JP3304916B2 - 浮子式流量計 - Google Patents

浮子式流量計

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JP3304916B2
JP3304916B2 JP10380099A JP10380099A JP3304916B2 JP 3304916 B2 JP3304916 B2 JP 3304916B2 JP 10380099 A JP10380099 A JP 10380099A JP 10380099 A JP10380099 A JP 10380099A JP 3304916 B2 JP3304916 B2 JP 3304916B2
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義則 森橋
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Kowa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、浮子を利用し
て、その上昇量により気体あるいは液体の流量を測定す
る浮子式流量計に関し、特に、清掃機能を有する浮子式
流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種浮子式流量計は大まかに分けて2
つの方式があり、1つは、図18に示すように透明な上
開きテーパー状の外筒101内に、上下方向移動自在に
逆ハット形の浮子102を配置し、該浮子102の上下
移動をガイドロッド103によりガイドし、浮子102
の上昇位置を外筒101に表示された目盛Mで読み取る
テーパー管方式である。先行技術文献としては、特公平
7−94997号公報がある。残りは、特公昭53−3
5744号公報あるいは特公昭54−71663号公報
に記載されているように、直円筒状の外筒を備え、該外
筒内に円錐部材を固定して、該円錐部材の外周側に筒状
の浮子を配置し、流体圧による浮子の上昇位置を、外筒
の目盛で読み取る円錐部材方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流量計を使用している
と、流体に含まれるごみあるいは汚れ成分が透明な外筒
内に付着するが、該付着量が多くなると、外筒に表示さ
れた目盛及び外筒内の浮子を目視しにくくなり、正確な
流量測定ができなくなる。
【0004】このため、定期的に外筒内面を清掃する必
要があるが、上記従来技術のいずれの場合でも、清掃す
る場合には、一旦外筒を流量計本体から取り外し、管用
ブラシなどにより清掃し、清掃後再び装着している。
【0005】このように清掃するたびに分解と組立を行
っていると、清掃に非常に労力がかかる。特に流体が油
の場合は、分解時に配管内の油が漏出する。具体例とし
ては、たとえば、製紙工場に設置された集中式潤滑油供
給装置のように、中央の潤滑油供給管から何百あるいは
何千個の枝管を分岐し、各枝管にそれぞれ浮子式流量計
を配置して各注油個所に潤滑油を供給している場合で
は、それらの分解清掃に大変な労力がかかると共に、清
掃のたびに潤滑油供給を停止し、製紙機械自体も停止し
ておかなければならない。
【0006】清掃する別の手段としては、特開平7−9
4997号のように、電気的処理により行うものもある
が、コストが高くつき、経済的でない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
による浮子式流量計は、流体が流れる直円筒状の透明な
外筒内に、外筒長さ方向の下流側に行くに従い断面積が
減少する円錐部材と、円筒状の浮子とを外筒長さ方向移
動自在に嵌合して、重力あるいは付勢手段により浮子を
上流側へと付勢し、円錐部材の上流側の大径端部に、外
筒内面に外筒長さ方向移動自在に摺接する清掃部材と外
筒の上流側端部から外方へと延び出す操作ロッドとを結
合すると共に、流体流通孔を形成し、上記操作ロッド
は、ロック機構により外筒長さ方向の所定位置に固定及
び固定解自在となっていることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明による浮子式流量計
は、流体が流れる直円筒状の透明な外筒内に、外筒長さ
方向の下流側に行くに従い断面積が減少する円錐部材
と、円筒状の浮子とを外筒長さ方向移動自在に嵌合し
て、重力あるいは付勢手段により浮子を上流側へと付勢
し、円錐部材の上流側の大径端部に、流体流通孔及び外
周環状溝を形成すると共に、外筒の上流側端部から外方
へと延び出す操作ロッドとを結合し、上記外周環状溝に
は、外筒内面に対して外筒長さ方向移動自在に摺接する
清掃部材兼指標用の弾性材製Oリングを嵌着し、外筒長
さ方向の所定位置に上記操作ロッドを固定及び固定解自
在なロック機構を設けていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明による浮子式流量計
は、請求項1又は2記載の浮子式流量計において、上記
外筒の外周側であって、浮子設定位置近傍に近接スイッ
チを配設していることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本願発明を適用した2連型
の浮子式流量計の正面図であり、共通の流量計本体(以
下単に「本体」という)1は、側方から見て上下に前方
突出状の腕2,3を有する略C形に形成されており、上
下の腕2,3間に亘って各流量計用の外筒4が垂直姿勢
で架設されている。本体1の上部の後面には各流量計用
の流体出口12が形成され、下腕3には流体入口13及
び流体入口通路14が形成されている。外筒4内では下
側から上側へと流体が流れることになり、したがって上
側が外筒長さ方向の下流側、下側が外筒長さ方向の上流
側となっている。外筒4は透明ガラスあるいは透明な樹
脂により直円筒状に形成され、外筒4の内部には、上下
方向移動可能な円錐部材5と、上下方向移動(浮動)自
在な円筒形の浮子6と、上下方向移動可能な筒形の清掃
部材7が配置されいる。外筒4には、円錐部材5の上昇
位置を示す複数の流量目盛Mと、該流量目盛Mの上方に
位置して浮子6の設定位置を示す調節目盛Nが表示され
ている。浮子6の設定位置とは、円錐部材5の高さによ
り設定した流量を維持している場合に浮子6が停止すべ
き位置(高さ)である。
【0011】図2は図1のII-II断面拡大図であり、下
腕3には上下方向に延びる入口側流体室15が形成さ
れ、該入口側流体室15の上下端にはそれぞれ段部を介
して大径の外筒取付孔16と下蓋取付めねじ孔17が同
一軸心上に形成されている。入口側流体室15は絞り弁
19が配置された連通路20を介して流体入口通路14
に連通しており、絞り弁19のねじ部19aを回転調節
することにより、絞り弁19の流通断面積を変化させ
て、各入口側流体室15への流入量を調節できるように
なっている。下端のめねじ孔17にはOリング22を介
して下蓋24が液密状態に螺着されており、該下蓋24
の軸心部分に形成されたロッド支持孔24aには、清掃
兼位置決め用の操作ロッド25が上下1対のOリング2
6を介して液密状態で上下方向摺動自在に保持され、下
蓋24の下面に形成されためねじ孔17aには、上記操
作ロッド25を所定の位置に固定し、かつ固定解除する
ことができるロック機構51が螺着されている。外筒取
付孔16には、環状シール体27及びOリング28等を
介して外筒4の下端部が液密状態に嵌着されている。
【0012】上腕2には、上記下腕3の外筒取付孔16
及び入口側流体孔15と同軸心の出口側流体孔18が形
成されており、該出口側流体孔18の下部には環状シー
ル体29及びOリング30等を介して外筒4の上端部が
液密状態に嵌着され、出口側流体孔18の上部にはOリ
ング31を介して上方突出状に案内筒32が螺着されて
いる。案内筒32の軸心部分には、下端が開口する案内
穴50が外筒4と同一中心線上に形成されており、該案
内穴50には、円錐部材5の上端に形成された後述する
延長桿40が突入自在となっている。案内筒32の下端
と環状シール体29との間にはコイルばね34が縮設さ
れており、該コイルばね34はばね受け35を介して外
筒4を下方へと押し、外筒4の上下方向の位置決め精度
及び液密性能を向上させている。出口側流体孔18は連
通路36を介して流体出口12に連通している。
【0013】外筒4内の構造を詳しく説明する。図4に
おいて、円錐部材5は上方側(下流側)に行くに従い小
径となるように、すなわち水平断面積が小さくなるよう
に形成されており、上端の小径端部に形成された前記延
長桿40は、円錐部材5と同一軸心で真っ直ぐ上方に突
出している。円錐部材5の大径下端部には外向きの底フ
ランジ38が一体に形成されており、底フランジ38の
外径は外筒4の内径より若干小さく仕上げられ、いわゆ
る「すき間嵌め」状態となっている。底フランジ38の
外周には環状溝41が形成されており、該環状溝41に
は、必要に応じて白色あるいは有色の断面矩形状のテフ
ロン製リング44を嵌着することにより、該テフロン製
リング44を指標として、外筒4の外部から底フランジ
38の位置をはっきりと目視し、確認できるようになっ
ている。底フランジ38には、図6に示すように周方向
に間隔をおいて複数の流通孔43が形成されている。図
7は前記延長桿40の水平断面図であり、補強上、水平
断面形状を十字形としている。勿論、延長桿40の水平
断面形状を、円形あるいはその他の方形状とすることも
できる。図5は円錐部材5の単体の正面図であり、環状
溝41の形状等を明確にしている。
【0014】図4に示す浮子6は、円錐部材5の径方向
の外方側、すなわち底フランジ38より上方に配置され
ており、その外径は底フランジ38と同様に外筒4の内
径より若干小さく仕上げられ、外筒4に対していわゆる
「すき間嵌め」状態となっており、外筒4内を自重で下
降できるようになっている。浮子6の下端部には内向き
フランジ6aが形成され、浮子6の外周面の上下方向中
間部には環状溝42が形成されており、該環状溝42に
は、必要に応じて白色あるいは有色のテフロン製リング
45を嵌着することにより、外筒4の外部から浮子6の
位置をはっきりと目視し、確認できるようになってい
る。上記テフロン製リング45は、外筒内面4aには殆
ど接触しない外径となっており、浮子6の上下方向の移
動に支障がないようになっている。
【0015】図8は清掃部材7を示しており、金属ある
いは硬質樹脂でできた円板46に、ゴムあるいは樹脂か
らなる筒形の弾性体47を保持しており、該弾性体47
には外周面の上下端部に外向きのリップ47aを形成し
てある。円板46には図9に示すように周方向に間隔を
おいて複数の連通孔48が形成されると共に、中央にロ
ッド連結用孔49が形成されている。
【0016】該ロッド挿通孔49に、図4に示すように
清掃兼位置決め用操作ロッド25の上端おねじ部を挿通
し、該おねじ部を円錐部材5の大径側の端面に形成した
めねじ孔5cに螺着することにより、操作ロッド25と
共に前記円板46を円錐部材5に結合している。前記筒
形の弾性体47は外筒4の内面に密に嵌合し、外筒4に
対して上下方向に摺動可能となっている。清掃兼位置決
め用操作ロッド25は図2に示すように下蓋24を貫通
して下方へと延び出し、下端につまみ部25aを一体に
有している。
【0017】図2に示す範囲Lmは浮子6の最大移動範
囲を示し、範囲L1は案内穴50の上底と最下降位置の
延長桿40の上端との距離、すなわち円錐部材5の移動
可能範囲を示しており、両範囲Lm,L1の大小関係は、
該実施の形態では、浮子6の最大移動範囲Lmよりも円
錐部材5の移動可能範囲L1を少し大きく設定してい
る。したがって、図3に示すように、清掃兼位置決め用
操作ロッド25により浮子6を押し上げた時には、浮子
6が本体1の腕2に当接することにより、浮子6と共に
操作ロッド25が停止され、かつ、延長桿40の上端と
案内穴50の上底との間にはまだ隙間が存在している。
勿論、上記範囲Lm,L1の大小関係は、上記のような
関係に限定されるものではなく、操作ロッド25を昇降
操作して外筒内面を掃除する際に支障が及ばない範囲に
おいて、略同等に設定したり、あるいは、案内穴50の
深さを浅くすることにより、浮子6の最大移動範囲Lm
よりも円錐部材5の移動可能範囲L1を少し小さく設定
することも可能である。すなわち、清掃兼位置決め用操
作ロッド2を上昇させた時に、延長桿40の上端が案内
穴50の上底に当接することにより、清掃部材7及び円
錐部材5を停止するようにすることも可能である。ただ
し、この場合は、浮子6は最大上昇位置まで移動しない
ことになるので、案内穴50の深さを浅くし過ぎないよ
うにする。また、清掃兼位置決め用操作ロッド25のつ
まみ部25aの移動範囲L2についても、上記円錐部材
5の移動範囲L1を確保できるように操作ロッド25の
長さが決められている。
【0018】図10は前記ロック機構51の分解縦断面
図であり、ロック機構51は、上下両部におねじ17
b,62aを有するニップル型本体52と、ゴム等の可
撓性材料からなるブッシュ56と、樹脂等の可撓性材料
からなるスリーブ57と、ナット型キャップ60とから
構成されている。
【0019】本体52の内部には、大小の貫通孔54,
54aが段部を介して上下連通状態で形成されており、
上側の小径貫通孔54aは少なくとも操作ロッド25が
挿通可能な内径を有し、下側の大径の貫通孔54は、ブ
ッシュ56の上半大径部56aが嵌合しうる内径を有す
ると共に、下端開口部にテーパー面53を有している。
【0020】ブッシュ56の外周面には、上側の大径部
56aと下側の小径部56bが段部を介して形成され、
内部には操作ロッド25より少し大きい径の貫通孔56
cが形成されている。
【0021】スリーブ57の外周面には上下端部にそれ
ぞれテーパー面58,59が形成されており、スリーブ
57の上端テーパー面58は前記本体52の下端テーパ
ー面53に対応するテーパー角度となっており、スリー
ブ57の下端テーパー面59はキャップ60の内面に形
成されたテーパー面61と対応するテーパー角度となっ
ている。図12はスリーブ57の正面拡大図を示してお
り、上側と下側から交互にV字形の割り溝57a,57
bが形成され、該割り溝57a、57bは図11に示す
ように全周に亘って形成され、これによりスリーブ57
はスリーブ自体の弾性に抗して縮径可能となっており、
非加圧時はスリーブ自体の弾性により元の径に戻る。
【0022】図10に戻り、キャップ60の内面には前
記本体52のおねじ62aに螺合するめねじ62と、前
述のテーパー面61と、下端のロッド挿通孔61aが連
続して形成されている。
【0023】前述のように本体52の大径貫通孔54に
ブッシュ56の上半大径部56aを嵌入し、ブッシュ5
6の下半小径部56bの外周にスリーブ57を嵌合し、
最後にキャップ60をスリーブ57等に被せ、本体52
の下側おねじ62aに螺合しており、前記キャップ60
を締め付けることにより、操作ロッド25を所定の位置
(高さ)に固定し、また、キャップ60を緩めることに
より、操作ロッド25の固定を解除するようになってい
る。
【0024】すなわち、キャップ60を締め付けると、
本体52のテーパー面53とキャップ60のテーパー面
61との間で、スリーブ57の上下テーパー面58,5
9を押圧し、これによりスリーブ57が縮径し、ゴム等
よりなるブッシュ56の小径部56bを径方向内方へと
押圧し、操作ロッド25を外周から一定の圧力で把持す
ることにより、固定する。一方、キャップ60を緩める
と、スリーブ56とブッシュ57はそれらの弾性力によ
り元の状態に復帰し、操作ロッド25の移動を許容す
る。
【0025】図2の前記案内筒32、外筒4、円錐部材
5、浮子6、清掃部材7、清掃兼位置決め用ロッド25
及びロック機構51は、前述のようにそれらの軸心が同
一線上に揃えられている。
【0026】2連型の流量計に請求項3記載の近接スイ
ッチを併設する場合には、図1に示すように外筒4の外
部であって、調節目盛Nの位置に対応して近接スイッチ
70を配置する。該近接スイッチ70は、浮子6が調節
目盛Nに位置する正常流量の時はONとなり、浮子6が
上記目盛Nを離れる異常流量の時はOFF信号を出す周
知のものである。
【0027】円錐部材5及び浮子6を利用した流量計に
よる流量測定の原理は、周知のように浮子6の下端に形
成された内向きフランジ6aの内周端面と円錐部材5の
テーパー状外周面とで構成される断面積差により、流体
の流量が決定される。すなわち、図4において浮子6の
内向きフランジ6aが円錐部材5のフランジ(下端最大
径部)38に位置したときには、上記断面積差が最小と
なって、流体の流量は最小となる。一方、浮子6の内向
きフランジ6aに円錐部材5の上端最小径部が位置した
ときには、上記断面積差が最大となって、流体の流量は
最大となる。
【0028】流量の設定方法を説明する。 (1)図2において、流体供給ポンプなどによって流体
入口13から流体を供給する。キャップ60を緩めて操
作ロッド25の固定を解除し、円錐部材5の底フランジ
38を、流量範囲を示す複数の目盛Mのうち、所望の値
の目盛に合わせ、再びキャップ60を締め付けて、操作
ロッド25を固定する。
【0029】(2)次に、上記のように設定した目盛M
に対応する流量を供給した状態で、流体圧によって上昇
している浮子6の環状溝42(又はリング45)の位置
が調整目盛Nに合致していることを確認するが、合致し
ていない場合には、絞り弁19を操作して浮子6の環状
溝42が調整目盛Nに合致するように調整する。かかる
ことにより、予め実験で求められている使用流体の種
類、温度による通過流量が決定される。
【0030】(3)そうすれば、たとえば図1に示す2
連型流量計において、それぞれの設定流量が異なってい
ても、浮子の設定位置、すなわち調節目盛Nは同一高さ
となっているため、両浮子6の位置を目視した場合、正
常時は横一列に並び、異常時には段差となって現れるの
で、点検作業が非常に楽になる。
【0031】(4)また、近接スイッチ70を利用して
いると、目視以外でも異常流量を確認でき、電気的フィ
ードバックが取れる。
【0032】(5)流量計の使用により、流体内に含ま
れるごみ等で外筒4の内面が汚れてきた時には、ロック
機構51のキャップ60を緩めて操作ロッド25の固定
を解除する。この自由状態で操作ロッド25を目一杯上
方に押し上げることにより、図3に示すように清掃部材
7、円錐部材5及び浮子6は一緒に押し上げられる。し
かる後、操作ロッド25を引き下げ、再度押し上げる。
以後同様に操作ロッド25の昇降作業を繰り返すことに
より、清掃部材7の弾性体47によって外筒内面4aの
汚れを拭き落とし、あるいは掻き落とす。
【0033】(6)清掃完了後は、円錐部材5の底フラ
ンジ38を設定流量目盛Mに再設定し、キャップ60を
締めて操作ロッド25を固定すれば、浮子6は元の状態
に復帰する。上記清掃は、流体通過中でも流体停止中で
も可能である。
【0034】
【その他の実施の形態】(1)図13は請求項2記載の
発明を適用した例であり、円錐部材5の底フランジ38
に形成した外周環状溝41に、清掃部材兼指標用のOリ
ング80を嵌着している。該Oリング80は白色あるい
は有色の弾性体により形成されており、外筒4の内面に
摺接している。したがって、前記図4の実施の形態のよ
うに、清掃部材を別途取り付ける必要は無く、部品点数
を削減できる。
【0035】(2)本願発明の流量計は気体を測定する
場合にも勿論適用できる。その場合は前記図1〜図4な
どで液密状態に維持している個所は、当然気密状態に維
持される。
【0036】(3)図示の各実施の形態では、外筒を垂
直姿勢に装着して、下から上へと流体が流れるように構
成しているが、外筒を横向きに配置して、重力の代わり
にコイルばね等の付勢手段で浮子を外筒長さ方向の上流
側に付勢する構造の流量計にも適用することは可能であ
る。
【0037】(4)図14はロック機構の変形例を示し
ており、ニップル型本体52と、めねじ型キャップ60
と、縮径可能な部材として裁頭円錐台形の把持スリーブ
63とを備えている。ニップル型本体52は、内部に操
作ロッドが挿入可能な小径貫通孔54aのみが形成され
ている点以外は、図10のニップル型本体52と同様な
構造となっており、同じ部位には同じ符号を付してあ
る。また、図14のキャップ60は、内部にテーパー面
が形成されていない点以外は図10のキャップ60と同
様な構造となっており、同じ部位には同じ符号を付して
ある。図14の把持スリーブ63は、金属材料あるいは
非金属材料のいずれの材料を使用することも可能であ
り、本体52のテーパー面53に対応するテーパー角度
のテーパー面を有すると共に、図15に示すように円周
の1箇所にスリット63aを形成してあり、これにより
縮径可能となっている。すなわち、図14のキャップ6
0を締め付けることにより、本体52のテーパー面53
と把持スリーブ63とのテーパー嵌合によって、把持ス
リーブ63が縮径し、操作ロッド25を固定する。
【0038】(5)図16もロック機構の変形例を示し
ており、前記図10あるいは図14のように縮径可能な
把持スリーブ等を備える方式とは異なり、下蓋24に、
径方向のめねじ孔70を形成し、該めねじ孔70に固定
用ボルト64を螺合し、操作ロッド25を固定するよう
にしている。すなわち、固定用ボルト64を締め付ける
ことにより操作ロッド25を固定し、緩めることにより
操作ロッド25の移動を許容している。該実施の形態で
は、操作ロッド25を傷付けないように固定用ボルト6
4の材質を樹脂等としている。
【0039】(6)図17もロック機構の変形例を示し
ており、図16の機構をさらに改良したものである。す
なわち、下蓋24に形成した下開きの嵌合凹部82に、
ブッシュ83を回動可能に嵌合し、ブッシュ83に対し
て径方向に螺挿された係止ボルト84により、ブッシュ
83を所定の回動位置で固定している。そして該ブッシ
ュ83に径方向のめねじ孔90を形成し、該めねじ孔9
0にナイロンボール91を挿入すると共にノブ付きの固
定用ボルト93を螺合し、該固定用ボルト93を締め付
けることにより、ナイロンボール91を介して操作ロッ
ド25を固定するようにしてある。
【0040】該構造によると、ブッシュ83の回動位置
を調節することにより、ノブ付き固定用ボルト93の向
きを、簡単に正面側に向けて固定することができる。ま
た、ナイロンボール91を介して操作ロッド25を把持
するので、金属製の固定用ボルトを使用しても、操作ロ
ッドに傷がつかない。
【0041】
【発明の効果】(1)透明な外筒4の内面4aを清掃す
る場合、操作ロッド25の固定を解除して、操作ロッド
25を外筒4の外部から上下操作するだけで外筒内面4
aを清掃することができるので、流体供給を停止しなく
とも、流体通過中でも簡単に清掃することができる。
【0042】(2)外筒内面4aを清掃する場合、外筒
4等の分解及び組立作業が必要なくなるので、清掃作業
の能率が向上すると共に、メンテナンス費用を大幅に削
減できる。
【0043】(3)外筒4等を分解して清掃する必要が
ないため、清掃作業によるライン(配管途中)の流体の
漏洩をなくすことができ、資源の無駄や環境汚染を防止
することができる。
【0044】(4)清掃完了後は、操作ロッド25を元
の状態(上下方向位置)に再度固定するだけで、流量設
定を清掃前と同じ状態に復帰させることができる。
【0045】(5)円錐部材5の設定高さを変更するこ
とにより流量設定し、いかなる設定流量に対しても浮子
6の設定位置(適正浮動高さ)は一定の位置になるよう
に構成しているので、異なる流量設定がなされた多数の
流量計を並設した集中監視システムにおいても、総ての
浮子6が同一高さに揃っていれば総ての検出流量が正常
であると確認でき、確認作業の能率が向上する。
【0046】(6)請求項2記載の発明のように、円錐
部材5の上流側の大径端部に外周環状溝41を形成し、
該外周環状溝41に、外筒内面に対して外筒長さ方向移
動自在に摺接する清掃部材兼指標用の弾性材製Oリング
80を嵌着していると、上記のような請求項1記載の発
明の効果に加え、部品点数を削減することができ、コス
トを低減することができる。
【0047】(7)請求項3記載の発明のように近接ス
イッチ70を併設して異常流量を検出するようにする
と、一層確実に異常流量が確認できると共に、電気的に
フィードバックして、自動的に流量調節できるようにす
ることもできる。
【0048】(8)円錐部材5の設定高さを変更するこ
とにより流量設定し、いかなる設定流量に対しても浮子
6の設定位置(適正浮動高さ)は一定の位置になるよう
に構成している流量計に、近接スイッチ70を配置する
場合には、各流量計の設定流量が異なっていても、近接
スイッチ70は総て同一高さに取付ければよいので、近
接スイッチの70も組み付けも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した流量計の正面図である。
【図2】 流体停止時の状態を示す図1のII-II断面拡
大図である。
【図3】 清掃作業時の状態を示す図1のII-II断面拡
大図である。
【図4】 流体通過中の状態を示す図1のII-II断面拡
大部分図である。
【図5】 円錐部材単体の正面図である。
【図6】 図5の底面図である。
【図7】 図5のVII-VII断面拡大図である。
【図8】 清掃部材の縦断面図である
【図9】 清掃部材の平面図である。
【図10】 ロック機構の分解縦断面図である。
【図11】 図10のスリーブ単体の平面図である。
【図12】 図11のXII矢視図である。
【図13】 請求項2記載の発明を適用した浮子式流量
計の縦断面図である。
【図14】 ロック機構の変形例を示す分解縦断面図で
ある。
【図15】 図14のスリーブのXV矢視図である。
【図16】 ロック機構の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図17】 ロック機構の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図18】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 流量計本体 4 外筒 5 円錐部材 6 浮子 7 筒形清掃部材 25 操作ロッド 38 底フランジ 51 ロック機構 80 Oリング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる直円筒状の透明な外筒内
    に、外筒長さ方向の下流側に行くに従い断面積が減少す
    る円錐部材と、円筒状の浮子とを外筒長さ方向移動自在
    に嵌合して、重力あるいは付勢手段により浮子を上流側
    へと付勢し、 円錐部材の上流側の大径端部に、外筒内面に外筒長さ方
    向移動自在に摺接する清掃部材と外筒の上流側端部から
    外方へと延び出す操作ロッドとを結合すると共に、流体
    流通孔を形成し、 外筒長さ方向の所定位置に上記操作ロッドを固定及び固
    定解自在なロック機構を設けていることを特徴とする浮
    子式流量計。
  2. 【請求項2】 流体が流れる直円筒状の透明な外筒内
    に、外筒長さ方向の下流側に行くに従い断面積が減少す
    る円錐部材と、円筒状の浮子とを外筒長さ方向移動自在
    に嵌合して、重力あるいは付勢手段により浮子を上流側
    へと付勢し、 円錐部材の上流側の大径端部に、流体流通孔及び外周環
    状溝を形成すると共に、外筒の上流側端部から外方へと
    延び出す操作ロッドとを結合し、 上記外周環状溝には、外筒内面に対して外筒長さ方向移
    動自在に摺接する清掃部材兼指標用の弾性材製Oリング
    を嵌着し、 外筒長さ方向の所定位置に上記操作ロッドを固定及び固
    定解自在なロック機構を設けていることを特徴とする浮
    子式流量計。
  3. 【請求項3】 上記外筒の外周側であって、浮子設定位
    置近傍に近接スイッチを配設していることを特徴とする
    請求項1又は2記載の浮子式流量計。
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