JP3304441B2 - 放射線治療システムにおける動き検出装置 - Google Patents
放射線治療システムにおける動き検出装置Info
- Publication number
- JP3304441B2 JP3304441B2 JP31166792A JP31166792A JP3304441B2 JP 3304441 B2 JP3304441 B2 JP 3304441B2 JP 31166792 A JP31166792 A JP 31166792A JP 31166792 A JP31166792 A JP 31166792A JP 3304441 B2 JP3304441 B2 JP 3304441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- human body
- transmitter
- receiver
- transmitting
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線治療に関し、特に
呼吸運動などの体動によって回転や位置変化を生じる人
体内の患部に対して、その回転や位置変化に応じて放射
線ビームの照射を制御する際に必要な人体内の患部の時
間的な回転角と位置の変化を検出する装置に関するもの
で、放射線治療に利用する。
呼吸運動などの体動によって回転や位置変化を生じる人
体内の患部に対して、その回転や位置変化に応じて放射
線ビームの照射を制御する際に必要な人体内の患部の時
間的な回転角と位置の変化を検出する装置に関するもの
で、放射線治療に利用する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線治療においては「最新放射
線治療(CTの応用と体系化)」(赤沼篤夫、尾内能夫
編、篠原出版、1989)にあるように、治療に先立って
患部の位置や形状をX線CT装置などの画像診断装置に
よって得られるCT画像から計測し、放射線ビームの照
射条件などの治療計画を立案した後、その条件に従って
放射線ビームを固定照射していた。また、患部は呼吸運
動などの影響により動きを伴うと仮定した場合には、
「呼吸位相同調放射線照射法に関する研究」(大原潔
他、日本医学放射線学会誌、第47巻、第3号、1987)に
あるように、呼吸による大域的な範囲の変動にだけ同期
させて放射線ビームの照射条件を時間的に変化させて放
射線ビームを照射していた。
線治療(CTの応用と体系化)」(赤沼篤夫、尾内能夫
編、篠原出版、1989)にあるように、治療に先立って
患部の位置や形状をX線CT装置などの画像診断装置に
よって得られるCT画像から計測し、放射線ビームの照
射条件などの治療計画を立案した後、その条件に従って
放射線ビームを固定照射していた。また、患部は呼吸運
動などの影響により動きを伴うと仮定した場合には、
「呼吸位相同調放射線照射法に関する研究」(大原潔
他、日本医学放射線学会誌、第47巻、第3号、1987)に
あるように、呼吸による大域的な範囲の変動にだけ同期
させて放射線ビームの照射条件を時間的に変化させて放
射線ビームを照射していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
呼吸運動などの影響により患部が変動する点を考慮せず
に治療計画を立案するか、あるいは患部の変動を考慮し
たとしても呼吸による大域的な範囲の変動にだけ注目し
て治療計画を立案していた。したがって、患部自体の変
動を検出していたわけではなく、このような情報がなか
ったため放射線治療の高精度化には限界があった。そこ
で、本発明では放射線治療システムにおいて、患部の回
転と位置変化に追従した放射線ビームの制御を行って放
射線治療の高精度化を達成するために必要な、呼吸運動
などの体動の影響で変動を生じる患部の回転や位置変化
などの動きを検出する装置を提供することを目的とす
る。
呼吸運動などの影響により患部が変動する点を考慮せず
に治療計画を立案するか、あるいは患部の変動を考慮し
たとしても呼吸による大域的な範囲の変動にだけ注目し
て治療計画を立案していた。したがって、患部自体の変
動を検出していたわけではなく、このような情報がなか
ったため放射線治療の高精度化には限界があった。そこ
で、本発明では放射線治療システムにおいて、患部の回
転と位置変化に追従した放射線ビームの制御を行って放
射線治療の高精度化を達成するために必要な、呼吸運動
などの体動の影響で変動を生じる患部の回転や位置変化
などの動きを検出する装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め次の手段を採った。
め次の手段を採った。
【0005】(1) 人体内の患部へ小型送信器と小型角速
度検出器を固定する。人体表面には送信器と受信器が兼
備された送受信器を密着させる。人体外部には受信器を
固定する。角速度検出器からの角速度情報を有線あるい
は無線で人体外部へ伝達する。
度検出器を固定する。人体表面には送信器と受信器が兼
備された送受信器を密着させる。人体外部には受信器を
固定する。角速度検出器からの角速度情報を有線あるい
は無線で人体外部へ伝達する。
【0006】(2) 人体表面に密着された送受信器の送信
器部と人体外部の受信器の間で波動を送受信させ、送信
器・受信器間での信号到達時間と人体外部に固定された
受信器位置から人体表面上の送信器位置を動的に検出す
る。
器部と人体外部の受信器の間で波動を送受信させ、送信
器・受信器間での信号到達時間と人体外部に固定された
受信器位置から人体表面上の送信器位置を動的に検出す
る。
【0007】(3) 人体内部の患部に固定された送信器と
人体表面に密着された送受信器の受信器部の間で波動を
送受信させ、送信器・受信器間での信号到達時間と(2)
で得られた人体表面上の受信器位置から患部の送信器位
置を動的に検出する。
人体表面に密着された送受信器の受信器部の間で波動を
送受信させ、送信器・受信器間での信号到達時間と(2)
で得られた人体表面上の受信器位置から患部の送信器位
置を動的に検出する。
【0008】(4) 角速度検出器から得られる角速度を時
間的に積分して患部の回転角度を算出する。
間的に積分して患部の回転角度を算出する。
【0009】この他に患部と人体表面間、および、人体
表面と人体外部間の送受信器の配置位置を各々独立に逆
転させた手段も採用した。したがって、合計4通りの送
受信器の配置による患部位置検出方法を採用した。
表面と人体外部間の送受信器の配置位置を各々独立に逆
転させた手段も採用した。したがって、合計4通りの送
受信器の配置による患部位置検出方法を採用した。
【0010】
【作用】上記の手段によってなぜ目的を達することが可
能になるか以下に説明する。使用する波動には音波、超
音波、磁場などを想定している。
能になるか以下に説明する。使用する波動には音波、超
音波、磁場などを想定している。
【0011】本発明には1個の送信器からの波動を3個
以上の受信器で受信する部分、3個以上の送信器からの
波動を1個の受信器で受信する部分、および、3個以上
の送信器からの波動を3個以上の受信器で受信する部分
がある。3個以上の送信器を使用する場合には、各送信
器からは周波数帯域の異なる波動を送信し、それを受信
器で受信した後、バンドパスフィルタなどによって送信
器毎の波動に分離して各送信器毎の波動を独立に扱うの
で、1個の送信器から送信された波動を3個以上の受信
器で受信する方式を送信器の数だけ組み合わせて信号処
理をすることと等価になる。また、3個以上の送信器か
らの波動を1個の受信器で受信する場合は、やはりバン
ドパスフィルタなどによって各送信器からの波動を分離
して扱うので1個の送信器からの波動を3個以上の受信
器で受信する場合の逆に等しい。そこで以下では1個の
送信器と3個以上の受信器での波動の送受信によって送
信器位置を特定する方法を説明することにする。まず、
1個の送信器と4個以上の受信器での波動の送受信によ
って送信器位置を計算する方法を説明する。
以上の受信器で受信する部分、3個以上の送信器からの
波動を1個の受信器で受信する部分、および、3個以上
の送信器からの波動を3個以上の受信器で受信する部分
がある。3個以上の送信器を使用する場合には、各送信
器からは周波数帯域の異なる波動を送信し、それを受信
器で受信した後、バンドパスフィルタなどによって送信
器毎の波動に分離して各送信器毎の波動を独立に扱うの
で、1個の送信器から送信された波動を3個以上の受信
器で受信する方式を送信器の数だけ組み合わせて信号処
理をすることと等価になる。また、3個以上の送信器か
らの波動を1個の受信器で受信する場合は、やはりバン
ドパスフィルタなどによって各送信器からの波動を分離
して扱うので1個の送信器からの波動を3個以上の受信
器で受信する場合の逆に等しい。そこで以下では1個の
送信器と3個以上の受信器での波動の送受信によって送
信器位置を特定する方法を説明することにする。まず、
1個の送信器と4個以上の受信器での波動の送受信によ
って送信器位置を計算する方法を説明する。
【0012】送信器からはある周波数帯域に変調された
トリガ信号を送信し、これを4個以上の受信器で受け
る。ただし、複数ある送信器からは同一時間にトリガ信
号が送信される。各受信器は一般に送信器からの距離が
異なるので、各受信器間で信号到達時間が異なる。信号
伝播速度は既知なので信号到達時間を次式に代入して送
信器と各受信器との間の距離を計算できる。 r = t/v ・・・(1.1) r:距離 t:信号到達時間 v:信号伝播速度 トリガ信号は送信器を中心に球面波として広がると仮定
して、受信器の位置と距離を以下の球面方程式に代入す
れば、送信器位置を計算することができる。 (xi-x0)2+(yi-y0)2+(zi-z0)2 = ri 2 ・・・(1.2) (xi,yi,zi):受信器位置(i=1,2,3,4,・・・) ri:送受信器間距離(i=1,2,3,4,・・・) (x0,y0,z0):送信器位置 例えば、式(1.3)を変形すれば、 xi 2+yi 2+zi 2+axi+byi+czi+x0 2+y0 2+z0 2 = ri 2 ・・・(1.3) a = -2x0, b = -2y0, c = -2z0 ・・・(1.4) となる。式(1.3)の i=2,3,4,・・・ の各式から i=1 の式
を減算すれば、 axi+byi+czi = ri 2+x1 2+y1 2+z1 2-(xi 2+yi 2+zi 2) (i=2,3,4,・・・) ・・・(1.5) の a,b,c に関する線形方程式になる。良く知られた最
小2乗法などの数値計算法を用いてこれを解き、式(1.
4)に a,b,c の値を代入すれば送信器の位置が求められ
る。また、距離差と伝播速度からの送信時間も逆算でき
るので、ある時間の送信器の位置を特定することも可能
である。
トリガ信号を送信し、これを4個以上の受信器で受け
る。ただし、複数ある送信器からは同一時間にトリガ信
号が送信される。各受信器は一般に送信器からの距離が
異なるので、各受信器間で信号到達時間が異なる。信号
伝播速度は既知なので信号到達時間を次式に代入して送
信器と各受信器との間の距離を計算できる。 r = t/v ・・・(1.1) r:距離 t:信号到達時間 v:信号伝播速度 トリガ信号は送信器を中心に球面波として広がると仮定
して、受信器の位置と距離を以下の球面方程式に代入す
れば、送信器位置を計算することができる。 (xi-x0)2+(yi-y0)2+(zi-z0)2 = ri 2 ・・・(1.2) (xi,yi,zi):受信器位置(i=1,2,3,4,・・・) ri:送受信器間距離(i=1,2,3,4,・・・) (x0,y0,z0):送信器位置 例えば、式(1.3)を変形すれば、 xi 2+yi 2+zi 2+axi+byi+czi+x0 2+y0 2+z0 2 = ri 2 ・・・(1.3) a = -2x0, b = -2y0, c = -2z0 ・・・(1.4) となる。式(1.3)の i=2,3,4,・・・ の各式から i=1 の式
を減算すれば、 axi+byi+czi = ri 2+x1 2+y1 2+z1 2-(xi 2+yi 2+zi 2) (i=2,3,4,・・・) ・・・(1.5) の a,b,c に関する線形方程式になる。良く知られた最
小2乗法などの数値計算法を用いてこれを解き、式(1.
4)に a,b,c の値を代入すれば送信器の位置が求められ
る。また、距離差と伝播速度からの送信時間も逆算でき
るので、ある時間の送信器の位置を特定することも可能
である。
【0013】次に1個の送信器と3個の受信器での波動
の送受信によって送信器位置を計算する方法を概説す
る。上記の1個の送信器と最低4個の受信器とで送信器
位置を求める方法は基本的に各受信器の位置を中心とし
た4つの球の交わりとして1個の送信器の位置を特定す
る方法と考えられる。この考え方で3個の受信器で1個
の送信器位置を求める方法を捕らえれば、この場合には
3つの球の交わりを考えることになるので、円周上の2
点が送信器位置の候補になる。したがって、最終的に解
くべき方程式が2次方程式になるため計算が複雑になる
上に、得られる2つの解のうちどちらが正しいものなの
か判定するための条件も必要になる。そこで、本発明で
は方程式が線形になり、計算が簡単な上記の方法を主に
採用することにした。
の送受信によって送信器位置を計算する方法を概説す
る。上記の1個の送信器と最低4個の受信器とで送信器
位置を求める方法は基本的に各受信器の位置を中心とし
た4つの球の交わりとして1個の送信器の位置を特定す
る方法と考えられる。この考え方で3個の受信器で1個
の送信器位置を求める方法を捕らえれば、この場合には
3つの球の交わりを考えることになるので、円周上の2
点が送信器位置の候補になる。したがって、最終的に解
くべき方程式が2次方程式になるため計算が複雑になる
上に、得られる2つの解のうちどちらが正しいものなの
か判定するための条件も必要になる。そこで、本発明で
は方程式が線形になり、計算が簡単な上記の方法を主に
採用することにした。
【0014】上記の処理により、まず人体外部のある位
置に対する、ある時間の人体表面上の送受信器の3次元
位置を計算し、次にその位置情報を使用してある時間の
患部の3次元位置を計算すれば、人体外部のある位置に
対する患部の位置を計算できる。しかしながら、患部の
変動には一般に回転運動と並進運動が考えられるので、
ここで、計算された患部の位置には両方の成分が混在し
ている。そこで、次に回転運動と並進運動の各成分を分
離する。
置に対する、ある時間の人体表面上の送受信器の3次元
位置を計算し、次にその位置情報を使用してある時間の
患部の3次元位置を計算すれば、人体外部のある位置に
対する患部の位置を計算できる。しかしながら、患部の
変動には一般に回転運動と並進運動が考えられるので、
ここで、計算された患部の位置には両方の成分が混在し
ている。そこで、次に回転運動と並進運動の各成分を分
離する。
【0015】まず、回転運動の成分を求める。そのため
には角速度検出器から得られる角速度をある期間で時間
積分する。この結果、その期間における患部の回転角度
(α,β,γ)を計算できる。次に、この回転角度を利用し
て、並進運動の成分を患部の変動から抽出する。患部上
の送信器を固定した位置(x,y,z)は、回転運動と並進運
動の結果、ある時間ののち、位置(x',y',z')へ移動した
とすれば、 [x',y',z']=A(α,β,γ)[x,y,z]+[a,b,c] ・・・(1.6) A(α,β,γ):回転運動を表す回転マトリクス [x,y,z]:変動前の患部位置ベクトル [x',y',z']:変動後の患部位置ベクトル [a,b,c]:並進運動による患部変位ベクトル の関係式が成り立つ。位置(x',y',z')、位置(x,y,z)、
回転マトリクスA(α,β,γ)は既知であるので、式(1.
6)から変位(a,b,c)を計算することができる。
には角速度検出器から得られる角速度をある期間で時間
積分する。この結果、その期間における患部の回転角度
(α,β,γ)を計算できる。次に、この回転角度を利用し
て、並進運動の成分を患部の変動から抽出する。患部上
の送信器を固定した位置(x,y,z)は、回転運動と並進運
動の結果、ある時間ののち、位置(x',y',z')へ移動した
とすれば、 [x',y',z']=A(α,β,γ)[x,y,z]+[a,b,c] ・・・(1.6) A(α,β,γ):回転運動を表す回転マトリクス [x,y,z]:変動前の患部位置ベクトル [x',y',z']:変動後の患部位置ベクトル [a,b,c]:並進運動による患部変位ベクトル の関係式が成り立つ。位置(x',y',z')、位置(x,y,z)、
回転マトリクスA(α,β,γ)は既知であるので、式(1.
6)から変位(a,b,c)を計算することができる。
【0016】
【実施例】本発明では送信器と受信器の組を2組利用し
ているが、各組において独立に送信器と受信器の配置を
交換することが可能であるので、合計4通りの送受信器
の配置が可能である。すなわち、 (1)患部:送信器、人体表面:受信器と送信器、外部:
受信器 (2)患部:受信器、人体表面:送信器と送信器、外部:
受信器 (3)患部:送信器、人体表面:受信器と受信器、外部:
送信器 (4)患部:受信器、人体表面:送信器と受信器、外部:
送信器 の組合せが可能である。まず、人体内の患部に1個の送
信器を、人体表面の同一個所に4個の受信器と送信器
を、そして、人体外部に4個の受信器を固定し、人体表
面の各送信器から4種類の周波数帯域の超音波を送信す
る場合を代表例として述べる。これ以外の3通りの場
合、および、送受信器数や周波数帯域数を増やした場合
についても送受信器の配置図、信号処理および信号源位
置計算処理はほぼ同一のものとなるため、次には、上記
の配置で送信器と受信器の配置を逆転させた例を別例と
して記述し、これらをもって実施例とする。
ているが、各組において独立に送信器と受信器の配置を
交換することが可能であるので、合計4通りの送受信器
の配置が可能である。すなわち、 (1)患部:送信器、人体表面:受信器と送信器、外部:
受信器 (2)患部:受信器、人体表面:送信器と送信器、外部:
受信器 (3)患部:送信器、人体表面:受信器と受信器、外部:
送信器 (4)患部:受信器、人体表面:送信器と受信器、外部:
送信器 の組合せが可能である。まず、人体内の患部に1個の送
信器を、人体表面の同一個所に4個の受信器と送信器
を、そして、人体外部に4個の受信器を固定し、人体表
面の各送信器から4種類の周波数帯域の超音波を送信す
る場合を代表例として述べる。これ以外の3通りの場
合、および、送受信器数や周波数帯域数を増やした場合
についても送受信器の配置図、信号処理および信号源位
置計算処理はほぼ同一のものとなるため、次には、上記
の配置で送信器と受信器の配置を逆転させた例を別例と
して記述し、これらをもって実施例とする。
【0017】図1に送受信器と角速度検出器の配置例を
示す。人体101内の患部に固定された送信器(T)10
2よりある周波数帯域に変調された波動を送信する。人
体表面上には4個の送受信器(TR1,TR2,TR3,TR4)103
が固定される。これらの送受信器の受信器部は患部の送
信器(T)102からの波動を受信し、送信器部は患部送
信器(T)および該送信器部間で各々異なる周波数帯域の
波動4種類を人体外部へ送信する。治療寝台104には
人体101を取り囲み、かつ、放射線の照射を阻害しな
い支持ロッド105が4本固定される。各支持ロッド1
05上には4個の受信器(R1,R2,R3,R4)106が固定さ
れ、これらは人体表面上に密着された送受信器103か
らの波動を受信する。また、患部には3個の角速度検出
器107が固定される。角速度検出器107からは無線
により人体外部の受信器108へ角速度情報が送信され
る。
示す。人体101内の患部に固定された送信器(T)10
2よりある周波数帯域に変調された波動を送信する。人
体表面上には4個の送受信器(TR1,TR2,TR3,TR4)103
が固定される。これらの送受信器の受信器部は患部の送
信器(T)102からの波動を受信し、送信器部は患部送
信器(T)および該送信器部間で各々異なる周波数帯域の
波動4種類を人体外部へ送信する。治療寝台104には
人体101を取り囲み、かつ、放射線の照射を阻害しな
い支持ロッド105が4本固定される。各支持ロッド1
05上には4個の受信器(R1,R2,R3,R4)106が固定さ
れ、これらは人体表面上に密着された送受信器103か
らの波動を受信する。また、患部には3個の角速度検出
器107が固定される。角速度検出器107からは無線
により人体外部の受信器108へ角速度情報が送信され
る。
【0018】図2に本発明を適用し得る放射線治療計画
システムの一例を示す。X線CT装置201から得られ
る人体断層像と、本発明の動き検出装置202から得ら
れる患部位置情報が治療計画装置203に入力される。
治療計画装置203では入力された情報に基づいて放射
線の照射条件が決定される。放射線の照射条件は治療装
置204内の制御装置205へ入力され、照射条件に従
って電子加速器206のエネルギ、ガントリー207の
位置・方向、照射ヘッド208の照射野の大きさ、およ
び、治療寝台208の位置・方向が制御装置205によ
ってコントロールされる。
システムの一例を示す。X線CT装置201から得られ
る人体断層像と、本発明の動き検出装置202から得ら
れる患部位置情報が治療計画装置203に入力される。
治療計画装置203では入力された情報に基づいて放射
線の照射条件が決定される。放射線の照射条件は治療装
置204内の制御装置205へ入力され、照射条件に従
って電子加速器206のエネルギ、ガントリー207の
位置・方向、照射ヘッド208の照射野の大きさ、およ
び、治療寝台208の位置・方向が制御装置205によ
ってコントロールされる。
【0019】図3に波動信号と角速度の処理例を示す。
図1の送受信器の配置に準じた例を示す。患部に固定さ
れた送信器(T)301で送信したものと同じ波動信号は
時間差検出回路305へ送られる。送受信器(TR1,TR2,T
R3,TR4)302で送信したものと同じ波動信号は時間差
検出回路306へ送られる。受信器(R1,R2,R3,R4)30
3で受信された波動信号309はバンドパスフィルタ3
04を通過して各受信器の信号毎に4つの周波数帯域の
信号に分離され、合計16の信号が時間差検出回路30
6へ送られる。時間差検出回路306では送受信器(TR
1,TR2,TR3,TR4)302で送信したものと同じ波動信号と
受信器(R1,R2,R3,R4)303で受信された波動信号との
対応する周波数帯域の対で時間差を検出し、これらをデ
ィジタル変換して合計16個の数値で出力する。時間差
検出回路305では患部に固定された送信器(T)301
で送信したものと同じ波動信号と送受信器(TR1,TR2,TR
3,TR4)302で受信された波動信号310との時間差を
検出し、ディジタル変換された時間差が4個の数値で出
力される。時間差検出回路305、306から出力され
た時間差は位置計算回路307へ入力される。また、角
速度検出器311内部の送信器から角速度情報が送信さ
れる。受信器312により受信された角速度情報は3つ
の角速度に分離された後、積分器313へ入力される。
積分器313では角速度を時間積分して回転角度を計算
し、これを位置計算回路307へ入力する。位置計算回
路307内部の計算ルーチンでは、まず、患部送信器位
置が計算され、次に、この値と回転角度から患部の並進
運動による変位が計算される。回転角度と変位は治療計
画装置308へ渡され、ここではこの情報に基づいて放
射線の照射条件が決定される。
図1の送受信器の配置に準じた例を示す。患部に固定さ
れた送信器(T)301で送信したものと同じ波動信号は
時間差検出回路305へ送られる。送受信器(TR1,TR2,T
R3,TR4)302で送信したものと同じ波動信号は時間差
検出回路306へ送られる。受信器(R1,R2,R3,R4)30
3で受信された波動信号309はバンドパスフィルタ3
04を通過して各受信器の信号毎に4つの周波数帯域の
信号に分離され、合計16の信号が時間差検出回路30
6へ送られる。時間差検出回路306では送受信器(TR
1,TR2,TR3,TR4)302で送信したものと同じ波動信号と
受信器(R1,R2,R3,R4)303で受信された波動信号との
対応する周波数帯域の対で時間差を検出し、これらをデ
ィジタル変換して合計16個の数値で出力する。時間差
検出回路305では患部に固定された送信器(T)301
で送信したものと同じ波動信号と送受信器(TR1,TR2,TR
3,TR4)302で受信された波動信号310との時間差を
検出し、ディジタル変換された時間差が4個の数値で出
力される。時間差検出回路305、306から出力され
た時間差は位置計算回路307へ入力される。また、角
速度検出器311内部の送信器から角速度情報が送信さ
れる。受信器312により受信された角速度情報は3つ
の角速度に分離された後、積分器313へ入力される。
積分器313では角速度を時間積分して回転角度を計算
し、これを位置計算回路307へ入力する。位置計算回
路307内部の計算ルーチンでは、まず、患部送信器位
置が計算され、次に、この値と回転角度から患部の並進
運動による変位が計算される。回転角度と変位は治療計
画装置308へ渡され、ここではこの情報に基づいて放
射線の照射条件が決定される。
【0020】図4に位置計算回路内の計算ルーチンにお
ける患部送信器位置の計算処理過程の一例を示す。これ
も図1の送受信器の配置に準じている。 (ステップ401)受信器Ri(i = 1,2,3,4)と送受信器T
Rj(j = 1,2,3,4)との間の各波動信号の到達時間tijを式
(1.1)に代入して、受信器Riと送受信器TRjとの距離rij
を合計16個計算する。 (ステップ402)受信器Riの位置(xi,yi,zi)と距離r
ijを式(1.5)に代入して、送受信器TRjの位置(xj,yj,zj)
を計算する。 (ステップ403)送受信器TRj(j = 1,2,3,4)における
患部送信器Tからの各波動信号と、患部送信器Tの波動信
号との時間差tjを式(1.1)に代入して、距離rjに換算す
る。 (ステップ404)送受信器TRjの位置(xj,yj,zj)と距
離rjを方程式(1.5)に代入して、患部送信器Tの位置を計
算する。
ける患部送信器位置の計算処理過程の一例を示す。これ
も図1の送受信器の配置に準じている。 (ステップ401)受信器Ri(i = 1,2,3,4)と送受信器T
Rj(j = 1,2,3,4)との間の各波動信号の到達時間tijを式
(1.1)に代入して、受信器Riと送受信器TRjとの距離rij
を合計16個計算する。 (ステップ402)受信器Riの位置(xi,yi,zi)と距離r
ijを式(1.5)に代入して、送受信器TRjの位置(xj,yj,zj)
を計算する。 (ステップ403)送受信器TRj(j = 1,2,3,4)における
患部送信器Tからの各波動信号と、患部送信器Tの波動信
号との時間差tjを式(1.1)に代入して、距離rjに換算す
る。 (ステップ404)送受信器TRjの位置(xj,yj,zj)と距
離rjを方程式(1.5)に代入して、患部送信器Tの位置を計
算する。
【0021】図5に位置計算回路内の計算ルーチンにお
ける患部並進運動による変位の計算処理過程の一例を示
す。これも図1の送受信器の配置に準じている。 (ステップ501)検出された回転角(α,β,γ)から回
転マトリクスA(α,β,γ)を計算する。 (ステップ502)検出された患部送信器位置(x',y',
z')、それ以前の患部送信器位置(x,y,z)、および、回転
マトリクスA(α,β,γ)を式(1.6)に代入し、並進運動
による患部送信器変位(a,b,c)を計算する。 (ステップ503)患部送信器位置(x',y',z')を患部送
信器位置(x,y,z)に置換する。 (ステップ504)計算を続行させるならステップ40
1へ戻り、そうでないなら終了する。
ける患部並進運動による変位の計算処理過程の一例を示
す。これも図1の送受信器の配置に準じている。 (ステップ501)検出された回転角(α,β,γ)から回
転マトリクスA(α,β,γ)を計算する。 (ステップ502)検出された患部送信器位置(x',y',
z')、それ以前の患部送信器位置(x,y,z)、および、回転
マトリクスA(α,β,γ)を式(1.6)に代入し、並進運動
による患部送信器変位(a,b,c)を計算する。 (ステップ503)患部送信器位置(x',y',z')を患部送
信器位置(x,y,z)に置換する。 (ステップ504)計算を続行させるならステップ40
1へ戻り、そうでないなら終了する。
【0022】一般に送信器は受信器よりパワーを多く必
要とするため外形が大きくなりがちである。したがっ
て、図1のような配置では送信器を人体内部の患部へ固
定する際に切開部が大きくなるなどの支障がある。しか
しながら、人体内部の送信器からは単一周波数帯域の波
動を送信するだけで済むため、それを受信した後の信号
処理過程におけるバンドパスフィルタは不要になり、そ
の分だけ装置や処理を簡略化できる点が有利である。
要とするため外形が大きくなりがちである。したがっ
て、図1のような配置では送信器を人体内部の患部へ固
定する際に切開部が大きくなるなどの支障がある。しか
しながら、人体内部の送信器からは単一周波数帯域の波
動を送信するだけで済むため、それを受信した後の信号
処理過程におけるバンドパスフィルタは不要になり、そ
の分だけ装置や処理を簡略化できる点が有利である。
【0023】次に波動信号と角速度の別の処理例を図6
に示す。これは図1の送受信器の配置において送信器と
受信器の配置を逆転させた例である。人体外部に固定さ
れた送信器(T1,T2,T3,T4)601で送信したものと同じ
波動信号は時間差検出回路605へ送られる。送受信器
(TR1,TR2,TR3,TR4)602で送信したものと同じ波動信
号は時間差検出回路606へ送られる。送受信器(TR1,T
R2,TR3,TR4)602で受信された波動信号610はバン
ドパスフィルタ611を通過して、各受信器の信号毎に
4つの周波数帯域の信号に分離され、時間差検出回路6
05へ送られる。時間差検出回路605では送信器(T1,
T2,T3,T4)601で送信したものと同じ波動信号と送受
信器(TR1,TR2,TR3,TR4)602で受信された波動信号と
の対応する周波数帯域の対で時間差を検出し、これらを
ディジタル変換して合計16個の数値で出力する。受信
器(R)603で受信された波動信号609はバンドパス
フィルタ604を通過して4つの周波数帯域の信号に分
離され、時間差検出回路606へ送られる。時間差検出
回路606では送受信器(TR1,TR2,TR3,TR4)602で送
信したものと同じ波動信号と受信器(R)603で受信さ
れた波動信号との対応する周波数帯域の対で時間差を検
出し、ディジタル変換された時間差が4個の数値で出力
される。時間差検出回路605、606から出力された
時間差は位置計算回路607へ入力される。また、角速
度検出器612内部の送信器から角速度情報が送信され
る。受信器613により受信された角速度情報は3つの
角速度に分離された後、積分器614へ入力される。積
分器514では角速度を時間積分して回転角度を計算
し、これを位置検出回路607へ入力する。位置計算回
路607内部の計算ルーチンでは、まず、患部送信器位
置が計算され、次に、この値と回転角度から患部の並進
運動による変位が計算される。回転角度と変位は治療計
画装置608へ渡され、ここではこの情報に基づいて放
射線の照射条件が決定される。
に示す。これは図1の送受信器の配置において送信器と
受信器の配置を逆転させた例である。人体外部に固定さ
れた送信器(T1,T2,T3,T4)601で送信したものと同じ
波動信号は時間差検出回路605へ送られる。送受信器
(TR1,TR2,TR3,TR4)602で送信したものと同じ波動信
号は時間差検出回路606へ送られる。送受信器(TR1,T
R2,TR3,TR4)602で受信された波動信号610はバン
ドパスフィルタ611を通過して、各受信器の信号毎に
4つの周波数帯域の信号に分離され、時間差検出回路6
05へ送られる。時間差検出回路605では送信器(T1,
T2,T3,T4)601で送信したものと同じ波動信号と送受
信器(TR1,TR2,TR3,TR4)602で受信された波動信号と
の対応する周波数帯域の対で時間差を検出し、これらを
ディジタル変換して合計16個の数値で出力する。受信
器(R)603で受信された波動信号609はバンドパス
フィルタ604を通過して4つの周波数帯域の信号に分
離され、時間差検出回路606へ送られる。時間差検出
回路606では送受信器(TR1,TR2,TR3,TR4)602で送
信したものと同じ波動信号と受信器(R)603で受信さ
れた波動信号との対応する周波数帯域の対で時間差を検
出し、ディジタル変換された時間差が4個の数値で出力
される。時間差検出回路605、606から出力された
時間差は位置計算回路607へ入力される。また、角速
度検出器612内部の送信器から角速度情報が送信され
る。受信器613により受信された角速度情報は3つの
角速度に分離された後、積分器614へ入力される。積
分器514では角速度を時間積分して回転角度を計算
し、これを位置検出回路607へ入力する。位置計算回
路607内部の計算ルーチンでは、まず、患部送信器位
置が計算され、次に、この値と回転角度から患部の並進
運動による変位が計算される。回転角度と変位は治療計
画装置608へ渡され、ここではこの情報に基づいて放
射線の照射条件が決定される。
【0024】この場合は図1の例とは異なり、人体内部
の受信器で波動を受信した後の信号処理過程においてバ
ンドパスフィルタが必要となり、装置や処理が複雑にな
る欠点があるが、形状の小さめな受信器を人体内部の患
部へ固定するので、固定時の人体に対する影響は少ない
利点がある。
の受信器で波動を受信した後の信号処理過程においてバ
ンドパスフィルタが必要となり、装置や処理が複雑にな
る欠点があるが、形状の小さめな受信器を人体内部の患
部へ固定するので、固定時の人体に対する影響は少ない
利点がある。
【0025】なお、本発明の動き検出器を放射線治療装
置の照射ヘッドと装置外部との間に固定すれば、照射ヘ
ッドの位置・方向の制御を行なう際に必要となる、装置
外部を基準とする照射ヘッドの位置も検出できる。
置の照射ヘッドと装置外部との間に固定すれば、照射ヘ
ッドの位置・方向の制御を行なう際に必要となる、装置
外部を基準とする照射ヘッドの位置も検出できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、呼吸運動などの体動の
影響で変動する患部の時間的な位置変化を検出すること
ができる。X線CT装置などの画像診断装置から得られ
る人体断層像を利用する放射線治療計画装置において、
患部の位置情報も利用して放射線の照射条件を決定し、
放射線治療装置でこの照射条件に従って患部の移動に応
じて放射線ビームの照射を制御すれば、従来法よりも高
い治癒率を達成できる。
影響で変動する患部の時間的な位置変化を検出すること
ができる。X線CT装置などの画像診断装置から得られ
る人体断層像を利用する放射線治療計画装置において、
患部の位置情報も利用して放射線の照射条件を決定し、
放射線治療装置でこの照射条件に従って患部の移動に応
じて放射線ビームの照射を制御すれば、従来法よりも高
い治癒率を達成できる。
【図1】送受信器と角速度検出器の配置例
【図2】放射線治療計画システム
【図3】信号処理過程
【図4】患部送信器位置計算フローチャート
【図5】患部変位計算フローチャート
【図6】信号処理過程
101…人体、102…信号源、103…送受信器、1
04…寝台、105…支持ロッド、106…受信器、1
07…角速度検出器、108…受信器、201…X線C
T装置、202…動き検出装置、203…治療計画装
置、204…治療装置、205…制御装置、206…電
子加速器、207…ガントリー、208…照射ヘッド、
209…治療寝台、301…送信器、302…送受信
器、303…受信器、304…バンドパスフィルタ、3
05…時間差検出回路、306…時間差検出回路、30
7…位置計算回路、308…治療計画装置、309…波
動、310…波動、401…距離計算、402…送受信
器位置計算、403…距離計算、404…患部位置計
算、501…患部位置測定、502…回転行列計算、5
03…変位計算、505…位置更新、601…送信器、
602…送受信器、603…受信器、604…バンドパ
スフィルタ、605…時間差検出回路、606…時間差
検出回路、607…位置計算回路、608…治療計画装
置、609…波動、610…波動、611…バンドパス
フィルタ。
04…寝台、105…支持ロッド、106…受信器、1
07…角速度検出器、108…受信器、201…X線C
T装置、202…動き検出装置、203…治療計画装
置、204…治療装置、205…制御装置、206…電
子加速器、207…ガントリー、208…照射ヘッド、
209…治療寝台、301…送信器、302…送受信
器、303…受信器、304…バンドパスフィルタ、3
05…時間差検出回路、306…時間差検出回路、30
7…位置計算回路、308…治療計画装置、309…波
動、310…波動、401…距離計算、402…送受信
器位置計算、403…距離計算、404…患部位置計
算、501…患部位置測定、502…回転行列計算、5
03…変位計算、505…位置更新、601…送信器、
602…送受信器、603…受信器、604…バンドパ
スフィルタ、605…時間差検出回路、606…時間差
検出回路、607…位置計算回路、608…治療計画装
置、609…波動、610…波動、611…バンドパス
フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 耕一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 森下 孝一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 高橋 英希 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株式会社日立メディコ内 (56)参考文献 特開 昭64−68603(JP,A) 特開 昭62−284658(JP,A) 特開 平3−75071(JP,A) 特開 平1−250272(JP,A) 実開 昭58−108854(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61N 5/10
Claims (10)
- 【請求項1】人体断層像を撮影する手段を有する画像診
断装置と、該画像診断装置から得られる人体断層像を使
用して治療計画を立案できる手段を有する放射線治療計
画装置と、該計画に基づいて加速器のエネルギー、ガン
トリー・照射ヘッド・治療寝台の位置・方向を動的に制
御する手段を有する放射線治療装置から成る放射線治療
システムにおいて、人体内部と人体表面のいずれか一方
に特定周波数帯域の波動信号の送信器を固定し、他方に
特定周波数帯域の波動信号の受信器を固定し、その間で
波動信号を送受信する第1の手段と、人体表面と人体外
部のいずれか一方に特定周波数帯域の波動信号の送信器
を固定し、他方に特定周波数帯域の波動信号の受信器を
固定し、その間で波動信号を送受信する第2の手段と、
人体表面に該送信器間、該受信器間、あるいは、該送信
器と該受信器間の相対位置を保持する手段と、該送受信
の結果得られる信号に基づいて人体内部の該送信器ある
いは該受信器の位置を算出する手段、および、人体内部
に回転情報検出器を固定し、該回転情報検出器によって
得られる該回転情報を伝達し、該回転情報から該回転情
報検出器の回転角度を算出する手段を持つことを特徴と
する放射線治療システムにおける動き検出装置。 - 【請求項2】上記第2の送受信手段は、人体表面と人体
外部の送受信器間において空気中での減衰が少ない波動
を送受信することにより、人体外部に固定された該受信
器あるいは該送信器を基準とする、人体表面に固定され
た該送信器あるいは該受信器の相対位置を検出する手段
を持つことを特徴とする請求項1の放射線治療システム
における動き検出装置。 - 【請求項3】上記第1の送受信手段は、人体内部と人体
表面の送受信器間において人体組織での減衰が少ない波
動を送受信することにより、人体表面に固定された該受
信器あるいは該送信器を基準とする、患部に固定された
該送信器あるいは該受信器の相対位置を検出する手段を
持つことを特徴とする請求項1の放射線治療システムに
おける動き検出装置。 - 【請求項4】請求項2に記載の動き検出装置において、 上記位置の算出手段は、上記検出する手段により検出さ
れた、人体外部を基準とする人体表面上の受信器あるい
は送信器の位置を用いて、人体外部を基準とする人体内
部の送信器あるいは受信器の位置を検出する手段を持つ
ことを特徴とする放射線治療システムにおける動き検出
装置。 - 【請求項5】上記第1の送受信手段は、人体内部に固定
された1個の送信器と人体表面に固定された3個以上の
受信器との間で1種類の周波数帯域の波動を送受信する
手段、あるいは人体内部に固定された1個の受信器と人
体表面に固定された3個以上の送信器との間で周波数帯
域が重ならない3種類以上の波動を送受信する手段を持
つことを特徴とする請求項1の放射線治療システムにお
ける動き検出装置。 - 【請求項6】上記第2の送受信手段は、人体表面に固定
された3個以上の送信器あるいは受信器と、人体外部に
固定された3個以上の受信器あるいは送信器との間で周
波数帯域が重ならない3種類以上の波動を送受信する手
段をもつことを特徴とする請求項1の放射線治療システ
ムにおける動き検出装置。 - 【請求項7】上記第1の送受信手段は、人体内部に固定
された受信器で受信した3種類以上の周波数帯域の波動
を各周波数帯域毎に分離する手段を持つことを特徴とす
る請求項1の放射線治療システムにおける動き検出装
置。 - 【請求項8】上記第2の送受信手段は、人体表面と人体
外部の間での送受信において各受信器が受信した3種類
以上の周波数帯域の波動を各周波数帯域毎に分離する手
段を持つことを特徴とする請求項1の放射線治療シスム
における動き検出装置。 - 【請求項9】上記回転角度の算出手段は、人体内部の患
部に3個の角速度検出器を固定し、人体内部に特定周波
数帯域の波動信号の送信器を固定し、人体外部に特定周
波数帯域の波動信号の受信器を固定し、該角速度検出器
から得られる角速度情報を該送信器と該受信器間の波動
信号の送受信で伝達し、該角速度情報から人体内部の回
転角度を動的に検出する手段を持つことを特徴とする請
求項1の放射線治療システムにおける動き検出装置。 - 【請求項10】上記第2の送受信手段は、放射線治療装
置の照射ヘッドと装置外部のどちらか一方に特定周波数
帯域の波動信号の送信器を他方に特定周波数帯域の波動
信号の受信器を固定し、その間で波動信号を送受信する
手段、および、該送受信の結果得られる信号に基づいて
照射ヘッドに固定された該送信器あるいは該受信器の位
置を算出する手段を持つことを特徴とする請求項1の放
射線治療システムにおける動き検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31166792A JP3304441B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 放射線治療システムにおける動き検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31166792A JP3304441B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 放射線治療システムにおける動き検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06154348A JPH06154348A (ja) | 1994-06-03 |
JP3304441B2 true JP3304441B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=18020039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31166792A Expired - Fee Related JP3304441B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 放射線治療システムにおける動き検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3304441B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5538494A (en) * | 1994-03-17 | 1996-07-23 | Hitachi, Ltd. | Radioactive beam irradiation method and apparatus taking movement of the irradiation area into consideration |
US6144875A (en) * | 1999-03-16 | 2000-11-07 | Accuray Incorporated | Apparatus and method for compensating for respiratory and patient motion during treatment |
KR100899448B1 (ko) * | 2004-12-09 | 2009-05-26 | 고려대학교 산학협력단 | 호흡운동에 따른 움직임 보정기능을 구비한 방사선 치료시스템 및 그 제어방법 |
JP2009279019A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Wakasawan Energ Kenkyu Center | 放射線治療における体動監視システム |
CN106264531B (zh) * | 2016-08-26 | 2023-05-12 | 江苏省计划生育科学技术研究所 | 节育器位移检测系统及方法 |
JP2019150254A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 住友重機械工業株式会社 | 荷電粒子線治療装置及び荷電粒子線治療装置の作動方法 |
JP7090451B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2022-06-24 | 住友重機械工業株式会社 | 荷電粒子線治療装置 |
CN114768117A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-07-22 | 西安大医集团股份有限公司 | 一种放疗设备 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP31166792A patent/JP3304441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06154348A (ja) | 1994-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6226547B1 (en) | Catheter tracking system | |
US4431008A (en) | Ultrasonic measurement system using a perturbing field, multiple sense beams and receivers | |
US5239997A (en) | Diagnostic apparatus utilizing low frequency sound waves | |
US6230042B1 (en) | Method and arrangement for determining the location of a catheter within an animal body | |
JPH1057321A (ja) | カテーテルの追跡装置および方法 | |
CN1915170B (zh) | 对生物的运动身体部位产生图像的方法和放射线诊断装置 | |
US7935939B2 (en) | Radiotherapy apparatus controller and radiation irradiation method | |
US5671739A (en) | Imaging of interventional devices during medical procedures | |
JP3304441B2 (ja) | 放射線治療システムにおける動き検出装置 | |
JP7330205B2 (ja) | レーダ及び動き検出システムを用いた磁気共鳴撮像における動き追跡 | |
EP0581434A1 (en) | Compensation method for an electromagnetic remote position and orientation sensor | |
US5433201A (en) | Method and apparatus for stimulation of posture | |
CA2249030A1 (en) | Catheter tracking system | |
CA2413133A1 (en) | Apparatus for positioning a surgical instrument | |
DE3007157A1 (de) | Doppler-verfahren zur stroemungsmessung | |
Ratciiffe et al. | Use of sonomicrometry and multidimensional scaling to determine the three-dimensional coordinates of multiple cardiac locations: feasibility and initial implementation | |
CN111686379B (zh) | 一种放射治疗系统 | |
AU2059601A (en) | Dental and orthopedic densitometry modeling system and method | |
GB1537487A (en) | Radiography | |
JPH03136636A (ja) | 医用カプセルの位置検出装置 | |
JPH04144550A (ja) | 医用画像装置 | |
EP0200939A1 (en) | Emission computed tomography apparatus | |
JP3602951B2 (ja) | 環境状態測定方法及び装置 | |
Korenbaum et al. | Features of Sound Conduction in Human Lungs in the 80–1000 Hz and 10–19 KHz Frequency Ranges | |
US20180235569A1 (en) | Body tissue location measurement system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |