JP3282595B2 - 音声符号化・復号化装置及び通信装置 - Google Patents
音声符号化・復号化装置及び通信装置Info
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Description
り、特に線形予測符号化(LPC)分析・合成方式を用
いた音声通信装置に関する。
析・合成方式の音声通信装置として、従来より、ピッチ
励振型LPCボコーダが知られている。図2は、この従
来の音声通信装置を示しており、入力音声信号は、音声
帯域制限用ローパスフィルタ(LPF)21により、例
えば300Hz〜3.4kHzの電話音声帯域に制限さ
れた後、A/D変換器22でディジタルデータに変換さ
れる。
C分析器)23に供給され、ここで公知の線形予測分析
により、kパラメータ、αパラメータ等の8ヶ〜12ヶ
程度のLPC係数に変換される。音源分析器24は、こ
のLPC係数を用いて公知の方法により、音源信号を抽
出する。また、上記の音声データは、ピッチ抽出器25
に供給されて、音源データのピッチ周波数が抽出され
る。
数と、音源分析器24から出力された音源信号(電力)
と、ピッチ抽出器25から出力されたピッチ周波数と
は、それぞれ多重化器26に供給され、ここで多重化さ
れた後、伝送路を介して合成側へ送出される。
分離器27で、上記のLPC係数、音源信号(電力)及
びピッチ周波数をそれぞれ分離する。パルス列発生器2
8は、分離器27よりのピッチ周波数に応じたインパル
ス列を発生する。また、有声/無声判定器29は、分離
器27よりのピッチ周波数及び電力から、有声音声か無
声音声かを判定し、その判定結果を、スイッチ回路31
へスイッチング信号として供給する。
上記のスイッチング信号に基づき、パルス列発生器28
からピッチ周期に対応した固定周期(固定間隔)で取り
出されたインパルス列を選択して音源復調器32へ供給
し、無声音声判定時は、声帯振動が無くピッチ周波数が
存在しないため、前記ピッチ周波数に基づき固定周期的
に励振されるインパルス列の代わりに、上記のスイッチ
ング信号に基づき、雑音発生器30から取り出された白
色雑音信号に応じたランダムパルス列を選択して音源復
調器32へ供給する。
のパルス列と分離器27により分離された電力とに基づ
いて音源信号を復調する。LPC合成フィルタ33は、
この復調音源信号に励振され、分離器27により分離さ
れたLPC係数により係数が制御されてディジタル合成
音声信号を出力する。このディジタル合成音声信号は、
D/A変換器34に供給されてアナログ信号に変換され
た後、LPF35により不要周波数成分が除去されて電
話音声帯域の音声信号とされて出力される。
声音声の合成に際し、音源情報を電話音声帯域(300
Hz〜3.4kHz)で一括分析し、その結果得られた
ピッチ周波数に応じた固定周期でパルス列発生器28か
らインパルス列を発生している。
声(有声音声)の声帯振動は、一定(固定周期)ではな
く、肉声の変化に応じた時間的、周波数的揺らぎ、瞬時
変動を伴う準周期的な動作をしている。しかるに、上記
従来の音声通信装置においては、音源情報(ピッチ周波
数)を分析するにあたって、上述した肉声の周波数的揺
らぎ、時間的揺らぎを無視して、電話音声帯域(300
Hz〜3.4kHz)を定常信号とみなし、全帯域を一
括して分析しているために、その肉声の変動に伴う時間
的、周波数的な揺らぎを表現し得ず、このため、自然性
に乏しい機械的合成音声しか生成できないという問題が
ある。
の定倍の信号を検出してしまうことがあることであり、
ピッチ周波数分析においても、その倍の周波数(倍ピッ
チ)や半分の周波数(半ピッチ)を検出して、音声品質
の自然性が劣化した合成音声を生成してしまうことがあ
る。
内信号を一括して有声・無声と判定しているが、帯域内
すべてが同じ状態(有声・無声)でいることは無く、周
波数帯域毎に有声・無声が混在することがある。また、
有声音声時においても、各周波数帯域毎にピッチ周期が
異なることがある。
は、LPC分析は、帯域内スペクトルを一括して表現さ
せるため、通常使用する8ヶ〜12ヶ程度のLPC係数
では、エネルギーが集中している低域周波数帯に割り当
てられ、高域周波数帯の表現精度が不十分になるため、
フォルマント帯域幅の過小推定、高次(第3次)フォル
マントの近似性に劣り、忠実なスペクトルの再現ができ
ない場合がある。更に、音源信号は、実際には定常的信
号ではなく、揺らぎを伴うものであり、周波数帯域毎に
その揺らぎ幅が異なるものである。
LPC係数を増加させることも考えられるが、LPC係
数の増加は、通信情報量の増加にもつながるため、12
ヶを越えるLPC係数の使用は望ましくなく、実際に狭
帯域通信を行う音声通信装置においては、12ヶを越え
るLPC係数の使用は現状では困難である。
もので、音源情報の分析精度を上げ、かつ、より自然性
の高い合成音声を再現することができる音声通信装置を
提供することにある。
せることなく(情報量の増加を伴わずに)、より忠実な
スペクトルの再現(高品質音声)ができる音声通信装置
を提供することにある。
音源情報をベクトル量子化することにより情報量を更に
圧縮し、従来方式と同じ音質を実現するのに、より少な
い情報、すなわち狭帯域型の音声通信装置を提供するこ
とにある。
声帯域を第1の分割数の帯域に分割してその分割帯域の
それぞれについて入力音声信号を線形予測分析して線形
予測係数を出力する線形予測分析手段と、線形予測分析
手段から出力された分割帯域毎の線形予測係数を圧縮す
るための第1のベクトル量子化手段と、前記分割帯域毎
の線形予測係数と入力音声信号とを受け、残差信号を抽
出する逆フィルタと、この残差信号を第2の分割数の帯
域に分割し、その分割帯域のそれぞれの残差信号に基づ
いて分割帯域毎に音源信号を抽出する音源分析手段と、
前記帯域毎に抽出された音源信号からそれぞれケプスト
ラム信号を抽出するケプストラム分析手段と、前記ケプ
ストラム信号を基に各帯域毎の音源情報を補正する音源
補正手段と、前記音源補正手段から出力される各帯域毎
の音源信号を圧縮するための第2のベクトル量子化手段
と、前記線形予測分析手段から出力された分割帯域毎の
線形予測係数と音源分析のための第2のベクトル量子化
手段から出力された分割帯域毎の音源信号とをそれぞれ
多重化して伝送路へ出力する多重化器と、伝送路を経て
入力された信号から分割帯域毎の線形予測係数と分割帯
域毎の音源信号とをそれぞれ分離する分離器と、分離器
からの線形予測係数と音源信号とから合成音声信号を再
生する合成手段とを有することを特徴とする。
入力音声信号を線形予測分析して線形予測係数(LPC
係数)を得るようにしているため、従来のLPC分析の
欠点といわれていたフォルマント帯域幅の過小推定、
第3フォルマントの近似性の悪さをそれぞれ改善で
き、このLPC係数を用いて逆フィルタにより高精度の
残差信号を抽出することができる。
更に帯域分割し、それぞれについて音源分析手段にて音
源信号を得るようにしたため、各帯域毎に混在している
有声音声/無声音声を分離し、有声音声においては各帯
域毎に最適な音源情報の抽出ができる。更に、各帯域毎
に音源信号の揺らぎを測定し、かつ補正するため、自然
音声に近い揺らぎを持つ音源信号の抽出ができる。
わせた精度の良い音源情報を抽出することができるた
め、本来の人間の発声機構に忠実な音声分析・合成を行
うことができる。
置の一実施の形態を示すブロック図である。同図におい
て、入力音声信号は、音声帯域制限用ローパスフィルタ
(LPF)1により、例えば300Hz〜3.4kHz
の電話音声帯域に制限された後、A/D変換器2に供給
されて所定の標本化周波数(例えば8kHz)で標本化
された、所定量子化ビット数(例えば16ビット)の音
声データに変換される。
3に供給されて1.2kHzを中心に帯域を2分割され
る。すなわち、音声データは、バンドパスフィルタ群3
を構成する2つのバンドパスフィルタ(BPF)31及
び32にそれぞれ供給され、BPF31からは帯域が3
00Hz〜1.2kHzの成分が取り出され、BPF3
2からは帯域が1.2kHz〜3.4kHzの成分が取
り出される。
割音声データは、分割帯域毎に対応して設けられた線形
予測分析器(LPC分析器)41及び42に供給され、
公知の線形予測分析によりLSP(Line Spectrum Pai
r)パラメータ、αパラメータ等のLPC係数に変換さ
れた後、LPC逆フィルタ6にA/D変換器2の出力音
声データと共に入力される。また、LPC分析器41及
び42の出力は、LPC分析器41及び42からのLP
C個数(本例ではαパラメータを使用)を圧縮・量子化
するためのベクトル量子化器51及び52に入力され
て、それぞれのベクトル量子化値が算出され、多重化装
置13へ送られる。
出力音声データに対し、LPC分析器41及び42から
の2つの分割帯域のLPC係数を用いて線形予測分析の
スペクトル包絡特性とは逆のフィルタ特性を付与し、残
差信号を出力する。この残差信号は、バンドパスフィル
タ群7に供給されて1.5kHzと2.5kHzを境に
して帯域が3分割される。すなわち、残差信号は、バン
ドパスフィルタ群7を構成するバンドパスフィルタ(B
PF)71、72、73にそれぞれ供給され、BPF7
1から300Hz〜1.5kHzの周波数成分が取り出
され、BPF7 2から1.5kHz〜2.5kHzの周
波数成分が取り出され、BPF73から2.5kHz〜
3.4kHzの周波数成分が取り出される。
取り出された帯域分割残差信号は、分割帯域毎に対応し
て設けられた音源分析器811〜812、821〜8
22及び831〜832にそれぞれ供給され、ここで2
乗和されて分割帯域毎の音源信号(電力)として取り出
される。音源分析器811〜812、821〜822及
び831〜832からの各帯域毎の音源信号は、ケプス
トラム分析器911〜9 12、921〜922及び9
31〜932にそれぞれ供給され、ここで各帯域毎の音
源信号の周波数軸上のケプストラム値(ケフレンシー)
が算出され、音源補正器1011〜1012、1021
〜1022及び1031〜1032に出力される。
〜1022及び1031〜1032は、ケプストラム値
のケフレンシー上の分散値を測定し、分散が小さいとき
には、定常信号と判断、分散が大きいときは揺らぎがあ
る信号と判断する。揺らぎがあると判断された音源信号
には、ピッチ周期(声帯信号)に同期した変動(揺ら
ぎ)を与える。更に、音源補正器1011〜1012、
1021〜1022及び1031〜1032の出力は、
第2のベクトル量子化器であるベクトル量子化器1
21、122、及び123に入力する。
1、122、及び123からそれぞれ取り出された分割
帯域毎の音源信号(電力)と、もう一つのベクトル量子
化器51及び52からそれぞれ取り出された2つの分割
帯域のLPC係数とをそれぞれ多重化して伝送路へ出力
する。
割された、それぞれの帯域毎での倍ピッチ又は半ピッチ
を含めて算出するようにBPF群7の出力信号を更に2
分割し、例えば、各帯域の第1の音源分析器811、8
21及び831ではそれぞれ入力信号の第1のピーク値
を分析し、各帯域の第2の音源分析器812、822及
び832ではそれぞれ入力信号の第2のピーク値を分析
して出力する。そしてそれぞれの計算結果から、どちら
かの分割側(2ヶのうち1ヶ)がより正しいかを各帯域
毎に判定器111、112、113で例えばピッチの連
続性を判定して、より連続性がある方の出力を、入力信
号により近い値を示す分析ルートとして選択し、そのル
ートから得られた値を正しい各帯域毎の分析情報とす
る。
信号を分離器14で上記の3つの分割帯域の音源信号
(電力)と2つの分割帯域のLPC係数とをそれぞれ分
離するとともにベクトル値を通常の線形計算に扱えるス
カラー値に復元する。このうちLPC係数はLPC補間
器15に供給され、音声帯域の上位側と下位側をそれぞ
れ示しているLPC値(ベクトル値)を、線形演算で扱
えるスカラー値に変更した後、両LPC計数(スカラー
値)を単純に重ね合わせることで、音声全帯域を表現し
ているLPC係数に再生し、ここで一定周期(例えば2
0msec)毎に入力されるLPC係数の前回の入力値
と今回の入力値とを利用した線形補間値から、例えば5
msec単位のLPC係数に修正される(換言すると、
20msec単位で変化するLPC係数が、5msec
単位で変化するLPC係数に変換される)。
域毎の音源信号(電力)は、音源復調器16に供給さ
れ、ここで帯域毎の音源信号(電力)を補間処理して全
体域(300Hz〜3.4kHz)のピッチ情報に復元
される。ここで音源復調器16は、3つのバンドパスフ
ィルタ群を持ち、それぞれ、低域、中域、高域の音源再
生用として、各帯域毎の音源情報(スカラー値)をフィ
ルタ係数とし、その帯域に対応したピッチ情報をエネル
ギーとして駆動する。そして、この3つのフィルタの出
力の線形和が、音声全帯域を表す音源情報となる。LP
C合成フィルタ17は、LPC補間器15から出力され
た修正後のLPC係数をフィルタ係数とし、音源復調器
16から出力された復調後のピッチ情報を入力エネルギ
ーとしたディジタル合成音声データを再生する。
変換器18に供給されてディジタル・アナログ変換さ
れ、アナログ信号の合成音声信号として取り出され、次
段のLPF19により不要周波数成分を除去された後、
再成合成音声信号として出力される。
号帯域を2分割して得られたLPC係数を用いてLPC
逆フィルタ6により抽出した高精度の残差信号を、更に
3つの帯域に分割し、それぞれについて音源分析器8
11〜812、821〜822及び831〜832にて
音源信号を得ることにより、各帯域毎に混在している有
声音声/無声音声を分離し、個々の特性に合わせた精度
の良い音源情報を抽出することができ、かつ、各帯域毎
に音源信号の揺らぎを測定して補正するため、自然音声
に近い揺らぎを持つ音源信号の抽出ができる。従って、
本来の人間の発声機構に忠実な音声分析・合成ができ
る。
出を補正するために、音源分析器を2分割し、BPF7
で分割されたそれぞれの帯域における倍ピッチ又は、半
ピッチを含めて算出しているため、分析エラーを極限で
きるという特徴を持つ。
されるものではなく、例えばバンドパスフィルタ群3及
び6の各BPFの特性は固定として説明したが、入力情
報を基に中心周波数を可変することもでき、また、分割
数も2分割から4分割程度まで可能であること、ケプス
トラムの分散値の判定は、本実施例では固定として説明
したが、ピッチ周波数に応じて可変にしてもよいことが
実験的に確認されている。
0ビット、ピッチに7ビット、音源に6ビット、同期に
1ビットの計54ビットを1フレーム22.5msec
として伝送(54/22.5m=2400bps)とし
ている。
におけるベクトル量子化器(51と52)のそれぞれの
ビット割当を10ビットとし、計20ビットをLPC係
数に割り当て、また音源情報は、ベクトル量子化器(1
21、122、123)のそれぞれのビットを4ビット
とし、計12ビットを音源情報に割り当てる。また、ピ
ッチ情報として各帯域の音源毎に7ビットの計21ビッ
トを割り当てる(LPC係数20ビット、音源情報12
ビット、ピッチ情報21ビット、同期1ビット)ことに
より、計54ビットで実現できる。従って、音質向上を
ビット情報の増加を伴うことなく実現することができ
る。
ついて入力音声信号を線形予測分析して線形予測係数
(LPC係数)を用いて逆フィルタにより高精度の残差
信号を抽出した後、この高精度の残差信号を更に帯域分
割し、それぞれについて音源分析手段にて音源信号を得
ることにより、各帯域毎に混存している有声音声/無声
音声を分離するようにしたため、個々の特性に合わせた
(各周波数帯域毎に最適な)精度の良い音源情報を抽出
することができる。
ッチ、半ピッチによる分析エラーを防ぐことができ、各
帯域毎に音源信号の揺らぎを測定しかつ補正するため自
然音声に近い揺らぎを持つ音源信号の抽出をし、本来の
人間の発声機構に忠実な音声分析・合成ができ、より自
然性の高い合成音声を得ることができる。
させることなく、より忠実なスペクトルの再現ができる
一方、より情報の圧縮度が高い狭帯域音声通信を行うこ
とができる。
(BPF) 41、42 LPC分析器 51、52、121、122、123 ベクトル量子化
器 6 LPC逆フィルタ 811〜812、821〜822、831〜832 音
源分析器 911〜912、921〜922、931〜932 ケ
プストラム分析器 1011〜1012、1021〜1022、1031〜
1032 音源補正器 1111〜1112、1121〜1122、1131〜
1132 判定器 13 多重化器 14 分離器 15 LPC補間器 16 音源復調器 17 LPC合成フィルタ 18 D/A変換器 19 ローパスフィルタ(LPF)
Claims (5)
- 【請求項1】 予め定めた音声帯域を第1の分割数の帯
域に分割し、その分割帯域のそれぞれについて入力音声
信号を線形予測分析して線形予測係数を出力する線形予
測分析手段と、 前記第1の分割帯域毎の線形予測係数
と前記入力音声信号とから、残差信号を抽出する逆フィ
ルタと、 前記残差信号を第2の分割数の帯域に分割し
て出力するバンドパスフィルタ群と、 前記第2の分割
帯域毎の前記残差信号に基づいて、前記第2の分割帯域
毎に音源信号を抽出する音源分析手段と、 前記第1の
分割帯域毎の前記線形予測係数と、前記第2の分割帯域
毎の前記音源信号とをそれぞれ多重化する多重化手段と
を有する音声符号化装置において、 前記音源分析手段は、 前記第2の分割帯域毎に出力さ
れた残差信号をそれぞれ2乗和して帯域毎の電力値を出
力する音源分析器と、前記各音源分析器の出力から、各
帯域毎の音源信号の周波数軸上のケプストラム値をそれ
ぞれ算出するケプストラム分析器と、前記各ケプストラ
ム値の分散を測定し、分散値に応じて各帯域毎の音源信
号をそれぞれ補正する音源補正器とを、前記各帯域毎に
2系統設け、入力信号により近い値を示す系統からの前
記音源信号を選択して出力する構成となっている ことを
特徴とする音声符号化装置。 - 【請求項2】 前記各帯域における第1系統の音源分析
器は、それぞれ入力された電力値の第1のピーク値を分
析して出力し、第2系統の音源分析器は、それぞれ入力
された電力値の第2のピーク値を分析して出力すること
を特徴とする請求項1記載の音声符号化装置。 - 【請求項3】 前記線形予測分析手段から出力された前
記第1の分割帯域毎の線形予測係数をそれぞれベクトル
量子化する第1の量子化手段と、 前記第2の分割帯域毎に抽出された音源信号をそれぞれ
ベクトル量子化する第2の量子化手段とを備え、 前記多重化手段は、前記第1の量子化手段によりベクト
ル量子化された前記第1の分割帯域毎の前記線形予測係
数と、前記第2の量子化手段によりベクトル量子化され
た前記第2の分割帯域毎の前記音源信号とをそれぞれ多
重化する ことを特徴とする請求項1または2記載の音声
符号化装置。 - 【請求項4】 予め定めた音声帯域を第1の分割数の帯
域に分割し、その分割帯域のそれぞれについて入力音声
信号を線形予測分析して線形予測係数を出力する線形予
測分析手段と、 前記第1の分割帯域毎の線形予測係数
と前記入力音声信号とから、残差信号を抽出する逆フィ
ルタと、 前記残差信号を第2の分割数の帯域に分割し
て出力するバンドパスフィルタ群と、 前記第2の分割
帯域毎の前記残差信号に基づいて、前記第2の分割帯域
毎に音源信号を抽出する音源分析手段と、 前記第1の
分割帯域毎の前記線形予測係数と、前記第2の分割帯域
毎の前記音源信号とをそれぞれ多重化して伝送路へ出力
する多重化手段と、 前記伝送路を経て入力された信号
から前記第1の分割帯域毎の線形予測係数と前記第2の
分割帯域毎の音源信号とをそれぞれ分離する分離手段
と、 前記分離手段により分離された前記線形予測係数
と前記音源信号とから合成音声信号を再生する合成手段
とを有する音声通信装置において、 前記音源分析手段は、 前記第2の分割帯域毎に出力さ
れた残差信号をそれぞれ2乗和して帯域毎の電力値を出
力する音源分析器と、前記各音源分析器の出力から、各
帯域毎の音源信号の周波数軸上のケプストラム値をそれ
ぞれ算出するケプストラム分析器と、前記各ケプストラ
ム値の分散を測定し、分散値に応じて各帯域毎の音源信
号をそれぞれ補正する音源補正器とを、前記各帯域毎に
2系統設け、入力信号により近い値を示す系統からの前
記音源信号を選択して出力する構成となっている ことを
特徴とする音声通信装置。 - 【請求項5】 前記線形予測分析手段から出力された前
記第1の分割帯域毎の線形予測係数をそれぞれベクトル
量子化する第1の量子化手段と、 前記第2の分割帯域毎に抽出された音源信号をそれぞれ
ベクトル量子化する第2の量子化手段とを備え、 前記多重化手段は、前記第1の量子化手段によりベクト
ル量子化された前記第1の分割帯域毎の前記線形予測係
数と、前記第2の量子化手段によりベクトル量子化され
た前記第2の分割帯域毎の前記音源信号とをそれぞれ多
重化することを特徴とする請求項3記載の音声通信装
置。
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JP33057198A JP3282595B2 (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 音声符号化・復号化装置及び通信装置 |
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