JP3287959B2 - 送受信装置 - Google Patents

送受信装置

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JP3287959B2
JP3287959B2 JP21879694A JP21879694A JP3287959B2 JP 3287959 B2 JP3287959 B2 JP 3287959B2 JP 21879694 A JP21879694 A JP 21879694A JP 21879694 A JP21879694 A JP 21879694A JP 3287959 B2 JP3287959 B2 JP 3287959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に有線,無線通信に
用いられる送信機能,受信機能を併せ持つ送受信装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は無線通信等に用いられる送受信
装置の基本構成のブロック図である。
【0003】送信部82は送信IF発振回路83(発振
周波数fITX )、この送信IF発振回路83の正弦波出
力に変調をかける変調回路9、これに接続される送信周
波数変換回路6、および送信周波数変換回路6に局部発
振信号を与える送信ローカル発振回路(発振周波数f
LTX )84で構成される。送信時には、変調回路9でI
F発振回路83の出力正弦波信号(f=fITX )に送信
情報である送信ベースバンド信号で変調をかけ、その出
力である変調されたIF信号と、送信ローカル発振回路
84の出力正弦波信号を送信周波数変換回路6で所望の
送信RF周波数(f=fTX)に周波数変換後、送信端子
11より送出する。
【0004】受信部85は受信周波数変換回路5,これ
に局部発振信号を与える受信ローカル発振回路86(発
振周波数fLRX )、および受信周波数変換回路5に接続
される復調器8で構成される。受信時には受信端子10
より入力される変調のかかった受信RF信号(f=
RX)と受信ローカル発振回路86の出力正弦波(f=
LRX )とを、受信周波数変換回路5で復調器8が動作
可能な受信IF周波数fIR X まで変換する。受信IF信
号を復調器8へ入力し復調することで所望受信情報であ
る受信ベースバンド信号を得る。この復調回路におい
て、実現の容易さ、耐干渉性、復調感度等の特性を考慮
した場合、その動作周波数(fIRX )は、100数十M
Hz程度が限界となり、受信周波数fRXがたとえばマイ
クロ波帯のように極めて高い場合、受信ローカル周波数
もマイクロ波帯である必要がある。
【0005】ここで一般によく用いられる半二重方式通
信システムでは、送信周波数fTXおよびfRXが同一であ
るため、送信ローカル周波数fLTX と受信ローカル周波
数f LRX も同一となり、送信ローカル発振回路84も極
めて高い周波数の発振回路でなければならない。しか
し、RF帯、特にマイクロ波帯以上の発振器は普通非常
に高価であり、形状も大きくなる。また、データ通信等
の用途では、周波数安定度も良好なものが要求され、発
振周波数の安定化等の理由により、構成も複雑になる。
【0006】したがって従来は、図17から図19の構
成を用いることにより装置内のRF帯発振器の削減が図
られている。
【0007】図17は第1の従来例で図16中の送信ロ
ーカル発振回路84と受信ローカル発振回路86を1つ
の送受兼用RF発振回路87で共用したものである。こ
の場合、上記のごとくfIRX が100数十MHz以下で
あるので、該送受兼用RF発振回路87の発振周波数も
このような高い周波数帯となり、送信IF発振回路83
は、送受同一周波数の場合は受信IF周波数(fIRX
で発振させることになる。したがって図17の変調回路
9としてはfIRX で動作するIF変調回路を用いる。
【0008】ところで、一般にRF帯の正弦波信号に変
調をかけるVHF帯以上で動作するRF変調回路は容易
に実現でき、これを用いることにより、受信ローカル発
振回路出力正弦波信号とRF変調回路入力正弦波信号を
1つのRF帯発振回路出力で共用することも可能であ
る。
【0009】図18はこのような方式の第2の実施例で
その構成を示したものである。送受兼用RF発振回路8
7は第1の従来例と同様RF帯で発振させる。この場
合、送信IF発振回路83の出力正弦波信号は直接送信
周波数変換回路6のIF入力端子に印加される。送受兼
用RF発振回路87と送信周波数変換回路6との間には
RF変調器12が接続されこれに送信ベースバンド信号
が送られる。
【0010】図19は第3の従来例で、RF変調器12
と送受兼用発振回路88を用い、かつ送信周波数変換回
路と送信IF発振回路を削減したものであるが、図18
との違いは、変調回路がfTXで動作するRF変調器12
であり、送信時に所望の送信周波数fTXで直接変調をか
けることである。つまり、該送受兼用RF発振回路88
は、受信時にはfLRX 、送信時にはfTXの周波数で発振
し、送受切換信号によって周波数を切換える。したがっ
て図18にある送信IF発振回路83と送信周波数変換
回路6は不要になる。
【0011】図17および図18の第1および第2の従
来例では、図16の基本構成に比べ、RF帯の発振源が
1個削減される。第3の従来例では、RF帯の発振器と
送信IF発振器各々1個ずつが削減される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に半二重方式で通信が行なわれる場合、特に重要なのは
送受信切換時間であり、高速パケットデータ通信等の用
途においては、この切換時間がデータ速度もしくはパケ
ット長に比べ無視できなくなり、伝送効率の低下を招
く。具体的には該送受切換時間は、装置内の発振回路の
立上がり時間、周波数設定等の特性で決まるといっても
過言ではない。したがって、送受切換時間短縮のため、
送受に関係なく装置内の発振器を常時動作させ、かつ周
波数設定時間を短縮するために周波数も固定にしておく
ことが望ましい。
【0013】図17の第1の従来例において、送受信周
波数fTX,fRXが同一の場合、送受信切換時間短縮のた
めには、上記の理由から装置内の発振回路である送受R
F兼用発振回路87と送信IF発振回路83は送受に関
係なく常時動作させることが望ましく、かつ送受兼用R
F発振回路87の発振周波数も送受信で同一に選ぶこと
が望ましい。この場合、送受IF周波数も等しくなり、
送信IF発振回路83は受信時に復調器動作周波数で発
振しており、復調器8に対し干渉源として働く。一般に
復調器8の感度は極めて高く、装置内に存在する送信I
F発振回路83からの干渉を避けるためのシールドをい
かに強固にしても、そのわずかな信号漏洩により受信特
性の劣化が起こる。
【0014】図18の第2の従来例においても、送信I
F発振回路83が受信時干渉源として働き、上記と同様
な理由で受信特性の劣化を招く。
【0015】また、図19の第3の従来例では、受信時
に復調器8に干渉を与える信号源は装置内に存在しない
が、送受信同一の周波数の場合、必ず送受兼用IF発振
回路88の発振周波数を受信IF周波数分fIRX だけ送
受切換時にシフトしなければならず、このための周波数
設定時間を必要とするため送受切換時間短縮には本質的
に限界がある。
【0016】また、図17〜図19より明らかなよう
に、RF帯発振回路の数に着目すると、送受信切換時間
短縮可能な第1または第2の方法ではRF帯発信源1個
と送信IF発信源1個と合計2個の発振源が最低必要で
あった。
【0017】本発明の目的は、高い周波数帯の送受信装
置で、少なくとも送受周波数変換に用いるRF帯発振回
路を兼用とし、送信時必要となる送信IF信号を装置内
に既に存在する少なくとも1個の基準信号源より送信時
のみ生成することにより、簡単でかつ良好な受信特性と
高速送受切換可能な送受信装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、受信周波数
変換回路によって受信信号を受信中間周波信号に変換し
て復調器によりベースバンド信号を復調し、送信信号を
変調器で変調し送信周波数変換回路によって受信周波数
と同一の送信周波数に変換して送信する送受信装置にお
いて、基準信号を発振する基準信号源と、位相同期回路
と、電圧制御発振器とによって位相同期ループを構成
し、その周波数と受信周波数との差が受信中間周波数で
あるローカル発振信号を発振し、その発振出力を分割し
て受信周波数変換回路と送信周波数変換回路とに与える
送受兼用位相同期発振回路、および送信時に基準信号源
からの基準信号に応じて送信中間周波信号を生成して変
調器に与える送信中間周波信号生成回路を備え、送信時
に、送信信号によって変調器で基準信号源からの基準信
号または送信中間周波信号のいずれか一方に変調をか
け、その変調信号を送信周波数変換回路に入力し、送信
中間周波信号の出力を送信時のみ行ない、受信時に受信
中間周波数成分と等しい送信中間周波数成分を有する信
号を出力させないことを特徴とする。
【0019】
【作用】一般にデータ通信その他の無線通信等に用いら
れる送受信装置では、良好な周波数安定度が要求される
ために、送受信装置内の発振器には水晶発振器などの基
準発振器もしくはRF帯においては該基準発振器に位相
同期した位相同期発振器が用いられる。また、該送受信
装置内にディジタル信号処理回路を備える場合は、その
動作タイミングを決定する基準クロックを有しているの
が普通であり、該送受信装置内には一般的に少なくとも
1個の基準信号源が存在する。本発明によるこのような
送受信装置では、装置内の基準信号源は送受信に関係な
く常に動作させ、かつ、発振周波数を送受信で同一に選
んでも、受信時に該基準信号から送信IF信号を生成し
ないことによって、受信時には受信IF周波数成分に等
しい送信IF周波数成分を有する復調特性を劣化させる
干渉信号を発生しない。さらに、該送信IF信号生成手
段として逓倍,分周,混合もしくはこれらの組合わせを
用いるので、回路素子に応答時間が高速なものを採用す
ることで、送受切換時間にはほとんど影響を与えない。
さらに従来必要であった送信IF信号を常に装置内に存
在する基準信号源から生成するため、装置内の発信源数
も最小とすることが可能である。
【0020】
【実施例】図1は本発明による送受信装置の第1の実施
例のブロック図である。本装置は、基準発振器1,これ
に接続される位相同期回路2およびVCO3よりなるル
ープで構成されるRF帯で発振するローカル発振器とな
る送受兼用位相同期発振回路4と、これに接続される受
信周波数変換回路5と送信周波数変換回路6と、受信周
波数変換回路5に接続される復調器8と、前記ローカル
発振器内の基準発振器1の出力から送信IF正弦波信号
を生成する手段である送信IF正弦波発生回路7と、こ
れと送信周波数変換回路6との間に設けられた受信IF
周波数fIRXで動作するIF変調回路9で構成される。
【0021】本実施例では、送受兼用位相同期発振回路
4のRF正弦波信号出力は分割されて受信周波数変換回
路5と送信周波数変換回路6の送受RFローカル信号と
して印加される。一方、送受兼用位相同期回路4内の基
準発振器1の出力は送信IF正弦波生成回路7に入力さ
れ、その出力として周波数がfITX =fIRX である送信
IF正弦波信号を得る。ここで後に詳細に述べるが、送
信IF正弦波生成回路7は送受切換信号により送信時の
み作動させるか、または信号スイッチ等によってその出
力を受信時のみ遮断し、送信IF正弦波信号を送信時の
み生成出力する。
【0022】受信状態においては受信端子10より入力
した受信信号が受信周波数変換回路5で送受兼用位相同
期発振回路4の出力正弦波信号と混合され、受信IF信
号に変換される。変換された受信IF信号は復調器8へ
入力され、その出力として所望の受信ベースバンド信号
を得る。このとき、上記のように送信IF正弦波生成回
路7は非動作状態、もしくは無出力状態であるので、装
置内の発振器を常時作動させても、復調器に干渉を与え
る受信IF周波数成分を有する信号は存在しない。
【0023】次に送信状態においては、IF変調器9に
おいて、送信IF正弦波生成回路7で生成された送信I
F正弦波信号に、送信ベースバンド信号で変調をかけ被
変調信号を得る。この被変調信号と送受兼用位相同期発
振回路4の出力正弦波信号を送信周波数変換回路6で混
合することにより、所望の送信信号を得、送信端子11
より送出する。本実施例においては、送信IF正弦波信
号を既に装置内に存在する基準信号より生成しているた
め、従来必要であった送信IF発振回路は不要となり、
装置内の発振回路数を最小とすることが可能である。
【0024】図2は本発明による送受信装置の第2の実
施例のブロック図である。送受兼用位相同期発振回路
4、受信用周波数変換回路5、送信周波数変換回路6、
復調器8、送信IF正弦波生成回路7、を有することは
第1の実施例と同じであるが、第1の実施例と異なると
ころは、IF変調回路9の代わりに、RF帯の正弦波信
号に変調をかけるRF変調回路12を送信周波数変換回
路6の前段に設けたことである。本実施例では、送受兼
用位相同期発振回路4の出力が受信周波数変換回路5と
RF変調回路12に分割して入力され、かつ、第1の実
施例と同様な方法で送信IF正弦波生成回路7で生成さ
れる送信IF正弦波信号を、直接送信周波数変換回路6
に入力する。送信IF正弦波生成回路7は、第1の実施
例と同様、送受切換信号により送信時のみ送信IF正弦
波信号を生成出力する。
【0025】本実施例における受信動作は、第1の実施
例と同一であるが、送信状態においては、送受兼用位相
同期発振回路4の出力より分割されたRF帯正弦波信号
(f LRX )に送信ベースバンド信号でRF変調回路12
において変調をかけ、その出力としてRF被変調波を得
る。こうして得られたRF被変調信号と送信IF正弦波
生成回路7で生成される送信IF正弦波信号とを送信周
波数変換回路6で混合することにより、所望の送信信号
に変換する。
【0026】図3は第3の実施例のブロック図である。
変調方式がFMもしくはPMである場合、図2中の点線
で囲まれたRF変調回路12と送受兼用位相同期発振回
路4を図3に示した直接位相同期変調回路13で置換え
ることも可能である。この直接位相同期変調回路13は
基準発振器1,位相同期回路2,VCO3からなる図1
および図2に示される発振回路に、送信ベースバンド信
号を整形するレベルシフト,LPF等からなる波形整形
回路14、およびこれに接続される位相同期回路2とV
CO3の間に付加された加算器15を追加して構成され
る。
【0027】受信時には該変調回路13には送信ベース
バンド信号を印加せず無変調状態で用いる。この場合、
VCO3には位相同期回路2から出力される同期制御電
圧V L のみが印加され、該変調器13の出力は基準信号
に位相同期した周波数fLRXの正弦波となり、該変調回
路13は受信用ローカル発振器として働く。
【0028】送信時には同期制御電圧VL に加えて、波
形整形回路14で波形整形されたベースバンド変調信号
m が加算器15で重畳され、VL +Vm がVCO3に
印加される。位相同期回路2は、変調信号Vm に対して
は感度を持たないので、該変調回路13の出力は周波数
LRX でのFMもしくはPM波となる。ここで波形整形
回路14は必要に応じて省いてもよい。
【0029】上記第2および第3の実施例においても、
送信IF正弦波生成回路7を受信時無出力状態とするた
め、第1の実施例と同様、装置内の発振器を送受に関係
なく常時作動させても、受信時に問題となるfIRX 成分
を有する干渉信号は存在しない。さらに送信IF正弦波
信号を既に装置内に存在する基準信号より生成するた
め、装置内の発振器数も最小となる。
【0030】また、実際の通信用送受信装置では、図1
〜3の構成に、種々の回路が付加される。付加された回
路に基準信号源が含まれる場合は、これら基準信号源を
利用することもできる。図4および図5はその一例であ
る。
【0031】図4は第4の実施例のブロック図である。
これは図1〜3のような装置に送受信信号をより高い周
波数とするアップ/ダウンコンバータ28を付加した場
合である。ここで、アップ/ダウンコンバータ28は、
アップコンバータ16、ダウンコンバータ17、これら
に信号を供給するローカル位相同期発振回路18、およ
びアンテナとアップコンバータ16およびダウンコンバ
ータ17との間に設けた送受切換スイッチ19で構成さ
れている。ローカル位相同期発振回路18は図1〜3の
送受兼用位相同期発振回路4と同様な構成で、基準発振
器20,位相同期回路21,VCO22で構成されてい
る。この場合はローカル位相同期発振回路18内の基準
発振器20の出力を送信IF正弦波生成回路7に入力
し、送信IF正弦波信号を生成することができる。
【0032】図5は第5の実施例のブロック図である。
これは図1〜3のような装置にコンピュータ等の制御端
末23とのインタフェースとしてのディジタル信号処理
回路24を付加した場合である。一般にこのようなディ
ジタル信号処理回路は、必ずそのタイミングを決定する
基準クロック25を持っており、本実施例ではこの出力
を送信IF正弦波生成回路7に入力し、送信IF正弦波
信号を得る。
【0033】図4および図5ともにIF変調回路9を用
いた場合を示したが、RF変調回路を用いた場合も同様
に考えることができる。
【0034】なお、図4および図5の場合、第1から第
3の実施例での送受兼用位相同期発振回路4は基準発振
器を持たない周波数安定度の低い通常の発振器に置き換
えてもよい。
【0035】図6は第6の実施例のブロック図であって
送受信装置内に基準信号源が複数存在する例である。本
実施例では、装置内の基準信号源27−1〜27−k
(発振周波数fr1、fr2…frk)から送信IF正弦波信
号を得ることを特徴としており、送信IF正弦波生成回
路26は、k個の基準信号源出力を入力するとその出力
に送信IF正弦波信号を送信時のみ生成出力する機能を
有するk入力1出力回路となる。本実施例もIF変調回
路9を用いた場合を示しているが、第4および第5の実
施例と同様、RF変調回路を用いた場合でも同様であ
る。
【0036】なお、本発明での送信IF正弦波生成回路
7に、応答時間が高速な回路を採用し、第1〜第5の実
施例での基準信号をN分の1もしくはM倍すること、お
よび第6の実施例での基準信号をN分の1またはM倍
し、かつ、基準信号を選択し、Nj またはMj (j=1
〜k)を変更することで、従来よりも容易にかつ高速で
周波数を切換えることができる。
【0037】図7(a)は第7の実施例のブロック図で
ある。基準信号の周波数をM倍する送信IF正弦波生成
回路を用いる場合である。IF変調回路9を用い、送信
IF周波数fITX (すなわち受信IF周波数=fIRX
と基準信号周波数fr との関係を下記の関係に選んだ場
合である。
【0038】
【数5】
【0039】この場合の送信IF正弦波生成回路には周
波数M倍回路30を用いる。この周波数M倍回路30
は、入出力側に設けられた信号遮断スイッチ32,35
とその間に設けられたM倍逓倍器33およびその中心周
波数がM・Fr のバンドパスフィルタ(BPF)と増幅
器を備える帯域増幅回路34の縦続接続で構成されてい
る。M倍逓倍器33は入力される基準発振器31の出力
を故意に歪ませ、高調波成分を発生させるものである。
具体的には、図7(b)に示されるようなAB級,B
級,またはC級動作状態の非線形増幅器37か、図7
(c)に示されるバラクターダイオード等による逓倍器
38か、図7(d)に示される簡単にCMOSロジック
等のインバータ39か、もしくは図7(e)に示すよう
なバッファ40のような正弦波−方形波波形整形回路を
用いてもよい。
【0040】本実施例では送信時に送受切換信号により
周波数M倍回路30の信号遮断スイッチ32,35を導
通、かつ、M倍逓倍器33と帯域増幅回路34を動作状
態にすることにより出力可能状態にする。一般にM倍逓
倍器33出力には入力基準信号周波数の1倍,2倍,3
倍…の種々の高調波成分が含まれており、これらの中か
ら帯域増幅回路34によりM倍高調波以外を減衰させ、
M倍高調波のみを所望送信IF正弦波信号としてIF変
調器9に入力する。
【0041】受信時においては、送受切換信号により、
信号遮断スイッチ32,35は遮断され、かつM倍逓倍
器33と帯域増幅回路34は非動作状態になり、送信I
F周波数fITX (受信IF周波数fIRX )成分は生成さ
れず、従来問題となった復調器への干渉は生じない。こ
こで必要に応じて入力側の信号遮断スイッチ32は省い
てもよいし、帯域増幅回路34は増幅器を持たない単な
る帯域通過回路でもよい。信号遮断スイッチを設けてあ
るから、M倍逓倍器33と帯域増幅回路34を送受関係
なく動作させてもよい。
【0042】図8は第8の実施例のブロック図である。
これは基準信号周波数をN分の1にして送信IF正弦波
信号を生成する場合である。送信IF周波数fITX と基
準発振器の発振周波数fr を下記の関係に選ぶ。
【0043】
【数6】
【0044】この場合送信IF正弦波生成回路は周波数
N分の1回路41を用いる。周波数N分の1回路41
は、入出力側に設けられた信号遮断スイッチ45,46
とそれらの間に設けられたCMOSディジタル・プログ
ラマブル・カウンタ等からなるN分周器42、中心周波
数fr /NのBPFと増幅器からなる帯域増幅回路43
の従続接続で構成される。この周波数N分の1回路は第
7の実施例と同様の手法を用いて、送受切換信号により
送信時のみ出力可能状態にする。したがって、送信時に
は基準信号がN分周器42により周波数1/Nのパルス
に変換され、帯域増幅回路43、信号遮断スイッチ46
を経て所望レベルの送信IF正弦波信号を生成する。受
信時には、送信IF正弦波生成回路である周波数N分の
1回路は、第7の実施例同様、無出力状態となるため、
復調器への干渉を避けることができる。
【0045】本実施例においても、第7の実施例で示し
たように、信号遮断スイッチ45,46の一方を必要に
応じて省いてもよいし、帯域増幅回路は帯域通過回路で
もよい。また信号遮断スイッチを設けてあるから、N分
周器42と帯域増幅回路43は常時作動してもよい。
【0046】図9(a)は第9の実施例のブロック図で
あって、第7および第8の実施例を組合わせた場合であ
る。基準周波数fr と受信IF周波数fIRX すなわち送
信IF周波数fITX が下記の式(3)の関係にある。
【0047】
【数7】
【0048】同図において、第7の実施例の周波数M倍
回路30と第8の実施例の周波数N分の1回路41の縦
続接続である周波数N分のM倍回路47で送信IF正弦
波生成回路が構成されている。ここで周波数N分の1回
路41に着目すると、回路内のN分周器42の出力は繰
り返し周期N/fr のパルス波形であるので、その周波
数成分はfr /Nの種々の高調波を含んでいる。したが
って、周波数N分の1回路41内の帯域増幅回路43の
中心周波数をM・fr /Nに変更することで、本実施例
の周波数N分のM倍回路47として用いることが可能と
なる。
【0049】図9(b)はその一例のブロック図であ
り、信号遮断スイッチ45と46との間にN分周器42
と帯域増幅回路48が接続されている。帯域増幅回路4
8の中心周波数がM・fr /Nになっている。
【0050】上記第7〜第9の実施例において、帯域増
幅回路34,43,48内のBPFに中心周波数可変型
BPFを用い逓倍器および分周器の初期値を変更するこ
とで、容易に、かつ高速に周波数を切換えることが可能
となる。
【0051】図10は第10の実施例のブロック図であ
る。これは第6の実施例と第9の実施例を組合わせた送
信IF正弦波生成回路の場合である。k個の基準発振器
の発振周波数fr1〜frkと送信IF周波数fITX との関
係は、
【0052】
【数8】
【0053】とされる。k個の周波数Nj 分のMj 倍回
路(j=1〜k)51−1〜51−kとk入力1出力の
周波数混合器49と中心周波数が(4)式のfITX であ
るBPFと増幅器からなる帯域増幅回路50の縦続接続
で構成する。入力部に信号遮断スイッチ52−1〜52
−kが設けられており、出力部には信号遮断スイッチ5
3が設けられている。本実施例では、j番目の基準信号
源出力をこの回路の入力jに入力することで、(4)式
で定められる送信IF正弦波信号を生成する。受信時に
は第7〜第9の実施例と同様に、送受切換信号で送信I
F正弦波生成回路26を無出力状態にすることで、受信
時の干渉を抑圧する。本実施例においても、第7〜第9
の実施例同様Nj ,Mj を変更することで、周波数を容
易にかつ高速で切換えることができるが、これに加え
て、周波数Nj 分のMj 倍回路51−i〜51−kの入
力部分に設けられた信号遮断スイッチ52−1〜52−
kのいずれかを遮断することで、k入力1出力送信IF
正弦波発生回路26の出力周波数をMj ・fr /Nj
けシフトさせることができ、本手法による高速周波数切
換も可能である。
【0054】上記第7〜第10の実施例は、IF変調回
路9を用いた例で、RF変調回路12もしくは直接位相
同期変調回路13を用いた場合も、その送信IF正弦波
生成回路に第7〜第8の実施例で示した具体例を用いる
ことにより、上記と同様に基準信号の周波数と異なる送
信IF正弦波信号を得ることができる。
【0055】次に送信および受信の周波数変換回路につ
いて説明する。図11(a)(b)は、それぞれ上記第
1〜第10の実施例による受信周波数変換回路5と送信
周波数変換回路6のブロック図である。両者とも、それ
ぞれ2つの入力帯域増幅回路55,61および68,7
1と1つの出力帯域増幅回路58および65のそれぞれ
計3個の帯域増幅回路と、2入力の周波数の和または差
を出力する2入力1出力のミキサー62および72から
構成される。
【0056】図11(a)は受信周波数変換回路を示し
たもので、端子Aに受信信号、端子Cに受信ローカル正
弦波信号を入力すると、端子Bに受信IF信号を出力す
る。受信信号が入力される入力帯域増幅回路55は受信
周波数fRXに中心を持つ帯域RF増幅回路、受信ローカ
ル信号が入力される入力帯域増幅回路61は受信ローカ
ル周波数fLRX に中心を持つ帯域RF増幅回路である。
出力帯域増幅回路58はその出力が復調器に接続される
ため、その動作周波数が受信IF周波数fIRXである帯
域IF増幅回路である。
【0057】図11(b)は送信周波数変換回路を示し
たもので、端子Eに送信IF周波数成分を有する信号、
端子Fに送信ローカル周波数成分を有する信号を入力す
ると、端子Dに所望の送信周波数を有する信号を出力す
る。ここで送受同一周波数の場合、入力帯域増幅回路6
8は送信IF周波数に中心を持つ帯域IF増幅回路、入
力帯域増幅回路71は受信ローカル周波数fLRX に中心
を持つ帯域RF増幅回路、および出力帯域増幅回路65
は所望送信周波数に中心を持つ帯域RF増幅回路であ
る。したがって、両者に用いられる2つのRF増幅回路
と1つのIF増幅回路の機能は全く同一である。また、
受信用ミキサー62は普通入力1に受信RF信号、入力
2にローカルRF信号を入力すると、これら2入力信号
の周波数差信号を出力する。これに対し、送信用ミキサ
ー72は入力3にIF帯の信号、入力4にRF帯の信号
を入力すると、これら2入力信号の周波数和信号を出力
する。一般にミキサーは、用いられる周波数混合用素子
の入出力非線形性を利用したもので、2信号を入力した
場合にはその出力に、該2入力信号の周波数和、もしく
は周波数差成分が生じる。したがって受信用ミキサーと
送信用ミキサーの相違は、受信用では周波数差成分に対
して、送信用では周波数和成分に対しての変換効率が優
先して設計されているだけであり、機能的には同一のも
のである。
【0058】以上より、また図11より明らかなよう
に、受信周波数変換回路と送信周波数変換回路の違い
は、ミキサー回路の設計周波数と、ミキサーの入出力に
接続される増幅回路の組合わせが異なるだけである。し
たがって、ミキサーを兼用することができる。
【0059】図12は送信用と受信用のミキサーを兼用
した場合のブロック図である。送信用および受信用ミキ
サー両者の特性を有する送受兼用ミキサー73と、信号
切換スイッチ74〜77と送受周波数で高域動作する送
受兼用のRF帯域増幅回路78と、受信ローカル周波数
で動作しミキサー73に接続するRF帯域増幅回路80
および受信IF周波数で動作するIF帯域増幅回路79
を用い、図12のような構成によって、送信周波数変換
回路と受信周波数変換回路を1つの送受兼用周波数変換
回路81で共用し、回路の簡素化,および小型化,低コ
スト化が可能である。なお、図12は送信状態を表わし
ており、受信時には信号を切換スイッチ74〜77が反
対方向に接続され、各帯域増幅回路78,79の入出力
接続方向は反対となる。
【0060】図12において、端子Kからローカル正弦
波信号をRF帯域増幅回路80を経て送受兼用ミキサー
73の入力6に供給する。送受兼用ミキサー73の入力
5は信号切換スイッチ75を介して送受兼用RF帯域増
幅回路78の出力端子に接続される(受信時)か、スイ
ッチ77を介してIF帯域増幅回路79の出力端子に接
続される(送信時)。送受兼用ミキサー73の出力3は
信号切換スイッチ74を介して送受兼用RF帯域増幅回
路78の入力端子に接続される(送信時)か、信号切換
スイッチ76を介してIF帯域増幅回路79の入力端子
に接続される(受信時)。送受兼用RF帯域増幅回路7
8の出力端子は送信時信号切換スイッチ75を介して端
子Gに接続され、ここから送信信号が出力され、その入
力端子は受信時信号切換スイッチ74を介して端子Hに
接続され、ここから受信信号が入力される。送受兼用I
F帯域増幅回路79の出力端子は受信時信号切換スイッ
チ77を介して端子Iに接続され、ここから受信IF信
号が出力され、その入力端子は送信時信号切換スイッチ
76を介して端子Jに接続され、ここから送信IF周波
数成分の信号が入力される。
【0061】図13は図12の回路を変形した送受兼用
周波数変換回路のブロック図である。図12と異なると
ころはミキサーが双方向ミキサー82となっていること
である。双方向ミキサー82は、3端子のうち1端子が
RFローカル信号共通入力端子で、残りの2端子がどち
らも入出力可能である。すなわち、入出力1に信号を印
加したときは入出力2に、入出力2に信号を印加したと
きは入出力1に、それぞれ変換出力が得られ、配線を簡
略化した送受兼用周波数変換回路81を得ることができ
る。
【0062】ここで、図2および図3に示されるRFに
おける変調回路を用いた第2および第3の実施例のよう
に、送信IF正弦波生成回路7の出力である送信IF正
弦波信号が直接送信周波数変換回路6に入力される構成
に対し、図12および13に示される送受兼用周波数変
換回路81を適用すると、第7〜第10の実施例で述べ
た各送信IF正弦波生成回路30,41,47,26中
の帯域増幅回路34,43,48,50を、該送受兼用
周波数変換回路81のIF帯域増幅回路79で兼用する
ことができ、回路のさらなる簡素化,小型化および低コ
スト化が期待できる。
【0063】図14はこのように回路を兼用した第11
の実施例のブロック図であって、図2の第2の実施例
を、送受兼用周波数変換回路81を用いて簡素化したも
のである。図2の回路と異なるところは、受信および送
信周波数変換回路5および6の代わりに送受兼用周波数
変換回路81が設けられ、これが復調器8,送信IF正
弦波生成回路7およびRF変調回路12に接続されてい
ることである。また、送受兼用周波数変換回路81の端
子Kはスイッチ90によりRF変調器12または送受兼
用位相同期発振回路4と切換えて接続される。送受切換
信号が送信IF正弦波生成回路7,RF変調器12,ス
イッチ90および送受兼用周波数変換回路81に供給さ
れ、これらを制御している。本実施例では、送信時には
送受兼用RF位相同期発振回路4の出力をRF変調回路
12に入力している。受信時に無変調搬送波である受信
ローカル正弦波信号を送受兼用周波数変換回路81のK
端子に印加するためには、バイパススイッチ90でRF
変調回路12の入出力をバイパスしてやり、かつ該変調
回路を送受切換信号で受信時に非動作、もしくは無変調
状態にする。なお、場合によっては、上記バイパススイ
ッチ90は省いてもよいし、RF変調回路12は常時動
作していてもよい。
【0064】図15は第12の実施例のブロック図であ
って、図3の直接位相同期変調回路13を用いた実施例
に送受兼用周波数変換回路81を適用し、回路の簡略化
を図ったものである。図3の回路と異なるところは、送
信および受信周波数変換回路6および5の代わりに送受
兼用周波数変換回路81が設けられ、これが復調器8,
送信IF正弦波生成回路7に接続されていることであ
る。送受切換信号が前記のRF変調回路,送信IF正弦
波生成回路および送受兼用周波数変換回路に供給され、
これらを制御する。本実施例では、前述のごとく受信時
には、直接位相同期変調回路13への送信ベースバンド
信号入力を停止するか、または加算器15,波形整形回
路14の動作を送受切換信号で受信時に非動作状態とす
ることで、無変調受信用ローカル信号が送受兼用周波数
変換回路81のK端子に印加される。
【0065】図14および図15の第11および第12
の、送受兼用周波数変換回路を用いた実施例で、受信I
F周波数と基準信号周波数が(1)式の関係にあるとき
は、装置内の送信IF正弦波生成回路7はM逓倍器33
のみとなり、また、(2)式の関係にあるときはN分周
器42のみで実現可能であり、第7および第8の実施例
で述べた送信IF正弦波生成回路である周波数M倍回路
30および周波数N分の1回路41の内部の帯域増幅回
路34,43は不要となる。同様に受信IF周波数と基
準信号の関係が(3)式および(4)式の場合も、送受
兼用周波数変換回路を用いることにより、周波数N分の
M倍回路47または送信IF正弦波生成回路26内の帯
域増幅回路48および50を省くことができる。したが
って、第11および第12の送受兼用周波数変換回路を
用いる実施例では、送受信装置の回路を極めて簡素化す
ることができ、回路面積、部品数、コストの点で従来に
比べ非常に有利となる。また、従来必要であった送受兼
用RF発振回路出力を、送信系,受信系に分割する電力
分配器等も不要になるという利点もある。
【0066】
【発明の効果】以上本発明によれば、 1) 受信IF復調器を用い、RF発振回路を送受兼用
とした送受信装置において、送信時必要となる送信IF
正弦波信号を、既に装置内に存在する基準信号源より生
成することにより、装置内の発振回路の削減が可能とな
る。
【0067】2) 送信IF正弦波信号を生成する送信
IF正弦波生成回路を受信時無出力状態にすることで復
調器への干渉成分を排除し、かつ、送受切換時間はほと
んど劣化することがない。
【0068】3) 送信IF正弦波生成回路内の定数を
切換えることで高速周波数切換えが可能となる。
【0069】4) 送受兼用周波数変換回路を用いるこ
とにより、装置内の同一機能を有する回路を共有し、回
路の簡素化,小型化,低コスト化が図れる。等々、極め
て優れた効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施例のブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施例のブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施例のブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施例のブロック図である。
【図7】(a)は本発明の第7の実施例のブロック図で
あり、(b)〜(e)はM倍逓倍器の例を示す図面であ
る。
【図8】本発明の第8の実施例のブロック図である。
【図9】(a)は第9の実施例のブロック図であり、
(b)は周波数N分のM倍回路のブロック図である。
【図10】本発明の第10の実施例に使用される送信I
F正弦波生成回路のブロック図である。
【図11】(a)および(b)はそれぞれ受信周波数変
換回路および送信周波数変換回路のブロック図である。
【図12】送受兼用ミキサーを使用した周波数変換回路
のブロック図である。
【図13】双方向ミキサーを使用した周波数変換回路の
ブロック図である。
【図14】本発明の第11の実施例のブロック図であ
る。
【図15】本発明の第12の実施例のブロック図であ
る。
【図16】従来の送受信装置のブロック図である。
【図17】従来の一例のブロック図である。
【図18】従来の一例のブロック図である。
【図19】従来の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 基準信号源 2 位相同期回路 3 VCO 4 送受兼用位相同期発振回路 5 受信周波数変換回路 6 送信周波数変換回路 7 送信IF正弦波生成回路 8 復調器 9 IF変調回路 10 送信端子 11 受信端子 12 RF変調器 13 直接位相同期変調回路 14 波形整形回路 15 加算器 16 アップコンバータ 17 ダウンコンバータ 18 ローカル位相同期発振回路 19 送受切換スイッチ 23 制御端末 24 ディジタル信号処理回路 25 基準クロック 26 送信IF正弦波生成回路 30 周波数M倍回路 41 周波数N分の1回路 73 送受兼用ミキサー 82 双方向ミキサー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信周波数変換回路によって受信信号を
    受信中間周波信号に変換して復調器によりベースバンド
    信号を復調し、送信信号を変調器で変調し送信周波数変
    換回路によって受信周波数と同一の送信周波数に変換し
    て送信する送受信装置において、 基準信号を発振する基準信号源と、位相同期回路と、電
    圧制御発振器とによって位相同期ループを構成し、その
    周波数と前記受信周波数との差が前記受信中間周波数で
    あるローカル発振信号を発振し、その発振出力を分割し
    て前記受信周波数変換回路と前記送信周波数変換回路と
    に与える送受兼用位相同期発振回路、および 送信時に前
    記基準信号源からの基準信号に応じて送信中間周波信号
    を生成して前記変調器に与える送信中間周波信号生成回
    路を備え、 送信時に、前記送信信号によって前記変調器で前記基準
    信号源からの基準信号または前記送信中間周波信号のい
    ずれか一方に変調をかけ、その変調信号を前記送信周波
    数変換回路に入力し、 前記送信中間周波信号の出力を送信時のみ行ない、受信
    時に受信中間周波数成分と等しい送信中間周波数成分を
    有する信号を出力させないことを特徴とする、 送受信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記送信中間周波数f ITX と前記基準信
    号源周波数f r との関係は、 【数1】 であり、 前記送信中間周波信号生成回路は、送信時のみ出力状態
    となる周波数M倍回路を含み、 前記基準信号源からの基準信号を前記周波数M倍回路に
    入力し、送信時のみ前記送信中間周波信号を生成するこ
    とを特徴とする、 請求項1記載の送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記送信中間周波数f ITX と前記基準信
    号源周波数f r との関 係は、 【数2】 であり、 前記送信中間周波信号生成回路は、送信時のみ出力状態
    となる周波数N分の1回路を含み、 前記基準信号源からの基準信号をを前記周波数N分の1
    回路に入力し、送信時のみ送信中間周波信号を生成する
    ことを特徴とする、請求項1記載の 送受信装置。
  4. 【請求項4】 送信中間周波数f ITX と前記基準信号源
    周波数f r との関係は、 【数3】 であり、 前記送信中間周波信号生成回路は、送信時のみ出力状態
    となる周波数N分のM倍回路を含み、 前記基準信号源からの基準信号を該周波数N分のM倍回
    路に入力し、送信時のみ送信中間信号を生成することを
    特徴とする、請求項1記載の 送受信装置。
  5. 【請求項5】 受信周波数変換回路によって受信信号を
    受信中間周波信号に変換して復調器によりベースバンド
    信号を復調し、送信信号を変調器で変調し送信周波数変
    換回路によって受信周波数と同一の送信周波数に変換し
    て送信する送受信装置において、 基準信号を発振する基準信号源と、位相同期回路と、電
    圧制御発振器とによって位相同期ループを構成し、その
    周波数と前記受信周波数との差が前記受信中間周波数で
    あるローカル発振信号を発振し、その発振出力を分割し
    て前記受信周波数変換回路と前記送信周波数変換回路と
    に与える送受兼用位相同期発振回路、お よび 送信時に前
    記基準信号源からの基準信号に応じて送信中間周波信号
    を生成して前記変調器に与える送信中間周波信号生成回
    路を備え、 前記基準信号源はk個の基準信号源を含み、前記送信中
    間周波数f ITX と前記k個の基準信号源の発振周波数f
    rj (j=1〜k)の関係は、 【数4】 であり、 前記送信中間周波信号生成回路は、k個の周波数M j
    j 倍回路と、これらk個のM j /N j 倍回路の出力信号
    周波数の和、もしくは差を出力するk入力1出力周波数
    混合回路とを含み、任意の数の基準信号源出力をそれに
    対応するM j /N j 倍回路に入力し、その出力を混合して
    前記送信中間周波信号を送信時のみ生成することを特徴
    とする、 送受信装置。
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