JP3293876B2 - 触媒脱硝装置 - Google Patents
触媒脱硝装置Info
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- JP3293876B2 JP3293876B2 JP11361792A JP11361792A JP3293876B2 JP 3293876 B2 JP3293876 B2 JP 3293876B2 JP 11361792 A JP11361792 A JP 11361792A JP 11361792 A JP11361792 A JP 11361792A JP 3293876 B2 JP3293876 B2 JP 3293876B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ焼却炉その他
の排ガス処理設備等に適用される触媒脱硝装置に関す
る。
の排ガス処理設備等に適用される触媒脱硝装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の都市ごみ焼却炉等の排ガス処理設
備に用いられる触媒脱硝装置では、図6に示すように、
燃焼排ガスが白抜き矢印で示す上方から下方へ向って流
れるダウンフロー型式の触媒反応塔1内に、複数のハニ
カム状の触媒層2を設置し、各触媒層2に圧縮空気を噴
出するスートブロワ3を設置していた。
備に用いられる触媒脱硝装置では、図6に示すように、
燃焼排ガスが白抜き矢印で示す上方から下方へ向って流
れるダウンフロー型式の触媒反応塔1内に、複数のハニ
カム状の触媒層2を設置し、各触媒層2に圧縮空気を噴
出するスートブロワ3を設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の触媒脱硝
装置においては、排ガス中のダスト濃度が2mg/Nm3 を
超える条件においては、ダストがハニカム状触媒の上表
面に付着し、その付着ダストの成長速度が速いために、
圧縮空気を利用したスートブロワでは、ダスト除去効果
が十分でない。そのため、短時間のうちにハニカム状触
媒の格子の閉塞が進行し、反応塔の圧力損失が上昇する
ため、長期間の連続運転が不可能であった。反応塔の圧
力損失が許容値を超えた時には、炉を停止し、触媒を反
応塔外へ抜き出して清掃する必要があった。
装置においては、排ガス中のダスト濃度が2mg/Nm3 を
超える条件においては、ダストがハニカム状触媒の上表
面に付着し、その付着ダストの成長速度が速いために、
圧縮空気を利用したスートブロワでは、ダスト除去効果
が十分でない。そのため、短時間のうちにハニカム状触
媒の格子の閉塞が進行し、反応塔の圧力損失が上昇する
ため、長期間の連続運転が不可能であった。反応塔の圧
力損失が許容値を超えた時には、炉を停止し、触媒を反
応塔外へ抜き出して清掃する必要があった。
【0004】また、触媒層にダストが付着し格子を閉塞
させた場合、触媒は破損しやすいので清掃が難しいばか
りでなく、触媒に付着したダスト中の KclやNacl等の有
害物質が、触媒中に移行し触媒を劣化させて脱硝性能を
低下させるため、触媒の寿命を短くする欠点があった。
させた場合、触媒は破損しやすいので清掃が難しいばか
りでなく、触媒に付着したダスト中の KclやNacl等の有
害物質が、触媒中に移行し触媒を劣化させて脱硝性能を
低下させるため、触媒の寿命を短くする欠点があった。
【0005】本発明は、従来の触媒脱硝装置の以上の問
題点を解決することができる触媒脱硝装置を提供しよう
とするものである。
題点を解決することができる触媒脱硝装置を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉛直方向に設
置され排ガスが上方から下方へ向って流れる反応部内に
ハニカム状に整形した脱硝用の触媒を配置した触媒脱硝
装置において、前記反応部の排ガス入口開口部に接続し
た反転ダクトと、同反転ダクトの下流側の整流格子とを
それぞれ前記触媒の上流側に設置し、前記反転ダクト
は、前記入口開口部との接続部が前記入口開口部の断面
形状よりも大きく同入口開口部周囲から拡大したダクト
部を有し、同拡大ダクト部内で前記入口開口部とほぼ同
形状で同入口開口部の上部に水平配置されたじゃま板
と、同じゃま板縁部周囲と前記入口開口部周囲とを覆う
金網とからなり、排ガスが上方から前記じゃま板周囲の
拡大ダクト部を通り、前記金網を通って前記入口開口部
から前記反応部へ流入するように構成したことを特徴と
する。
置され排ガスが上方から下方へ向って流れる反応部内に
ハニカム状に整形した脱硝用の触媒を配置した触媒脱硝
装置において、前記反応部の排ガス入口開口部に接続し
た反転ダクトと、同反転ダクトの下流側の整流格子とを
それぞれ前記触媒の上流側に設置し、前記反転ダクト
は、前記入口開口部との接続部が前記入口開口部の断面
形状よりも大きく同入口開口部周囲から拡大したダクト
部を有し、同拡大ダクト部内で前記入口開口部とほぼ同
形状で同入口開口部の上部に水平配置されたじゃま板
と、同じゃま板縁部周囲と前記入口開口部周囲とを覆う
金網とからなり、排ガスが上方から前記じゃま板周囲の
拡大ダクト部を通り、前記金網を通って前記入口開口部
から前記反応部へ流入するように構成したことを特徴と
する。
【0007】
【0008】
【作用】 前記本発明においては、排ガスが上方から下方
へ向って流れて反応部内へ流入する排ガスは、先ず反転
ダクトによってその方向が反転され、これによって起る
慣性集じん作用により排ガス中の大粒径のダストが捕集
される。また、反転ダクトを設けたことによって、反転
部の上流側に堆積したダストが落下しても同反転ダクト
によって捕集され、触媒の上面を直撃することが防止さ
れる。以上のように、大粒径のダストが捕集除去された
排ガスは、その後整流格子に流入して、排ガス中のダス
トが整流格子に付着して除去される。また、排ガスは整
流格子により十分に整流された上で触媒内へ流入するの
で、触媒入口における排ガス流れの乱れにより触媒にダ
ストが付着することが防止される。
へ向って流れて反応部内へ流入する排ガスは、先ず反転
ダクトによってその方向が反転され、これによって起る
慣性集じん作用により排ガス中の大粒径のダストが捕集
される。また、反転ダクトを設けたことによって、反転
部の上流側に堆積したダストが落下しても同反転ダクト
によって捕集され、触媒の上面を直撃することが防止さ
れる。以上のように、大粒径のダストが捕集除去された
排ガスは、その後整流格子に流入して、排ガス中のダス
トが整流格子に付着して除去される。また、排ガスは整
流格子により十分に整流された上で触媒内へ流入するの
で、触媒入口における排ガス流れの乱れにより触媒にダ
ストが付着することが防止される。
【0009】
【実施例】本発明はダウンフロー型式であるが、まず、
本発明の参考例となるアップフロー型の例を、図1及び
図2によって説明する。図2において、20はごみ焼却
炉等の炉、21は炉20の燃焼排ガスによって蒸気を発
生するボイラ、22はボイラ21を出た燃焼排ガスが導
入される集じん機であり、集じん機22を出た排ガスに
はアンモニア(NH3 )が添加されて、排ガス煙道に設
けられた脱硝用の触媒が充填されたアップフロー型式の
触媒反応塔1の下部に導入され、ここで燃焼排ガスの脱
硝が行なわれ、燃焼排ガスは誘引ファン23で誘引され
て触媒反応塔1の頂部から排出され煙突24から外部へ
放出されるようになっている。
本発明の参考例となるアップフロー型の例を、図1及び
図2によって説明する。図2において、20はごみ焼却
炉等の炉、21は炉20の燃焼排ガスによって蒸気を発
生するボイラ、22はボイラ21を出た燃焼排ガスが導
入される集じん機であり、集じん機22を出た排ガスに
はアンモニア(NH3 )が添加されて、排ガス煙道に設
けられた脱硝用の触媒が充填されたアップフロー型式の
触媒反応塔1の下部に導入され、ここで燃焼排ガスの脱
硝が行なわれ、燃焼排ガスは誘引ファン23で誘引され
て触媒反応塔1の頂部から排出され煙突24から外部へ
放出されるようになっている。
【0010】前記触媒反応塔1は、ほぼ鉛直の方向に配
置され、図1(a)に白抜き矢印で示す方向へ流れる燃
焼排ガスが下方から上方へ向って流れるアップフロー型
式のものである。同触媒反応塔1内には、ハニカム状に
整形された脱硝用の触媒層の上流側の第1層2aと下流
側の第2層2bがほぼ水平に配置されており、また、圧
縮空気を前記触媒層の第1層2aと第2層2bのそれぞ
れに下方から吹き付けるスートブロワ3が設けられてい
る。
置され、図1(a)に白抜き矢印で示す方向へ流れる燃
焼排ガスが下方から上方へ向って流れるアップフロー型
式のものである。同触媒反応塔1内には、ハニカム状に
整形された脱硝用の触媒層の上流側の第1層2aと下流
側の第2層2bがほぼ水平に配置されており、また、圧
縮空気を前記触媒層の第1層2aと第2層2bのそれぞ
れに下方から吹き付けるスートブロワ3が設けられてい
る。
【0011】前記触媒層の第1層2aと第2層2bは、
図1(b)に示すように、例えば、5 mm ,7 mm ,1
0 mm 程度の開口ピッチをもつ格子状に整形されたハニ
カム状のものである。触媒層の第1層2aの下方の触媒
反応塔1内には、整流格子5が設けられている。同整流
格子5は、図1(d)に示すように、前記触媒層と同じ
格子目、例えば、5 mm ,7 mm ,10 mm 程度の開口
ピッチをもつ格子状に整形されたもの、又は図1(c)
に示すように、前記触媒層と同様の開口率を有する多数
の開口5′を有するものが採用される。前記触媒層の第
1層2aと第2層2bの高さ(長さ)を500 mm とす
る場合には、整流格子5の高さ(長さ)は50 mm 以下
程度とされ、整流格子5自体の圧損は、触媒層の一層当
りの圧損の1/5以下とするように設定される。また、
整流格子5の材質としては、水洗可能な金属、磁界等を
採用する。なお、図1(a)中、6はモータMで駆動さ
れ整流格子5の上面に作用してダストを除去するハンマ
リング装置である。
図1(b)に示すように、例えば、5 mm ,7 mm ,1
0 mm 程度の開口ピッチをもつ格子状に整形されたハニ
カム状のものである。触媒層の第1層2aの下方の触媒
反応塔1内には、整流格子5が設けられている。同整流
格子5は、図1(d)に示すように、前記触媒層と同じ
格子目、例えば、5 mm ,7 mm ,10 mm 程度の開口
ピッチをもつ格子状に整形されたもの、又は図1(c)
に示すように、前記触媒層と同様の開口率を有する多数
の開口5′を有するものが採用される。前記触媒層の第
1層2aと第2層2bの高さ(長さ)を500 mm とす
る場合には、整流格子5の高さ(長さ)は50 mm 以下
程度とされ、整流格子5自体の圧損は、触媒層の一層当
りの圧損の1/5以下とするように設定される。また、
整流格子5の材質としては、水洗可能な金属、磁界等を
採用する。なお、図1(a)中、6はモータMで駆動さ
れ整流格子5の上面に作用してダストを除去するハンマ
リング装置である。
【0012】以上のように構成された参考例では、炉2
0からの燃焼排ガスは、ボイラ21で蒸気を発生させ集
じん機22でダストが除去された後アンモニアが添加さ
れ、触媒反応塔1内を下方から上方へ向って流れる。
0からの燃焼排ガスは、ボイラ21で蒸気を発生させ集
じん機22でダストが除去された後アンモニアが添加さ
れ、触媒反応塔1内を下方から上方へ向って流れる。
【0013】触媒反応器1内においては、燃焼排ガスは
先ず整流格子5を通り、その中に残存するダストが整流
格子5に付着する。燃焼排ガス中のダストがこのように
除去され、同時に燃焼排ガスは整流格子5によって整流
されて触媒層の第1層2a,続いて第2層2bへ流入し
て脱硝が行われる。
先ず整流格子5を通り、その中に残存するダストが整流
格子5に付着する。燃焼排ガス中のダストがこのように
除去され、同時に燃焼排ガスは整流格子5によって整流
されて触媒層の第1層2a,続いて第2層2bへ流入し
て脱硝が行われる。
【0014】このように、燃焼排ガスは整流されて触媒
層2a,2bへ流入するために、同触媒層2a,2bの
入口のガス流れの乱れがなく、かつ、ダストが整流格子
5によって除去されることと相まって、触媒層2a,2
bの格子へのダストの付着を防止することができ、触媒
層2a,2bの圧損の増加を防ぐことができる。
層2a,2bへ流入するために、同触媒層2a,2bの
入口のガス流れの乱れがなく、かつ、ダストが整流格子
5によって除去されることと相まって、触媒層2a,2
bの格子へのダストの付着を防止することができ、触媒
層2a,2bの圧損の増加を防ぐことができる。
【0015】また、触媒層2a,2bの下面のガス流入
部には、燃焼排ガスのダストが付着して成長する傾向が
あるが、付着したダストは自重により下方へ落下しやす
いために、スートブロワ3によってこれを容易に除去す
ることができる。
部には、燃焼排ガスのダストが付着して成長する傾向が
あるが、付着したダストは自重により下方へ落下しやす
いために、スートブロワ3によってこれを容易に除去す
ることができる。
【0016】更に、前記のように整流格子5にはダスト
が付着して成長するが、このダストはハンマリング装置
6によって容易に除去することができる。整流格子5に
は、このように一時的にダストが付着するが、同整流格
子5自体の圧損は、前記のように触媒層2a,2b自体
の圧損より著しく小さいものであるために、ダスト付着
による整流格子5の圧損の上昇は実際上無視することが
できる。
が付着して成長するが、このダストはハンマリング装置
6によって容易に除去することができる。整流格子5に
は、このように一時的にダストが付着するが、同整流格
子5自体の圧損は、前記のように触媒層2a,2b自体
の圧損より著しく小さいものであるために、ダスト付着
による整流格子5の圧損の上昇は実際上無視することが
できる。
【0017】本発明の一実施例を、図3及び図4によっ
て説明する。本実施例においても、炉20で発生しボイ
ラ21及び集じん機22を通りアンモニアが添加された
燃焼排ガスが触媒反応塔1で脱硝された上、誘引ファン
23で誘引されて煙突24から排出されるようになって
いるが、触媒反応塔1は燃焼排ガスが上方から下方へ向
って流れるダウンフロー型式となっている。
て説明する。本実施例においても、炉20で発生しボイ
ラ21及び集じん機22を通りアンモニアが添加された
燃焼排ガスが触媒反応塔1で脱硝された上、誘引ファン
23で誘引されて煙突24から排出されるようになって
いるが、触媒反応塔1は燃焼排ガスが上方から下方へ向
って流れるダウンフロー型式となっている。
【0018】触媒反応塔1は、ほぼ鉛直の方向に配置さ
れ、図3(a)に白抜き矢印で示す方向へ流れる燃焼排
ガスが上方から下方へ向って流れるダウンフロー型式の
ものであり、同触媒反応塔1内には、ハニカム状に整形
された脱硝用の触媒層の上流側の第1層2aと下流側の
第2層2bがほぼ水平に配置されており、また、圧縮空
気を前記触媒層の第1層2aと第2層2bのそれぞれに
上方から吹き付けるスートブロワ3が設けられている。
触媒層2a,2bは、図3(b)に示すように、格子状
に整形されたハニカム状のものであり、前記参考例にお
けると同様な開口ピッチ及び高さを有している。
れ、図3(a)に白抜き矢印で示す方向へ流れる燃焼排
ガスが上方から下方へ向って流れるダウンフロー型式の
ものであり、同触媒反応塔1内には、ハニカム状に整形
された脱硝用の触媒層の上流側の第1層2aと下流側の
第2層2bがほぼ水平に配置されており、また、圧縮空
気を前記触媒層の第1層2aと第2層2bのそれぞれに
上方から吹き付けるスートブロワ3が設けられている。
触媒層2a,2bは、図3(b)に示すように、格子状
に整形されたハニカム状のものであり、前記参考例にお
けると同様な開口ピッチ及び高さを有している。
【0019】触媒層の第1層2aの上方の触媒反応塔1
内には、整流格子5が設けられている。同整流格子5の
形状、高さ、圧損、材質等は前記参考例におけると同様
に選定される。また、圧縮空気を整流格子5の上面に吹
き付けるスートブロワ3aが整流格子5の上方に設置さ
れている。
内には、整流格子5が設けられている。同整流格子5の
形状、高さ、圧損、材質等は前記参考例におけると同様
に選定される。また、圧縮空気を整流格子5の上面に吹
き付けるスートブロワ3aが整流格子5の上方に設置さ
れている。
【0020】前記触媒反応塔1の頂部に連なる燃焼排ガ
スの煙道の下端部4dは、図3(a)に示すように、膨
出した矩形の断面形状となっており、水平方向の平板状
の底部4aに触媒反応塔1の頂部に設けられた矩形の開
口1aが開口している。この開口1aの上方に間隔をお
いた前記下端部4d内にはじゃま板4bが配置され、同
じゃま板4bの縁部より開口1aを囲うように金網4c
が立設されており、前記の煙道の下端部4d,じゃま板
4b,金網4c及び触媒反応塔の開口1aによってガス
反転ダクト4が形成されている。
スの煙道の下端部4dは、図3(a)に示すように、膨
出した矩形の断面形状となっており、水平方向の平板状
の底部4aに触媒反応塔1の頂部に設けられた矩形の開
口1aが開口している。この開口1aの上方に間隔をお
いた前記下端部4d内にはじゃま板4bが配置され、同
じゃま板4bの縁部より開口1aを囲うように金網4c
が立設されており、前記の煙道の下端部4d,じゃま板
4b,金網4c及び触媒反応塔の開口1aによってガス
反転ダクト4が形成されている。
【0021】本実施例では、炉20からの燃焼排ガス
は、ボイラ21で蒸気を発生させた集じん機22でダス
トが除去された後アンモニアが添加され、触媒反応塔1
の頂部の開口より触媒反応塔1内へ流入する。この際
に、燃焼排ガスは、前記ガス反転ダクト4において、図
3(a)中矢印に示すように、煙道の膨出した下端部4
d内でほぼ水平方向に反転して金網4cを通って開口1
aから触媒反応塔1内へ流入する。燃焼排ガスの流れが
このように反転することによって、燃焼排ガス中の大粒
径のダストは慣性力によって平板状の底部4a上に集め
られ除じんが行われる。また、ガス反転ダクト4を設け
たことによって、触媒反応塔1の上流側に設けられた図
示しないダンパ、煙道内のリブ等の突起物上に堆積した
ダストが落下して触媒層の第1層2aの上面を直撃する
ことが防止される。
は、ボイラ21で蒸気を発生させた集じん機22でダス
トが除去された後アンモニアが添加され、触媒反応塔1
の頂部の開口より触媒反応塔1内へ流入する。この際
に、燃焼排ガスは、前記ガス反転ダクト4において、図
3(a)中矢印に示すように、煙道の膨出した下端部4
d内でほぼ水平方向に反転して金網4cを通って開口1
aから触媒反応塔1内へ流入する。燃焼排ガスの流れが
このように反転することによって、燃焼排ガス中の大粒
径のダストは慣性力によって平板状の底部4a上に集め
られ除じんが行われる。また、ガス反転ダクト4を設け
たことによって、触媒反応塔1の上流側に設けられた図
示しないダンパ、煙道内のリブ等の突起物上に堆積した
ダストが落下して触媒層の第1層2aの上面を直撃する
ことが防止される。
【0022】このようにガス反転ダクト4で大粒径のダ
ストが除去された燃焼排ガスは整流格子5へ流入して、
残存するダストが整流格子5に付着して除じんが行われ
ると共に、同整流格子5によって整流された上、燃焼排
ガスは触媒層の第1層2a,続いて第2層へ流入して脱
硝が行われる。
ストが除去された燃焼排ガスは整流格子5へ流入して、
残存するダストが整流格子5に付着して除じんが行われ
ると共に、同整流格子5によって整流された上、燃焼排
ガスは触媒層の第1層2a,続いて第2層へ流入して脱
硝が行われる。
【0023】このように、燃焼排ガスは整流されて触媒
層2a,2bへ流入するために、同触媒層2a,2bの
入口のガス流れの乱れがなく、かつ、ダストがガス反転
ダクトと整流格子5によって除去されることと相まっ
て、触媒層2a,2bの格子へのダストの付着を防止す
ることができ、触媒層2a,2bの圧損の増加を防ぐこ
とができる。
層2a,2bへ流入するために、同触媒層2a,2bの
入口のガス流れの乱れがなく、かつ、ダストがガス反転
ダクトと整流格子5によって除去されることと相まっ
て、触媒層2a,2bの格子へのダストの付着を防止す
ることができ、触媒層2a,2bの圧損の増加を防ぐこ
とができる。
【0024】なお、整流格子5に付着したダストは、ス
ートブロワ3aによって容易に除去することができる。
また、整流格子5には、以上のように一時的にダストが
付着するが、同整流格子5自体の圧損は、前記のように
触媒層2a,2b自体の圧損より著しく小さいものであ
るために、ダスト付着による整流格子5の圧損の上昇は
実際上無視することができる。更に、ガス反転ダクト4
において捕集されたダストは、休止時に真空掃除機等に
よって容易に清掃することができる。
ートブロワ3aによって容易に除去することができる。
また、整流格子5には、以上のように一時的にダストが
付着するが、同整流格子5自体の圧損は、前記のように
触媒層2a,2b自体の圧損より著しく小さいものであ
るために、ダスト付着による整流格子5の圧損の上昇は
実際上無視することができる。更に、ガス反転ダクト4
において捕集されたダストは、休止時に真空掃除機等に
よって容易に清掃することができる。
【0025】図5に、従来の触媒脱硝装置と本実施例と
の触媒反応塔の圧損経時変化の比較を示す。運転条件は
次の通りである。 触媒10mmピッチ 150mm□×500mml (高
さ)を平面配置 整流格子10mmピッチ 150mm□×50mml (高
さ)を平面配置 排ガス 40,000 Nm3/h ×26
0℃ 図5に示すように、本実施例では、稼動時間が増加して
も触媒反応塔の圧損が一定に維持されることが確認され
た。
の触媒反応塔の圧損経時変化の比較を示す。運転条件は
次の通りである。 触媒10mmピッチ 150mm□×500mml (高
さ)を平面配置 整流格子10mmピッチ 150mm□×50mml (高
さ)を平面配置 排ガス 40,000 Nm3/h ×26
0℃ 図5に示すように、本実施例では、稼動時間が増加して
も触媒反応塔の圧損が一定に維持されることが確認され
た。
【0026】
【発明の効果】本発明は、特許請求の範囲に記載された
ような排ガスの反転ダクトと整流格子を具備したことに
よって、触媒層には、ほとんどダストが付着せず、また
成長することもないので、触媒層の圧損は運転中ほとん
ど変化することがなく、長時間触媒脱硝装置を連続して
運転することができる。
ような排ガスの反転ダクトと整流格子を具備したことに
よって、触媒層には、ほとんどダストが付着せず、また
成長することもないので、触媒層の圧損は運転中ほとん
ど変化することがなく、長時間触媒脱硝装置を連続して
運転することができる。
【図1】本発明の参考例を示し、図1(a)はその縦断
面図、図1(b)は図1(a)のA部の下面図、図1
(c)及び図1(d)は図1(a)のB部の下面図であ
る。
面図、図1(b)は図1(a)のA部の下面図、図1
(c)及び図1(d)は図1(a)のB部の下面図であ
る。
【図2】同参考例が用いられる燃焼排ガス処理設備のフ
ローシート図である。
ローシート図である。
【図3】本発明の一実施例を示し、図3(a)はその縦
断面図、図3(b)は図3(a)のC部の下面図、図3
(c)は図3(a)のA−A矢視図である。
断面図、図3(b)は図3(a)のC部の下面図、図3
(c)は図3(a)のA−A矢視図である。
【図4】同実施例が用いられる燃焼排ガス処理設備のフ
ローシート図である。
ローシート図である。
【図5】同実施例と従来の触媒脱硝装置の触媒反応塔の
圧損の経時変化の比較図である。
圧損の経時変化の比較図である。
【図6】従来の触媒脱硝装置の縦断面図である。
1 触媒反応塔 1a 触媒反応塔頂部の開口 2,2a,2b 触媒層 3,3a スートブロワ 4 ガス反転ダクト 4a 底部 4b じゃま板 4c 金網 4d 煙道の下端部 5 整流格子 20 炉 21 ボイラ 22 集じん機 23 誘引ファン 24 煙突
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 鉄雄 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式 会社横浜製作所内 (72)発明者 太田 雅博 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式 会社横浜製作所内 (72)発明者 小林 勝彦 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式 会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭53−124160(JP,A) 特開 昭55−142530(JP,A) 実開 昭56−90927(JP,U) 実開 平2−95415(JP,U) 実開 平3−14548(JP,U) 特公 昭59−35243(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/86 B01D 53/94 B01D 53/56
Claims (1)
- 【請求項1】 鉛直方向に設置され排ガスが上方から下
方へ向って流れる反応部内にハニカム状に整形した脱硝
用の触媒を配置した触媒脱硝装置において、前記反応部
の排ガス入口開口部に接続した反転ダクトと、同反転ダ
クトの下流側の整流格子とをそれぞれ前記触媒の上流側
に設置し、前記反転ダクトは、前記入口開口部との接続
部が前記入口開口部の断面形状よりも大きく同入口開口
部周囲から拡大したダクト部を有し、同拡大ダクト部内
で前記入口開口部とほぼ同形状で同入口開口部の上部に
水平配置されたじゃま板と、同じゃま板縁部周囲と前記
入口開口部周囲とを覆う金網とからなり、排ガスが上方
から前記じゃま板周囲の拡大ダクト部を通り、前記金網
を通って前記入口開口部から前記反応部へ流入するよう
に構成したことを特徴とする触媒脱硝装置。
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