JP3298000B2 - 切取構造を具えたpetボトルラップ用のフィルム並びにその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

切取構造を具えたpetボトルラップ用のフィルム並びにその製造方法並びにその製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばPETボトル
等に被せられているラップフィルムをPETボトルから
取り除くための手法に関するものであって、特にこのラ
ップフィルムに対し整列状態に連続した切取孔から成る
切取線を形成した切取構造を具えたPETボトルラップ
用のフィルム並びにその製造方法並びにその製造装置に
係るものである。
【0002】
【発明の背景】PETボトルはそれ自体の保護ないしは
化粧用にその一部あるいはかなりの範囲に化粧用として
ラップ用のフィルムを被せている。そしてこのラップ用
のフィルムはPETボトルを再生する際に材料組成の相
違に因みこれを取り除くことが行われている。このため
その取り除き作業を容易に行うことができるようにラッ
プ用のフィルムには縦方向に二条の連続したスリット状
の切取孔hから成る切取線tが形成されている。このも
のは、多くは図6(a)に示すように短寸のブレード状
のカッタCを連続的に作用させ形成したものであるが、
このものは次のような不都合が生じている。
【0003】すなわち切取孔hがスリット状の場合、フ
ィルムFのシュリンク加工時に端部に応力がかかり、そ
の時点でフィルムが図6(d)で示すように切れ裂けf
を発生してしまう場合が生じている。もちろんこの切れ
裂けfは、次の切取孔hに至らなければ、フィルムFに
よる不完全なラップ状態、あるいは見栄えの悪い状態に
留まるものの、甚だしい場合、この切れ裂けfが、図6
(d)に仮想線に示すように隣の切取孔hに連通してし
まうと、フィルムFの切取線tが始めから切れてしま
い、フィルムFによるラッピングそのものがなされなく
なってしまうのである。
【0004】またシュリンク時に切取孔から切れてしま
わないようにスリットの寸法を短くしたり、あるいはス
リット間の切取孔の間隔を多くとった場合には、逆にP
ETボトルを使用後、ラップ用のフィルムFを除去する
ためにこの切取線において切り離そうとした場合でも円
滑に切り取りが行い得ないという問題が生じていた。加
えてこのようなスリット状の切取孔の場合にはシュリン
ク時に図6(d)に示すようにその孔が大きく開き、P
ETボトルの化粧効果の点で必ずしも好ましいものでは
なかった。
【0005】更にこのようなフィルムFはシュリンク時
に図6(c)に示すように切取孔hの加工面が盛り上が
るようになりがちであり、そのエッジ部が鋭利なことも
あって、使用者が手にけがするような場合も生じ、その
点でも改善が求められていた。
【0006】また更に加工にあたってはフィルムFに対
し一定の刃長寸法を有する穿孔体で加工することになる
から、図6(b)に拡大して示すようにフィルムFの切
り込みを入れる際、刃が鈍摩したような場合にはフィル
ムFを切込部に押し込むような作用がされ、特にフィル
ムFの端部等において加工する場合、正確な加工ができ
ないという問題を生じていた。
【0007】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
考慮してなされたものであって、本発明は確実な切り離
し操作ができ、且つシュリンク用のフィルムをPETボ
トルに対し被せ加工する際にもフィルムの切れ裂けがな
く、且つラップさせた後に極端な鋭利な凹凸等が生ずる
ことなく、また加工も正確に行い得る新規な切取構造を
具えたPETボトルラップ用のフィルム並びにその製造
方法並びにその製造装置の開発を技術課題としたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
切取構造を具えたPETボトルラップ用のフィルムは、
PETボトルに対し、このものの一部または全部を覆う
ように被せられるフィルムにおいて、前記フィルムは熱
収縮性素材が適用されるとともに、原反ロールから引き
出されたフィルムがその後サック張りされて筒状に形成
されるものであり、更にこのフィルムには、フィルムを
PETボトルから除去するための切取孔が連続的に穿設
されて切取線が形成されるものであり、この切取孔が穿
設されるにあたってはフィルムが原反ロールから全幅状
態で引き出された状態でその一方または双方の側縁近く
にこれに添って形成されるものであり、且つこの各切取
孔は円形断面を有するピンによって開口された円形であ
ることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、切取孔は円孔状となっているからシュリンク時にそ
の円孔が平均して広がるものであり、鋭利な突起等がシ
ュリンク時に形成されることなく、且つ一部にシュリン
ク時の応力集中等が生じないから、シュリンク加工時に
おける予期しない切れ裂け等が防止される。更にフィル
ムが二層になった部位近くに切取線が形成されているか
ら、切り開かれる部分の強度が大きくなっており、切り
開き操作が確実に成し得る。
【0009】更に請求項2記載の切取構造を具えたPE
Tボトルラップ用のフィルムは、前記請求項1記載の要
件に加え、前記切取線は、全幅状態のフィルムの両側縁
にそれぞれ形成されるものであり、このフィルムがサッ
ク張りされた状態において切取線は、二層となった張り
合わせ部を挟んでその両側に形成されているものである
ことを特徴として成るものである。 この発明によれば、
フィルムFの両側縁に切取線Tを形成されるため、帯状
に切り取られる部分が張り合わせ部において二層とな
り、その強度が他に比べて強くその切り取りが確実に行
われる点で好ましい。
【0010】また請求項記載の切取構造を具えたPE
Tボトルラップ用のフィルムの製造方法は、展開した原
反状のPETボトルラップ用のフィルムに対し、ローラ
本体の円周方向に整列するように多数の円形断面を有す
るピンを植設したピンローラを適用した穿孔ユニットを
接近させ、前記ピンによってフィルムに対しその側縁部
に添うように円孔状の切取孔を整列状態に穿孔して切取
線を形成するようにしたことを特徴として成るものであ
る。
【0011】更にまた請求項記載の切取構造を具えた
PETボトルラップ用のフィルムの製造装置は、ローラ
本体の円周方向に整列するように円形断面を有するピン
を植設したピンローラを適用した穿孔ユニットをPET
ボトルラップ用の全幅状態のフィルムの送り面に臨ま
せ、この穿孔ユニットにおけるピンは前記フィルムを送
り面において、全幅状態のフィルム側縁部に添ってこれ
を貫くように位置設定されていることを特徴として成る
ものである。これら請求項または記載の発明によれ
ば、フィルムに対し円孔状の切取孔を連続的に形成する
ことができる。更にフィルムが二層になった部位近くに
切取線が形成されているから、切り開かれる部分の強度
が大きくなっており、切り開き操作が確実に成し得る。
【0012】更にまた請求項5記載の切取構造を具えた
PETボトルラップ用のフィルムの製造装置は、前記請
求項記載の要件に加え、前記穿孔ユニットは接近離反
調整自在に左右一対設けられ、フィルムの幅寸法仕様に
応じた加工ができるように構成されていることを特徴と
して成るものである。この発明によれば、種々のフィル
ムの寸法仕様に対応し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて具体的に説明する。まず本発明の切取構造を具
えたPETボトルラップ用のフィルムFについて説明す
る。このものは熱収縮性の素材を用いるものであり、完
成状態においては図1(c)に示すようにPETボトル
Bの上部等に巻き付けられた状態で形成されている。な
おこの加工にあたっては熱収縮前のサック張りしたラッ
プ用のフィルムFをPETボトルBに被せた後、ヒート
トンネル等を通過させて密着状態となるように収縮させ
るのである。
【0014】そしてラップ用のフィルムFには多数の円
孔状の切取孔Hが連続して形成され、これらによって切
取線Tを構成する。なお切り取りの便を考慮してこの切
取線Tは一例として二列平行して形成することが好まし
い。そして本発明の特徴としては図1(a)に示すよう
にこの各切取孔Hは断面円形のピンによって穿孔された
円孔状の開口となっているのである。もちろんこの切取
孔Hの径寸法はラップ用のフィルムFの原反に対し穿孔
した状態と熱収縮させた状態とでは径が異なるものであ
り、フィルムFの厚さによって異なるものの、例えば図
1(b)に示すように加工時にはほぼ直径0.5mm〜
0.8mm程度の孔とするものであり、これを熱収縮さ
せて包装体本体に被せた状態では、前記加工時寸法の2
0〜30%増程度となるものが好ましい。またこの切取
孔Hの穿孔ピッチは切取孔Hの径寸法が0.5mm〜
0.8mmの場合、フィルムの厚さによって異なるもの
のピッチ寸法1.2mm〜1.5mm程度であることが
好ましい。
【0015】次にこのような切取構造を具えたPETボ
トルラップ用のフィルムFの製造方法並びに製造装置を
説明する。なお以下の説明では、まずその製造装置につ
いて説明し、その作動態様を説明しながら実質的にその
製造方法を説明する。符号1は本発明たる切取構造を具
えたPETボトルラップ用のフィルムの製造装置(以下
本装置1と略記する)であって、このものは適宜の機枠
2に対し穿孔ユニット3を設け、この穿孔ユニット3に
対しフィルムFを通過させて前記切取孔Hを穿孔するの
である。なおこのフィルムFの原反の加工状態を見る
と、図1に概略的に図示したように原反ロールRから繰
り出されたフィルムFは全幅に展開状態のまま本装置1
を通過してその両脇に切取孔Hが連続的に穿孔されて切
取線Tが形成される。その後、フィルムFは適宜の折り
畳み装置4によって両端部が接着状態に重ね合わされて
全体としてサック張りされ、更にその後このものはすで
に印刷された図柄の一定ピッチ毎に切断されるのであ
る。しかしながら実際の加工工程では一旦切取孔を形
成して更にサック張りした状態で再び次の工程でロール
状に巻き取られることもある。
【0016】以下本装置1の各部材について説明する。
まず符号10はベースフレームであって、このベースフ
レーム10に設けられたレール10Aに対し可動機枠1
1がスライドブロック11Aを介して摺動自在に支持さ
れている。そしてベースフレームにはスクリューシャフ
ト10Bが取り付けられ、このスクリューシャフト10
Bに対し前記可動機枠11側のスクリューブロック11
Bが螺合した状態で取り付けられている。この機構はベ
ースフレーム10に対し本装置1における切取孔の加工
位置を連続する前後の他のラインと合わせることができ
るような調整手法であり、必ずしも不可欠とするもので
はない。従ってこの実施の形態に言う可動機枠11は固
定された機枠であってもよい。
【0017】この可動機枠11における底枠部12から
側板状に立ち上がった両側枠部13には、それに架け渡
すようにロール支持レール14が設けられ、このロール
支持レール14に対しロールスタンド15がその設定位
置を調節自在に支持されている。このロールスタンド1
5はロール支持レール14に直接載置される基板16に
対しポスト17が立ち上がった形状をとる。そしてこの
ロールスタンド15は左右一対設けられており、互いの
間隔設定等のために幅調整機構18が設けられている。
この幅調整機構18は駆動部材として可動機枠11にお
ける側枠部13に回転自在に支持されたスクリューシャ
フト19と、このスクリューシャフト19を回転させる
ための調整ハンドル20とを有する。更に受動部材とし
て前記スクリューシャフト19に螺合するロールスタン
ド15側に設けられたメネジブロック21を有し、前記
スクリューシャフト19の回転により適宜の位置にロー
ルスタンド15が位置できるように構成されている。
【0018】このようなロールスタンド15に対し切取
孔Hを直接形成する作用を行う穿孔ユニットたるピンロ
ーラ30が取り付けられる。すなわち前記左右の各ロー
ルスタンド15における各平行する二本のロッド状のボ
スト17には上下に一対の軸支持ブロック22が設けら
れ、この軸支持ブロック22に対しそれぞれローラ支持
軸23が固定される。具体的にはロックボルト24がカ
ラー25を介してローラ支持軸23の軸端を前記軸支持
ブロック22に固定しているのである。これら上下の各
軸支持ブロック22の間にはリセットスプリング26が
設けられており、このリセットスプリング26により上
方の軸支持ブロック22を下方に押し下げない限り各軸
支持ブロック22の間隔は互いに離反するように設定さ
れている。
【0019】そして前記ポスト17の上端にはセットシ
リンダ27が設けられており、そのセットシリンダ27
における摺動子27Aは調整ブロック28を介して上方
側の軸支持ブロック22に接続されている。従ってこの
セットシリンダ27の摺動子27Aが伸張すると上方の
軸支持ブロック22が下方に降下し、下方の他の軸支持
ブロック22に接近しているのである。なおその接近寸
法を設定するために一例として下方の軸支持ブロック2
2の上端面に突出寸法を調整自在のストッパ29を設け
る。
【0020】このような軸支持ブロック22に対し穿孔
ユニット3であるピンローラ30が取り付けられる。具
体的にはピンローラ30は上方の軸支持ブロック22に
対し取り付けられるものであり、このピンローラ30は
フッ素樹脂等を円胴状に形成したローラ本体31に対し
多数のピン32を植設して形成されたものである。この
ローラ本体31は前記ローラ支持軸23に対しベアリン
グ33を介して回転自在に取り付けられている。なおこ
のピンローラ30におけるローラ本体31に対するピン
32の植設態様は、その側端寄りにその円周上に連続し
て整列状態に植設されるものであり、各ピン32はそれ
ぞれほぼ円形断面を有する針状のものである。
【0021】一方、穿孔ユニット3たるピンローラ30
に対しその穿孔作業を円滑に行わせるため、下方の軸支
持ブロック22に対し受けローラ35を設ける。このも
のはピンローラ30と同様、フッ素樹脂等を加工した円
胴状ローラに対し前記ピン32の整列位置に対応して、
その周面にピン逃げスリット36を形成しているもので
ある。なおそれぞれ左右のピンローラ30及び受けロー
ラ35は、その基本構成はほぼ同じくするものである。
そしてこのような左右のピンローラ30の幅方向が調整
できる技術的意義はそれぞれ仕様の異なるフィルムを加
工する場合に具えたものである。更にこのような穿孔ユ
ニット3の前後には受入ガイドローラ40と送出ガイド
ローラ41とを設ける。なお受入ガイドローラ40と送
出ガイドローラ41ともに単一のローラである必要はな
く、複数のローラが組み合わされてフィルムFの受け入
れ、及び送り出しをより正確に規制するようなものであ
ってもよい。
【0022】以下本装置1の作動態様を説明しながら
ETボトルラップ用のフィルムFの製造方法について説
明する。 (1)設定 まず加工開始にあたって、本装置1の設定を行う。まず
通常の作業毎には行わないが、本装置1の設置時におい
ては機枠2における可動機枠11をベースフレーム10
に対し適宜スクリューシャフト10Bを回転させること
により移動させ、他の前後のラインとのいわゆる軌道合
わせを行う。更にフィルムFの寸法仕様に応じて穿孔ユ
ニット3たるピンローラ30の調整を行う。すなわち穿
孔ユニットたるピンローラ30を支持するロールスタン
ド15を適宜位置調整するものであり、この操作は前述
したように調整ハンドル20を操作してスクリューシャ
フト19を回転させ、ピンローラ30の支持部材である
ロールスタンド15の位置設定をする。これによりピン
ローラ30におけるピン32が正確に所定の位置でフィ
ルムFに作用し穿孔がなされるようにするのである。な
おこの作業自体は幅寸法の設定作用であるから、前記ス
クリューシャフト19はそれぞれ左右のロールスタンド
15に各別に作用するもののほか、共通した一本のスク
リューシャフト19とし、中間でそのスクリュー方向を
右ネジあるいは左ネジを切り替えて一本のシャフトによ
り左右のピンローラ30の接近離反がなされるようにし
てもよい。もちろん加工ロットが膨大で常時一定寸法の
加工のみが予定される場合、ピンローラ30が左右に分
断されている必要はなく、寸法調節がなされないタイプ
のものであってもよい。
【0023】(2)フィルムの設定 このような操作の後、原反ロールRを適宜図示を省略し
た原反支持スタンドに支持させた後、その端部を引き出
して手動操作で前記ピンローラ30と受けローラ35と
の間を通過させ、更に送出ガイドローラ41側に引き出
しておく。そして更にそのフィルムFの端部は次工程の
サック張り工程等に至らせておくのである。このように
した後、適宜のフィルムFの送り装置を駆動させると、
フィルムFはピンローラ30の回転に従い、そこで形成
されているピン32によってその両縁部近くに切取孔H
がそれぞれ整列状態に穿孔されて切取線Tを形成してゆ
く。そして最終的にはこのフィルムFの両側縁部が重ね
会わされてサック張りされることにより、結果的に隣接
した二条の切取線Tが形成されてゆくのである。
【0024】因みにこのようなフィルムFの両側縁に切
取線Tを形成する場合には、帯状に切り取られる部分が
張り合わせ部において二層となり、その強度が他に比べ
て強くその切り取りが確実に行われる点で好ましいので
ある。なおこのときピンローラ30と受けローラ35と
は共にフィルムFの送りに従って回転するフリー回転で
ある。しかしながらこのピンローラ30と受けローラ3
5とに積極駆動を加えて穿孔させるようにすることも差
し支えない。なお微視的に見るとピン32は例えば先端
から3mm程度突き刺さるような状態で連続的な穿孔が
なされている。
【0025】
【他の実施の形態】本発明は以上述べたような実施の形
態を基本形態とするものであり、次のような手法がとり
得る。先に述べた切取孔Hの連続した切取線Tは一直線
上であるが、それぞれ図4に示すようにジグザグ状の線
に穿孔したものであってもよい。当然これに対応してピ
ン32はジグザグ状にローラ本体31に植設されるので
ある。
【0026】またこのようなピン32の穿孔時にはフィ
ルムFをいわば下から支持しておくことが好ましいが、
フィルムFの緊張状態いかんでは支持は必ずしも必要で
はない。すなわち受けローラ35のような受け部材を排
除することも可能なのである。
【0027】また受けローラ35は穿孔ユニットたるピ
ンローラ30に対応してピン逃げスリット36を形成し
ているが、図5(a)に示すようにこれに代えて受けロ
ーラ35自体がピン32の突き刺さりを許容するような
柔軟な表面素材を用いていても差し支えない。更にピン
32に対応する受け部材はピンローラ30とともに回転
するローラタイプのものではなく、図5(b)に示すよ
うに単に板状の固定した部材、あるいはベルト状の部材
であっも差し支えないのである。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上述べたような技術的内容を
有するものであり、切取線Tを構成する切取孔Hは円孔
状のものが得られるから、シュリンク時にその円孔が平
均して広がるものであり、鋭利な突起等がシュリンク時
に形成されることなく、且つ一部にシュリンク時の応力
集中等が生じず、シュリンク加工時における予期しない
切れ裂けf等が防止される。またフィルムFが二層にな
った部位近くに切取線Tが形成されているから、切り開
かれる部分の強度が大きくなっており、切り開き操作が
確実に成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す説明図である。
【図2】本発明装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明装置の実施の形態を示す説明図であり、
(a)は側面図を示し、(b)は正面図を示す。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】更に本発明の他の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図6】従来の実施の形態の問題点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルム製造装置(本装置) 2 機枠 3 穿孔ユニット 4 折り畳み装置 10 ベースフレーム 10A レール 10B スクリューシャフト 11 可動機枠 11A スライドブロック 11B スクリューブロック 12 底枠部 13 側枠部 14 ロール支持レール 15 ロールスタンド 16 基板 17 ポスト 18 幅調整機構 19 スクリューシャフト 20 調整ハンドル 21 メネジブロック 22 軸支持ブロック 23 ローラ支持軸 24 ロックボルト 25 カラー 26 リセットスプリング 27 セットシリンダ 27A 摺動子 28 調整ブロック 29 ストッパ 30 ピンローラ 31 ローラ本体 32 ピン 33 ベアリング 35 受けローラ 36 ピン逃げスリット 40 受入ガイドローラ 41 送出ガイドローラ B PETボトル C カッタ F フィルム f 切れ裂け H 切取孔 h 切取孔 R 原反ロール T 切取線 t 切取線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−244748(JP,A) 特開 平7−156930(JP,A) 特開 昭59−16778(JP,A) 特開 昭62−44428(JP,A) 特開 昭59−30734(JP,A) 特開 昭59−103825(JP,A) 実開 昭59−72230(JP,U) 実開 平5−16634(JP,U) 実開 平5−22344(JP,U) 実開 平3−124828(JP,U) 実開 昭62−78638(JP,U) 実開 昭63−34007(JP,U) 実開 昭63−32105(JP,U) 実開 平1−144307(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 65/28 B65B 11/00 B65B 53/00 B65D 23/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PETボトルに対し、このものの一部ま
    たは全部を覆うように被せられるフィルムにおいて、前
    記フィルムは熱収縮性素材が適用されるとともに、原反
    ロールから引き出されたフィルムがその後サック張りさ
    れて筒状に形成されるものであり、更にこのフィルムに
    は、フィルムをPETボトルから除去するための切取孔
    が連続的に穿設されて切取線が形成されるものであり、
    この切取孔が穿設されるにあたってはフィルムが原反ロ
    ールから全幅状態で引き出された状態でその一方または
    双方の側縁近くにこれに添って形成されるものであり、
    且つこの各切取孔は円形断面を有するピンによって開口
    された円形であることを特徴とする切取構造を具えた
    ETボトルラップ用のフィルム。
  2. 【請求項2】 前記切取線は、全幅状態のフィルムの両
    側縁にそれぞれ形成されるものであり、このフィルムが
    サック張りされた状態において切取線は、二層となった
    張り合わせ部を挟んでその両側に形成されているもので
    あることを特徴とする請求項1記載の切取構造を具えた
    PETボトルラップ用のフィルム。
  3. 【請求項3】 展開した原反状のPETボトルラップ用
    フィルムに対し、ローラ本体の円周方向に整列するよ
    うに多数の円形断面を有するピンを植設したピンローラ
    を適用した穿孔ユニットを接近させ、前記ピンによって
    フィルムに対しその側縁部に添うように円孔状の切取孔
    を整列状態に穿孔して切取線を形成するようにしたこと
    を特徴とする切取構造を具えたPETボトルラップ用の
    フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 ローラ本体の円周方向に整列するように
    円形断面を有するピンを植設したピンローラを適用した
    穿孔ユニットをPETボトルラップ用の全幅状態のフィ
    ルムの送り面に臨ませ、この穿孔ユニットにおけるピン
    は前記フィルムを送り面において、全幅状態のフィルム
    側縁部に添ってこれを貫くように位置設定されているこ
    とを特徴とする切取構造を具えたPETボトルラップ用
    のフィルムの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記穿孔ユニットは接近離反調整自在に
    左右一対設けられ、フィルムの幅寸法仕様に応じた加工
    ができるように構成されていることを特徴とする請求項
    記載の切取構造を具えたPETボトルラップ用のフィ
    ルムの製造装置。
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