JP3300562B2 - 射出圧縮成形方法及び射出圧縮成形装置 - Google Patents

射出圧縮成形方法及び射出圧縮成形装置

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    • B29C45/561Injection-compression moulding
    • B29C2045/564Compression drive means acting independently from the mould closing and clamping means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融樹脂をキャビティ
内に充満させるための射出圧縮成形方法及び射出圧縮成
形装置に関する。
【0002】
【背景技術】射出圧縮成形は、固定型に対して移動型が
僅かに開いた状態で溶融樹脂を充填し、この後、固定型
に対して移動型を閉じて溶融樹脂をキャビティ内に充満
させるものである。射出圧縮成形では、高分子材料を低
そり、低歪で成形可能であって、薄肉成形が可能であ
り、さらに、低圧成形による射出成形機のダウンサイジ
ングが可能であるため、家電、自動車等の多くの分野で
利用されている。射出圧縮成形装置は、一般に、固定ダ
イプレートと、この固定ダイプレートに向かって往復動
自在で、固定ダイプレートに取り付けられた固定型に対
して移動型を開閉移動させる移動ダイプレートと、この
移動ダイプレートを固定ダイプレートに向かって往復動
させる型締め装置と、この型締め装置で固定型に対して
僅かに開いた位置まで移動した移動型を溶融樹脂の充填
後、さらに圧縮移動させる圧縮装置とを備えている。
【0003】従来例として、移動型の全体を油圧シリン
ダで移動させる圧縮装置(従来例I)、移動型の一部を
金型内に配置された油圧シリンダで移動させる圧縮装置
(従来例II;特開昭58-12739号)、さらには、射出成形
機の突き出し機構を利用する圧縮装置(従来例III )が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例Iでは、孔等の
アンダーカットがある成形品を成形する場合、金型にス
ライドコアを設ける必要があるので、金型構造が複雑に
なったり、あるいは、金型自体を作製できないという問
題点がある。また、パーティング(成形品の末端部の形
状)が2次元的な平面であれば、バリ防止のための摺動
部(インロー部)を設けることができるが、3次元的な
複雑形状では、金型の合わせのクリアランスを2/100mm
という小さな値に保つことが不可能である。そのため、
従来例Iでは、バリが発生したり、摺動部が損傷してし
まうという問題点がある。従って、従来例Iでは、射出
圧縮成形を適用できる成形品の形状に限界がある。
【0005】従来例IIでは、油圧シリンダ等の射出圧縮
するための設備を金型毎に取り込む必要があり、しか
も、金型の大きな面積を圧縮するには、大口径の油圧シ
リンダを使用する必要があるので、金型の厚みが増加す
るという問題点がある。従来例III では、成形品の突き
出し力は、型締め力の10%以下が標準であるため、大き
な圧縮力が得られないという問題点がある。さらに、突
き出し用シリンダの径を大きくする等の改造は不可能で
ある。
【0006】本発明の目的は、複雑な成形品に対しても
適用可能であり、金型毎に設備を設けることを不要とし
た射出圧縮成形方法及び射出圧縮成形装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、複
数の傾斜部材を含みユニット化されて構成され、かつ、
移動ダイプレートと移動型との間に介装された圧縮装置
で移動型の一部を移動するようにして前記目的を達成し
ようとするものである。具体的には、本発明の射出圧縮
成形方法は、互いに傾斜面が接触する移動ダイプレート
側の第1傾斜部材と移動型側の第2傾斜部材とを含む圧
縮装置をユニット化して前記移動ダイプレートと前記移
動型との間に介装し、前記第2傾斜部材に形成された溝
に前記第1傾斜部材に形成された突起が摺動自在に係合
することにより前記第2傾斜部材と前記第1傾斜部材と
が常に接触した状態を維持し、前記圧縮装置で前記移動
型の一部を移動することを特徴とする。また、本発明の
射出圧縮成形装置は、互いに傾斜面が接触する移動ダイ
プレート側の第1傾斜部材と移動型側の第2傾斜部材と
を含む圧縮装置を備え、この圧縮装置をユニット化して
前記移動ダイプレートと前記移動型との間に介装し、こ
の圧縮装置を前記移動型の一部と連結し、前記第2傾斜
部材に形成された溝に前記第1傾斜部材に形成された突
起が摺動自在に係合したことを特徴とする。
【0008】ここで、前記傾斜部材の一方は駆動源から
の駆動力で移動可能であり、前記傾斜部材の他方は固定
状態になっている構成でもよい。この場合、移動可能な
前記一方の傾斜部材は複数あり、これらの傾斜部材には
これらの傾斜部材を同期移動させる同期部材が係合され
ている。また、前記同期部材は前記移動型の移動方向を
軸方向とする回転中心軸を有し前記移動ダイプレート側
に設けられた歯車としてもよい。この場合、この歯車の
周囲に前記複数の一方の傾斜部材が配置されているとと
もに、これらの傾斜部材には前記歯車と噛合する歯部が
設けられている。しかも、前記移動ダイプレート側にス
トッパーピンが設けられ、このストッパーピンが遊合挿
入された円弧状の長孔が前記歯車に形成されている。
【0009】
【作用】本発明では、圧縮装置で圧縮するに際して、移
動ダイプレート側の第1傾斜部材と移動型側の第2傾斜
部材とのそれぞれに互いに接触しかつ移動型の移動方向
に対して傾斜した傾斜面を設けることにより、一方の傾
斜部材を移動させると、傾斜面同士の押圧作用により、
移動型の一部(例えば、圧縮コア)を固定型に向かって
移動させることができる。従って、複数の傾斜部材によ
り、強く均一な圧縮ができるだけでなく、移動型の他の
一部は固定型に対して静止している状態であるから、こ
の移動型の他の一部にスライドコアを設ければ、孔等の
アンダーカットがある複雑形状の成形品を成形すること
ができる。しかも、圧縮装置はユニットとして構成さ
れ、かつ、移動型の一部と連結されるため、金型毎に圧
縮装置を設ける必要がなく、装置に汎用性がある。
【0010】ここで、傾斜部材の一方を駆動源からの駆
動力で移動可能とし、傾斜部材の他方を固定状態とし、
移動可能な一方の傾斜部材を複数用意し、これらの傾斜
部材を互いに同期移動させる同期部材を傾斜部材に係合
させれば、移動型の一部を固定型に対する平行精度を維
持しながら移動させることができ、このため、圧縮の均
一性及び動作の安定性が図れるので、固定型と移動型の
一部の摺動面が損傷せず、型寿命の長期化を達成できる
とともに、成形品にバリが発生するのを防止できる。
【0011】また、同期部材を移動型の移動方向を軸方
向とする回転中心軸を有する歯車とし、この歯車の周囲
に複数の一方の傾斜部材を配置し、これらの傾斜部材に
歯車と噛合する歯部を設けた構成とすれば、全ての第1
傾斜部材が必ず同期作動し、このため、移動型の一部を
固定型に対して常に正確な平行精度を維持して前進させ
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ここで、各実施例中、同一構成要素は同一符号を
付して説明を省略もしくは簡略にする。図1は、第1実
施例に係る射出圧縮成形装置1を示す。この射出圧縮成
形装置1は、固定型2が取り付けられた固定ダイプレー
ト3と、型締めシリンダ4を備えた固定プレート5と、
固定ダイプレート3と固定プレート5を結合する複数の
タイバー6と、固定ダイプレート3と固定プレート5の
間にタイバー6に沿って移動自在に配置された移動ダイ
プレート7とを有し、固定プレート5と移動ダイプレー
ト7の間には型締めシリンダ4のピストンロッド4Aが
連結されたトグル機構8が設けられ、これらの型締めシ
リンダ4とトグル機構8とにより型締め装置9が構成さ
れている。移動ダイプレート7には圧縮装置10を介し
て圧縮コア11が取り付けられている。
【0013】図2は、第1実施例の要部を示しており、
図3は、圧縮装置10を構成する各部材の配置を示す。
図2に示される通り、圧縮装置10は、移動ダイプレー
ト7に連結された第1盤部材12と、圧縮コア11に連
結された第2盤部材13と、第1盤部材12の外側に固
定されるとともに移動型本体14を取り付ける取付部材
15とを有し、移動型本体14の内部には摺動プレート
16を介して圧縮コア11が固定型2に近接離隔する方
向に摺動自在に支持されている。ここで、圧縮コア1
1、移動型本体14及び摺動プレート16から移動型1
7が構成されている。
【0014】固定型2は、固定型本体18と、この固定
型本体18に取り付けられたラインスペーサ19とを備
え、このラインスペーサ19と移動型17との間の空間
からキャビティ20が構成されている。ラインスペーサ
19は移動型本体14の筒状部14Aを覆う側壁部19
Aを備え、この側壁部19Aの所定箇所にはスライドコ
ア21が設けられている。このスライドコア21は、図
4に示される通り、旅行用スーツケース等の成形品50
において部品取付孔50Aを形成するものである。
【0015】第1盤部材12には、シリンダ22が取り
付けられ、このシリンダ22のピストンロッド22Aの
往復動方向は圧縮コア11の移動方向に対して直角方向
である。ピストンロッド22Aには、第1盤部材12に
固定されたレール23に沿って摺動自在となった第1傾
斜部材24が連結され、また、第2盤部材13には第2
傾斜部材25が固定されている。第1傾斜部材24と第
2傾斜部材25は、第2傾斜部材25に形成された傾斜
面である溝25Aに第1傾斜部材24の傾斜面である突
起24Aが摺動自在に係合することにより、常に接触し
た状態を維持するようになっている。以上において、シ
リンダ22のピストンロッド22Aの押圧作用で第1傾
斜部材24が前進すると、第2傾斜部材25を介して第
2盤部材13は移動し、そして圧縮コア11を固定型2
に向かって移動させることになる。このため、第1,第
2傾斜部材24,25は、このような移動を行わせる移
動機構26を構成しており、シリンダ22はこの移動機
構26の駆動源となっている。
【0016】図3に示される通り、第1傾斜部材24は
軸26を中心に回転する歯車27の周囲に4個あり、従
って第2傾斜部材25も4個ある。それぞれの第1傾斜
部材24は歯車27と噛合する歯部28Aが形成された
ラック部材28を備えており、これらの第1傾斜部材2
4は歯車27を同期部材として同期移動する。歯車27
には第1盤部材12に固定されたストッパーピン29が
遊合挿入された円弧状の長孔30が形成されており、所
定以上の歯車27の回転、第1傾斜部材24の移動はス
トッパーピン29で規制される。以上のように構成され
た圧縮装置10は予めユニットとして組み立て可能であ
る。ユニットとして組み立てられた圧縮装置10は、第
1盤部材12が移動ダイプレート7に、第2盤部材13
が圧縮コア11にそれぞれボルト等で結合されることに
より、射出圧縮成形装置1に図1の通り装着され、ま
た、圧縮装置10は、射出圧縮成形装置1から取り外し
可能である。
【0017】次に作用について説明する。圧縮装置10
を図1及び図2の通り射出圧縮成形装置1に装着した
後、圧縮装置10のそれぞれのシリンダ22に油圧ユニ
ット31を接続する。この油圧ユニット31には射出装
置32の制御装置33が接続されている。射出装置32
の射出ノズル32Aは固定ダイプレート3に設けられた
スプルーブッシュに接続されている。圧縮装置10にお
けるシリンダ22のピストンロッド22Aを後退させた
状態で型締め装置9により移動ダイプレート7、圧縮装
置10、移動型17を前進させ、固定型2に対する移動
型17の僅かな型開き量a(例えば0.1mm〜100m
m)を得られる位置で停止させる。
【0018】次いで、射出装置32の射出ノズルから溶
融樹脂を固定型2と移動型17の間のキャビティ20に
充填する。この溶融樹脂は熱可塑性樹脂であり、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS等のよ
うな汎用樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリア
セタール等のエンジニアプラスチック、その他全ての射
出成形可能な高分子材料を使用できる。これらの樹脂の
うち、主にポリプロピレンが使用され、このポリプロピ
レンにはフィラーやガラス繊維等の充填材が含まれても
よい。
【0019】射出装置32からの溶融樹脂の射出開始か
ら所定時間経過後、あるいは、射出装置32の射出スク
リュが所定位置に達してから所定時間経過後、制御装置
33からの電気信号で油圧ユニット31を起動させる。
これにより、シリンダ22のピストンロッド22Aを前
進させて第1傾斜部材24を押圧移動させ、第2傾斜部
材25、第2盤部材13を介して圧縮コア11を型開き
量だけ圧縮移動させる。この際、移動型本体14は固定
型2に対して静止している状態にある。
【0020】以上において、第1実施例では第1傾斜部
材24は4個あり、これらの第1傾斜部材24は第1傾
斜部材24毎に設けられたシリンダ22で個別駆動され
るようになっており、油圧ユニット31から各シリンダ
22に延びる油圧管路の例えば管路抵抗のためにそれぞ
れのシリンダ22、第1傾斜部材24が同時作動すると
は限らないが、それぞれの第1傾斜部材24には同期部
材としての歯車27が噛合しているため、全ての第1傾
斜部材24は同時に同じ量ずつ移動し、同期作動が達成
される。このため、第1盤部材12に対して第2盤部材
13は傾くことはなく、第2盤部材13及び圧縮コア1
1は固定型2に対して常に正確な平行精度を維持しなが
ら前進することになる。
【0021】以上のように圧縮装置10によって圧縮コ
ア11が圧縮移動した後、この圧縮状態を所定時間維持
する。これにより、キャビティ20内で溶融樹脂は冷
却、固化し、図4に示される成形品50が成形される。
この後、型締め装置9により移動ダイプレート7、圧縮
装置10、移動型17を後退させて型開きするととも
に、圧縮装置10におけるシリンダ22のピストンロッ
ド22Aを後退させて第1傾斜部材24を戻し移動し、
第2盤部材13を元の位置まで後退させる。そして、成
形品50の取り出しを行う。次の射出圧縮成形作業を行
うときには、以上の作動を繰り返す。
【0022】以上説明した第1実施例によれば、互い
に傾斜面24A,25Aが接触する移動ダイプレート7
側の第1傾斜部材24と移動型17側の第2傾斜部材2
5とを含む圧縮装置10をユニット化して移動ダイプレ
ート7と移動型17との間に介装し、この圧縮装置10
で移動型17の一部である圧縮コア11を移動するよう
にしたから、第1及び第2傾斜部材24,25により、
強く均一な圧縮ができるだけでなく、移動型17の他の
一部である移動型本体14は固定型2に対して静止して
いる状態であるから、移動型本体14にスライドコア2
1を設けることにより、部品取付孔50A等のアンダー
カットがある複雑形状の成形品50を成形することがで
きる。しかも、圧縮装置10はユニットとして構成さ
れ、かつ、圧縮コア11と連結されるため、金型毎に圧
縮装置10を設ける必要がなく、装置に汎用性がありコ
ストダウンを図ることができる。
【0023】また、第1傾斜部材24が4個あって
も、これらの第1傾斜部材24には同期部材(歯車2
7)が噛合しているため、全ての第1傾斜部材24は必
ず同期作動し、このため、圧縮コア11を固定型2に対
して常に正確な平行精度を維持して前進させることがで
きる。従って、圧縮の均一性及び動作の安定性が図れる
ので、固定型2と圧縮コア11の摺動面が損傷せず、型
寿命の長期化を達成できるとともに、成形品50にバリ
が発生するのを防止できる。
【0024】さらに、同期部材を移動型17の移動方
向を軸方向とする回転中心軸を有する歯車27とし、こ
の歯車27の周囲に第1傾斜部材24を配置し、これら
の傾斜部材24に歯車27と噛合する歯部28Aを設け
た構成とすれば、全ての第1傾斜部材24が必ず同期作
動し、このため、圧縮コア11を固定型2に対して常に
正確な平行精度を維持して前進させることができる。ま
た、本実施例によれば、第1及び第2傾斜部材24,
25の傾斜面24A,25Aの傾斜角度を設定すること
により、シリンダ22のピストンロッド22Aの作動ス
トロークに対する圧縮コア11の移動量を任意に決定で
き、この移動量を変えることは、傾斜面24A,25A
の傾き角度が異なる各種類の第1及び第2傾斜部材2
4,25を用意しておき、これらを交換することにより
容易に行える。
【0025】さらに、第1傾斜部材24を移動させる
ためのシリンダ22のピストンロッド22Aの往復動方
向は、圧縮コア11の移動方向に対して直角方向である
ため、ピストンロッド22Aの移動方向を圧縮コア11
の移動方向と同じにした場合と比べ、圧縮コア11の移
動方向における圧縮装置10の寸法を小さくでき、装置
10の小型化を達成できる。
【0026】次に、第1実施例に係る装置についての実
験結果と、この実験結果を評価するために実施した成形
例とを説明する。 実験例1 ・ポリプロピレン(出光石油化学(株)製 出光ポリプ
ロJ−762H):MI10g/10分〔230℃,
2.16kgf〕を用いて、射出圧縮成形を行った。 ・射出成形機は射出スクリュー径85mm及び型締め力8
50tの三菱重工製のものを使用した。 ・使用した固定型と移動型の金型は成形品形状が縦52
0mm×横750mm×高さ150mm、平均肉厚1.8mmの
旅行用スーツケース型である。 ・成形条件は以下の通りである。 成形温度 240℃ 金型温度 40℃ 射出時間 3秒 射出圧力 100kg/cm2 (ゲ−ジ圧) 冷却時間 40秒 圧縮開始時期 射出開始から2.8秒後(設定) 圧縮部分の後退量 3mm 圧縮速度 10mm/秒 圧縮力 450t(設定) 〔評価〕 ・そりのない外観良好な成形品が得られた。
【0027】比較例1 前記形状の成形品を従来例1で使用されている全面圧縮
法(移動型の全体を油圧シリンダで移動させる法)で形
成しようとしたが、金型の構造が複雑になるため断念し
た。 比較例2 ・実験例1の金型を用いた圧縮装置10を取り外し、圧
縮部分の肉厚を1.8mmに固定して射出成形を行った。
射出成形機は実験例1と同一である。 ・成形条件は以下の通りである。 成形温度 240℃ 金型温度 40℃ 射出時間 5秒 射出圧力 140kg/cm2 (ゲ−ジ圧),1600kg/cm2 冷却時間 40秒 型締め力 850t 〔評価〕 ・成形品の約90%しか樹脂充填できず、良品は得られ
なかった。これは、ラインスペーサ19の側壁部19A
と移動型本体14の筒状部14Aとの間に樹脂が十分に
充填できないことに起因する。 以上の実験結果から第1実施例に係る技術的利点が明ら
かになった。
【0028】なお、シリンダ22で駆動される第1傾斜
部材24を歯車27の両側に2個配置し、これらの第1
傾斜部材24の間にシリンダ22が接続されていない第
3傾斜部材を配置し、圧縮装置10の圧縮コア側の第2
盤部材に第1傾斜部材24と対応する第2傾斜部材を2
個設け、これらの第2傾斜部材の間には第3傾斜部材と
接触する第4傾斜部材を設けてもよい。このように構成
した場合には、第3傾斜部材には歯車27と噛合する歯
部が形成され、シリンダ22で第1傾斜部材24が移動
すると、この移動力は歯車27を介して第3傾斜部材に
伝達されることになる。これによれば、駆動源であるシ
リンダ22の個数を2個にでき、それだけ部材点数の削
減、構造の簡単化を達成できる。また、第1盤部材12
と第2盤部材13との間に互いに引っ張り合う戻しばね
を設けて第1及び第2傾斜部材24,25の傾斜面同士
24A,25Aを常に接触した状態を維持するものでも
よい。
【0029】次に、本発明の第2実施例を図5及び図6
に基づいて説明する。第2実施例は第1及び第2傾斜部
材の構成が第1実施例と相違するもので、他の構成は第
1実施例と同じである。図5には本発明の第2実施例に
係る射出圧縮成形装置34が示されており、図6には、
射出圧縮成形装置34の要部が示されている。これらの
図において、ユニットとして組み立てられている圧縮装
置35の第1及び第2盤部材12,13には第1及び第
2傾斜部材36,37が設けられ、これらの傾斜部材3
6,37は、圧縮コア11の移動方向を軸方向とする各
1個のリング状部材である。第1盤部材12側の第1傾
斜部材36はリング中心部に設けられた軸38を中心に
回転自在であり、第2盤部材13側の第2傾斜部材37
は第2盤部材13に固定されている。
【0030】これらの傾斜部材36,37には互いに接
触する傾斜面36A,37Aが形成され、これらの傾斜
面36A,37Aはリング円周方向に複数設けられてい
るとともに、移動型の移動方向に対する傾き角度を有す
る。第1盤部材12には、ピストンロッド39Aの往復
動方向が移動型の移動方向に対して直角方向となったシ
リンダ39が取り付けられ、このピストンロッド39A
の先端にはラック部材40が設けられている。ラック部
材40は第1傾斜部材36の周側面に形成された歯部3
6Bに噛合している。ここで、シリンダ39はラック部
材40を介して第1傾斜部材36を移動するための駆動
源とされている。第1盤部材12と第2盤部材13との
間には、互いに引っ張り合う戻しばね41が介装されて
いる。
【0031】この第2実施例では、シリンダ39のピス
トンロッド39Aが前進移動するとラック部材40、歯
部36Bを介して第1傾斜部材36が軸38を中心に回
動し、これにより、第2傾斜部材37、第2盤部材13
を介して圧縮コア11が固定型2に向かって圧縮移動す
る。そして、ピストンロッド39Aを後退させると、第
1傾斜部材36は戻り回動するため、第2盤部材13と
圧縮コア11は戻しばね41で元の位置まで後退する。
【0032】この第2実施例によれば、第1実施例の
と同様の効果を奏する他に、複数個の傾斜面36
A,37Aを各1個のリング状の第1,第2傾斜部材3
6,37に形成できるため、歯車等の同期部材は不要と
なり、その分だけ構造の簡単化、部品点数の減少を達成
できる。
【0033】なお、本発明では、前記各実施例の構成に
限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範
囲であれば、次に示す変形例を含むものである。例え
ば、前記各実施例では、圧縮装置10,35の第1,第
2傾斜部材24,25,36,37のうち、移動ダイプ
レート7側の第1傾斜部材24,36が移動するように
なっていたが、これとは逆に圧縮コア11側の第2傾斜
部材25,37を移動させるようにしてもよい。また、
前記各実施例では、圧縮装置10,35を移動ダイプレ
ート7に直接取り付けた構成であるが、本発明では、圧
縮装置10,35と移動ダイプレート7との間にスペー
サ等の所定の部材を介装した構成でもよい。さらに、本
発明では、圧縮装置10,35をユニット化して構成す
るならば、シリンダ22,39の取付位置は第1盤部材
12に限定されるものではない。また、第1傾斜部材2
4,36を移動するための駆動源をモータ等から構成し
てもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、互いに傾斜面が接触す
る移動ダイプレート側の第1傾斜部材と移動型側の第2
傾斜部材とを含む圧縮装置をユニット化して移動ダイプ
レートと移動型との間に介装し、この圧縮装置で移動型
の一部を移動するようにしたから、第1及び第2傾斜部
材により、強く均一な圧縮ができるだけでなく、移動型
の他の一部は固定型に対して静止している状態であるか
ら、移動型の他の一部にスライドコアを設けることによ
り、複雑形状の成形品を成形することができ、しかも、
金型毎に圧縮装置を設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る射出圧縮成形装置を
示す概略図である。
【図2】第1実施例の要部を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】図2の圧縮装置を構成する各部材の配置を示す
図である。
【図4】第1実施例で成形した成形品を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係る射出圧縮成形装置を
示す概略図である。
【図6】第2実施例の要部を拡大して示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,34 射出圧縮成形装置 2 固定型 3 固定ダイプレート 7 移動ダイプレート 10,35 圧縮装置 11 移動型の一部である圧縮コア 22,39 駆動源であるシリンダ 24,36 第1傾斜部材 24A,36A 傾斜面 25,37 第1傾斜部材 25A,37A 傾斜面 27 同期部材である歯車 28A 歯部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 45/00 - 45/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに傾斜面が接触する移動ダイプレート
    側の第1傾斜部材と移動型側の第2傾斜部材とを含む圧
    縮装置をユニット化して前記移動ダイプレートと前記移
    動型との間に介装し、前記第2傾斜部材に形成された溝
    に前記第1傾斜部材に形成された突起が摺動自在に係合
    することにより前記第2傾斜部材と前記第1傾斜部材と
    が常に接触した状態を維持し、前記圧縮装置で前記移動
    型の一部を移動することを特徴とする射出圧縮成形方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の射出圧縮成形方法におい
    て、前記傾斜部材の一方は駆動源からの駆動力で移動可
    能であり、前記傾斜部材の他方は固定状態になってお
    り、移動可能な前記一方の傾斜部材は複数あり、これら
    の傾斜部材にはこれらの傾斜部材を同期移動させる同期
    部材が係合されていることを特徴とする射出圧縮成形方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の射出圧縮成形方法におい
    て、前記同期部材は前記移動型の移動方向を軸方向とす
    る回転中心軸を有し前記移動ダイプレート側に設けられ
    歯車であり、この歯車の周囲に前記複数の一方の傾斜
    部材が配置されているとともに、これらの傾斜部材には
    前記歯車と噛合する歯部が設けられ、前記移動ダイプレ
    ート側に設けられたストッパーピンが遊合挿入された円
    弧状の長孔が前記歯車に形成されて前記歯車の回転、前
    記一方の傾斜部材の移動が前記ストッパーピンで規制さ
    れることを特徴とする射出圧縮成形方法。
  4. 【請求項4】互いに傾斜面が接触する移動ダイプレート
    側の第1傾斜部材と移動型側の第2傾斜部材とを含む圧
    縮装置を備え、この圧縮装置をユニット化して前記移動
    ダイプレートと前記移動型との間に介装し、この圧縮装
    置を前記移動型の一部と連結し、前記第2傾斜部材に形
    成された溝に前記第1傾斜部材に形成された突起が摺動
    自在に係合したことを特徴とする射出圧縮成形装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の射出圧縮成形装置におい
    て、前記傾斜部材の一方は駆動源からの駆動力で移動可
    能であり、前記傾斜部材の他方は固定状態になってお
    り、移動可能な前記一方の傾斜部材は複数あり、これら
    の傾斜部材にはこれらの傾斜部材を同期移動させる同期
    部材が係合されていることを特徴とする射出圧縮成形装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の射出圧縮成形装置におい
    て、前記同期部材は前記移動型の移動方向を軸方向とす
    る回転中心軸を有し前記移動ダイプレート側に設けられ
    歯車であり、この歯車の周囲に前記複数の一方の傾斜
    部材が配置されているとともに、これらの傾斜部材には
    前記歯車と噛合する歯部が設けられ、前記移動ダイプレ
    ート側にストッパーピンが設けられ、このストッパーピ
    ンが遊合挿入された円弧状の長孔が前記歯車に形成され
    ていることを特徴とする射出圧縮成形装置。
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