JP3302234B2 - 高圧水デスケーリング装置 - Google Patents
高圧水デスケーリング装置Info
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Description
を走行する被圧延材の高圧水によるデスケーリング装置
に係り、詳しくは被圧延材の幅方向の温度むらを解消
し、かつノズルの輻射熱による損傷防止が可能で、ノズ
ルの点検、清掃、交換を容易とした簡易な構造の高圧水
デスケーリング装置に関する。
に生成するスケールは、通常、圧延前に高圧水を被圧延
板表面に噴射して剥離されるのであるが、被圧延板がデ
スケーリング中において板幅方向に不均一な冷却を受け
ると、板幅方向の変形抵抗の不均一性を生じて圧延ロー
ルの軸線方向に不均一な磨耗が発生する。このような圧
延ロールの軸線方向の不均一な磨耗は、さらに被圧延板
に転写されて板長手方向に沿った縦筋(この縦筋の部分
は板厚が厚い)を生ずる。
方向の不均一な冷却を防止するために、例えば実開昭51
−107816号公報や特開昭58− 44909号公報に開示されて
いるように、デスケーリングヘッダを板幅方向に往復運
動させる装置が提案されている。また、実開昭54− 566
17号公報や特開平7− 16640号公報等には、デスケーリ
ング水非噴射時に被圧延板からの輻射熱によりノズルが
損傷するのを防止し、かつ、ノズルの点検や清掃、交換
を容易とするために、デスケーリング水の非噴射時にデ
スケーリングヘッダをほぼ半回転させ、ノズルが反圧延
板側を向くようにしたものが開示されている。
た実開昭51−107816号公報や特開昭58− 44909号公報に
開示されたデスケーリングヘッダを板幅方向に往復運動
させる装置は、全体構成が大がかりになり、種々の装置
が錯綜して配置されている熱間圧延ラインに設置するに
は、設置スペースや設備費、メンテナンス等の観点から
実用的ではない。また、デスケーリングヘッダをその支
持台毎往復運動させるため、往復運動する装置全体の重
量、揺動中の慣性力が大きくなり、往復運動速度をあま
り大きくできないため、板幅方向の冷却均一化効果が充
分でない。
− 16640号公報の場合は、前記した実開昭51−107816号
公報や特開昭58− 44909号公報の開示技術のように、ヘ
ッダを板幅方向に往復運動させないため、被圧延板が板
幅方向に不均一な冷却を受けるという問題がある。本発
明は、上記した従来技術が有する課題を解消し、デスケ
ーリングヘッダを板幅方向に比較的大きな速度で往復運
動させることができ、これによって板幅方向の不均一冷
却を防止するとともに、デスケーリングヘッダを軸回り
に90〜 180°回転させることによって、ノズルの輻射熱
による損傷防止とノズルの点検、清掃、交換を容易にで
き、かつ構造が簡易で、熱間圧延ラインへの設置が容
易、装置全体としての設備費が安価でメンテナンスも容
易な高圧水デスケーリング装置の提供を目的とする。
に、本発明は、熱間圧延ライン上を走行する被圧延材の
高圧水によるデスケーリング装置において、前記圧延ラ
イン上の上下方向に所定の間隔を置いて水平に設けられ
る上下一対のスプレーヘッダと、該スプレーヘッダをス
ラスト軸受を介して回転自在にかつ水平方向に摺動自在
に支持するヘッダ支持ブロックと、前記スプレーヘッダ
の他端に連結されるロータリジョイントとから構成され
るスプレーヘッダ機構と、前記スプレーヘッダの軸方向
の同一端部にそれぞれ回転自在に連結される連結ブロッ
クと、該連結ブロックに回動自在に連結され、その中心
が圧延ライン方向に平行とされる水平軸に回転可能に支
持されるリンクレバーと、該リンクレバーの一方の端部
に連結される流体圧シリンダとからなる往復運動駆動機
構と、前記スプレーヘッダの軸方向の前記連結ブロック
の反対側に嵌合されて、前記スプレーヘッダの軸方向に
相対摺動自在とされるウオームホイールと、該ウオーム
ホイールに螺合自在とされるウオーム軸と、該ウオーム
軸を回転させる駆動モータとからなる回転駆動機構と、
からなることを特徴とする高圧水デスケーリング装置で
ある。
持ブロックに前記スラスト軸受の同軸上に固定され、前
記一対のスプレーヘッダに装着されて前記スプレーヘッ
ダを回転自在にかつ軸方向に摺動自在に支持する案内筒
と、該案内筒に設けられ前記スプレーヘッダの軸方向に
所定の長さだけ伸びた後周方向に所定の長さだけ螺旋状
に伸びる案内溝と、前記スプレーヘッダの前記案内筒の
装着位置の外周面から半径方向に突出し、前記案内溝に
摺動自在に挿入される案内ピンと、から構成するように
してもよい。
置は、上下一対のスプレーヘッダからなるスプレーヘッ
ダ機構とスプレーヘッダを往復運動させる往復運動駆動
機構とスプレーヘッダを回転運動させる回転駆動機構と
が一体的に組み立てられて構成される。そして、往復運
動駆動機構の流体圧シリンダを板幅方向に所定ストロー
クの伸縮運動を行わせると、その伸縮運動がリンクレバ
ーの一端に伝達されて、リンクレバーの中心の水平軸を
中心とした圧延ラインに直交する垂直面内での揺動運動
に変換され、このリンクレバーの揺動運動が、リンクレ
バー上下端部の長穴にピンで連結された連結ブロックを
介して、上下のスプレーヘッダの軸方向往復運動として
伝達される。なお、上下のスプレーヘッダの往復運動は
同時に相反する方向の運動であって、例えば上スプレー
ヘッダが左方向へ移動するときは下スプレーヘッダが右
方向へ移動する。
構の駆動モータを操作してウオーム軸を介してウオーム
ホイールを回転することにより、滑りキー機構(もしく
はスプライン機構)を介して上下のスプレーヘッダを同
時に回転させることができるから、スプレーノズルの点
検や清掃、交換などのメンテナンスを行うことができ
る。
の往復運動中は、該スプレーヘッダの外周の長手方向同
一位置に滑りキー機構(もしくはスプライン機構)によ
って取り付けられた上下のウオームホイールはスプレー
ヘッダとは相対的な摺動運動をするが、ウオームホイー
ルの両側端の外れ止めフランジが上下のウオームホイー
ルと噛み合うウオームと係合するため、ウオームによっ
てスプレーヘッダの軸方向への移動を規制されウオーム
ホイールの絶対位置は変わらない。このようにスプレー
ヘッダの長手方向往復運動中であっても、往復運動停止
中でどの位置にあっても、ウオームホイールとウオーム
の噛み合いが維持される。
のスプレーヘッダのそれぞれの端部に連結されたロータ
リジョイントを介して、上下のスプレーヘッダが長手方
向揺動中は勿論のこと回転中にも供給することができ
る。また、本発明の回転駆動機構は、流体圧シリンダを
板幅方向に前記案内筒のスプレーヘッダ長手方向に伸び
る案内穴の有効長さ以内の所定ストロークの伸縮運動さ
せると、前記スプレーヘッダの外周の半径方向に突出す
るように前記案内筒の案内溝に摺動自在に挿入された案
内ピンが案内筒のスプレーヘッダ長手方向に伸びる案内
溝によって運動を規制されることなく、同様に上下のス
プレーヘッダに長手方向往復運動をさせることができ
る。
以上に流体圧シリンダを伸長(もしくは収縮)させる
と、スプレーヘッダの外周の半径方向に突出するように
前記案内筒の案内溝に摺動自在に挿入された案内ピンが
前記の案内筒の周方向に螺旋状に伸びる案内溝に案内さ
れて螺旋状の回転運動をすることになる。これに従っ
て、スプレーヘッダも螺旋状の回転運動、すなわち前記
流体圧シリンダの伸縮方向(もしくは収縮方向)へ水平
移動しつつ回転する運動をする。
の往復運動のストロークはスプレーヘッダのノズルピッ
チの約1/2程度とすれば、板幅方向の不均一冷却によ
る温度むらはほとんど解消されるし、被圧延板面に衝突
せずデスケーリングに寄与しない無駄な高圧水の量も少
なくて済む。また、前記のスプレーヘッダの回転可能角
度は、スプレーノズルのメンテナンス(点検、交換な
ど)の観点からは90°〜180°とすればよいが、輻射熱
によるノズル損傷防止の観点からはほぼ 180°とするこ
とが望ましい。
面を参照して詳しく説明する。 〔実施例1〕 図1は本発明の第1の実施例の構成を示
す概要図であり、図2は図1のI−I矢視縦断面図であ
る。これらの図に示すように、本発明のデスケーリング
装置は、スプレーヘッダ機構Aと往復運動駆動機構Bと
回転駆動機構Cとから主として構成される。
送される被圧延板(シートバー)1を挟んで上下に所定
の間隔をおいて水平に配置される一対のスプレーヘッダ
2,3と、圧延ラインの両側に設けられてスプレーヘッ
ダ2,3を支持するヘッダ支持ブロック4a,4bと、
スプレーヘッダ2,3の一方のヘッダ支持ブロック4a
側の端部に接続されるロータリジョイント5とから構成
される。
ント5の接続端部からもう一方のヘッダ支持ブロック4
bまでの間は中空部とされ、その他の部分は中実部とさ
れており、その外周面の板幅方向、すなわちヘッダ支持
ブロック4aと4bの間には前記中空部と連結するスプ
レーノズル7が所定のピッチで配列して構成され、また
ヘッダ支持ブロック4a,4bに装着されたスラスト軸
受6を介して回転自在で、かつ軸方向に摺動自在とされ
る。
2,3のヘッダ支持ブロック4b側の端部にそれぞれ結
合される連結ブロック8と、これら連結ブロック8のフ
ォーク状の連結部8a間を連結するリンクレバー9と、
このリンクレバー9の下部にロッド10aを介して連結さ
れる流体圧シリンダ10とで構成される。なお、図におけ
る符号11はリンクレバー9の高さ方向の中心部を回転自
在に支持する圧延ラインに平行な水平軸であり、12はロ
ッド10aの位置を検出する位置センサである。
うに構成される。すなわち、スプレーヘッダ2(3)の
中実部の先端には、所定の長さを有する小径首部13aと
所定の厚さを有する大径部13bとからなるT字状の接合
構造13が加工形成され、一方、連結ブロック8の胴部に
は前記T字状の接合構造13を下方から嵌め込んで回転自
在に支持する嵌合穴部14が穿設される。また、連結ブロ
ック8のフォーク状の連結部8aには、リンクレバー9
の長穴9aと連結するためのピン穴15が穿設されてお
り、このピン穴15とリンクレバー9の長穴9aとを位置
合わせしてから連結ピン16を貫通して、ナット17で締め
付けて固定することにより、リンクレバー9と連結ブロ
ック8との間の首振り運動と長穴9a内での相互移動を
可能としている。
のヘッダ支持ブロック4aとロータリジョイント5との
間に装着されるウオームホイール18と、このウオームホ
イール18と螺合されるウオーム軸19と、このウオーム軸
19を回転自在とする駆動モータ20とから構成される。ウ
オームホイール18は、スプレーヘッダ2,3の同一位置
の外周に、滑りキー機構21もしくはスプライン機構(図
示省略)によってスプレーヘッダ長手方向への相対摺動
が可能なように外挿される。なお、このウオームホイー
ル18の両側端にはウオーム軸19が外れないようにする外
れ止めフランジ18aが設けられている。
いて以下に説明する。まず、被圧延板1に上下のスプレ
ーヘッダ2,3のスプレーノズル7から高圧水を噴射し
てデスケーリングを行うときには、以下のようにする。 (1) 上下のスプレーヘッダ2,3のそれぞれのスプレー
ノズル7が被圧延板1の表面を垂直に指向する回転位置
に固定し、流体圧シリンダ10を制御装置(図示せず)に
よりスプレーノズル7の取り付けピッチの約1/2のス
トロークで矢印イ、ロで示す両方向に往復・伸縮運動さ
せる。 (2) この流体圧シリンダ10の伸縮運動により、リンクレ
バー9の下端部がロッド10aによって押し引きされるか
ら、リンクレバー9が水平軸11を中心として矢印ハ、ニ
で示す方向に揺動運動する。 (3) このようなリンクレバー9の揺動運動により、上下
のスプレーヘッダ2,3がスプレーノズル7の取り付け
ピッチの約1/2のストロークで相互に反対方向に軸方
向の往復運動をする。
レーヘッダ2,3がその軸方向(板幅方向)の往復運動
をすることによって、被圧延材1の板幅方向の不均一冷
却が防止されるから、これによって温度むらが解消され
る。なお、上記のような上下のスプレーヘッダ2,3が
軸方向の往復運動をしていても、ウオーム軸19が上下の
ウオームホイール18の両側端の外れ止めフランジ18aに
よってウオームホイール18との噛み合いが維持され、ウ
オームホイール18とスプレーヘッダ2,3との間の相対
摺動は起こるがウオームホイール18の絶対位置は変わら
ない。
高圧水の噴射が終了した後や、デスケーリング用高圧水
の噴射を行わない時には、スプレーノズル7群の被圧延
板表面からの輻射熱による損傷を防止するため、また、
スプレーノズル7群の点検や交換を行う際には、駆動モ
ータ20を回転させ、ウオーム軸19、ウオームホイール18
および滑りキー機構21を介して、上下のスプレーヘッダ
2,3を前出図1に示した位置から90〜 180°(ノズル
の熱損傷防止の観点からは180 °が好ましい)回転させ
ておく。なお、下部のスプレーヘッダ3のスプレーノズ
ル7群の点検、清掃、交換等は、作業員の作業姿勢の観
点から、前出図1に示した回転位置のままか90°以内回
転した位置で行うほうが好ましい。 〔実施例2〕 次に、本発明の第2の実施例の構成と作
用について説明する。
概要図、図5は図4のII−II矢視縦断面図、図6は図5
のIII −III 矢視展開図、図7は図5のIV−IV矢視展開
図である。これらの図において第1の実施例と同じ構成
部品については同じ番号を付して重複説明を省略する。
この実施例において、上下のスプレーヘッダ2,3から
なるスプレーヘッダ機構Aおよびスプレーヘッダ2,3
を軸方向に往復・伸縮運動する往復運動駆動機構Bは前
記した第1の実施例と同じ構成であるが、回転駆動機構
Cの構成が異なっている。
は、スプレーヘッダ2,3の軸方向で右側のヘッダ支持
ブロック4aの側面に、スプレーヘッダ2,3の外径よ
りやや大きな内径を持つ案内筒22, 23を嵌め込んでそれ
ぞれ水平に固定し、この案内筒22, 23に設けられた案内
溝24, 25に、スプレーヘッダ2,3の外周面より半径方
向に突出した案内ピン26, 27を摺動自在に挿入して構成
される。
開図に示したように、スプレーヘッダ軸方向に始点24a
から終点24bまで所定長さだけ伸びる案内溝24a−24b
と、24bを始点として案内筒22の周方向に終点24cまで
螺旋状に伸びる案内溝24b−24cとから構成されてい
る。一方、案内筒23の案内溝25は、同様に図7の展開図
に示したように、スプレーヘッダ軸方向に始点25aから
終点25bまで所定長さだけ伸びる案内溝25a−25bと、
25bを始点として案内筒23の周方向に終点25cまで螺旋
状に伸びる案内溝25b−25cとから構成されている。上
部の案内筒22に設けられた案内溝24の方向と下部の案内
筒23に設けられた案内溝25の方向とは軸方向に見て相反
する方向に設けられており、案内溝24, 25に挿入される
案内ピン26, 27も案内筒22, 23の軸方向にみて所定の水
平距離を置いてそれぞれスプレーヘッダ2,3の外周に
取り付けられている。
25bの有効長さはスプレーノズル7群の取り付けピッチ
の約1/2よりもやや長くしておけばよく、案内溝24b
−24c、25b−25cの長さは、例えば、始点24bと終点
24cとの間の案内筒円周方向角度が180 °、前記始点24
aから終点24cまでの累積の長手方向距離が前記流体圧
シリンダ10の伸縮ストローク以下になるようにしておけ
ばよい。
置センサ12の上に記される点28a,28b, 28cは、前記
した案内ピン26, 27がそれぞれ案内筒22, 23の案内溝2
4, 25の点24a,24b,24c、または25a,25b,25c
に位置するときにそれぞれ対応するものである。上記の
ように構成された本発明の第2の実施例の作用について
以下に説明する。
高圧水を噴射してデスケーリングを行うときには、以下
のようにする。 (1) 上下のスプレーヘッダ2,3をそれぞれのスプレー
ノズル7が被圧延板1の表面を垂直に指向する回転位置
に固定し、流体圧シリンダ10を制御装置(図示せず)に
よりスプレーノズル7の取り付けピッチの約1/2のス
トロークでかつ案内筒22, 23の軸方向の案内溝24 (25)
の有効長さよりもやや小さなストローク(すなわち、ロ
ッド10aを位置センサ12の点28aと28bとの間)で矢印
イ、ロで示す方向に往復・伸縮運動させる。 (2) このような流体圧シリンダ10の往復・伸縮運動によ
り、リンクレバー9の下端部がロッド10aによって押し
引きされ、リンクレバー9が水平軸11を中心として矢印
ハ、ニで示す方向に揺動運動する。 (3) このようなリンクレバー9の揺動運動により、上下
のスプレーヘッダ2,3がスプレーノズル7の取り付け
ピッチの約1/2のストロークで相互に反対方向に長手
方向の往復運動をする。この往復運動中は、案内ピン2
6, 27はそれぞれ案内筒22, 23の軸方向の案内溝24 (25)
の中で往復運動をするが、この案内溝24 (25) の側面
と係合して上下のスプレーヘッダ2,3の回転が防止さ
れる。
レーヘッダ2,3が軸方向(板幅方向)の往復運動をす
ることによって、被圧延材1の板幅方向の不均一冷却が
防止され、これによって温度むらが解消される。つぎ
に、被圧延材1へのデスケーリング用高圧水の噴射が終
了した後や、デスケーリング用高圧水の噴射を行わない
時には、スプレーノズル7群の被圧延板表面からの輻射
熱による損傷を防止するため、あるいはスプレーノズル
7群の点検や清掃、交換を行う際には、流体圧シリンダ
10のロッド10aを位置センサ12の点28bより28cまでの
間で収縮させると、上部のスプレーヘッダ2とこれに固
定された案内ピン26が図6の矢印イの方向へ移動し、下
部のスプレーヘッダ3とこれに固定された案内ピン27が
図7の矢印ロの方向へ移動する。このとき案内ピン26,
27がそれぞれ案内筒22, 23の案内溝24b−24c、25b−
25cに案内されて周方向へも移動するので、上下のスプ
レーヘッダ2,3が回転運動し、前出図4に示した位置
から最大180 °回転して停止する。なお、下部のスプレ
ーヘッダ3のスプレーノズル7群の点検、清掃、交換等
は、作業員の作業姿勢の観点から、前出図4に示した回
転位置のままか90°以内回転した位置で行うほうが好ま
しい。
本発明は上記実施例に限られるものではなく、本発明の
構成の要旨を逸脱しない範囲内であれば、どの様な実施
態様をも含むことはいうまでもない。
リング装置によれば、以下のような優れた効果を発揮す
るものである。 (1) 装置全体が簡易な構造でコンパクトにでき、種々の
装置が錯綜して存在する熱間圧延ラインに設置すること
が容易である。 (2) デスケーリング水噴射中は、スプレーヘッダを板幅
方向に比較的大きな速度で往復運動させることによって
板幅方向の不均一冷却を防止し、不均一冷却に起因する
圧延ロールの軸線方向の不均一な磨耗と圧延板の縦筋発
生を有効に防止できる。 (3) デスケーリング水の非噴射時は、スプレーヘッダを
軸回りに90〜 180°回転させることによって、スプレー
ノズルの輻射熱による損傷防止し、また、スプレーノズ
ルの点検、清掃、交換を容易にすることができる。 (4) 設備費が安価で、装置全体のメンテナンスも容易で
ある。
る。
解斜視図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱間圧延ライン上を走行する被圧延材の
高圧水によるデスケーリング装置において、 前記圧延ライン上の上下方向に所定の間隔を置いて水平
に設けられる上下一対のスプレーヘッダと、該スプレー
ヘッダをスラスト軸受を介して回転自在にかつ水平方向
に摺動自在に支持するヘッダ支持ブロックと、前記スプ
レーヘッダの他端に連結されるロータリジョイントとか
ら構成されるスプレーヘッダ機構と、 前記スプレーヘッダの軸方向の同一端部にそれぞれ回転
自在に連結される連結ブロックと、該連結ブロックに回
動自在に連結され、その中心が圧延ライン方向に平行と
される水平軸に回転可能に支持されるリンクレバーと、
該リンクレバーの一方の端部に連結される流体圧シリン
ダとからなる往復運動駆動機構と、 前記スプレーヘッダの軸方向の前記連結ブロックの反対
側に嵌合されて、前記スプレーヘッダの軸方向に相対摺
動自在とされるウオームホイールと、該ウオームホイー
ルに螺合自在とされるウオーム軸と、該ウオーム軸を回
転させる駆動モータとからなる回転駆動機構と、からな
ることを特徴とする高圧水デスケーリング装置。 - 【請求項2】 前記回転駆動機構は、前記ヘッダ支持ブ
ロックに前記スラスト軸受の同軸上に固定され、前記一
対のスプレーヘッダに装着されて前記スプレーヘッダを
回転自在にかつ軸方向に摺動自在に支持する案内筒と、
該案内筒に設けられ前記スプレーヘッダの軸方向に所定
の長さだけ伸びた後周方向に所定の長さだけ螺旋状に伸
びる案内溝と、前記スプレーヘッダの前記案内筒の装着
位置の外周面から半径方向に突出し、前記案内溝に摺動
自在に挿入される案内ピンと、から構成されることを特
徴とする請求項1記載の高圧水デスケーリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733195A JP3302234B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 高圧水デスケーリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733195A JP3302234B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 高圧水デスケーリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0985329A JPH0985329A (ja) | 1997-03-31 |
JP3302234B2 true JP3302234B2 (ja) | 2002-07-15 |
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ID=17161822
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JP24733195A Expired - Fee Related JP3302234B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 高圧水デスケーリング装置 |
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JP (1) | JP3302234B2 (ja) |
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