である。一般的な位相偏差は90°であ
り、普通直角位相と称される。円偏波は、2つの偏波に
よる合成円偏波の位相差の極性による回転方向によって
右旋円偏波または左旋円偏波となる。所定のサイクル中
の任意の点における円偏波の合成エネルギーは、水平成
分と垂直成分の合成エネルギーで与えられる。
【0003】水平及び垂直エネルギー成分は正弦波の成
分を表わし、合成エネルギー成分は一定であるため合成
エネルギーは円形の軌跡を有する。円を画きながら、合
成エネルギーはある伝搬速度をもって進行し、進行軸を
中心とするらせん形を画く。これについては、ベコヴィ
ツ(Bekowitz)、Basic Microwaves, Hayden BookCompa
ny, Inc., New York 1966を参照され度い。
【0004】円偏波信号を送受信するには、送信の際に
位相偏移を与えるか、受信の際にこれを除去するかの何
れかにより各信号の位相を偏移(シフト)させる必要が
ある。位相偏移は種々の方法で導入することができる。
しかし本発明では伝送線路の物理的長さを調節する技術
のみを取上げる。ホワイト(White)著“MicrowaveSemi
conductor Engineering”,Van Nostrand Reninhold C
o., 1982参照。
【0005】アンテナ技術に可逆定理(theory of reci
procity)がよく適合する。これはアンテナが送信モー
ド及び受信モードの両方に使用できかつ解析しうること
を意味する。通常アンテナの動作は送信モードで論じら
れる。本発明の好適用途は受信モードであり、このため
本明細書では受信モードを主として説明する。しかし本
発明は、受信及び送信の両モードに等しく適用できる。
【0006】本発明を実施するに当ってその用途として
の好適応用モードは、グローバル・ポジションニング・
システム(Global Positioning System……GPS)と
して知られているサテライト(衛星)系よりの円偏波信
号の受信である。GPSサテライトは2つの周波数で放
送を行う。L1周波数は1575.42MHzであり、
L2周波数は1227.6MHzである。本発明の好適
実施例の1つにおいては、本技術をL1周波数に適用す
る。本発明の他の実施例においては二重周波数モードに
適用し、その第2周波数をGPS L2周波数とする。
【0007】従来、GPS受信アンテナの位相シフト
は、製造工程中にアンテナを試験装置に装着してアンテ
ナ素子の長さを調節することによって行ってきた。この
アンテナの組立業者による技術は高価につき、余計な時
間を必要とし、かつアンテナに種々の仕様を必要とする
こととなる。
【0008】従来技術の、例えば米国特許第4,00
8,479号に開示されている4線素子(quadrifila
r)らせんアンテナはここで述べる本発明と同じ原理に
よっている。すなわち、位相シフト回路網によって4つ
のアンテナ素子を直交位相シーケンスで駆動する。しか
し乍ら従来技術の位相回路網はその構造がかなり複雑で
あり、本発明に比し製造が高価につく。一般的にいっ
て、従来の4線素子アンテナは、アッセンブリの頂点よ
り駆動され、例えば米国特許第4,647,942号に
記載されているように、剛体の同軸素子で作られた同軸
位相シーケンサ/トランスフォーマにより、構造体の底
部より頂部に向って信号を移動させる。極く最近製造さ
れた4線素子アンテナはこの原理で作られており、構造
が複雑なためコスト高を招来している。さらに位相シー
ケンサ構造の寸法上の許容偏差が極めて厳格であること
による寸法の厳密さの維持によっても製造コストが増加
する。アンテナの製造業者は、個別の素子長を顧客側の
同調によりこの寸法精度の問題に対処している。
【0009】位相シフトは高精度を必要とし、とくに位
相線長については然りである。例えば、19.04cm
の波長のGPS L1周波数の位相1°は1/2mmで
ある。換言すると、位相で2°の精度を得ようとする
と、位相線は1mmの精度を必要とする。アンテナ位相
素子の従来のマニュアル(手作業)の調節方法では、精
密かつ高価な人的作業を必要とした。本発明は、安価な
マイクロ・ストリップまたはストリップ・ライン印刷回
路で所要の高精度を達成する。さらに回路網を簡単とす
るので、空間的要求及びコストを減じうる。
【0010】本発明はアンテナとラジオ送受信機間を接
続する位相回路網を提供するアンテナ・システム及び装
置に関するものである。本回路網は、位相シフトを行
い、複数のアンテナ素子のおのおのに等電力分配とイン
ピーダンス・マッチングを行う。バイフィラ・モジュー
ルと称される基本的構成ブロックは、シャント接続され
た対のブランチ線を有し、この線の対の一方の側は、他
方の対に比し付加された回路長によって位相偏移が行わ
れる。このブランチされた線路対は同じインピーダンス
を有し、かつ同じ電気長を有するので、等電力分割を行
いうる。このバイフィラ・モジュールの回路網構成を選
択することによって、任意の数のアンテナ素子に対し、
位相シフト(位相シーケンシングとも称される)を各ア
ンテナ素子に等電力で行うことができる。対の電力分割
の選択回路網構成は能率よくかつ低コストで達成でき
る。この回路網はさらにアンテナ素子と送受信機との間
のインピーダンス マッチングを行う。このため、複数
のアンテナ素子で受信され、回路網に供給される円偏波
信号は進行的に位相がシフトされ、受信機に同相信号を
供給する。各アンテナ素子はらせん形とし、渦状に配置
される。
【0011】さらに本発明は、誘電基板の1面上にマイ
クロ・ストリップ伝送線路網を構成し、他方の面は、グ
ランド面とするか、あるいは多層構造のストリップ線路
とする回路網にも関する。既知の印刷回路板の製造技術
を用いるこの構造によると、移相器及び全アンテナが極
めて信頼度高く、精密に、量産可能な仕様をもって、低
コストで製造できる。その上所要のスペースを小となし
得る。
【0012】本発明の特別な形態として、本発明装置
は、クワドリフィラ(4線構造)アンテナとして構成で
き、渦巻形とした4つのらせん形素子を印刷回路板上の
位相回路網に装着できる。他の形態ではバイフィラ・モ
ジュールは、個別の基板上に印刷し、プレート貫通孔で
接続し、回路網全体を極く小形とすることもできる。か
くすると所要の精度をもったアンテナを低コストで極め
て小形になし得る。本明細書において、「マイクロ・ス
トリップ」とは、誘電ベース層の回路を意味し、「スト
リップ・ライン(線路)」とは、グランド板間の回路の
線構造を意味するものである。多層ストリップ・ライン
構造は、選択する層の誘電厚さを変化させる機能を有
し、無線回路とアンテナ素子の間の大なるインピーダン
ス比にわたりインピーダンスをマッチさせる働きがあ
る。この機能が無いと、大きなインピーダンス比にわた
ってマッチングを実用的に行ない得ない。
【0013】
【実施例】以下図面により本発明を説明する。以下の記
述においては、特定の実施例により受信アンテナおよび
位相シフト回路網として本発明を説明しているが、アン
テナ機能の可逆論理により、本記述のある局面を送信に
関する術語で置換えて表示することもできる。本発明は
送信作動モードおよび受信作動モードに等しく適用さ
れ、受信または電流の流れの方向に関する言及には送信
または反対の方向の電流の流れが含まれるものと理解す
べきである。したがって、“無線(radio)なる語句
は、本実施例では特に無線受信機に関して使用している
が、無線送信機をも意味する。
【0014】図1はバイフィラ モジュール(bifilar
module:以下BMとも呼称する)と呼ばれる本発明基本
回路10の形状を示す。図示のように、第1コンバイナ
ライン セグメント(first combiner line segmen
t)12および第2コンバイナライン セグメント14
はコンバイナ ノード20においてそれらの第1端部1
6および18でシャント接合(分岐接続)する。また、
第1コンバイナ ライン セグメント12の第2端部2
2には、第1端部26および第2端部28を有する位相
シフト ライン セグメント24を接続する。第2コン
バイナ ラインセグメントは第2端部30を有する。ビ
ルディング ブロックとして使用するときは、以下に詳
述するように、位相シフト セグメント24の電気的実
効長Osを選定して、所望の周波数で所望の位相シフト
を得るようにする。バイフィラモジュール(2線状モジ
ュール)10に対して基本的なことは、第1コンバイナ
ライン セグメント12および第2コンバイナ ライ
ン セグメント14が等しい電気的実効長Leで同一特
性インピーダンスを有し、かくしてコンバイナノード2
0においてコンバイナ ライン セグメント12および
14との間に等しい電力分割(パワ スプリット)また
は電力付加を与えるようにすることである。また、位相
シフト ライン セグメント24のインピーダンスは端
部28に取付けたアンテナ素子における負荷インピーダ
ンスを転送して第1コンバイナライン セグメント12
に提供されるようにする。したがって、コンバイナライ
ン セグメント12および14の各々は同じ負荷インピ
ーダンスを見ることになる。さらに、コンバイナ ライ
ン セグメント12および14の各々の電気的実効長L
eは処理しようとする信号の波動サイクル(ウェーブ
サイクル)の90°とすることが好ましい。
【0015】2ファイル モジュールは、アンテナ素子
32を第2コンバイナ ライン セグメント14の第2
端部30に接続し、アンテナ素子34を位相シフト ラ
インセグメント24の第2端部28に接続するよう形成
した2素子アンテナ用の位相シフト ネットワークとし
て使用することができる。アンテナ素子32および34
はうず巻形状とするが、他の方法としては既知の設計原
理を適用して設計することもできる。位相シフト ライ
ン セグメント24は処理しようとする信号の選定波長
に対してウェーブ サイクルの180°の電気的実効ラ
イン長を有する。第2端部30は任意の相対ゼロ位相状
態を示すように任意にP0により表示する。また、第2
端部28は2つのポイント間に180°位相シフトΔφ
を与えるようP180で表示する。
【0016】アンテナ素子32および34はポイントP
0およびP180において負荷インピーダンスZLを与え
る。位相シフト ライン セグメント24はそのインピ
ーダンス値を第1コンバイナ ライン セグメントの第
2端部26に転移させうるようアンテナのインピーダン
スに等しいインピーダンスを有する。
【0017】コンバイナ ライン セグメント12およ
び14の電気的実効長Leは等しく、またそれらのイン
ピーダンスも等しい。Leは90°とするを可とし、し
たがって、ライン12および14のインピーダンスは一
般のインピーダンス整合計算を適用することにより√2
・Zで与えられ、またコンバイナ ポートにおけるイン
ピーダンスはアンテナと同じものとなる。
【0018】図2はクォドリフィラ アンテナ(quadri
filar antenna )回路網を示す。クォドリフィラ ネッ
トワークは4つのアンテナ素子36,38,40および
42とともに使用され、バイフィラ モジュール(B
M)の特定の組合せにより構成する。BMの第1タイヤ
(第1段目)、すなわち、BM−1,BM−2はアンテ
ナ素子の各々へのアンテナ接続ポートを与える。アンテ
ナ接続ポートはそれらの順次的または連続的位相シフト
により表示するようにする。すなわち、P0 を任意のゼ
ロ位相ポートとし、その後にP0 に対する各ポートの全
位相シフトの量を表わすP90, P180 およびP270 が順
次続くものとする。BMの第2タイヤ(第2段目)はB
M−3で表示した単一バイフィラ モジュールを有す
る。BM−3においては、位相シフト セグメントはB
M−1およびBM−2における位相シフトの2倍とな
り、コンバイナ ライン セグメントは90゜のウェー
ブサイクルとするを可とする。また、ステム ライン
セグメント44はPR で示す無線受信機同軸接続ポート
に対する便利な接続を可能にするため与えられる。
【0019】また、ネットワークはアンテナ素子の接続
ポイントから無線(radio )にまで伸長する4つの信号
通路を設定する伝送線路として記述することもできる。
これらの通路は、任意のゼロ位相通路用のP0 ないしP
R 、90゜位相シフト通路用のP90ないしPR 、180
゜位相シフト通路用のP180 ないしPR 、および270
゜位相シフト通路用のP270 ないしPR で表示するもの
とする。各コンバイナライン セグメントは1/4波長
または信号サイクルの90゜に等しく電気的実効ライン
長を有する。アンテナは各アンテナ接続ポートにおいて
50Ωの負荷インピーダンスを与えるような設計とす
る。各ライン セグメントに対するインピーダンスは、
一般のインピーダンス整合論理を使用し、図2に示すよ
う設計する。したがって、P50において受信機に与えら
れるネットワークの負荷インピーダンスは50Ωとな
る。概要図においては、50Ωライン セグメントは7
0.7Ωセグメントより幅広として図示しており、これ
は実際の幅関係を模写している。したがって、各伝送通
路は順次90°だけ位相シフトされ、4つのアンテナ接
続の各々における電力は等しく、無線ポートPR におけ
る電力の1/4である。
【0020】クォドリフィラ アンテナ(quadrifilar
antenna )の一実施例の場合は、P 0 およびP180 にお
けるアンテナ素子により1つのオープン ループ(開ル
ープ)を形成させ、P90およびP270 により第2のオー
プン ループを形成させており、各アンテナ素子したが
って各アンテナ接続ポートには、適当な設計により50
Ωの特性インピーダンスを与えている。また、90゜の
Δφ(Δφは連続するアンテナ素子間の位相変化または
位相シフト)を与えるため、BM−1およびBM−2に
おける各位相シフト素子は90゜とし、BM−3におけ
る位相シフト素子は180゜とする。所定の段(tier)
の各コンバイナ ライン セグメントの電気的実効長
は、最後の無線ポートPR において見られる全電力が各
アンテナ素子において等しく分割されるよう等しいもの
でなければならない。さらに、各コンバイナ ライン
セグメントは90゜の電気的実効長とすることが好まし
い。この形状により、各アンテナ素子から50Ωのイン
ピーダンスが各コンバイナライン セグメントに提供さ
れる。各コンバイナ ライン セグメントの長さは90
゜であるので、そのインピーダンス√2・Zまたは7
0.7Ωを作ることはコンバイナ ノードに50Ωを与
えることになる。したがって、対をなすコンバイナ ラ
イン セグメントの分路結合後コンバイナ ポートには
50Ωのインピーダンスが与えられる。50Ωのインピ
ーダンスはこれが無線受信機用として通常使用される入
力インピーダンスであることによる。
【0021】ウェーブサイクル位相の90゜に対する各
マイクロストリップ線路セグメントの実際の長さは信号
波長、相対誘電率、実効誘電率およびそのすべてを既知
のエンジニアリング技術により設定しうる所望のインピ
ーダンスに従属する。
【0022】ネットワーク(回路網)の主要な特徴は相
対的位相シフトなしにコンバイナライン セグメントに
分岐する電力分割コンバイナ ノードの使用である。等
しい電力分割の場合は、アンテナ端子の各々には同じ電
力が受信され、各コンバイナ ライン セグメントの端
部には同じ電力が受信される。したがって、図2に示す
概略図では、アンテナ接続ポートにおいて均等に電力分
割され、かつインピーダンス整合されたネットワートに
おいて90゜の位相シフトを与えている。
【0023】図3はバイフィラ モジュール ビルディ
ング ブロックを累進的に使用してクォドリフィラ モ
ジュール(quadrifilar module;QM)(4アンテナ素
子)、オクテフィラ モジュール(octifilar module;
OM)(8アンテナ素子)およびデュオ・オクテフィラ
モジュール(duo-octifilar module;DOM)(16
アンテナ素子)を生成する状態を示す。これらの各々は
汎例であり、点線で囲んで表示してある。均等な電力分
割を与えるため、所定のタイヤ(段)の各対のコンバイ
ナ ライン セグメントは同一インピーダンスを呈し、
かつ同じ電気的実効ライン長を有するものでなければな
らない。
【0024】BM−T1で示すBMの第1タイヤ(第1
段目)は図のように隣接する対のアンテナ素子にこれを
取付ける。第1タイヤは位相シフト セグメントφs
T1を有する。
【0025】BM−T2で示すBMの第2タイヤ(第2
段目)は隣接する対のBM−T1のコンバイナ ノード
に取付ける。第2タイヤは2*φs−T1に等しい位相シ
フトセグメントφs−T2を有する。
【0026】また、BM−T3で示すBMの第3タイヤ
(第3段目)は隣接する対のBM−T2のコンバイナ
ノードに取付ける。第3タイヤは4* φs −T1に等し
い位相シフト セグメントφs −T3を有する。同様
に、連続するタイヤ(段)はこれをすぐ前のタイヤの隣
接する対のBMに取付ける。この場合所定のタイヤに対
するBMの位相シフト セグメントに関して、Tは法則
φ−T=2A-1 φs に従う。ここで、Aはタイヤのラン
ク、またφs は連続するアンテナ素子間の位相シフトで
ある。したがって、3番目のタイヤの位相シフト セグ
メントは φ−T3=23-1 φs =4φs であり、同様に4番目のタイヤの位相シフト セグメン
トは φ−T4=24-1 φs =8φs となる。
【0027】また、ビルディング スキム(組立構成)
は結合バイフィラ モジュールを介して次の低次ネット
ワークを対にするという見地から説明することもでき
る。たとえば、オクティフィラ モジュール(OM)は
バイフィラ モジュールで結合された対のクォドリフィ
ラ モジュール(QM)により構成される。この場合、
結合バイフィラ モジュールにおける位相シフトは隣接
するビルディング ブロック バイフィラ モジュール
の場合の位相シフトの2倍となる。
【0028】前述の伝送線路解析を使用するときは、各
アンテナ接続ポートは連続的に同じ量だけ位相シフトさ
れていることが分る。また、位相シフトは常に法則φs
=360* B/Nに従う。ただし、Bは整数、Nはアン
テナ素子の数である。
【0029】図4は特定のクォドリフィラ アンテナお
よび位相シフト回路網を使用する場合の一般的環境をフ
ローチャート形状で示したもので、この場合、アンテナ
素子(HAE)はこれを位相シフト ネットワーク(P
SN)に接続し、前記位相シフト回路を帯域フィルタ
(BPF)、前置増幅器(PRE)および受信機プロセ
ッサ(RCP)を含む受信機(RCE)に接続してい
る。このフローチャートは通常大部分の受信機に適用可
能であるが、特に、マグナボックス イン トーラン
ス、カリフォルニア(Magnavox in Torrance, Californ
ia)の製造に係るGPS受信機用として適している。こ
れらの受信機は50Ωの入力インピーダンス(IMP)
を有する。ここに記載するクォドリフィラ アンテナお
よび位相シフトネットワークは特にこのような利用面に
設計されたものである。
【0030】本発明による位相シーケンサは任意数の1
/4波長アンテナ構造に対して両立性を有する。1/4
波長アンテナおよび3/4波長アンテナはアンテナの作
動周波数における1/4または3/4波長のいずれかに
等しいアンテナ素子の物理的長さにより特徴づけられ
る。これらのアンテナは駆動端の反対側端部がオープン
(開路)であるような素子を有している。換言すれば、
これらのアンテナはオープン ループ アンテナ理論に
従う。本実施例の場合は3/4の波長クォドリフィラ
アンテナとする。また、半波アンテナまたは全波アンテ
ナはその物理的長さが作動周波数における半波長または
全波長に等しいようなアンテナ素子により形成する。こ
れらのアンテナは駆動端の反対の端部においてともに接
続するようにした素子を有する。一般に半波アンテナお
よび全波アンテナは1/4波長アンテナおよび3/4波
長アンテナより小さい寸法に製作可能であるが、それら
の素子を端部において相互に接続しなければならないた
め、より製作が困難である。うず形アンテナにおけるア
ンテナ素子の特性インピーダンスは素子により包囲され
る円筒の容積に従属し、円筒形容積の直径の増加ととも
に増大する。ここに記載の位相シーケンサ回路は、任意
の実際のアンテナ素子インピーダンス値に整合させられ
るよう形成できるという点で一般的である。
【0031】新形クォドリフィラ アンテナ/位相シー
ケンサの主な利点は、製造が容易で、しかも必要な精細
度を得ながら低廉で済むということである。これらの利
点は高確度の寸法上の要求にも拘らず実現可能である。
位相シーケンサ プリント回路構造は、本来的にシーケ
ンサが石版印刷的に再生されたパターンから、あるいは
他の一般のプリント回路基板製造技術から化学的に蝕刻
されているため寸法的に正確である。高品質のプリント
回路基板は位相シフトおよびインピーダンスに影響を与
える特性、すなわち誘電率、誘電体の厚み、導体の厚み
および表面の均一性等の変動を無視しうる程度のものと
するため使用する。高品質のプリント回路材料はかなり
高価であるが、Lバンド形アンテナの場合は少量(約2
平方インチ程度)の材料を必要とするのみである。アン
テナ素子はスプリング巻線機により低価格で正確に製作
することができる。このように、ここに記載のアンテナ
は完成ユニットを個々に調整または同調させるを要せず
して、寸法的高確度を保持しながら低コストで大量生産
が可能である。図5ないし図8に示すアンテナの場合、
位相シーケンサは0.090インチ(2.286mm)
直径のワイヤから形成した4つの螺旋素子を駆動するよ
う設計した1.5インチ(3.81cm)平方のプリン
ト回路基板上に蝕刻するようにし、ワイヤ端は位相シー
ケンサに直接半田付けしている。次に、位相シーケンサ
およびクォドリフィラ アンテナ素子サブアセンブリを
モールドしたプラスチック支持部上に装着し、最後にこ
れをモールドしたプラスチック製レードーム(図示せ
ず)内に取付けて、構造に対する堅牢さと環境からの保
護を与えるようにしている。また、必要に応じてレード
ーム内の構造の底部に低雑音増幅器、フィルタ、ダイプ
レクサまたは電力増幅器のような付加的電子回路を取付
けることもでき、さらに、ビルディングの屋根、トラッ
クのドームあるいは船舶のマストのような所望の場所に
全アセンブリを装着するための準備を付加することもで
きる。
【0032】図5ないし図8は1575.42MHzで
L1 GPS信号を受信するのに使用するクォドリフィ
ラ うず形 アンテナに本発明を適用した状態を示す。
GPS信号の性質に関する十分な論議については種々の
資料が利用可能である。
【0033】図5ないし図8において、アンテナ10の
主要部分は支持ベース114で支持するようにした4つ
の同じ螺旋アンテナ素子112である。また、アンテナ
素子112はそれらの外端部を適当な位置でキャップ1
16により保持されるようにする。前記支持ベース11
4上には誘電体基板118を適合させるようにし、前記
誘電体基板118の上面に位相シフト ネットワーク1
20を印刷配線し、反対側の面上に図8に詳細に示すよ
うなグランド面122を配置する。1の位置(図8)に
おいてマイクロストリップに接続した同軸ケーブル12
4はアンテナから無線周波(radio )まで嚮導される。
アンテナ構造はレードームおよび取付け脚部(図示せ
ず)を含むコンテナ内に取付ける。
【0034】本発明によるうず形クォドリフィラ アン
テナの場合は、対の3/4波長の直交指向オープン ル
ープを使用している。このように構成するときは、アン
テナは図9に示すような所望の利得パターンを与える。
【0035】アンテナ素子112は適当に作成したf1
3ゲージ スチール ワイヤAISIタイプ1010,
1015または1019により構成する。アンテナ素子
112は各々5.20インチ(13.2cm)のピッチ
を有し、ワイヤの軸のまわりの直径が1.25インチ
(3.175cm)の螺旋により形成する。この場合、
螺旋ワイヤは90゜離してセットし、うず形を形成させ
るようにし、回路基板上のうずの全長は3.8インチ
(9.65cm)とした。
【0036】支持ベース114は4つの支持脚部130
を有し、その各々は開孔部132を具える。また、前記
支持ベース114は開孔部136を有するタブ134を
具える。プリント回路基板118は、タブ134の底部
に対向し、スペーサ140により間隔をとって配置する
ようにし、142の位置でアンテナ素子を半田付けする
ことにより、アセンブリが協同して保持されるよう形成
する。
【0037】アンテナ素子112は、キャップ116を
用いて、その4つの凹所にアンテナ素子の上端を収容す
るような方法で、適当な位置にこれを固定させる。ま
た、前記アンテナ素子は開孔部132および136を貫
通させた後、プリント回路基板上でアンテナ接続ポート
0 ,P90, P180 およびP270 に固定させるよう半田
付けを行う。
【0038】したがって、半田付けの後、キャップ11
6、支持ベース114、アンテナ素子112およびプリ
ント回路基板118は永続性のある堅牢な構造を形成す
る。
【0039】図8は誘電体基板118の裏面上のグラン
ド面122とともに前記基板118上に印刷配線したク
ォドリフィラ ネットワーク120(図6には図示せ
ず)のレイアウトを示し、したがって、図8はそれらの
適正なオリエンテーテョンにおけるグランド面およびネ
ットワーク120を示すものである。この実施例の場
合、基板は誘電率が10.5、各サイドに沿う長さ1.
5インチ(3.6cm)、厚みが0.025インチ
(0.635mm)のRogers RT/Duroid 601
0.2を使用している。また、各ライン セグメントお
よび4つの信号通路に関しては前述の呼称を用いて表示
してある。また、この場合、ネットワークは一般のプリ
ント回路法により製作するようにし、グランド面122
は基板118(図8には図示せず)の裏面上の金属デポ
ジションにより生成するようにする。
【0040】デュアル周波数アンテナ及び位相シフタ
は、2番目の周波数に適する一組のアンテナ・エレメン
トを2番目の位相シフト・ネットワークと組合せて、そ
れらを単一の同軸構造にアセンブルすることにより、構
成できる。
【0041】好適クワドリフィラ実施例における本発明
の方法とは、4アンテナ・エレメントから、信号伝送経
路がその次に続く信号伝送経路に係わる信号経路中に90
°位相シフトを導入するネットワークへと、信号を通す
ことによって、位相矩形中の円偏波信号を位相シフトす
ることである。引き続く階層を貫く引き続く信号伝送経
路は、短絡又はバイアスすることなく等しくパワー分割
されて、ネットワークはインピーダンス整合している。
コンバイナ・ノード<combiner nodes>におけるコンバイ
ナ・ライン・セグメント<combiner line segments>は、
少なくとも各階層では電気的な長さ及びインピーダンス
が等しい。
【0042】図9は、上述のクワドリフィラ渦巻き形ア
ンテナ及び位相シーケンサの、垂直輻射利得パターンを
示すグラフである。このパターンはマグナボックス・ア
ンテナ・レンジ<Magnavox antenna range>で測定され
た。極座標プロットは等方性アンテナに関するアンテナ
利得を仰角の関数としてデシベルで表している。等方性
アンテナには0dB円が割り当てられている。図9によれ
ば、天頂では角は90°であって、アンテナは目標を直接
指向している。その点で、利得は等方性に関し3デシベ
ルと4デシベルの間にある。0度及び 180度指向角は水
平であって、アンテナは目標に対し直角を指向する。0
度及び 180度における利得は等方性より上に1デシベル
と2デシベルの間にある。底では、すなわち 270度では
アンテナは目標から直接反対を指向しており、等方性に
関し12デシベルと13デシベルの間の損失を持つ。
【0043】図10は、天頂での周波数に対する(等方性
と対比した)アンテナ利得のプロットである。アンテナ
利得は縦軸に一目盛り2dBで表される。周波数は横軸に
一目盛り60メガヘルツで表される。プロットAは、GPS
LI周波数に対する上述のマグナボックスが設計した4分
の3波長開ループ・クワドリフィラ・アンテナである。
プロットBは、GPS LI周波数に対するチュー・カンパニ
ー<Chu Company> 製の2分の1波長閉ループ・クワドリ
フィラ・アンテナであって、これは本発明を用いていな
い。1575メガヘルツのGPS LI周波数は周波数ライン上に
示されている。このグラフから分かるように、プロット
AはプロットBに比して周波数が下がっても利得は維持
されている。周波数が上がると、周波数が下がった場合
ほど劇的にではないが、プロットAはやはりプロットB
よりずっと好適である。
【0044】上述の本発明は、位相シフト・ネットワー
クのストリップライン形の構造をも許容する。図11に
は、クワドリフィラ・モジュールのストリップライン回
路の構築に用いられる多重層が示され、茲では作図上の
通常の約束に従って、破線は機能回路を表し、実線は大
地平面を表し、Sと記された空隙は誘電(絶縁)体を表
す。
【0045】一般的にストリップラインは回路が2つの
大地平面の間にあるマイクロストリップの形をとり、し
ばしば多重層構造が用いられる。本発明のためのストリ
ップライン構造は、例えばバイフィラ・モジュールのよ
うな便宜の部分にネットワークを分割し、各部分を基板
の表面上に置くことにより実現される。また、適当な大
地平面も当てはめられる。次に幾つかの基板がラミネー
トされて多重層構造が形成され、鍍金貫通孔("VIA"と呼
ばれる) により層は結合されている。各バイフィラ・モ
ジュールを別々の基板上に置くことにより、占有する空
間の小さい表面積の効率的なレイアウトが可能となる。
【0046】好適実施例では、上述のタイプの、3つの
構成成分バイフィラ・モジュールに分割されて各バイフ
ィラ・モジュールが基板の表面上に置かれたクワドリフ
ィラ・モジュールを持つクワドリフィラ・アンテナが用
いられる。アンテナ及び位相シフト・ネットワークの完
全な記述は以下に述べる設計過程の説明によって最も良
く理解される。
【0047】ステップ1.─ 性能とサイズを考慮して
選ばれた渦巻きアンテナ、特に1/2波長短絡ループ渦巻
きが選定される。渦巻きの直径は 1.5cmとされよう。
【0048】ステップ2.─ 渦巻きの直径及び軸長が
その特性インピーダンスを決定し、これは既知の技法を
用いて計算されて、この場合は8オームである。無線部
分のインピーダンスは50オームである。
【0049】ステップ3.─ アンテナ・インピーダン
ス8オーム及び無線部分のインピーダンス50オームに整
合するインピーダンスへのインピーダンス変換が計算さ
れなければならない。クワドリフィラ・ネットワークは
2つのパワー分割器をタンデムに持っているので、最初
の変換に対する選択は任意であって、最初のパワー分割
器において25オームとする。従って通常のインピーダン
ス整合理論を用いて最初のパワー分割器に対するコンバ
イナ・ライン・セグメントは20オームのインピーダンス
を持たなければならない。タンデムに置かれた2番目の
パワー分割器は、無線部分への50オームの負荷を与えな
ければならない。茲で再び通常のインピーダンス整合理
論を用いて、このことは各コンバイナ・ライン・セグメ
ントのインピーダンスが50オームでなければならないこ
とを意味する。図12は、クワドリフィラ・ネットワーク
の各ラインのインピーダンスを示している。
【0050】ステップ4.─ その次のステップはスト
リップライン・ネットワークの具体的な寸法を設計する
ことである。図11は、7つの層の構築を形成するのにS
と書かれた6つの基板が用いられる層化構造の図式的断
面を示す。基板上にネットワークをレイアウトするため
に、所望のインピーダンスを与える導体の幅を計算し、
選定する必要がある。図13は、この解析における3つの
構造変数を示す。この解析に必要とされる変数は: εr =基板素材の相対誘電絶縁定数(sub) Z0 =ラインに特定された特性インピーダンス b =大地平面間の誘電(絶縁)体の厚さ(GPL) t =導体の厚さ(con) w =導体の実際の幅(con) x =中間の変数 m =中間の変数 Δw=誘電(絶縁)体に依存する幅のコンポネント w' =有効幅 を以て完全な一揃いとする。計算の方法(K.C.Gupta他
著,"Microstrip Lines and Slotlines",1979年ArtechHo
use社発行、及び既に引用した文献を参照のこと) は次
のように進行する:
【数1】 及び
【数2】 とすれば
【数3】 となり、
【数4】 となり、
【数5】 となる。また、Compact Software社から市販されてい
る"Super Compact" という名前のコンピュータ・プログ
ラムも、この計算を行うのに使用できる。この例におい
ては、Super Compact が用いられた。選定されたインピ
ーダンスZ0 の候補及び絶縁の厚さbの候補に上記を適
用すれば、実際の幅wの値が、次の表によって単位ミル
<mils>で与えられる:
【表1】
【0051】ステップ5.─ 選定された導体ストリッ
プの寸法wに対する実用的な値を選択する。この場合、
選定された寸法はアンダーラインが引いてあり、各ライ
ン・セグメントに対して図12に示される。この例では、
絶縁の厚さ20ミル(層LA)及び4ミル(層LB及びLC)と
いうのが、インピーダンス幅の比較的広い50オームから
8オームまでという容易に実現できるインピーダンス整
合を与えるために選択されていることに留意されたい。
【0052】ステップ6.─ このことから、基板に適
用する3つのバイフィラ・モジュールをレイアウトする
こと、及び単一の構造にラミネートすることが、今や可
能となった。これが、図14のA,B,C に層LA, 層LB, 層LC
として示されている。クワドリフィラ・モジュールも、
図12に示されるように各バイフィラ・モジュールの周り
を二重鎖線で囲み、これらは図14A,B,C に示す層LA, 層
LB, 層LCに一致して記号が付されている。図14A,B,C 内
の記号、番号も図12のそれと一致している。入力LAにお
ける最初のコンバイナ・ノードからのコンバイナ・ライ
ン150 は、VIALBに達し、鍍金貫通孔によりその次の回
路層である層LBにVIA LBで接続する。コンバイナ・ライ
ン152 は位相シフト・セグメント154 に接続し、該セグ
メントが次にはVIA LCに終端して、鍍金貫通孔によりそ
の次の回路層である層LCにVIA LCで接続する。1,2,3,4
と記してある点は、渦巻きアンテナ・エレメントの終端
する点である。層LBはVIA LBから出発するバイフィラ・
モジュールを示し、茲にはアンテナ・エレメント1への
コンバイナ・ライン156 と位相シフト・セグメント160
に接続するコンバイナ・ライン158 とがあり、位相シフ
ト・セグメント160は更にアンテナ・エレメントの接続
点2に接続する。層LCはVIA LCから伸びるバイフィラ・
モジュールを示し、これはアンテナ・エレメント接続点
3へのコンバイナ・ライン162 と位相シフト・セグメン
ト166 に接続するコンバイナ・ライン164 とを持ち、位
相シフト・セグメント166 は更にアンテナ・エレメント
の接続点4に接続する。
【0053】従って、極めて緻密なストリップライン構
造の位相シフト・ネットワークが完成されて、これは必
要とされる高い精度の極めて小さいアンテナを構成する
ことができ、また低価格の製造性も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、2エレメント・アンテナを位相シフト
するバイフィラ・モジュール回路であって、他のアンテ
ナと共に用いるための構築ブロックとして使用するもの
の概略図である。
【図2】図2は、42エレメント・アンテナを位相シフ
トするクワドリフィラ・モジュール回路の概略図であ
る。
【図3】図3は、16エレメント・アンテナにより位相シ
フト・モジュールを構築するための概略図である。
【図4】図4は、受信機プロセッサに至るアンテナ・エ
レメントを示すフローチャートである。
【図5】図5は、位相シフタを含むクワドリフィラ・ア
ンテナ構造の透視図である。
【図6】図6は、アンテナ構造に搭載された位相シフタ
を示す図5の構造の一部を上から視た図である。
【図7】図7は、アンテナ構造に搭載された位相シフタ
を示す図6の構造の一部を横から視た図である。
【図8】図8は、図2による図5、図6、図7で用いら
れ、また図2の概略図によるクワドリフィラ・マイクロ
ストリップ位相シフタの回路ボードのレイアウトを示す
図である。
【図9】図9は、クワドリフィラ・アンテナから得られ
る利得パターンのグラフである。
【図10】図10は、アンテナの性能の比較グラフであ
る。
【図11】図11は、本発明のストリップライン多重層形
成の概略側面図である。
【図12】図12は、クワドリフィラ構成の概略図であ
る。
【図13】図13は、ストリップラインの寸法を計算する
ための概略図である。
【図14】図14A,図14B 及び図14C は、多重層を構築す
るためにレイアウトされた図12のクワドリフィラ構成の
各層をそれぞれが示す図である。
【符号の説明】
110 アンテナの主要部分 112 螺旋アンテナ素子 114 支持ベース 116 キャップ 118 誘電体(絶縁)基板 120 位相シフト・ネットワーク 122 大地(グランド)平面 124 同軸ケーブル 130 支持脚部 132,136 開孔部 134 タブ 140 スペーサ 142 半田付け位置
フロントページの続き (72)発明者 ハッサン ザマット アメリカ合衆国 カリフォニア州 91745 ジャシエンダ ハイツ イー コリマ アベニュー 17056 アルプ 221 (56)参考文献 特開 平2−224408(JP,A) 特開 平4−234207(JP,A) 欧州特許出願公開469741(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 23/00 H01P 1/17

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナの2個以上のアンテナ素子と、
    無線部分との間に位相シフト信号を生ずる位相シフト回
    路を有する円偏波アンテナ装置において、2つのアンテナ素子にそれぞれ接続されている2つの接
    続端子と、無線部分へ接続する1つの接続端子との間に
    延長されている信号伝送路(複数)を有し、 上記各信号伝送路は進行方向に等しく相違する有効電気
    長を有し、これにより信号伝送路を通じて進行してゆく
    信号に所定の相等しい位相シフトを与える如く構成して
    あり、さらに前記信号伝送路は、各アンテナ素子への接
    続点よりそれぞれ別個に開始して、隣接伝送路対を有す
    る伝送路が、結合線路セグメントの並列接続によって等
    電力分割を行う結合ノードに順次接続されてゆき、これ
    により各アンテナ端子において、無線接続端子の電力を
    アンテナ端子数で除した値が各アンテナ端子で等しくな
    る如くし、かつ信号伝送路はアンテナ素子接続点と、無
    線接続点との間でインピーダンス・マッチングを行う如
    くしたことを特徴とする円偏波アンテナ装置。
  2. 【請求項2】コンバイナ・ライン・セグメントの接続
    が、等しいインピーダンスを有し、等しい実効電気長を
    有するコンバイナ・ノードを形成する請求項1記載のア
    ンテナ装置。
  3. 【請求項3】コンバイナ・ライン・セグメントがブラン
    チ(分岐)対を規定し、すべてのブランチ対は対応のア
    ンテナ端子に関し、相等しいインピーダンスと相等しい
    実効電気長を有する請求項1または2に記載のアンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】前記伝送路が、零度の参照位相における任
    意の伝送路を規定し、連続する各伝送路が、相等しい位
    相シフト量だけ進行的に位相シフトされ、すべての位相
    シフトは、Nを整数とするとき360°のN倍である請
    求項1,2または3に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】第2アンテナを使用し、各アンテナが異な
    る周波数で動作する如くし、位相シフト回路網は前記信
    号伝送路の第2組を有し、この伝送路は前記無線接続点
    より2以上の第2アンテナ接続点に延長されており、 前記第2組の信号伝送路のおのおのは、進行的に等しく
    相違する有効電気長を有し、伝送路を通じ進行的に所定
    の相等しい位相シフトを生ずる如く構成し、 前記伝送路は、前記第2アンテナ素子のおのおのの接続
    点より別々に始まり、前記第2組の伝送路対は、コンバ
    イナ・ライン・セグメントの並列接続によって等電力に
    分割されるコンバイナ・ノードに進行的に順次接続さ
    れ、これによって各アンテナ端子における電力が、無線
    接続端子の電力をアンテナ接続端子数で除した値の電力
    に等しくなる如くし、さらに第2組の伝送路は、第2ア
    ンテナのアンテナ素子と無線接続点アンテナとの間でイ
    ンピーダンス・マッチングが行われていることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のアンテナ
    装置。
  6. 【請求項6】多素子アンテナと無線部分との間に用いる
    位相シフト ストリップ・ライン装置において、 各基板が第1面および第2面を有し多層構造に形成した
    複数個の誘電基板と、 印刷回路技術で製造されたライン回路による位相シフト
    回路網とを有し、この回路網の部分は誘電基板の表面の
    少くとも一部が、無線接続端子と、複数個のアンテナ素
    子接続端子との間の伝送路を規定し、各伝送路は隣接伝
    送路に関し位相シフトされ、その量は実効電気長が進行
    的に相等しい差を各伝送路で生ずる如くの所定量だけシ
    フトされ、これによって伝送路を通じ信号が進行的に順
    次に相等しい所定の位相シフトを生ずる如く構成したこ
    とを特徴とする位相シフト ストリップ・ライン装置。
  7. 【請求項7】基板の表面上にさらにグランド・プレーン
    を有し、各回路ラインを2つのグランド・プレーン間に
    包囲する如くした請求項6記載の位相シフト ストリッ
    プ・ライン装置。
  8. 【請求項8】前記伝送路はクワドリフィラ モジュール
    を規定し、このモジュールは3つのバイフィラ モジュ
    ールを有し、各バイフィラ モジュールは別個の1つの
    層上に位置し、これら各層は積重ねられていて、さらに
    バイフィラ モジュールを接続してクワドリフィラ モ
    ジュールを構成する請求項6または7に記載の位相シフ
    ト ストリップ・ライン装置。
  9. 【請求項9】各バイフィラ モジュールに対向する各層
    の表面にはその上にグランド・プレーンを設けてある請
    求項8に記載の位相シフト ストリップ・ライン装置。
  10. 【請求項10】各層上の各ラインに各誘電基板の厚さを
    所定のZ0の値に応じて選択し、アンテナと無線部分のイ
    ンピーダンス比をマッチさせる請求項7,8または9に
    記載の位相シフト ストリップ・ライン装置。
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