JP3291895B2 - トリハロメタン除去装置付浄水器 - Google Patents

トリハロメタン除去装置付浄水器

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JP3291895B2
JP3291895B2 JP04127194A JP4127194A JP3291895B2 JP 3291895 B2 JP3291895 B2 JP 3291895B2 JP 04127194 A JP04127194 A JP 04127194A JP 4127194 A JP4127194 A JP 4127194A JP 3291895 B2 JP3291895 B2 JP 3291895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリハロメタンを除去
できるトリハロメタン除去装置付浄水器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】我国においては、河川や地下水を安全な
水道水として利用するため各地の浄水場においていろい
ろな薬品を添加処理して各家庭や事業所等に供給してい
る。ところが近年水源となっている河川や地下水の水質
が悪化しており、大量の水を短時間の内に急速に処理す
る必要が増し、塩素を大量に添加している。従って水道
水がカルキ臭いだとか、おいしくないだとかの声を各家
庭や事業所等で聞くことが多くなった。カルキ臭さを解
消しおいしい水を確保する必要から、各家庭や事業所等
では10数年前から活性炭を内蔵した浄水器が利用され
るようになってきている。そして現在では活性炭だけで
はなく、非常に微小なゴミ等も取り除くことのできる中
空糸膜を組み合わせた浄水器が一般的となっている。し
かし微小なゴミはとれるようになってはきたものの新た
な問題が生じてきた。すなわち浄水場で急速処理するた
め、十分処理しきれなかったフミン質等の有機物が水道
水中に混入し、これが塩素と反応して発ガン物質である
トリハロメタン発生させるという問題である。ここでい
トリハロメタンとはクロロホルムやブロモジクロロメ
タン等の低沸点有機ハロゲン化合物を指称するものであ
る。そして浄水器を使うと次のような問題が生じること
も報告されている。すなわち、こうしたトリハロメタン
は浄水器の活性炭に一旦吸着されても再度脱離すること
があり、場合によってはこれが濃縮された形で浄水中に
混入するため、平均的な水道水よりも高い濃度でこれら
が検出される場合があるという問題である。
【0003】このトリハロメタンの除去方法には、大別
して、活性炭等による吸着除去方法と、曝気等による大
気分散方法がある。活性炭等による吸着除去方法は、浄
水場の処理工程で用いられ、大規模な処理施設を必要と
する方法である。大量の水を処理できる長所がある反
面、除去能がすぐに低下するという欠点がある。次に曝
気等による大気分散法は、処理水を空気と接触させるこ
とによって、水中のトリハロメタンを空気中に揮発分散
して除去する方法である。この方法は装置が簡単なこと
やメンテナンスフリーの点で有効であるが、空気との接
触時間を大きくしなければ除去能が上がらないため、除
去能を上げるために時間がかかりすぎるという欠点を有
している。
【0004】浄水器では活性炭等が内蔵されているか
ら、上記の通りトリハロメタンは当然吸着される。しか
しながら大規模な処理施設で再生しながら使用するのと
違ってすぐに除去能が低下し、再生処理をしない限り永
続的なトリハロメタンの除去を図ることはできない。そ
こで従来、浄水器において大気分散法を用いてトリハロ
メタンを除去するという技術が提案されている(特開平
5−146776号公報)。図6(a)はこの従来の浄
水器の全体図、図6(b)はこの従来の浄水器の噴霧ノ
ズル断面図である。図6(a)、図6(b)に示すよう
にこの従来技術は浄水器からの出口に噴霧ノズル31を
設け、浄水器で吸着する以外に水道水を噴霧させてトリ
ハロメタンを揮発させるものである。ただ常に噴霧ノズ
ル31からの吐出が必要かというとそうではなく、飲料
するときのように噴霧させてトリハロメタンを揮発させ
た方がよい場合と、とくに噴霧させなくともよい場合が
ある。そこでこの先行技術においては切り替えコック3
2を回転させることにより、噴霧の必要の有無に応じて
切り替え選択ができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来技術
は、飲料水を必要とするときに図6(b)記載のように
噴霧ノズル31の周りの切り替えコック32を回動し切
り替える必要があり、その場所を手で触らなければなら
ず不衛生であった。というのは活性炭層で残留塩素を取
り除かれたことにより、噴霧ノズル31の周りの水は殺
菌力の低下した状態となっているからである。またこの
従来技術は構造上部品点数が多く、製造、組立上問題の
残るものであった。さらに切り替えコック32の噴出孔
が噴霧ノズル31の噴出口33上を回動して孔を開閉す
るものであるから、設計上どうしても孔が小さくなり全
体的に流出速度が高くなるものであった。しかも子供や
老人でも切り替えコック32をスムーズに回動できるよ
うにしようとすると、ガタついたり周囲からの漏れが発
生し、これをきつくするとスムーズに回動できないとい
った問題もあった。
【0006】そこで本発明は、これら従来の問題点を解
決するためのものであって、衛生的で噴出口から離れた
ところで操作でき、噴霧しないときには適度な吐出圧で
吐出でき、部品点数が少なく、製造、組立にすぐれた
リハロメタン除去装置付浄水器を提供することを目的と
する。
【0007】また本発明は、ワンタッチで誰にも操作で
きるトリハロメタン除去装置付浄水器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のトリハロメタン
除去装置付浄水器は、浄水器本体と、該浄水器本体から
吐出された浄水を噴霧する噴霧ノズルとそのままストレ
ートに吐出する吐水部が併設された浄水吐出部を備えた
トリハロメタン除去装置付浄水器であって、浄水吐出部
には、切り替え弁室内に2つのボールを収容するととも
に、噴霧ノズルと吐水部部の上部を該2つのボールで選
択的に閉塞して切り替える切り替え部材が設けられたこ
とを特徴とする。
【0009】また本発明のトリハロメタン除去装置付浄
水器の切り替え部材は、外部から操作できる弁棒を備え
ているのが好ましい。
【0010】さらにこの切り替え部材は、噴霧ノズル入
口を閉塞できる第1のボールと、吐水部入口を閉塞でき
る第2のボールを備え、切り替え弁本体に設けられたボ
ール切り替えフックの回動によって噴霧ノズル入口また
は吐水部入口を択一的に閉塞するのが適当である。
【0011】また本発明のトリハロメタン除去装置付浄
水器は、浄水吐出部を一体成形するのが望ましい。
【0012】さらに弁棒に駆動モータを接続し、この駆
動モータを始動させるタッチスイッチを設けるのが適当
である。
【0013】
【作用】本発明のトリハロメタン除去装置付浄水器は、
噴霧ノズルと吐水部を併設しているから、噴霧しないと
きには適当な吐出圧で吐出できる。切り替え弁室内に2
つのボールを収容するとともに、この2つのボールで噴
霧ノズルと吐水部の上部を選択的に閉塞するから、切り
替え弁室とボールで簡単に切り替えることができる。
【0014】また回動操作可能な弁棒を備えているた
め、噴霧ノズルから離れた位置で操作することができ衛
生的である。
【0015】そして切り替え部材は、第1のボールと第
2のボールを備え、切り替え弁本体に設けられたボール
切り替えフックの回動によって噴霧ノズル入口または吐
水部入口を択一的に閉塞するから、ボールで簡単に切り
替えることができる。
【0016】また浄水吐出部を一体成形しているので、
製造、組立が容易になる。さらに弁棒に駆動モータを設
け、タッチスイッチで操作できるから、取り扱いが非常
に容易となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明のトリハロメタン除去装置付浄
水器の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の一実施例におけるトリハロメタン
除去装置付浄水器の浄水ストレート時の切り替え部材要
部側断面、図1(b)は本発明の一実施例におけるトリ
ハロメタン除去装置付浄水器の浄水噴霧時の切り替え部
材要部側断面、図2は本発明の一実施例におけるトリハ
ロメタン除去装置付浄水器の浄水ストレート時の切り替
え部材要部縦断面、図3は本発明の一実施例における
リハロメタン除去装置付浄水器の本体ケースを外した全
体図、図4(a)は本発明の一実施例におけるトリハロ
メタン除去装置付浄水器の駆動レバーの説明図、図4
(b)は本発明の他の実施例におけるトリハロメタン
去装置付浄水器の駆動モータの説明図、図5は本発明の
一実施例における通水量とトリハロメタンの除去率の関
係図である。
【0018】図1(a)、図1(b)、図2、図3にお
いて、1は水スイッチケース、2は水道水等の原水が供
給される原水供給口、3は浄水吐出部、4は噴霧ノズ
ル、5は噴霧ノズル4と浄水通路の中心線を平行にして
併設された吐水部である。この浄水吐出部3は、噴霧ノ
ズル4と吐水部5の2つをABS樹脂で一体成形するこ
とで形成されている。噴霧ノズル4は先細の円錐状孔6
と先端通路7をもち、円錐状孔6の上流側には円筒状通
路が形成されている。円錐状孔6の頂角は30゜〜45
゜程度が適当である。ところで先端通路7の長さLをL
/D=1.0〜1.4程度、好ましくは1.2程度にな
るように選択しないと噴霧の広がりに問題が出てくる。
ここでDは噴霧ノズル6の先端通路7の内径である。L
/Dを1.4より大きくすると、通常の1Kgf/cm2の水
圧のもとで、噴霧の飛沫が45゜以上の広い範囲に広が
り使用上望ましくないし、L/Dが1.0より小さいと
トリハロメタンの除去率が低下する。というのはこのL
が小さいと噴出流があまり飛沫化されなくなり、空気と
の接触が小さくなるからである。なお円錐状孔6の頂角
は30゜〜45゜程度の値であれば噴霧の広がりにはそ
れほど影響を与えない。この噴霧の広がりは水圧が1Kg
f/cm2増すごとに5゜程度広がっていくので、場所によ
ってはこの点も考慮して設定する必要がある。ところで
円筒状通路の中には旋回用案内板8が設けられている。
この旋回用案内板8は、中央に立設した分流板と、この
両側にそれぞれ設けられた旋回案内片とから構成されて
いる。この両側の旋回案内片は傾斜角が逆になるよう設
定され、分流された浄水は図1(a)、図1(b)記載
のように反対側に55゜程度曲げられ、旋回を開始する
ようになっている。このように噴霧ノズル入口17から
入った浄水は、ここで旋回を与えられ、噴霧ノズル4の
先端通路7から吐出され噴霧される。これによって浄水
中に含まれたトリハロメタンが揮発し除去されることに
なる。しかも本実施例においては噴霧ノズル4の先端よ
り上位置に複数の空気孔9を設けている。ここから空気
が供給され、噴霧ノズル4のジェットポンプ作用で空気
と浄水とが強く混合され、空気と浄水との接触が著しく
進み除去能を向上させるものである。吐水部5には、吐
水部入口18から吐水部5中程にかけて整流板10が形
成されている。この整流板10は、噴霧しない場合にス
トレートな水を提供することができるように設けられて
いるものである。
【0019】続いて11、12はSUS製のボール、1
3は切り替え弁本体、14は切り替え弁本体13に形成
された三角柱状のボール切り替えフック、15は断面く
の字状ボール押えである。これらは切り替え部材を構成
する。断面くの字状ボール押え15の中央には位置決め
用にピンが立設されている。これらは強度と吸水性が小
さいという点からポリフェニレンサルファイト(PP
S)で形成されている。切り替え弁本体13の背面から
弁棒19が伸びて、端部にこれを外部から回動操作する
レバー23が設けられている(図4(a)参照)。16
は切り替え弁ケースであり、この実施例の場合水スイッ
チケース1と一体に形成されている。なお本体ケース3
4は、水スイッチケース1、連結管ケース26等をカバ
ーするもので、上下2つのケースからなり、最終的に取
り付けられる。ボール11は噴霧ノズル入口17の上に
形成された弁座に嵌合して、噴霧ノズル4を閉塞するこ
とができる。またボール12は吐水部入口18の上部に
形成された弁座に嵌合して、吐水部5を閉塞することが
できるものである。いま噴霧ノズル入口17がボール1
1によって閉塞されているとする。飲料水を飲みたいと
きにはレバー23を回してボール切り替えフック14を
回動させ、噴霧ノズル入口17を閉塞しているボール1
1をここから押し上げるとともに、ボール12が断面く
の字状ボール押え15の作用と水圧の作用によって吐水
部入口18の弁座に嵌合する。このとき吐水部5が閉塞
され、噴霧ノズル4が使用可能状態になる。浄水をスト
レートで吐出したいとき逆方向にレバー23を回動する
と、ボール切り替えフック14が回動してボール12の
嵌合を解き、断面くの字状ボール押え15の作用と水圧
の作用でボール11が噴霧ノズル入口17を閉塞するこ
とになる。このとき吐水部5が使用可能状態となる。こ
の実施例においてはこのようにボール11、12で切り
替えるから簡単に切り替えることができる。またボール
11、12で弁座を閉塞してシールするから、シールが
確実なものとなる。
【0020】さて切り替え弁本体13は、一体成形した
切り替え弁ケース16に収容されている。切り替え弁ケ
ース16はその下部に浄水吐出部3を取り付けられてい
る。そしてこれらと後述する連結管ケース26によって
ボール11、12を収容する切り替え弁室が形成され
る。従って製造、組立が従来例と比較して容易である。
図4(a)に示すように本体ケース34の上部には水道
水等の原水が流れ込む原水供給口2が形成されており、
その直下には浄水カートリッジ22を通さないで直接使
用するときの原水出口21が設けられている。水スイッ
チケース1の切り替え弁ケース16側から切り替え弁本
体13の弁棒19が、水スイッチケース1内部を伸びて
反対側でレバー23に連結されている。ところで20は
熱水防止機構である。集合住宅等で使われる湯水混合栓
を有している場合には、熱水が浄水器に誤って流れ込む
場合があり、この熱水が浄水器内の浄水カートリッジ2
2を劣化させるということが発生する。そこでこれを防
止するためこの実施例においては熱水防止機構20を設
けている。熱水防止機構20には、図示はしないが内部
に形状記憶合金製の付勢体とバイアス力を与えるバイア
スバネを取り付けた流路切り替え弁が設けられている。
使用されることの多い浄水のときには水温が低いため、
この流路切り替え弁は付勢体の縮みとバイアスバネの作
用によって浄水カートリッジ22に接続されるカートリ
ッジ導入管24と原水供給口2とを連通し、熱水出口管
を閉鎖する。しかし誤って熱水が熱水防止機構20に到
達すると、形状記憶合金製の付勢体がバイアスバネに打
ち勝って伸びてカートリッジ導入管24を遮断し、原水
供給口2と熱水出口管を連通する。従って熱水は浄水カ
ートリッジ22に入ることなく、熱水出口管から外部へ
捨てられることになる。
【0021】カートリッジ導入管24は、浄水カートリ
ッジ22から浄化のすんだ吐出流が吐出されるカートリ
ッジ吐出管25と2本平行に併設されている。そしてこ
の2つはボール11、12を収容した切り替え弁ケース
16の端面を覆った蓋部分と一体になって連結管ケース
26を形成している。カートリッジ吐出管25は浄水を
ボール11、12を収容した切り替え弁室内に導入し、
この室内と噴霧ノズル4と吐水部5のいずれか一方がボ
ール11、12によって接続されて吐出される。カート
リッジ導入管24及びカートリッジ吐出管25は、これ
ら2つの管との嵌合接続口を形成した浄水カートリッジ
ケース27に接続される。この浄水カートリッジケース
27は内部に活性炭層を内蔵させた浄水カートリッジ本
体28と螺合され、全体として浄水カートリッジ22を
構成する。浄水カートリッジ本体28には活性炭層のほ
か中空糸膜部も設けられ、微小なごみまで除去できるよ
うになっている。上記した各構成の配置は、この実施例
の浄水器を非常にコンパクトにさせるものである。
【0022】さてこのように構成された本実施例におけ
る水の流れについて説明する。浄水を必要とするとき、
原水供給口2から水道水等の原水が導入される。もし原
水をそのまま使用したいときには、レバー23を回して
原水出口21から吐出させればよい。このとき原水をス
トレートでも出せるし、噴霧させることもできる。浄水
を得たいときにはこのレバー23の切り替えによって原
水は原水供給口2から熱水防止機構20に送られる。原
水は低い温度であるため、熱水防止機構20から連結管
ケース26に形成されたカートリッジ導入管24へ送ら
れる。次にこの原水は浄水カートリッジ22に導かれ
る。浄水カートリッジ本体28内には活性炭層が形成さ
れており、原水は浄化される。活性炭が飽和するまで
リハロメタンが吸着される。続いて活性炭層の奥に形成
された中空糸膜部に浄水は送られ、ここで微小なごみや
バクテリア等が取り除かれて再び浄水カートリッジケー
ス27に戻り、カートリッジ吐出管25に排出される。
浄水となった水は切り替え弁ケース16の切り替え弁室
内へ導入される。ここでもし浄水を飲料水として使用し
たいときのように、浄水からトリハロンメタン等を除去
したい場合であれば、レバー23を噴霧ノズル4を利用
する位置(図4(a)参照)に回動して噴霧させればよ
い。またもしトリハロメタンを除去する必要のない場合
には、レバー23を逆に回動して吐水部5を利用する位
置(図4(a)参照)を選択し、吐出させればよい。こ
のときストレートな浄水が得られる。
【0023】さて本実施例のトリハロメタンの除去能に
ついて説明する。図5は水温20℃、水圧1Kgf/cm2
トリハロメタンの濃度100ppbの条件で、活性炭層と
中空糸膜部をもつ浄水器のみを使用した場合と、本実施
例の活性炭層と中空糸膜部をもつ浄水器と併せて吐水部
5を使用した場合を測定したものである。浄水器だけの
場合は、1000リットルを越えたあたりでトリハロメ
タンの除去率がほとんど0%に低下しており、この後こ
れが回復することはない。しかし本実施例の場合100
0リットルを越えるあたりで25%程度にまで除去能が
落ちるものの、25%程度をずっと維持しているのが分
かる。このように本実施例によれば、非常に簡単な機構
トリハロメタンを最低でも25%程度取り除くことが
できるものである。なお、残留フミン質等の有機物と塩
素が反応するのは、活性炭層内と、活性炭層を通過した
後、中空糸膜部内と中空糸膜部を流過した後でも行わ
れ、トリハロメタンがここでも発生する可能性があるの
で、本実施例の噴霧ノズル4は一層効果的にトリハロメ
タンを除去できるものである。このほか活性炭の再生か
交換を定期的に行えば活性炭層の作用と合わさってトリ
ハロメタンをさらに確実に取り除くことができる。この
実施例の場合浄水カートリッジ22は使い捨てであるか
ら、この浄水カートリッジ22を定期的に交換すれば本
実施例の効果と合わさって効果的なトリハロメタンの除
去が実現できるものである。
【0024】次に本発明のトリハロメタン除去装置付浄
水器の他の実施例について図面を参照しながら説明す
る。図4(b)に示すように水スイッチケース1の切り
替え弁ケース16側から切り替え弁本体13の弁棒19
が、内部を伸びて反対側で減速装置を介して駆動モータ
30に接続されている。電動モータのほか、超音波モー
タであってもよい。これは超音波振動を回転運動に変換
するもので、駆動トルクの強いものである。いいかえる
ならこの実施例は図4(a)のレバー23を手動で操作
するのに代えて駆動モータ30を設置したものである。
さらに駆動モータ30を始動するため水スイッチケース
1の前面にタッチスイッチが設けられている。また図示
はしないが駆動モータ30の駆動用の小電源が本体ケー
ス34内に収容されている。小電源としては、電池によ
るものや、AC電源をDC電源に変換するものなどが適
当である。この他の構成は図1の実施例と変わりがな
い。実施例1の場合はレバー23を手動で回動したが、
この実施例の場合はタッチスイッチを押すことにより駆
動モータ30を回転させる。タッチスイッチを押せばよ
いだけであるから、子供や老人であっても簡単に噴霧ノ
ズル4を回動することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明のトリハロメタン除去装置付浄水
器は、噴霧ノズルと吐水部を併設しているから、噴霧し
ないときには適当な吐出圧で吐出できる。切り替え弁室
内に2つのボールを収容するとともに、この2つのボー
ルで噴霧ノズルと吐水部部の上部を切り替えるから、切
り替え弁室とボールで簡単に切り替えることができる。
【0026】また外部から操作できる弁棒を備えている
ため、噴霧ノズルから離れた位置で操作することができ
衛生的である。そして切り替え部材は、噴霧ノズル入口
を閉塞できる第1のボールと、吐水部入口を閉塞できる
第2のボールを備え、切り替え弁本体に設けられたボー
ル切り替えフックの回動によって噴霧ノズル入口または
吐水部入口を択一的に閉塞するものであるから、ボール
とボール切り替えフックで簡単に切り替えることができ
るし、シールが確実なものとなる。
【0027】また浄水吐出部を一体成形しているので、
製造、組立が容易になる。さらに弁棒に駆動モータを設
け、タッチスイッチで操作できるから、取り扱いが非常
に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の一実施例におけるトリハロメタン除去装
置付浄水器の浄水ストレート時の切り替え部材要部側断
面図 (b)本発明の一実施例におけるトリハロメタン除去装
置付浄水器の浄水噴霧時の切り替え部材要部側断面図
【図2】本発明の一実施例におけるトリハロメタン除去
装置付浄水器の浄水ストレート時の切り替え部材要部縦
断面図
【図3】本発明の一実施例におけるトリハロメタン除去
装置付浄水器の本体ケースを外した全体図
【図4】 (a)本発明の一実施例におけるトリハロメタン除去装
置付浄水器の駆動レバーの説明図 (b)本発明の他の実施例におけるトリハロメタン除去
装置付浄水器の駆動モータの説明図
【図5】本発明の一実施例における通水量とトリハロメ
タンの除去率の関係図
【図6】 (a)従来の浄水器の全体図 (b)従来の浄水器の噴霧ノズル断面図
【符号の説明】
1 水スイッチケース 2 原水供給口 3 浄水吐出部 4、31 噴霧ノズル 5 吐水部 6 円錐状孔 7 先端通路 8 旋回用案内板 9 空気孔 10 整流板 11、12 ボール 13 切り替え弁本体 14 ボール切り替えフック 15 断面くの字状ボール押え 16 切り替え弁ケース 17 噴霧ノズル入口 18 吐水部入口 19 弁棒 20 熱水防止機構 21 原水出口 22 浄水カートリッジ 23 レバー 24 カートリッジ導入管 25 カートリッジ吐出管 26 連結管ケース 27 浄水カートリッジケース 28 浄水カートリッジ本体 30 駆動モータ 32 切り替えコック 33 噴出口 34 本体ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−31266(JP,A) 特開 平5−228469(JP,A) 特開 平5−169053(JP,A) 実開 平7−17385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/28 C02F 1/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄水器本体と、該浄水器本体から吐出され
    た浄水を噴霧する噴霧ノズルとそのままストレートに吐
    出する吐水部が併設された浄水吐出部を備えたトリハロ
    メタン除去装置付浄水器であって、 前記浄水吐出部には、切り替え弁室内に2つのボールを
    収容するとともに、前記噴霧ノズルと前記吐水部の上部
    を該2つのボールで選択的に閉塞して切り替える 切り替
    え部材が設けられたことを特徴とするトリハロメタン
    去装置付浄水器。
  2. 【請求項2】前記切り替え部材は、外部から操作できる
    弁棒を備えていることを特徴とする請求項1記載のトリ
    ハロメタン除去装置付浄水器。
  3. 【請求項3】前記切り替え部材は、噴霧ノズル入口を閉
    塞できる第1のボールと、吐水部入口を閉塞できる第2
    のボールを備え、切り替え弁本体に設けられたボール切
    り替えフックの回動によって前記噴霧ノズル入口または
    前記吐水部入口を択一的に閉塞することを特徴とする請
    求項1または2記載のトリハロメタン除去装置付浄水
    器。
  4. 【請求項4】前記浄水吐出部を一体成形した請求項1〜
    3のいずれかに記載のトリハロメタン除去装置付浄水
    器。
  5. 【請求項5】前記弁棒に駆動モータを接続し、前記駆動
    モータを始動させるタッチスイッチを設けたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のトリハロメタン
    除去装置付浄水器。
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