JP3286859B2 - 自動調光ストロボ - Google Patents

自動調光ストロボ

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JP3286859B2
JP3286859B2 JP01089393A JP1089393A JP3286859B2 JP 3286859 B2 JP3286859 B2 JP 3286859B2 JP 01089393 A JP01089393 A JP 01089393A JP 1089393 A JP1089393 A JP 1089393A JP 3286859 B2 JP3286859 B2 JP 3286859B2
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正治 金井
克美 本村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動調光ストロボに係
り、特にカメラの絞り値範囲が広い場合に好適な自動調
光ストロボに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の自動調光ストロボは、
閃光放電管から閃光を発光させるとともに、被写体から
の反射光を受光素子によって光電変換し、その光電流を
積分コンデンサで積分する。そして、積分コンデンサで
積分した電気量(受光量)に比例した電圧が、現在の被
写体輝度、フイルム感度等に対応して設定された基準電
圧に達すると、発光停止信号を出力して閃光放電管から
の発光を停止させるようにしている。
【0003】ところで、上記閃光放電管からの発光量を
調整する方法としては、前記基準電圧を調整する方法が
ある(特開昭59-7934 号公報)。この特開昭59-7934 号
公報記載の装置は、被写体輝度に対応して適宜の基準電
圧をアナログ回路によって発生させるようにしている。
また、上記閃光放電管からの発光量を調整する他の方法
としては、前記積分コンデンサの容量を切り換える方法
がある。例えば、絞り値(F2.8 ,F4,F5.6 ,F
8)に対応してそれぞれ容量の異なる積分コンデンサを
設け、現在の絞り値に対応していずれか1つの積分コン
デンサをスイッチ切換えによって選択する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
基準電圧を調整することによって閃光放電管からの発光
量を調整する場合には、例えば2〜10AVまでの8ス
テップもの広範囲にわたって調整する際には、2AVで
の基準電圧をV0 とすると、10AVでの基準電圧は2
8 ×V0 としなければならない。即ち、2AVでの基準
電圧V0 を0.5 Vとすると、10AVでの基準電圧は1
28Vとなり、バッテリーによって駆動されるカメラで
は上記電圧範囲をカバーすることができない。従って、
基準電圧を調整することによって広いステップ範囲を調
整することができないという問題がある。
【0005】一方、積分コンデンサを切り換えることに
よって閃光放電管からの発光量を調整する場合には、ス
テップ範囲を広く且つ細かく調整しようとすると、非常
に多くの積分コンデンサが必要になる。尚、積分コンデ
ンサには製品のバラツキがあるため、積分コンデンサの
みでは閃光放電管からの発光量を正確に調整することが
できず、別途調整手段が必要になる。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、閃光放電管からの発光量の調整可
能な範囲が広く、且つ細かく調整することができる自動
調光ストロボを提供することにある。本発明の他の目的
は、複数ビットのストロボ光量設定データに基づく選択
動作によって所望の発光量の調整を行うことができる自
動調光ストロボを提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、複数の積分コン
デンサの容量の誤差を容易に調整できる自動調光ストロ
ボを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、被写体からの入射光に基づいて適正露光量
に達したことが検知されると、発光停止信号を出力して
閃光放電管からの発光を停止させる自動調光ストロボに
おいて、第1群ビットと第2群ビットとからなる適正露
光量を示すストロボ光量設定データであって、1ステッ
プ(1EV)をΔEV刻みで等分割する複数ステップ分
の範囲をもったEVデータを示すストロボ光量設定デー
タを被写体輝度に基づいて生成する手段と、複数の基準
電圧を設定するための基準電圧設定手段と、被写体から
の入射光に対応する電流を出力する光電変換手段と、前
記光電変換手段からの電流を積分するそれぞれ容量の異
なる複数の積分コンデンサと、前記ストロボ光量設定デ
ータのうちの第1群ビットに基づいて前記複数の基準電
圧のうちのいずれか1つの基準電圧を選択する第1の選
択手段と、前記ストロボ光量設定データのうちの第2群
ビットに基づいて前記複数の積分コンデンサのうちのい
ずれか1つ又は複数を選択し、該選択した積分コンデン
サのみを動作可能にする第2の選択手段と、前記第1の
選択手段によって選択された基準電圧と前記第2の選択
手段によって選択された積分コンデンサでの積分によっ
て検出される検出電圧とを比較し、前記検出電圧が基準
電圧に達すると前記発光停止信号を出力する比較手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
【0010】また、本発明は、被写体からの入射光に基
づいて適正露光量に達したことが検知されると、発光停
止信号を出力して閃光放電管からの発光を停止させる自
動調光ストロボにおいて、第1群ビットと第2群ビット
とからなる適正露光量を示すストロボ光量設定データを
被写体輝度に基づいて生成する手段と、複数の基準電圧
を設定するための基準電圧設定手段と、被写体からの入
射光に対応する電流を出力する光電変換手段と、前記光
電変換手段からの電流を積分するそれぞれ容量の異なる
複数の積分コンデンサと、前記ストロボ光量設定データ
のうちの第1群ビットに基づいて前記複数の基準電圧の
うちのいずれか1つの基準電圧を選択する第1の選択手
段と、前記ストロボ光量設定データのうちの第2群ビッ
トに基づいて前記複数の積分コンデンサのうちのいずれ
か1つ又は複数を選択し、該選択した積分コンデンサの
みを動作可能にする第2の選択手段と、前記第1の選択
手段によって選択された基準電圧と前記第2の選択手段
によって選択された積分コンデンサでの積分によって検
出される検出電圧とを比較し、前記検出電圧が基準電圧
に達すると前記発光停止信号を出力する比較手段と、前
記基準電圧設定手段に対してそれぞれ直列に接続された
複数の可変抵抗と、前記第2の選択手段によって選択さ
れるいずれか1つ又は複数の積分コンデンサに応じて前
記複数の可変抵抗のうちいずれか1つを選択し、該選択
した可変抵抗を介して前記基準電圧設定手段に電圧を印
加させる手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明によれば、基準電圧の選択切換えと、積
分コンデンサの容量の選択切換えとを併用することによ
って閃光放電管からの発光量の調整可能な範囲が広く、
且つ細かく調整できるようにしている。即ち、複数の基
準電圧を設定するための基準電圧設定手段と、被写体か
らの光を示す光電流を積分するそれぞれ容量の異なる複
数の積分コンデンサとを設け、被写体輝度に基づいて前
記複数の基準電圧のうちのいずれか1つの基準電圧を選
択するとともに、前記複数の積分コンデンサのうちのい
ずれか1つ又は複数を選択してその選択した積分コンデ
ンサのみを動作可能にする。これにより、例えば1又は
2ステップの範囲を分割する基準電圧を細かく設定する
ことができ、且つ積分コンデンサを選択することによっ
て前記1又は2ステップ分の範囲を拡大することができ
る。
【0012】本発明の他の態様によれば、前記選択手段
は、適正露光量を示すストロボ光量設定データの第1群
ビットに基づいて前記複数の基準電圧のうちのいずれか
1つの基準電圧を選択し、第2群ビットに基づいて前記
複数の積分コンデンサのうちのいずれか1つ又は複数を
選択してその選択した積分コンデンサのみを動作可能に
するようにしたため、複数ビットのストロボ光量設定デ
ータに基づく選択動作(スイッチング動作)によって所
望の発光量の調整を行うことができる。
【0013】本発明の更に他の態様によれば、前記基準
電圧設定手段に対してそれぞれ直列に接続される複数の
可変抵抗を設け、前記第2の選択手段によって選択され
るいずれか1つ又は複数の積分コンデンサに対応する可
変抵抗を介して前記基準電圧設定手段に電圧を印加させ
るようにしたため、積分コンデンサの容量に誤差があっ
ても前記可変抵抗の抵抗値を調整することによって実質
的に容量誤差を調整することができる。
【0014】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る自動調光
ストロボの好ましい実施例を詳述する。図1は本発明に
係る自動調光ストロボの一実施例を示す要部ブロック図
である。この自動調光ストロボは、カメラ側から入力端
子10を介して加えられるストロボ光量設定データによ
って閃光放電管Xeからの発光量の調整を行うもので、
発光停止制御部20及び発光部30を備えている。尚、
発光部30のメインコンデンサCmを充電するための充
電部、発光部30の閃光放電管Xeでの放電を開始させ
る発光トリガ部等については周知であるため、ここでは
詳細な説明は省略する。
【0015】発光部30は、メインコンデンサCmの充
電が完了したのち、閃光放電管Xeのグリッドに発光ト
リガ部から高電圧が印加されると、閃光放電管Xeでの
放電が開始され、閃光を発生する。尚、このときトラン
ジスタQ6 及びトランジスタQ7 はそれぞれOFFさ
れ、トランジスタQ8 はONされている。その後、発光
停止制御部20の比較器COMPから発光停止信号(“0”
レベル信号)が発光部30のトランジスタQ6 に加えら
れると、トランジスタQ6 がONされるとともにトラン
ジスタQ7 がONする。このトランジスタQ7 のONに
よってコンデンサCの電荷が強制放電され、トランジス
タQ8 がOFFされ、閃光放電管Xeでの放電が停止さ
せられて発光が停止させられる。
【0016】次に、ストロボ光量設定データについて説
明する。このストロボ光量設定データは、EVデータを
示す3ビット(S1,2,3 )のデジタル信号であり、
表1にストロボ発光時の絞り値(AV値)とストロボ光
量設定データとの関係の一例を示す。 同表に示すように、発光量の調整可能な範囲は、2〜5.
5 AVまでの3.5 ステップであり、この範囲を0.5 ステ
ップ刻みで設定する。
【0017】さて、図1において、発光停止制御部20
は、比較器COMPと、この比較器COMPの正入力に加える基
準電圧Vref を発生するための第1の電圧切換部22、
調整部24及び第2の電圧切換部26と、ストロボ発光
量に対応した電圧信号を比較器COMPの負入力に出力する
発光量検出部28とから構成されている。第1の電圧切
換部22は、調整部24を介して第2の電圧切換部26
に加える印加電圧を設定するもので、レギュレータ22
A、抵抗R10,R11、トランジスタQ1 、ボルテージフ
ォロワ22B、及びインバータI1 から構成されてお
り、入力端子10からストロボ光量設定データのうちの
ビットS2 のデータが加えられている。
【0018】レギュレータ22Aは、バッテリーからの
電源を入力し、所定の定電圧を出力する。尚、この回路
例では、6Vのバッテリーを想定しているため、レギュ
レータ22Aは、電源電圧の変動に対して安全な電圧3
Vを出力するように構成されている。抵抗R10と抵抗R
11とは同じ抵抗値ものであり、トランジスタQ1 がON
されると、抵抗R10と抵抗R11との接続点Aの電圧は2
分の1(1.5 V)に分圧される。
【0019】従って、ストロボ光量設定データのビット
2 が“1”の場合には、インバータI1 を介して
“0”がトランジスタQ1 のベースに加わるためトラン
ジスタQ 1 がOFFされ、これによりレギュレータ22
Aからの電圧3Vがそのままボルテージフォロワ22B
を介して出力される。一方、ストロボ光量設定データの
ビットS2 が“0”の場合には、インバータI1 を介し
て“1”がトランジスタQ 1 のベースに加わるためトラ
ンジスタQ1 がONされ、これによりレギュレータ22
Aからの電圧3Vが2分の1(1.5 V)に分圧されてボ
ルテージフォロワ22Bを介して出力される。
【0020】調整部24は、発光量検出部28のフォト
トランジスタPTの感度及び積分コンデンサCT1, T2
のバラツキを調整するもので、トランジスタQ2,3
可変抵抗VR1,VR2 、及びインバータI2 から構成さ
れており、入力端子10からストロボ光量設定データの
うちのビットS1 のデータが加えられている。そして、
ストロボ光量設定データのビットS1 が“0”の場合に
は、“0”がトランジスタQ2 のベースに加わるためト
ランジスタQ2 がONされ、これにより第1の電圧切換
部22からの印加電圧が、トランジスタQ2 及び可変抵
抗VR 1 を介して第2の電圧切換部26に加えられる。
一方、ストロボ光量設定データのビットS1 が“1”の
場合には、インバータI2 を介して“0”がトランジス
タQ3 のベースに加わるためトランジスタQ3 がONさ
れ、これにより第1の電圧切換部22からの印加電圧
が、トランジスタQ3 及び可変抵抗VR2 を介して第2
の電圧切換部26に加えられる。尚、この調整部24で
の調整操作の詳細については後述する。
【0021】第2の電圧切換部26は、抵抗R0,1
スイッチSW1,SW2 、及びインバータI3 から構成さ
れており、入力端子10からストロボ光量設定データの
うちのビットS3 のデータが加えられるようになってい
る。尚、調整部24を介して印加される電圧は、抵抗R
0 と抵抗R1 とによって分圧されている。従って、スト
ロボ光量設定データのビットS3 が“0”の場合には、
インバータI3 を介して“1”がスイッチSW1 に加わ
り、スイッチSW1 がONにされるため、抵抗R0 と抵
抗R1 との接続点Cの電圧V0 が基準電圧Vref として
出力され、一方、ストロボ光量設定データのビットS3
が“1”の場合には、“1”がスイッチSW1 に加わ
り、スイッチSW1 がONされるため、点Bにおける電
圧V1 が基準電圧Vref として出力される。
【0022】ところで、前記抵抗R0 と抵抗R1 との抵
抗値の関係は、次式、 2EV==(R0+R1)/R0 ∴R1=R0(2EV−1) …(1) を満たす必要がある。ここで、ストロボ光量設定データ
の最小ビットS3 が“0”から“1”に変化すると、設
定されるストロボ光量の変化量(ΔEV)は、表1に示
したように1/2としたため、前記抵抗R0 と抵抗R1
との関係は、次式、 R1=R0(21/2−1) ≒0.414R0 …(2) により決定される。
【0023】 また、2EV=(R0+R1)/R0 =V1 /V0 …(3) であるから、ΔEV(=1/2)を決定しているのは電
圧比である。この電圧比は、点Bの電圧(V1)が変化し
ても抵抗R0,1 が固定であるから、比は変化しない。
いま、ストロボ光量設定データのビットS2,3 がとも
に“0”のときの電圧V0(基準電圧Vref ) が、例えば
0.5Vの場合には、各ビットS2,3 と、第2の電圧切
換部26から出力される基準電圧Vref との関係は、次
表のようになる。 尚、ビットS2 が“0”から“1”に変化すると、前述
したように第1の電圧切換部22によって設定される電
圧が1.5 Vから3Vに切り換えられるため、表2に示す
ように基準電圧Vref も2倍の値に変化させられる。即
ち、ビットS2を“0”から“1”に変化させると、変
化前の基準電圧Vref に対して1EVの差に相当する基
準電圧Vref を設定することができる。
【0024】発光量検出部28は、主としてフォトトラ
ンジスタPT、それぞれ容量の異なる積分コンデンサC
T1, CT2、トランジスタQ4,Q5 、及びインバータI4
から構成されており、入力端子10からストロボ光量設
定データのうちのビットS1のデータが加えられてい
る。 フォトトランジスタPTは被写体からの光(前述し
たストロボ光の被写体での反射光及び外光)を受光し、
その受光した光の強さに比例した電流を流し、この電流
は積分コンデンサCT1又はCT2によって積分される。
【0025】即ち、ストロボ光量設定データのビットS
1 が“0”の場合には、インバータI4 を介して“1”
がトランジスタQ4 のベースに加わるため、トランジス
タQ 4 がONされる。これにより、積分コンデンサCT1
が動作可能となり、前記フォトトランジスタPTからの
電流は積分コンデンサCT1のみによって積分される。一
方、ストロボ光量設定データのビットS1 が“1”の場
合には、“1”がトランジスタQ5 のベースに加わるた
め、トランジスタQ5 がONされる。これにより積分コ
ンデンサCT2が動作可能となり、前記フォトトランジス
タPTからの電流は積分コンデンサCT2のみによって積
分される。
【0026】ここで、点Dの電圧は、V=Q/Cに示す
ように、積分される電気量Q(受光量)に比例し、積分
コンデンサの容量Cに反比例する。従って、積分コンデ
ンサの容量(CT1とCT2)の切換えによって受光量の設
定ができる。ところで、ストロボ光量設定データの最大
ビットS1 が“0”から“1”に変化すると(即ち、積
分コンデンサCT1から積分コンデンサCT2に切り換えら
れると)、表1に示したようにステップ差が2ステップ
大きくなるようにしたため、前記積分コンデンサCT1
積分コンデンサCT2との容量の関係は、次式、 CT2=22 ×CT1 =4CT1 …(3) となる。即ち、積分コンデンサCT2は、積分コンデンサ
T1の容量の4倍のものを選択すればよい。
【0027】尚、積分コンデンサCT1及びCT2の蓄積電
荷は、短絡回路(図示せず)によってストロボ発光前に
放電させられる。上記発光量検出部28の点Dの電圧は
比較器COMPの負入力に加えられる。比較器COMPの正入力
には前述したように第2の電圧切換部26から基準電圧
Vref が加えられており、比較器COMPはこれらの入力を
比較し、負入力の電圧が基準電圧Vref に達すると、発
光停止信号“0”を発光部30に出力して発光を停止さ
せる。
【0028】次に、前述した調整部24での調整操作に
ついては説明する。調整部24の可変抵抗VR1 又はV
2 の抵抗値を調整すると、第2の電圧切換部26から
出力される基準電圧Vref を調整することができる。い
ま、ストロボ光量設定データのビットS1 が“0”の場
合には、発光量検出部28では積分コンデンサCT1が動
作可能になるとともに、調整部24では第1の電圧切換
部22からの印加電圧が、トランジスタQ2 及び可変抵
抗VR1 を介して第2の電圧切換部26に加えられるよ
うになる。
【0029】従って、この可変抵抗VR1 によって基準
電圧Vref を調整することにより、フォトトランジスタ
PTの感度及び積分コンデンサCT1のバラツキを補償す
ることができる。例えば、ストロボ光量設定データの各
ビット( S1,S2,S3 ) を(0,0,0)とした場合に
は、表1に示したようにそのときのストロボ光量が2A
Vに対応するように可変抵抗VR1 の抵抗値を調整すれ
ばよい。
【0030】同様に、ストロボ光量設定データのビット
1 が“1”の場合には、発光量検出部28では積分コ
ンデンサCT2が動作可能になるとともに、調整部24で
は第1の電圧切換部22からの印加電圧が、トランジス
タQ3 及び可変抵抗VR2 を介して第2の電圧切換部2
6に加えられるようになる。従って、この可変抵抗VR
2 によって基準電圧Vref を調整することにより、フォ
トトランジスタPTの感度及び積分コンデンサCT2のバ
ラツキを補償することができる。
【0031】例えば、ストロボ光量設定データの各ビッ
ト( S1,S2,S3 ) を(1,0,0)とした場合には、
表1に示したようにそのときのストロボ光量が4AVに
対応するように可変抵抗VR2 の抵抗値を調整すればよ
い。以上説明したように本実施例によれば、ストロボ光
量設定データによって3.5ステップ分の発光量を0.5 E
Vステップ刻みで設定することができる。
【0032】尚、本実施例では、積分コンデンサCT1
積分コンデンサCT2とを切り換えるようにしたが、これ
に限らず、積分コンデンサCT1は常時積分可能にしてお
き、積分コンデンサCT2を動作可能又は動作不能に切り
換えるようにしてもよい。ただし、この場合には、積分
コンデンサCT1と積分コンデンサCT2との容量の総和
が、積分コンデンサCT1の容量の4倍になるように、積
分コンデンサCT2の容量を選択する必要がある。
【0033】また、本実施例では、基準電圧Vref を設
定するために第1の電圧切換部22及び第2の電圧切換
部26の2つを用いたが、本発明はこれに限定されず、
第2の電圧切換部のみでもよい。更に、最小ビットに対
応する刻み幅(ΔEV)や光量設定可能なステップ範囲
も種々の組み合わせが考えられ、本実施例には限定され
ない。
【0034】図2は図1の第2の電圧切換部26の他の
実施例を示すブロック図であり、ΔEVを(1/8)E
Vとした場合に関して示している。この第2の電圧切換
部40は、抵抗R0 〜R7 及びスイッチ回路42から構
成されている。スイッチ回路42には、抵抗R0 〜R7
によって分圧された8つの電圧V0 〜V7 及び前述した
最小ビットS3 の代わりの3つのビットS31, 32,S
33のデータが加えられており、スイッチ回路42は、各
ビットS31, 32,S33のデータに基づいて電圧V0
7 のうちのいずれか1つの電圧を基準電圧Vref とし
て出力する。
【0035】ところで、抵抗R0 〜R7 の各抵抗値の関
係は、抵抗R0 の抵抗値を1KΩとすると、前述した式
(1) から、次表のようになる。 尚、同表では、有効数字4桁の抵抗値を示しているが、
例えば、90.5Ω→91Ω、98.7Ω→100 Ωというように選
択してもよい。ただし、この場合、抵抗R1 〜R7 の合
計和が、848 Ωに近づくように選択する必要がある。
【0036】また、積分コンデンサを切り換えるための
ビット数を複数ビット、例えば2ビット(S11, 12
とすることができ、この場合には、4つの積分コンデン
サC T1, T2, T3, T4を設ける。ただし、図1に示
した実施例では、受光量を積分コンデンサの切換えによ
って2ステップ分変化させるようにしたため、積分コン
デンサCT1〜CT4の各容量の関係は、次表のようにす
る。 尚、基準電圧Vref によって受光量を1ステップ分の範
囲内で変化させるようにした場合には、積分コンデンサ
の切換えによって受光量を1ステップ分ずつ変化させる
ようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る自動調
光ストロボによれば、基準電圧の選択切換えと、積分コ
ンデンサの容量の選択切換えとを併用するようにしたた
め、閃光放電管からの発光量の調整可能な範囲が広く、
且つ細かく調整することができる。また、複数ビットの
ストロボ光量設定データに基づく選択動作(スイッチン
グ動作)によって所望の発光量の調整を行うことができ
る。更に、複数の積分コンデンサの容量の誤差も容易に
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る自動調光ストロボの一実施
例を示す要部ブロック図である。
【図2】図2は図1の第2の電圧切換部の他の実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10…入力端子 20…発光停止制御部 22…第1の電圧切換部 24…調整部 26、40…第2の電圧切換部 28…発光量検出部 30…発光部 COMP…比較器 PT…フォトトランジスタ R0 〜R7 、R10〜R11…抵抗 CT1、CT2…積分コンデンサ Xe…閃光放電管
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−84231(JP,A) 特開 昭59−197025(JP,A) 特開 平1−296225(JP,A) 特開 昭56−60419(JP,A) 実開 昭55−41819(JP,U) 特表 昭57−501349(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの入射光に基づいて適正露光
    量に達したことが検知されると、発光停止信号を出力し
    て閃光放電管からの発光を停止させる自動調光ストロボ
    において、 第1群ビットと第2群ビットとからなる適正露光量を示
    すストロボ光量設定データであって、 1ステップ(1E
    V)をΔEV刻みで等分割する複数ステップ分の範囲を
    もったEVデータを示すストロボ光量設定データを被写
    体輝度に基づいて生成する手段と、 複数の基準電圧を設定するための基準電圧設定手段と、 被写体からの入射光に対応する電流を出力する光電変換
    手段と、 前記光電変換手段からの電流を積分するそれぞれ容量の
    異なる複数の積分コンデンサと、 前記ストロボ光量設定データのうちの第1群ビットに基
    づいて前記複数の基準電圧のうちのいずれか1つの基準
    電圧を選択する第1の選択手段と、 前記ストロボ光量設定データのうちの第2群ビットに基
    づいて前記複数の積分コンデンサのうちのいずれか1つ
    又は複数を選択し、該選択した積分コンデンサのみを動
    作可能にする第2の選択手段と、 前記第1の選択手段によって選択された基準電圧と前記
    第2の選択手段によって選択された積分コンデンサでの
    積分によって検出される検出電圧とを比較し、前記検出
    電圧が基準電圧に達すると前記発光停止信号を出力する
    比較手段と、 を備えたことを特徴とする 自動調光ストロボ。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧設定手段は、所定の電圧を
    分圧抵抗によって1倍と0.5 倍との2段階に設定する第
    1の設定手段と、1EVをΔEV刻みで分割する電圧が
    得られるように印加電圧を分圧抵抗で分圧する第2の設
    定手段とからなり、前記第1の選択手段は、前記第1群
    ビットのうちの1ビットに基づいて前記第1の設定手段
    で設定される2段階の電圧のうちの一方を選択して前記
    第2の設定手段に印加し、残りのビットに基づいて前記
    第2の設定手段で設定されるΔEV刻みの電圧のうちの
    いずれか1つを選択することを特徴とする請求項の自
    動調光ストロボ。
  3. 【請求項3】 前記複数の積分コンデンサのうちの最小
    の容量の積分コンデンサをCT1とすると、前記第2の選
    択手段によって選択されるいずれか1つ又は複数の積分
    コンデンサの容量は、2n ×CT1(n=0,1,…)の
    容量をもつことを特徴とする請求項の自動調光ストロ
    ボ。
  4. 【請求項4】 前記複数の積分コンデンサのうちの最小
    の容量の積分コンデンサをCT1とすると、前記第2の選
    択手段によって選択されるいずれか1つ又は複数の積分
    コンデンサの容量は、4n ×CT1(n=0,1,…)の
    容量をもつことを特徴とする請求項又はの自動調光
    ストロボ。
  5. 【請求項5】 被写体からの入射光に基づいて適正露光
    量に達したことが検知されると、発光停止信号を出力し
    て閃光放電管からの発光を停止させる自動調光ストロボ
    において、 第1群ビットと第2群ビットとからなる適正露光量を示
    すストロボ光量設定データを被写体輝度に基づいて生成
    する手段と、 複数の基準電圧を設定するための基準電圧設定手段と、 被写体からの入射光に対応する電流を出力する光電変換
    手段と、 前記光電変換手段からの電流を積分するそれぞれ容量の
    異なる複数の積分コンデンサと、 前記ストロボ光量設定データのうちの第1群ビットに基
    づいて前記複数の基準電圧のうちのいずれか1つの基準
    電圧を選択する第1の選択手段と、 前記ストロボ光量設定データのうちの第2群ビットに基
    づいて前記複数の積分コンデンサのうちのいずれか1つ
    又は複数を選択し、該選択した積分コンデンサのみを動
    作可能にする第2の選択手段と、 前記第1の選択手段によって選択された基準電圧と前記
    第2の選択手段によって選択された積分コンデンサでの
    積分によって検出される検出電圧とを比較し、 前記検出電圧が基準電圧に達すると前記発光停止信号を
    出力する比較手段と、 前記基準電圧設定手段に対してそれぞれ直列に接続され
    た複数の可変抵抗と、 前記第2の選択手段によって選択されるいずれか1つ又
    は複数の積分コンデンサに応じて前記複数の可変抵抗の
    うちいずれか1つを選択し、該選択した可変抵抗を介し
    て前記基準電圧設定手段に電圧を印加させる手段と、 を備えたことを特徴とする自動調光ストロボ。
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