JP3288370B2 - 道路方向検出装置 - Google Patents

道路方向検出装置

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JP3288370B2 JP2001043672A JP2001043672A JP3288370B2 JP 3288370 B2 JP3288370 B2 JP 3288370B2 JP 2001043672 A JP2001043672 A JP 2001043672A JP 2001043672 A JP2001043672 A JP 2001043672A JP 3288370 B2 JP3288370 B2 JP 3288370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に対する道路
の方向を検出する道路方向検出装置に関する。これは、
対象物の前景を撮像して得られる画像に基づいて、局地
的地域での対象物の位置、速度、及び、姿勢に関して、
局地的位置把握データを提供し、特に自動車の路上に於
ける静止或いは走行中の状態の検出に特に適した局地的
位置把握システムに用いる局地的位置把握装置などと共
に用いられる。局地的位置把握装置は、路面状態変動或
いは天候、時間帯、固定照明、可動照明の撮像条件の変
動の影響を受けないで、対象物の局地的地域内での位置
を正しく検出できる。
【0002】
【従来の技術】図25に、自動車に用いられる従来の局
地的位置把握装置を示す。この従来の局地的位置把握装
置LPPは、エッジ抽出器1P、閾値設定器3P、輪郭
抽出器5P、マッチング検出器9P、車線輪郭検出器1
1P、領域限定器13P、現位置検出器15P、曲率検
出器17P、及びヨー角検出器19Pを有する。エッジ
抽出器1Pは、デジタル撮像装置(図1)に接続されて
いる。デジタル撮像器は、自動車AM(図4)に搭載さ
れて、自動車の進行方向前方の風景の斜視画像Viをデ
ジタル画像信号Siとして生成する。この画像Viに
は、道路及びその上に設けられた現在走行中の車線L
m、及び同車線Lmの両側を規制する白線Lm1及びL
m2等が写っている(図5)。更に、隣の車線の白線L
m3も写っている。エッジ抽出機1Pは、デジタル画像
信号Siから、これらの車線Lm1、Lm2、及び、L
m3に対応するエッジ画素を抽出して、抽出エッジ画素
信号Sx'を生成する。この抽出エッジ画素信号Sx'は
抽出されたエッジ画素のみを含む、抽出エッジ画像V
x'を表示する。閾値設定器3Pは、公知の方法で、マ
ークする各々の車線Lmの線を抽出するために、信号S
x’を走査して、エッジ画素データ信号Sx’から車線
マーキングの輪郭を示す画素を抽出するための、閾値E
th’を決定する。そして、車線マーキングの輪郭線を
表す輪郭画素を抽出した信号Sc’を生成する。マッチ
ング検出器9Pは、このように輪郭を抽出した、輪郭抽
出信号Sc’に含まれる輪郭線にマッチする直線或いは
円弧を求め、これらの直線或いは円弧のマッチした線の
全てを含むマッチングデータSm’を生成する。更に、
車線輪郭抽出部11Pは、これらのマッチングデータ
を、予め記憶してある車線の寸法的特徴と比較し、この
寸法的特徴を満たすマッチング線を車線の輪郭線として
採用して、車線抽出信号Smc’を生成する。領域限定
器13Pは、車線抽出信号Smc’に基づいて、抽出さ
れた車線の周りに領域を設定すると共に、この領域を規
定する領域信号Sr’を生成する。エッジ抽出器1は斜
視画像Viでの領域を、この領域信号Sr’に規定され
る領域に限定する。現位置検出器15Pは、自動車AM
が、現在位置している道路上の位置を検出する。曲率検
出器17Pは、走行中の車線の曲率を検出する。ヨー角
検出器19Pは、自動車の車線に対する傾斜角度を検出
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全ての
処理は、撮像装置100によって得られる車両前方の斜
視画像Viに基づいて行われる。言うまでもなく、斜視
図では三次元的空間が二次元平面の上に表現されるの
で、斜視画像Viからは対象物である車線の正しい寸法
情報を得ることが出来ない。斜視画像Viに於いては、
撮像装置100より遠ざかるにつれて、形状が変形して
表示される。言い換えれば、遠くに在る対象物は、近く
の対象物より小さく表現される。故に、道路或いは車線
のエッジ部の斜視画像Viも不鮮明になり、エッジ部の
検出が困難になる。また、路面の状態は常に一定では無
いので、一層エッジ部の検出は困難である。たとえは、
草木や土砂等によって、道路の端部或いは車線の白線が
隠されている場合、エッジ検出による道路或いは車道の
輪郭の認識は実質的に不可能である。更に、車線の白線
自体が汚れや損傷によって、部分的に、或いは全面的に
識別困難で在るような場合にも、エッジ検出は実際上不
可能である。尚、路面上の明るさも、天候の変化、トン
ネルの内外、昼夜の別によって状態が異なる。更に、ト
ンネル内や車道に取り付けられた照明灯が車道を部分的
に照らすので、同じ道路表面であっても、スポット的に
画像の明るさに著しい斑が生じる。さらに、特に夜間走
行中は、自車或いは多車のライトによる逐次変化する照
明の影響が重畳される。このように走行場所、走行時間
帯や天候の違い、更にそのような場所、時間帯、及び天
候が同一であっても固定照明や可動照明により斜視画像
Vi各部分で照度が動的に変化する環境において、前記
エッジ検出用閾値Eth’を正確に設定する事は不可能
である。つまり、この様な不正確な閾値Eth’に基づ
いて生成された輪郭抽出信号Sc’から、対象物の正し
い寸法の情報を得ることは不可能である。さらに、この
ような信頼できない、不正確な、歪んだ寸法の情報に基
づいて、車両の局地的位置把握及び、誤って把握した局
地位置情報に基づいて、道路の曲率、車両に働くヨー角
検出等の処理を行うことが非常に危険であることは明白
である。また、道路方向を正確に検出することができる
必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明による道路方向検出装置は、車両前方の道路を
撮影する道路画像撮影手段と、前記道路画像撮影手段に
より得られた画像の画像特性に基づいて、前記画像を複
数の分割領域に分割する画像分割手段と、前記画像分割
手段からの分割領域を併合して道路領域を抽出する道路
領域併合手段と、前記道路領域併合手段により抽出した
道路領域から前記画像の各高さでの道路幅を算出する道
路幅検出手段とを具備し、前記道路領域併合手段は、前
記画像の自車両直下の位置における分割領域とその左右
に隣接する分割領域を、前記道路幅検出手段により前回
の道路方向検出処理で求めた道路幅分だけ併合し、上記
併合処理を画像の上方の所定位置まで繰り返し行なって
今回の道路方向検出処理における道路領域を抽出し、更
に、前記道路幅検出手段からの画像底部における2点の
道路端データ及び所定の消失線上の任意の位置の消失点
から作られる三角形領域と、前記道路領域併合手段によ
り抽出された道路領域との相関を取ることによって、相
関が最大になる消失点を検出する道路領域相関値検出手
段と、前記道路領域相関値検出手段により検出された相
関値が最大になる消失点位置から車両前方の道路の方向
を検出する道路方向検出手段とを具備することを特徴と
する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る局地的位置
把握装置LPの構成を示す。この局地的位置把握装置L
Pは、例えば、自動車AM(不図示)等の自由軌道走行
車両に搭載される。局地的位置把握装置LPは、 デジ
タル撮像装置100、空間周波数分離器200、路面検
出器300、道路輪郭検出器400、道路検出器50
0、及びECU(電気制御ユニット)700を含む。E
CU700は、車両の走行速度及び操舵状態に代表され
る車両の状態を検出して、速度信号Sv及び操舵信号S
sを含む車両状態信号Scを生成すると共に車両の電気
装置の各種制御を行う自動車産業界に於いて衆知な装置
である。デジタル撮像装置100は、撮像素子より成
り、Ph x PV画素マトリックスによって対象物の画
像を連続的に得ることができる。PhとPVは、それぞ
れ水平方向と垂直の方向に配置される画素の数を表して
いる。故に、画素数PhとPVを増やせば、画像の解像
度を上げることができるので、本発明の位置把握等の動
作の精度を上げることができる。一方、製造コストが増
えるという問題があるので、これらの数PhとPVは必
要とされる分解能と製造コストに従って決定されるべき
である。一例として、Ph及びPvはそれぞれ、428
及び268とされているが、これに限定されるものでは
ない。デジタル撮像装置100は自動車AMの前端部近
くに設置されて、自動車AMの進行方向の風景画像Vi
を連続的に撮影して、デジタル画像信号Siを生成す
る。この画像Viは、自動車AMの中から見た前方の斜
視図である。この画像Viは、静止画及び動画のいずれ
でも良い。空間周波数分離器200はデジタル撮像装置
100に接続されて、デジタル画像信号Siの入力を得
る。空間周波数分離器200はデジタル画像信号Siか
ら、低周波成分を抽出して空間低周波数信号SLを生成
すると共に、高周波成分を抽出して空間高周波信号SH
を生成する。
【0006】道路面検出器300は空間周波数分離器2
00に接続されて、空間低周波数信号SLの入力を得
る。空間低周波数信号SLに基づいて、道路面検出器3
00は前景画像Viから道路面を検出して路面領域信号
Srrを生成する。同様に、道路輪郭検出器400は空
間周波数分離器200に接続されて、空間高周波信号S
Hに基づいて、前景画像Viから道路の輪郭を検出して
路面輪郭信号Sreを生成する。斜視画像Viに於ける
輪郭検出の走査領域を検出された輪郭の周囲に限定して
処理負荷を低減する為に、輪郭検出走査領域を限定する
領域限定信号Srを生成して空間周波数分離器200に
入力する。空間周波数分離器200は、デジタル画像信
号Siに於いて領域限定信号Srで指定された部分のみ
から空間高周波信号SHを抽出する。
【0007】道路検出器500は、道路面検出器300
及び道路輪郭検出器400に接続されて、路面領域信号
Srr及び路面輪郭信号Sreの入力を得る。道路検出
器500は路面領域信号Srrに基づいて、路面輪郭信
号Sreの示して路面輪郭が正しいかどうかを判定し、
判定結果を示す路面判定信号Sjを生成して、道路輪郭
検出器400にフィードバックする。更に、道路検出器
500は、路面輪郭信号Sreの示す路面輪郭が正しい
と判定した場合にのみ、路面輪郭信号Sreをそのまま
出力する。尚、道路輪郭検出器400は路面判定信号S
jに基づいて、路面輪郭信号Sreを更新して道路検出
器500に出力する。道路検出器500は、路面輪郭信
号Sreが正しい路面輪郭を示していると判断されるま
で、路面判定信号Sjによって道路輪郭検出器400に
路面輪郭信号Sreの更新を継続させて、正しい路面輪
郭を示していると判断された時点で路面輪郭信号Sre
を外部に出力する。
【0008】路上位置検出装置600は、道路検出器5
00に接続されて路面輪郭信号Sreの入力を得ると共
に、ECU700に接続されて車両状態信号Scの入力
を得る。路上位置検出装置600は、正しい路面輪郭を
示す路面輪郭信号Sreと車両の走行状態を示す車両状
態信号Scに基づいて、自動車AMの移動中或いは静止
位置を検出して、路上位置検出信号Spを生成する。
尚、この路上位置検出信号Spに基づいて、車両の運転
状態を制御するECU制御信号の生成や、ナビゲーショ
ン装置用のナビゲーション信号等の種々の制御信号を生
成方法及び装置に関しては、本願と同一出願人による日
本出願番号特願平8−102892(平成8年4月24
日出願)及び、対応米国出願番号08/637、417
(1996年4月25日出願)に詳しく開示されてい
る。
【0009】図4に、デジタル撮像装置100を搭載し
た自動車AMの側面を大略示す。デジタル撮像装置10
0の光軸Axは、自動車AMが道路上を移動する方向Z
と一致しているが、水平面に対して所定の角度θだけ、
下向きになるように設定されている。この場合、自動車
AMの前端部の真下の路面の画像Viを得るのに、十分
に大きい画角を有したデジタル撮像装置100が用いら
れる。図5に、デジタル撮像装置100によって得られ
た、デジタル画像信号Siに表される自動車AMから進
行方向前方をみた斜視画像Viを示す。自動車AMは、
二車線道路の左側の車線を走行している。この二車線道
路は、3本の車線分離線Lm1、Lm2、及びLm3に
よって、二車線に分けられている。つまり、右側車線
は、分離線Lm3及びLm2によって、左側車線は分離
線Lm1及びLm2によって案内されている。通常、こ
れらの車線分離線は路面上に、白色ペイントで、明示さ
れている。同図に於いて、斜視図Viの底辺部は、自動
車AMの前端部の真下の道路の画像である。更に、作図
上の制限により、前景が線描されていて、あたかも輪郭
のみで表現された画像のように見えるが、通常のビデオ
カメラで撮像された画像のように、対象物をそれぞれ輝
度、濃度、及び色彩の異なる画素で表示された画像であ
ることは言うまでも無い。
【0010】(実施の形態1)図2に、図1に示した空
間周波数分離器200、路面検出器300、道路輪郭検
出器400、道路検出器500、及び路上位置検出装置
600の詳細な構成を示す。空間周波数分離器200
は、デジタル画像信号Siに基づいて空間低周波数信号
SLを生成する低周波抽出器202と、空間高周波信号
SHを生成する高周波抽出器204を有する。低周波抽
出器202はデジタル画像信号Si中の輝度データを使
用して空間周波数の低い成分のみの画像VLを生成する
ものであり、好ましくは、二次元ローパスフィルタ(L
PF)により構成される。一方、高周波抽出器204
は、デジタル画像信号Si中の輝度データを使用して空
間周波数の高い成分のみの画像VHを生成するものであ
り、好ましくは二次元ハイパスフィルタ(HPF)によ
り構成される。つまり、低周波抽出器202と高周波抽
出器204により、デジタル撮像装置100によって撮
像された画像Viを選択する周波数が重ならないよう低
周波画像VLと高周波画像VHとを分離している。路面
検出器300は、路面輝度設定器302、路面画像抽出
器304、及び路面領域設定器306を有する。路面輝
度設定器302は、空間周波数分離器200の低周波抽
出器202に接続されて空間低周波数信号SLの入力を
得ると共に、ECU700に接続されて車両状態信号S
cの入力を得る。路面輝度設定器302は、車両状態信
号Sc中の速度信号Svに基づいて、空間低周波数信号
SLに於いて道路を示す画素の輝度を示す路面輝度(B
min、Bmax)を設定して、その閾値輝度を表す路
面輝度信号SBrを空間低周波数信号SLと共に出力す
る。路面画像抽出器304は路面輝度設定器302に接
続されて、空間低周波数信号SL及び路面輝度信号SB
r(Bmax)に基づいて空間低周波数信号SL中に路
面領域を抽出して路面抽出信号Srsを生成して、空間
低周波数信号SL及び路面輝度信号SBrと共に出力す
る。路面領域設定器306は、路面画像抽出器304に
接続されて、空間低周波数信号SL、路面輝度信号SB
r、及び路面抽出信号Srsの入力を得る。路面領域設
定器306は、路面抽出信号Srsに基づいて空間低周
波数信号SL中に路面領域を設定して路面領域信号Sr
rを生成する。
【0011】道路輪郭検出器400は、閾値設定器40
2、輪郭抽出器404、及び領域限定器406を有す
る。閾値設定器402は空間周波数分離器200の高周
波抽出器204に接続されて、空間高周波信号SHに於
いて道路を示す画像の輪郭点をエッジ処理で抽出する閾
値Ethを設定して、その閾値を表す輪郭閾値信号St
hを生成して空間高周波信号SHと共に出力する。輪郭
抽出器404は閾値設定器402に接続されて、輪郭閾
値信号Sthに基づいて空間高周波信号SHに於いて路
面を示す画像の輪郭を抽出して路面輪郭信号Sreを生
成して前記の道路検出器500に出力する。領域限定器
406は輪郭抽出器404に接続されて、路面輪郭信号
Sreに基づいて、空間高周波信号SH中で路面輪郭を
抽出すべき領域を限定する領域限定信号Srを生成して
空間周波数分離器200の高周波抽出器204に出力す
る。高周波抽出器204は、デジタル画像信号Si中の
領域限定信号Srで限定された領域から高周波成分を抽
出して空間高周波信号SHを生成する。輪郭抽出器40
4は、更に、道路検出器500に接続されて路面判定信
号Sjのフィードバックを得て、路面輪郭信号Sreが
正しい路面の輪郭を抽出していない場合には、現在路面
輪郭して抽出している輪郭に隣接する輪郭エッジを路面
輪郭として採用するべく路面輪郭信号Sreを更新し
て、道路検出器500に出力する。
【0012】道路検出器500は、前述のように、路面
領域信号Srrに基づいて、路面輪郭信号Sreが正し
い路面輪郭エッジを抽出しているか否かを判断して、路
面判定信号Sjを生成する。路面判定信号Sjは好まし
くは、路面輪郭信号Sreが正しい路面輪郭エッジを抽
出している場合はハイに、否の場合はローになる二値信
号である。つまり、路面判定信号Sjがローの場合は、
道路検出器500は路面輪郭信号Sreを遮断して、輪
郭抽出器404の路面輪郭信号Sreを更新させる。そ
して、路面判定信号Sjがハイの場合にのみ、路面輪郭
信号Sreを路上位置検出装置600に出力する。つま
り、輪郭抽出器404は高周波抽出器204から出力さ
れる高周波画像データSHを使用して、道路の白線に相
当する白線候補となる推定輪郭点(路面輪郭信号Sr
e)を検出するものである。道路検出器500は路面画
像抽出器304で検出した道路領域データ(路面領域信
号Srr)と、輪郭抽出器404で検出した推定輪郭点
(路面輪郭信号Sre)とを使用して、道路白線の輪郭
点を検出するものである。
【0013】路上位置検出装置600は、座標変換器6
02、マッチング検出器604、車線輪郭抽出器60
6、及び車線内位置検出器608を有する。座標変換器
602は、路面輪郭信号Sreに、斜視前景画像Viを
鳥瞰画像Vccに変換する座標変換を施して、鳥瞰輪郭
信号Sccを生成する。マッチング検出器604は座標
変換器602に接続されて、鳥瞰輪郭信号Sccに基づ
いて、輪郭を検出した路面が直線路か曲線路であるかを
検出し、マッチした路面形状を示すマッチング信号Sm
を生成する。車線輪郭抽出器606はマッチング検出器
604に接続されて、マッチング信号Smに基づいて、
現在走行中の車線の輪郭を抽出して、車線輪郭信号Sl
cを生成する。車線内位置検出器608は車線輪郭抽出
器606に接続されて、車線輪郭信号Slcに基づい
て、同車線内に於ける自身の位置を検出して位置信号S
pを生成してECUに出力する。前述のように、路上位
置検出装置600はECU700に接続されて、車両状
態信号Scに基づいて位置信号Spの生成を行うが、本
明細書においては、一例として、車両状態信号Sc中の
操舵信号SsTに基づくマッチング検出器604による
車線輪郭マッチング処理について、後に図20、図2
1、及び図22を参照して詳述する。
【0014】以下に添付の図5、図6、図7、図8、図
9、図10、図11、図12、図13、図14、図1
5、図16、図17、図18、図19、図20、図2
1、図22、図23、図24、及び図25を参照して、
本発明に係る局地的位置把握装置LPの各要部の動作に
ついて説明する。デジタル撮像装置100については、
図5を参照して既に説明済みであるので、先ず、図5及
び図6を参照してして空間周波数分離器200の高周波
抽出器204によるエッジ抽出について説明する。高周
波抽出器204は、デジタル画像信号Siから高周波成
分を抽出してエッジ画像Vhを表す空間高周波信号SH
を生成する。高周波抽出器204は、一例として、デジ
タル画像信号Siにソーベルフィルター等のフィルター
処理を施して、画像濃度が急激に変化するエッジ画素を
抽出する。この際、処理負荷を軽減する為に、以下の述
べるように、斜視画像Viデータ全域にでは無く所定の
領域にのみフィルター処理を行い斜視エッジ画像Vhデ
ータ(空間高周波信号SH)を生成する。つまり、一本
の水平線Lsによって、斜視画像Vi(図5)は上部領
域Stと下部領域Sbの二つの部分に分けられる。尚、
水平線Lsは画像Viの底部から垂直方向に、上端部に
向かって数えてA番目の水平位置に配置された画素に一
致する。上端部領域StはPh x(PV-A)画素面積
を有し、下部領域SbはPhxA画素面積を有する。こ
のA番目の垂直位置は、自動車AMが平坦路を走行中
に、前景の消滅点が画像Viに出る垂直画素位置と一致
するように決めることが好ましい。本発明の実施の形態
に於いては、Aは、デジタル撮像装置100によって直
接に自動車AMの進行方向を撮像したときに、自動車A
Mからおよそ50メートル離れた場所の像を映す画素の
垂直位置にセットされる。本発明による局地的位置把握
動作の開始直後は、高周波抽出器204は下部領域Sb
にのみ空間高周波成分抽出(フィルタリング)処理を施
して、エッジ画素を抽出して空間高周波信号SHを生成
する。つまり、空間高周波信号SHには、Sb部(Ph
xA)から抽出されたエッジ画素だけを含んでいる。
【0015】図6に空間高周波信号SHによって表され
る抽出エッジ画像Vhを示す。画像Vi(図5)の下部
領域Sbからは、主に車線表示Lm1、Lm2、及び、
Lm3と、その周辺の画素がエッジ画素として抽出され
ている。図示されていないが、これら車線表示に関係な
い部分からもエッジ画素が抽出されていることは言うま
でもない。閾値設定器402は低周波抽出器202に接
続されて抽出エッジ画素から成る空間高周波信号SHを
受けている。閾値設定器402は、空間高周波信号SH
から、車線表示Lmの輪郭の部分のエッジ画素を効果的
に抽出するための閾値Ethを以下の式に基づいて閾値
Ethを決定する。Eth=C・Emax +(1−
C)・Emean (1)第1式において、Ema
x及びEmeanは、斜視画像Viの下部領域Sbに於
ける所定の水平線上の画素の有する最大濃度と平均濃度
を表す。さらに、Cは0より大きく、1より小さい所定
の定数である。
【0016】次に図7及び図8を参照して、輪郭抽出器
404による輪郭抽出について説明する。図7に、輪郭
抽出器404が輪郭線を抽出しているエッジ画像Vh
(SH)を示す。輪郭抽出器404は、空間高周波信号
SHの下部領域Sbの画素を閾値Ethに基づいて走査
して、車線表示の輪郭線を抽出する。抽出エッジ画像V
hの下部領域Sbは更に、垂直中心線Lcによって、左
右の下部領域SbLとSbRに細分化される。この中心
線Lcは、抽出エッジ画像Vhの底部の中心の位置Ph/
2に位置する画素から垂直に延びている。しかし、この
垂直線Lcは中心位置Ph/2に限定されるものではな
い。輪郭抽出器404は、まず水平線Lsに沿って、中
心線Lcから左右の水平方向の水平線LhL及びLhR
に沿って走査し、途中の画素の濃度を閾値Ethを比較
し、閾値Eth以上の濃度を有する画素を輪郭画素とし
て抽出する。そして、この中心線Lcに沿って底部に向
かって所定の画素数分移動したのち、その位置からま
た、左右の水平方向に走査して、輪郭画素を求めてい
く。実際には、左右の下部領域の一方を先に、走査して
輪郭画素を求めている。例えば、水平ラインLhの左半
分LhLをこの中心線Lcに沿って、所定の間隔PLh
で上部(A位置)から下部に向かって順番に移動させ
て、左下部領域Sb内の輪郭画素を求める。その後、同
様にして、右下部領域Sbの輪郭画素を求めて路面輪郭
信号Sreを生成する。
【0017】水平走査位置を所定間隔PLhでスキップ
させていくことによって、Pv/PLhの絶対値に相当
する整数K本の水平線Lhで抽出することになり、計算
負荷の低減を図ると共に、画素抽出処理の迅速化を可能
にしている。言うまでもなく、PLhを一画素単位でセ
ットできる。。このようにして、左右の下部領域SbL
及びSbRの輪郭画素を求めていくが、各垂直位置に於
いて、各左右の線LhL及びLhRに関して、最初に所
定濃度を持つ画素が見つかれば、その画素Peを輪郭画
素と定めて、その水平線に関しては、輪郭画素の走査は
行わないで、次の垂直位置での水平線に移動してその垂
直位置での輪郭画素を求める。つまり、水平線Lsから
数えて、最初の水平線Lhに関して、左右の車線表示L
m1及びLm2の内側エッジ部で、輪郭画素が検出され
る。しかしながら、3番目、4番目の線に関して言え
ば、この垂直位置では、右側の車線表示Lm2の分割さ
れているため、水平線は、右側車線表示Lm2を通り越
し、隣の車線の表示Lm3の内側エッジを輪郭画素とし
て検出してしまう。更に、図7には示されていないが、
垂直線Lcから各車線表示までの間に、傷とか汚れ等が
あれば、これらのエッジも輪郭点として検出される。こ
れらの輪郭画素は、現在走行中の車線に対応するもので
ないので、本発明に係る位置把握動作に対する一種のノ
イズ成分となる。これらノイズ成分は、後に詳述する道
路検出器500による路面判定により除去される。
【0018】図8に、このようにして得られた路面輪郭
信号Sreによって表されている抽出輪郭画像Vreを
示す。車線表示Lm1、Lm2、及びLm3に対応する
検出された輪郭画素がそれぞれ点線で示されているSc
L、ScR、及びScR’に対応する。ここで、Sc
R’は、先に述べたノイズデータである。更に、車線輪
郭ScLの近傍に示されていう点線ScL’は、路面上
の汚れ、傷等、影等の原因で抽出されたノイズデータで
ある。
【0019】図9及び図10を参照して、領域限定器4
06による領域設定を説明する。図9に示すように、領
域限定器406は路面輪郭信号Sreに基づいて、抽出
された輪郭ScL及びScRのそれぞれを中心に左右に
所定の水平長さWrで規定される限定領域RsL及びR
sRを設定する。そして、設定された限定領域RsL及
びRsRを示す領域限定信号Srを空間周波数分離器2
00の高周波抽出器204に出力する。但し、輪郭抽出
器404が車線輪郭を抽出出来なくて、路面輪郭信号S
reの代わりにエラー信号See(不図示)を出力した
場合には、上述の領域限定を行わない。限定領域の幅W
Rは、自動車AMの横方向移動に伴う画像中の車線表示
(白線)がx方向へ移動する量を考慮して予め設定して
おく。WRは、斜視画像ViでLm1をマークする車線
とすれば、本発明装置の1システムサイクルCS、例え
ば33mS、の間に移動する可能性のある距離に相当す
る量である。よって、この限定幅は、画像底辺に近づく
につれて大きくなるように設定されている。
【0020】図10に示すように、高周波抽出器204
は領域信号Srに基づいて、斜視画像Viの下部領域S
b内のエッジ抽出処理の対象部分を、限定領域RsR及
びRsL内に限定する。このように、斜視画像Viのデ
ータ処理量を少なくして、処理の迅速化を図ると共に、
対象とする車線輪郭以外のノイズ成分の影響を押さえ
て、車線に対する追随性を向上させることができる。ノ
イズ成分が、前述の対向車線Lm3の輪郭線ScR’の
ように限定領域RsL(RsR)から十分離れている場
合には、領域設定器406による領域限定で除去でき
る。しかし、点線ScL’のような輪郭ノイズが本来の
車線輪郭RcRの近傍に場合には、限定領域RsR内に
含まれてしまうことがある、この場合、領域設定器40
6に領域限定では同輪郭ノイズの除去は不可能である。
これらのノイズ成分については、後述の道路検出器50
0による路面判定により除去される。
【0021】図11を参照して、空間周波数分離器20
0の低周波抽出器202による低周波画像生成を簡単に
説明する。低周波抽出器202は、デジタル画像信号S
iにローパスフィルタリングを施して空間低周波数信号
SLを生成する。図11に示すように、空間低周波数信
号SLの表す低周波画像VLに於いては、前景画像Vi
中の対象物は、それぞれ輝度の異なる画素集合によっ
て、ボケた状態で表現される。つまり、空間低周波数信
号SLの表す低周波画像VLは輝度画像である。空間低
周波数信号SLの生成においても、処理負荷を軽減する
為に、空間高周波信号SH生成の場合と同様に、斜視画
像Viデータ全域にでは無く、Sb部(Ph xA)から
抽出された輝度画素だけを抽出する。このようにして得
られた前景斜視輝度画像VLに於いて、路面を表す画素
の輝度は、自動車AMつまりデジタル撮像装置100か
ら遠方の路面に対応する画素ほど輝度が高いと言う傾向
がある。路肩、側溝、及び側壁と言う対象部においても
同様に遠方を示す画素ほど輝度が高い。図11に於いて
は、A位置に於ける画素、つまり水平線Ls上の画素
が、それぞれ属する対象物を表す画素の中で一番高い輝
度を有し、最下部の画素が一番低い輝度を有する。
【0022】しかし、同様の遠距離にある異なる対象物
の画素間のそれぞれの輝度は同一と言う訳では無く、材
質の違いによる反射率、また光源から光を受ける角度の
違いによって輝度が異なるからである。しかし、遠方を
示す画素ほど輝度が高いと言う関係は保たれる。前述の
ように、輝度画像VLはデジタル撮像装置100によっ
て前景路面を重点的に撮像して得た斜視画像Viの下部
Sbからのみ生成している。それ故に、輝度画像VLの
画素の大半は路面を表しているので、輝度画像VL中の
全画素に対してもこの傾向が概ね適用できる。そこで、
デジタル撮像装置100から見て最遠方部に在る水平線
Ls上の画素の内で路面を表す画素を路面最遠画素Pf
とし、その輝度値を路面最高輝度Bmaxとする。そし
て、最下部画素の内で路面を表す画素を路面最近画素P
nとし、その輝度値を路面最低輝度値Bminとする。
尚、路面最遠画素Pf及び路面最近画素Pnは、必要に
応じて、任意の位置に設定して良いことは言うまでもな
い。
【0023】図12に、輝度画像VL中の全画素につい
て、横軸に輝度値をとり、縦軸に各輝度値を有する画素
数をとり作成したヒストグラムを示す。同図に示すよう
に、輝度画像VL中の画素の大半が路面最低輝度値Bm
inと路面最高輝度Bmaxの輝度を有する路面を表す
画素であることが分かる。このことから、路面最低輝度
値Bminと路面最高輝度Bmax間の輝度を路面輝度
Brと呼び、更にこれらの画素を路面表示画素Prと呼
ぶ。尚、図4を参照して説明したように、デジタル撮像
装置100が自動車AMの前方のほぼ中央に取付けられ
ている場合には、路面最遠画素Pfと路面最近画素Pn
を図7で示した垂直中心線Lc上の適当な位置Vpf及
びVpnにそれぞれ設定すれば、この二点Vpf及びV
pn間の距離に含まれる路面は路面表示画素Prで表さ
れる。この意味に於いて、位置Vpfは路面検出最遠距
離であり、位置Vpnは路面検出最近距離である。デジ
タル撮像装置100のAMに於ける取り付け位置に応じ
て、路面最遠画素Pfは路面検出最遠距離Vpf上の任
意の位置に設定し、同様に路面最近画素Pnは路面検出
最近距離Vpn上の任意の位置に設定すれば良い。路面
検出最遠距離Vpf及び路面検出最近距離Vpnも車速
や、局地的位置把握装置LPの処理能力に応じて、任意
の位置に設定すれば良いが、これについては後程詳しく
説明する。
【0024】図13に、輝度画像VL中の路面のみを表
示する画素の輝度値と、各画素が対応する路面の撮像距
離との関係の一例を示す。同図は、自動車AMの前部に
デジタル撮像装置100を搭載して、晴天時に高速道路
の直線車線上を走行中に得られた輝度画像VL内の路面
表示画素に関して得られた実験値である。同図におい
て、横軸は、輝度画像VLに於ける水平走査位置(P
v)つまり画素毎の対応距離Dを、縦軸に、その距離に
於ける輝度Bである。同図より明らかなように、上述の
距離と輝度値の関係が明らかに認められる。距離-輝度
値の関係が直線では無く右肩上がりの波形になっている
のは、同一路面に於いても白線や、汚れ等、更に路面表
面の起伏等による乱反射により部分的に色や輝度に斑が
あるからである。更に、既に述べたように、水平走査遠
位置が高いほど1画素が表す範囲が広いために、輝度値
の変動も大きくなる。しかしながら、この様な撮像距離
と画素輝度値の関係は次式(2)で表すことができる。 B = A・D + C (2) 尚、高速道路の直線車線上では、A=0.4128、D
=108.56と言う値が実験結果として得られてい
る。また、この第2式に示す直線の上下に B = A・D + C’ (3) B = A・D + C” (4) 但し、C’及びC”(C’>C>C”)を正しく設定す
ることで、第3式及び第4式で表される二本の平行線を
求めることによって、各走査位置を示す画素の輝度値の
範囲を求めることが出来る。
【0025】図14を参照して、路面輝度設定器302
による路面輝度設定について説明する。図11、図1
2、及び図13を用いて説明した撮像距離と画素輝度値
の関係に基づいて、空間低周波数信号SLに対して、位
置把握処理対象とする路面の領域を規定する距離に応じ
た画素位置に路面最遠画素Pf及び路面最近画素Pnに
それぞれ設定する。そして、路面最遠画素Pfに於ける
画素輝度を路面最高輝度Bmaxとし、路面最近画素P
nに於ける画素輝度を路面最低輝度値Bminとして取
り込んで、路面輝度信号SBrを生成する。尚、必要に
応じて、路面輝度信号SBrには上述の第3式及び第4
式で表された範囲の輝度値幅を有するように設定され
る。尚、これら路面最遠画素Pf及び路面最近画素Pn
の輝度画像VL上の位置を、図3に示す斜視画像座標に
もとづいて、Pf(xPf、yPf)とPn(xPn、
yPn)とそれぞれ表す。尚、路面最高輝度Bmaxを
検出する路面最遠画素Pfの位置は、自動車AMの移動
速度及び局地的位置把握装置LPの処理速度Tpに応じ
た適正ない位置に設定する事によって、局地的位置把握
装置LPの設置された自動車AMの走行条件に応じた精
度の高い車線領域検出が実現できる。例えば、自動車A
Mの走行速度Svに応じて、路面最遠画素Pfを輝度画
像VL中を垂直方向に移動させることによって、自動車
AMが高速走行している場合には自動車AMより遠方地
点における測定精度を確保する。同様に自動車AMが低
速走行している場合は、より近距離地点での車線検出の
精度を向上することができる。自動車AMが高速走行時
には、近距離位置を検出している間に自動車AMはその
地点を通り過ぎてしまうので、局地的位置把握装置の処
理速度と走行速度Svに応じた適切な距離の地点から路
面最高輝度Bmaxを検出することが合理的である。
【0026】更に、自動車AMが直進路を進行中には路
面最遠画素Pfは、輝度画像VLの垂直中心線Lc上に
設定すれば十分である。しかしながら、自動車AMが曲
進道を走行する場合には、路面最遠画素Pfは輝度画像
VL中の側壁等の路面以外の画像から路面最高輝度Bm
axを抽出してしまう恐れがある。この様な場合には、
自動車AMの操舵角度に基づいて、車線の曲率を推定す
ることによって、常に輝度画像VL中の路面領域の画像
のみを路面最高輝度Bmax抽出対象とする事ができ
る。つまり、操舵信号Ssに応じて、路面最遠画素Pf
を輝度画像VL中の水平方向に移動させることによっ
て、路面最遠画素Pfを路面画像中に設定することが出
来る。上述の速度信号Sv及び操舵信号Ssに基づい
て、路面最遠画素Pfを輝度画像VL中を水平垂直に自
由に動かすことによって、路面表示画素を路面最遠画素
Pfにする事ができる。尚、速度信号Svの代わりに運
転者が、任意の対象距離(垂直方向位置)を入力しても
良い。更に、操舵信号Ssの代わりに、ナビゲーション
システム等に用いられている地図データから車線の直進
或いは曲進に関する情報を得ても良いことは言うまでも
ない。要するに、必要に応じて、適当な手段により路面
最遠画素Pf及び路面最近画素Pnを輝度画像VL中の
任意の方向に移動或いは固定制御することにより、検出
対象物画像をより確実補足する事ができる。
【0027】図15、図16、及び図17を参照して路
面画像抽出器304による路面画像抽出について説明す
る。路面画像抽出器304は、空間低周波数信号SLの
下部領域Sbの画素を図13に示す走査位置に対する画
素輝度値の関係(第2式、第3式、及び第4式)に基づ
いて走査して、路面画像内の画素を抽出する。路面画像
抽出器304に於ける路面画像抽出は、図12を参照し
て説明した輪郭抽出器404の車線表示の輪郭線と類似
している。しかし、輪郭抽出器404は輪郭閾値信号S
thに基づいて閾値以上の輝度エッジを有する画素から
車線輪郭を抽出するのに対して、路面画像抽出器304
では、各水平走査位置(Pv)に於いて前記第2式、第
3式、或いは第4式を満たす路面最高輝度Bmax以下
且つ路面最低輝度値Bmin以上の画素を抽出して路面
画像とする。尚、白線部Lm1、Lm2、及びLm3の
最内周部に於いて、図8に於ける輪郭画素ScL、Sc
R、及びScR’にそれぞれ相当する領域画素の集合E
lm、Erm、及びErm’が得られる。尚、必要に応
じて、これら相当する領域画素集合Elm、Erm、及
びErm’に基づいて、最小二乗法や、後で図20、図
21及び図22を参照して説明するHough変換等の
適当な手法を用いて、白線部Lm1、Lm2、及びLm
3の内端部を表す直線を求めても良い。図16に画素集
合ElmのHough変換等の例を示す。更に図17に
直線近似された路面画像を示す。このように、直線近似
の結果、対抗車線の白線Lm3の白線内端部Erm’が
除去される。
【0028】図18を参照して、路面領域設定器306
による路面領域設定について説明する。路面領域設定器
306は、路面抽出信号Srsに基づいて、抽出された
白線内端部Elm及びErmのそれぞれを中心に左右に
所定の水平長さWaで規定される路面端領域AeL及び
AeRを設定する。そして、設定された路面領域AeL
及びAeRを示す路面領域信号Srrを道路検出器50
0に出力する。但し、路面領域設定器306が路面領域
を抽出出来なくて、路面抽出信号Srsの代わりにエラ
ー信号See(不図示)を出力した場合には、上述の領
域限定を行わない。路面画像抽出器304に於ける路面
領域設定は、領域限定器406に於ける輪郭抽出領域限
定に類似しているが、設定領域幅Waは上述の第2式、
第3式、及び第4式で示されたC、C’、及びC”に基
づいて適宜定めることができる値である。このように、
路面画像抽出器304は低周波抽出器202からの低周
波数画像データからなる空間低周波数信号SLを使用し
て、輝度の分布から所定の関係にある画素からなる領域
毎にひとまとめにして輝度画像VLを分割し、更に分割
された領域を道路に関する知識を使用してその領域を併
合して路面領域を検出するものである。ここで道路に関
する知識とは、デジタル撮像装置100により撮影され
た画像Viの路面最遠画素Pf及び路面最近画素Pnを
含む領域は道路であるということである。これに加え
て、左右の白線が交差する消失点が時間的に急激には変
化しないことや、道路の画素に占める大きさがほぼ一定
である等を含めることもできる。従って少なくとも路面
最近画素Pnを含む領域とし、又はこれに加えて隣接す
る領域を加えて道路とする。
【0029】次に、道路検出器500の動作について説
明する。道路検出器500は、道路輪郭検出器400か
ら供給された路面輪郭信号Sreの示す輪郭線ScR及
びScL(図8)が、路面領域信号Srrに示される路
面端領域AeR及びAeLにそれぞれ含まれるか否かが
判断される。つまり同一水平走査線位置(距離)に於い
て、ScRの値がAeR±Wa内である場合には、路面
輪郭信号Sreは正しい路面輪郭を示していると見なし
て、路面判定信号Sjをローにすると共に、路面輪郭信
号Sreを路上位置検出装置600に出力する。一方、
ScRの値がAeR±Wa外である場合には、路面輪郭
信号Sreは路面輪郭を示していない、つまり路面内の
ノイズ輪郭をしめしていると見なして、路面判定信号S
jをハイにして、路面輪郭信号Sreを外部に出力しな
い。以上のように、同じ輝度画像データから空間周波数
的に重なりのない低周波画像と高周波画像を作成し、そ
れぞれの画像から独立に道路領域と道路白線候補輪郭点
を検出することにより、精度の高い道路白線検出を実現
できる。。
【0030】図3及び図4を参照して、座標変換器60
2による抽出輪郭画像Vreの座標変換の概念を簡単に
説明する。座標変換器602は路面輪郭信号Sreの座
標系を変換して、その信号の表す斜視画像Vreから鳥
瞰図画像Vccに変換する。抽出輪郭画像Vreに於い
ては、対象が斜視された状態で表現されているので、デ
ジタル撮像装置100からの距離が遠くなるほど、対象
物の形状はより歪んでしまう。言い換えれば、同じ大き
さの二つの対象物でも、近くに在る対象物より、遠くに
在る物の方が小さく表現される。対象物の形は撮像デバ
イス100か自動車AMから距離が遠くなるに従って歪
みが大きい。図3に斜視画像Vi、Vh、及びVreの
座標系を示す。図4も自動車AMを基準とした鳥瞰座標
系を示す。画像座標系(x、y)のx軸は、鳥瞰図の座
標系のX軸に平行で同方向、デジタル撮像装置100の
光軸Axが水平面に対して角度θ傾いているので、y軸
もY軸に対して角度θだけ傾いている。このように、X
軸とZ軸で、自動車AMの走行面である路面に対して実
質的に平行な水平面Pdを規定する。Y軸とy軸は芯が
合っている。X軸は図4の面に対して垂直である。原点
Oは、抽出輪郭画像Vreの座標系原点と同一であると
共に、デジタル撮像装置100の光軸が通っている。そ
して、次の方程式を利用することにより、斜視画像Vr
eの座標を鳥瞰画像Vccの座標に変換できる。。 X =(x/F)(Zcosθ-Ysinθ) (5) Z = Y(Fcosθ+Ysinθ) (6) Y = −H (7) Fは、デジタル撮像装置100の光学レンズの焦点距
離、θはZ軸(水平方向軸)と光学レンズの光軸Axの
成す角度、Hは路面から光軸レンズの原点までの距離。
θもHも、好ましくは、図5を参照して説明したような
自動車AMの進行方向前方の斜視画像Viを得られるよ
うに設定される。たとえは、θは6度に、Hは1.2メ
ータに設定される。
【0031】上述の式(5)、(6)、及び(7)に基
づいて、抽出輪郭画像Vre中の距離を変換することに
よって、路面輪郭信号Sreを座標変換した鳥瞰画像信
号Sccが得られる。この信号Sccに於いては、水平
方向の距離は、デジタル撮像装置100からZ軸方向に
距離が離れても関係無く、正確に表される。厳密に言え
ば、座標変換された画像Vccは鳥瞰図画像ではなく、
常に路面と平行な面に路面を映した、いわば路面の平面
図である。それ故に、例えば、路面が小さい丘のように
盛り上がりや、さらに起伏を有していても、画像Vcc
は路面を、常に平坦な表面として示す。しかしながら、
このような誤差は、本発明に係る局地的位置把握の精度
を損なうものではない。なぜなら、局地的位置把握は、
先に述べたように50メートル先と言った比較的近距離
を、制御対象の再遠方地点としているので、路面の起伏
と言ったような変動を無視できる。しかしながら、路面
の完全な鳥瞰図画像、つまり鉛直線に垂直な水平面に垂
直に投影した路面の平面図画像が必要であれば、デジタ
ル撮像装置100の光軸Axを自動車AMに固定するこ
となく、ジャイロ等の既知の自動姿勢制御装置を利用す
ることによって、常に水平面に対して一定の姿勢で画像
Viを得るようにすれば良い。ちなみに、以下の(8)
式及び(9)式に基づいて、鳥瞰座標から斜視座標に逆
変換できる。 x=FX/(Zcosθ+Hsinθ) (8) z=F(Hcosθ+Zsinθ)/(Zcosθ−Hsinθ) (9)
【0032】図19に、座標変換された鳥瞰画像信号S
ccが表す輪郭画像Vccを示す。車線表示Lm1、L
m2、及び、Lm3がそれぞれに対応するエッジ輪郭線
ScL、ScR、及び、ScR’によって表現されて
る。図8に示す抽出輪郭画像Vreと比較すれば分かる
ように、図19に於いては、輪郭線ScL、ScR、及
び、ScRが互いに平行に、実際の道路上の車線のよう
に表されている。つまり、座標変換鳥瞰画像信号Scc
は、対象物の正しい平面寸法の情報を含む。図2に示す
ように、マッチング検出器604は座標変換器602に
接続されて、鳥瞰画像信号Sccに基づいて、各輪郭S
cL、ScR、及び、ScR’に適合する直線或いは円
弧の式を以下のようにして求める。まず、鳥瞰画像信号
Sccに含まれる各車線表示の内側の輪郭線ScL、S
cR、及びScR’の各画素データを、対応輪郭線毎に
別個に、以下の第10式に基づいてハフ(Hough)
変換する。 ρ = Xcosφ + Zsinφ (10) ρはZ−X座標系に於ける、原点Oと画素の間の距離;
φは原点Oと画素を結ぶ線とX軸との間でなす角度であ
る。そして、第10式から以下の式が得られる。 X =(ρ − Zsinφ)/cosφ (11) 鳥瞰画像信号Sccを走査し、輪郭線データをハフ(H
ough)変換に基づいてパラメータ空間上に変換すれ
ば、各輪郭線毎に1群の曲線が得られる。この一群の曲
線に基づいて、輪郭線が直線か、或いは円弧かを判断す
ることを、図20及び図21及び図22を参照しながら
説明する。先ず図20には、ハフ変換された線データが
直線である場合の典型的なパターンが示されている。つ
まり、一群の曲線が、一点Cpで交差する。しかしなが
ら、現実問題として、車線表示Lm及び輪郭線自体完全
な直線ではないので、図20の様に、完全に1点のみで
交差すると言うことは非常に難しい。しかし、概ね1点
で交差しようとするので、パラメータ空間上の各(画
素)点で、各曲線が交差する頻度Fcを調べ、その頻度
が所定の閾値Ethより大きい点があれば、その点を唯
一の交点Cpとする。そして、輪郭線は直線とみなし、
適合する直線の式を求める。
【0033】図21及び図22には、ハフ変換された線
データが円弧で在る場合の典型的なパターンが表されて
いる。つまり、この場合、図21に示されるように、全
く交差しないか、図22に示されるよう一群の曲線は、
互いに、Cp1、Cp2、Cp3、Cp4、Cp5、及
び、Cp6(Cpn)と言う複数の交点で交差する。n
は整数である。同様に、各点での交差頻度Fcを求め
て、新たに設定閾値Fth’より高い頻度を有する点が
無ければ、一群の曲線は交差していないとし、輪郭線は
円弧であると見なし、適合する円弧の式を求める。つま
り、これらの式で、自動車AMが現在走行中或いは静止
中の車線、つまり道路の寸法的特徴を知ることができ
る。図2に示すように、車線輪郭抽出器606はマッチ
ング検出器604に接続されて、マッチング信号Smを
受け取る。マッチング信号Smには、前述のように、ノ
イズ成分である輪郭線データScR’も含まれている。
それで、車線輪郭抽出器11が、マッチング信号Smに
含まれている寸法の特徴データを、自動車の幅、車線
幅、車線分離線Lm2の分割パターン等の予め主要点デ
ータと比較されて目的車線に適合しない輪郭データSc
R’は、除外されて、現在の車線に対応する輪郭線Sc
R及びScLのデータのみがマッチング信号Smとして
出力される。もし、マッチング信号Sm信号中に、車線
に該当するデータがない場合にはエラー信号See(不
図示)が出力される。
【0034】図19を参照して、車線輪郭抽出器606
によるフィルター動作を説明する。鳥瞰図画像Vcc
に、今三本の輪郭線ScL、ScR、及びScR’が含
まれている。上から数えて2画素目までは、左側の二本
輪郭線ScL及びScRが一本の車線表示Lmを規定す
るペアとなされる。しかしながら、第3〜5番目までの
画素に関しては、右側の車線表は、分割タイプので、鳥
瞰画像信号Sccは、右隣の車線の輪郭線ScR’を抽
出している。この場合、明らかに、二本の輪郭線ScL
とScR’の間隔は、車線表示にしては広すぎる。しか
し、この時点ではScLとScR’のどちらの輪郭線が
異常なのか分からない。第6番目から11番目の画素に
関して、明らかに輪郭線ScLとScRはペアである。
また、左輪郭線ScLは、マッチング検出器604によ
って、一本の円弧ScLmをマッチングされているの
で、第3〜5番目の画素に付いても、車線表示Lm1に
対応すると見なされる。その結果、隣の車線のScR’
の3画素は、誤りと見なされて無視される。そして、正
しいペアである輪郭線ScL及びScRの二本だけが、
抽出されて、それぞれにマッチングした輪郭線ScLm
及びScRmが選択されて、その情報と共に車線輪郭信
号Slcとして出力される。上述の道路検出器500に
よる路面判定に加えて、車線輪郭抽出器606による処
理の結果、一本の車線を規定しないようなノイズ成分、
例えば路上の傷や汚れに起因するのも、車線輪郭信号S
lcから除かれていることは明らかである。図23に、
上述の車線輪郭抽出器606による輪郭線ノイズ除去さ
れた車線抽出信号Sleにより表される抽出車線輪郭画
像Vleを示す。
【0035】次に、図23を参照して、車線内位置検出
器608の働きを説明する。車線輪郭抽出器606から
の車線輪郭信号Slcを受けて、車線内位置検出器60
8は、左右の車線輪郭に当てはめてた円または、直線の
関係式(ScLm及びScRm)と、Z=0の直線の交
点HLとHRを求める。次に、車線の中央の座標つまり
HLとHRの中点の座標(HC、0)を求める。ここ
で、カメラの位置は(0、0)であるから、デジタル撮
像装置100を自動車AMの中央に取り付けている場合
には、自動車AMの位置は車線の中央からの横変異量を
−HCとして得ることができる。
【0036】以下に図24に示すフローチャートを参照
して、本実施の形態に係る局地的位置把握装置LPの動
作を説明する。ブロック#1に於いて、デジタル撮像装
置100から前景を撮像して生成した画像データSiを
取り込む。ブロック#3に於いて、空間周波数分離器2
00がデジタル画像信号Siから空間低周波数信号SL
及び空間高周波信号SHを生成する。ブロック#5於い
て、閾値設定器402が空間高周波信号SH中のエッジ
画素濃度に基づいて閾値Ethを決定すると共に輪郭閾
値信号Sthを生成する。ブロック#7に於いて、輪郭
抽出器404が輪郭閾値信号Sthに基づいて、空間高
周波信号SHから閾値Ethに基づいて、車線表示の輪
郭を抽出して、路面輪郭信号Sreを生成する。ブロッ
ク#9に於いて、路面輪郭信号Sre信号の代わりにエ
ラー信号Seeが出力されていないかが判断される。エ
ラー信号Seeが出力されている場合には、輪郭が抽出
されていないことを意味するので、YESと判断されて
ブロック#1に戻りブロック#1に戻る。NOの場合
は、次のブロック#11に進む。
【0037】ブロック#11に於いて、領域限定器40
6は路面輪郭信号Sreに基づいて、空間高周波信号S
H中で輪郭を抽出すべき領域を設定して、領域限定信号
Srを生成すると共に高周波抽出器204に出力する。
これ以降、ブロック#3に於いて、高周波抽出器204
はデジタル画像信号Si内で領域限定信号Srによって
設定された領域内の高周波成分を抽出して空間高周波信
号SHを生成する。ブロック#13に於いて、路面輝度
設定器302はブロック#3で生成された空間低周波数
信号SLに対して、路面輝度範囲(Bmax、Bmi
n)を設定して、路面輝度信号SBrを生成する。ブロ
ック#15に於いて、路面画像抽出器304は、路面輝
度信号SBrに基づいて、空間低周波数信号SLから道
路面画像を抽出して、路面抽出信号Srsを生成する。
ブロック#17に於いて、路面領域設定器306は、路
面輝度信号SBr及び路面抽出信号Srsに基づいて、
車線存在可能領域(AeR、AeL)を示す路面領域信
号Srrを生成する。ブロック#19に於いて、路面領
域信号Srrの代わりにエラー信号Seeが出力されて
いないかが判断される。路面領域が検出されていない場
合には、YESと判断されてブロック#1に戻る。NO
の場合は、次のブロック#21に進む。
【0038】ブロック#21に於いて、道路検出器50
0は路面領域信号Srrに基づいて、路面輪郭信号Sr
eが示している抽出輪郭が正しいか判断する。正しくな
い場合には路面判定信号Sjによって輪郭抽出器404
を駆動して、路面輪郭信号Sreを更新し、正しい場合
にのみ路面輪郭信号Sreを路上位置検出装置600に
出力する。ブロック#23に於いて、座標変換器602
によって、路面輪郭信号Sreの抽出輪郭画像Vreを
鳥瞰画像Vccに座標変換して鳥瞰画像信号Sccを生
成する。ブロック#25に於いて、マッチング検出器6
04により、ハフ変換を利用して、鳥瞰画像信号Scc
中の内側輪郭線を表す式を、直線或いは円弧でマッチン
グする。更にマッチング検出器604は、マッチした直
線或いは円弧を表すマッチング信号Smを生成する。ブ
ロック#27に於いて、マッチング信号Smの代わりに
エラー信号Seeが出力されていないかが判断される。
マッチングする直線或いは円弧が無い場合には、YES
と判断されてブロック#1に戻る。NOの場合は、次の
ブロック#29に進む。ブロック#29に於いて、車線
輪郭抽出器606はマッチング信号Smに示されるマッ
チした輪郭線の寸法的特徴を、車線の寸法的特徴と比較
する。車線輪郭抽出器606は、現在位置している車線
を規定する一組の車線輪郭線を抽出して、車線輪郭信号
Slcを生成する。ブロック#31に於いて、車線内位
置検出器608が車線輪郭信号Slcに基づいて現位置
を検出して、位置信号Spを生成する。尚、ブロック#
9、#19、及び#27に於いて、エラー信号Seeが
生成されていれば、ブロック#1に処理を戻しているの
は、同一時刻に抽出された空間高周波信号SH及び空間
低周波数信号SLに基づいて、各ブロックに於ける処理
を行うことにより、精度の高い車線検出及び位置検出を
行う為である。しかしながら、必要な検出精度によって
は、ブロック#9、#19、及び#27を廃止しても、
実用上差し支えない。
【0039】(実施の形態2)以下、本発明の第二の実
施形態について、図26から図45を用いて説明する。
図26は本実施形態に係る道路領域抽出装置の第一の実
施例を示すブロック図である。この道路領域抽出装置は
道路画像撮影手段11、輝度ヒストグラム作成手段1
2、道路輝度分離手段13、道路多角形検出手段14を
含んで構成されている。まず道路画像撮影手段11は車
両前方の道路画像を入力するものであって、TVカメラ
が用いられる。このTVカメラを車両前方のほぼ中央部
に配置しておくものとすれば、道路画像撮影手段11よ
り得られる画像の底面中央部Rは後述するように道路を
含むものとなる。輝度ヒストグラム作成手段12はその
入力した道路画像データから図27に示すように輝度の
ヒストグラムを作成すると共に、画像上での車両位置つ
まり画像底部の中央の位置の輝度を検出するものであ
る。道路輝度分離手段13はヒストグラムでの画像上で
の車両位置での輝度値を中心に、左右に度数の変化を調
べ、度数の谷を検出することによって道路に相当する輝
度範囲を求め画像上でその範囲内の画素を道路領域候補
として抽出するものである。道路多角形検出手段14は
道路候補領域として抽出した領域で、画像底部走査線の
中央から左右にその領域の端を検出し、検出した端の位
置から中点を見つけ上方の走査線で同様に端を見つけ、
多角形として道路領域を検出するものである。
【0040】次に、上述した処理の流れを具体的に図2
8のフローチャートを用いて説明する。まずステップS
1において、道路画像撮影手段11からの輝度データを
使用して輝度のヒストグラムを作成する。ステップS2
で、画像底部の中央の位置での輝度b0を使用して、先
ほどの輝度ヒストグラムにおける車両直下の位置を求め
る。まず、左側の谷を検出する。ステップS3におい
て、bを輝度値パラメータ、b1をある一定の輝度値と
し、次の互いに重なる範囲b0−b1≦b<b0 及びb0
−3b1/2≦b<b0−b 1/2での夫々の輝度の平均
mean1、bmean2を求める。ステップS4において、
meana=bmean2−bmean1の演算を行い、ステップ
S5において、bmeanaの符号判定を行う。符号が負か
ら正に変わったら谷が存在すると判定する。もし、符号
が負から正に変わっていなければ、ステップS6で、b
0=b0−b1/2としステップS3に戻る。こうして同
様の処理を繰り返すことにより、輝度ヒストグラム上で
左側の谷を検出できる。。
【0041】次に、右側の谷を検出する。まずステップ
S7において同様にb0をステップS2の初期値とし、
0<b≦b0+b1 及びb0+b1/2<b≦b0+3b
1/2の範囲の夫々の輝度の平均bmean3、bmean4を
求める。次にステップS8でbmeanb=bmean4−b
mean3を求める。ステップS9でbmeanbの符号判定を
行い、符号が負から正に変わったら谷が存在すると判定
する。もし、符号が負から正に変わっていなければ、ス
テップS10で、b0=b0+b1/2とし、ステップS
7を繰り返す。こうして同様の処理を繰り返すことによ
り、輝度ヒストグラム上で右側の谷を検出できる。。そ
してステップS11で、谷に囲まれている輝度範囲を使
用して、画像上でその輝度範囲に入っている画素を道路
候補領域として抽出する。ステップS12では、図29
に示すように画像底部走査線の中央から左右にその領域
の端を検出し、検出した端の位置から中点を見つけその
位置から一定幅上方の走査線の左右から同様に端を順次
見つける。こうして得られた周囲の各点を図示のように
結んで多角形として道路領域を検出する。以上のよう
に、輝度ヒストグラムでの車両直下の輝度値が含まれる
領域を検出する。更に、それに対応した画像上での領域
を使用して、車両直下に対応する画像底辺中央から道路
領域の端を検出することによって、入力画像毎に正確な
道路領域の抽出ができる。
【0042】図30は、本実施形態に係る道路領域抽出
装置の第二の実施例を示す。この道路領域抽出装置は道
路画像撮影手段21、自車位置道路輝度パターン計測手
段22、路面輝度パターン道路領域分割手段23を含ん
で構成されている。道路画像撮影手段21は車両前方の
道路画像を入力するものであり、TVカメラが用いられ
る。このTVカメラを車両前方のほぼ中央部に配置して
おくものとすれば、道路画像撮影手段21より得られる
画像の底面中央部Rは後述するように道路を含むものと
なる。自車位置道路輝度パターン計測手段22は、その
入力した道路画像データから図31に示すように画像底
辺の中央から一定の領域S0をとってその範囲内の輝度
分布aを計測するものである。路面輝度パターン道路領
域分割手段23は、道路画像を分割して図32に示すよ
うにその個々の輝度分布bと自車位置道路輝度パターン
計測手段22で求めた輝度分布パターンaとを比較する
ことによって、パターンが類似しておれば道路と判断す
る。
【0043】以上のように構成された道路領域抽出装置
の動作について、図33のフローチャートを用いて説明
する。まず、ステップS1で道路画像撮影手段21から
の輝度データを使用して画像底辺中央から一定の範囲の
領域S0の輝度の平均μや分散σ2などの輝度分布パター
ンを求め、S0内のデータ数をnとし最大対数尤度を次
のように求める。 1(μ,σ2)=−(n/2)log2πσ2−n/2 (12) ステップS2において道路画像をN×N(ここの領域の
データ数n)に分割し領域S0と異なる領域Siの輝度
の平均μi や分散σi2などの輝度分布パターンを求め、
最大対数尤度liを計算する。ステップS3において最大
対数尤度liが1−α≦li≦1+α(αは正の定数)であ
ればステップS4で道路と判定する。例えば図32のパ
ターンa、bは輝度値が異なっているが、分布パターン
が類似しているため領域S1 は道路と判断する。もし
上式を満たさないときはステップS5で道路ではないと
判断する。ステップS6において、i ≧N×Nならば終
了し、そうでなければ、ステップS7でi=i+1とし
てステップS2に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0044】以上のようにこの実施の形態では、車両直
下近傍の領域の輝度パターンと同様のパターンを持つ領
域を検出することによって、正確に道路領域を抽出でき
る。。又、輝度パターンのS0との尤度から画像全体を
分割することもできる。図34は本実施形態に係る道路
領域抽出装置の第三の実施例を示す。この道路領域抽出
装置は道路画像撮影手段31、輝度ヒストグラム作成手
段32、画素数道路領域抽出手段33を含んで構成され
ている。まず道路画像撮影手段31は車両前方の道路画
像を入力するものであり、TVカメラが用いられる。こ
のTVカメラを車両前方のほぼ中央部に配置しておくも
のとすれば、道路画像撮影手段31より得られる画像の
底面中央部は道路を含むものとなる。輝度ヒストグラム
作成手段32は、その入力した道路画像データから図3
5に示すように輝度のヒストグラムを作成し、車両位置
つまり画像底部の中央の位置の輝度を検出する。本実施
例では、輝度ヒストグラムに於いては車両位置での輝度
より輝度値が大きく、且つカメラの高さや画角や伏角に
よって画像上での道路に対応する画素数がほぼ一定値に
決まることを利用しており、この画素数をgとする。画
素数道路領域抽出手段33は道路の画素数に対応する度
数を含む輝度範囲までを道路画素による度数と判断する
ものである。輝度ヒストグラムの道路領域と判定した領
域の輝度範囲に入っている道路画像の画素を抽出し、道
路領域とする。以上のように構成された道路領域抽出装
置1の動作について、図36のフローチャートを用いて
説明する。
【0045】まずステップS1において、道路画像撮影
手段からの輝度データを使用して輝度のヒストグラムを
作成する。図35はこの輝度ヒストグラムの一例を示し
ている。ステップS2で、画像底部の中央の位置での輝
度b0を使用し、度数の和sを0にする。ステップS3
でb0より大きい各輝度での度数aを使用して度数の和
sを求める。ステップS4で、sがあらかじめ求めてい
た道路領域に対応する画素数gを越えていたら道路領域
を抽出したと判断する。もし、gより小さければステッ
プS5、S3に戻って次の輝度値b0+Δbの輝度の度
数aiを加算する。sがgを越えればステップS6に進
み、超えたときの輝度値b1と車両位置での元の輝度b0
を使用してb0≦br≦b1の輝度brの画素を抽出す
る。そしてステップS7において、これらの画素を道路
画像上で見つけて、道路領域とする。以上のように、道
路の輝度値は車両直下の輝度値より連続的に明るくなる
性質を使用している。そのために、輝度ヒストグラムで
車両直下の輝度を求め、その値からあらかじめ求めてお
いた画像上での道路の画素数分の度数を含む輝度値を求
めてこの輝度範囲に入る画素を道路と判断することによ
って、正確に道路領域を抽出できる。
【0046】図37に本実施形態に係る道路領域抽出装
置の第四の実施例を示す。この道路領域抽出装置は道路
画像撮影手段41、輝度ヒストグラム作成手段42、画
像分割手段43、道路領域併合手段44、道路幅検出手
段45を含んで構成されている。まず道路画像撮影手段
41は車両前方の道路画像を入力するものであり、TV
カメラが用いられる。このTVカメラを車両前方のほぼ
中央部に配置しておくものとすれば、撮影手段11より
得られる画像の底面中央部Rは後述するように道路を含
むものとなる。輝度ヒストグラム作成手段42は入力さ
れた道路画像データから図38に示すように輝度ヒスト
グラムを作成すると共に、画像上での車両位置、つまり
画像底部の中央の位置の輝度を検出するものである。次
に画像分割手段43は輝度の分布からすべての谷を検出
して図39のように前記道路画像を分割するものであ
る。道路領域併合手段44は後述する道路幅検出手段4
5からの道路幅情報を基に、車両直下の分割領域を最初
に横方向の領域を併合し、次いで縦方向の分割領域を併
合していくものである。道路幅検出手段45は道路領域
併合手段44から求めた道路領域より画面上の各高さか
ら道路の幅を求めるものである。
【0047】以上のように構成された道路領域抽出装置
の動作について図40及び図41のフローチャートを用
いて説明する。まずステップS1において、道路画像撮
影手段からの輝度データを使用して、図38に示すよう
に輝度のヒストグラムを作成する。ステップS2で、画
像底部の中央の位置での輝度b0を使用して、先ほどの
輝度ヒストグラムにおける車両直下の位置を求める。ま
ず、左側の谷を検出する。ステップS3において、bを
輝度値パラメータ、b1をある一定の輝度値とし、次の
互いに重なる範囲b0−b1≦b<b0及びb0−3b1
2≦b<b0−b 1/2での夫々の輝度の平均bmean1、
mean2を求める。ステップS4において、bmeana=
mean2−bmean1を求める。ステップS5において、
meanaの符号判定を行う。符号が負から正に変わった
ら谷が存在すると判定する。もし、符号が負から正に変
わっていなければ、ステップS6で、b0=b0−b 1
2としステップS3に戻る。こうして同様の処理を繰り
返すことにより、輝度ヒストグラム上で左側の谷を検出
できる。この処理を輝度ヒストグラムの左端まで実行し
て(ステップS7)、ステップ8に進む。次に、右側の
谷を検出する。まずステップS8において同様にb0
ステップS2の初期値とし、b0<b≦b0+b1及びb0
+b1/2<b≦b0+3b1/2の範囲の夫々の輝度の
平均bmean3、bmean4を求める。次にステップS9で
meanb=bmean4−bmean3を求める。
【0048】次に図41に示すステップS10で、b
meanbの符号判定を行い、符号が負から正に変わったら
谷が存在すると判定する。もし、符号が負から正に変わ
っていなければ、ステップS11で、b0=b0+b1
2とし、ステップS7を繰り返す。こうして同様の処理
を繰り返すことにより、輝度ヒストグラム上で右側の谷
を検出できる。ステップS12で、谷の判定がヒストグ
ラム上の右端まで行われたどうか判定する。もし右端ま
で行っていなければステップS11、S8を繰り返す。
もし右端まで行っていたら、ステップS13で谷に囲ま
れた領域を見つけて、画像上で対応する領域を抽出す
る。図39はこうして入力画像を谷に囲まれた領域に分
割したものである。次にステップS14で、自車両直下
に対応する領域を検出し、これを注目領域とする。図3
9では領域S0が注目領域となる。そしてステップS1
5で、注目領域S0の横に接する領域S1を併合する。ス
テップS16で前回求めた道路幅wf(h)を参照して
横幅w(h)を計算する。ステップS17でwf(h)
>w(h)であればステップS15に戻る。もし、wf
≦wであれば、ステップS18で併合領域の高さhが所
定の高さh0より大きければ処理を終了する。ここで、
0は道路消失線の高さであり、道路が水平であれば道
路画像撮影手段41の取付け位置によって一定の高さと
なる。もし、h<h0であればステップS19で併合領
域の上側に接し下の領域の上部の幅より狭い領域、図3
9ではS2及びS3を併合する。そして高さがh0に達す
れば終了する。以上のように、道路幅に基づいて分割領
域を求め、且つ画像上での道路構成の性質を使用して道
路領域を抽出するので正確な道路領域抽出ができる。
尚、画像は輝度パターンの比較によって分割して、上記
方法で併合して道路領域を抽出することもできる。
【0049】図42は本実施形態に係る道路方向検出装
置の第五の実施例を示す。この道路方向検出装置は道路
画像撮影手段51、輝度ヒストグラム作成手段52、画
像分割手段53、道路領域併合手段54、道路幅検出手
段55、道路領域相関値検出手段56、道路方向検出手
段57を含む。まず、道路画像撮影手段51は車両前方
の道路画像を入力するものであり、TVカメラが用いら
れる。このTVカメラを車両前方のほぼ中央部に配置し
ておくものとすれば、撮影手段51より得られる画像の
底面中央部は後述するように道路を含むものとなる。輝
度ヒストグラム作成手段52は入力された道路画像デー
タから図38に示すように輝度ヒストグラムを作成する
と共に、画像上での車両位置、つまり画像底部の中央の
位置の輝度を検出するものである。
【0050】次に画像分割手段53は、輝度の分布から
谷を検出して道路画像を分割するものである。道路領域
併合手段54は後述する道路幅検出手段55からの道路
幅情報を基に、車両直下の分割領域を最初に横方向の領
域を併合及び縦方向の分割領域を併合するものである。
道路幅検出手段55は、道路領域併合手段54から求め
た道路領域から道路の幅を求める。道路領域相関値検出
手段56において、図43に示すように道路幅検出手段
55からの画像底部における2つの道路端位置と所定の
消失線上の任意の点で作る三角形と道路領域併合手段5
4から求めた道路領域との相関値を求める。道路方向検
出手段57は、相関値の最も大きなときの消失線上の点
の位置から車両に対する道路の方向を検出する。
【0051】図44に示すフローチャートを参照して、
以上のように構成された道路方向検出装置の動作につい
て説明する。先ず、ステップS1で第四の実施例と同様
の方法で道路領域を抽出する。ステップS2において、
所定の消失線上の左端の点r=0とする。ステップS3
で点rと道路端とが作る三角形と抽出した道路領域の相
関、即ち一致する画素数を算出する。ステップS4でr
=r+1として消失線上の点を右に1画素動かす。ステ
ップS5で、もし右端rhを越えないならば、ステップ
S3に戻って同様の処理を繰り返し、もしrが右端rh
を越えるならばステップS6に進む。ステップS6で、
相関値の最も大きな値をとるrを検出する。そしてこの
値rが画像の横の画素数のrh/2よりも大きければ道
路は車両に対して右方向にあると判断する。もし、r<
h/2ならば左方向であると判断する。以上のよう
に、道路端と消失点の作る三角形と抽出道路領域との相
関をとることによって、最大相関値から車両を基準とし
た道路の方向を容易に求めることできる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の第一
の実施形態に於いては、空間周波数的に重なりのない低
周波画像と高周波画像から独立して道路領域と道路白線
候補の輪郭点を検出している。そのため高周波画像のみ
から輪郭点を検出する従来例に比べてノイズの影響を受
け難く、白線を高精度で検出することができるという効
果が得られる。更に、第二の実施形態に於いては、画像
データから道路領域を検出し、そして車両直下に対応す
る画像底辺中央から道路領域の多角形を検出することに
よって、入力画像毎に正確な道路領域の抽出ができる。
更に、輝度ヒストグラムでの車両直下の輝度値が含まれ
る領域を検出し、それに対応した画像上での領域を使用
して、車両直下に対応する画像底辺中央から道路領域の
端を検出することによって、入力画像毎に正確な道路領
域の抽出ができる。又車両直下近傍の領域と同様のパタ
ーンを検出することによって道路領域の抽出を行ってい
るため正確に道路領域を抽出できる。そして、輝度ヒス
トグラムで車両直下の輝度を求め、その値からあらかじ
め求めておいた画像上での道路の画素数分の度数を含む
輝度値を求めてこの輝度範囲に入る画素を道路と判断す
ることによって、正確に道路領域を抽出できる。更に、
道路幅や輝度パターンの比較によって分割領域を求め、
且つ画像上での道路構成の性質を使用して道路領域を抽
出するので正確に道路領域を抽出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態に係る局地的位置把
握装置の構造を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す局地的位置把握装置の要部の詳細
な構造を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る斜視画像の座標系を示す説明図
である。
【図4】 本発明に係る鳥瞰画像間の座標系を示す説明
図である。
【図5】 本発明に係る前景斜視画像を示す説明図であ
る。
【図6】 図5に示す前景斜視画像から抽出されたエッ
ジ画像を示す説明図である。
【図7】 図5に示すエッジ画像から輪郭を抽出する方
法を示す説明図である。
【図8】 図5に示すエッジ画像から抽出された輪郭を
示す説明図である。
【図9】 図2に示す領域設定器による斜視画像の領域
を限定する方法を示す説明図である。
【図10】 図9に示す方法にて領域限定された斜視画
像を示す説明図である。
【図11】 図5に示す前景斜視画像から抽出された輝
度画像を示す説明図である。
【図12】 図11に示す輝度画像中の画素についての
輝度値と該輝度値を有する画素数との関係を示す説明図
である。
【図13】 輝度画像中の路面のみを表示する画素の輝
度値と、各画素が対応する路面の撮像距離との関係の実
験値を示す図である。
【図14】 図2に示す路面輝度設定器による路面輝度
設定方法を示す説明図である。
【図15】 図2に示す路面画像抽出器による路面抽出
方法を示す説明図である。
【図16】 図15に示す路面抽出の際に得られる領域
画素に基づいて、路面領域端部を求める方法の一例を示
す説明図である。
【図17】 図16に例示する方法にて直線近似された
路面画像を示す説明図である。
【図18】 図2に示す路面領域設定器による路面領域
設定を示す説明図である。
【図19】 図2に示す座標変換器により、路面輪郭信
号を座標変換して得られた鳥瞰画像を示す説明図であ
る。
【図20】 図19に示す鳥瞰画像データSccをハフ
変換して得られる曲線のパターンの一例を示す説明図で
ある。
【図21】 図19に示す鳥瞰画像データSccをハフ
変換して得られる曲線のパターンで、図20に示すのと
異なる例を示す説明図である。
【図22】 図19に示す鳥瞰画像データSccをハフ
変換して得られる曲線のパターンで、更に図20及び図
21に示す例と異なる例を示す説明図である。
【図23】 図2に示す車線内位置検出器による車線内
位置検出を示す説明図である。
【図24】 図1に示す局地的位置把握装置の動作を示
すフローチャートである。
【図25】 従来の局地的位置把握装置の構造を示すブ
ロック図である。
【図26】 本発明の第二の実施形態に於ける第一の実
施例に係る道路領域抽出装置を示すブロック図である。
【図27】 図26に示す輝度ヒストグラム作成手段に
よる道路画像の輝度ヒストグラムの一例を示す説明図で
ある。
【図28】 図26に示す道路領域抽出装置の動作を示
すフローチャートである。
【図29】 図26に示す道路領域抽出装置による抽出
道路領域から道路端を検出する方法を示す説明図であ
る。
【図30】 本発明の第二の実施形態に於ける第二の実
施例に係る道路領域抽出装置を示すブロック図である。
【図31】 図30に示す道路領域抽出装置により得ら
れた輝度ヒストグラムに於いて、道路領域の占める領域
の一例を示す説明図である。
【図32】 図30に示す路面輝度パターン道路領域分
割手段により道路画像を分割してた得られた輝度分布と
自車位置道路輝度パターン計測手段にて得られた輝度分
布パターンを示す説明図である。
【図33】 図30に示す道路領域抽出装置の動作を示
すフローチャートである。
【図34】 本発明の第二の実施形態に於ける第三の実
施例に係る道路領域抽出装置を示すブロック図である。
【図35】 図34に示す輝度ヒストグラム作成手段に
よる道路画像の輝度ヒストグラムの一例を示す説明図で
ある。
【図36】 図34に示す道路領域抽出装置の動作を示
すフローチャートである。
【図37】 本発明の第二の実施形態に於ける第四の実
施例に係る道路領域抽出装置を示すブロック図である。
【図38】 図37に示す輝度ヒストグラム作成手段に
よる道路画像の輝度ヒストグラムの一例を示す説明図で
ある。
【図39】 図37に示す画像分割手段43による道路
画像の分割を示す説明図である。
【図40】 図37に示す道路領域抽出装置の動作を示
すフローチャートの前半部である。
【図41】 図37に示す道路領域抽出装置の動作を示
すフローチャートの後半部である。
【図42】 本発明の第二の実施形態に於ける第五の実
施例に係る道路領域抽出装置を示すブロック図である。
【図43】 図42に示す道路領域抽出装置により得ら
れた抽出道路領域と、消失線と道路端の作る三角形との
関係の一例を示す説明図である。
【図44】 図42に示す道路領域抽出装置の動作を示
すフローチャートである。
【図45】 従来の道路領域抽出装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11、21、31、41、51 道路画像撮影手段 12、32、42、52 輝度ヒストグラム作成手段 13 道路輝度分離手段 14 道路多角形検出手段 22 自車位置道路輝度パターン計測手段 23 路面輝度パターン道路領域分割手段 33 画素数道路領域抽出手段 43 画像分割手段 44 道路領域併合手段 45、55 道路幅検出手段 56 道路領域相関値検出手段 57 道路方向検出手段 100 デジタル撮像装置 200 空間周波数分離器 202 低周波抽出器 204 高周波抽出機 300 道路面検出器 302 路面輝度設定器 304 路面画像抽出器 306 路面領域設定器 400 道路輪郭検出器 402 閾値設定器 404 輪郭抽出器 406 領域限定器 500 道路検出器 600 局地的位置把握装置 602 座標変換器 604 マッチング検出器 606 車線輪郭抽出器 608 車線内位置検出器 700 ECU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−138505(JP,A) 特開 平8−184417(JP,A) 特開 平2−90379(JP,A) 特開 平2−90380(JP,A) 特開 平2−90381(JP,A) 特開 平7−146137(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00 G01B 11/00 - 11/30 G08G 1/00 - 1/16 B60R 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の道路を撮影する道路画像撮影
    手段と、 前記道路画像撮影手段により得られた画像の画像特性に
    基づいて、前記画像を複数の分割領域に分割する画像分
    割手段と、 前記画像分割手段からの分割領域を併合して道路領域を
    抽出する道路領域併合手段と、 前記道路領域併合手段により抽出した道路領域から前記
    画像の各高さでの道路幅を算出する道路幅検出手段とを
    具備し、 前記道路領域併合手段は、前記画像の自車両直下の位置
    における分割領域とその左右に隣接する分割領域を、前
    記道路幅検出手段により前回の道路方向検出処理で求め
    た道路幅分だけ併合し、上記併合処理を画像の上方の所
    定位置まで繰り返し行なって今回の道路方向検出処理に
    おける道路領域を抽出し、 更に、 前記道路幅検出手段からの画像底部における2点の道路
    端データ及び所定の消失線上の任意の位置の消失点から
    作られる三角形領域と、前記道路領域併合手段により抽
    出された道路領域との相関を取ることによって、相関が
    最大になる消失点を検出する道路領域相関値検出手段
    と、 前記道路領域相関値検出手段により検出された相関値が
    最大になる消失点位置から車両前方の道路の方向を検出
    する道路方向検出手段とを具備することを特徴とする道
    路方向検出装置。
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