JP3304888B2 - 鋳片の厚さの変更方法 - Google Patents

鋳片の厚さの変更方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非定常部長さの短
い鋳片の厚さの変更方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄板の代表的な製造方法として、連続鋳
造により製造された鋳片を、圧延工程で圧延・加工する
方法があげられる。この方法では、鋳造後空冷された鋳
片を熱間圧延する際に、再加熱する必要があり、使用エ
ネルギーのコストの点で不利である。
【0003】近年、連続鋳造機から出てきた鋳片をその
まま熱延ミルに供給する、熱延直結プロセスの開発が進
められており、特に、今日的課題として、熱延直結プロ
セスにおいて粗圧延工程が省略可能な薄鋳片の連続鋳造
技術を開発することに努力が払われている。
【0004】薄鋳片の製造方法として、鋳型から連続的
に引き出した鋳片を、未凝固相が中心部に残存している
間に、複数の圧下ロール対によって圧下しつつ更に冷却
し、薄鋳片を連続的に製造する未凝固圧下法がある。
【0005】本発明者等は、先に特開平09−8145
22号公報に任意の厚みの鋳片を高精度に製造すること
ができると共に、鋳片の中心部における不純物元素の偏
析を防止して内部割れのない均質な鋳片を製造する方法
を開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本方法
は、鋳型厚より薄い鋳片から鋳型厚に戻す場合、内部割
れを防止するために圧下位置を上昇(以下、開放ともい
う)させる速度を所定の計算式から求められる一定速度
未満に抑える必要があり、通常の操業条件で約2〜6m
の非定常部が発生する。この非定常部を有するスラブを
そのまま熱延ミルで圧延すると得られる鋼板は非定常部
の平坦度が悪化するため、低グレードの鋼板に格落ちに
なるか、スクラップとなるおそれがあり改善が求められ
ていた。
【0007】また、熱延ミルの仕上げ厚さを厚くする操
業時には、追随して鋳片厚さを厚くすると、熱延ミルの
生産性を向上できるため、薄鋳片から鋳型厚に戻す方法
が新たに求められていた。
【0008】本発明の目的は、薄鋳片から非定常部長さ
の短い鋳型厚の鋳片を製造する方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、薄鋳片か
ら鋳片厚さを鋳型厚さに戻す方法について、実機試験を
繰り返した結果、下記の(A) 〜(D) の知見を得た。
【0010】(A) 鋳片の凝固点が、圧下ロールセグメン
トの出側にくるように鋳造速度を制御しながら、薄鋳片
から鋳型厚さへの変更時に前記圧下ロールセグメントを
急速上昇すると非定常部長さが短くなる。
【0011】(B) 上記操作により、薄鋳片は急速にバル
ジングして厚みが増加し、鋳型厚さに戻すことができ
る。
【0012】(C) 前記圧下ロールセグメントより下流に
位置する圧下反力ロールセグメントの液圧シリンダの反
力をゼロに設定して、前記圧下反力ロールセグメントの
自重とバランスするように圧下反力用液圧シリンダを圧
下反力制御用弁を介して上昇方向に加圧すると、鋳型厚
さに戻った鋳片が圧下反力ロールセグメント間をスムー
スに通過可能となる。
【0013】(D) 上記操作により、非定常部の長さを従
来の約20分の1にすることができる。
【0014】しかし、内部割れを無視して急速上昇して
いるため非定常部分を切断除去する必要があるが、非定
常部の長さが従来の約20分の1であるため鋼板製品歩
留を大幅に向上できる。
【0015】本発明は、以上の知見に基づいてなされた
もので、その要旨は、下記のとおりである。 (1) 鋳片の凝固点が、圧下ロールセグメントの出側にく
るように鋳造速度を制御し、前記圧下ロールセグメント
の圧下位置を別途設けた圧下位置上昇専用の機構を経て
急速上昇させ、かつ前記圧下ロールセグメントより下流
に位置する圧下反力ロールセグメントの圧下反力用液圧
シリンダの反力をゼロに設定して、前記圧下反力ロール
セグメントの自重とバランスするように圧下反力用液圧
シリンダを圧下反力制御用弁を介して上昇方向に加圧す
ることを特徴とする鋳片の厚さの変更方法。
【0016】(2) 前記圧下ロールセグメントの圧下位置
の急速上昇を圧下ロールセグメントの圧下位置決めを行
う液圧シリンダの液供給手段である圧下位置制御用弁か
ら上昇用専用弁に切り替えて液圧配管系より前記液圧シ
リンダの下室部に液を急速供給することで行う請求項1
記載の鋳片の厚さの変更方法。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の鋳片の厚さの変更
方法を模式的に示す概念図であり、図1(a)の圧下位
置制御系を、図1(b)は圧下反力位置制御系を示す図
である。同図に示すように、鋳片の凝固点が、圧下ロー
ルセグメント2の出側にくるように鋳造速度を制御し、
図1(a)の圧下位置制御系に示す前記圧下ロールセグ
メント2(圧下位置制御系を示すための圧下ロール例2
−1で代表)の圧下位置決めを行う液圧シリンダ3の液
供給手段である圧下位置制御用弁4から上昇用専用弁5
に切り替え装置1で液圧配管系6より前記液圧シリンダ
3の下部に液を急速供給し、図1(b)の圧下反力位置
制御系に示す前記圧下ロールセグメント2の下流に位置
する圧下反力ロールセグメント7(圧下反力位置制御系
に示すための圧下反力ロール例7−1で代表)の圧下反
力用液圧シリンダ8の反力をゼロに設定して、前記圧下
反力ロールセグメント7の自重とバランスするように圧
下反力用液圧シリンダ8を圧下反力制御用弁9を介して
上昇方向に加圧すると鋳型厚さに戻った鋳片が圧下反力
ロールセグメント間をスムースに通過できる。
【0018】圧下ロールセグメント2は、鋳型厚の鋳片
を薄鋳片に圧下するために上下に配置されたロール群で
あり、圧下反力ロールセグメント7は圧下ロールセグメ
ント2により所定量圧下された薄鋳片の厚みを維持する
ロール群であるが、圧下ロールを鋳片の凝固点が、圧下
ロールセグメント2の出側にある状態で開放すると未凝
固部分の静鉄圧によりバルジングし、例えば鋳型厚の目
標厚さの鋳片に戻り、前記圧下反力ロールセグメント7
を前記の通り無荷重の状態にすることにより、鋳型厚さ
に維持することができる。。
【0019】鋳片の凝固点が、圧下ロールセグメント2
の出側にくるように鋳造速度を制御する理由は、鋳片の
凝固点が圧下ロール内であると圧下ロールを開放しても
溶融部が無いため静鉄圧がかからずバルジングしないか
らである。
【0020】圧下位置制御用弁4は、通常サーボ弁を使
用しており精度の高い圧下ロール位置の制御性を示す
が、圧下を開放し、上昇に転じる操作をしても急速にロ
ールを上昇できない構造状の問題がある。電磁弁等の応
答が早い上昇用専用弁5を新たに設置し、サーボ弁を通
さずにバイパス的に上昇操作を行うとロールを急速上昇
することができる。このロールの急速上昇により、鋳片
への圧下は開放され、バルジングして厚みが急速に増加
し、ステップ状に厚みが増加し目標とする厚さ、例えば
鋳型厚さに戻る。
【0021】図2は従来の鋳片の非定常部長さと本発明
の非定常部長さを概念的に比較した図であるが、図2
(a)は、従来の鋳片の非定常部長さを、図2(b)は
本発明の実施により得られた非定常部長さを示す図であ
る。同図に示すように、非定常部長さが激減しているの
がわかる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、鋳片厚さを変更する際
に従来法に比較して例えば20分の1の非定常部長さの
短い鋳片の製造をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳片の厚さの変更方法を模式的に示す
概念図であり、図1(a)の圧下位置制御系を、図1
(b)は圧下反力位置制御系を示す図である。
【図2】従来の鋳片の非定常部長さと本発明の非定常部
長さを概念的に比較した図であるが、図2(a)は、従
来の鋳片の非定常部長さを、図2(b)は本発明の実施
により得られた非定常部長さを示す図である。
【符号の説明】
1:切り替え装置 2:圧下ロールセグメント 2−1:圧下位置制御系を示すための圧下ロール例 3:液圧シリンダ 4:圧下位置制御用弁 5:上昇用専用弁 6:液圧配管系 7:圧下反力ロールセグメント 7−1:圧下反力位置制御系を示すための圧下反力ロー
ル例 8:圧下反力用液圧シリンダ 9:圧下反力制御用弁
フロントページの続き (72)発明者 熊倉 誠治 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友 金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−303668(JP,A) 特開 昭58−6759(JP,A) 特開 平8−90187(JP,A) 特開 平4−33757(JP,A) 国際公開97/748(WO,A1) 国際公開97/14522(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/20 B22D 11/128 350

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳片の凝固点が、圧下ロールセグメント
    の出側にくるように鋳造速度を制御し、前記圧下ロール
    セグメントの圧下位置を別途設けた圧下位置上昇専用の
    機構を経て急速上昇させ、かつ前記圧下ロールセグメン
    トより下流に位置する圧下反力ロールセグメントの圧下
    反力用液圧シリンダの反力をゼロに設定して、前記圧下
    反力ロールセグメントの自重とバランスするように圧下
    反力用液圧シリンダを圧下反力制御用弁を介して上昇方
    向に加圧することを特徴とする鋳片の厚さの変更方法。
  2. 【請求項2】 前記圧下ロールセグメントの圧下位置の
    急速上昇を圧下ロールセグメントの圧下位置決めを行う
    液圧シリンダの液供給手段である圧下位置制御用弁から
    上昇用専用弁に切り替えて液圧配管系より前記液圧シリ
    ンダの下室部に液を急速供給することで行う請求項1記
    載の鋳片の厚さの変更方法。
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