JP3293473B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP3293473B2
JP3293473B2 JP16405196A JP16405196A JP3293473B2 JP 3293473 B2 JP3293473 B2 JP 3293473B2 JP 16405196 A JP16405196 A JP 16405196A JP 16405196 A JP16405196 A JP 16405196A JP 3293473 B2 JP3293473 B2 JP 3293473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収容液体を加熱・保
温し、器体外へ導出する電気湯沸かし器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電気湯沸かし器について説
明する。近年、導出操作の簡便さで、一般的になりつつ
ある電動ポンプ式の電気湯沸かし器の概略構成の一例
は、図19に示すようなものであり、100は本体、1
01は本体100内に配された上面開口の容器、102
は容器101の開口部を覆う蓋体、103は容器内の液
体を加熱する発熱体である。
【0003】104は容器101内の液体を器体外へ導
出する手段であるところの電動式のポンプで、吸込口1
05より液体を吸い込み、ポンプ104の吐出口106
と、器体外への導出口107とを連通する水管108を
介して液体を器体外へ導出する。
【0004】109は、蓋体102の一部を構成し、容
器101内の液体の沸騰時等に発生する蒸気の排出経路
である蒸気通路110内に配された、第1の転倒流出防
止弁で、通常、蒸気はこの第1の転倒流出防止弁109
と、蒸気通路110の内壁との隙間を通過して器体外へ
放出される。111は、水管108の途中に接続された
ケースで、その中には第2の転倒流出防止弁112が配
されている。
【0005】通常、ポンプ104によって圧送された液
体は、第2の転倒流出防止弁112と、ケース111の
内壁との隙間を通過して器体外に導出される。万一、容
器101内に液体が入っている状態で、器体を転倒させ
た場合は、図20に示すように、転倒による姿勢の変化
や衝撃、および容器内の圧力上昇等の作用で、第1の転
倒流出防止弁109及び、第2の転倒流出防止弁112
が、蒸気通路110のシール部113、及びケース11
1のシール部114の各々の開口部を閉塞して、容器内
の液体が器体外へ流出するのを防止する。この場合、器
体を起こしてやると転倒流出防止弁109、112が元
の状態に復帰して再び正常な状態に戻る。
【0006】図21〜図22は、本体内への電源供給部
分及びその周辺の構成の一例を示すもので、115は本
体100内に配された電源接続部で、器体外からの電源
を電気的に接続するための、第1の接点116が取り付
けられており、その一方の端部には本体100内の配線
117が接続されている。
【0007】118は電源コードで、その一方の端部に
は外部電源のコンセント等に接続するためのプラグ11
9が、他方の端部には本体100の電源接続部115の
第1の接点116に相対する第2の接点120がキャッ
プ121内に配されている。122は電源接続部115
に取り付けられた磁性材料からなる吸着部材で、123
はキャップ121取り付けられた磁石であり、磁石12
3と吸着部材122との磁力による吸引力によって、第
1の接点116と、第2の接点120とを接触させて電
気的に接続している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、非常にまれな場合ではあるが、転
倒流出防止弁109、112による開口部の閉塞時に、
容器101の内圧が上昇し続けるような状態、例えば、
湯沸かし時の沸騰直前に器体を転倒させて、それに気が
付かないでそのまま沸騰させるか、あるいは、慌てて器
体を起こしたが、転倒の衝撃によって上昇した容器10
1内の圧力が、転倒流出防止弁109、112が復帰す
るまで低下しないうちに、沸騰によって圧力が上昇し、
蒸気通路110及びケース111の各々の開口部を閉塞
したままで、沸騰を続けるといった場合、容器101内
の圧力が非常に高くなり、その圧力に負けて、蓋体10
2が本体100より離脱して、容器101内の液体が器
体外に飛散するといった可能性があった。
【0009】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、異常時、即ち、器体の転倒によって、転倒流出
防止弁が動作して、蒸気通路、及びケースの各々の開口
部を閉塞したままで沸騰を続け、遂には器体の破損やそ
れに伴う容器内の液体の飛散といった可能性をなくした
電気湯沸かし器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、本体の底面に可動部材を設け、前記可動部
材は本体の設置面を押すように付勢せしめる付勢手段を
設けるとともに、本体が傾斜した時、前記可動部材が移
動することに連動して電源コードに接続する支持板が移
動し、電源コードが本体から離脱することを特徴とする
電気湯沸かし器とする。
【0011】そして、これらの構成により、器体の底部
が設置面から離れる、あるいは本体が所定の角度以上に
傾いた場合に加熱手段への電源の供給を停止することが
できるので、異常時、即ち、器体の転倒によって、転倒
流出防止弁が動作して、蒸気通路、及びケースの各々の
開口部を閉塞したままで沸騰を続け、遂には器体の破損
やそれに伴う容器内の液体の飛散といった可能性をなく
すことができるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、本体の底
面に可動部材を設け、前記可動部材は本体の設置面を押
すように付勢せしめる付勢手段を設けるとともに、本体
が傾斜した時、前記可動部材が移動することに連動して
電源コードに接続する支持板が移動し、電源コードが本
体から離脱することを特徴とする電気湯沸かし器とする
ものであり、器体の底部が設置面から離れた場合に、加
熱手段への電源の供給を停止することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、支持板には吸着部材を設け、電源コードの
プラグには磁石を設けることによって支持板と電源コー
ドとを接続するものであり、器体の転倒時に電源コード
のプラグが離脱しやすい構成とすることにより、更に確
実に加熱手段への電源の供給を停止することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、可動部材は付勢手段により略垂直方向に付
勢されていることを特徴とするものである。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、可動部材は付勢手段により略水平
方向で電源コードのプラグと離れる方向に付勢されてい
ることを特徴とするものである。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜3いず
れか1項記載の発明において、可動部材に突起部を設け
たことを特徴とするものであり、突起部により器体の転
倒時に電源コードのプラグが離脱しやすい構成とするこ
とにより、更に確実に加熱手段への電源の供給を停止す
ることができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、可動部材は付勢手段により略水平
方向で電源コードのプラグを押す方向に付勢されている
ことを特徴とするものである。
【0018】請求項7記載の発明は、本体の底部近傍に
本体の傾きの如何に関わらず重力によりその姿勢を一定
に保つ錘体を配し、吸着部材を取付け磁力の吸引力によ
り電源コードと電気接続を行う支持板を錘体と連動させ
て本体の傾斜時には前記錘体の本体に対する相対的な姿
勢変化により、支持板を吸引力に抗して移動させ、支持
板と電源コードとの接続を解く電気湯沸かし器とするも
のであり、本体が所定の角度以上に傾いた場合に加熱手
段への電源の供給を停止することができるので、器体が
転倒する以前に、確実に加熱手段への電源の供給を停止
することができる。
【0019】請求項記載の発明は、本体の底部近傍に
設けた本体の傾きの如何に関わらず重力によりその姿勢
を一定に保つ錘体と、前記錘体に設けた操作部と、加熱
手段への電源の供給を断続するスイッチとを設け、前記
本体を設置面に設置した時には、前記操作部によりスイ
ッチを押圧して接点を閉状態にして電源の供給を可能と
するとともに、本体が傾斜した時には、前記操作部が移
動することに連動して前記スイッチの接点が開状態にな
ることを特徴とする電気湯沸かし器とするものであり、
電源コードのプラグの離脱の如何に拘らず確実に器体が
転倒する以前に、確実に加熱手段への電源の供給を停止
することができる。
【0020】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。図1〜図2は本実施例の電気湯沸かし器の、
本体への電源供給部分及びその周辺の構成の一例を示す
もので、図1において、1は本体、2は本体1内に配さ
れた電源接続部、3は電源コードである。
【0021】電源接続部2と電源コード3の電気的な接
続は、電源接続部2に取り付けられた、磁性材料からな
る吸着部材4と、キャップ5に取り付けられた磁石6と
の磁力による吸引力によって行われる。
【0022】7は本体1内に摺動自在に配された可動部
材で、付勢手段であるところの圧縮コイルばね8(以
下、「ばね」と呼ぶ)で下方に付勢されている。本体を
設置面aに設置した状態においては、可動部材7の端部
9は、本体の質量によって設置面aにより圧接され、ば
ね8の付勢力に抗して本体1内に収納されている。吸着
部材4は支持板10を介して、可動部材7に取り付けら
れており、吸着部材4と可動部材7とは連動する。この
状態、即ち、本体を設置面に設置した状態において、吸
着部材4は磁石6に対して、電源接続時の所定の位置に
配されている。
【0023】一方、図2に示すように、本体を設置面に
設置していない状態においては、可動部材7はばね8の
付勢力によって、その端部9を本体1外に突出させる。
この時、可動部材7に連動して吸着部材4が下方、即
ち、吸引力の作用する方向と略垂直方向に移動する。
【0024】この動作により、吸着部材4と磁石6の距
離が離れて吸引力が弱まり、ついには両者の接続が解か
れ、外部からの電源の供給が断たれる。つまり、本体を
傾けたり、転倒させたりした場合は、本体の底部は、設
置面から離れるので、その時点で外部からの電源の供給
が断たれることになる。
【0025】従って、異常時、即ち、本体の転倒によっ
て、転倒流出防止弁が動作して、蒸気通路、及びケース
の各々の開口部を閉塞したままで沸騰を続けるといった
ことがなく、容器内の圧力の異常上昇による本体の破損
やそれに伴う容器内の液体の飛散といった可能性をなく
すことができるのである。
【0026】(実施例2) 図3〜図4は実施例2の電気湯沸かし器の、本体への電
源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもので、図
3において、電源接続部11と電源コード3の電気的な
接続は、実施例1と同様に、吸着部材4と、キャップ5
に取り付けられた磁石6との磁力による吸引力によって
行われる。
【0027】12は本体1内に回動自在に配された可動
部材で、付勢手段であるところの圧縮コイルばね13
(以下、「ばね」と呼ぶ)で支持板14を介して、回転
軸15を中心とした、回転方向に付勢されている。
【0028】本体を設置面aに設置した状態において
は、可動部材12の端部16は、本体の質量によって設
置面aにより圧接され、ばね13の付勢力に抗して本体
1内に収納されている。
【0029】吸着部材4は、それを取り付けられている
支持板14と、可動部材12とが常に圧接することによ
り、可動部材12の動きに連動する。この状態、即ち、
本体を設置面に設置した状態において、吸着部材4は磁
石6に対して、電源接続時の所定の位置に配されてい
る。
【0030】一方、図4に示すように、本体を設置面に
設置していない状態においては、可動部材12はばね1
3の付勢力によって回転し、その端部16を本体1外に
突出させる。
【0031】この時、可動部材12に連動して吸着部材
4が本体の奥方向、即ち、吸引力の作用する方向と略平
行でかつ反対方向に移動する。この動作により、吸着部
材4と磁石6の距離が離れて吸引力が弱まり、ついには
両者の接続が解かれ、外部からの電源の供給が断たれ
る。つまり、本体を傾けたり、転倒させたりした場合
に、その時点で外部からの電源の供給が断たれる。
【0032】(実施例3) 図5〜図6は実施例3の電気湯沸かし器の、本体への電
源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもので、図
5において、17は電源接続部、18は第1の接点で、
支持板19に取り付けられている。
【0033】20は第2の接点で、両者の電気的な接続
は、実施例1と同様に、磁力による吸引力によって行わ
れる。21は本体1内に回動自在に配された可動部材
で、付勢手段であるところの圧縮コイルばね22(以
下、「ばね」と呼ぶ)で支持板19を介して、回転軸2
3を中心とした、回転方向に付勢されている。
【0034】本体を設置面aに設置した状態において
は、可動部材21の端部24は、本体の質量によって設
置面aにより圧接され、ばね22の付勢力に抗して本体
1内に収納されている。
【0035】第1の接点18は、それを取り付けられて
いる支持板19と、可動部材21とが常に圧接すること
により、可動部材21の動きに連動する。この状態、即
ち、本体を設置面に設置した状態において、第1の接点
18は、第2の接点20に対して、電源接続時の所定の
位置に配されている。
【0036】一方、図6に示すように、本体を設置面に
設置していない状態においては、可動部材21は、ばね
22の付勢力によって回転し、その端部24を本体1外
に突出させる。この時、可動部材21に連動して第1の
接点18が本体の奥方向、即ち、吸引力の作用する方向
と略平行でかつ反対方向に移動する。
【0037】この動作により、第1の接点18と第2の
接点20との接触が解かれ、外部からの電源の供給が断
たれる。つまり、本体を傾けたり、転倒させたりした場
合に、その時点で外部からの電源の供給が断たれる。
【0038】(実施例4) 図7〜図8は実施例4の電気湯沸かし器の、本体への電
源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもので、図
7において、25は電源接続部で、電源コード3との電
気的な接続は、実施例1と同様に、磁力による吸引力に
よって行われる。26は本体1内に摺動自在に配された
可動部材で、付勢手段であるところの圧縮コイルばね2
7(以下、「ばね」と呼ぶ)で下方に付勢されている。
【0039】本体を設置面aに設置した状態において
は、可動部材26の端部28は、本体の質量によって設
置面aにより圧接され、ばね27の付勢力に抗して本体
1内に収納されている。
【0040】29は支持板で、可動部材26に取り付け
られており、支持板29は可動部材26と連動する。こ
の状態、即ち、本体を設置面に設置した状態において、
電源コード3のキャップ4と電源接続部25とは、電源
接続時の所定の位置に配されている。
【0041】一方、図8に示すように、本体を設置面に
設置していない状態においては、可動部材26はばね2
7の付勢力によって、その端部28を本体1外に突出さ
せる。
【0042】この時、可動部材26に連動して支持板2
9下方に移動し、この時、支持板29に形成された突起
30もそれに伴って移動し、キャップに当接し、これを
排除し、キャップ4と電源接続部25との接続が解かれ
て、外部からの電源の供給が断たれる。
【0043】(実施例5) 図9〜図10は実施例5の電気湯沸かし器の、本体への
電源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもので、
図9において、31は電源接続部で、電源コード3との
電気的な接続は、実施例1と同様に、磁力による吸引力
によって行われる。32は本体1内に回動自在に配され
た可動部材で、付勢手段であるところのねじりコイルば
ね33(以下、「ばね」と呼ぶ)で回転軸34を中心と
した回転方向に付勢されている。
【0044】本体を設置面aに設置した状態において
は、可動部材32の端部35は、本体の質量によって設
置面aにより圧接され、ばね33の付勢力に抗して本体
1内に収納されている。
【0045】この状態、即ち、本体を設置面に設置した
状態において、電源コード3のキャップ4と電源接続部
31とは、電源接続時の所定の位置に配されている。
【0046】一方、図10に示すように、本体を設置面
に設置していない状態においては、可動部材32は、ば
ね33の付勢力によって回転し、その端部35を本体1
外に突出させる。
【0047】この時、可動部材32に形成された突起3
6もそれに伴って回転移動し、キャップ4に当接し、こ
れを排除し、キャップ4と電源接続部31との接続が解
かれて、外部からの電源の供給が断たれる。
【0048】(実施例6) 図11〜図12は実施例6の電気湯沸かし器の、本体へ
の電源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもの
で、図11において、電源接続部37と電源コード3の
電気的な接続は、実施例1と同様に、吸着部材38と、
キャップ5に取り付けられた磁石6との磁力による吸引
力によって行われる。
【0049】39は本体1内に揺動自在に配された錘体
で、本体1の傾きの如何に関わらず、重力により、その
姿勢を一定に保っている。吸着部材38は、それを取り
付けられている支持板40を介して錘体39と連動す
る。この状態、即ち、本体を設置面に設置した状態にお
いて、吸着部材38は磁石6に対して、電源接続時の所
定の位置に配されている。
【0050】一方、図12に示すように、本体を傾斜さ
せた時、つまり転倒などの場合においては、錘体39は
常に姿勢を一定に保とうとするので、本体1に対して相
対的な姿勢変化、即ち、略回転運動を行う。
【0051】この時、錘体39に連動して吸着部材38
は、略回転運動を行い、吸引力に抗して移動する。この
動作により、吸着部材38と磁石6の距離が離れて吸引
力が弱まり、ついには両者の接続が解かれ、外部からの
電源の供給が断たれる。
【0052】(参考例1) 図13〜図14は参考例1の電気湯沸かし器の、本体へ
の電源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもの
で、図13において、電源接続部41と電源コード3の
電気的な接続は、実施例1と同様に、吸着部材と、磁石
との磁力による吸引力によって行われる。
【0053】42は本体1内に摺動自在に配された可動
部材で、付勢手段であるところの圧縮コイルばね43
(以下、「ばね」と呼ぶ)で下方に付勢されている。
【0054】本体を設置面aに設置した状態において
は、可動部材42の端部44は、本体の質量によって設
置面aにより圧接され、ばね43の付勢力に抗して本体
1内に収納されている。
【0055】45は本体1内に、外部からの電源の内、
少なくとも、加熱手段であるところの発熱体への電源の
供給を断続するスイッチである。この状態、即ち、本体
を設置面に設置した状態において、スイッチ45のレバ
ー46は、可動部材42に形成した突起である操作部4
7に押圧されて、スイッチ45の接点は閉状態になって
おり、電源の供給が可能となっている。
【0056】一方、図14に示すように、本体を設置面
に設置していない状態においては、可動部材42は、ば
ね43の付勢力によってその端部44を本体より突出さ
せている。この時、操作部47は、その動作に連動する
ため、スイッチ45のレバー46から離れ、接点は開状
態になり、外部からの電源の供給が断たれる。
【0057】(実施例) 図15〜図16は実施例の電気湯沸かし器の、本体へ
の電源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもの
で、図15において、電源接続部48と電源コード3の
電気的な接続は、実施例1と同様に、吸着部材と、磁石
との磁力による吸引力によって行われる。
【0058】49は本体1内に揺動自在に配された錘体
で、本体1の傾きの如何に関わらず、重力により、その
姿勢を一定に保っている。この状態、即ち、本体を設置
面に設置した状態において、少なくとも発熱体への電源
の供給を断続するための、スイッチ45のレバー46
は、錘体49に形成した突起である操作部50に押圧さ
れて、スイッチ45の接点は閉状態になっており、電源
の供給が可能となっている。
【0059】一方、図16に示すように、本体を傾斜さ
せたとき、つまり転倒などの場合において、錘体49は
常に姿勢を一定に保とうとするので、本体1に対して相
対的な姿勢変化、即ち、略回転運動を行う。この時、操
作部50は、その動作に連動するため、スイッチ45の
レバー46から離れ、接点は開状態になり、外部からの
電源の供給が断たれる。
【0060】(参考例2) 図17〜図18は参考例2の電気湯沸かし器の、本体へ
の電源供給部分及びその周辺の構成の一例を示すもの
で、図17において、電源接続部51と電源コード3の
電気的な接続は、実施例1と同様に、吸着部材と、磁石
との磁力による吸引力によって行われる。
【0061】52は、発熱体103をはじめとする電気
部品への電源の断続を制御する制御回路である。53は
本体1内に揺動自在に取り付けられた錘体で、本体1の
傾きの如何に関わらず、重力により、その姿勢を一定に
保っている。錘体53の端部近傍には、第2の磁石54
が取り付けられている。55は、周囲の磁束の状態によ
り、その接点を開閉する磁気検知スイッチで、第2の磁
石54の近傍に配されている。
【0062】この状態、即ち、本体を設置面に設置した
状態において、磁気検知スイッチ55の接点が閉となる
磁束状態に置かれる位置関係に、錘体53が配されてい
る。これら、錘体53、第2の磁石54、磁気検知スイ
ッチ55によって、傾斜検出手段であるところの傾斜検
知部が構成されている。
【0063】一方、図18に示すように、本体を傾斜さ
せたとき、つまり転倒などの場合において、錘体53は
常に姿勢を一定に保とうとするので、磁気検知スイッチ
55に対して相対的な姿勢変化、即ち、略回転運動を行
う。この時、第2の磁石54は、その動作に連動するた
め、磁気検知スイッチ55ッ離れ、磁束が変化し、接点
は開状態になる。
【0064】この接点の開閉を信号として制御回路に送
り、接点が閉状態即ち本体を設置面に設置した状態にお
いては、発熱体に通電すべき工程においては本来の工程
通り、通電を行い、また、接点が開状態即ち本体が転倒
した状態などの傾斜した場合には、強制的に通電を断つ
ように制御してやればよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、本体の
底部が設置面から離れる、あるいは本体が所定の角度以
上に傾いた場合に、加熱手段への電源の供給を停止する
ことができるので、異常時、即ち、本体の転倒によっ
て、転倒流出防止弁が動作して、蒸気通路、及びケース
の各々の開口部を閉塞したままで沸騰を続け、遂には本
体の破損やそれに伴う容器内の液体の飛散といった可能
性をなくすことができるのである。
【0066】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
器体の底部が設置面から離れた場合に、加熱手段への電
源の供給を停止することができる。
【0067】また、請求項2記載の発明によれば、器体
の転倒時に電源コードのプラグが離脱しやすい構成とす
ることにより、更に確実に加熱手段への電源の供給を停
止することができる。
【0068】また、請求項3および4記載の発明によれ
ば、器体の転倒時に可動部材が確実に移動して電源コー
ドのプラグが離脱するように付勢しているので、確実に
加熱手段への電源の供給を停止することができる。
【0069】また、請求項5記載の発明によれば、突起
部により器体の転倒時に電源コードのプラグが離脱しや
すい構成とすることにより、更に確実に加熱手段への電
源の供給を停止することができる。
【0070】また、請求項6記載の発明によれば、器体
の転倒時に電源コードのプラグを押して、離脱しやすい
構成とすることにより、更に確実に加熱手段への電源の
供給を停止することができる。
【0071】また、請求項7または8記載の発明によれ
ば、本体が所定の角度以上に傾いた場合に加熱手段への
電源の供給を停止することができるので、器体が転倒す
る以前に、電源コードのプラグの離脱の如何に拘らず確
実に加熱手段への電源の供給を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の電気湯沸かし器における本
体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図2】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の状
態を示す要部拡大断面図
【図3】本発明の実施例2の電気湯沸かし器における本
体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図4】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の状
態を示す要部拡大断面図
【図5】本発明の実施例3の電気湯沸かし器における本
体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図6】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の状
態を示す要部拡大断面図
【図7】本発明の実施例4の電気湯沸かし器における本
体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図8】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の状
態を示す要部拡大断面図
【図9】本発明の実施例5の電気湯沸かし器における本
体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図10】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の
状態を示す要部拡大断面図
【図11】本発明の実施例6の電気湯沸かし器における
本体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図12】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の
状態を示す要部拡大断面図
【図13】本発明の参考例1の電気湯沸かし器における
本体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図14】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の
状態を示す要部拡大断面図
【図15】本発明の実施例の電気湯沸かし器における
本体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図16】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の
状態を示す要部拡大断面図
【図17】本発明の参考例2の電気湯沸かし器における
本体を設置面に設置した状態を示す要部拡大断面図
【図18】同電気湯沸かし器における本体の転倒時等の
状態を示す要部拡大断面図
【図19】従来の電気湯沸かし器の概略構成の一例を示
す縦断面図
【図20】従来の電気湯沸かし器の概略構成での本体の
転倒時等の状態を示す部分断面図
【図21】従来の電気湯沸かし器の要部拡大断面図
【図22】従来の電気湯沸かし器の電源接続部の拡大断
面図
【符号の説明】
2、11、17、25、31、37、41、48、51
電源接続部 3 電源コード 4、38 吸着部材 6 磁石 7、12、21、26、32、42 可動部材 8、13、22、27、33、43 ばね 10、14、19、29、40 支持板 23、34 回転軸 30、36 突起 39、49、53 錘体 45 スイッチ 47、50 操作部 55 磁気検知スイッチ 56 傾斜検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の底面に可動部材を設け、前記可動
    部材は本体の設置面を押すように付勢せしめる付勢手段
    を設けるとともに、本体が傾斜した時、前記可動部材が
    移動することに連動して電源コードに接続する支持板が
    移動し、電源コードが本体から離脱することを特徴とす
    る電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 支持板には吸着部材を設け、電源コード
    のプラグには磁石を設けることによって支持板と電源コ
    ードとを接続することを特徴とする請求項1記載の電気
    湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 可動部材は付勢手段により略垂直方向に
    付勢されていることを特徴とする請求項2記載の電気湯
    沸かし器。
  4. 【請求項4】 可動部材は付勢手段により略水平方向で
    電源コードのプラグと離れる方向に付勢されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の電気湯沸かし器。
  5. 【請求項5】 可動部材に突起部を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3いずれか1項記載の電気湯沸かし器。
  6. 【請求項6】 可動部材は付勢手段により略水平方向で
    電源コードのプラグを押す方向に付勢されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の電気湯沸かし器。
  7. 【請求項7】 本体の底部近傍に本体の傾きの如何に関
    わらず重力によりその姿勢を一定に保つ錘体を配し、
    着部材を取付け磁力の吸引力により電源コードと電気接
    続を行う支持板を錘体と連動させて本体の傾斜時には前
    記錘体の本体に対する相対的な姿勢変化により、支持板
    を吸引力に抗して移動させ、支持板と電源コードとの接
    続を解く電気湯沸かし器。
  8. 【請求項8】 本体の底部近傍に設けた本体の傾きの如
    何に関わらず重力によりその姿勢を一定に保つ錘体と、
    前記錘体に設けた操作部と、加熱手段への電源の供給を
    断続するスイッチとを設け、前記本体を設置面に設置し
    た時には、前記操作部によりスイッチを押圧して接点を
    閉状態にして電源の供給を可能とするとともに、本体が
    傾斜した時には、前記操作部が移動することに連動して
    前記スイッチの接点が開状態になることを特徴とする電
    気湯沸かし器。
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