JP3281547B2 - 液状熱硬化性樹脂の硬化装置及び発光素子のレンズ面の形成方法 - Google Patents

液状熱硬化性樹脂の硬化装置及び発光素子のレンズ面の形成方法

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JP3281547B2 JP22209196A JP22209196A JP3281547B2 JP 3281547 B2 JP3281547 B2 JP 3281547B2 JP 22209196 A JP22209196 A JP 22209196A JP 22209196 A JP22209196 A JP 22209196A JP 3281547 B2 JP3281547 B2 JP 3281547B2
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洋樹 織田
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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LEDランプ等の
発光素子を液状の熱硬化性樹脂によって樹脂封止するモ
ールド工程において利用される液状熱硬化性樹脂の硬化
装置及び発光素子のレンズ面の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の硬化装置の一例を図6ないし図1
1に示す。
【0003】従来の硬化装置は、図6に示すように、硬
化炉81の中央部にモールド治具82が設置されるとと
もに、硬化炉81の一側壁に、熱源であるヒータ83
と、硬化炉81内の空気を攪拌する攪拌翼84とが設け
られたものである。
【0004】図7は、モールド治具82の構成部材を示
す分解斜視図である。
【0005】モールド治具82は、液状の熱硬化性樹脂
を充填するモールドケース85と、このモールドケース
85を載置するベース板86と、モールドケース85を
ベース板86に固定するケースセットプレート87と、
モールドケース85内に多連式のリードフレーム71
(図11参照)を挿入支持するフレーム挿入具88とで
構成されている。
【0006】ベース板86には、長手方向に沿って平行
に多数本の溝が形成されており、この溝が、モールドケ
ース85を載置するケース受け部91となっている。こ
の図面では、1本のケース受け部91に、最大6個のモ
ールドケース85,85・・・が載置できるようになっ
ている。
【0007】モールドケース85には、樹脂充填部92
が5個形成されている。また、モールドケース85の長
手方向に沿う両側面の下端縁には、ケースセットプレー
ト87によって押圧される支持片93が形成されてい
る。
【0008】ケースセットプレート87には、ベース板
86の各ケース受け部91,91・・・に対向してそれ
ぞれ長穴95,95・・・が形成されており、この長穴
95に、モールドケース85が嵌まり込むようになって
いる。そして、長穴95の長側縁によってモールドケー
ス85の支持片93が押さえられ、ケース受け部91内
に支持固定されるようになっている(図10参照)。
【0009】フレーム挿入具88には、ケースセットプ
レート87と同様に長穴96,96・・・が形成されて
おり、この長穴96に、モールドケース85が嵌まり込
むようになっている。また、フレーム挿入具88には、
多連式のリードフレーム71を支持する支持プレート9
7が設けられており、この支持プレート97によって、
多連式のリードフレーム71が支持されるようになって
いる。
【0010】なお、ベース板86には、その一側縁の左
右両側にそれぞれピン89,89が設けられ、これらに
対応するケースセットプレート87及びフレーム挿入具
88のそれぞれの位置に貫通孔98,98,99,99
が形成されている。そして、ベース板86上にケースセ
ットプレート87とフレーム挿入具88とを載置すると
きに、それぞれのピン89,89にそれぞれの貫通孔9
8,98,99,99を順次嵌め合わせることによっ
て、ベース板86とケースセットプレート87及びフレ
ーム挿入具88との位置合わせが行えるようになってい
る。
【0011】図9ないし図11は、このような構造のモ
ールド治具82を用いて半導体素子を樹脂封止している
工程を示している。
【0012】すなわち、ベース板86のケース受け部9
1に支持固定されたモールドケース85の樹脂充填部9
2に、液状の熱硬化性樹脂75を充填した後、リードフ
レーム71のリードフレームカップ72に取り付けられ
たLEDランプ等の発光素子73を所定位置まで挿入し
て、硬化炉81内に設置する。このとき、ヒータ83は
すでにオンされており、硬化炉81内は温度の安定した
状態となっている。この後、攪拌翼84を駆動して、硬
化炉81内の空気を、図中白抜きの矢符で示す如く攪拌
し、硬化炉81内の温度を均一化する。これにより、熱
硬化性樹脂75を硬化させ、樹脂充填部92の底面側
(半円球形状部分)92aの熱硬化性樹脂75aの表面
部分をレンズ面76に成形するものである。ただし、図
11に示すように、リードフレーム71は多連式となっ
ており、成形後に適宜切断するようになっている。また
図12は、成形後のLEDランプを示している。
【0013】このように、LEDランプ等の発光素子7
3の樹脂封止に液状の熱硬化性樹脂75を用いる場合、
樹脂が液状であるため、レンズ面76を成形する側は必
然的に下側となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】LEDランプ等の発光
素子73を樹脂封止した製品について、機能上必要とな
るのはレンズ面76の表面状態の美しさであり、樹脂の
硬化、収縮を考慮すれば、レンズ面76側から優先的に
樹脂の硬化を促進させることが望ましい。
【0015】しかしながら、上記した従来の硬化装置で
は、ベース板86が邪魔になって、ヒータ83による温
風が樹脂充填部92の底面側92aに直接伝わらない。
そのため、熱硬化性樹脂75は上側(液面側)から硬化
し始め、樹脂充填部92の底面側92aの熱硬化性樹脂
75aが最後に硬化することになる。すなわち、レンズ
面76となる下側の熱硬化性樹脂75aに硬化収縮が発
生して、きれいな形状のレンズ面76を成形できないと
いった問題があった。
【0016】また、モールドケース85は、レンズ面7
6を形成する樹脂充填部92の底面側92aの全体が、
ベース板86及びケースセットプレート87によって被
覆される形となる。そのため、ベース板86が温風に触
れる面積が小さくなって、熱効率が悪いといった問題が
あった。すなわち、ベース板86を含むモールド治具8
2の形状として、外気に触れる面積が大きい程、加熱
性、冷却性が良好となり、熱効率が向上するからであ
る。従って、ベース板86が温風に触れる面積が小さい
ことは、硬化炉81への投入時、及び冷却時にロス時間
が発生する原因となる。
【0017】また、従来の硬化装置では、温風を攪拌す
る方式であるため、レンズ面76を形成する樹脂充填部
92の底面側92aに優先的に温風を供給することがで
きないといった問題もあった。また、攪拌方式であるた
め、硬化炉81内でよく攪拌される場所と、そうでない
場所との温度差が発生し、この温度差が熱硬化性樹脂7
5の硬化に悪影響を与えるといった問題もあった。さら
に、攪拌方式であるため、硬化炉81の図示しない扉を
開けると、必然的に温かい空気が外部へ排出されること
から、扉の開閉による温風のロスが大きいといった問題
もあった。
【0018】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたものであって、その目的は、レンズ面となる下
側の熱硬化性樹脂から硬化が促進されるような構造の液
状熱硬化性樹脂の硬化装置及び発光素子のレンズ面の形
成方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の液状熱硬化性樹脂の硬化装置は、リードフ
レームに取り付けられた発光素子を挿入した状態で液状
の熱硬化性樹脂が充填されたモールドケースを、ベース
板のケース受け部に載置した状態で硬化炉内に設置し、
硬化炉内に温風を供給して前記液状樹脂を硬化すること
により、前記発光素子のレンズ面を形成する硬化装置に
おいて、前記ベース板のケース受け部に開口部を形成
し、この開口部を通じて前記ケース受け部に載置された
前記モールドケースの底面部分に温風を供給することに
より、前記発光素子のレンズ面となる表面部分から樹脂
硬化を促進するようにしたものである。また、前記温風
を、前記モールドケースの底面部分が位置する硬化炉内
の下方側から上方側に向けて循環させる温風循環手段を
設けたものである。
【0020】また、本発明の液状熱硬化性樹脂の硬化装
置は、上記構成の硬化装置において、前記温風を前記モ
ールドケースの底面部分に導く導風板を設けたものであ
る。すなわち、硬化炉内のベース板に当てる温風量を導
風板によって調整することにより、ベース板を含むモー
ルド治具の温度を安定させるものである。特に、モール
ド治具を複数台設置した場合には、温風を循環させても
各モールド治具に当たる温風量は個々に異なるので、各
モールド治具の温度も異なることになる。つまり、温風
量が多い所ほど、温度が上昇する。そのため、各モール
ド治具に当たる温風量を均一化させるように導風板を配
置することによって、複数台設置した場合でも、各モー
ルド治具を同じ温度に安定させることができるものであ
る。
【0021】また、本発明の発光素子のレンズ面の形成
方法は、リードフレームに取り付けられた発光素子を、
液状の熱硬化性樹脂を充填したモールドケース内に挿入
した状態で加熱することにより、前記発光素子のレンズ
面を形成する発光素子のレンズ面の形成方法において、
前記発光素子のレンズ面となる前記液状樹脂の表面部分
から樹脂硬化を促進するものである。また、前記モール
ドケースの底部側が半円球状とされ、該モールドケース
の底部側を温風により加熱するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の硬化装置の全体構成を示
している。
【0024】図において、硬化炉1の中央部にモールド
治具2を設置するとともに、硬化炉1の天壁と一側壁の
下部とにそれぞれ開口部11,12を形成し、これら開
口部11,12を、連通管13によって気密状態に連通
している。
【0025】連通管13内には、開口部11の近傍位置
に、硬化炉1内の温度を検出するセンサ14が取り付け
られ、その上部位置にファン15が設けられ、その先
(開口部12側)に熱源であるヒータ16が設けられて
いる。また、硬化炉1には、開口部12から吹き出され
た温風(図中に白抜きの矢符により示す)をモールド治
具2の底面に向けて安定的に導くための導風板17,1
7が設けられている。
【0026】上記構成において、開口部11,12、連
通管13、ファン15及びヒータ16によって温風循環
手段を構成している。
【0027】図2は、モールド治具2の構成部材を示す
分解斜視図である。
【0028】モールド治具2は、液状の熱硬化性樹脂を
充填するモールドケース5と、このモールドケース5を
載置するベース板6と、モールドケース5をベース板6
に固定するケースセットプレート7と、モールドケース
5内に多連式のリードフレーム31を挿入支持するフレ
ーム挿入具8とで構成されている。
【0029】ベース板6には、長手方向に沿って平行に
多数本の溝が形成されており、この溝が、モールドケー
ス5を載置するケース受け部21となっている。この図
面では、1本のケース受け部21に、最大6個のモール
ドケース5,5・・・が載置できるようになっている。
また、このようなケース受け部21には、その底面に長
手方向のほぼ全長にわたる長穴(開口部)28が形成さ
れている。
【0030】モールドケース5には、樹脂充填部22が
5個形成されている。また、モールドケース5の長手方
向に沿う両側面の下端縁には、ケースセットプレート7
によって押圧される支持片23が形成されている。
【0031】ケースセットプレート7には、ベース板6
の各ケース受け部21,21・・・に対向してそれぞれ
長穴25,25・・・が形成されており、この長穴25
に、モールドケース5が嵌まり込むようになっている。
そして、長穴25の長側縁によってモールドケース5の
支持片23が押さえられ、ケース受け部21内に支持固
定されるようになっている(図4参照)。
【0032】フレーム挿入具8には、ケースセットプレ
ート7と同様に長穴26,26・・・が形成されてお
り、この長穴26に、モールドケース5が嵌まり込むよ
うになっている。また、フレーム挿入具8には、多連式
のリードフレーム31を支持する支持プレート27が設
けられており、この支持プレート27によって、多連式
のリードフレーム31(図4参照)が支持されるように
なっている。
【0033】なお、本発明に係わるモールド治具2も、
従来のモールド治具82と同様、ベース板6に設けられ
たそれぞれのピン9,9に、ケースセットプレート7及
びフレーム挿入具8のそれぞれに形成された貫通孔2
9,29,30,30を順次嵌め合わせることによっ
て、ベース板6とケースセットプレート7及びフレーム
挿入具8との位置合わせが行えるようになっている。
【0034】図4は、このような構造のモールド治具2
を用いて半導体素子を樹脂封止する工程を示している。
【0035】すなわち、ベース板6のケース受け部21
に支持固定されたモールドケース5の樹脂充填部22
に、液状の熱硬化性樹脂35を充填した後、リードフレ
ーム31のリードフレームカップ32に取り付けられた
LEDランプ等の発光素子33を所定位置まで挿入し
て、硬化炉1内に設置する。
【0036】このとき、図4に示すように、モールドケ
ース5の底面側(すなわち、樹脂充填部22の底面側2
2a)がケース受け部21に形成された長穴28によっ
て炉内に露出しているので、この長穴28を介して、樹
脂充填部22の底面側22aに温風を直接当てることが
できるようになっている。
【0037】また、このとき連通管13内のヒータ16
はすでにオンされており、硬化炉1内は温度の安定した
状態となっている。従って、この状態でファン15を駆
動して、温風を硬化炉1の下部側の開口部12から炉内
に吹き出させる。炉内に吹き出された温風は、図1に示
す如く、導風板17,17によってベース板6の底面側
に導かれ、長穴28を介して樹脂充填部22の底面側2
2aに優先的に供給されることになる。そして、樹脂充
填部22の底面側22aを温めた温風は、モールド治具
2の底面から側面を這うようにして上方に流動し、樹脂
充填部22の上部側をも温めた後、天壁に形成された開
口部11から吸い込まれるようにして、再び連通管13
内に戻ることになる。
【0038】このとき、開口部11から吸い込まれた温
風(この温風は、モールド治具2を温めた分だけ冷却さ
れている)の温度をセンサ14によって検知し、この検
知温度に基づいてヒータ16のオン、オフ制御を行うこ
とにより、モールド治具2に対して常に一定温度の温風
を供給することができる。
【0039】このような温風の循環路(図1中に白抜き
の矢符により示す)が形成されて、樹脂充填部22内の
熱硬化性樹脂35が硬化されるが、上述の如く樹脂充填
部22の底面側22aから優先的に温められるので、樹
脂充填部22の底面側(半円球形状部分)22aにある
熱硬化性樹脂35aの表面部分から樹脂硬化が促進され
ることになる。
【0040】つまり、本発明の硬化装置によれば、モー
ルドケース5の樹脂充填部22に充填された熱硬化性樹
脂35の硬化は、樹脂充填部22内の下部に位置する熱
硬化性樹脂35aの表面部分から促進されることになる
ので、樹脂の硬化収縮は樹脂充填部22に充填された熱
硬化性樹脂35の液面側で発生し、レンズ面36となる
熱硬化性樹脂35aの表面部分はきれいな半円球形状に
形成されるものである。
【0041】図5は、本発明の硬化装置の他の実施形態
を示している。
【0042】この硬化装置は、硬化炉1内に複数台(本
実施形態では3台)のモールド治具2a,2b,2cを
設置可能として、複数台同時に硬化させることができる
ように構成したものである。この場合、各モールド治具
2a,2b,2cに温風を均一に供給できるように、硬
化炉1内の温風通路1aに配置される各導風板17a,
17b,17cの形状(長さ)及び角度を工夫してい
る。
【0043】すなわち、各導風板17a,17b,17
cは、温風の吹き出し口である開口部12に最も近い位
置に配置された導風板17aが最も短く、かつほぼ垂直
に起立した状態で配置され、開口部12から離れるに従
って次第に長く、かつ開口部12とは反対方向に次第に
傾斜させて順次配置されている。
【0044】つまり、図5中モールド治具2cの左側に
配置された導風板17cが最も長く、かつ最も傾斜して
設けられている。このような各導風板17a,17b,
17cの配置によって、各モールド治具2a,2b,2
cへの温風量(温風の流れ量)が均一化されるものであ
る。その他の構成は、図1に示した硬化装置の構成と同
様である。ただし、導風板17a,17b,17cの形
状は図示のものに限定されるものではない。要するに、
各モールド治具2a,2b,2cへの温風量を均一化で
きる形状であればよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の液状熱硬化性樹脂の硬化装置
は、リードフレームに取り付けられた発光素子を挿入し
た状態で液状の熱硬化性樹脂が充填されたモールドケー
スを、ベース板のケース受け部に載置した状態で硬化炉
内に設置し、硬化炉内に温風を供給して液状樹脂を硬化
することにより、発光素子のレンズ面を形成する硬化装
置において、ベース板のケース受け部に開口部を形成
し、この開口部を通じてケース受け部に載置されたモー
ルドケースの底面部分に温風を供給することにより、発
光素子のレンズ面となる表面部分から樹脂硬化を促進す
ように構成している。また、本発明の発光素子のレン
ズ面の形成方法は、リードフレームに取り付けられた発
光素子を、液状の熱硬化性樹脂を充填したモールドケー
ス内に挿入した状態で加熱することにより、発光素子の
レンズ面を形成する発光素子のレンズ面の形成方法にお
いて、発光素子のレンズ面となる液状樹脂の表面部分か
ら樹脂硬化を促進するものである。また、モールドケー
スの底部側が半円球状とされ、該モールドケースの底部
側を温風により加熱するものである。このような発明に
よれば、モールドケースの底面部分に温風を優先的に供
給できるので、樹脂充填部内の下部に位置する熱硬化性
樹脂の表面部分から硬化が促進され、レンズ面となる表
面部分をきれいな半円球形状に成形することができる。
また、ベース板のケース受け部に開口部を形成している
ので、ベース板が温風に触れる面積が大きくなって、熱
効率が向上する。つまり、モールドケースの加熱時間が
短縮されるため、全体としての樹脂硬化時間が短縮され
るとともに、製品離型前の冷却時間も短縮されるもので
ある。また、開口部を形成したことによってベース板の
軽量化が図られるため、運搬作業等の人手による作業で
の作業性も向上するとともに、設備に加わるモールド治
具重量によるストレスも低減される。
【0046】また、本発明の液状熱硬化性樹脂の硬化装
置は、上記構成の硬化装置において、温風を、モールド
ケースの底面部分が位置する硬化炉内の下方側から上方
側に向けて循環させる温風循環手段を設けている。その
ため、ベース板の形状と相まって、モールドケースの底
面部分に温風を確実に、かつ優先的に供給できるので、
樹脂充填部内の下部に位置する熱硬化性樹脂の表面部分
から硬化が促進され、レンズ面となる表面部分をきれい
な半円球形状に成形することができる。また、硬化炉内
の温風を強制的に循環させているので、扉の開閉による
温風のロスが従来の装置に比べて少なくなる。
【0047】また、本発明の液状熱硬化性樹脂の硬化装
置は、上記構成の硬化装置において、温風をモールドケ
ースの底面部分に導く導風板を設けているので、モール
ドケースの底面部分への温風の供給を安定化させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬化装置の全体構成を示す概略図であ
る。
【図2】本発明に係わるモールド治具の構成部材を分解
して示す斜視図である。
【図3】図2に示すベース板のA−A’線に沿う断面図
である。
【図4】本発明に係わるモールド治具を用いて半導体素
子を樹脂封止する工程の要部を示す断面図である。
【図5】本発明の硬化装置の他の実施形態を示す概略図
である。
【図6】従来の硬化装置の全体構成を示す概略図であ
る。
【図7】従来のモールド治具の構成部材を分解して示す
斜視図である。
【図8】図7に示すベース板のA−A’線に沿う断面図
である。
【図9】従来のモールド治具を用いて半導体素子を樹脂
封止する工程の要部を示す平面図である。
【図10】従来のモールド治具を用いて半導体素子を樹
脂封止する工程の要部を示す側面より見た断面図であ
る。
【図11】従来のモールド治具を用いて半導体素子を樹
脂封止する工程の要部を示す正面より見た断面図であ
る。
【図12】成形後のLEDランプを示す正面図である。
【符号の説明】
1 硬化炉 2 モールド治具 5 モールドケース 6 ベース板 13 連通管 15 ファン 16 ヒータ 17 導風板 21 ケース受け部 22 樹脂充填部 28 長穴(開口部) 31 リードフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/56 B29C 35/04 B29C 39/10 B29D 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームに取り付けられた発光素
    子を挿入した状態で液状の熱硬化性樹脂が充填されたモ
    ールドケースを、ベース板のケース受け部に載置した状
    態で硬化炉内に設置し、硬化炉内に温風を供給して前記
    液状樹脂を硬化することにより、前記発光素子のレンズ
    面を形成する硬化装置において、 前記ベース板のケース受け部に開口部を形成し、この開
    口部を通じて前記ケース受け部に載置された前記モール
    ドケースの底面部分に温風を供給することにより、前記
    発光素子のレンズ面となる表面部分から樹脂硬化を促進
    することを特徴とする液状熱硬化性樹脂の硬化装置。
  2. 【請求項2】 前記温風を、前記モールドケースの底面
    部分が位置する硬化炉内の下方側から上方側に向けて循
    環させる温風循環手段が設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の液状熱硬化性樹脂の硬化装置。
  3. 【請求項3】 前記温風を前記モールドケースの底面部
    分に導く導風板が設けられたことを特徴とする請求項2
    記載の液状熱硬化性樹脂の硬化装置。
  4. 【請求項4】 リードフレームに取り付けられた発光素
    子を、液状の熱硬化性樹脂を充填したモールドケース内
    に挿入した状態で加熱することにより、前記発光素子の
    レンズ面を形成する発光素子のレンズ面の形成方法にお
    いて、 前記発光素子のレンズ面となる前記液状樹脂の表面部分
    から樹脂硬化を促進することを特徴とする発光素子のレ
    ンズ面の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記モールドケースの底部側が半円球状
    とされ、該モールドケースの底部側を温風により加熱す
    ることを特徴とする請求項4記載の発光素子のレンズ面
    の形成方法。
JP22209196A 1996-08-23 1996-08-23 液状熱硬化性樹脂の硬化装置及び発光素子のレンズ面の形成方法 Expired - Fee Related JP3281547B2 (ja)

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