JP3302328B2 - 合焦点検出装置 - Google Patents

合焦点検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等において
使用される、合焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合焦点検出装置としては、例え
ば、瞳分割した2つの被写体像をラインセンサを有する
光電変換装置を用いて検出し、検出した2つの被写体像
の位相差から合焦点を得る装置が知られている。また、
最近、上記ラインセンサを組み合わせて、広い範囲に亘
って測距することが行われている。このような上記ライ
ンセンサの組み合わせを用いずにエリアセンサを用い、
このエリアセンサを構成する各光電変換素子の出力(映
像信号)の内、任意の領域の映像信号のみを抜き出し
て、合焦点の検出に使用することが考えられる。
【0003】エリアセンサから任意の領域の映像信号を
抜き出してメモリに記憶させる技術としては、従来、以
下のようなものが知られている。第1の技術は、光電変
換装置内にアドレスデコーダ回路を設け、このアドレス
デコーダ回路によりエリアセンサの各光電変換素子(画
素)のアドレス(x座標およびy座標)を直接指定して
映像信号を読出してメモリに記憶させるものである。
【0004】第2の技術は、エリアセンサとしてIT−
CCD(Interline Transfer−CC
D)やFIT−CCD(Frame Interlin
eTransfer−CCD)等を用いるものである。
すなわち、各画素に対応するレジスタを設け、このレジ
スタに1ライン分の映像信号を同時に取り込ませるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のごとき
技術には、以下のような課題があった。アドレスデコー
ダ回路を用いて映像信号を抜き出す場合、各画素のアド
レスをx座標およびy座標について指定しなければなら
ないため、回路規模が大きくなり、このためコストが高
くなるという課題があった。また、1画素づつ読出し
て、A/D変換した後にメモリに記憶させなければなら
ないので、「読出し」、「記憶」に要する時間が長いと
いう課題もあった。
【0006】また、1ライン分の映像信号について順次
読出しを行なった後に合焦点検出に用いる領域以外の映
像信号を掃き捨てる場合、全ての画素に対応させてメモ
リを設けることとなるので、メモリ容量が膨大なものと
なってしまうという課題があった。特に、このようなエ
リアセンサを合焦点検出装置に使用する場合は、実際に
必要となるのは数ライン分の情報のみであるので、無駄
が多い。
【0007】本発明は、以上説明したような従来の合焦
点検出装置の課題に鑑みて試されたものであり、電気回
路やメモリの規模が小さく、且つ、高速処理が可能な合
焦点検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の合焦点
検出装置は、撮影光学系と、受光面上に結像した光学像
を電気信号に変換するための、複数の光電素子が2次元
的に配列された光電変換手段と、上記撮影光学系の瞳を
伝達し、伝達された光束を分割し、上記光電変換手段に
分割された複数の光束を導く瞳分割光学系と、単一のセ
レクトレジスタによって、上記光電変換手段から読み出
される1ライン分の像信号を、読み出しと同時に記憶す
るメモリと、上記メモリのメモリセルの中から像信号を
読み出すブロックを選択する、少なくとも2個の第1の
シフトレジスタと、上記第1のシフトレジスタにそれぞ
れ1個ずつ接続され、上記第1のシフトレジスタで選択
された上記ブロック内の各メモリセルに対応する像信号
を読み出す第2のシフトレジスタと、上記第2のシフト
レジスタにより読み出された像信号を基に、相関演算を
行う相関演算手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
【0010】本発明の合焦点検出装置によれば、光電変
換装置(光電変換手段)の一定の領域(合焦点検出に用
いる領域)から映像信号を抜き出す際に、各画素のアド
レスを直接指定して映像信号を読出すのではなく、単一
のシフトレジスタによって、1ライン分の光電変換信号
を同時に読出し、そのままアナログメモリに読み込ませ
るので、電気回路やメモリの規模が小さくてすみ、且
つ、高速処理が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、本発明の合焦点検出装置を一眼レフレックスカメラ
に搭載した場合を例にとって説明する。図1(a)は、
本発明の合焦点検出装置を搭載した一眼レフレックスカ
メラの電気回路系の構成を概略的に示すブロック図であ
る。図において、101は本発明の合焦点検出装置とし
ての合焦点検出回路、102は被写体からの光束を撮影
フィルム(図示せず)や合焦点検出回路101等に導く
撮影レンズ、103は撮影レンズ102の位置を検出す
る位置検出回路、104は撮影レンズ102を合焦点ま
で移動させる駆動制御回路である。駆動制御回路104
は、合焦点検出回路101から入力した合焦点に関する
情報と、位置検出回路103から入力した撮影レンズ1
02の位置に関する情報とにより、撮影レンズ102を
合焦点まで移動させる。
【0012】図1(b)は、図1(a)に示した合焦点
検出回路101の光電変換部の構成を概略的に示すブロ
ック図である。図において、101aは複数の光電変換
素子からなる受光部、101bは受光部101aを構成
する各光電変換素子の出力を一時的に記憶する複数のア
ナログメモリからなるアナログメモリ部、101cは受
光部101aを構成する各光電変換素子の各ラインの出
力を読出し且つ読出した光電変換信号を上記アナログメ
モリ部101bの各アナログメモリにラッチさせるセレ
クトレジスタである。セレクトレジスタ101cは各ラ
インに対応させたシフトレジスタを一体化させて構成さ
れている。このような構成において、セレクトレジスタ
101cをクロック制御することにより、受光部101
aを構成する各光電変換素子の出力を、高速で上記アナ
ログメモリ部101bの各アナログメモリにラッチさせ
ることが可能となる。
【0013】図2は、図1に示した一眼レフレックスカ
メラの構成の1実施の形態を示すブロック図である。図
に示したように、本実施の形態においては、合焦点検出
回路101は、撮影レンズ102を介して導かれた被写
体からの光束を瞳分割して結像させる結像光学系として
のAF光学系201、AF光学系201によって結像さ
れた光束を映像信号に変換する光電変換手段としての光
電変換装置202、合焦点位置の検出や撮影レンズ10
2の駆動量の算出等を行なう合焦点検出手段としてのA
F制御回路203、光電変換装置202が出力した映像
信号をモニターしてAF制御回路203に供給するモニ
ター回路204、および、光電変換装置202の出力し
た映像信号に周波数帯域制限を加えてAF制御回路20
3に供給するフィルタ回路205によって構成されてい
る。また、位置検出回路103は、撮影レンズ102に
設けられたミラーに光を照射するための発光素子206
および撮影レンズ201に設けられたミラーで反射した
光を受光して電気信号に変換する光電変換装置207に
よって構成されている。
【0014】また、図3に、本実施例に係わる一眼レフ
レックスカメラの光学系の構成を概略的に示す。図3に
おいて、図1或いは図2の構成部と同じ符号を付した部
分は、それぞれ図1或いは図2の場合と同じものを示
す。また、301は撮影レンズ201を介して導かれた
被写体からの光束を反射させるためのミラー、302は
コンデンサレンズ、303はコンデンサレンズ302を
通過した光束を2方向に分割するハーフミラー、304
は被写体からの光束を撮影者が目視するためのファイン
ダー、305は各種表示を被写体からの光束と重ねてフ
ァインダーから撮影者に目視させるための表示用LED
である。
【0015】このような一眼レフレックスカメラにおい
て、撮影レンズ102を介して導かれた被写体からの光
束は、ミラー301で反射した後コンデンサレンズを通
過し、ハーフミラー303でAF光学系201へ達する
光束とファインダー304に達する光束とに分割され
る。AF光学系201ヘ達した光束は、光電変換装置2
02で映像信号に変換され、合焦点検出等に使用され
る。また、ファインダー304に達した光束は、撮影者
に目視される。
【0016】次に、合焦点検出回路101の主要な構成
部について、詳細に説明する。まず、AF光学系201
について説明する。AF光学系201は、撮影レンズ1
02およびコンデンサレンズ302を通過した被写体か
らの光束を、瞳分割して光電変換装置202の受光部
(後述)の表面に結像させるためのものである。図4
に、撮影レンズ102、コンデンサレンズ302および
AF光学系201の光学的な関係を概念的に示す。図に
おいて、201aおよび201bはAF光学系201を
構成するAFレンズ、401は光電変換装置202の受
光部の表面、402aはAFレンズ201aによって結
像された被写体像、402bはAFレンズ201bによ
って結像された被写体像を、それぞれ示している。本実
施の形態の合焦点検出回路101は、この2つの被写体
像402aおよび402bの像間隔を算出し、算出され
た像間隔に基づいて一眼レフレックスカメラと被写体と
の距離を算出し、この距離に基づいて合焦点を検出す
る。
【0017】次に、光電変換装置202について説明す
る。光電変換装置202は、図4に示した被写体像40
2aおよび402bを映像信号に変換するためのもので
ある。
【0018】図5に、光電変換装置202の内部の構成
を概略的に示す。図において、501は2次元に配列さ
れた複数の光電変換素子を有する受光部、502は受光
部501を構成する各光電変換素子の出力(映像信号)
を記憶するためのアナログメモリ部、503は受光部5
01から映像信号を読出してアナログメモリ部502に
記憶させるためのVシフトレジスタ(セレクトレジスタ
101c)、504はアナログメモリ部502に記憶さ
れた映像信号を読出すためのHシフトレジスタ、505
はHシフトレジスタ504によってアナログメモリ部5
02から読み出された映像信号を外部(モニター回路2
04またはフィルタ回路205)に出力するための出力
回路、506は光電変換装置202全体の制御を行なう
制御回路である。
【0019】受光部501は、光電変換素子を有する画
素セルを2次元に配列して構成されている。図5におい
て、S(i,j)は、受光部501を構成する画素セル
の1つを概念的に表したものである。なお、「i」は画
素セルの水平方向(図中、横方向)の座標を、「j」は
同じく垂直方向(図中、縦方向)の座標を、それぞれ示
している。また、Rはリセット信号入力端子、Vjは読
出し信号入力端子、SOiは映像信号出力端子である。
水平方向に並んだ各画素セルS(1,j0 ),S(2,
0 ),…の読出し信号入力端子Vj0 は、共通化され
ている。すなわち、画素セルS(1,j0 ),S(2,
0 ),…の映像信号は、走査線Vj0をオンすること
により同時に読み出される。また、垂直方向に並んだ各
画素セルS(i0 ,1),S(i0 ,2),…の映像信
号出力端子SOi0 は、共通化されている。
【0020】図6(a)に、受光部501の画素セルの
電気回路構成を示す。本実施の形態では、光電変換素子
として、SiT(Static Induction
Image Senser)を用いた。また、図におい
て、MTRはリセット用トランジスタ、MTVは信号読
出し用トランジスタである。本実施の形態の受光部50
1は、このような画素セルを2次元に配列して構成され
ている。また、SiTの光電変換特性を、図6(b)に
示す。図において、横軸はSiTが受光した光量、縦軸
はSiTの出力値を示している。このように、SiT
は、ある一定のレベルまでは受光光量と出力値が比例す
るので、光量に応じた値の映像信号を得ることができ
る。なお、図5において、D(l1 ,k),D(l2
k),D(l3 ,k)は、それぞれ、SiTをフィルタ
で遮光した画素セルを示している。これらの画素セル
は、遮光を行っていない画素セルS(i,j)の出力を
補正して暗電流の影響を除去するために使用される。
【0021】アナログメモリ部502は、2次元に配列
された複数個のメモリセルM(m,n)を有している。
なお、「m」は画素セルの水平方向の座標を、「n」は
同じく垂直方向の座標を、それぞれ示している。メモリ
セルM(m,n)の個数は、水平方向については、受光
部501の画素セルS(i,j)の個数と同じである。
また、メモリセルM(m,n)の垂直方向の個数は、合
焦点の検出のための映像信号の抜き出しを行なう領域の
垂直方向の長さに合わせて決定すればよいが、ここでは
n個とする。図7に、アナログメモリ部502の構成を
示す。なお、図7においては、垂直方向の1ラインのメ
モリセルのみ示している。図において、701は受光部
501の画素セルの映像信号出力端子SO1 と各メモリ
セルとの間の配線を開閉するためのスイッチ用トランジ
スタ、702−1〜702−nは映像信号を記憶する際
にメモリセルを選択するためのトランジスタ、703−
1〜703−nは映像信号を蓄積するアナログメモリと
してのコンデンサ、704は映像信号を読出す際にメモ
リセルを選択するためのトランジスタ、705はコンデ
ンサ703−1に蓄積された電荷(映像信号)を増幅す
るためのパワートランジスタ,706は各メモリセルと
グランドとの配線を開閉するリセット用のトランジスタ
である。
【0022】水平方向に並んだ各メモリセルM(1,n
0 ),M(2,n0 ),…の読出し制御線Mn0 は、共
通化されている。すなわち、メモリセルM(1,n
o),M(2,no),…は、読み込み制御線Mn0
オンすることにより同時に映像信号を読み込む。また、
垂直方向に並んだ各メモリセルM(m0 ,1),M(m
0,2),…の映像信号出力端子SOi0 も、共通化さ
れている。ここで、水平方向に並んだ各画素セルS
(1,j0 ),S(2,j0 ),…の読出し信号入力端
子Vj0 および垂直方向に並んだ各画素セルS(i0
1),S(i0 ,2),…の映像信号出力端子SOi0
も、上述のように、それぞれ共通化されている。したが
って、Vシフトレジスタ503により、読出し信号入力
端子Vj0 と読み込み制御線Mn0 とが同時にオンされ
ると、水平方向に並んだ各画素セルS(1,j0 ),S
(2,j0 ),…から出力される各映像信号は、それぞ
れ、水平方向に並んだ各メモリセルM(1,n0 ),M
(2,n0 ),…に同時に記憶される。このように、本
実施の形態の光電変換装置202では、受光部501か
ら出力される水平方向の1ライン分の映像信号を、同時
にアナログメモリ部502に記憶させることができる。
また、垂直方向に並んだ各メモリセルM(m0 ,1),
M(m0 ,2),…の読出し制御線Hm0 が共通化され
ていることより、この読出し制御線Hm0 をオンする
と、各メモリセルM(m0 ,1),M(m0 ,2),…
は同時に(すなわち、平均化されて)、映像信号を出力
する。
【0023】図8(a)に、Vシフトレジスタ503の
構成を示す。図において、BSRは基本ブロック、VS
Pはスタートパルスを入力する入力パルス、VRは2種
類のクロック信号を入力する入力端子である。また、図
9(a)に、基本ブロックBSRの構成を示す。図にお
いて、H1 およびH2 はクロック信号、SPはスタート
パルスを、それぞれ示している。また、図9(b)に、
基本ブロックBSRの動作時のタイミングチャートを示
す。図に示したように、各インバータの出力は、クロッ
ク信号H1 によって次段の基本プロックBSRにシフト
され、クロック信号H2 によって出力される。
【0024】図8(a)に示したように、Vシフトレジ
スタ503の各基本フロックBSRの出力は、受光部5
01の読出し信号入力端子Vjに信号を与えるものとア
ナログメモリ部502の読み込み制御線Mnに信号を与
えるものとが、並べられている。このような構成におい
て、図8(b)に示したように、VSPから入力するス
タートパルスを適当なクロック数だけずらしてVSPか
ら2個入力すると、VjとM1、Vj+2とM2、Vj
+3とM3…というように、順次オンされていく。した
がって、受光部501から出力される映像信号を、水平
方向の1ライン分毎に、順次アナログメモリ部502に
記憶させていくことが可能となる。
【0025】Hシフトレジスタ504は、アナログメモ
リ部502のメモリセルM(m,n)の中から映像信号
を抜き出すブロックを選択する第1のシフトレジスタ
と、この第1のシフトレジスタによって選択されたブロ
ック内のメモリセルM(m,n)から映像信号を順次読
出す第2のシフトレジスタとによって構成されている。
図10に、Hシフトレジスタ504の構成を示す。図に
おいて、HARおよびHALは上述の第1のシフトレジ
スタ、HBRおよびHBLは上述の第2のシフトレジス
タ、BSRは基本ブロック、HSP1,HSP2,HS
P1′,HSP2′はそれぞれHAR,HAL,HB
R,HBLにスタートパルスを入力する入力端子、HR
1,HR2,HR1′,HR2′はそれぞれHAR,H
AL,HBR,HBLに2種類のクロック信号を入力す
る入力端子、C1およびC2はそれぞれ第1のシフトレ
ジスタHARおよびHALの出力と第2のシフトレジス
タHBRおよびHBLの出力とを接続する配線の開閉を
行なうための信号を入力する入力端子である。図4を用
いて説明したように、本実施の形態では、瞳分割により
形成された2つの被写体像のそれぞれに対して映像信号
を読み込まなければならないため、この2つの被写体像
に対応する受光部501の領域(ブロック)の選択およ
びブロック内の映像信号の読出しを並行して行えるよう
に、第1のシフトレジスタおよび第2のシフトレジスタ
をそれぞれ2個づつ設けた。なお、基本ブロックBSR
の構成は、図9に示したVシフトレジスタの基本ブロッ
クBSRと同様である。ただし、第1のシフトレジスタ
HARおよびHALの各BSRの出力は、それぞれ、第
2のシフトレジスタHBRおよびHBLのBSRの内、
対応するブロックの初段のBSRの出力に接続されてい
る。また、第2のシフトレジスタHBRおよびHBLの
各BSRの出力は、アナログメモリ部502の各読出し
制御線Hmに接続されている。
【0026】Hシフトレジスタ504の動作について説
明する。まず、第1のシフトレジスタHARおよびHA
Lによって映像信号の読み込みを行なうブロックを選択
するため、HSP1′およびHSP2′を「ロー」、H
R1′およびHR2′を「ハイ」にし、HSP1および
HSP2からスタートパルスを、HR1およびHR2か
らクロック信号を、それぞれ図9(b)に示したタイミ
ングチャートと同様にして入力する。スタートパルスが
所望のブロックに達すると、第2のシフトレジスタHB
RおよびHBLによりアナログメモリ部502から映像
信号を読出すため、入力端子C1,C2を「ハイ」にし
てこのブロックの初段のBSRの出力を「ハイ」にし、
入力端子C1,C2を「ハイ」に戻した後、HR1′お
よびHR2′からクロック信号を入力し、初段のBSR
の「ハイ」出力を順次シフトさせる。これにより、アナ
ログメモリ部502の映像信号を読み出すべき領域(ブ
ロック)に対応する各読出し制御線Hmは順次「オン」
になり、読み出された各映像信号は出力回路505に送
られる。
【0027】次に、AF制御回路203について説明す
る。AF制御回路203では、光電変換装置202から
フィルタ回路205を介して入力した映像信号を用い
て、まず、相関演算を行なう。図11に、光電変換装置
202の2つのブロックで読み出された被写体像(それ
ぞれ、像A,像Bとする)の映像信号の関係を示す。相
関演算は、像Aと像Bとの距離を1画素単位づつずらし
ながら(この時の像をずらした量を「ずれ量」と称
す)、随時相関演算値Σ|an-k −bn |を求めること
により、2つの像A,Bの距離を求める。すなわち、相
関演算値が最小となったときのずれ量が両者の距離であ
る。
【0028】続いて規格値演算を行なう。規格値演算と
は、相関演算の信頼性を求める演算であり、ここでは、
上述の相関演算で求めた相関演算値で割った値(規格
値)を求めることにより行なう。
【0029】最後に、補間演算を行なう。図12は、こ
の補間演算を説明するためのグラフである。図におい
て、縦軸は相関演算値、横軸はずれ量である。また、M
は相関演算値が最小となる点を示し、L1 ,R1 は、そ
れぞれMから前後に1画素単位だけずらした点を示す。
図に示したように、L1 ,R1 のうち相関演算値が大き
い方の点とMとを通る直線y1 と、L1 ,R1 のうち相
関演算値が小さい方の点を通り、縦軸に対して傾きが直
線y1 と対称となる直線y2 との交点Sが補間演算後の
ずれ量を与える点となる。これらの直線は、それぞれ、
1 ,R1 から1画素ずれた点L2 ,R2 を通る。な
お、これらの直線の傾きは、 L2 >R2 のとき; ((L1 −M)+(L2 −M)+(R2 −R1 ))/3 L2 ≦R2 のとき; ((R2 −R1 )+(R1 −M)+(L2 −L1 ))/
3 となる。
【0030】次に、位置検出回路103について、詳細
に説明する。位置検出回路103は、図2に示したよう
に、撮影レンズ102に設けられたミラーに光を照射す
るための発光素子206および撮影レンズ201に設け
られたミラーで反射した光を受光して電気信号に変換す
る光電変換装置207によって構成されている。この位
置検出回路103の具体的な構成の一例を、図13に示
す。図において、1301は撮影レンズ102のレンズ
群(図示せず)を保持するための枠、1302は枠13
01を移動させるためのアクチュエータ、1303はア
クチュエータ1302に設けられたミラー、1304は
ミラー1303の表面に設けられたマスクである。ま
た、発光素子206は、光源1306と、この光源13
06の光を拡散する拡散板1305とによって構成され
ている。また、光電変換装置207は、ラインセンサ1
307と、このラインセンサ1307の出力により撮影
レンズ102の位置を検出する制御回路1308とによ
って構成されている。
【0031】このような構成において、光源1306の
光は、拡散板1305を通過する際に拡散光となり、ミ
ラー1303で反射して、ラインセンサ1307で光電
変換される。ここで、ミラー1303の表面にはマスク
1304が設けられているので、ラインセンサ1307
に達する光の光量は、凹型の分布を有している。制御部
1308は、このラインセンサ1307の出力した信号
の強度分布の変化によって、撮影レンズの移動量を検出
する。
【0032】図14(a)は、ラインセンサ1307を
構成する受光部の構成を示す電気回路図である。本実施
の形態では、光電変換素子として、上述の光電変換装置
202と同様、SiTを用いた。また、LRTはリセッ
ト用のMOS型トランジスタである。本実施の形態のラ
インセンサ1307は、このような受光部をライン状に
配列して構成されている。
【0033】SiTの光電変換特性を、図14(b)に
示す。図において、横軸はSiTが受光した光量、縦軸
はSiTの出力値を示している。上述の光電変換装置2
02の場合と同様、SiTは、ある一定のレベルまでは
受光光量と出力値が比例するので、光量に応じた値の映
像信号を得ることができる。
【0034】図15に、ミラー1303およびマスク1
304で反射する光の光量分布の変化の様子を示す。図
に示したように、アクチュエータ1302が駆動するこ
とによりミラー1303とマスク1304とが移動する
と、(a)→(b)→(c)の順で、光量分布が変化す
る。
【0035】また、図16に、ラインセンサ1307全
体の構成を示す。図において、1601は受光部群、1
602はデコーダ、1603はD/Aコンバータ、16
04,1605,1606はコンパレータ、1607は
判定回路、1608(1),1608(2),…はメモ
リとしてのコンデンサ、1609(1)a,1609
(1)b,1609(1)c,1609(2)a,16
09(2)b,1609(2)c,…はゲート用トラン
ジスタ、1610(1),1610(2)…はメモリリ
セット用トランジスタである。
【0036】以下、位置検出回路103の動作につい
て、図17を用いて説明する。まず、ゲート用トランジ
スタを、まず1609(1)a,1609(2)b,1
609(3)c、次に1609(2)a,1609
(3)b,1609(4)cというように順次スキャン
し(ステップST1701)、このスキャンの結果に基
づいて、マスク1304の初期位置(すなわち、撮影レ
ンズ102の初期位置)を検出する(ステップST17
02)。次に、制御回路1308は、マスクの移動先の
位置x0 を入力し(ステップST1703)、このx0
に基づいて、D/Aコンバータ1603へ供給する3種
類の信号値を決定する(ステップST1704)。この
3種類の信号値は、ミラー1303およびマスク130
4が移動して位置x0 に達したときに、位置x0 に対応
する受光部およびその前後の受光部のゲート用トランジ
スタである1609(x0 −1)a,1609(x0
b,1609(x0 +1)cがとるべき出力値を意味し
ている。D/Aコンパータ1603は、供給された各信
号をアナログ信号に変換し、1604,1605,16
06に対して出力する。続いて、ミラー1303および
マスク1304の移動先の位置X0 に対応する受光部お
よびその前後の受光部のゲート用トランジスタである1
609(x0 −1)a,1609(x0 )b,1609
(x0 +1)cをオンし(ステップST1705)、ア
クチュエータの駆動を開始する(ステップST170
6)。以後、コンパレータ1604,1605,160
6を用いて、位置x0 −1,x0 ,x0 +1に対応する
受光部1601の各出力値とD/Aコンバータ1603
が出力する信号の値とを逐次比較し(ステップST17
07)、両者が一致すれば、撮影レンズ102がx0
達したものとみなして、アクチュエータの駆動を停止し
(ステップST1708)、位置検出を終了する。
【0037】図18に、ミラー1303およびマスク1
304が移動したときの、位置x0−1,x0 ,x0
1における、受光部1601の各出力値の変化を示す。
図中Dで示した区間において受光部1601の各出力値
の分布が逆転するように、D/Aコンバータ1603の
出力信号のレベルを設定すればよい。
【0038】次に、撮影レンズ102について、詳細に
説明する。図19は、撮影レンズ102の構成の一例を
示す図である。図に示したように、撮影レンズ102
は、G1,G2,G3の3個のレンズ群からなり、合焦
点検出時には、これらのレンズ群のすべてが駆動され
る。
【0039】なお、合焦点を検出した際に、図20に示
したような、この合焦点検出を行なう被写体領域の中心
から対角線方向にずれた位置の被写体領域が、非合焦状
態となってしまうときがある。しかし、かかる課題は、
レンズ群G1の位置を移動させることによって解決する
ことが可能である。
【0040】図21(a)は、レンズ群G1を合焦位置
からマイナス方向(図中、左方向)へ0.3mmずらし
たときの合焦点の状態を説明するための図、また、図2
1(b)は、レンズ群G1を合焦位置からプラス方向
(図中、右方向)へ0.3mmずらしたときの合焦点の
状態を説明するための図である。図において、F1 およ
びF2 は、それぞれ、合焦状態を得る被写体の位置を概
念的に示している。また、dおよびrは、図20にそれ
ぞれ示したように、結像面(すなわち、フィルムの表
面)の対角線の長さおよび合焦点検出を行なう被写体領
域の中心からの対角線方向へのずれ量を示している。
【0041】例えば、図21(a)に示したように、合
焦点検出を行なう被写体とレンズ群G1との距離が14
00mm離れているとき、レンズ群G1を合焦位置から
マイナス方向へ0.3.mmずらすと、この被写体の中
心の合焦状態はほぼ同じであるが、被写体の中心から対
角線方向に0.2dだけずれた位置では、レンズ群G1
との距離が1120mm離れた位置で合焦状態が得られ
る。一方、図21(b)に示したように、レンズ群G1
を合焦位置からプラス方向へ0.3mmずらすと、やは
り、この被写体の中心の合焦状態はほぼ同じであるが、
被写体の中心から対角線方向に0.2dだけずれた位置
では、レンズ群G1との距離が1820mm離れた位置
で合焦状態が得られる。このような性質を利用すること
により、合焦点検出を行なう被写体領域の中心と、この
中心から対角線方向にずれた位置とを、同時に合焦状態
とすることが可能となる。
【0042】次に、このような一眼レフレックスカメラ
が合焦点の検出を行なうときの動作シーケンスについ
て、図22を用いて説明する。まず、合焦点検出を行な
う被写体領域を決定する(ステップST2201)。例
えば、ファーストレリーズがオンされたときのファイン
ダー304の中心部に相当する被写体領域を合焦点検出
を行なう被写体領域とすればよい。続いて、光電変換装
置202をリセットする(ステップST2202)。
【0043】次に、映像信号を取り込む際の、受光部5
01を構成する各光電変換素子の積分時間を決定するた
めの処理を行なう。まず、ピークモニターを行なう。こ
のピークモニターは、合焦点検出を行なう被写体領域に
対応する受光部501の2つの画素ブロックの内、一方
の画素ブロックの画素セルS(i,j),S(i+1,
j),…,S(i+k,j)を用いて行なう。これらの
画素セルをそれぞれオンすると共にHシフトレジスタ5
04をオンし(ステップST2203)、同時にタイマ
ーをスタートさせ(ステップST2204)、各画素セ
ルの出力値のうちのピーク値(最大値)をモニター回路
204で逐次測定しつつ(ステップST2206)、タ
イマーによる計時を行なう(ステップST2205)。
所定の時間が経過する前にピーク値が所定の値に達した
とき(モニターが終了したとき)は、読出し量lの値を
「1」に設定する。すなわち、合焦点検出を行なう際
に、水平方向の1ラインの画素セルについてのみ、積分
を行なうこととする。
【0044】次に、映像信号の読出しを行なう。まず、
Vシフトレジスタ503によって、該当する1ラインの
画素セルの出力をアナログメモリ部502に取り込み
(ステップST2208)、続いて、これらのうち必要
なもののみ(すなわち、合焦点検出を行なう2つの画素
ブロックの出力のみ)をHシフトレジスタ504により
読出す(ステップST2209)。読み出された映像信
号は、出力回路505から出力され、フィルタ回路20
5で高周波成分を除去された後に、A/D変換回路(図
示せず)でA/D変換される(ステップST221
0)。A/D変換された映像信号は、照度補正、暗電流
補正等(補正1)を施された後(ステップST221
1)、上述の相関演算および補間演算を行なって撮影レ
ンズ102の移動量を算出する(ステップST221
2,ST2213)。続いて、合焦点を行なう被写体領
域の受光部501内の位置に起因する移動量の誤差を補
正(補正2)する(ステップST2214)。その後、
上述のようにして撮影レンズ102を移動させ(ステッ
プST2215)、合焦点検出を終了する。
【0045】一方、ステップST2205において、画
素セルの出力値が所定の値に達する前にタイマーがオー
バーフローしたときは、モニター値をA/D変換したの
ち(ステップST2216)、読出し量lの値を演算に
より求める(ステップST2217)。次に、映像信号
の読出しを行なう。まず、Vシフトレジスタ503によ
って、該当するラインの画素セルの出力を、上述のよう
にして、ラインごとに、順次アナログメモリ部502に
取り込む(ステップST2218)。続いて、アナログ
メモリ部500のトランジスタ702(1)〜702
(l)を同時にオンすることにより、垂直方向の各記憶
データ(映像信号)の平均化を行なう。同様にして、各
垂直ラインについて記憶データの平均化を行ない、これ
らのうち必要なもののみをHシフトレジスタ504によ
り読出す(ステップST2219)。その後、上記ステ
ップST2210以降を実行し、合焦点検出を終了す
る。
【0046】このように、本実施の形態の合焦点検出装
置を使用することにより、回路規模を小さくし、且つ、
処理を高速化することが可能となる。さらに、外部から
の制御も容易となるので、一眼レフレックスカメラ全体
についての回路規模の縮小を図ることも可能である。
【0047】なお、本実施の形態では、光電変換素子と
してSiTを用いたが、他の光電変換素子を使用しても
よい。また、リニア型のアクチュエータを用いたが、変
位が最終的にリニアになるものであれば、どのようなア
クチュエータを使用してもよい。さらに、ラインセンサ
の出力を用いて相関演算や補間演算を行なうこととすれ
ば、より高精度の移動量の検出を行なうことが可能とな
る。加えて、マスクは、コントラストのある非周期パタ
ーンを得ることのできるものであれば、どのようなもの
であってもよい。
【0048】次に、本発明に係わる合焦点検出装置の第
2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係わ
る合焦点検出装置では、Vシフトレジスタを、上記第1
の実施の形態におけるHシフトレジスタ504と同様、
ブロックを選択する第1のシフトレジスタと、この第1
のシフトレジスタによって選択されたブロック内の映像
信号を順次読出す第2のシフトレジスタとによって構成
した。
【0049】図23に、本実施の形態に係わるVシフト
レジスタの構成を示す。図において、HR1は上述の第
1のシフトレジスタ、HR2は上述の第2のシフトレジ
スタ、BSRは基本ブロック、SPはVR1にスタート
パルスを入力する入力端子、VR1,VR2はそれぞれ
HR1,HR2に2種類のクロック信号を入力する入力
端子、Cは第1のシフトレジスタHARおよびHALの
出力と第2のシフトレジスタHBRおよびHBLの出力
とを接続する配線の開閉を行なうための信号を入力する
入力端子である。
【0050】また、図23に示したVシフトレジスタで
は、各基本ブロックBSRの出力は、受光部501の読
出し信号入力端子Vjに信号を与えるもの、アナログメ
モリ部502の読み込み制御線Mnに信号を与えるも
の、および、出力を行なわないものが、交互に並べられ
ている。このような構成において、2クロック分の長さ
のスタートパルスをVSPから入力すると、図24
(a)に示したように、V1とM1,V2とM2,V3
とM3…というように、受光部501の読出し信号入力
端子とアナログメモリ部502の読み込み制御線Mnと
が1組づつ順次オンされる。したがって、受光部501
から出力される映像信号を、水平方向の1ライン分毎
に、順次アナログメモリ部502に記憶させていくこと
が可能となる。また、受光部501から出力される映像
信号の内、必要なもののみを、水平方向の1ライン分毎
にアナログメモリ部502に記憶させたいときは、VS
Pから入力するスタートパルスを2クロック分の長さと
するのではなく、1クロック分の長さのスタートパルス
を、適当なクロック数だけずらしてVSPから2個入力
すればよい。例えば、図24(b)に示したように、2
個のスタートパルスを3クロックずらしてVSPから入
力すると、V2とM1、V3とM2,V4とM3…とい
うように、順次オンされていく。
【0051】このようしてVシフトレジスタを構成する
ことは、ブロックで指定された領域の全ての映像信号を
取り込む場合に非常に有効であり、電気回路やメモリの
規模を小さくし、高速処理を可能にするだけでなく、V
シフトレジスタを作動させるための制御信号を単純化す
ることができる。
【0052】次に、本発明に係わる合焦点検出装置の第
3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、
合焦点を検出する方法として、いわゆる山登り方式を採
用した。
【0053】図25は、本実施の形態に係わる合焦点検
出装置の構成を概略的に示すブロック図である。図にお
いて、102は撮影レンズ、200は光電変換装置、2
05はフィルタ回路であり、それぞれ、上記第1の実施
の形態の撮影レンズ102、光電変換装置202、フィ
ルタ回路205と同様の構成を有する。また、2604
は制御回路、2605はアクチュエータである。なお、
光電変換装置202のVシフトレジスタは、上記第2の
実施の形態で示したような構成であってもよい。
【0054】かかる構成において、被写体からの光束
は、撮影レンズ102により、光電変換装置202の受
光面に結像され、光電変換される。光電変換装置202
の出力は、フィルタ回路205によって特定の周波数の
み抜き出され、制御回路2604に入力される。制御回
路2604は、アクチュエータ2605を駆動させて撮
影レンズ102の位置を移動させながら、その都度光電
変換装置202の出力を取り込み、この出力値が最大と
なるような撮影レンズ102の位置を探し出す。すなわ
ち、光電変換装置202の出力値が最大となるときに、
合焦状態が得られる。
【0055】図26に、撮影レンズ102の位置と光電
変換装置202の出力値との関係を示す。図に示したよ
うに、両者の関係は滑らかな曲線となるので、光電変換
装置202の出力値が増加する方向へ撮影レンズ102
を移動させていき、検出した光電変換装置202の出力
値が減少したときに、前同検出した最大値を与える位置
まで撮影レンズ102を戻せばよい。
【0056】本実施の形態のような方法により合焦点の
検出を行なう場合は、光電変換装置202の同一の画素
セルブロックの出力のみを繰り返し読出すので、Vシフ
トレジスタ503は所定の走査線をオンにした状態で固
定し、Hシフトレジスタ504のみを動作させて映像信
号の読出しを行なう。すなわち、Vシフトレジスタ50
3のリセットは行わず、受光部501、アナログメモリ
部502およびHシフトレジスタ504をリセットし、
Hシフトレジスタ504を動作させて映像信号を読出せ
ばよい。
【0057】このように、本実施の形態の合焦点検出装
置によれば、Vシフトレジスタ503は所定の状態で固
定し、Hシフトレジスタ504のみを動作させて映像信
号を読出すことができるので、合焦点を検出するまでの
処理時間を短くすることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電気回路やメモリの規模が小さく、且つ、高速処
理が可能な合焦点検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合焦点検出装置を搭載した一眼レフレ
ックスカメラの電気回路系の構成を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示した一眼レフレックスカメラの構成の
1実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図2に示した一眼レフレックスカメラの光学系
の構成を示す概略的概念図である。
【図4】撮影レンズ、コンデンサレンズおよびAF光学
系の光学的な関係を示す概念図である。
【図5】光電変換装置202の内部の構成を概略的に示
すブロック図である。
【図6】(a)は受光部の画素セルの構成を示す電気回
路図、(b)はSiTの光電変換特性を示すグラフであ
る。
【図7】アナログメモリ部の構成を示す電気回路図であ
る。
【図8】(a)はVシフトレジスタの構成を示す概念
図、(b)はVシフトレジスタの動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図9】(a)はVシフトレジスタの基本ブロックの構
成を示す電気回路図、(b)はVシフトレジスタの基本
ブロックの動作時のタイミングチャートである。
【図10】Hシフトレジスタの構成を示す概念図であ
る。
【図11】光電変換装置の2つのブロックで読み出され
た被写体像の映像信号の関係を示すグラフである。
【図12】補間演算を説明するためのグラフである。
【図13】位置検出回路の構成を示す概念図である。
【図14】(a)はラインセンサを構成する受光部の構
成を示す電気回路図、(b)はSiTの光電変換特性を
示すグラフである。
【図15】ミラーおよびマスクで反射する光の光量分布
の変化の様子を示す概念図である。
【図16】ラインセンサ全体の構成を示す電気回路図で
あるる
【図17】位置検出回路の動作シーケンスを示すフロー
チャートである。
【図18】ミラーおよびマスクが移動したときの受光部
の各出力値の変化を示す概念図である。
【図19】撮影レンズの概略的構成図である。
【図20】合焦点検出を行なう被写体領域の位置のずれ
を説明するための概念図である。
【図21】撮影レンズの所定のレンズ群を合焦位置から
ずらしたときの合焦点の状態を説明するための概念図で
ある。
【図22】合焦点の検出を行なうときの動作シーケンス
を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に係わるVシフトレジス
タの構成を示す概念図である。
【図24】図23に示したVシフトレジスタの動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図25】本発明の第3の実施の形態に係わる合焦点検
出装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図26】撮影レンズの位置と光電変換装置の出力値と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
101 合焦点検出回路、 102 撮影レンズ、 103 位置検出回路、 104 駆動制御回路、 201 AF光学系、 202 光電変換装置、 203 AF制御回路、 204 モニター回路、 205 フィルタ同路、 206 発光素子、 207 光電変換装置、 501 受光部、 502 アナログメモリ部、 503 Vシフトレジスタ、 504 Hシフトレジスタ、 505 出力回路、 506 制御回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と、 受光面上に結像した光学像を電気信号に変換するため
    の、複数の光電素子が2次元的に配列された光電変換手
    段と、 上記撮影光学系の瞳を伝達し、伝達された光束を分割
    し、上記光電変換手段に分割された複数の光束を導く瞳
    分割光学系と、単一のセレクトレジスタによって、上記光電変換手段か
    ら読み出される1ライン分の像信号を、読み出しと同時
    に記憶するメモリと、 上記メモリのメモリセルの中から像信号を読み出すブロ
    ックを選択する、少なくとも2個の第1のシフトレジス
    タと、 上記第1のシフトレジスタにそれぞれ1個ずつ接続さ
    れ、上記第1のシフトレジスタで選択された上記ブロッ
    ク内の各メモリセルに対応する像信号を読み出す第2の
    シフトレジスタと、 上記第2のシフトレジスタにより読み出された像信号を
    基に、相関演算を行う相関演算手段と、 を具備することを特徴とする合焦点検出装置。
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