JP3290285B2 - フイルム・キャリア - Google Patents

フイルム・キャリア

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JP3290285B2
JP3290285B2 JP06436794A JP6436794A JP3290285B2 JP 3290285 B2 JP3290285 B2 JP 3290285B2 JP 06436794 A JP06436794 A JP 06436794A JP 6436794 A JP6436794 A JP 6436794A JP 3290285 B2 JP3290285 B2 JP 3290285B2
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film carrier
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明はフイルム(ネガフイルムまたは
ポジフイルム),とくに複数駒の絵が長手方向に配列さ
れた長尺のネガフイルムをその一端から挿入する,また
は抜取るタイプのフイルム・キャリア(フイルム・ホル
ダ)に関する。
【0002】
【背景技術】この種のフイルム・キャリアは挿脱される
フイルムの両側を案内するための直線状のガイドをその
両側に備えている。また,フイルム・キャリアに保持さ
れたフイルムの一駒がのぞむ窓がフイルム・キャリアに
形成されている。この窓を通してフイルムの一駒の絵
が,撮像素子(CCD等)を備えた電子カメラにより撮
影される。撮影により得られた映像信号が表示装置に与
えられ,フイルムの一駒の絵の再生画像がその表示画面
に現われる。
【0003】一方,通常のカメラに用いられるネガフイ
ルムには12枚,24枚,36枚撮り用等のものがあるが,こ
れらはいずれも巻回された状態で保管されている。撮影
後,現像されたフイルムは一定長さ(通常,6駒の絵を
含む長さ)に切断され,シースに入れられる。これらの
通常のネガフイルムの他に100 駒分またはそれ以上の長
さをもつ業務用の長尺ネガフイルムがある。この長尺ネ
ガフイルムは現像後も巻回された状態で保管される。
【0004】このような通常のフイルムおよびそれより
も長い長尺フイルムは,その幅方向に,裏(乳剤面側,
現像された絵が現われている)が凹に,表が凸に反って
いることが多い。このような幅方向に反ったフイルムを
フイルム・キャリアに挿入すると,その幅方向の中央部
分(凸に反った表面の最も出張った部分)がフイルム・
キャリアの面と接触し,フイルム面に傷がつきやすいと
いう問題がある。
【0005】他方,近年,いわゆるパノラマ撮影が可能
なカメラ(またはレンズ付フイルム)が普及しつつあ
る。パノラマ撮影ではフイルムの幅方向の両側部分が遮
光される。したがって現像後に得られたネガフイルムに
おいて,パノラマ撮影駒の絵は縦方向(フイルムの幅方
向)の幅が狭くなっており(横方向の長さは通常の撮影
により得られた駒と同じである),駒の両側の感光され
なかった部分が透明の状態(フイルム・ベースの薄茶色
を帯びて)で残る。このようなフイルムを撮影して表示
装置上に表示するとかなり見苦しいものとなる。
【0006】そこで,パノラマ撮影により得られたフイ
ルム専用のフイルム・キャリアが望まれるところである
が,そうすると通常の撮影により得られたフイルム用
と,パノラマ撮影により得られたフイルム用の2種類の
フイルム・キャリアが必要となる。
【0007】
【発明の開示】この発明は,幅方向に反りのあるフイル
ムであってもフイルムを傷つけるおそれのないフイルム
・キャリアを提供するものである。
【0008】この発明はまた,通常撮影駒とパノラマ撮
影駒とに兼用できるフイルム・キャリアを提供するもの
である。
【0009】この発明はさらに,パノラマ撮影駒を撮影
して表示装置に表示するときに忠実に再生することがで
きるようにすることを目的とする。
【0010】この発明による反りを直す機能をもつフイ
ルム・キャリアは,長手方向に挿入されるフイルムの両
側を直線状に案内する案内部材が両側に形成され,この
案内部材の少なくとも一端部に,フイルムの幅方向の反
りを矯正するための,上記直線案内方向に対して傾斜し
かつフイルムを上,下から緩く挟む矯正案内路が形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】フイルム・キャリアは1枚のプレートの両
側に案内部材を設けたものでもよいし,2枚のプレート
により構成してもよい。
【0012】フイルムが幅方向に反っていたとしても,
このフイルムが案内部材にそって挿入されていく過程
で,案内部材の傾斜部分から直線状部分に移るときに,
フイルムがその長手方向にわずかに曲げられることによ
り,フイルムが反りと反対方向に反り返してほぼ平坦と
なる。したがって,フイルムの一部がフイルム・キャリ
アに接触して傷つくことが未然に防止できる。また,フ
イルムは平坦になっているからこれを撮像して得られる
再生画像も歪みのない正確なものとなる。
【0013】この発明による通常撮影駒とパノラマ撮影
駒とに兼用できるフイルム・キャリアはフイルムを保持
するフイルム・キャリアの一面に,通常駒用窓とパノラ
マ駒用窓とが,その長手方向に並べて形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】通常駒用窓とパノラマ駒用窓とが形成され
ているから,フイルムまたは駒に応じていずれか一方の
窓を用いることにより,1つのフイルム・キャリアで通
常撮影駒とパノラマ撮影駒との両方に使用できる。
【0015】この発明によるパノラマ撮影駒に適したフ
イルム・キャリアは,フイルムを保持するフイルム・キ
ャリアの一面にパノラマ駒用窓が形成され,少なくとも
このパノラマ駒用窓のフイルムの幅方向に相当する両側
部分が,照明光で照明された状態で撮影されたときに白
または黒以外の濃度と色で再生される光透過率および色
を有しかつ拡散面に形成されているものである。
【0016】パノラマ駒用窓の両側部分も撮影され,表
示装置に表示される。この両側部分は再生されたときに
中間的な色を生じさせるものであるから,表示装置の自
動利得制御回路が正常に働き,忠実なパノラマ撮影駒の
画像の再生が可能である。また,拡散面となっているか
ら色むらも発生しない。
【0017】
【実施例】図1はフイルム・キャリア(ネガフイルム・
キャリア)を裏側からみた斜視図であり,通常撮影によ
り得られた駒をもつフイルムが挿入される様子を示して
いる。図2は図1のフイルム挿入口部分の拡大斜視図で
ある。
【0018】図3はフイルム・キャリアを表側からみた
斜視図であり,パノラマ撮影により得られた駒をもつフ
イルムが挿入される様子を示している。
【0019】図4(A) は図1のIV−IV線にそう断面図,
(B) はその一部の拡大図である。図5は図1のV−V線
にそう拡大断面図である。
【0020】図6(A) ,(B) はそれぞれ表側プレートお
よび裏側プレートの内面を示す斜視図である。
【0021】さらに図7から図10はフイルム・キャリア
の構成を正確に表現したものである。
【0022】これらの図を参照して,フイルム・キャリ
ア1は表側プレート10と裏側プレート20とから構成され
ている。これらの両プレート10と20は超音波溶着,その
他の方法により相互に接着されている。
【0023】表側プレート10はフイルムFの3〜4駒分
の長さ部分が収まる程度に長く形成され,その両端部は
円弧状に切欠かれている(切欠きを10aで示す)。表側
プレート10の両側部分においてその内面には補強兼接合
用のリブ12が形成されている。これらのリブ12の内側
に,左右に2条ずつフイルム・ガイド用のリブ11が形成
されている。フイルム・ガイド用リブ11は左右両端部を
除いてリブ12よりもわずかに高さが低い。フイルム・ガ
イド用リブ11はその両端部付近において両端に向って滑
らかに傾斜して高さが高くなり(傾斜部分を11aで示
す),両端でリブ12よりもわずかに高い状態で平坦とな
っている。
【0024】表側プレート10の中央部分には,通常駒用
窓13とパノラマ駒用窓14とがその長手方向に並んで形成
されている。通常駒用窓13の幅(プレート10の幅方向に
おける長さ)は,通常撮影によって得られるフイルム上
の駒の幅にほぼ等しく,パノラマ駒用窓14の幅はパノラ
マ撮影によって得られるフイルム上の駒の幅にほぼ等し
い。これらの窓13,14はいずれも六角形に形成されてい
る。すなわち,窓13,14の幅方向の辺は,窓の中央部で
窓の長さが最も長くなるように傾斜した2つの斜辺によ
って形成されている。これは,フイルム・キャリア1に
挿入されるフイルムFの先端が窓にひっかからずにスム
ーズに進行するようにするためである。窓13,14の長さ
はフイルムFの各駒の長さと同程度またはそれ以上につ
くられている。
【0025】これらの窓13,14の両側にスリット15が形
成されている。これらのスリット15はフイルム・キャリ
ア1に挿入されたフイルムFの駒のうち,これらの窓1
3,14にのぞむ位置にある駒の駒番号(フイルムFの両
側,すなわちパーフォレーションの外側に表わされてい
る)が外から見えるようにするためである。これらのス
リット15の位置で,リブ11のうち外側のリブは内側に迂
回している。
【0026】さらに,表側プレート10の外面においてそ
の両側の位置に全長にわたって高さの非常に低いキャリ
ア・ガイド(一種のレール)が形成されている。
【0027】裏側プレート20もまた長く形成され,その
両端部は円弧状に切欠かれている(この切欠きを20aで
示す)。裏側プレート20にもまた,その内面において,
その両側に補強兼接合用リブ22が形成されている。これ
らのリブ22の内側に,左右に2条ずつフイルム・ガイド
用のリブ21が形成されている。フイルム・ガイド用リブ
21はリブ22よりもわずかに高さが低い。裏側プレート20
のフイルム・ガイド用リブ21が終端している部分の先端
部は先端にいくにつれて肉厚が薄くなる方向に傾斜して
いる(この傾斜面を21aで示す)。
【0028】裏側プレート20は好ましくは乳白色の材料
で形成され,その外面は拡散面となっている。これは,
後述することから分るように,光源からの光を拡散させ
てフイルムFを照明するためである。
【0029】表側プレート10の窓13,14が形成されてい
る部分に対応する裏側プレート20の部分は二段にわたっ
てわずかに厚さが厚くなっている。第一段の肉厚部分23
Aは2つの窓13,14をほぼ覆う大きさであり,第二段の
肉厚部分23Bは窓13,14の中央部分に対応している。
【0030】後述する電子的ビューア等の撮像装置に設
けられた光源からの光はその中心部分で光強度が最も高
く,周囲にいくほど光強度が低くなるような光強度分布
をもっていることが多い。フイルム・キャリア1内に挿
入されたフイルムFをほぼ均一な光強度分布をもつ光で
照明できるように,裏側プレート20の肉厚を窓13,14の
中央部に対応する部分ほど厚くすることにより,光源か
らの光の強度分布(光強度むら)を補正している。
【0031】裏側プレート20の外面において,両側には
その全長にわたってキャリア・ガイド(高さの低いレー
ル)26が形成されている。また,これらのレール26上に
位置決め用突起27が形成されている。
【0032】両プレート10,20の外面に形成されたガイ
ド16,26は後述する電子的ビューアのキャリア差込口に
フイルム・キャリア1をスムーズに挿入できるようにす
るもので,これらのガイド16,26の表面は滑らかになっ
ている。また,位置決め用突起27は,電子的ビューアに
挿入されたフイルム・キャリア1の窓13または14を電子
的ビューアの撮像位置に丁度位置決めできるようにする
ためのものである。
【0033】このような表,裏両プレート10,20はそれ
らのリブ12,22が接合するように結合されている。フイ
ルム・ガイド用リブ11と21との間にはわずかな間隙30が
形成され,この間隙30に沿ってフイルムFの両側部分
(パーフォレーションの部分およびその外側部分)が案
内される。フイルム・キャリア1内において,両側のリ
ブ11,12の内側,すなわちフイルム・キャリア1内中央
部には,リブ12と22の高さ程度の空間が形成されてい
る。
【0034】フイルム・ガイド用リブ11,12は左右に2
条ずつ設けられているが,1条でもよいし,やや幅のあ
るガイド面としてもよいのはいうまでもない。
【0035】裏面プレート20の長さは表側プレート10の
長さよりもやや短い。裏側プレート20の両端部の傾斜面
21aが表側プレート10のリブ11の傾斜部分11aにほぼ対
向している。これらの傾斜面21aと傾斜部分11aとの間
のわずかの空間がフイルムFの挿入口および出口とな
る。
【0036】先に説明したように,通常フイルムまたは
長尺フイルムFは表に凸,裏に凹となるように幅方向に
反っていることが多い。フイルムFはその表を表側プレ
ート10に向け,裏を裏側プレート20に向けて上記の挿入
口からフイルム・キャリア1に挿入される。
【0037】フイルムFは傾斜したリブ部分11a(傾斜
案内通路)に挿入されていき,やがてリブ11と12とによ
って形成される直線状の案内通路に進んでいくことにな
る。フイルムFは合成樹脂製でありかつ薄いので板ばね
に近い性質をもっている。幅方向に反った状態で傾斜案
内通路を通ったのち進行方向がわずかに曲げられて直線
状案内通路に入る付近で,フイルムFはその反りが反転
ぎみ矯正させられてほぼ平坦になる。したがって,リブ
11と12との間の長い直線状通路内においてはフイルムF
の反りが直り,ほぼ平坦面をもつフイルムとなる。窓13
または14にのぞんでいるフイルム部分は反りをもつ曲面
をではなくてほぼ平面の形状となっている。
【0038】このようにして,反りをもつフイルムであ
ってもほぼ平面となってフイルム・キャリア1内を進ん
でいくので,フイルムの一部がフイルム・キャリアの内
面と接触して傷がつくことが未然に防止される。また,
窓13または14を通して撮影されるフイルムの駒は平面で
あるから,撮影により得られた画像を再生したときに歪
みがなく正確なものとなる。
【0039】リブ11の傾斜部分11aと傾斜面12aはフイ
ルム・キャリア1の少なくとも一端部に設ければよい。
【0040】このようなフイルム・キャリア1はたとえ
ば図11に示す電子的ビューアにおいて好適に利用され
る。電子的ビューアの詳細は,同一出願人の先願,特願
平5−165018号に記述されている。ここでは,フ
イルム・キャリア1の使い方を理解できる範囲で電子的
ビューアについて説明しておく。
【0041】電子的ビューア40はほぼ直方体状のビュー
ア本体41を備えている。このビューア本体41内に撮像光
学系,固体電子撮像素子としてのCCD,信号処理回路
(ネガ/ポジ反転回路等を含む),電源回路等が内蔵さ
れている。図においてビューア本体41の上部に撮像光学
系が位置している。したがって,ビューア本体41の上面
の上央部は光像を取込むために開口している。
【0042】このビューア本体11の上部にキャリア・ホ
ルダ42がベース43とともに回転自在(90度の範囲内で)
に取付けられている。キャリア・ホルダ42およびベース
43は概略正方形の枠体であり,上下方向に貫通する穴が
あけられている。
【0043】キャリア・ホルダ42の平行な2つの側壁に
はキャリア差込口44があけられている。このキャリア差
込口44にフイルム・キャリア1が着脱自在に挿入され
る。
【0044】キャリア・ホルダ42のキャリア差込口44が
設けられていない他の2つの側壁にはベース43に設けら
れたヒンジ46によりヘッド・カバー45が開閉自在に設け
られている。このヘッド・カバー45内には照明灯(光
源)が設けられている。
【0045】ヘッド・カバー45は閉じられると(図11に
示す状態)ビューア本体41の上部開口を完全に覆う。ヘ
ッド・カバー45はキャリア・ホルダ42を90度回転させた
状態で完全に開くことができる。
【0046】ビューア本体41の平行な2つの側面には支
持アーム47がその上端においてヒンジ47により開閉自在
に取付けられている。支持アーム47が閉じた状態では支
持アーム47はビューア本体41の側面に沿い,かつその下
端はビューア本体41の下端よりも下方に突出する。
【0047】フイルム・キャリア1にネガフイルムFを
挿入し,フイルムF上の任意の駒の画像を電子的ビュー
ア40により撮像し,そのポジ画像を表示装置50上で再生
して見ることができる。
【0048】支持アーム47を開き,電子的ビューア40を
立てるとともに支持アーム47で支持させる。電子的ビュ
ーアのビューア本体41の下端と支持アーム47の下端は同
じ高さ位置,すなわち一水平面上に揃う。
【0049】キャリア・ホルダ42のキャリア差込口44内
に,フイルム・キャリア1をその裏側プレート20を上に
した状態で挿入し,窓13または14が撮影位置にくるよう
に位置決めする。
【0050】フイルム・キャリア1内にネガフイルムF
をその裏面を上にして挿入する。上述したようにフイル
ム・キャリア1に挿入されたフイルムFはその反りが矯
正される。
【0051】電子的ビューア40を動作させる。ヘッド・
カバー45内の照明灯も点灯する。照明光がフイルム・キ
ャリア1の裏側プレート20を透過しかつ拡散されてフイ
ルムFを照明する。フイルムFの駒の像はフイルム・キ
ャリア1の窓13または14,および電子的ビューア本体41
内の撮像光学系を通してCCDにより撮影される。CC
Dの出力映像信号はホワイト・バランス調整,ネガ/ポ
ジ反転等の必要な信号処理を加えられたのち,表示装置
50に与えられるので,表示装置50の表示画面にネガフイ
ルムF上の駒の絵が表示される。フイルム・キャリア1
内でネガフイルムFを動かすことにより任意の駒の画像
を表示することができる。図示のような通常のフイルム
に限らず,長尺のフイルムをフイルム・キャリア1に通
すことができる。
【0052】通常撮影駒の絵を見るときには窓13が電子
的ビューア40の撮影位置に位置決めされ,パノラマ撮影
駒の絵を見るときには窓14が撮影位置に位置決めされ
る。このようにして,1個のフイルム・キャリア1を用
いて,通常撮影駒とパノラマ撮影駒の両方を見ることが
できる。
【0053】とくにパノラマ撮影駒の画像を再生すると
きに起こりうる次のような問題がフイルム・キャリア1
の表側プレート10によって解決されている。
【0054】もし,表側プレート10の色が黒で光を全く
通過させないものであったとすると次のような問題が起
る。電子的ビューア内の撮像装置は窓14内のフイルム駒
のみならず,窓14の両側部分(プレート10の幅方向にお
ける両側部分)も撮影する。この両側部分が黒色である
とすると,ネガ/ポジ反転のために表示装置50の画面に
は白く表示されることになる。白い画像の面積が大きい
と表示装置50における自動ゲイン調整機能(AGC機
能)が動作をしてしまう。これは白い画像はCRT等の
焼付けを起しやすいのでゲインを下げて暗くする方向に
働くためである。したがって,表示された画像はフイル
ム上の絵を正しく再現しないものとなる。
【0055】反対に,表側プレート10が透明に近いもの
であったとすると,ネガフイルム上の画像(パノラマ撮
影駒の絵の両側部分とその外側にある感光しない薄茶色
の透明部分)と表側プレートとが重なった状態の画像が
撮像されるので,この重なった部分は表示装置上では色
むらとして現われる。
【0056】そこで,フイルム・キャリア1の表側プレ
ート10は半透明(光源からの光が強い場合には多くの場
合,1mm前後の厚さの合成樹脂は半透明になる)(光を
全く透過させないものではなくかつフイルムよりも光を
透過させない程度の透明さ)で,かつ黒または白以外
(再生されたときに白または黒以外の色となる)の中間
色に着色されている。また,色むらの発生を防止するた
めに,表側プレート10のキャリア・ガイド16以外の部分
が拡散面とされている。拡散面とするために,表側プレ
ート10の材料に拡散部が混入されている。一層好ましく
は成形金型にシボが施されている。
【0057】これにより,パノラマ撮影駒が表示装置50
に再生されると,表示画面時上にはパノラマ画像とその
上下に表側プレート10を表わす中間色の帯とが現われ
る。パノラマ画像は正しく再現され,かつ上下の中間色
の帯は不快感を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルム・キャリアをその裏側からみた斜視図
である。
【図2】図1に示すフイルム・キャリアの一部を拡大し
て示す斜視図である。
【図3】フイルム・キャリアをその表側からみた斜視図
である。
【図4】(A) は図1のIV−IV線にそう断面図,(B) は
(A) の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】図1のV−V線にそう拡大断面図である。
【図6】(A) は表側プレートの内面を,(B) は裏側プレ
ートの内面をそれぞれ示す斜視図である。
【図7】フイルム・キャリアを示すもので,(A) は平面
図,(B) は正面図,(C) は左側面図,(D) は右側面図,
(E) は底面図である。
【図8】フイルム・キャリアを示すもので,(A) は背面
図,(B) は(A) のB−B線にそう断面図,(C) は(A) の
C−C線にそう断面図,(D) は(A) のD−D線にそう断
面図である。
【図9】(A) は表側プレートの内側面を,(B) は裏側プ
レートの内側面をそれぞれ示す平面図である。
【図10】(A) は図7(E) の拡大図,(B) は図8(D) の
拡大図,(C) は図8(B) の拡大図である。
【図11】フイルム・キャリアを電子的ビューアで使用
する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フイルム・キャリア 10 表側プレート 11 フイルム・ガイド用リブ 11a 傾斜部分 13 通常撮影駒用窓 14 パノラマ撮影駒用窓 20 裏側プレート 21 フイルム・ガイド用リブ 21a 傾斜面 23A,23B 肉厚部分 30 フイルム・ガイド通路 F フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 15/10 G03B 27/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に挿入されるフイルムの両側を
    直線状に案内する案内部材が両側に形成され,この案内
    部材の少なくとも一端部に,フイルムの幅方向の反りを
    矯正するための,上記直線案内方向に対して傾斜しかつ
    フイルムを上,下から緩く挟む矯正案内路が形成されて
    いるフイルム・キャリア。
  2. 【請求項2】 通常駒用窓とパノラマ駒用窓とが形成さ
    れている請求項1に記載のフイルム・キャリア。
  3. 【請求項3】 パノラマ駒用窓が形成され,少なくとも
    この窓のフイルムの幅方向に相当する両側部分が,照明
    光で照明された状態で撮影されたときに白または黒以外
    の濃度と色で再生される光透過率および色を有しかつ拡
    散面に形成されている請求項1に記載のフイルム・キャ
    リア。
  4. 【請求項4】 表裏2枚のプレートから構成され,一方
    のプレートにフイルムの駒がのぞむ窓が成形され,他方
    のプレートの少なくとも上記窓に対応しかつ駒を覆う範
    囲が拡散面に形成され,この拡散面の光透過率が光源の
    光強度分布を補正するように分布している請求項1に記
    載のフイルム・キャリア。
  5. 【請求項5】 フイルムを保持するフイルム・キャリア
    の一面に,通常駒用窓とパノラマ駒用窓とが,その長手
    方向に並べて形成されていることを特徴とするフイルム
    ・キャリア。
  6. 【請求項6】 フイルムを保持するフイルム・キャリア
    の一面にパノラマ駒用窓が形成され,少なくともこのパ
    ノラマ駒用窓のフイルムの幅方向に相当する両側部分
    が,照明光で照明された状態で撮影されたときに白また
    は黒以外の濃度と色で再生される光透過率および色を有
    しかつ拡散面に形成されているフイルム・キャリア。
JP06436794A 1994-03-09 1994-03-09 フイルム・キャリア Expired - Fee Related JP3290285B2 (ja)

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