JP3290825B2 - 両頭研削装置および方法 - Google Patents

両頭研削装置および方法

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JP3290825B2 JP20615294A JP20615294A JP3290825B2 JP 3290825 B2 JP3290825 B2 JP 3290825B2 JP 20615294 A JP20615294 A JP 20615294A JP 20615294 A JP20615294 A JP 20615294A JP 3290825 B2 JP3290825 B2 JP 3290825B2
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両頭研削装置および方法
に関し、例えば、圧電素子に代表されるようなセラミッ
クス部品や、自動車の歯車部品等の板状、あるいは柱状
である材料を両面同時研削するのに用いられる
【0002】
【従来の技術】近時、圧電素子のような厚みが0.5m
m以下のセラミックス部品は、スライシングマシンを用
いて薄片状に成形される。この成形後のセラミックス部
品は必要な電気特性を発揮するように両面加工される。
従来、この両面加工には図3に示すような両頭研削装置
aが用いられている。
【0003】この両頭研削装置は、例えば図3の(a)
に示すように、パーツフィーダaから供給されるワーク
bを、ガイドローラrにてエンドレスベルト状に張設し
たスルーフィーダcに有する図3の(b)に示すような
保持孔kに受入れて、上下のガイドd、eの案内のもと
に、上下に対向する一対の砥石f、g間に導入して両面
加工に供し、上下の砥石f、gを出た加工後のワークb
は、今1つの上下のガイドh、iの案内の基に所定距離
さらに搬送し、この上下ガイドh、iを外れた時点で容
器jに自然落下して回収されるようにしている。
【0004】これによって、薄膜状、柱状をした各種の
材料の両面研削を同時に達成することができる。なお、
ワークbが厚み0.1mm〜0.2mm程度の薄いもの
である場合、スルーフィーダcには金属のベルト等を用
い、ワークbの両面研削ができるように前記ワークbの
厚みよりも小さな厚みに設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
ガイドローラrにより張設されたスルーフィーダcは、
各部での微小な伸縮が集積した揺れや垂れが生じやす
く、上下の砥石f、gと接触して双方が徒に磨耗して寿
命が短くなったり、ワークbを安定した搬送状態で上下
の砥石f、gによる両面加工に供しにくく十分な加工精
度が得られないと云った問題がある。しかも、ワークb
がスルーフィーダcの保持孔kから抜け出て、スルーフ
ィーダcと砥石fや砥石gとの間に挟まると云ったこと
により、適正に加工されず、場合によっては、上下の砥
石f、g間を無理に通り抜けようとして、ワークbや砥
石f、gが損傷してしまうこともある。特に、下砥石g
等が図3の(b)に示す仮想線の状態から実線の状態に
磨耗したようなとき、下ガイドeと下砥石gとの間に段
差sができて、スルーフィーダcと下砥石gとの間の隙
間が拡大するので、下ガイドeから下砥石gにワークb
が移載されるときに、ワークbが保持孔kから抜け出て
スルーフィーダcと下砥石gとの間に落ち込みやすくな
るので、前記問題が頻繁に生じる。
【0006】本発明は、上記従来のような問題を解決す
ることを課題とし、薄膜状のワークでも安定して相対向
する砥石間での両面加工が行える両頭研削装置および方
を提供することを主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の両頭研削装置
は、上記のような目的を達成するために、キャリアの保
持孔に嵌め入れられて搬送されるワークを上下のガイド
により案内して、上下に対向する一対の砥石間に導入し
両面加工に供するようにした両頭研削装置において、薄
板状のキャリアの外周部を展張状態に保持する剛体ホル
ダと、砥石の微少切り込みを行う微少切り込み機構と、
ワークを案内するガイドと、加工後のワークの厚みを計
測する計測手段と、この計測手段での計測情報を基に、
微少切り込み機構を働かせるワークの加工厚みの制御
と、切り込み制御される砥石に対するガイドの前記砥石
微少切り込み分の位置調節とを行う制御手段と、を備え
ことを主たる特徴とするものである
【0008】この場合、前記砥石の摩耗状態によるレベ
ル変化を検出するレベルセンサを備え、前記制御手段が
レベルセンサの検出情報に応じてガイドの位置調節も行
のが好適である。
【0009】本発明の両頭研削方法は、上記のような目
的を達成するために、薄板状で外周部を剛体ホルダによ
り展張状態に保持されたキャリアの保持孔にワークを嵌
め入れて搬送し、この搬送するワークを上下のガイドに
より案内して、上下に対向する一対の砥石間に導入し両
面加工に供する両頭研削方法において、加工後のワーク
の厚みを計測した計測情報を基に、砥石の微少切り込み
調整をしてワークの加工厚みを制御し、微少切り込み制
御した砥石に対しガイドを位置調節するのに併せ、砥石
の摩耗状態によるレベル変化の検出情報に応じてガイド
を位置調節することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の両頭研削装置の主たる特徴の上記構成
では、キャリアの保持孔に嵌め入れて搬送されるワーク
を上下のガイドにより案内して、上下に対向する一対の
砥石間に導入し両面加工に供する場合、薄板状のキャリ
アが外周部にて剛体ホルダで展張状態に保持されている
ことにより、各部の伸縮が蓄積しての揺れや垂れはなく
特に外周部で高い剛性を示し、この外周部に保持孔を設
けてワークを保持して搬送することにより、保持孔によ
る搬送に薄板状キャリアの揺れや垂れの影響を無くせる
とともに、キャリアの回転も前記剛体ホルダを介した支
持によって安定したものとなるので、薄板状のキャリア
を利用して薄膜状のワークを搬送するときでも、ワーク
の上下の砥石間に脱落やキャリアと砥石間への挟み込み
等のトラブルなく確実にかつ安定した状態で搬送して加
工に供し、加工が高精度に安定して達成されるようにす
ることができる。また、キャリアのワーク搬送部である
外周部が特に剛性の高い揺れや垂れのない安定したもの
であることにより、キャリアが上下の各砥石と接触して
磨耗し合うようなことも解消する。
【0011】特に、制御手段が、ワークの加工厚みに関
する計測手段による計測情報を基に微少切り込み機構を
働かせて、砥石の微少切り込み量を調整するのでワーク
の加工厚みを常に一定に保つことができるのに併せ、ガ
イドを砥石の微少切り込み調整分だけ位置調節するの
で、砥石の微少切り込み調整によってもガイドとの間に
段差ができず、ワークの安定した供給とこれによる高精
度な加工とを保証することができる。この場合、さら
に、砥石の摩耗状態によるレベル変化の検出情報に応じ
てガイドの位置調節も行うようにすることにより、砥石
の微少切り込み調整によらない摩耗によるレベル変化に
よっても、砥石とガイドとの間に段差ができないので、
ワークの安定した供給とこれによる高精度な加工とを保
証することができる。
【0012】本発明の両頭研削方法の特徴によれば、上
記本発明の両頭研削装置の機能を実現し、同様な作用を
発揮することができる。
【0013】
【実施例】本発明の両頭研削装置について幾つかの実施
例を示しながら以下具体的に説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施例としての両頭
研削装置を示している。この装置は図に示すように、キ
ャリア1の保持孔2に嵌め入れて搬送されるワーク3を
上下のガイド4、5により案内して、上下に対向する一
対の砥石6、7間に導入し両面加工に供するようにして
いる。
【0015】キャリア1は薄板状で、これを外周部に配
した例えば上下一対の環状の剛体ホルダ8a、8b間に
て、太鼓の革のように遠心方向に展張した状態で挟み付
けて保持してある。下側の剛体ホルダ8bの下面には取
付環8cが結合され、この取付環8cと、基板21上に
固定した支持環22との間に例えばクロスローラベアリ
ング10を利用した回転支持機構9を設けて、キャリア
1を剛体ホルダ8a、8bを介し回転できるように支持
し、取付環8cの下部外周に設けたギヤ23に、例えば
モータ24に直結した駆動ギヤ25を噛み合わせて、モ
ータ24によりキャリア1を回転駆動できるようにして
あり、キャリア1の外周部に設けた保持孔2にワーク3
を保持して、キャリア1の回転により前記搬送を行う。
上下ガイド4、5は通常キャリア1の砥石6、7が位置
している部分、および上下からワーク3を供給し、取り
出す部分を除いた範囲に設けられる。
【0016】ここで、キャリア1の保持孔2に嵌め入れ
て搬送されるワーク3を上下のガイド4、5により案内
して、上下に対向する一対の砥石6、7間に導入し両面
加工に供するのに、薄板状のキャリア1が外周部にて剛
体ホルダ8a、8bで展張状態に保持されていることに
より、各部の伸縮が蓄積しての揺れや垂れはなく特に外
周部で高い剛性を示し、この外周部に保持孔2を設けて
ワーク3を保持して搬送することにより、保持孔2によ
る搬送に薄板状キャリア1の揺れや垂れの影響を無くせ
るとともに、キャリア1の回転が前記剛体ホルダ8a、
8bを介した支持により安定したものとなるので、薄板
状のキャリア1を利用して薄膜状のワーク3を搬送する
ときでも、ワーク3の上下の砥石6、7間への脱落やキ
ャリア1と砥石6、7間への挟み込み等のトラブルなく
確実にかつ安定した状態で搬送して加工に供し、加工が
高精度に安定して達成されるようにすることができる。
また、キャリア1のワーク搬送部である特に外周部が剛
性の高い揺れや垂れのない安定したものであることによ
り、キャリア1が上下の各砥石6、7と接触して磨耗し
合うことも解消し、耐久性が向上して前記高精度な加工
を長期に保証することができる。
【0017】もっとも、キャリア1を外周部で展張状態
に保持する剛体ホルダ、およびこの剛体ホルダを介した
キャリア1の回転支持構造、キャリア1の回転駆動機構
の具体的構成は本実施例に限定されるものではなく、種
々に設計することができる。
【0018】なお、上下の砥石6、7は回転駆動される
スピンドル12、13の先端に設けられ、図示しない上
下位置調節機構によって従来同様に相互の間隔がワーク
3の加工厚みに合わせて設定できるようにされている。
したがって、ワーク3を所望の加工厚みに加工できる。
本実施例では上下の砥石6、7双方が高さ調節されるよ
うな形式のものを採用しているが、本発明は上方の砥石
6のみが高さ調節されるものにも適用できる。
【0019】本実施例ではさらに、前記各砥石6、7の
磨耗状態によるレベル変化をそれぞれに対応して設置し
たレベルセンサ31、32により検出し、この砥石6、
7のレベルに対応する上下ガイド4、5のレベルを前記
レベルセンサ31、32によるレベル検出情報を基に手
動で合わせる砥石・ガイド位置調節手段33を備えてい
る。
【0020】砥石・ガイド位置調節手段33が手動であ
っても、これの操作によって、砥石6、7のレベルに、
この砥石6、7に対応するガイド4、5のレベルを合わ
せることにより、砥石6、7のレベルが磨耗等により変
化してもこの砥石6、7との間に段差ができるのを防止
するので、このような段差によりワーク3がキャリア1
の保持孔2から脱落したりキャリア1と砥石6、7との
間に挟まったりするようなことを確固に防止することが
できる。
【0021】本実施例の場合、砥石・ガイド位置調節手
段33は、下ガイド5についてはこれの被ガイド軸35
を基板21に設けたスライド軸受34によって上下摺動
できるように支持するとともに、この被ガイド軸35を
基板21との間で上方に付勢するばね36を働かせると
ともに、被ガイド軸35の下端に取り付けたマイクロメ
ータヘッド37の位置規制突子37aが基板21の下面
に当接して、被ガイド軸35を介した下ガイド5の高さ
レベルを、位置規制突子37aのマイクロメータ方式で
の微小な突出量調節によって微細に設定できるようにし
てある。また上ガイド4についてはこれに取付たスライ
ドアーム38をボール入りの精密直進ガイド39により
上下摺動できるように支持するとともに、スライドアー
ム38を今1つのマイクロメータヘッド41の位置規制
突子41aによって下方より受止め、上ガイド4のレベ
ルを位置規制突子41aのマイクロメータ方式での微小
な突出量調節によって微細に設定できるようにしてあ
る。
【0022】したがって、レベルセンサ31、32の検
出レベル情報に基づく上下ガイド4、5の前記レベル調
節を、それぞれのマイクロメータヘッド37および41
の位置規制突子37a、41aの突出量の微小調節によ
って微小に精密に行えるので、磨耗等によってレベルが
微小に変化する砥石6、7に、これに対応するガイド
4、5のレベルを正確に一致させることができる。
【0023】もっとも、マイクロメータヘッド等の砥石
・ガイド位置調節手段33の位置調節部材をモータ等の
自動駆動手段に連結し、レベルセンサ31、32の検出
レベル情報に応じて前記自動駆動手段を働かせるように
制御すると云ったことにより、上下ガイド4、5のレベ
ルを対応する砥石6、7のレベルに自動的に一致させる
ようにすることもできる。また上下の砥石6、7の一方
のみを他方側に近づける位置調節によって、ワーク3を
所定の加工厚みに両面加工することができ、この場合も
本発明の範疇に属する。
【0024】さらに、砥石6、7のレベル検出の具体的
方式や、上下ガイド4、5の上下位置調節機構は、本実
施例のものに限られることはなく、種々に設計すること
ができる。
【0025】図2は本発明の第2の実施例としての両頭
研削装置を示している。本実施例の装置は、図に示すよ
うに砥石6、7の微小切り込みを上方の砥石6について
のみ行う微小切り込み機構51と、加工後のワーク3の
厚みを計測する計測手段52と、この計測手段52での
計測情報を基に、微小切り込み機構51を働かせるワー
ク3の加工厚みの制御と、切り込み制御される砥石6に
対応するガイド4の前記砥石微小切り込み分の砥石・ガ
イド位置調節手段33を介した位置調節とを行う制御手
段64を備えた点で第1の実施例と異なっている。
【0026】この異なった点のみ以下説明し、第1の実
施例と重複する説明は省略する。微小切り込み機構51
はモータ50により駆動されるボールねじ53に勾配カ
ム54を螺合させるとともに、勾配カム54の斜面54
aにスピンドル12に設けたカムフォロア55を受止
め、モータ50で適宜に駆動するボールねじ53により
勾配カム54を微小量ずつ後退させることで、スピンド
ル12を微小量ずつ下動させて上砥石6の微小切り込み
を自在に行えるようにしてある。
【0027】砥石・ガイド位置調節手段33は、第1の
実施例の場合と異なり上ガイド4についてだけ設けてあ
り、モータ56によって駆動されるボールねじ57に、
上ガイド4に取り付けたスライドアーム38を螺合さ
せ、モータ56で適宜に駆動するボールねじ57により
スライドアーム38を微小量ずつ下動させることで、上
ガイド4を微小量ずつ下動させて上砥石6の微小切り込
み量分だけ下動させ、微小切り込み制御される上砥石6
のレベルに、上ガイド4のレベルを常に一致させられる
ようにしてある。
【0028】加工後のワーク3は、吸引ノズル等を利用
したアンローダ58により、キャリア1からピックアッ
プして取り出し、搬送コンベア59に移載して所定位置
に搬送され処理されるようにしてあるが、この搬送コン
ベア59の途中に前記計測手段52が設けられている。
計測手段52は搬送コンベア59にて搬送される加工後
のワーク3が上下一対のセンサ52a、52b間を通過
するときの離間間隔等によって、加工後のワーク3の加
工厚みを計測するようにしている。もっとも、どのよう
な方式でこの計測を行ってもよいのは勿論である。
【0029】制御手段64はマイクロコンピュータ等を
利用し、計測手段52からの計測情報をメータ61によ
り確認できるようにしてあるほか、計測情報をもとに前
記2つのモータ50、56を動作制御し、前記の砥石6
の微小切り込み制御と、これに伴う上ガイド4の位置調
節とを達成する。
【0030】このように、制御手段64が、ワーク3の
加工後の厚みに関する計測手段52による計測情報を基
に砥石6の微小切り込み機構51を働かせて、ワーク3
の加工厚みが所定通りになるように砥石6のレベルを砥
石6の磨耗等に対応して微調整するので、ワーク3の所
定の加工厚みを常時確保することができるのに併せ、制
御手段64はさらに前記計測情報を基に微小切り込み調
整した砥石6に対応するガイド4の高さを調節するの
で、前記所定の加工厚みを確保するための砥石6の微小
切り込み調整によってこれに対応するガイド4との間に
段差ができるのを防止し、ワーク3の安定した供給とこ
れによる高精度な加工とを保証することができる。
【0031】この砥石の微小切り込み量の調節と、これ
に対応したガイドの位置調節機能とを下の砥石7と下の
ガイド5とに適用することができるし、上下の砥石6、
7と上下のガイド4、5とに同時に適用するようにもで
きる。
【0032】しかも本実施例のこのような機構を第1の
実施例に併用することもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明の両頭研削装置の主たる特徴によ
れば、薄板状のキャリアが外周部にて剛体ホルダで展張
状態に保持されていることにより、各部の伸縮が蓄積し
ての揺れや垂れはなく特に外周部で高い剛性を示し、こ
の外周部に保持孔を設けてワークを保持して搬送するこ
とにより、保持孔による搬送に薄板状キャリアの揺れや
垂れの影響を無くせるとともに、キャリアの回転も前記
剛体ホルダを介した支持によって安定したものとなるの
で、薄板状のキャリアを利用して薄膜状のワークを搬送
し両頭研削装置での両面加工に供するときでも、ワーク
の上下の砥石間に脱落やキャリアと砥石間への挟み込み
等のトラブルなく確実にかつ安定した状態で搬送して加
工に供し、加工が高精度に安定して達成されるようにす
ることができる。また、キャリアのワーク搬送部である
外周部が特に剛性の高い揺れや垂れのない安定したもの
であることにより、キャリアが上下の各砥石と接触して
磨耗し合うようなことも解消し、耐久性が向上して前記
高精度な加工を長期に保証することができる。
【0034】特に、制御手段が、ワークの加工厚みに関
する計測手段による計測情報を基に微少切り込み機構を
働かせて、砥石の微少切り込み量を調整するのでワーク
の加工厚みを常に一定に保つことができるのに併せ、ガ
イドを砥石の微少切り込み調整分だけ位置調節するの
で、砥石の微少切り込み調整によってもガイドとの間に
段差ができず、ワークの安定した供給とこれによる高精
度な加工とを保証することができる。この場合、さら
に、砥石の摩耗状態によるレベル変化の検出情報に応じ
てガイドの位置調節も行うようにすることにより、砥石
の微少切り込み調整によらない摩耗によるレベル変化に
よっても、砥石とガイドとの間に段差ができないので、
ワークの安定した供給とこれによる高精度な加工とを保
証することができる。
【0035】本発明の両頭研削方法の特徴によれば、上
記本発明の両頭研削装置の機能を実現し、同様な作用を
発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての両頭研削装置の
主要構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例としての両頭研削装置の
要部を示す断面図である。
【図3】従来の両頭研削装置の主要構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 キャリア 2 保持孔 3 ワーク 4、5 ガイド 6、7 砥石 8a、8b 剛体ホルダ 9 回転支持機構 21 基板 24 モータ 31、32 レベルセンサ 33 砥石・ガイド位置調節手段 51 微小切り込み機構 52 計測手段 64 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−79597(JP,A) 特開 平6−31621(JP,A) 実開 平2−53351(JP,U) 実開 昭61−169562(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 7/17 B24B 49/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアの保持孔に嵌め入れられて搬送
    されるワークを上下のガイドにより案内して、上下に対
    向する一対の砥石間に導入し両面加工に供するようにし
    た両頭研削装置において、 薄板状のキャリアの外周部を展張状態に保持する剛体ホ
    ルダと、砥石の微少切り込みを行う微少切り込み機構
    と、ワークを案内するガイドと、加工後のワークの厚み
    を計測する計測手段と、この計測手段での計測情報を基
    に、微少切り込み機構を働かせるワークの加工厚みの制
    御と、切り込み制御される砥石に対するガイドの前記砥
    石微少切り込み分の位置調節とを行う制御手段と、を備
    えたことを特徴とする両頭研削装置。
  2. 【請求項2】 砥石の摩耗状態によるレベル変化を検出
    するレベルセンサを備え、前記制御手段はレベルセンサ
    の検出情報に応じてガイドの位置調節も行うことを特徴
    とする請求項1に記載の両頭研削装置。
  3. 【請求項3】 薄板状で外周部を剛体ホルダにより展張
    状態に保持されたキャリアの保持孔にワークを嵌め入れ
    て搬送し、この搬送するワークを上下のガイドにより案
    内して、上下に対向する一対の砥石間に導入し両面加工
    に供する両頭研削方法において、 加工後のワークの厚みを計測した計測情報を基に、砥石
    の微少切り込み調整をしてワークの加工厚みを制御し、
    微少切り込み制御した砥石に対しガイドを位置調節する
    のに併せ、砥石の摩耗状態によるレベル変化の検出情報
    に応じてガイドを位置調節することを特徴とする両頭研
    削方法。
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