JP3300277B2 - トラック荷台用のカバー支持装置 - Google Patents

トラック荷台用のカバー支持装置

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JP3300277B2
JP3300277B2 JP10858298A JP10858298A JP3300277B2 JP 3300277 B2 JP3300277 B2 JP 3300277B2 JP 10858298 A JP10858298 A JP 10858298A JP 10858298 A JP10858298 A JP 10858298A JP 3300277 B2 JP3300277 B2 JP 3300277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックの荷台を
覆うカバーを支持するためのカバー支持装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】トラックの荷台を覆うカバーを支持する
支持装置の一例としては、例えば特開平5−71041
号公報が開示するものが提案されている。この支持装置
aは、図22に示すように、起立状態にした左右のアオ
リb1,b1の上部相互を、アオリ上部分cを嵌合させ
得る溝形取付金具dを介して、アーチ状枠部材eで連結
する構成のものであり、該アーチ状枠部材eの並設体f
にカバーgを支持させて蒲鉾形の被覆面を形成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記構成
のカバー支持装置aによるときには、次のような問題が
あった。 前記アーチ状枠部材eが、起立状態の左右のアオリ
b1,b1の上部相互を連結する構成であったために、
カバーgを捲って荷物の積卸しをせんとするとき、後側
のアオリb2は倒すことができても左右のアオリb1,
b1は倒すことはできなかった。従って、アーチ状枠部
材の並設体が形成する収容空間hに対して荷物の積卸し
を行なわんとする場合は、後側のアオリb2を倒して形
成した半円形状の後部開口としての開放部j1や、アー
チ状枠部材間の開放部j2を通して行なうことになる
が、これらの開放部j1,j2は狭いために、例えば、
ビール瓶ケース等の四角い荷物を取り出す場合に、それ
がアーチ状枠部材に当たって出し入れしにくい等、荷物
の積卸しの際にアーチ状枠部材が障害となる問題があっ
た。
【0004】 アーチ状枠部材の並設体を、安価な市
販の矩形状シートからなるカバーを用いて覆う場合、並
設体の後部開口を覆うには、シートの後側部分を何回も
折り曲げて形を整えなければならない面倒さがあり、
又、被覆を見栄えよく行い難い問題があった。このよう
な問題が生じないように被覆せんとするときは、蒲鉾形
に立体形成した特別なカバーを用いなければならない不
経済があった。
【0005】 アーチ状枠部材を、起立状態の左右の
アオリの上部に安定的に固定するのに、前記した特別の
溝形取付金具dを必要とし、その取り付けに面倒さがあ
った。
【0006】 アーチ状枠部材の長さが一定であった
ため、トラックの荷台幅が異なることにより、その荷台
幅に合わせて個別的に支持装置を構成する必要があっ
た。本発明は、かかる問題点を解決し得る、トラック荷
台用のカバー支持装置の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
トラック荷台用のカバー支持装置(以下カバー支持装置
という)は、山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に立
設される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バーの
一対が、それらの本体中央の頂部で、該両支持バーが水
平面内で開閉可能となるように連結され、又、両支持バ
ーの連結部分或いはその近傍で、トラック荷台の前端に
至るように横に延長する横バーの基端部分が連結されて
いることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係るカバー支持装置のより具体的
な態様は、山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に立設
される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バーの一
対が、それらの本体中央の頂部が上下に重なった状態
で、両支持バーが水平面内で開閉可能となるように連結
され、又上下の頂部の重なった部分或いはその近傍で、
トラック荷台の前端に至るように横に延長する横バーの
基端部分が連結されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】前記各カバー支持装置において、前記支持
バーの少なくとも一方は、その長さ方向の中央部と両側
部分とに三分割された分割片を接合して構成されること
がある。
【0010】前記各カバー支持装置において、上の支持
バーの本体中央の頂部に、下面が水平な連結片を固定す
ると共に、下の支持バーの本体中央の頂部には、上面が
水平な連結片を固定し、上下の連結片の下面と上面とが
当接した状態で上下の支持バーが互いに回動可能に連結
されて両支持バーが水平面内で開閉可能となされ、両支
持バーの連結部分或いはその近傍で、トラック荷台の前
端に至るように横に延長する横バーの基端部分が連結さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】この場合、前記上の連結片は、下面が水平
である基板の両側に、前記上の支持バーの頂部を嵌め込
ませるための切欠部を有した側片を設け、該切欠部と支
持バーとを嵌合状態で一体化させ、又前記下の連結片
は、上面が水平である基板の両側に、前記下の支持バー
の頂部を嵌め込ませるための切欠部を有した側片を設
け、該切欠部と支持バーとを嵌合状態で一体化させるの
がよい。
【0012】本発明に係るカバー支持装置の他の態様
は、斜めに延長する傾斜部の下端で、荷台面に立設され
る脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バーの4本を
具え、各支持バーの上端が、該支持バーが水平面内で回
動可能となるように連結部に連結され、又該連結部に
は、トラック荷台の前端に至るように横に延長する横バ
ーの基端部分が連結されていることを特徴とするもので
ある。
【0013】又本発明に係るカバー支持装置の他の態様
は、山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に立設される
脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バーの本体中央
の頂部の両側に、斜めに延長する傾斜部の下端で下方向
に脚部が折曲形成されてなる支持バーの上端が、該支持
バーが水平面内で回動可能となるように連結され、又前
記頂部には、トラック荷台の前端に至るように横に延長
する横バーの基端部分が連結されていることを特徴とす
るものである。
【0014】又本発明に係るカバー支持装置の他の態様
は、山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に立設される
脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バーの本体中央
の頂部に、略水平な連結バーの長さ方向の中央部位又は
山形に屈曲した連結バーの中央の頂部が重ね合わせら
れ、該重なった部分で、前記支持バーと連結バーとが水
平面内で互いに回動可能となるように連結され、斜めに
延長する傾斜部の下端で下方向に脚部が折曲形成されて
なる支持バーの上端が、前記連結バーの端部に固定状態
で連結され、又前記重なった部分或いはその近傍には、
トラック荷台の前端に至るように横に延長する横バーの
基端部分が連結されていることを特徴とするものであ
る。前記各カバー支持装置において、前記脚部の上端
は、荷台のアオリの上端高さに等しいかそれよりも高く
設定するのがよい。
【0015】又前記各カバー支持装置において、前記横
バーを、略水平又は稍上向き状態で延長するのがよい。
【0016】又前記各カバー支持装置において、横バー
の上下方向の傾きを可変とするのがよい。
【0017】又前記各カバー支持装置において、横バー
を伸縮可能に構成するのがよい。
【0018】又前記各カバー支持装置において、横バー
の基端部分の連結は着脱可能の連結状態とするのがよ
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜2において本発明に係るカ
バー支持装置1は、図9に示すようにトラック(例えば
軽トラック)2の荷台3に設置される上下一対の支持バ
ー5,6の本体中央の頂部7,9相互を、該両支持バー
5,6が水平面内で開閉可能となるように連結し、その
連結部分において、荷台3の前端に至るように横に延長
する横バー10の基端部分11を連結してなるものであ
り、図10に示すように、荷台3を覆うカバー12を下
方から支持する。
【0020】前記下の支持バー6は、例えば円管を屈曲
して構成された左右対称のものであり、中央の水平部1
3の両端に、下方に傾斜する傾斜部15,15が連設さ
れた、山形に屈曲した本体16を有する。そしてその両
端には、荷台面17(図5、図9)に立設される脚部1
9が下方向に折曲形成されており、図5に示すように、
該脚部19の下端部分にはゴムキャップ20が嵌着され
ると共に、該脚部19の上端部分には、アオリ45の内
面を損傷しないように筒状保護ゴム21が装着されてい
る。
【0021】又上の支持バー5も、例えば円管を屈曲し
て構成された左右対称のものであり、山形に屈曲しその
左右の傾斜部22,22の傾斜角度が前記下の支持バー
6の前記傾斜部15の傾斜角度に略等しく設定された本
体23を有する。そしてその両端には、荷台面17(図
5、図9)に立設される脚部19,19が下方向に折曲
形成されており、前記下の支持バー6におけると同様、
該脚部19の下端部分及び上端部分には、夫々、ゴムキ
ャップ20と筒状保護ゴム21が装着されている。
【0022】そして、かかる構成を有する下の支持バー
6の前記水平部13の中央部分(頂部)9と上の支持バ
ー5の頂部7相互が、図2〜3に示すように、上下の連
結片25,26を介して、両支持バー5,6が水平面内
で開閉可能となるようにX字状に連結されている。
【0023】前記上の連結片25は、図3に示すよう
に、下面27が水平である基板29の両側に、前記上の
支持バー5の頂部7の下側の略半分を嵌め込ませるため
の半円弧状の切欠部30を有した側片31,31を立設
してなり、上の支持バー5の前記頂部7が前記切欠部3
0に嵌合した状態で一体化されている。又前記下の連結
片26は、上面32が水平である基板33の両側に、前
記下の支持バー6の頂部9の上側の略半分を嵌め込ませ
るための半円弧状の欠切部34を有した側片35,35
を下設してなり、前記下の支持バーの頂部9と欠切部3
4とが嵌合状態で一体化されている。
【0024】そして図2、図4に示すように、前記上下
の連結片25,26の基板29,33の中央部及び前記
上下の頂部7,9を上下方向に貫通するように設けられ
た挿通孔36の上端から下端に向けて連結ボルト37が
挿通せしめられ、下の頂部9の下端から突出するネジ軸
部39に蝶ナット40が螺合されている。なお、前記挿
通孔36の上下端には座金41,42が配置されてい
る。そして該蝶ナット40が緩められた状態で、上下の
支持バー5,6は前記連結ボルトのネジ軸38を枢軸と
して水平面内で開閉でき、図1に示すようなX字状に開
いた状態と、図11に示すような略直線状に閉じた状態
を呈し得る。
【0025】この上下の支持バー5,6の開閉は、上下
の連結片25,26の水平な上下面32,27が図2、
図4に示すように当接した状態で円滑に行なわれる。そ
して下の支持バー6は前記のように水平部13を有する
ため、上下の支持バーが図1に示すようにX字状に開い
た状態においては、その中央部分に稍凹凸があるが、そ
の周辺部分では、下の支持バー6の傾斜部15の傾斜角
度が上の支持バー5の傾斜部22の傾斜角度に略等しい
ために、略同じ高さになっている。なお本実施の形態に
おいては、図5に示すように、荷台面17に立設状態に
ある脚部19の上端43が、起立状態にあるアオリ45
の上端44に略等しい高さに設定されている。
【0026】又前記横バー10は、図1、図6に示すよ
うに、外筒46とその一端側に挿入される内筒47とか
らなり、外筒46内への内筒47の挿入量を可変として
横バー10が伸縮可能に構成されている。前記内筒47
はその一端部分が二股のフォーク状に形成され、端部で
開口する長溝状の挿入溝49内に、図4に示すように、
前記連結ボルト37のネジ軸38の上端側部分38aを
挿通可能となされ、前記蝶ナット40を締め付けること
によって、横バー10の基端部分11が、前記両支持バ
ーの連結部分に固定されるようになされている。
【0027】前記内筒47には、図6に示すように、前
記横バー10の長さ調節のために、複数の透孔52が内
筒長さ方向に所要間隔をおいて設けられており、外筒4
7に設けた透孔53を所要の透孔52と位置合わせして
固定ネジ55を挿通させ且つ蝶ナット56で締め付ける
ことにより、該横バー10を所定長さに設定できる。か
かる構成の横バー10の先端部分57はゴム被覆されて
おり、図9〜10に示すように、荷台前部の稍上側にお
いて横方向に設けられている横枠59に載せられる。こ
の状態で横バー10は、略水平か、先端側が稍高い傾斜
状態となる。
【0028】然して、前記構成を有するカバー支持装置
1を用いてトラックの荷台3を、カバー12で覆うに
は、図7、図9〜10に示すように、前記上下の支持バ
ー5,6をX字状に開き、その後側の脚部19a,19
aを、図5、図7〜8に示すように、前記筒状保護ゴム
21で、起立状態にある側部アオリ45aと後部アオリ
45bとがなすコーナー部60内面に当接状態とする。
この時、前側に位置する左右の脚部19b,19bは、
立設状態にある左右の側部アオリ45a,45aの内面
に、前記筒状保護ゴム21で当接する。このように、コ
ーナー部に脚部19a,19aが配置される結果、カバ
ー支持装置1は安定的に設置されることとなる。
【0029】この状態で、図4に示すように、前記横バ
ー10の基端部分の挿入溝49に連結ボルト37のネジ
軸の前記上端側部分38aを挿入状態として、横バー1
0の先端部分57を前記荷台の横枠59に載せる。この
とき横バー10は、例えば図9〜10、図4に示すよう
な傾斜状態で配置される。
【0030】なお、上の支持バー5の上端からのネジ軸
の突出長さを所要に設定することにより、横バー10が
傾斜状態にあるときも、突出する前記上端側部分38a
を前記挿入溝49内に無理なく挿入させ得るため、前記
横枠59の高さが車種によって多少異なる場合であって
も、その高さの違いに応じられる。なお、同一のカバー
支持装置1を異なる車種に利用する場合は、横バー10
の先端側が下がる場合も出てこようが、そのときは、高
さ調節部材を介在させて横バー10が稍上向きになるよ
うに設定するのがよい。
【0031】横バー10の先端部分57をこのようにし
て横枠59に載せることにより、カバー支持装置1が前
方向に移動しようとしても、該横バーの先端61(図
7)が荷台前面62(図7)に当たることによってその
動きが規制される。
【0032】このようにカバー支持装置1を荷台3に設
置した後、図10に示すように、市販の矩形状シートか
らなるカバー12を、上下の支持バー5,6と横バー1
0を覆うように被せる。そして、カバー12の左右の縁
部分63,63及び後の縁部分65が、起立状態の前記
アオリ45a,45bの上側の外面を覆うようにして
後、カバーの左右の縁及び後の縁を、その固定用孔部に
取り付けられたゴムバンド67を介して荷台3に固定す
る。
【0033】又カバーの前縁の左右部分を、必要に応じ
図10に示すように、ゴムバンド67で吊り上げて稍浮
かす。
【0034】このように被覆されたカバー12は、その
中央部69が、両支持バー5,6の頂部分70及び前記
横バー10によって持ち上げられて、左右方向及び後方
向に傾斜した屋根面(被覆面)71を形成する。
【0035】従って降雨時においては、雨がこの屋根面
を速やかに流下して荷台外部に排出されると共に、降雪
時においては、屋根面に積もった雪は、該屋根面を適当
に叩くことによってその振動で落とすことができる。必
要であれば、適当な除雪具を用いて屋根面に沿って雪を
容易に降ろすことができる。
【0036】そして、荷台に対して荷物を積卸しする際
は、例えば図9に示すように、後部アオリ45bや側部
アオリ45aを倒し且つカバー12を部分的に捲くる。
これにより、後側の左右の傾斜部15,22間の大きな
空間部分72を通して、或いは、前後の傾斜部22,1
5間の大きな空間部分72を通して荷物の積卸しを楽に
行うことができる。
【0037】そして、荷台を被覆する必要がないとき
は、横バー10を取り外し且つ上下の支持バー5,6を
閉じることによって、カバー支持装置1を図11に示す
ようにコンパクトに折り畳むことができる。
【0038】図12は、上下の支持バー5,6の開き角
度を変更し(後側の左右の傾斜部15,22間の角度θ
を大きくしている)且つ横バー10の長さを長くするこ
とによって、荷台幅が異なるトラックに前記カバー支持
装置1を設置した場合を示すものであり、左右の脚部1
9a,19aを荷台の後側の左右のコーナー部60,6
0に位置させている。
【0039】〔第2の実施の形態〕図13は、本発明に
係るカバー支持装置1の他の実施の形態を示すものであ
り、トラックの荷台に設置される上下一対の、左右対称
の支持バー5,6の頂部7,9相互を、該両支持バー
5,6が水平面内で開閉可能となるように連結し、その
連結部分において、荷台の前端に至るように横に延長す
る横バー10の基端部分11を前記と同様に連結してな
るものであり、図10に示すと同様にして、荷台3を覆
うカバー12を下方から支持する。
【0040】下の支持バー6は、図13〜14に示すよ
うに、中央の連結バー73と左右の側部バー75,75
とに三分割されている。該連結バー73は、円管を折曲
して構成されており、水平部76と、斜め下方に屈曲す
る筒状連結部77,77とからなる。又前記側部バー7
5は、斜めに延長する傾斜部79の下端に、荷台面17
(図9)に立設される脚部19を下方向に折曲形成して
なる。
【0041】そして該側部バー75の上端部分は、前記
筒状連結部77内に挿入できる稍細い挿入軸部80とし
て形成されており、該挿入軸部80が筒状連結部77内
に挿入された状態で、両者は固定ネジ78と蝶ナット8
1を用いて一体化されている。この一体化された下の支
持バー6は、前記実施の形態における下の支持バーと同
様のものとなり、該上下の支持バー5,6が、前記と同
様に、上下の連結片25,26(図2、図4)を介し、
連結ボルトを用いて開閉可能に連結されている。かかる
構成を有するカバー支持装置1の作用は前記実施の形態
におけると同様である。
【0042】図15は、図13に示す場合において、上
の支持バー5をも、同様に3分割した場合を示すもので
あり、該上の支持バー5は、山形をなす中央の連結バー
82と左右の側部バー83,83とを、前記と同様の差
し込み固定方式により一体化し、第1の実施の形態にお
ける前記上の支持バーと同様のものを構成する。
【0043】このように構成するときは、連結バー82
と側部バー83とを分離し、且つ連結バー73と側部バ
ー75とを分離することによって、カバー支持装置1の
収納時の長さを半減させ得る利点がある。
【0044】〔第3の実施の形態〕図16〜17は、本
発明に係るカバー支持装置1のその他の実施の形態を示
すものであり、斜めに延長する傾斜部85の下端で、荷
台面17(図9)に立設される脚部19が下方向に折曲
形成されてなる支持バー86の4本の各上端部分87
と、荷台前端に向けて横に延長する横バー10の基端部
分11を、水平板状をなす連結部89に、水平面内で回
動可能となるように連結してなるものである。
【0045】前記支持バー86の上端部分87は水平に
屈曲し、その下面部には、図17〜18に示すように、
矩形板状をなす取付け片90が溶接されており、前記連
結部89の左右の前後に位置させて、前記4本の支持バ
ー86,86,86,86の前記取付け片90が、連結
ネジ91により、水平面内で回動可能に連結されてい
る。
【0046】又前記横バー10の基端部分の下面部に
は、図17、図19に示すように、前記と同様の矩形板
状をなす取付け片90が溶接されており、前側に位置す
る左右の支持バー86,86の連結部間の中央におい
て、連結ネジ91により、水平面内で回動可能に連結さ
れている。なお該横バー10は、円筒状の外筒92と、
該外筒の前側の部分に挿入され得る内筒93とからな
り、該内筒93の挿入量が所要に設定された状態で、図
20に示すように、前記外筒92の下面部にねじ込まれ
た固定蝶ネジ95によって外筒92と内筒93が固定さ
れ、所要長さの横バー10を構成している。
【0047】かかる構成を有するカバー支持装置1は、
各支持バー86を図16に示すように所要に開いて、後
の左右の脚部19a,19aを荷台の後側の左右のコー
ナー部に配置すると共に前側の左右の脚部19b,19
bを、前記と同様にして、起立した左右の側部アオリ4
5a,45aの内面に当接状態とし、且つ前記横バー1
0の先端部分を、荷台前部の前記横枠59に載せること
により、図16に示すようなカバー支持装置1を組み立
てることができる。これにカバーを被せることにより、
図10に示すと同様の被覆面を構成できる。
【0048】カバー支持装置が不要時においては、図1
7に示すように、各支持バー86,86,86,86
を、縮小状態の横バー10と平行するように回動させる
ことにより、カバー支持装置1をコンパクトに折り畳む
ことができる。
【0049】図21は、本発明に係るカバー支持装置1
のその他の実施の形態を示すものであり、一方の支持バ
ー94の中央部の両側に連結片95,95を突設し、該
連結片95に、二分割された他方の支持バー96,96
の上端部分97,97を重ね、連結ネジ99により枢着
して該支持バー96,96の夫々を水平面内で開閉可能
に構成すると共に、前記と同様構成の横バー10の基端
部分11を前記支持バー94の中央部に着脱可能に連結
してなる。
【0050】〔その他の実施の形態〕 前記実施の形態におけるように、連結片25,26
を介在させて上下の支持バー5,6相互を水平面内で開
閉可能に連結するのが、開閉の円滑を確保する上で好ま
しいが、かかる連結片を省略して支持バー相互を開閉可
能に連結してもよい。
【0051】 必要に応じ、前記本体16,23の長
さ及び脚部19の長さを調節可能としてもよい。
【0052】 一対の支持バーを開閉可能に構成する
場合、横バーの基端部分は、両支持バーの連結部分で連
結することの他、該連結部分の近傍で連結してもよい。
【0053】 一対の支持バー相互を開閉可能とする
手段は前記ボルト連結手段が好ましいが、各種の公知手
段を採用できる。
【0054】 脚部の高さは、アオリの上端高さに略
等しく設定し或いはそれよりも稍高く設定するのが好ま
しい。脚部の高さがアオリの上端高さよりも低い場合
は、台座を介在させて脚部を荷台面に立設状態とするの
がよい。
【0055】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明に係るカバー支持装置によるときは、両支持
バーをX字状に開き、且つ、後側の左右の脚部を荷台面
の後部左右のコーナー部に位置させると共に横バーの先
端部分を荷台前端で所要高さに支持せしめ、該横バー
を、先端に向かって稍傾斜し或いは略水平に配置するこ
とにより、各脚部を安定した立設状態となし得、これに
より、カバー支持装置をトラック荷台に安定状態で設置
できることとなる。従って、このように設置されたカバ
ー支持装置にカバーを被せることにより、荷台に乗せた
荷物を雨や雪から確実に保護できる。なお本発明に係る
カバー支持装置は、荷台に荷物を積むことを予定せず、
荷台に雪が積もるのを防止する目的だけで使用されるこ
ともある。
【0056】 本発明によるときは、脚部がアオリと
無関係に荷台面に立設されているため、このアオリを無
理なく倒すことができる。それ故、荷台に対する荷物の
出し入れに際しては、カバーを必要な範囲で捲り且つ側
部アオリや後部アオリを倒すことによって、荷台の後部
分や左右部分に大きな積卸し空間を確保できる。従っ
て、比較的大きな荷物であっても、支持バーが障害とな
ることなく容易に積卸しできることとなる。アーチ状枠
部材を並設する従来のカバー支持装置によるときは、該
アーチ状枠部材が取り付いたままでは、後部アオリを倒
すことはできても、収容空間の後端が半円弧状をなすた
めに、荷物の積卸しに支障があった。又、側部アオリは
倒すことができないために、アーチ状枠部材間の狭い解
放部での荷物の積卸しに困難が伴ったのであるが、本発
明によるときは、このような問題点を解決できることと
なる。
【0057】 本発明に係るカバー支持装置は、一対
の支持バーをX字状に連結しているため、車種によって
荷台幅に違いがあるときも、その開き角度を調節するこ
とにより、後側の左右の脚部を荷台の後部左右のコーナ
ー部で立設させ得ると共に、前側の左右の脚部をアオリ
に接近乃至当接状態にすることができ、荷台幅に合わせ
てカバー支持装置を確実に設置できる利点がある。アー
チ状枠部材を並設する従来のカバー支持装置によるとき
は、荷台幅毎にアーチ状枠部材を製作しなければならな
い不都合があったのであるが、本発明によるときは、か
かる問題点を解決できることとなる。そして、このよう
に荷台幅に合わせた場合、横バーの長さを調節可能とす
ることにより、該横バーの先端部分を、荷台前端で所要
高さに支持できることになる。
【0058】 本発明に係るカバー支持装置によると
きは、矩形状シートをカバーとして用いるときも、後側
の被覆面を自然な傾斜面として形成できる。従って、ア
ーチ状枠部材を並設して蒲鉾型の被覆面を形成する場合
のように、後部でシートを折り曲げることを殆ど要さ
ず、安定性の高い被覆面を見栄えよく形成できることに
なる。このように本発明によるときは、全体を安定した
被覆状態とするのに、立体的に形成した特別なカバーを
用いることを要さず、市販の安価な矩形状シートをカバ
ーとして用い得る経済性がある。
【0059】 横バーを着脱可能に取り付ける場合
は、カバー支持装置の収納時に、該横バーを取り外して
支持バーを閉じることができる。これにより、カバー支
持装置をコンパクトに折り畳むことができ、従って、そ
の収納や取扱いを容易に行なうことができる。特に、横
バーの基端部分を二股状にして挿入溝を形成することに
より、例えば支持バー相互を連結ボルトで連結する場
合、そのネジ軸をこの挿入溝に挿入させることによっ
て、横バーを支持バーの連結部分に簡易且つ迅速に着脱
できることになる。
【0060】 特に、4本の支持バーを用い、各支持
バーの上端を、それが水平面内で回動可能となるように
連結部に連結するときは、カバー支持装置の折り畳み状
態における長さをより一層短くすることが可能であり、
その収納状態の一層のコンパクト化を図り得ることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバー支持装置を示す斜視図である。
【図2】その中央部の構成を示す斜視図である。
【図3】その中央部の構成を分解して示す斜視図であ
る。
【図4】その中央部の構成を示す断面図である。
【図5】トラック荷台の後側のコーナー部における脚部
の立設状態を示す側面図である。
【図6】横バーの構成を示す分解斜視図である。
【図7】カバー支持装置の使用状態を示す平面図であ
る。
【図8】トラック荷台の後側のコーナー部における脚部
の立設状態を示す平面図である。
【図9】カバー支持装置の使用状態を、カバーの一部捲
った状態で示す斜視図である。
【図10】カバー支持装置によってトラック荷台をカバ
ーで被覆した状態を示す斜視図である。
【図11】カバー支持装置の折畳み状態を示す斜視図で
ある。
【図12】カバー支持装置の他の使用状態を示す平面図
である。
【図13】カバー支持装置の他の態様を示す斜視図であ
る。
【図14】その場合における支持バーの構成を説明する
斜視図である。
【図15】カバー支持装置のその他の態様を示す斜視図
である。
【図16】カバー支持装置のその他の態様を示す斜視図
である。
【図17】その折畳み状態を示す斜視図である。
【図18】支持バーの連結状態を示す側面図である。
【図19】横バーの連結状態を示す側面図である。
【図20】横バーの長さ調節手段を説明する側面図であ
る。
【図21】カバー支持装置のその他の態様を示す一部平
面図である。
【図22】従来のカバー支持装置の一例を使用状態で示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 カバー支持装置 2 トラック 3 荷台 5 支持バー 6 支持バー 7 頂部 9 頂部 10 横バー 11 基端部分 12 カバー 15 傾斜部 17 荷台面 19 脚部 22 傾斜部 25 連結片 26 連結片 37 連結ボルト 45 アオリ 60 コーナー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−80842(JP,U) 実開 昭62−27164(JP,U) 実開 昭63−69803(JP,U) 実開 平5−71041(JP,U) 登録実用新案3044561(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 7/04

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に
    立設される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バー
    の一対が、それらの本体中央の頂部で、該両支持バーが
    水平面内で開閉可能となるように連結され、又、両支持
    バーの連結部分或いはその近傍で、トラック荷台の前端
    に至るように横に延長する横バーの基端部分が連結され
    ていることを特徴とするトラック荷台用のカバー支持装
    置。
  2. 【請求項2】 山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に
    立設される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バー
    の一対が、それらの本体中央の頂部が上下に重なった状
    態で、両支持バーが水平面内で開閉可能となるように連
    結され、又上下の頂部の重なった部分或いはその近傍
    で、トラック荷台の前端に至るように横に延長する横バ
    ーの基端部分が連結されていることを特徴とするトラッ
    ク荷台用のカバー支持装置。
  3. 【請求項3】 前記支持バーの少なくとも一方は、その
    長さ方向の中央部と両側部分とに三分割された分割片が
    接合されて構成されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のトラック荷台用のカバー支持装置。
  4. 【請求項4】 上の支持バーの本体中央の頂部に、下面
    が水平な連結片が固定されると共に、下の支持バーの本
    体中央の頂部には、上面が水平な連結片が固定され、上
    下の連結片の下面と上面とが当接した状態で上下の支持
    バーが互いに回動可能に連結されて両支持バーが水平面
    内で開閉可能となされ、両支持バーの連結部分或いはそ
    の近傍で、トラック荷台の前端に至るように横に延長す
    る横バーの基端部分が連結されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のトラック荷台用のカバ
    ー支持装置。
  5. 【請求項5】 前記上の連結片は、下面が水平である基
    板の両側に、前記上の支持バーの頂部を嵌め込ませるた
    めの切欠部を有した側片が設けられ、該切欠部と支持バ
    ーとが嵌合状態で一体化されており、又前記下の連結片
    は、上面が水平である基板の両側に、前記下の支持バー
    の頂部を嵌め込ませるための切欠部を有した側片が設け
    られ、該切欠部と支持バーとが嵌合状態で一体化されて
    いることを特徴とする請求項4記載のトラック荷台用の
    カバー支持装置。
  6. 【請求項6】 斜めに延長する傾斜部の下端で、荷台面
    に立設される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バ
    ーの4本を具え、各支持バーの上端が、該支持バーが水
    平面内で回動可能となるように連結部に連結され、又該
    連結部には、トラック荷台の前端に至るように横に延長
    する横バーの基端部分が連結されていることを特徴とす
    るトラック荷台用のカバー支持装置。
  7. 【請求項7】 山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に
    立設される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バー
    の本体中央の頂部の両側に、斜めに延長する傾斜部の下
    端で下方向に脚部が折曲形成されてなる支持バーの上端
    が、該支持バーが水平面内で回動可能となるように連結
    され、又前記頂部には、トラック荷台の前端に至るよう
    に横に延長する横バーの基端部分が連結されていること
    を特徴とするトラック荷台用のカバー支持装置。
  8. 【請求項8】 山形に屈曲した本体の両端で、荷台面に
    立設される脚部が下方向に折曲形成されてなる支持バー
    の本体中央の頂部に、略水平な連結バーの長さ方向の中
    央部位又は山形に屈曲した連結バーの中央の頂部が重ね
    合わせられ、該重なった部分で、前記支持バーと連結バ
    ーとが水平面内で互いに回動可能となるように連結さ
    れ、斜めに延長する傾斜部の下端で下方向に脚部が折曲
    形成されてなる支持バーの上端が、前記連結バーの端部
    に固定状態に連結され、又前記重なった部分或いはその
    近傍には、トラック荷台の前端に至るように横に延長す
    る横バーの基端部分が連結されていることを特徴とする
    トラック荷台用のカバー支持装置。
  9. 【請求項9】 前記脚部の上端は、荷台のアオリの上端
    高さに等しいかそれよりも高く設定したことを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載のトラック荷台用のカ
    バー支持装置。
  10. 【請求項10】 前記横バーは、略水平又は稍上向き状
    態で延長することを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    に記載のトラック荷台用のカバー支持装置。
  11. 【請求項11】 横バーの上下方向の傾きを可変とした
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のト
    ラック荷台用のカバー支持装置。
  12. 【請求項12】 横バーは伸縮可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のトラ
    ック荷台用のカバー支持装置。
  13. 【請求項13】 横バーの基端部分の連結は着脱可能の
    連結状態であることを特徴とする請求項1、2、6、7
    又は8記載のトラック荷台用のカバー支持装置。
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