JP3284416B2 - 電子装置用カートリッジ - Google Patents

電子装置用カートリッジ

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JP3284416B2
JP3284416B2 JP09292492A JP9292492A JP3284416B2 JP 3284416 B2 JP3284416 B2 JP 3284416B2 JP 09292492 A JP09292492 A JP 09292492A JP 9292492 A JP9292492 A JP 9292492A JP 3284416 B2 JP3284416 B2 JP 3284416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ等の電子装置
内に挿入される電子装置用カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ、ワークステーションなどのディジタル演算
に基礎を置く電子装置、あるいはマイクロプロセッサを
組み込んだプリンタ、ファクシミリ、電子手帳、電子楽
器、電子調理器、電子カメラなどが、社会の広範な領域
で用いられている。また、自動車、ロボット、工作機
械、あるいは各種電化製品においても、マイクロプロセ
ッサを利用したものが、広く実用に供されている。
【0003】こうしたディジタルな論理演算に基礎を置
く機器は、ハードウェアのみで実現された単純なフィー
ドバック制御と比べて柔軟な制御が可能であることの
他、ソフトウェアの変更により実質的な機能を変更する
ことができるという利点を有する。従って、同一のハー
ドウェアであっても、処理手順を記憶したROMの中身
を変更するだけで、全く異なった制御を実現することも
可能である。更に、ソフトウェアの変更のみで機能のバ
ージョンアップが可能であるという利点も有するのであ
る。
【0004】しかしながら、実際に制御を行なうプロセ
ッサの能力は、ハードウェア、例えば時間当たりの処理
回数、一度に取り扱えるビット数、データの転送を行な
うバス幅などにより決まるから、ソフトウェアのバージ
ョンアップによって改善されるのは、たかだか使い勝手
の向上など、限定されたものに過ぎず、現実に既存の電
子装置の能力を大幅に向上させることはできなかった。
また、ソフトウェアの変更によるバージョンアップも、
ソフトウェアはROMに焼き付けられていることが多
く、ソフトウェアの変更にはROMの交換作業を必要と
するため、困難な場合が多い。このため、ソフトウェア
のバージョンアップは、設計当初からROM交換を予定
している機種やソフトウェアをフレキシブルディスクな
ど交換可能な媒体で供給するもの以外では困難であっ
た。
【0005】もとより、パーソナルコンピュータなどに
おいて、マイクロプロセッサなどをそっくり入れ替え
て、コンピュータ全体の機能を向上しようとするいわゆ
るアクセラレータなども存在するが。マザーボードのC
PUの交換が必要になるなど、誰にでも簡単に行なえる
というものではなかった。マイクロプロセッサを組み込
んだプリンタ、ファクシミリ、電子手帳、電子楽器、電
子調理器、電子カメラなどの民生用電子装置、あるいは
自動車の電装品、ロボット、工作機械などの産業用電装
装置、更には各種電化製品となると、こうした機能の向
上、変更については、何等考慮されていないのが通常で
ある。かかる問題を、ページプリンタを例にとって詳細
に説明する。
【0006】近年、レーザプリンタ等のページプリンタ
の普及にはめざましいものがあり、コンピュータからの
データの高速な出力機器の主流になろうとしている。レ
ーザプリンタの場合、240から800DPIの解像度
を持ち、一分当たり数ページの印字能力を持つものが開
発されている。こうしたプリンタは、印刷用のエンジン
として感光ドラムを用いたゼログラフィユニットを使用
しており、帯電、露光、トナー塗布、転写の各工程を感
光ドラムの回転に同調して連続的に行なうことから、1
ページ分の画像をメモリに蓄えた後、印刷処理を起動す
る。
【0007】従って、ページプリンタに備えられた画像
展開用のメモリは、少なくとも1ページ分の画像をメモ
リに蓄える容量が必要となり、画像データの圧縮を行な
っていないならば、その容量は解像度と処理可能な用紙
の大きさとから決まる。例えば、解像度300DPI、
用紙の大きさを横8インチ、縦10インチの場合を考え
てみると、全部で8×10×300×300=7,20
0,000ドットの画素を取り扱うこととなり、少なく
とも0.9メガバイトのメモリを用意しなければならな
い。
【0008】また、外部のコンピュータから受け取る印
字データ(外部入力データ)が印刷しようとする画像の
ビットイメージそのものであれば、プリンタはデータを
受け取ってこれをメモリに順次記憶する処理を行なうだ
けであり、処理速度は主にデータの転送速度に依拠す
る。並列転送、例えばセントロニクス社規格準拠の転送
方式はかなり高速なので、転送速度がゼログラフィユニ
ットの印刷能力を下回ることはほとんど考えられない。
【0009】しかしながら、印字データとして文字のコ
ードと行及び桁ピッチなどの情報を受け取りこれを画像
として展開する機能を備えたプリンタでは、あるいはペ
ージ記述言語で記述されたプログラムを受け取ってこれ
を解釈して展開するプリンタでは、印字データに基づい
てビットイメージを演算・生成する処理が必要となり、
単純なビットイメージの転送と較べて全体の処理速度が
大きく低下するという問題があった。即ち、プリンタの
処理速度が、主に処理を行なうプロセッサの能力及びメ
モリのアクセスタイム等により決まることにまり、ゼロ
グラフィユニット自体の印刷能力を大幅に下回ってしま
うのである。
【0010】例えば、1分間に10枚印刷可能なページ
プリンタを考えてみると、1枚の印刷物用の画像データ
を準備するのに許された時間はわずか6秒しかなく、こ
の時間に0.9メガバイトのデータを総て展開しようと
すれば、1バイト当たりに許容される処理時間は、わず
か6.67マイクロセカンドに過ぎない(6秒/0.9
メガバイト)。この処理速度は、現在市場に供給されて
いる高速のRISCタイプのプロセッサで実現可能かど
うかといる程度である。これに対してゼログラフィユニ
ットは、10枚/分程度の印刷能力を既に備えているこ
とが多い。従って、現状では、印字データを処理する制
御部の処理能力が、全体の印字速度を向上する上でのネ
ックとなっている。
【0011】ページプリンタの中には、内部のメモリ容
量を増大可能なものや、予め拡張スロットを用意し、こ
こにフォントやプログラムを内蔵したカートリッジなど
を装着することにより機能を向上しようとするものがあ
るが、メモリの拡張に伴う処理速度の向上は望めても、
処理能力自体を向上させることはできなかった。例え
ば、特定のページ記述言語しかサポートしていないレー
ザプリンタに、他のページ記述言語を処理する機能を拡
張するため、ICカードその他のカートリッジの形態で
他のページ言語インタープリタのプログラムを供給する
ものが知られている。このカートリッジは、プログラム
をマスクROMの形態で内蔵しており、プリンタの拡張
スロットに装着される。
【0012】ページ言語インタープリタのプログラムを
提供するこのカートリッジについて説明する。プリンタ
本体の制御部は、電源投入直後などのタイミングで、カ
ートリッジに割り当てられた所定のアドレスを読みにゆ
く。ページ言語プログラムを収納したカートリッジが装
着されている場合には、特定のコードが返されるので、
制御部は、カートリッジがページ言語プログラムである
ことを知る。これにより、プリンタの制御は、カートリ
ッジ内部におかれているインタープリタプログラムに移
る。この結果、プリンタは外部から受け取るデータをそ
のページ言語に従って解釈することができるようになる
が、処理速度自体が向上する訳ではなく、むしろ高級な
ページ記述言語を改めて採用することで、全体の印刷速
度は低下することが多い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そして、上述の問題を
解決するために、プリンタ本体とは別個のマイクロプロ
セッサを備えるカートリッジを発明した。このカートリ
ッジは、プリンタ本体から印字データを受取る機能を有
しており、また、カートリッジ内のマイクロプロセッサ
は、受け取った印字データに基づいて画像データを展開
する機能を有している。ところで、上記カートリッジは
その匡体がアルミニウムにより形成され、これにより内
部のマイクロプロセッサで生じた熱を放熱させるように
しているが、一方で、このような金属製の匡体がアンテ
ナとなって、電磁波の不要輻射を増大させ、本装置自身
あるいは周辺にある電子装置にノイズを生じさせ、誤動
作などの原因となっていた。
【0014】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、プリンタ本体から受取った印字データに
基づき画像データを展開させるマイクロプロセッサ等の
高速でスイッチングする多数のゲートを持つ素子を内蔵
したカートリッジにおいて、外界への不要電磁波輻射を
最小限にするようにした電子装置用カートリッジの提供
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の電子装置用カートリッジは、本体側の第1のプロ
セッサの指示により出力された外部入力データを供給可
能なバスを有する電子装置に、挿入口を介して挿入され
る電子装置用カートリッジであって、前記第1のプロセ
ッサとは別個の処理を実行する第2のプロセッサ、この
第2のプロセッサが実行する処理手順を記憶した記憶手
段等を搭載し、第2のプロセッサの指示により、電子装
置側の第1のプロセッサに対して外部入力データに基づ
く、処理を実行させる基板と、金属、導電性樹脂、導電
性めっきを施した樹脂等の導電材により形成され、該基
板を内部に配置し、前記電子装置の挿入口に挿入した場
合に該基板をバスに接続させる匡体と、前記基板のアー
ス線に前記匡体を介して電気的に接続され、少なくとも
その一部が導電性を有する接触部とを備えており、該接
触部は、前記匡体を電子装置の挿入口に挿入させた場合
に、アースされている電子装置の一部に接触することを
特徴とする。
【0016】また、前記電子装置の一部であるカートリ
ッジ収容部は金属により形成され、前記接触部は、前記
匡体を電子装置の挿入口に挿入させた場合に、前記電子
装置のカートリッジ収容部に対して摩擦する鋭利な部分
を有することを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】第1の発明に示す電子装置用カートリッジで
は、内蔵された基板に、電子装置側の第1のプロセッサ
とは別個の処理を実行する第2のプロセッサ、及びこの
第2のプロセッサが実行する処理手順を記憶した記憶手
段が設けられ、この第2のプロセッサの指示により、電
子装置側の第1のプロセッサに対して外部入力データに
基づく、処理を行わせるようにしているので、例えばこ
の第2のプロセッサに第1のプロセッサより高速の演算
速度を有するものを使用すれば、電子装置が実行すべき
処理を高速で行わせることができ、その処理の作業性を
向上させることができる。また、この第1の発明に示す
電子装置用カートリッジでは、匡体の全体を金属、導電
性樹脂、導電性めっきを施した樹脂などの導電材により
形成し、かつ基板のアース線を導電性の匡体に対して電
気的に接続させるようにした、すなわち接触部を単に匡
体に取り付ければ良いので、該接触部の取り付け作業が
簡単になる。また、この第1の発明に示す電子装置用カ
ートリッジでは、基板のアース線に電気的に接続された
導電性の接触部を設け、匡体を電子装置の挿入口に挿入
させた場合に、該接触部を、アースされている電子装置
の一部に接触させるようにしたので、電子装置側と、カ
ートリッジ側のグランド電位の安定化が行われ、第2、
第1のプロセッサ間のデータ通信の信頼性を向上させる
ことができる。
【0022】第2の発明では、接触部に電子装置内の金
属性のカートリッジ収容部に対して摩擦する鋭利な部分
を設けたことから、匡体を電子装置に装填する場合に、
該カートリッジ収容部の表面に形成された酸化被膜が擦
り取られる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図9に基づ
いて説明する。まず、図1〜図3を参照して、本発明に
係る電子装置用カートリッジの全体構成を説明する。な
お、図1は電子装置用カートリッジの分解斜視図、図2
(A)(B)は基板の表面、裏面をそれぞれ示す平面
図、図3は電子装置用カートリッジを電子装置であるプ
リンタに取り付けた状態を示す斜視図である。これらの
図において、符号Aは電子装置用カートリッジ(以下、
カートリッジと表現する)であり、符号Bはカートリッ
ジAが取り付けられるプリンタ本体である。
【0027】このカートリッジAは、プリンタ本体B側
のフォント用カートリッジ挿入口Cに挿入されるように
設計されている。ただし、このカートリッジAは、プリ
ンタ本体Bから外部入力データとして印字データを受け
取り、受け取った印字データを画像データに展開する機
能を有している。また、このカートリッジAは、内部が
凹状の上部ケース1と、板状の下部ケース2との間に多
層プリント基板3(以下、プリント基板と表現する)が
挿入された構造を有しており、プリント基板3のコネク
タ側にはキャップ4がはめ込まれる。プリント基板3に
は、マイクロプロセッサ5などの回路素子が取り付けら
れている。上部ケース1と下部ケース2とはアルミニウ
ム製である。
【0028】下部ケース2には、プリンタ本体Bとのア
ース接続を確保するための2枚のアース用ばね部材6
(後述する)がリベット7でそれぞれ固定されており、
また、プリント基板3を上方に押すための円柱状の押圧
用シリコーンゴム8が下部ケース内面のゴム保持部9に
はめ込まれている。押圧用シリコーンゴム8は、マイク
ロプロセッサ5の直下にあたるプリント基板3を上方に
押す。マイクロプロセッサ5の上面と上部ケース1の内
面との間には、密着性と熱伝導性を改善するためのシー
ト状の放熱用シリコーンゴム10が介装される。押圧用
シリコーンゴム8がプリント基板3を上方に押すことに
よって、マイクロプロセッサ5も上方に押し付けられ、
マイクロプロセッサ5と放熱用シリコーンゴム10、及
び放熱用シリコーンゴム10と上部ケース1の密着性が
それぞれ高められる。
【0029】そして、組立の際には、図1に示すよう
に、まず上部ケース1を裏返し、放熱用シリコーンゴム
10を上部ケース1の所定の位置に置いた後、プリント
基板3を1本のねじ11によって上部ケース1内に固定
する。更に、下部ケース2を上部ケース1にはめてその
四隅をねじ12でそれぞれ固定する。その後、上部ケー
ス1と下部ケース2との間に形成されたキャップ口にキ
ャップ4を嵌め込むることによって、カートリッジAが
完成する。なお、上部ケース1と下部ケース2との間に
形成されたキャップ口へのキャップ4の嵌め込みは、キ
ャップ4の爪4Aを、上部ケース1及び下部ケース2に
形成された係合部2A(上部ケース1側は図示略)に係
合させることにより行うようにしている。
【0030】なお、ねじ11は、上部ケース1及び下部
ケース2と同じ導電性を有する材料、例えばアルミニウ
ムなどにより形成されている。また、このねじ11が貫
通するプリント基板3の位置は、該プリント基板3のア
ース線Lが設けられた箇所であり、これにより、ねじ1
1を介してプリント基板3のアース線Lが、上部ケース
1、更には下部ケース2に対して導通されるようになっ
ている。
【0031】図2(A)はプリント基板3の表側を示す
平面図であり、(B)はプリント基板3の裏側を示す平
面図である。図2(A)に示すように、プリント基板3
の上面側の一端にはマイクロプロセッサ5が取り付けら
れており、他端にはプリンタ本体Bのコネクタ(図4に
符号32で示すを参照)と接続するための複数の電極が
並行に配列された差し込みプラグ部13Aが形成されて
いる。また、このプリント基板3には、マイクロプロセ
ッサ5用の制御プログラムなどを記憶する2つのROM
14、4つの3ステートバッファ16、4つのダイナミ
ックRAM17がそれぞれ設けられている。なお、図示
の便宜上、プリント基板3の表面上に形成された配線パ
ターンは省略されている。
【0032】マイクロプロセッサ5はピングリッドアレ
イ(PGA)タイプの素子であり、他はQFJタイプま
たはQFPタイプの素子である。マイクロプロセッサ5
としては、例えば、RISCプロセッサであるAMD社
製のAm29030(クロック周波数25MHz)が使
用される。
【0033】図2(B)に示すように、プリント基板3
のプラグ部13Aの裏面側の一端にもプラグ部13Bが
形成されている。また、その他端部には、マイクロプロ
セッサ5のピン18がそのまま突出してきている。ま
た、このプリント基板3の裏面側には、2つの3ステー
トバッファ19が配置され、更にマイクロプロセッサ5
用の制御回路やレジスタなどを含むASIC(特定用途
向けLSI)20がそれぞれ配置されている。また、A
SIC20に近いプリント基板3の側部には、プリンタ
本体のコンフィグレーション(印刷枚数、用紙サイズ、
マージン、フォント、通信パラメータなどのプリンタの
動作に関連するパラメータ)を記憶するEEPROM2
1が配置され、更にEEPROM21に隣接して、プリ
ンタ本体Bのマイクロプロセッサ(後述するCPU65
・83)を動作させるためのプログラムを記憶したRO
M22が配置されている。
【0034】EEPROM21と反対側の端部には、2
つの発振器23、24が設置されている。第1の発振器
23はマイクロプロセッサ5用のクロック信号の基とな
る信号を発信する回路であり、例えば50MHzのクロ
ック信号を発信する。第2の発振器24は後述するイン
ターバルタイマ処理部に利用されるクロック信号を発信
する回路であり、例えば5MHzのクロック信号を発信
する。このようにマイクロプロセッサ5専用の発振器2
3を設けておけば、この発振器23を交換するだけでマ
イクロプロセッサ5のクロック周波数を容易に変更でき
るという利点がある。発振器24の隣には、リセット素
子25と、FIFOメモリ26と、NANDゲート27
とがプリント基板3の側端に沿って配列されている。更
に、プラグ部13Bに並行に、5つの3ステートバッフ
ァ28が配列されている。
【0035】そして、以上のように構成されたカートリ
ッジAはプリンタ本体Bのフォント用カートリッジ挿入
口Cに挿入される。従来のフォント用カートリッジは、
フォントデータを記憶したROMを収納したものに過ぎ
ない。これに対して、この実施例のカートリッジAは、
マイクロプロセッサ5と、マイクロプロセッサ5の処理
プログラムを記憶したROM14と、プリンタ本体B内
のプロセッサ(後述するCPU65・83)の処理プロ
グラムを記憶したROM22と、ASIC20を含む制
御回路とを備えている点が特徴的である。
【0036】また、このカートリッジAが挿入されるプ
リンタ本体B側のコネクタは、フォント用カートリッジ
と接続される仕様で構成されているので、データをカー
トリッジAからプリンタ本体B側に読出すための読出し
専用線は備えているが、データをプリンタ本体Bからカ
ートリッジ側に転送するための信号線を有していない。
一方、この実施例のカートリッジAでは、プリンタ本体
B内のプロセッサ(図示略)の指示により出力された印
字データを受け取って、この印字データをマイクロプロ
セッサ5によって画像データに展開する機能を有してい
る。この際、コネクタが有する読出し専用線を用いて、
印字データをプリンタ本体BからカートリッジAに転送
する必要があり、このため、次に示すようにプリンタ本
体Bのプロセッサ(後述するCPU65・83)に対し
て特別な処理を実行させる。
【0037】そして、上記カートリッジAがプリンタ本
体Bに挿入されていると、プリンタの起動時にプリンタ
本体B内のプロセッサ(後述するCPU65・83)が
ROM22に記憶された識別データを読み取り、この識
別データに応じて、プリンタ本体B内のプロセッサがR
OM22内の処理プログラムに従った処理を行なう。す
なわち、プリンタ本体B内のプロセッサは、ROM22
内の処理プログラムに従って、特別な処理を実行する。
この特別な処理とは、1バイト分の印字データ(ページ
記述言語プログラム)を実質的に含むようなアドレスを
生成し、このアドレスをアドレスバスに乗せてプリンタ
本体BからカートリッジAに伝える処理である。カート
リッジ側のASIC20は、このアドレスを受け取ると
ともに、これを解読することによってアドレスに含まれ
ている1バイト分の印字データを抽出し、RAM17に
収納する。マイクロプロセッサ5は、RAM17に記憶
された1ページ分の印字データを画像データに展開する
処理を行なう。こうして展開された画像データはカート
リッジAからプリンタ本体Bに転送され、ゼログラフィ
ユニットによって画像がプリントされる。
【0038】マイクロプロセッサ5としては、プリンタ
本体Bよりも高速のプロセッサを使用するのが好まし
い。こうすれば、プリンタ本体Bが実行すべき画像の展
開処理を、高速のマイクロプロセッサ5で行なうので、
実質的にプリンタの処理速度を向上させることができ
る。
【0039】次に、カートリッジAの下部ケース2内に
固定されたアース用ばね部材6の詳細について、カート
リッジAをプリンタ本体Bに結合した状態を示す図4を
参照して説明する。なお、以下の説明において構成を共
通とする箇所に同一符号を付して重複した説明を省略す
る。このアース用ばね部材6は全体が金属により形成さ
れ、前述したようにリベット7によりアルミニウム製の
下部ケース2に固定されたものであり、これにより、こ
のアース用ばね部材6が下部ケース2、上部ケース1、
ねじ11(図1参照)を順次経由して、プリント基板3
のアース線Lに導通されている。すなわち、このアース
用ばね部材6はプリント基板3のアース線Lに間接的に
電気接続されている。
【0040】また、このアース用ばね部材6はその一部
が半円状に形成された突出部6Aを形成するものであっ
て、この突出部6Aは、下部ケース2に形成されたスリ
ット部2Bから外部に突出するように配置されている。
そして、このような状態にアース用ばね部材6を設ける
ことにより、カートリッジAをプリンタ本体Bに挿入し
た場合に、該アース用ばね部材6の突出部6Aがプリン
タ本体Bのカートリッジ収容部30と摺動し、更にカー
トリッジAをプリンタ本体Bに完全に挿入した場合に、
該アース用ばね部材6の突出部6Aがプリンタ本体Bの
カートリッジ収容部30に対して接触された状態とな
る。
【0041】なお、プリンタ本体Bのカートリッジ収容
部30は導電性を有する材料、例えばアルミニウムなど
の金属により形成されたものであり、符号31で示すよ
うにアースがされている。また、カートリッジAをプリ
ンタ本体Bに挿入する途中においては、アース用ばね部
材6の突出部6Aがプリンタ本体Bのカートリッジ収容
部30と摺動することにより、カートリッジ収容部30
の表面に形成された酸化被膜を擦り取り、これによりア
ース用ばね部材6の突出部6Aが該カートリッジ収容部
30と完全に導通されることになる。なお、このような
アース用ばね部材6の突出部6Aが、カートリッジ収容
部30の表面の酸化被膜と摩擦する程度は、アース用ば
ね部材6の突出部6Aの図4で示す上下方向の位置を調
整することにより調整する。また、図4において符号3
2で示すものは、カートリッジAをプリンタ本体Bに挿
入した場合に、プリント基板3のプラグ部13A・13
Bに接続されるコネクタである。なお、このコネクタ3
2には、プリント基板3から供給された画像データをプ
リンタ本体B側のプロセッサ(第1のプロセッサ)に供
給するためのバスが接続されているが、図示は省略され
ている。
【0042】次に、上記実施例の変形実施例について説
明する。 (一)プリント基板3とアース用ばね部材6との導通つ
いて 上記実施例では、図2に示すように、ねじ11を介して
プリント基板3のアース線Lと上部ケース1とを導通さ
せ、これにより、ねじ11、上部ケース1、下部ケース
2を順次経由して、プリント基板3のアース線Lとアー
ス用ばね部材6とを導通させるようにしたが、これに限
定されず、別途、プリント基板3のアース線Lと、上部
ケース1あるいは下部ケース2とを導通させる配線を設
けるようにしても良い。また、導電性ゴムによりプリン
ト基板3のアース線Lと、上部ケース1あるいは下部ケ
ース2とを導通させるようにしても良い。なお、上部ケ
ース1、下部ケース2はアルミニウムにより形成した
が、ステンレス等の導電性を有する他の金属により形成
しても良く、また、導電性樹脂、導電性を有する金属に
よりめっきを施した樹脂等により形成しても良い。
【0043】また、これに限定されず、図5に示すよう
にアース用ばね部材6をリベット33により基板3に固
定するようにし、これにより基板3のアース線Lを上部
ケース1及び下部ケース2を介さずに、直接、アース用
ばね部材6に導通させるようにしても良い。そして、こ
のように基板3のアース線Lを直接、アース用ばね部材
6に導通させた場合には、上部ケース1及び下部ケース
2をアルミニウム等の金属により形成する必要がなく、
例えば安価なプラスチックにより形成することができ、
その結果、全体のコストを低く抑えることができるとと
もに、上部ケース1及び下部ケース2がアンテナとなっ
て外部のノイズを受けることも防止できる。
【0044】また、上記実施例では、アース用ばね部材
6を2つ設けるようにしたが、その数については限定さ
れるものではなく、1つあるいは3つ以上設けても良
く、また、その設置箇所についても、下部ケース2側で
はなく上部ケース1側に、あるいは上部ケース1側及び
下部ケース2側の両方に設けても良い。また、この実施
例では、アース用ばね部材6を構成する材料をアルミニ
ウムとしたが、これに限定されず、ステンレス、青銅等
の金属の他、導電性樹脂により形成しても良い。
【0045】(二)アース用ばね部材6の形状について 上記実施例では、アース用ばね部材6に円弧状の突出部
6Aを設けるようにしたが、この部分は以下に〜で
示すように構成しても良い。なお、以下の〜は、カ
ートリッジAをプリンタ本体Bに挿入した場合に、該プ
リンタ本体B内のカートリッジ収容部30と摺動し(図
4及び図5のアース用ばね部材6より摩擦の程度を大と
する)、これにより、カートリッジ収容部30の表面に
形成された酸化被膜を効果的に擦り取り、該カートリッ
ジ収容部30とアース用ばね部材(アース用部材)との
導通を確実に行わせるための構成である。
【0046】 図6(A)に示すように、アース用ば
ね部材6と別体に金属製の摺動片34を設け、これらを
下部ケース2に対して共に固定する。この摺動片34は
先端部が下方側に付勢され、カートリッジAをプリンタ
本体Bに挿入した場合に、その先端部がプリンタ本体B
内のカートリッジ収容部30と摺動するものであり、こ
れによりカートリッジ収容部30の表面に形成された酸
化被膜を擦り取る。 図6(B)に示すように、アース用ばね部材6と別
体に金属製の摺動片35を設け、これらを下部ケース2
に対して共に固定する。この摺動片35は途中で折り曲
げられたものであって、カートリッジAをプリンタ本体
Bに挿入した場合に、その折曲箇所35Aが、プリンタ
本体B内のカートリッジ収容部30と摺動し、これによ
りカートリッジ収容部30の表面に形成された酸化被膜
を擦り取る。
【0047】 図6(C)に示すように、金属により
形成されたアース用ばね部材6の突出部6Aにおいて、
カートリッジ収容部30と摺動する部分を粗くする(こ
の部分を摺動部36とする)。そして、粗く形成された
摺動部36により、カートリッジAをプリンタ本体Bに
挿入した場合に、該カートリッジ収容部30の表面に形
成された酸化被膜を擦り取る。なお、最終的に、プリン
タ本体B内へのカートリッジAの挿入が完了した場合に
は、この摺動部36がカートリッジ収容部30に接触さ
れた状態となり、これによりアース用ばね部材6がカー
トリッジ収容部30に完全に導通された状態となる。
【0048】 図6(D)に示すようにアース用ばね
部材6に代えてアース用部材37を設けるようにする。
このアース用部材37は全体が導電体により形成された
ものであって、下部ケース2にリベット7を介して取り
付けられる取付部38と、この取付部38の下面に下方
に延びるように設けられた金属製のブラシ部39とから
構成されたものである。このブラシ部39は多数の線状
体からなるものであって、その下端部がカートリッジ収
容部30と接触しかつ摺動する。すなわち、このアース
用部材37のブラシ部39は、カートリッジAをプリン
タ本体Bに挿入した場合に、カートリッジ収容部30と
摺動し、これによりカートリッジ収容部30の表面に形
成された酸化被膜を擦り取る。また最終的に、プリンタ
本体B内へのカートリッジAの挿入が完了した場合に
は、このブラシ部39が、カートリッジ収容部30に接
触された状態となり、これによりアース用部材37の取
付部38がカートリッジ収容部30に完全に導通され
る。
【0049】 図6(E)に示すようにアース用ばね
部材6に代えてアース用部材40を設けるようにする。
このアース用部材40は全体が導電体により形成された
ものであって、下部ケース2にリベット7を介して取り
付けられる取付部41と、この取付部41の下面側に形
成された一対の爪部42と、これら爪部42内に収納さ
れるブラシ体43とから構成されたものである。このブ
ラシ体43は線状に形成された金属体をカールさせたも
のであり、前述したブラシ部39と同様、カートリッジ
Aをプリンタ本体Bに挿入した場合に、カートリッジ収
容部30と摺動し、これによりカートリッジ収容部30
の表面に形成された酸化被膜を擦り取る。また最終的
に、プリンタ本体B内へのカートリッジAの挿入が完了
した場合には、このブラシ体43が、カートリッジ収容
部30に接触された状態となり、これによりアース用部
材40の取付部41がカートリッジ収容部30に完全に
導通される。
【0050】なお、上記例〜では、アルミニウムで
形成された上部ケース1及び下部ケース2を用い、この
下部ケース2に、上述した〜で示すアース用ばね部
材6及び摺動片34・35、・で示すアース用部材
37・40を設けるようにしたが、これら上部ケース1
及び下部ケース2をプラスチックで形成する場合には、
上記(1)の項でも説明したように、〜で示すアー
ス用ばね部材6、・で示すアース用部材37・40
を基板3に直接固定するか、下部ケース2に固定する際
には、これらアース用ばね部材6及びアース用部材37
・40と、基板3のアース線Lとを接続する配線を別途
施すと良い。
【0051】(三)その他の導通形態について、 上記実施例では、図1及び図4に示すように、ねじ11
を介してプリント基板3のアース線Lと上部ケース1と
を導通させ、これにより、ねじ11、上部ケース1、下
部ケース2を順次経由して、プリント基板3のアース線
Lとアース用ばね部材6とを導通させるようにしたが、
これに限定されず以下のように構成しても良い。すなわ
ち、これらプリント基板3のアース線Lと、ケース1・
2、アース用ばね部材6とを互いに絶縁するようにし
(具体的には、ねじ11により導通を取らない、また、
プリント基板3のアース線Lとアース用ばね部材6とを
接続する配線も別途設けない)、更に、プリント基板3
のアース線Lをコネクタ32を経由して、プリンタ本体
B内の基板に設けられたアース線(図示略)に接続させ
るようにしても良い。そして、このような構造により、
プリンタ本体B側の匡体であるカートリッジ収納部30
と、信号のロジックグランドが電気的に絶縁あるいは異
なった電位になっている場合などに、これらを別個にア
ースできる効果が得られる。なお、この場合、上部ケー
ス1及び下部ケース2の全体は、金属、導電性樹脂、導
電性めっきを施した樹脂等の導電材により形成すると良
い。
【0052】次に、上述した構成のカートリッジAがコ
ネクタ32を介して接続されるプリンタ本体Bの制御系
について、図7〜図9を参照して説明する。 [1] プリンタ本体Bの全体構成について、 図7に示すように、プリンタ本体Bは、ゼログラフィ法
のいわゆるページプリンタであって、外部のコンピュー
タ50から送られる印字データに基づいて、ゼログラフ
ィの手法により、用紙Pに画像を形成する。プリンタ本
体Bの内部には、印字データを入力して画像を展開する
電子制御装置51、電子制御装置51のアドレスバス、
データバスなどが接続されたコネクタ32、電子制御装
置51により駆動される半導体レーザ装置52、感光ド
ラム53を中心に構成されたゼログラフィユニット5
4、用紙Pを収納する用紙カセット55、用紙Pを感光
ドラム53の周面に接するように搬送する搬送機構5
6、トナーが転写された用紙Pを加熱してトナーを定着
する熱定着ローラ57、印刷された用紙Pが排紙される
トレイ58を備える。
【0053】ゼログラフィユニット54は、感光ドラム
53の表面を帯電させる帯電ユニット59、半導体レー
ザ装置52からのレーザ光により電荷が逃がされた部位
にそれ自身帯電されたトナーを塗布するトナーユニット
60、用紙Pへの転写後に感光ドラム53上に残ったト
ナーを除去するトナー除去ユニット61から構成されて
いる。電子制御装置51は、感光ドラム53の回転に同
期して、半導体レーザ装置52を駆動し、印刷しようと
する画像に対応した部位にレーザ光を照射して、潜像を
形成する。レーザ光の照射を受けた部位の電荷は失われ
るから、感光ドラム53と同じ符号に帯電されたトナー
は、電荷の失われた部位にのみ転写される。感光ドラム
53の回転に同期して、用紙カセット55からは、用紙
Pが1枚引き出され、搬送機構56により、感光ドラム
53へと送られる。用紙Pは、感光ドラム53と転写ロ
ーラ62との間に挟持されて搬送されるので、感光ドラ
ム53上のトナーの大部分は、用紙P上に転写される。
用紙Pは、トナーを表面に担持したまま、熱定着ローラ
57に送られ、ここで加熱されてトナーが溶け、用紙P
に定着される。以上、簡単にプリンタ本体B内での印刷
の工程について説明したが、本発明は、レーザプリンタ
に限定されるものではなく、例えば感光ドラム53の露
光にLEDを用いたもの、印刷にインクジェット方式を
採用したものなど、種々のプリンタに適用することがで
きる。
【0054】[2] 電子制御装置51の構成と働きに
ついて 次に、プリンタ本体Bに内蔵された電子制御装置51の
構成について説明する。 図8に示すように、電子制御
装置51は、処理全体を司るプロセッサである周知のC
PU65(第1のプロセッサ)を中心とする算術論理演
算回路として構成されており、以下の各素子をアドレス
バス66、データバス67、制御信号バス68などで相
互に接続した構成となっている。これらのバスに接続さ
れているのは、アドレスデコーダ69、ROM70、ダ
イナミックRAM(以下、DRAMと呼ぶ)71、メモ
リコントロールユニット(以下、MCUと呼ぶ)72、
I/Oポート73、レーザI/F74、コネクタ32な
どである。各素子は、各バスに対して読み書き可能に接
続されているが、コネクタ32だけは、データバス67
との間にバスドライバ75が設けられており、CPU6
5から見た場合、コネクタ32に接続されたカートリッ
ジAは、読み出し専用のデバイスとなっている。
【0055】アドレスデコーダ69は、CPU65が生
成するアドレス信号をデコードするものであり、あるア
ドレスが指定されると、メモリ空間への割当に従って、
ROM70、DRAM71、I/Oポート73、レーザ
I/F74にセレクト信号を出力する。ROM70は、
処理プログラムを内蔵するものであり、通常CPU65
は、ROM70に記憶されたプログラムに従って動作す
る。DRAM71は、画像データを展開するためのもの
であり、少なくとも1ページ分の画像データを記憶する
必要があることから、本実施例では、2メガバイトの容
量を有する。
【0056】MCU72は、CPU65の出力する制御
信号を解析してROM70、DRAM71などの制御信
号を出力するものであり、メモリやI/Oポートのリー
ド・ライト信号を出力したり、DRAM71のリフレッ
シュタイミングなどを決定する。なお、MCU72に
は、リフレッシュタイマ76が接続されており、リフレ
ッシュタイマ76からの信号を受けて、リフレッシュ可
能なタイミングであると判断すると、MCU72は、リ
フレッシュアドレスを出力し、マルチプレックサ77を
介して、DRAM71にリフレッシュアドレスを出力す
る。I/Oポート73は、外部のコンピュータ50から
印字データを受け取ったりゼログラフィユニット54の
図示しないモータ等とのインタフェースを司るものであ
る。また、レーザI/F74は、半導体レーザ装置52
を駆動するカートリッジAに接続され、半導体レーザ装
置52とのインタフェースを司るものである。電子制御
装置51には、このほか、タイマ78が設けられてお
り、コネクタ32とCPU65とに接続されている。
【0057】この電子制御装置51を備えたプリンタ本
体Bの基本的な機能は、I/Oポート73を介して外部
のコンピュータ50から受け取った印字データ(ビット
イメージに予め展開されたデータ)を、内部のDRAM
71に展開し、1ページ分のデータが用意できたところ
でゼログラフィユニット54を制御すると共に半導体レ
ーザ装置52を駆動し、画像データをそのまま印刷する
ものである。この基本機能に加えて、本実施例のプリン
タ本体Bは、拡張機能として、コネクタ32に接続した
カートリッジを利用して、より高度の印刷を行なうこと
ができる。このプリンタ本体Bの場合、フォントが記憶
されたフォントカートリッジやページ記述言語を解釈す
るプログラムを記憶したもの等の既存のカートリッジに
加えて、前述したマイクロプロセッサ5を内蔵したカー
トリッジAが接続可能である。
【0058】[3] カートリッジAと組み合わせた場
合の電子制御装置51の構成と働きについて 図9はプリンタ本体Bであるレーザプリンタ80に、付
加制御装置としてのカートリッジAを組み合わせたもの
である。レーザプリンタ80は、図8のプリンタ本体と
同様に、ゼログラフィユニットを用いたものであり、感
光ドラムを用いて印刷を行なう部分はレーザエンジン8
1として独立している。レーザプリンタ80全体の制御
を司る電子制御装置82は、コネクタCN10を介して
レーザエンジン81にコマンドを送り、所定のバッファ
に画像データを転送するだけで、印刷を行なうことがで
きる。なお、この電子制御装置82は、図7の電子制御
装置51と対応する。
【0059】電子制御装置82の内部には、CPU(本
実施例ではモトローラ社製MC68000)(第1のプ
ロセッサ)83、CPU83が実行するプログラムを記
憶したROM84、印字データや展開後の画像データを
蓄えるRAM85、ホストであるワークステーション8
6からの印字データを受け取るデータ入力ポート87、
カートリッジAとのデータのやり取りを行なうバスライ
ン88に介装されたラインバッファ89、レーザエンジ
ン81とのコマンドやステータス情報のやり取りを行な
うためのレジスタ90、レーザプリンタ80のコンソー
ルパネル91とのインタフェースを司るコンソールパネ
ルI/F92、レーザエンジン81に転送する画像デー
タを保存するダブルバッファ回路93を備える。なお、
バスラインの構成や制御線の構成は、図8と同様なので
簡略に図示した。
【0060】ダブルバッファ回路93は、レーザエンジ
ン81による印刷の8ライン分、即ち4Kバイトの記憶
容量を有する2つのRAM93A、93Bを備え、CP
U83側からは、メモリ書込コントローラ93Cを介し
て交互に画像データを書き込む。一方、レーザエンジン
81は、メモリ読出コントローラ93Dを介して、この
2つのRAM93A、93Bを交互に読み出すことで、
感光ドラムの回転に同期して画像データをビデオ信号に
変換し、印刷を実行することができる。2つのRAM9
3A、93Bを設けて交互にデータを書き込んだり読み
出したりするのは、CPU83からのアクセスとレーザ
エンジン81側からのアクセスを独立して行なわねばな
らないためである。
【0061】CPU83は一方のRAMにデータを書き
込んだ後、レジスタ90の所定ビットにフラグを立て
る。これを対してレーザエンジン81はこのフラグをチ
ェックして、データが書き込まれた側のRAMに記憶さ
れた画像データを読み出す。読み出し中は、レジスタ9
0の別のビットを立ててCPU83にいずれのRAMが
読み出し中であるかを知らせる。この時、他方のRAM
はレーザエンジン81からアクセスされないから、この
間に、CPU83は、他方のRAMに次の8ライン分の
画像データを書き込んでおく。レーザエンジン81は、
一方のRAMからの読出が完了すると、フラグをリセッ
トし、他方のRAMからの読み出しに切り換える。CP
U83からのデータの書き込むの速度は、レーザエンジ
ン81からのデータの読み出し速度、即ち印刷の実行速
度より速いので、両者によるメモリへのアクセスの衝突
を回避しつつ、1ページ分の画像データの転送を確実か
つ簡易に実現している。
【0062】電子制御装置82のコネクタ32には、カ
ートリッジAが実装される。レーザプリンタ80と、こ
れに装着されるカートリッジAの関係は、図8と同様で
あり、電子制御装置82のCPU83は電源投入時にカ
ートリッジAがコネクタ32に装着されているか否かを
判断し、装着されていると判断した場合には、電子制御
装置82内部のリセット等を行なった後、カートリッジ
A内に用意されたROM22(前述)の所定番地にジャ
ンプして、それ以降はカートリッジAのROM22内に
用意された処理を順に実行する。カートリッジAは、ワ
ークステーション86からレーザプリンタ80に出力さ
れたページ記述言語によるプログラムを解釈し、画像デ
ータに展開してレーザエンジン81により印刷を行なわ
せる点では、図8と同様である。
【0063】以上詳細に説明したように、本実施例に示
す電子装置用カートリッジAでは、基板3のアース線L
に電気的に接続され、その一部が下部ケース2の外面か
ら突出するように導電性のアース用ばね部材6、アース
用部材37・40を設けたので、プリンタ本体Bの挿入
口Cに挿入させた場合に、これらアース用ばね部材6、
アース用部材37・40を、アースされているプリンタ
本体Bのカートリッジ収容部30に接触させることがで
き、これによりカートリッジA側の論理回路素子および
プリンタ本体B側の論理回路素子の相方から放出される
電磁波の外界への放出を少なくし、しかも、相方の共通
グランド電位の安定化が行え、その結果、データ通信の
信頼性を向上させることができ、誤動作などを未然に防
止できる効果が得られる。
【0064】なお、上記実施例に示すアース用ばね部材
6、摺動片34、摺動片35、アース用部材37、アー
ス用部材40により、特許請求の範囲に示す接触部が構
成される。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
に示す電子装置用カートリッジでは、基板のアース線に
金属、導電性樹脂、導電性めっきを施した樹脂等の導電
材により形成された匡体を介して電気的に接続される導
電性の接触部を設け、匡体を電子装置の挿入口に挿入さ
せた場合に、該接触部を、アースされている電子装置の
一部に接触させるようにしたので、第2のプロセッサと
第1のプロセッサ間の信号にノイズが入ることを未然に
防止でき、その結果電子装置の誤動作を未然に防止でき
る効果が得られる。
【0066】第2の発明では、接触部に電子装置内の金
属製カートリッジ収容部に対して摩擦する鋭利な部分を
設けたことから、匡体を電子装置に装填する場合に、該
カートリッジ収容部の表面に形成された酸化被膜が擦り
取られ、これにより該カートリッジ収容部と接触部との
導通を確実に行わせることができる効果が得られる。
【0067】
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】電子装置用カートリッジAの分解斜視図。
【図2】(A)及び(B)はプリント基板3の表面、裏
面をそれぞれ示す平面図。
【図3】電子装置用カートリッジAを電子装置であるプ
リンタ本体Bに取り付けた状態を示す斜視図。
【図4】電子装置用カートリッジAを電子装置であるプ
リンタ本体Bに取り付けた状態を示す断面図。
【図5】アース用ばね部材6をプリント基板3に取り付
けた状態を示す断面図。
【図6】(A)〜(E)は接触部の例を示す断面図。
【図7】プリンタ本体Bの全体構成を示す図。
【図8】プリンタ本体B内の電子制御装置の第1の例を
示すブロック図。
【図9】プリンタ本体B内の電子制御装置の第2の例を
示すブロック図。
【符号の説明】
A 電子装置用カートリッジ B プリンタ本体(電子装置) C フォント用カートリッジ挿入口 1 上部ケース(匡体) 2 下部ケース(匡体) 3 プリント基板(基板) 5 マイクロプロセッサ(第2のプロセッサ) 6 アース用ばね部材(接触部) 14 ROM(記憶手段) 17 RAM(記憶手段) 22 ROM(記憶手段) 34 摺動片(接触部) 35 摺動片(接触部) 37 アース用部材(接触部) 65 CPU(第1のプロセッサ) 83 CPU(第1のプロセッサ)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−202096(JP,A) 実開 平1−107900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/64 B41J 27/00 B41J 29/00 G06F 3/00 H05K 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体側の第1のプロセッサの指示により
    出力された外部入力データを供給可能なバスを有する電
    子装置に、挿入口を介して挿入される電子装置用カート
    リッジであって、前記第1のプロセッサとは別個の処理
    を実行する第2のプロセッサ、この第2のプロセッサが
    実行する処理手順を記憶した記憶手段等を搭載し、第2
    のプロセッサの指示により、電子装置側の第1のプロセ
    ッサに対して外部入力データに基づく、処理を実行させ
    る基板と、金属、導電性樹脂、導電性めっきを施した樹
    脂等の導電材により形成され、該基板を内部に配置し、
    前記電子装置の挿入口に挿入した場合に該基板をバスに
    接続させる匡体と、前記基板のアース線に前記匡体を介
    して電気的に接続され、少なくともその一部が導電性を
    有する接触部とを備えており、該接触部は、前記匡体を
    電子装置の挿入口に挿入させた場合に、アースされてい
    る電子装置の一部に接触することを特徴とする電子装置
    用カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記電子装置の一部であるカートリッジ
    収容部は金属により形成され、前記接触部は、前記匡体
    を電子装置の挿入口に挿入させた場合に、前記電子装置
    のカートリッジ収容部に対して摩擦する鋭利な部分を有
    することを特徴とする請求項1記載の電子装置用カート
    リッジ。
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