JP3283907B2 - 化粧用紙の製造方法 - Google Patents
化粧用紙の製造方法Info
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- JP3283907B2 JP3283907B2 JP17908092A JP17908092A JP3283907B2 JP 3283907 B2 JP3283907 B2 JP 3283907B2 JP 17908092 A JP17908092 A JP 17908092A JP 17908092 A JP17908092 A JP 17908092A JP 3283907 B2 JP3283907 B2 JP 3283907B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧をとる時等、化粧
に関連して用いられる化粧用紙の製造方法に関するもの
であり、更に詳しくは、高品質である薄手の化粧用紙の
製造方法に関する。
に関連して用いられる化粧用紙の製造方法に関するもの
であり、更に詳しくは、高品質である薄手の化粧用紙の
製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】化粧用紙として、従来、強靭性のある厚
手のもの及びその製造方法は、例えば特公昭５４ー１８
１８１号のように種々開発されている。しかし、薄手の
和紙を原料として用いると共に、付加価値のある加工を
施す場合は、和紙が薄くて弱いため取り扱いに注意を要
し、又直接叩撃を加えると破損する等の問題がある。し
たがって、薄手の和紙は肌触りが良好で、しかも使用時
の扱いが容易であるにもかかわらず、確実な加工を施す
製造方法が見い出せずにいるのである。
手のもの及びその製造方法は、例えば特公昭５４ー１８
１８１号のように種々開発されている。しかし、薄手の
和紙を原料として用いると共に、付加価値のある加工を
施す場合は、和紙が薄くて弱いため取り扱いに注意を要
し、又直接叩撃を加えると破損する等の問題がある。し
たがって、薄手の和紙は肌触りが良好で、しかも使用時
の扱いが容易であるにもかかわらず、確実な加工を施す
製造方法が見い出せずにいるのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は高付
加価値を有する薄手の和紙を原料とした化粧用紙の製造
を確実に為し得る製造方法を提供せんとするものであ
る。
加価値を有する薄手の和紙を原料とした化粧用紙の製造
を確実に為し得る製造方法を提供せんとするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る化粧用紙の
製造方法は、米ぬかと乳を含む液をハトロン紙に含浸さ
せ、乾燥させたハトロン紙で薄い和紙を挟んで叩打し、
ハトロン紙と和紙とを密着させて、米ぬか及び乳の成分
を和紙へ転着することを特徴とするものである。
製造方法は、米ぬかと乳を含む液をハトロン紙に含浸さ
せ、乾燥させたハトロン紙で薄い和紙を挟んで叩打し、
ハトロン紙と和紙とを密着させて、米ぬか及び乳の成分
を和紙へ転着することを特徴とするものである。
【０００５】
【作用】米ぬか及び乳は肌に良好であることは周知であ
り、ハトロン紙は強靭な紙である。米ぬか及び乳を含む
液を含浸したハトロン紙は、乾燥してもその成分を含有
したままである。このハトロン紙で薄い和紙を挟んで叩
打することで、ハトロン紙と和紙が密着し、ハトロン紙
に含浸した米ぬかと乳が和紙に転着する。
り、ハトロン紙は強靭な紙である。米ぬか及び乳を含む
液を含浸したハトロン紙は、乾燥してもその成分を含有
したままである。このハトロン紙で薄い和紙を挟んで叩
打することで、ハトロン紙と和紙が密着し、ハトロン紙
に含浸した米ぬかと乳が和紙に転着する。
【０００６】和紙は薄いから弱いが、強靭なハトロン紙
で挾持されているため、叩打から保護されて破損しな
い。又、間接的でも叩打による押圧は和紙の組織に一層
の柔軟性、高密度性を付与する。更に乳は肌の滋養作用
と同時に和紙へ光沢を付与するものである。
で挾持されているため、叩打から保護されて破損しな
い。又、間接的でも叩打による押圧は和紙の組織に一層
の柔軟性、高密度性を付与する。更に乳は肌の滋養作用
と同時に和紙へ光沢を付与するものである。
【０００７】次に、本発明の一実施例を説明する。袋詰
めした米ぬかを水に投入し、煮立てて米ぬかを含有する
液を得る。米ぬかの量は特に限定はないが、水に対し１
０重量％程度の割合でよい。得られた米ぬか液は、冷却
した後、牛乳を混入する。米ぬか液の冷却を待つのは、
高温時に牛乳を投入すると牛乳が固化するからである。
又、牛乳の量の限定はないが、米ぬか液に対し５重量％
程度でよい。
めした米ぬかを水に投入し、煮立てて米ぬかを含有する
液を得る。米ぬかの量は特に限定はないが、水に対し１
０重量％程度の割合でよい。得られた米ぬか液は、冷却
した後、牛乳を混入する。米ぬか液の冷却を待つのは、
高温時に牛乳を投入すると牛乳が固化するからである。
又、牛乳の量の限定はないが、米ぬか液に対し５重量％
程度でよい。
【０００８】次に、米ぬかと牛乳を含有する液にハトロ
ン紙を浸漬し、ハトロン紙に米ぬかと牛乳の成分を含浸
させる。この時、含浸機を用いてもよい。そして、ハト
ロン紙に熱風を当てて乾燥させる。
ン紙を浸漬し、ハトロン紙に米ぬかと牛乳の成分を含浸
させる。この時、含浸機を用いてもよい。そして、ハト
ロン紙に熱風を当てて乾燥させる。
【０００９】このように得たハトロン紙を適宜大きさに
裁断し、薄い和紙をハトロン紙より小さ目に裁断し、両
紙を交互に積層して束とする。本実施例では、ハトロン
紙は２４センチ平方、和紙は０．０４ミリメートル厚の
ものを２０センチ平方の大きさとし、各２００枚を積層
して一束とした。
裁断し、薄い和紙をハトロン紙より小さ目に裁断し、両
紙を交互に積層して束とする。本実施例では、ハトロン
紙は２４センチ平方、和紙は０．０４ミリメートル厚の
ものを２０センチ平方の大きさとし、各２００枚を積層
して一束とした。
【００１０】ハトロン紙と和紙とを積層した束を、約８
キログラムのハンマー機で毎分１５０乃至２００回で約
１０分間叩打すると、ハトロン紙と和紙は充分に密着
し、ハトロン紙に含有する米ぬかと牛乳の成分が和紙へ
転着すると共に、和紙に柔軟性を与え、高密度にするの
である。ハトロン紙に何等の成分も含有させなければ、
柔軟性のある高密度の通常の化粧用紙を得られることは
言うまでもない。叩打は常温で軽く紙面を平均して叩く
ものである。
キログラムのハンマー機で毎分１５０乃至２００回で約
１０分間叩打すると、ハトロン紙と和紙は充分に密着
し、ハトロン紙に含有する米ぬかと牛乳の成分が和紙へ
転着すると共に、和紙に柔軟性を与え、高密度にするの
である。ハトロン紙に何等の成分も含有させなければ、
柔軟性のある高密度の通常の化粧用紙を得られることは
言うまでもない。叩打は常温で軽く紙面を平均して叩く
ものである。
【００１１】そして、ハトロン紙と和紙を剥離し、和紙
を必要によって適当な大きさに切断し化粧用紙を得るの
である。剥離はハトロン紙を和紙から引き剥がすように
すると、剥離は容易かつ美麗に為し得、ハトロン紙の方
を大きくした利点が、叩打時の和紙の保護と共にある。
を必要によって適当な大きさに切断し化粧用紙を得るの
である。剥離はハトロン紙を和紙から引き剥がすように
すると、剥離は容易かつ美麗に為し得、ハトロン紙の方
を大きくした利点が、叩打時の和紙の保護と共にある。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、本発明は肌の滋養に資す
る米ぬかと乳の成分を含有する紙であるから、化粧用と
して最適であり、薄い和紙を使用したため、肌触りが良
好で扱い易い効果を有する。そして、叩打してあるため
柔軟性があり、高密度となり、乳の存在と相俟って光沢
があって化粧用紙の条件を満たすと共に、高級品となる
のである。
る米ぬかと乳の成分を含有する紙であるから、化粧用と
して最適であり、薄い和紙を使用したため、肌触りが良
好で扱い易い効果を有する。そして、叩打してあるため
柔軟性があり、高密度となり、乳の存在と相俟って光沢
があって化粧用紙の条件を満たすと共に、高級品となる
のである。
【００１３】又、本発明方法は、薄い和紙を直接有効液
に浸漬すると破れ易く、自着したり扱いにくくなる点、
及び直接の叩打は薄い和紙を破壊し、商品として成立し
ない点を解消したものであり、高付加価値な化粧用紙の
製造を可能としたものである。
に浸漬すると破れ易く、自着したり扱いにくくなる点、
及び直接の叩打は薄い和紙を破壊し、商品として成立し
ない点を解消したものであり、高付加価値な化粧用紙の
製造を可能としたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A45D 33/38 A45D 44/00 D21H 23/22
Claims (1)
- 【請求項１】 米ぬかと乳を含む液をハトロン紙に含浸
させ、乾燥させたハトロン紙で薄い和紙を挟んで叩打
し、ハトロン紙と和紙とを密着させて、米ぬか及び乳の
成分を和紙へ転着することを特徴とする化粧用紙の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17908092A JP3283907B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 化粧用紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17908092A JP3283907B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 化粧用紙の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05344913A JPH05344913A (ja) | 1993-12-27 |
| JP3283907B2 true JP3283907B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=16059740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17908092A Expired - Fee Related JP3283907B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 化粧用紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3283907B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3253562B2 (ja) * | 1997-05-20 | 2002-02-04 | 高岡商事株式会社 | 脂取り紙の製造法 |
| JPH10313941A (ja) * | 1997-05-20 | 1998-12-02 | Takaoka Shoji Kk | 脂取り紙およびその製造法 |
| JP3116022B2 (ja) * | 1997-07-16 | 2000-12-11 | 高岡商事株式会社 | 脂取り紙およびその製造法 |
| JP2002085156A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Kinoshita Kamiten:Kk | 脂取り紙およびその製造法 |
| US20090068240A1 (en) * | 2006-03-15 | 2009-03-12 | Takeshi Babe | Cosmetic tool |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP17908092A patent/JP3283907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05344913A (ja) | 1993-12-27 |
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