JP3293110B2 - データ書込装置 - Google Patents

データ書込装置

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JP3293110B2
JP3293110B2 JP28113093A JP28113093A JP3293110B2 JP 3293110 B2 JP3293110 B2 JP 3293110B2 JP 28113093 A JP28113093 A JP 28113093A JP 28113093 A JP28113093 A JP 28113093A JP 3293110 B2 JP3293110 B2 JP 3293110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、新聞、雑誌、
書籍など、毎日、あるいは定期的に配達、販売される、
テキスト(文字)を中心とした情報を、衛星を用いて電
子的に配信する場合に用いて好適なデータ書込装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】新聞、雑誌、書籍等の情報は、紙に印刷
された状態で配布されることが多い。また、近年、公衆
電話網を用いたデータ通信技術の進歩に伴い、電子的な
手段によりこれらの情報を配信することが可能になって
きた。例えばパソコンを使って公衆電話網を経由して新
聞等のデータベースにアクセスし、必要な情報を検索す
るオンラインサービスが広く行われている。
【0003】さらに、あらかじめサービスセンタと契約
しておき、希望する新聞や雑誌の記事情報をファックス
で配信してもらうというサービスも既に実用化されてい
る。
【0004】しかしながら、紙による情報の配信は、以
下のような問題点を有している。 (1)新聞を一紙読む、あるいは雑誌を一冊読む場合に
はそれ程でもないが、複数の新聞、あるいは雑誌を読む
という場合には量が大変かさばり、不便である。 (2)新聞を一家で一紙購読している場合、家族の人数
が多くても同時には一人しか読むことができず、不便で
ある。 (3)紙を大量に消費するため、木材、パルプの消費量
が多くなる。 (4)輸送、配達のために配達員を確保する必要があ
り、輸送コストが高くなる。 (5)輸送、配達に自動車、二輪車などが用いられ、排
気ガスを発生することから、環境破壊のおそれがある。
【0005】また、電子的な方法による情報の配信は、
センタのデータベースにアクセスする為のアクセス料が
高く、しかも通信費も要するため、コストが大変高いも
のになり、一般の人が手軽に利用できるものではない。
【0006】さらに、ファックスを使って送信するとい
う方法は、サービスセンタにおいて契約者毎に希望した
記事情報を選択するという人手を多く要する作業が必要
となる為に、やはり情報料が大変高いものになり、一般
の人が手軽に利用できるものではなかった。
【0007】そこで、本出願人は、通信衛星を介して、
新聞、雑誌、書籍などのデータを、予め所定の契約を施
した契約者に対して伝送することを先に提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先の提
案においては、伝送されたデータが、契約者以外の者に
コピーされ、配布される恐れがあった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、配布されたデータが契約者以外の者に配布
される恐れを少なくするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ書込装置
は、データを記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手
段により記憶されたデータを転送する転送手段と、転送
手段により転送されたデータを記憶する第2の記憶手段
と、第1の記憶手段から第2の記憶手段へのデータの転
送回数を記憶する第3の記憶手段と、計時動作を行い、
時刻情報を出力する計時手段と、計時手段により出力さ
れた時刻情報が、所定の条件を満たすか否かを判定する
判定手段と、第3の記憶手段に記憶されている転送回数
に対応して、第1の記憶手段から第2の記憶手段へのデ
ータの転送を制御する制御手段と、判定手段により所定
の条件が満たされていると判定された場合、第3の記憶
手段に記憶されている転送回数を、計時手段により計時
された時刻情報に基づいて、所定の時刻に定期的に書き
換える書き換え手段とを備えることを特徴とする。
【0011】判定手段は、計時手段が出力する時刻情報
の連続性を判定し、制御手段は、その転送が、第3の記
憶手段に記憶されている転送回数の範囲内である場合に
おいて、判定手段が時刻情報が連続していることを判定
したとき、第1の記憶手段から第2の記憶手段へのデー
タの転送を許容するようにすることができる。
【0012】判定手段は、計時手段が出力する時刻情報
の間隔を判定し、制御手段は、その転送が、第3の記憶
手段に記憶されている転送回数の範囲内である場合にお
いて、判定手段が時刻情報の間隔が所定の基準値より大
きいことを判定したとき、第1の記憶手段から第2の記
憶手段へのデータの転送を許容するようにすることがで
きる。
【0013】判定手段は、計時手段が出力する時刻情報
の連続性と間隔を判定し、制御手段は、その転送が、第
3の記憶手段に記憶されている転送回数の範囲内である
場合において、判定手段が時刻情報が連続しており、か
つ、その間隔が所定の基準値より大きいことを判定した
とき、第1の記憶手段から第2の記憶手段へのデータの
転送を許容するようにすることができる。
【0014】データは、記事データを含むようにするこ
とができる。
【0015】
【作用】本発明のデータ書込装置においては、データが
記憶され、記憶されたデータが転送され、転送されたデ
ータが記憶され、データの転送回数が記憶され、計時動
作を行い、時刻情報が出力され、出力された時刻情報
が、所定の条件に満たされるか否かが判定される。ま
た、データの転送は、転送回数に対応して制御され、
送回数は、判定された時刻情報に基づいて、所定の時刻
に定期的に書き換えられる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明のデータ書込装置が応用され
るデータ放送システムの構成例を示している。情報提供
者としての新聞社は、大型計算機1を有している。この
大型計算機1には、紙面データベースが蓄えられてい
る。この紙面データベースには、新聞に印刷するための
記事情報や、レイアウト情報などを含んでいる。このデ
ータベースのデータは、必要に応じてワークステーショ
ン2に伝送され、そこにおいて編集される。
【0017】即ち、各紙面(ジャンル)毎に、受信側に
おいて最も検索し易い形に記事データを編集する。例え
ば、この編集により、レイアウトはそのままで、見出し
だけが見える形で紙面がそのまま縮小された検索のため
の画面を作成する。さらにまた、この見出しから、それ
に対応する記事を表示することができるように、検索の
画面(見出し)と、その詳細を記述した記事との関係付
けが行われる。このように、受信側で検索し易い形態に
編集したデータが、地上のデータ回線を介して放送セン
タ(放送局)3に伝送される。
【0018】放送センタ3は、例えば図2に示すような
送信装置を有している。即ち、新聞社から伝送されくる
データは、新聞データ、スクランブルキー、共通情報、
受信装置ID、および契約内容などのデータとなされて
いる。このうち、新聞データは、データスクランブラ1
4に供給され、PN(pseudonoise)発生器
13が出力する疑似ランダム系列に対応してスクランブ
ルされ、独立データチャンネル多重化回路12に出力さ
れる。PN発生器13が発生する疑似ランダム系列は、
新聞社より供給されるスクランブルキーに対応して設定
される。
【0019】このスクランブルキーの他、共通情報、受
信装置IDおよび契約内容は、暗号化回路11に供給さ
れ、暗号化される。暗号化されたデータは、関連情報と
して、独立データチャンネル多重化回路12に供給され
る。
【0020】独立データチャンネル多重化回路12は、
データスクランブラ14より供給されるスクランブルさ
れた新聞データと、暗号化回路11より供給される関連
情報とを多重化し、ディジタルチャンネル信号多重化回
路15に出力する。
【0021】以上の構成が、図4を参照して後述する独
立データチャンネルにおけるデータを生成するためのエ
ンコーダ25を構成している。
【0022】ディジタルチャンネル信号多重化回路15
にはまた、図3を参照して後述する、ディジタルチャン
ルネル信号として伝送される音声信号(少なくともその
一部は、後述する映像信号に付随する音声信号である)
が入力される。ディジタルチャンネル信号多重化回路1
5は、入力される音声信号(ディジタル音声信号)と、
エンコーダ25より供給されるデータとを多重化し、4
相DPSK変調器16に供給する。
【0023】4相DPSK変調器16は、入力されたデ
ータを4相DPSK変調し、映像信号/ディジタルチャ
ンネル信号多重化回路17に出力する。この映像信号/
ディジタルチャンネル信号多重化回路17にはまた、放
送センタ3において放送する映像信号が入力されてい
る。ディジタルチャンネル信号多重化回路15に入力さ
れる音声信号がディジタル信号であるのに対して、映像
信号/ディジタルチャンネル信号多重化回路17に入力
される映像信号はアナログ信号とされている。
【0024】映像信号/ディジタルチャンネル信号多重
化回路17は、入力される映像信号と、4相DPSK変
調器16より供給される信号とを周波数多重化し、FM
変調器18に出力する。FM変調器18は、入力された
信号で所定のキャリアをFM変調し、アップコンバータ
19に出力する。アップコンバータ19は、入力された
FM信号の周波数をギガヘルツのオーダの周波数に周波
数変換する。アップコンバータ19より出力されたFM
信号は、電力増幅器20により電力増幅された後、送信
アンテナ21に供給され、そこから衛星(放送衛星また
は通信衛星)4(図1)に送出される。
【0025】図3は、FM変調器18に入力される信号
の周波数スペクトラムを表している。同図に示すよう
に、映像信号は約4.5MHzまでの周波数帯域を有し
ており、4相DPSK変調器16より出力される信号
は、5.727272MHzの周波数を副搬送波とする
信号となされている。即ち、映像信号と4相DPSK信
号とは、周波数多重されて伝送されることになる。
【0026】図4は、4相DPSK変調されたディジタ
ルチャンネルデータのフォーマット(Aモードにおける
フォーマット)を表している。同図に示すように、横6
4ビット、縦32ビットの、合計2048ビットのデー
タにより、1フレームのデータが構成されている。最初
の2ビット×32ビットの範囲には、フレーム同期信
号、制御信号およびレンジビット信号が記録されるよう
になされている。
【0027】1フレームのデータは1msの時間で伝送
されるため、伝送レートは2.048Mbpsとなる。
【0028】フレーム同期信号は、各フレームの同期を
取るための信号である。制御信号は、16ビットが1単
位とされ、表1に示すように、最初の1ビットは、Aモ
ードまたはBモードのいずれのモードであるのかを表し
ている。Bモードについては後述する。次の第2ビット
と第3ビットにより、テレビジョン音声信号(映像信号
に付随する音声信号)がステレオ信号であるのか、モノ
ラル1チャンネルの信号であるのか、モノラル2チャン
ネルの信号であるのかを表すようになされている。
【0029】また、第4ビットと第5ビットは、テレビ
ジョン音声以外に付加される付加信号がステレオ音声信
号であるのか、モノラル1チャンネルの音声信号である
のか、モノラル2チャンネルの音声信号であるのか、あ
るいはまた、音声以外の信号であるのかを表している。
第6ビット乃至第15ビットは、将来の使用のための拡
張ビットとされている。第16ビットは、音声出力を抑
圧するかしないかを表すための符号とされている。
【0030】
【表1】
【0031】表2は、第1乃至第5ビット、および第1
6ビットのより詳細な内容を表している。即ち、第1ビ
ットが0であるとき、モードがAであることを表し、1
であるとき、モードがBであることを表している。ま
た、第2ビットが0であり、第3ビットも0であると
き、テレビジョン音声信号がステレオであり、第2ビッ
トが0であり、第3ビットが1であるとき、テレビジョ
ン音声信号がモノラル2チャンネルの信号(図4のフォ
ーマット中の音声1と2に記録される)であることを表
している。また、第2ビットが1であり、第3ビットが
0であるとき、テレビ音声信号はモノラル1チャンネル
の信号(音声1に記録される)であることを表してい
る。第2ビットと第3ビットが両方とも1である状態
は、特に使用されていない。
【0032】また、第4ビットが0であり、第5ビット
も0であるとき、付加音声がステレオであることを表
し、第4ビットが0であり、第5ビットが1であると
き、付加音声がモノラル2チャンネルの信号(音声3と
4に記録される)であることを表している。さらに、第
4ビットが1であり、第5ビットが0であるとき、付加
音声がモノラル1チャンネルの信号(音声3に記録され
る)であることを表している。第4ビットと第5ビット
が両方とも1であるとき、伝送されるのは音声以外の信
号であることを表している。
【0033】さらに、第16ビットは、音声出力を抑圧
するとき1とされ、抑圧を解除するとき0とされる。
【0034】
【表2】
【0035】図4に示すように、最初の2×32ビット
の範囲の次の10×32ビットの範囲、およびそれに続
く10×32の3つの範囲には、それぞれ音声1乃至音
声4の音声データが記録されるようになされている。1
0×32ビットの各範囲には、音声データが32サンプ
ル分配置される。即ち、1サンプル当りのビット数は1
0ビットとされている。しかしながら、アナログ音声信
号は、1サンプル当り14ビットのディジタルデータに
変換される。このうち、有効桁の上位の10ビットが選
択され、1サンプルのデータとして伝送される。即ち、
図5に示すように、14ビットのデータのうちの有効桁
の上位10ビットのデータが選択されるため、その選択
される範囲(レンジ)は、5つある。最初の2×32ビ
ットの範囲に記録されるレンジビットは、この5個のレ
ンジのうちのどのレンジの10ビットであるのかを表し
ている。
【0036】Aモード時においては、この10×32ビ
ットの範囲に、1チャンネルの音声データを配置するよ
うにするのであるが、Bモード時においては、20×3
2ビットの範囲に1チャンネル分の音声データが配置さ
れるようになされる。即ち、Bモード時においては、よ
り高品位の音声データを伝送することができるようにな
されている。
【0037】音声4のデータの次には、15×32ビッ
トの範囲に、独立データチャンネルのデータが配置さ
れ、さらに最後の7×32ビットの範囲には、横方向の
誤り訂正符号(C1)が配置されている。
【0038】この図4に示す独立データチャンネルのデ
ータは、パケットを単位としてデータが伝送される。図
6は、このパケットのフォーマットを表している。同図
に示すように、1パケットは288ビットにより構成さ
れ、先頭の16ビットはヘッダとされ、それに続く19
0ビットに実質的なデータが配置され、最後の82ビッ
トに、パケットの誤り訂正符号(C1)が配置される。
16ビットのヘッダのうち、最初の5ビットは、サービ
ス識別符号とされ、残りの11ビットがサービス識別符
号の横方向の誤り訂正符号(チェックビット)(C1)
とされる。このサービス識別符号は、図11を参照して
後述するように、関連情報と新聞データの識別を行うた
めの符号などを含んでいる。
【0039】ヘッダ16のサービス識別符号としては、
5ビットが用意されているため、論理的には32種類の
サービスを識別することが可能である。しかしながら、
図7に示すように、5ビットの各ビットがすべて0であ
る場合は、ダミーパケットとして送出するデータが存在
しない場合の識別符号とされている。従って、実際に
は、残りの31種類の識別符号により、31種類のサー
ビスを識別することが可能となる。
【0040】図4に示した1フレーム分のデータは、図
8に示すように、9フレーム分集められ、これによりス
ーパフレームが構成される。1パケットのビット列は、
1スーパフレームのデータより構成される。
【0041】また、同図に示すように、各フレーム分に
おいて、データは、縦方向に順次伝送される。このた
め、バーストエラーは、図8において縦方向に発生する
ことになる。そこで、このバーストエラーに対して強く
するために、15×32ビットの範囲の独立データチャ
ンネルは、斜め方向に多重化が行われる。図8に示すよ
うに、独立データチャンネルの横方向の長さは15ビッ
トであるため、この斜めの方向は15通り存在する。図
6に示した288ビットよりなるパケットは、この各方
向に対応される。従って、独立データチャンネルには、
15通りの位置のパケット(15チャンネルのパケッ
ト)が存在することになる。このように、斜め方向に多
重化を行うことにより、各パケットを構成するデータを
インターリーブすることが可能となり、バーストエラー
に対して強くなる。
【0042】図9は、独立データチャンネルにおけるパ
ケットの構成を模式的に表している。同図に示すよう
に、15通りの各パケットのうちの1つのパケットに
は、図2に示した暗号化回路11が出力する関連情報が
割り付けられる。そして、残りの14個のパケットに
は、例えば各新聞社A乃至Iの新聞データ(データスク
ランブラ14より出力される新聞データ)を割り付ける
ことができる。但し、1つの新聞社において、複数のパ
ケットを同時に使用することも可能である。図9に示し
た実施例においては、関連情報として1つのパケットが
用いられ、新聞社A,B,Cの新聞記事データとして、
それぞれ2パケットずつが割り当てられている。
【0043】図10は、15通りのパケットの位置毎の
データを模式的に表している。同図に示すように、この
実施例においては、最初のパケットに関連情報が割り当
てられ、第2番目乃至第15番目の各パケットには、そ
れぞれ新聞社A乃至新聞社Iのデータが割り当てられて
いる。即ち、関連情報と新聞データA乃至Iが同時に各
家庭に伝送されることになる。
【0044】図11は、パケットのより詳細なフォーマ
ットを表してる。同図に示すように、288ビットより
なるパケットは、その最初の16ビットがヘッダとさ
れ、そこに関連情報や新聞データなどの識別データ(図
6におけるサービス識別データ)が配置される。ヘッダ
に続く190ビットには、関連情報あるいは新聞データ
が配置され、最後の82ビットに誤り訂正符号が配置さ
れる。
【0045】関連情報には、共通情報と個別情報の2種
類がある。共通情報の先頭には、共通情報であるのか、
個別情報であるのかを識別するための種類識別コードが
割り当てられる。その次には、新聞A,B,C,・・・
のいずれの新聞のデータであるのかを識別するための新
聞データ識別子が割り当てられている。さらにそれに続
く位置には、使用するパケット位置のデータが配置され
ている。即ち、上述した1乃至15のいずれの位置のパ
ケットのデータであるのかを表すコードが、ここに割り
当てられることになる。
【0046】さらに、その次には、スクランブルキーが
割り当てられている。このスクランブルキーが、後述す
るデータ受信装置6において受信され、図2のデータス
クランブラ14においてスクランブルされたデータが、
デスクランブル可能となる。
【0047】スクランブルキーの次には、放送開始時刻
と放送終了時刻がさらに割り当てられている。放送終了
時刻の次には、その他必要なコードを割り当てることが
可能となされている。
【0048】一方、個別情報には、その先頭に、種類識
別コードが割り当てられ、その次に受信装置IDが割り
当てられている。この受信装置IDは、例えば各家庭に
配置された図1の各データ受信装置6に対して割り当て
られるものである。この受信装置IDの次には、この受
信装置IDを有する契約者の契約内容が割り当てられて
いる。以下、受信装置IDとそれに対応する契約内容が
順次割り当てられている。
【0049】図10に示したように、最初のパケットに
割り当てられている関連情報が常に伝送されるため、受
信側においては、この関連情報をモニタすることによ
り、所定の新聞社のスクランブルキーや、その放送開始
時刻、終了時刻を検知することができる。また、共通情
報が送られていない所定の期間において、適宜伝送され
る個別情報に含まれる受信装置IDを有するデータ受信
装置が、その契約内容に符合する場合、所定の新聞社の
新聞データをダウンロードすることが可能となる。
【0050】一方、新聞データは、検索紙面のデータと
記事紙面のデータとに区分される。検索紙面のデータ
は、その最初にスタートコードが割り当てられている
(検索紙面a)。このスタートコードは、例えば新聞A
の新聞データが、ここから開始されることを表すもので
ある。スタートコードの次には、新聞データ識別子が配
置されている。この新聞データ識別子は、新聞社A,
B,C,・・・のいずれの新聞社のデータであるのかを
識別するためのコードである。この新聞データ識別子の
次には、検索紙面と記事紙面とを識別するための種類識
別コードが割り当てられている。さらに、その次には、
紙面識別データが割り当てられている。この紙面識別デ
ータは、例えば政治面、経済面、スポーツ面などの紙面
(ジャンル)を識別するものである。
【0051】紙面識別データの次には、見出し文が配置
され、さらにその次に、その見出し文の文字サイズとフ
ォント、さらにその位置データがそれぞれ配置される。
また、位置データの次には、その見出し文が縦書きであ
るのか、横書きであるのかを表すレイアウトデータが配
置されている。そして、さらにその次には、見出し文に
対応する詳細な記事が記載されている位置へアクセスす
るためのポインタが配置されている。
【0052】以上の検索紙面aは、最初のパケットのフ
ォーマットであるが、2番目以降のパケットにおいて
は、検索紙面bに示すようなフォーマットでよい。即
ち、このパケットにおいては、スタートコードと新聞デ
ータ識別子が省略されたものとなっている。
【0053】一方、新聞データのうちの記事紙面は、そ
の先頭に種類識別データが配置され、その次にレイアウ
トが配置されている(記事紙面a)。レイアウトの次に
は概要、そして、それに続いて詳細な記事の内容を表す
記事データが配置されている。概要あるいは記事データ
が長く、1パケット内に収容しきれない場合において
は、上述した記事紙面aに続いて、記事紙面bに示すパ
ケットが必要に応じて付加される。そして、記事データ
の終了位置には、エンドコードが付加される。
【0054】図12は、検索紙面と記事紙面を模式的に
表している。検索紙面は、図12(a)に示すように、
見出しだけが見えるように表示される。これに対して、
記事紙面は、同図(b)に示すように、見出しだけでな
く、それに続いて概要、さらに詳細な記事が見えるよう
に表示される。契約者は必要に応じて検索紙面の所定の
見出しを、例えばマウスなどによりクリックすることに
より、それを選択すると、その見出しに対応する概要と
記事が、図12(b)に示すように表示されるようにな
されている。
【0055】図13は、検索紙面と記事紙面の各パケッ
トの全体の配置を表している。同図に示すように、記事
紙面のパケットに先行して、検索紙面のパケットが配置
されており、各検索紙面のパケットには、対応する記事
紙面へアクセスすることを可能とするためのポインタが
配置されている。
【0056】以上のようなデータが、図1における放送
センタ3から衛星4に伝送され、衛星4から、さらに例
えば各家庭における受信者(契約者)に伝送される。各
家庭においては、室外装置5により受信された信号が、
所定の中間周波信号(IF信号)に変換される。このI
F信号は、データ受信装置6に入力される。データ受信
装置6により受信されたデータは、そこにおいて復調さ
れ、記録装置7に供給されて、例えばミニディスク(商
標)8などの記録媒体に記録される。使用者は、このミ
ニディスク8を、例えばポータブル端末器9に装着し、
受信したデータを検索紙面から検索し、必要な記事紙面
を表示させることができる。あるいはまた、記録装置7
に記録したデータを読み出して、必要に応じてテレビジ
ョン受像機10に出力し、表示させることができる。
【0057】図14は、データ受信装置6の構成例を示
している。同図に示すように、室外装置5より入力され
たIF信号は、BSチューナ32に供給されている。使
用者は、タイマ回路34に契約した新聞データの放送時
間を予めセットしておく。タイマ回路34はクロックを
内蔵しており、そのセットした時刻が到来したとき、C
PU、ROM、RAMなどよりなる処理回路35に信号
を出力する。
【0058】処理回路35は、タイマ回路34より信号
が出力されたとき、電源オン/オフコントロール回路3
6を制御し、電源回路37をオンさせる。これにより、
電源回路37から各部に電力が供給され、データ受信装
置6は動作可能状態となる。
【0059】また、このとき、処理回路35は、BSチ
ューナコントロール回路31を介してBSチューナ32
を制御し、契約した新聞社のデータが伝送されるチャン
ネルを選択させる。BSチューナ32は、入力されたI
F信号から、指令されたチャンネルの信号を復号し、デ
コーダ33に出力する。デコーダ33は、契約した新聞
データが含まれるパケット位置のデータをデコードす
る。処理回路35は、デコーダ33がデコードしたデー
タを、記録装置7の記録媒体駆動回路41を介して記録
媒体42に供給し、記録させる。この記録媒体42は、
例えばハードディスクにより構成される。あるいはま
た、処理回路35は、例えばミニディスク8により構成
される記録媒体に、記録媒体駆動回路43を介してデコ
ーダ33の出力を記録させる。
【0060】処理回路35は、所定の指令が入力された
とき、記録媒体42またはミニディスク8に記録された
データを再生させ、ビデオ回路38に供給し、ビデオ信
号に変換させる。ビデオ回路38より出力された信号
は、テレビジョン受像機10に出力され、表示される。
あるいはまた、図1を参照して説明したように、新聞デ
ータが記録されたミニディスク8を、ポータブル端末器
9に装着することにより、ポータブル端末器9において
新聞記事を見ることができる。
【0061】この場合、図12を参照して説明したよう
に、新聞データは、検索紙面と記事紙面とにより構成さ
れるので、最初に検索紙面(図12(a))を表示さ
せ、見出しを見て、必要な見出しを選択することによ
り、それに対応する記事紙面(図12(b))を表示さ
せることができる。従って、ポータブル端末器9やテレ
ビジョン受像機10の表示部が小さくとも、情報を効率
的に表示し、その中から所望のものを迅速に選択し、表
示させることができる。
【0062】タイマ回路34は、予め設定した所定の放
送終了時刻が到来したとき、処理回路35に信号を出力
する。このとき、処理回路35は、電源オン/オフコン
トロール回路36を介して電源回路37を制御し、各部
への電源供給を中止させる。これにより、新聞データの
ダウンロードが完了される。
【0063】尚、契約した新聞データの放送時間に、使
用者が他のチャンネルを受信している場合、処理回路3
5は、ビデオ回路38を介してチャンネル変更を促すメ
ッセージをテレビジョン受像機10に表示させる。ある
いは警告音を発生する。さらにまた、受信チャンネルを
強制的かつ自動的に変更することも可能である。
【0064】以上においては、使用者にデータ受信装置
6が動作する時刻を設定させるようにしたが、電源が入
っている状態のときに、関連情報に含まれている個々の
新聞データの放送開始時刻および放送終了時刻を用い
て、契約した新聞データの放送時間を予めタイマ回路に
自動的にセットするようにすれば、使用者がいちいちデ
ータ受信装置6が動作する時刻を設定することなく、デ
ータ受信装置6の電源がオフされている場合において
も、自動的に契約した新聞データを受信させるようにす
ることも可能である。
【0065】図15は、BSチューナ32とデコーダ3
3のより詳細な構成例を示している。室外装置5より入
力されたIF信号は、BSチューナ32のFM復調器7
1に入力される。FM復調器71には、BSチューナコ
ントロール回路31よりBSチューナ制御信号が入力さ
れている。FM復調器71は、このBSチューナ制御信
号に対応するチャンネルのIF信号を、ベースバンド信
号に復調し、映像信号/ディジタルチャンネル信号分離
回路72に出力する。映像信号/ディジタルチャンネル
信号分離回路72は、入力された信号から映像信号とデ
ィジタルチャンネル信号とを分離し、映像信号を、例え
ばテレビジョン受像機10に出力し、表示させる。
【0066】一方、映像信号/ディジタルチャンネル信
号分離回路72により分離されたディジタルチャンネル
信号は、4相DPSK復調器73に入力され、復調され
る。4相DPSK復調器73より出力された信号は、デ
ィジタルチャンネル信号分離回路74に入力され、そこ
で音声信号と独立データチャンネルの信号とに分離され
る。音声信号は、上述した映像信号に対応するものであ
る場合、テレビジョン受像機10に出力される。
【0067】一方、ディジタルチャンネル信号分離回路
74は、4相DPSK復調器73より入力された信号か
ら、独立データチャンネル信号を分離し、デコーダ33
の新聞データ/関連情報分離回路81に出力する。新聞
データ/関連情報分離回路81は、入力された信号か
ら、新聞データと関連情報とを分離し、新聞データをデ
ータデスクランブラ87に出力し、関連情報を復号回路
82に出力する。メモリ83には、このデコーダ33
(データ受信装置6)に割り当てられている受信装置I
Dが予め記憶されている。
【0068】復号回路82は、メモリ83に記憶されて
いる受信装置IDと一致する受信装置IDの契約内容が
関連情報として入力されてきたとき、その契約内容を契
約条件比較回路84に供給し、内蔵するメモリ84Aに
記憶させる。また、復号回路82は、関連情報(共通情
報)として伝送されてきたスクランブルキーを復号し、
オン/オフ切換回路85に出力する。
【0069】そして、その後、入力される関連情報か
ら、データ識別子を復号したとき、このデータ識別子が
復号回路82から契約条件比較回路84に供給される。
契約条件比較回路84は、入力されたデータ識別子を、
メモリ84Aに既に記憶されている契約内容と比較す
る。この契約内容には、予め契約されている新聞のデー
タ識別子が含まれている。契約条件比較回路84は、契
約料金未納、その他の禁止条件が契約内容に含まれてい
ない限り、メモリ84Aに記憶されているデータ識別子
と、復号回路82より供給されたデータ識別子とが一致
したとき、オン/オフ切換回路85をオン状態に切り換
える制御信号を出力する。これにより、復号回路82よ
り出力されたスクランブルキーが、オン/オフ切換回路
85を介してPN発生器86に供給される。
【0070】PN発生器86は、入力されたスクランブ
ルキーに対応して、疑似ランダム系列を発生する。デー
タデスクランブラ87は、このPN発生器86より供給
された疑似ランダム系列を利用して、新聞データ/関連
情報分離回路81より供給される新聞データをデスクラ
ンブルする。そして、このデスクランブルされた新聞デ
ータが記録装置7に供給され、上述したようにして、ミ
ニディスク8あるいはハードディスクとしての記録媒体
42に記録される。
【0071】図16は、記録装置7の他の構成例を示し
ている。この実施例においては、例えば光磁気ディスク
などよりなる記録媒体106が、記録媒体駆動回路10
5により駆動され、衛星4を介して伝送されてきたデー
タがそこに記録されるようになされている。また、この
記録媒体106に記録されたデータは、必要に応じて読
み出され、駆動回路107を介してメモリカード108
に転送、記憶されるようになされている。
【0072】CPU100は、ROM101に記憶され
ているプログラムに従って、上記した記録再生動作を制
御し、処理に当たって必要なデータをRAM109に記
憶させるようになされている。CPU100は、ROM
101、RAM103、タイマ回路104とともに、I
C102に形成されている。このRAM103には、記
録媒体106からメモリカード108へのデータの転送
回数を許容する最大値が記憶され、この最大値は、タイ
マ回路104を介してのみ書き込むことができるように
なされている。但し、この最大値をデクリメントするこ
とと、記憶値の読み出しは、CPU100が制御するこ
とができるようになされている。
【0073】ディスプレイ110は、CPU100に制
御され、メッセージ等を表示するようになされている。
【0074】次に、その動作について、図17のフロー
チャートを参照して説明する。CPU100は、最初に
ステップS1において、記録媒体106に記録されてい
るデータ(このデータは、衛星4を介して伝送されてき
たものを、データ受信装置6で受信したものである)を
メモリカード108へ転送し、書き込むことが指令され
たか否かを判定する。尚、このとき、転送すべきデータ
の日付(受信し、記録したときの日付)も指定される。
この指令が入力されていない場合においては、ステップ
S2に進み、この転送、書き込み以外の各種の処理を実
行する。
【0075】ステップS1において、転送、書き込みが
指令されたと判定された場合においては、ステップS3
に進み、衛星4を介して伝送されたデータが受信され、
記録媒体駆動回路105を介して記録媒体106に書き
込まれているか否かが判定される。記録媒体106に対
する書き込みが行われていないと判定されたとき、ステ
ップS4に進み、ディスプレイ110にエラーを表示さ
せる。即ち、例えば、「指定された指示データを受信し
ていません」のようなメッセージをディスプレイ110
に表示させる。
【0076】ステップS3において、データが受信され
ていると判定されたとき、ステップS5に進み、メディ
アのIDが正しいか否かを判定する。即ち、メモリカー
ド108が有するIDが、転送を許可する記録媒体とし
てのIDであるか否かを判定する。例えば、ROM10
1またはRAM109には、転送可能な(転送が許可さ
れている)記録媒体のIDが予め記憶されており、CP
U100は、装着されたメモリカード108のIDを駆
動回路107を介して読み出し、そのIDが、転送が許
可されている記録媒体のIDの中に含まれているか否か
を判定する。読み出されたIDが記録されているIDの
中に含まれていないと判定されたとき、ステップS6に
進み、転送可能なメディア(この実施例の場合、メモリ
カード)が装着されていない場合の処理を実行する。例
えば、CPU100は、ディスプレイ110に「適正な
メモリカードを装着して下さい」のようなメッセージを
表示させる。
【0077】ステップS5において、装着されたメモリ
カード108のIDが、転送、書き込みが許可されてい
るIDに含まれていると判定された場合、ステップS7
に進み、RAM103に記憶されている、転送、書き込
みの回数を表す変数Nを読み出し、その値が0であるか
否かを判定する。変数Nが0である場合、ステップS8
に進み、エラー表示を実行する。即ち、CPU100
は、ディスプレイ110に、例えば「すでに、NMAX
のデータの転送が行われました」のようなメッセージを
表示させる。これにより、使用者は、許可されている回
数だけ、既にデータの読み出しが行われたことを知るこ
とができる。
【0078】即ち、この場合においては、記録媒体10
6に記録したデータを既にNMAX回だけメモリカード1
08に読み出しているので、転送、書き込みを指令して
も、実行されないことになる。
【0079】ステップS7において、変数Nが0でない
と判定された場合においては、転送、書き込みの回数
が、まだNMAX回まで達していないことになる。そこ
で、この場合においては、ステップS9に進み、CPU
100は、記録媒体106に記録されているデータを読
み出させ、メモリカード108に転送、記憶させる。さ
らにまた、CPU100は、メモリカード108に転
送、記憶したデータを確認のために読み出させる。そし
てステップS10に進み、メモリカード108より読み
出したデータが正しいデータとなっているか否かを判定
する。メモリカード108にデータが正しく書き込まれ
ていないと判定されたとき、ステップS11に進み、メ
ディア書込不良の処理を実行する。即ち、CPU100
は、ディスプレイ110に、例えば「メモリカードが異
常です」のようなメッセージを表示させる。
【0080】ステップS10において、メモリカード1
08にデータが正しく書き込まれたと判定された場合に
おいては、ステップS12に進み、RAM103に記憶
されている変数Nを1だけデクリメントさせる。そして
ステップS13において、転送終了処理を実行する。即
ち、CPU100は、ディスプレイ110に、例えば
「転送が終了しました」のようなメッセージを表示させ
る。
【0081】以上のようにして、RAM103に記憶さ
れている回数NMAXだけ記録媒体106に記録されてい
るデータを、メモリカード108に転送、記憶させるこ
とができる。
【0082】RAM103には最初、このように、記録
媒体106からメモリカード108にデータを転送し、
書き込むことが許容されている回数NMAXが記憶されて
いるのであるが、この値のRAM103に対する書き込
みは、例えば図18のフローチャートに示すように実行
される。
【0083】最初にステップS21において、夜中の零
時であるか否かが判定される。即ち、例えば、1チップ
のマイクロコンピュータなどよりなるIC102は、タ
イマ回路104を内蔵しており、このタイマ回路104
は、常に計時動作を実行している。そして、夜中の零時
(00時00分)を計時したとき、RAM103に記憶
されている変数Nに、予め設定してある値NMAXを設定
させる。即ち、RAM103の所定のアドレスに、変数
Nとして、値NMAXが書き込まれる。また、このとき、
変数Nに対応して、変数DATEに、その時点における
日付が書き込まれる。NMAXは、例えば1または2とす
ることができる。
【0084】以上のようにして、RAM103には、変
数Nに、毎日夜中の零時になると、値NMAXが書き込ま
れることになる。従って、使用者は、上述した図17の
処理により、毎日NMAX回だけ、記録媒体106に記録
されているデータをメモリカード108に転送し、記憶
させることができる。
【0085】このように、RAM103の変数Nは、タ
イマ回路104が所定の時刻(この実施例の場合、00
時00分)を計時したとき、その都度、所定の値NMAX
に更新される。換言すれば、この変数Nは、デクリメン
トする場合を除き、CPU100が直接書き換えること
はできない。このため、記録媒体106に記録したデー
タを、メモリカード108に許可された回数以上転送
し、記憶させることができない。
【0086】図18の実施例においては、タイマ回路1
04が所定の時刻を計時したとき、変数Nが更新される
ようになされている。このため、例えば、タイマ回路1
04をリセットするなどして、RAM103の変数Nが
意図的に更新されてしまう恐れがある。そこで、例え
ば、図19のフローチャートに示すように、さらに所定
の条件が満たされるときにのみ変数Nに値NMAXを書き
込むようにすることができる。
【0087】即ち、この実施例においては、ステップS
25とステップS27において、図18のステップS2
1とステップS22における場合と同様の処理が実行さ
れる。そして、ステップS25とステップS27の間の
ステップS26においては、フラグFが1であるか否か
が判定され、フラグFが1である場合においてのみ、変
数Nが値NMAXに更新されるようになされている。
【0088】このフラグFは、図20乃至図22に示す
ような処理により、1または0にセットさせるようにす
ることができる。
【0089】図20の実施例においては、タイマ回路1
04の出力する時刻情報の連続性が判定されるようにな
されている。
【0090】即ち、最初にステップS31において、変
数Tに(t+1)がセットされる。変数Tは、時刻情報
の連続性を判定するための変数であり、変数tは、タイ
マ回路104が計時動作を行って出力する時刻情報のう
ちの時間に対応している。即ち、例えば、夜中の零時
(00時00分)においては、変数Tに値1がセットさ
れる。
【0091】次にステップS32に進み、正時、即ち、
1時00分、2時00分、3時00分などのように、0
0分が計時されるまで待機し、正時になったとき、ステ
ップS33に進み、変数Tと、正時における時刻の時間
に対応する変数tが等しいか否かが判定される。例えば
ステップS31において、00時00分に、変数Tに1
が設定されている場合においては、次の正時の時刻であ
る1時00分において、その時刻の時間に対応する変数
tが1に等しいか否かが判定される。
【0092】但し、このステップS33において、現在
時刻の時間に対応する値が0である場合、変数tは24
として処理される。
【0093】ステップS33において、変数Tと変数t
が等しいと判定された場合、ステップS34に進み、変
数Tが24と等しいか否かが判定される。変数Tが24
と等しくない場合、ステップS35に進み、変数Tが1
だけインクリメントされる。そして、再びステップS3
2に進み、正時になるまで待機する。
【0094】以上のステップS32乃至S35の処理が
繰り返し実行される結果、変数Tが1時間経過する毎に
1ずつインクリメントされる。同様に、タイマ回路10
4が正しく計時動作を実行しているとき、変数tも1ず
つインクリメントされる。従って、例えば00時00分
から23時00分までの24回の正時において、このス
テップS32乃至S35の処理が繰り返し実行される。
【0095】そして、24回、変数Tと変数tの比較が
行われ、24回とも両者が一致している場合、ステップ
S34からステップS36に進み、フラグFに1がセッ
トされる。
【0096】その後、ステップS31に戻り、変数Tに
(t+1)がセットされ(通常、00時00分にこの処
理が行われるため、T=1となり)、それ以降の処理が
再び繰り返される。
【0097】従って、タイマ回路104が1時から24
時(零時)までの各正時を順番に正しく計時したとき、
フラグFが1にセットされる。
【0098】これに対して、使用者がタイマ回路104
を手動調節するなどして、変数t(現在時刻)を所定の
値にセットすると、ステップS33において、変数Tと
変数tが一致しなくなる。このとき、ステップS37に
進み、フラグFに0がセットされる。その後、ステップ
S31に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0099】このように、この実施例においては、タイ
マ回路104が計時する時刻の時間に対応する数が、
1,2,3,・・・,23,24のように、順次インク
リメントされた場合においてのみ、フラグFに1がセッ
トされる。
【0100】このようにして、00時00分毎にセット
されるフラグFの状態が、図19のステップS26にお
いて判定され、フラグFが1にセットされている場合に
おいては、即ち、図20の実施例においては、時刻情報
が連続して得られている場合においては、変数Nが値N
MAXに更新されることになる。
【0101】図21は、フラグFをセットする他の実施
例を表している。この実施例においては、ステップS5
1において、タイマ回路104が出力する時刻情報の間
隔が正しい間隔であることを表す回数に対応する変数n
が、0に初期設定される。そしてステップS52におい
て、タイマ回路104が内蔵するクロック発生回路が出
力するクロックの計数が開始される。このクロックの計
数は、ステップS53において、正時の到来が検出され
るまで繰り返し実行される。
【0102】ステップS53において、正時の到来が検
出されたとき、ステップS54において、1時間の間に
計数したクロックの計数値Cと、予め設定した所定の基
準値とを比較する。クロックの計数値Cが、予め設定し
た基準値以上の値であるとき、ステップS55に進み、
変数nを1だけインクリメントする。ステップS54に
おいて、計数値Cが、予め設定した基準値より小さいと
判定されたとき、ステップS55の変数nをインクリメ
ントする処理はスキップされる。
【0103】次にステップS56において、現在の時刻
の時間が零時であるか否かが判定され、零時でない場合
において、ステップS57に進み、クロックの計数値C
を0にリセットした後、ステップS52に進み、再びク
ロックの計数を再開する。
【0104】上記したステップS54において、クロッ
クの計数値Cと比較される基準値には、1時間の間にク
ロックを正しく計数したとき得られる値か、またはそれ
に近くて、それより小さい値が設定されている。例え
ば、このクロックが1秒間に1回発生されるものであれ
ば、基準値は、3600か、それよりも若干小さい値に
設定される。
【0105】従って、ステップS52乃至S57の処理
を繰り返し実行することにより、1日24時間のうち、
タイマ回路104が計時した時刻の間隔が正しい間隔で
ある場合の回数が変数nにセットされる。この変数n
は、タイマ回路104が正しく動作している場合におい
ては、24時間毎に24となる。
【0106】そこで、ステップS56において、夜中の
零時が計時されたことが判定されたとき、ステップS5
8に進み、変数nが24と等しいか否かが判定される。
変数nが24と等しいとき、ステップS59に進み、フ
ラグFに1がセットされ、変数nが24と等しくないと
き、ステップS60に進み、フラグFに0がセットされ
る。
【0107】以上のようにして、この実施例において
は、タイマ回路104が計時する時刻情報の間隔が正し
いか否か判定され、正しい場合においては、フラグFに
1がセットされる。
【0108】図22は、フラグFをセットする他の実施
例を表している。この実施例においては、最初にステッ
プS81において、変数Tに、現在時刻の時間の値に対
応する値tに1を加算した値がセットされる。例えば、
現在時刻が零時である場合においては、変数Tに1がセ
ットされる。
【0109】次にステップS82に進み、タイマ回路1
04の内蔵するクロック発生回路が発生するクロックの
計数が開始される。このクロックの計数は、ステップS
83において、正時が計時されるまで継続される。
【0110】ステップS83において、正時が計時され
たとき、ステップS84に進み、変数Tと、現在時刻の
時間の値に対応する変数tが等しいか否かが判定され
る。変数Tと変数tが等しい場合、ステップS85に進
み、ステップS82で計数したクロックの計数値Cが、
予め設定した基準値以上であるか否かを判定する。計数
値Cが基準値以上である場合においては、ステップS8
6に進み、変数Cを0にリセットした後、ステップS8
7に進み、変数Tが24と等しいか否かを判定する。変
数Tが24と等しくない場合においては、ステップS8
8に進み、変数Tを1だけインクリメントする。そし
て、ステップS82に戻り、1時間分のクロックの数を
計数する動作を繰り返す。
【0111】以上のステップS82乃至S88の処理を
繰り返し実行することにより、タイマ回路104が計時
する時刻情報の連続性と間隔の両方が正しいか否かが判
定される。時刻情報が連続しており、かつ、各時刻情報
の間隔が正しい間隔である場合においては、24時間経
過したタイミングにおいて、変数Tが24に設定され
る。この場合、ステップS87からステップS89に進
み、フラグFに1がセットされる。
【0112】これに対して、ステップS84において、
変数Tが変数tと等しくないと判定されるか、あるい
は、ステップS85において、計数値Cが基準値より小
さいと判定された場合、ステップS90に進み、フラグ
Fに0がセットされる。
【0113】以上のようにして、この実施例において
は、タイマ回路104が出力する時刻情報の連続性と間
隔が、両方とも正常である場合においてのみフラグFに
1がセットされる。
【0114】以上、図17乃至図22に示した処理は、
IC102が内蔵するROMに記憶されているプログラ
ムを、やはりIC102に内蔵されているCPUが実行
することにより行われる。このプログラムを変更するこ
とは、一般的には容易ではないから、データの転送、記
録回数を、確実に制限することができる。
【0115】以上、本発明を新聞データを伝送する場合
を例として説明したが、雑誌、書籍、その他のキャラク
タデータを伝送する場合に、本発明は応用することが可
能である。さらにまた、キャラクタデータ以外に、イメ
ージデータや音声データを同時に伝送することも可能で
ある。
【0116】
【発明の効果】以上の如く本発明のデータ書込装置によ
れば、計時手段の出力する時刻情報と、第3の記憶手段
に記憶されている転送回数に対応して、第1の記憶手段
から第2の記憶手段へのデータの転送を制御するように
したので、第1の記憶手段に書き込んだデータが必要以
上に転送、記録されることを抑制することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ書込装置を適用するデータ放送
システムの構成を示す図である。
【図2】図1の放送センタ3の構成例を示すブロック図
である。
【図3】図2のFM変調器18へ入力されるデータのス
ペクトラムを説明する図である。
【図4】図2のディジタルチャンネル信号多重化回路1
5におけるディジタルチャンネルデータのフォーマット
を説明する図である。
【図5】図4のフォーマットにおけるレンジビットを説
明する図である。
【図6】独立データチャンネルのパケットのフォーマッ
トを説明する図である。
【図7】図6のヘッダの機能を説明する図である。
【図8】独立データチャンネルにおける斜め方向多重方
式を説明する図である。
【図9】図8の独立データチャンネルのパケットに記録
されているデータを説明する図である。
【図10】独立データチャンネルを構成するパケット位
置を説明する図である。
【図11】パケットの詳細なフォーマットを説明する図
である。
【図12】検索紙面と記事紙面とを説明する図である。
【図13】検索紙面と記事紙面の関係を説明する図であ
る。
【図14】図1におけるデータ受信装置6の構成例を示
すブロック図である。
【図15】図14のBSチューナ32とデコーダ33の
より詳細な構成を示すブロック図である。
【図16】図1における記録装置7の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図17】図16のCPU100の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図18】図16のCPU100の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図19】図16のCPU100の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図20】図19のステップS26におけるフラグFを
設定する処理の例を示すフローチャートである。
【図21】図19のステップS26におけるフラグFを
設定する他の処理の例を示すフローチャートである。
【図22】図19のステップS26におけるフラグFを
設定するさらに他の処理の例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 大型計算機 2 ワークステーション 3 放送センタ 4 衛星 5 室外装置 6 データ受信装置 7 記録装置 8 ミニディスク 9 ポータブル端末器 10 テレビジョン受像機 100 CPU 101 ROM 102 IC 103 RAM 104 タイマ回路 106 記録媒体 108 メモリカード 110 ディスプレイ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04H 1/00 - 3/00 H04H 7/00 - 9/00 H04N 7/16 - 7/173 G06F 12/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段により記憶された前記データを転送
    する転送手段と、 前記転送手段により転送された前記データを記憶する第
    2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段へのデータ
    の転送回数を記憶する第3の記憶手段と、 計時動作を行い、時刻情報を出力する計時手段と、 前記計時手段により出力された時刻情報が、所定の条件
    を満たすか否かを判定する判定手段と、前記第3の記憶手段に記憶されている転送回数に対応し
    て、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段へのデ
    ータの転送を制御する制御手段と、 前記判定手段により前記所定の条件が満たされていると
    判定された場合、前記第3の記憶手段に記憶されている
    前記転送回数を、前記計時手段により計時された時刻情
    報に基づいて、所定の時刻に定期的に書き換える書き換
    え手段とを備えることを特徴とするデータ書込装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記計時手段が出力す
    る時刻情報の連続性を判定し、 前記制御手段は、その転送が、前記第3の記憶手段に記
    憶されている転送回数の範囲内である場合において、前
    記判定手段が前記時刻情報が連続していることを判定し
    たとき、前記第1の記憶手段から第2の記憶手段へのデ
    ータの転送を許容することを特徴とする請求項1に記載
    のデータ書込装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記計時手段が出力す
    る時刻情報の間隔を判定し、 前記制御手段は、その転送が、前記第3の記憶手段に記
    憶されている転送回数の範囲内である場合において、前
    記判定手段が前記時刻情報の間隔が所定の基準値より大
    きいことを判定したとき、前記第1の記憶手段から第2
    の記憶手段へのデータの転送を許容することを特徴とす
    る請求項1に記載のデータ書込装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記計時手段が出力す
    る時刻情報の連続性と間隔を判定し、 前記制御手段は、その転送が、前記第3の記憶手段に記
    憶されている転送回数の範囲内である場合において、前
    記判定手段が前記時刻情報が連続しており、かつ、その
    間隔が所定の基準値より大きいことを判定したとき、前
    記第1の記憶手段から第2の記憶手段へのデータの転送
    を許容することを特徴とする請求項1に記載のデータ書
    込装置。
  5. 【請求項5】 前記データは、記事データを含むことを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のデータ書
    込装置。
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