JP3284874B2 - 音声符号化装置 - Google Patents

音声符号化装置

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JP3284874B2 JP07613996A JP7613996A JP3284874B2 JP 3284874 B2 JP3284874 B2 JP 3284874B2 JP 07613996 A JP07613996 A JP 07613996A JP 7613996 A JP7613996 A JP 7613996A JP 3284874 B2 JP3284874 B2 JP 3284874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声情報の効率的
な圧縮符号化を行う音声符号化装置に関するものある。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等のディジタル移動通信の分野
では加入者の増加に対処するために低ビットレートの音
声の圧縮符号化法が求められており、各研究機関におい
て研究開発が進んでいる。
【0003】日本国内においてはビットレート11.2
kbpsのVSELPという符号化法がディジタル携帯
電話用の標準符号化方式として採用され、既に実用化さ
れている。また、ビットレート5.6kbpsのPSI
−CELPという符号化方式に基づくハーフレート携帯
電話も実用化された。さらに、国際的には、ITU−T
において、CS−ACELPという方式が8kbpsの
国際標準音声コーデックとして採用されたが、これらの
方式はいずれもCELP(Code Exited L
inear Prediction: M.R.Schroeder”
High Quality Speech at Low Bit Rates” Proc.ICASS
P'85 pp.937-940に記載)という方式を改良したもので
ある。
【0004】これは音声情報を音源情報と声道情報とに
分離し、音源情報については符号帳に格納された複数の
コードベクトルのインデクスによって符号化し声道情報
についてはLPC(線形予測係数)を符号化するという
ことと、音源情報符号化の際には声道情報を加味して入
力音声と比較を行なうという方法(A−b−S:Ana
lysis by Synthesis)を採用してい
ることに特徴がある。
【0005】ここで、CELP方式の基本的アルゴリズ
ムについて説明する。図4はCELP方式の符号化装置
の機能ブロック図である。
【0006】まず、LPC分析部22において、入力さ
れた音声データ21に対して自己相関分析とLPC分析
を行なうことによってLPC係数を得、また得られたL
PC係数の符号化を行ないLPC符号を得、また得られ
たLPC符号を復号化して復号化LPC係数を得る。
【0007】次に、加算部25において、適応符号帳2
3と確率的符号帳24に格納されたコードベクトルを取
り出し、それぞれに対する最適ゲインを求め、その最適
ゲインによってパワー調節したそれぞれのベクトルを加
算して合成音源を得る。
【0008】更に、LPC合成部26において、加算部
25で得られた合成音源に対して、LPC分析部22で
得られた復号化LPC係数によってフィルタリングを行
ない合成音を得る。
【0009】比較部27は、適応符号帳23と確率的符
号帳24の全てのコードベクトルに対して加算部25、
LPC合成部26を機能させることによって得られる多
くの合成音と入力音声との距離計算を行ない、その結果
得られる距離の中で最も小さいときのコードベクトルの
インデクスを求める。この動作は符号帳の探索と呼ばれ
ている。
【0010】パラメータ符号化部28では、最適ゲイン
の符号化を行なうことによってゲイン符号を得、LPC
符号、コードベクトルのインデクス等をまとめて伝送路
29へ送る。また、ゲイン符号とインデクスから合成音源
を作成し、それを適応符号帳23に格納すると同時に古
いコードベクトルを破棄する。
【0011】なお、一般的には、比較部27において
は、合成音、入力音声の双方に対して線形予測係数や高
域強調フィルタや長期予測係数を用いた聴感重み付け処
理を行なう。ここで、長期予測係数は、入力音声の長期
予測分析を行なうことによって得られる。また、適応符
号帳と確率的符号帳による音源探索は、分析区間を更に
細かく分けた区間(サブフレームと呼ばれる)で行われ
る。さらに、上記アルゴリズムにおけるLPC分析部2
2でのLPC係数の量子化は、LSP(線スペクトル
対)やPARCOR係数等の補間性の良いパラメータに
変換し、VQ(ベクトル量子化)によって量子化する。
【0012】ここで、上記CELPのアルゴリズムで用
いる確率的符号帳には、雑音符号帳、学習符号帳(「C
ELP符号化における励振符号帳の学習方法」:守谷建
弘、三樹聡、大室仲、間野一則、電子情報通信学会論文
集 A Vol.J77-A No.3 pp485-493 1994/3に記載)、代数
的符号帳("8KBIT/S ACELP CODING OF SPEECH WITH 10
MS SPEECH-FRAME:A CANDIDATE FOR CCITT STANDARDIZAT
ION":R.Salami,C.Laflamme,J-P.Adoul,ICASSP'94,pp.I
I-97〜II-100 1994に記載)等がある。
【0013】それぞれを簡単に説明する。まず、「雑音
符号帳」は最も古典的な符号帳で、乱数から作成したラ
ンダム数列を格納したものである。予めコードベクトル
の全てを格納しておけなければならないので、大きなR
OM容量が必要となる。また、探索時には、全てのコー
ドベクトルに対して聴感重み付け合成を行わなくてはな
らないので、計算量も大きい。また、性質がランダムな
ので、符号化性能が低く、良好な音質の合成音は得られ
ない。
【0014】これに対して、「学習符号帳」は、統計的
な学習により求めたコードベクトルを格納した符号帳で
ある。ROM容量と計算量は「雑音符号帳」と同じであ
るが、学習により音源の統計的傾向が反映されているた
めに符号化性能が高く、良好な音質の合成音が得られ
る。ROM容量と計算量の削減のために、「スパース符
号帳」(「スパースな学習符号帳を用いたCELP符号
化」:片岡章俊、守谷健弘、林伸二、日本音響学会講演
論文集 2−Q−21 1994/3に記載)のように、複数の
パルスで表す提案もなされている。
【0015】また、「代数的符号帳」では、1つのコー
ドベクトルが少数の大きさの等しいパルスで構成され、
また、その位置はインデクスの演算により決定されるこ
とを特徴としている。したがって、符号帳用のROMを
必要としない。また、少数のパルスで構成されることか
ら、インパルス応答の加算によって合成ができるので、
少量の計算量で符号帳探索ができる。しかし、学習がで
きないため、音源の統計的傾向を反映させることはでき
ず、良好な合成音は得られない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】これまで、CELPを
基本とした音声符号化アルゴリズムが数多く開発されて
きたが、その確率的符号帳として、計算量、ROM容量
が少なく、且つ、学習ができるものは存在しなかった。
また、前述の「スパース符号帳」等も検討されている
が、ROM容量、計算量は依然として多い。
【0017】本発明は、ROM容量、計算量が小さく、
且つ学習により音源の統計的傾向を反映できる音源符号
帳を実現するという課題を解決する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、「音源信号のシフト数」、「パルスを立
てる位置」、並びに「パルスのゲイン」の3つの値の組
が複数格納されている音源符号帳、音源符号帳に格納さ
れている3つの値に基づき複数のパルスからなる音源信
号を生成する音源生成部を備えることを特徴としてい
る。
【0019】この特徴から、例えば、ある番号の音源信
号は、その前の番号の音源信号を「シフト数」だけシフ
トし、「パルスを立てる位置」に「パルスのゲイン」の
大きさのパルスを立てるという処理だけで作り出すこと
ができる。したがって、1つの番号につき3つの値を格
納するだけでよいので、符号帳に必要なROM容量は極
めて少ない。また、シフトと1つのパルスの加算で音源
信号が作れることから、音源信号に対するLPC合成
は、前のインデクスの合成音のシフトとLPC合成フィ
ルターのインパルス応答の加算だけで実現できるので、
符号帳探索の計算量も少ない。しかも、間引き学習によ
る学習を行えば、音源の統計的傾向を符号帳に反映させ
ることが出来、より良好な合成音を得ることができる。
したがって、上記課題を解決することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、「音源信号のシフト数」、「パルスを立てる位
置」、及び「パルスのゲイン」の3つの値の組が複数格
納されている音源符号帳、音源符号帳に格納されている
3つの値に基づき複数のパルスからなる音源信号を生成
する音源生成部を備えることを特徴としたものであり、
符号帳に必要なROM容量が少なく、符号帳探索のため
の計算量も少なく、良好な合成音を提供するという作用
を有する。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2、図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
音声符号化装置の要部であるCELP符号器の機能を示
すものである。
【0022】図1において、11は入力されるディジタ
ル信号の入力音声、12はLPC分析部12で、線形予
測係数を求め、量子化し、復号化する。13は適応符号
帳で、過去の合成音源信号が格納されている符号帳であ
る。14は音源符号帳で、「シフト数」、「パルスを立
てる位置」、及び「パルスのゲイン」の3つの値の組が
複数格納されている符号帳である。110は音源生成部
で、音源符号帳14に格納された値を基づいて複数のパ
ルスからなる音源信号を生成する。15は加算部で、適
応符号帳13のコードベクトルと音源生成部110で得
られる音源信号のそれぞれの最適ゲインを求め、最適ゲ
インを掛けて2つの音源信号を加算することにより合成
音源信号を求める。16はLPC合成部で、合成音源信
号に対してLPC合成を行い、合成音を求める。17は
比較部で、適応符号帳13と音源符号帳14の全てのコ
ードベクトルに対して音源生成部110、加算部15、
LPC合成部16によって得られる多くの合成音と入力
音声との距離計算を行ない、その結果得られる距離の中
で最も小さいときのコードベクトルのインデクスを求め
る。18はパラメータ符号化部で、最適ゲインの符号化
を行なうことによってゲイン符号を得、ゲイン符号を復
号化して得られるゲインと符号帳のインデクスとを用い
て作成した合成音源(音源符号帳14からの音源信号生
成のために音源生成部110を機能させる)を適応符号
帳13に格納して古いコードベクトルを破棄することに
よって適応符号帳13を更新し、更に、LPC符号、符
号帳のインデクス、ゲイン符号をまとめて符号を伝送す
る伝送路19へ送る。
【0023】上記構成において、以下、その動作を説明
する。まず、LPC分析部12において、入力された音
声データ11に対して自己相関分析とLPC分析を行な
うことによってLPC係数を得、また得られたLPC係
数をLSP係数に変換してVQにより符号化を行ないL
PC符号を得、また得られたLPC符号を復号化して復
号化LPC係数を得、これをLPC合成部に送る。次
に、音源生成部110において、音源符号帳14に格納
された値に基づいて音源信号を合成する。
【0024】次に、加算部15において、適応符号帳1
3から取り出した音源信号(適応符号帳のコードベクト
ル)と音源生成部110で得られた音源信号のそれぞれ
に対する最適ゲインを求め、その最適ゲインによってパ
ワー調節したそれぞれの音源信号を加算して合成音源信
号を得る。更に、LPC合成部16において、加算部1
5で得られた合成音源信号に対して、LPC分析部12
で得られた復号化LPC係数によってフィルタリングを
行ない合成音を得る。
【0025】比較部17は、適応符号帳13と確率的符
号帳14の全てのコードベクトルに対して加算部15、
LPC合成部16を機能させることによって得られる多
くの合成音と入力音声との距離計算を行ない、その結果
得られる距離の中で最も小さいときのコードベクトルの
インデクスを求める。この動作は符号帳の探索と呼ばれ
る。
【0026】なお、この適応符号帳と確率的符号帳の音
源探索は、分析区間を更に細かく分けた区間(サブフレ
ームと呼ばれる)で行う。また、比較部17は、予め入
力音声の線形予測分析、長期予測分析を行なうことによ
って線形予測係数、長期予測係数を求めておき、探索時
には、合成音、入力音声の双方に対して、線形予測係
数、高域強調フィルタ(定係数による)、長期予測係数
を用いた聴感重み付け処理を行なってから比較を行う。
【0027】パラメータ符号化部18では、比較部15
で得られたコードベクトルのインデクスを基に最適ゲイ
ンの符号化を行なってゲイン符号を求め、ゲイン符号を
復号化して得られるゲインと符号帳のインデクスとを用
いて作成した合成音源(音源符号帳14からの音源信号
生成のために音源生成部110を機能させる)を適応符
号帳13に格納し古いコードベクトルを破棄することに
よって適応符号帳13を更新し、更に、LPC符号、コ
ードベクトルのインデクス、ゲイン符号をまとめて伝送
路19へ送る。
【0028】ここで、音源生成部110の作用について
図2と図3を用いて説明する。図2は、音源符号帳14
の構造と、符号帳探索時における音源生成部110の作
用を示したものである。(a)は音源符号帳14の構造
を示した図、(b)はN−1番目の音源信号の様子を示
した図、(c)は音源符号帳14に格納されたシフト
(メモリシフトするサンプル数)に応じてN−1番目の
音源信号をシフトした様子を示した図、(d)は音源符
号帳14に格納されたパルス位置(左端からパルスを配
置する位置までのサンプル数)に応じてパルスを配置し
た様子を示した図である。また、図3は、生成した音源
信号における、音源符号帳14に格納された各パラメー
タ(シフト数、位置、ゲイン)の効果を示した図であ
る。音源生成部110は、符号帳探索時には、比較部1
7の制御を受けて、音源符号帳14に格納された3つの
値を順番に使用して音源信号を生成し、加算部15へ送
る。この音源生成の手順を示す。
【0029】まず、最初に音源信号を格納するための保
管用メモリをクリアする(全て0にする)。そして、音
源符号帳14に格納されたパラメータ(シフト数、位
置、ゲイン)を番号順に順々に読み出す。そして1組づ
つ読み出す毎に、その値を用いて、保管用メモリのシフ
トと1つのパルスの配置、及び保管用メモリへの書込み
を行う。
【0030】ここで、番号Nの音源信号の作成手順を図
2を用いて説明する。まず、図(a)のように音源符号
帳14のN番目から、シフト数S、位置P、ゲインGを
読みだす。次に、図2(b)に示すように保管用メモリ
に格納されたN−1番目の音源信号に対して、図2
(c)のようにSサンプルだけ右にメモリシフトを行
う。
【0031】更に、図2(d)に示すように左からPサ
ンプル離れた位置にゲインGのパルスを配置する。
【0032】以上の手順で、番号N−1の音源信号から
番号Nの音源信号を生成する。この処理を番号順に行
い、各インデクス(番号)に対応する音源信号を生成し
ていく。
【0033】この音源信号生成方法によって、LPC合
成部16のLPC合成処理、比較部17の聴感重み付け
処理は極めて簡単になる。
【0034】なぜなら、LPC合成+聴感重み付けのイ
ンパルス応答列を求めておき、音源信号でなく合成音を
保管するように工夫すれば、合成音のシフトとインパル
ス応答列の加算のみによって合成音が得られるからであ
る。
【0035】また、パラメータ符号化部18におけるゲ
イン量子化と合成音源の再抽出の際には、比較部17で
得られたインデクスに基づく音源信号が必要になる。そ
の際、音源生成部110は、パラメータ符号化部18の
制御を受けて、音源符号帳14に格納された値を基に次
の手順で音源信号を生成する。
【0036】まず、図3に示す如く、保管用メモリをク
リアし、比較部17で得られたインデクスNに基づき、
音源符号帳14からN番目の3つのパラメータ(シフト
数SN、位置PN、ゲインGN)を参照し、その位置PNと
ゲインGNに基づいてパルスを配置する。次にシフト数
SNと前の番号(N−1)の3つのパラメータ(SN-
1、PN-1、GN-1)を参照して次のパルスを追加す
る。さらに番号Nー2についても同様の処理を行う。そ
して、この処理を音源バッファ、符号帳のいずれかが終
わるまで繰り返す。この処理によって生成した音源信号
における各パラメータ(シフト数、位置、ゲイン)の効
果を図3に示す。
【0037】一方、本発明の実施の形態1の大きな特徴
の1つとして、符号帳の学習が出来ることが挙げられ
る。ここで、音源符号帳14の学習方法について述べ
る。これは、大きな符号帳から要素を間引いていくこと
によって行われる。手順を以下に示す。 手順(1)学習用音声データを収集する。 手順(2)乱数列を利用して大きな符号帳を作成する。
(符号帳の初期値。) 手順(3)符号帳のサイズが指定の数になるまで(4)
(5)を繰り返す。 手順(4)学習用データの符号化を行い、符号帳の各イ
ンデクスが何回使用されたかをカウントする。 手順(5)使用回数を参照して、使用頻度の少ないコー
ドベクトルを間引く。(符号帳が小さくなる。) 上記手順(2)の例を示す。例として、乱数が0.0〜
1.0までの一様乱数で、音源長が40ポイント、ゲイ
ンが−15.0〜+15.0の場合について示す。ま
ず、乱数に40.0を乗じた後整数化することによって
シフト数を作成し、次に、乱数にシフト数を乗じた後整
数化することによってパルス位置の値を作成し、次に、
乱数に30.0を乗じて15.0を引くことによってゲ
インの値を作成し、以上の処理を指定回数繰り返すこと
によって符号帳を作成する。なお、この時、ゲインの値
を離散的に設定すれば、符号帳のROM容量は更に削減
できる。上記例では、シフト数が6ビット、パルス位置
が6ビットで表せる。したがって、ゲインのヴァリエー
ションを16通り(4ビット)にすれば、16ビットの
メモリに3つの値を格納できる。
【0038】また、上記手順(5)の間引き処理は、以
後のインデクスの使用頻度を参照し、間引いた結果影響
を受けるコードベクトルを動かさないように、コードベ
クトルを間引くことにより行われる。以下に、この間引
き処理のプログラム例を示す。 <定数設定> YOBI_WA:予備定数(設定例=2) YOBI_SI:予備定数(設定例=15) <入出力> SPS(i,j):音源符号帳、入出力配列、iはインデクス
(番号)、jは値の種類(0はシフト数、1はパルス位
置、2はゲイン) C_NUM :符号帳サイズ、入出力変数 kosu(i) :符号帳の各インデクス(番号)毎の使用回
数、入力配列 ns :音源長、入力値、整数値(設定例=40) <内部変数> <状態変数> klim :使用回数の下限、状態変数、(初期値設定例
=0) <作業メモリ> num :符号帳カウンター iwa :使用数合計 mae :符号帳サイズ iperm :間引き許可フラッグ i :ループカウンタ j :カウンタ k :カウンタ <処理>(上から下に順番に処理を行う。) (a)maeに−1を代入。 (b)もし、maeがC_NUMと等しいならば、(c)へ。
そうでないならば(d)へ。 (c)klimの値に1加算してして、klimに代入。 (d)maeにC_NUMの値を代入。ipermに0を代入。num
に0を代入。 (e)iに0を代入。 (f)iがmae以上の時(x)へ。 (g)0〜2のjに対して、SPS(num,j)にSPS(i,j)を代
入。kosu(num)にkosu(i)を代入。 (h)iwaに0を代入。jにSPS(i,1)を代入。kにiを代
入。 (i)jの値がns以上の時(p)へ。 (j)もし、kがmaeよりも小さいならば(k)へ。そう
でないならば(l)へ。 (k)iwaの値にkosu(k)を加算してiwaに代入。kの値に
1加算してkに代入。(m)へ。 (l)iwaの値にYOBI_WAを加算してiwaに代入。(m)
へ。 (m)もし、kがmaeより小さいならば(n)へ。そうで
ないならば(o)へ。(n)jの値にSPS(k,0)を加算し
てjに代入。(i)へ。 (o)jの値にYOBI_SIを加算してjに代入。(i)へ。 (p)もし、iwaがklim以下であり且つipermが0以下な
らば(q)へ。そうでないならば(u)へ。 (q)numの値に1加算してnumに代入。ipermに0を代
入。SPS(k,0)の値をjに代入。iの値に1加算してkに代
入。 (r)jの値がns以上の時(t)へ。 (s)kの値に1加算してkに代入。jの値にSPS(k,0)の
値を加算してjに代入。ipermの値に1加算してipermに
代入。(r)へ。 (t)ipermの値に2加算してipermに代入。 (u)もしipermの値が0以下ならば(w)へ。 (v)ipermの値から1を減じてipermに代入。 (w)numの値に1を加算してnumに代入。iの値に1を
加算してiに代入。(f)へ。 (x)もし、C_NUMの値とnumの値とが等しければ
(b)へ。 (y)numの値をC_NUMに代入。 (z)処理終了。(klimは次に呼ばれるまで保護され
る。)
【0039】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例として、音声符
号化実験について説明する。 (実施例1)まず、実験条件を述べる。 ・実験方法:コンピュータを用いたシミュレーション ・基本方式:CELP方式(適応音源無し) ・符号化:音源インデクスのみを符号化。LPC係数、
ゲインは符号化しない。 ・音源:音源符号帳のみ(適応音源は使用しない)。 ・符号帳サイズ:512(9ビット)。 ・符号帳学習条件:初期サイズ32768 ・符号帳学習用音声データ:男女のべ計20名の短文デ
ータ(それぞれ約4秒間、背景ノイズ無し)。サンプリ
ングレートは8kHz。 ・分析区間:フレーム長20ms、サブフレーム5m
s。 ・評価用音声データ:男女各2名の短文データ(それぞ
れ約4秒間、背景ノイズ無し)。サンプリングレートは
8kHz。 ・評価条件:ランダム符号帳、本発明の音源符号帳(学
習なし)、本発明の音源符号帳(学習あり)。 ・評価方法:元の音声データ(原音)と符号化・復号化
で得られる合成音声との歪をノイズとしてS/N比、セ
グメンタルS/N比で評価。(大きい程良い音質)
【0040】実験結果を以下の(表1)に示す。
【0041】
【表1】 これを見るとわかるように、本発明は従来のランダム符
号帳と比較して性能が明らかに向上する。また、学習を
行った符号帳を用いれば、性能が更に大きく向上するこ
ともわかる。以上の実験により、本発明の効果が検証さ
れた。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1つの番
号につき3つの値を格納するだけでよいので、符号帳に
必要なROM容量は少なく、シフトと1つのパルスの加
算で音源信号が作れることから、音源信号に対するLP
C合成、聴感重み付け処理は合成音のシフトとフィルタ
ーのインパルス応答の加算だけで実現できるので、符号
帳探索の計算量は少なく、しかも、間引き学習によって
符号帳に音源の統計的傾向を反映させることができるの
で、良好な音声が合成出来るという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による音声符号化装置の
要部機能ブロック図
【図2】同音声符号化装置における音源符号帳の構造と
符号帳探索時における音源生成部の動作を示した概念図
【図3】同音声符号化装置におけるパラメータ符号化部
のゲイン量子化の際の音源生成部の動作を示した概念図
【図4】従来のCELP方式音声符号化装置の機能ブロ
ック図
【符号の説明】
11 入力音声 12 LPC分析部 13 適応符号帳 14 音源符号帳 15 加算部 16 LPC合成部 17 比較部 18 パラメータ符号化部 19 伝送路 110 音源生成部 21 入力音声 22 LPC分析部 23 適応符号帳 24 確率的符号帳 25 加算部 26 LPC合成部 27 比較部 28 パラメータ符号化部 29 伝送路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源信号のシフト数、パルスを立てる位
    置、及びパルスのゲインの3つの値の組が複数格納され
    ている音源符号帳と、前記音源符号帳に格納されている
    3つの値に基づき複数のパルスからなる音源信号を生成
    する音源生成部を備えることを特徴とする音声符号化装
    置。
JP07613996A 1996-03-29 1996-03-29 音声符号化装置 Expired - Lifetime JP3284874B2 (ja)

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JP07613996A JP3284874B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 音声符号化装置

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