JP3280946B2 - データ複製システム、データ複製装置、データ複製方法および記録媒体 - Google Patents

データ複製システム、データ複製装置、データ複製方法および記録媒体

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JP3280946B2 JP34265599A JP34265599A JP3280946B2 JP 3280946 B2 JP3280946 B2 JP 3280946B2 JP 34265599 A JP34265599 A JP 34265599A JP 34265599 A JP34265599 A JP 34265599A JP 3280946 B2 JP3280946 B2 JP 3280946B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、著作権保護機能を
有し、音楽データなどのディジタルデータを複製するデ
ータ複製システム、データ複製装置、データ複製方法お
よび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高品質な映像、音声を記録、
再生するために、専用の装置を用いて映像、音声データ
をディジタルデータとして記録媒体に記録し、再生する
ことが広く行われている。ディジタルデータを記録する
媒体としては、レーザディスク(LD)、コンパクトデ
ィスク(CD)、ミニディスク(MD)、ディジタルバ
ーサタイルディスク(DVD)等が挙げられる。
【0003】このようなディジタルデータ記録媒体は、
(コンパクト)カセットテープ、VHSテープ等のアナ
ログデータ記録媒体と異なり、記録されているデータの
品質が、複製によって劣化しにくいという特質を有す
る。すなわち、ディジタルデータはアナログデータと比
較して正確な記録、再生が容易であり、複製元の記録媒
体が保持するディジタルデータと同一のデータを複製先
の記録媒体に書き込む限り、データ品質の劣化は生じな
い。
【0004】そのため、ディジタルデータ記録媒体の記
録再生装置のユーザが、映像、音楽データなどが記録さ
れた状態で市販されている記録媒体を複製することによ
って、データの正当権利者の著作権が侵害されるおそれ
がある。そこで、ディジタルデータ記録媒体の記録再生
装置には、記録媒体の複製を制限する機能が設けられて
いる。例えば、音楽データの場合にはCDからMDへの
複製の際に音質を劣化させることによって、複製を制限
して著作権を保護している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音楽データを複製する
際に上述のような音質劣化が常に行われると、音楽デー
タの著作権者が複製を許可する場合であっても、高品質
な複製ができないという問題が生ずる。例えば、音楽デ
ータの著作権者がユーザから料金が支払われたか否かに
よって、個別的に音楽データの複製を許可したい場合が
ある。また、音楽データの著作権者が無償で一律に高品
質な複製を許可したい場合もある。
【0006】また、従来の複製システムによっては、複
製を可能とする音質レベルによって異なる料金を設定
し、ユーザの嗜好に応じた音質レベルを選択させること
は不可能であった。そのため、複製した音楽データの音
質のレベルがユーザの嗜好に合わないという問題があっ
た。
【0007】さらに、上記問題を解決するために料金の
支払を条件として複製を可能とする場合には、違法な複
製を業とする海賊業者が料金を支払わずに複製すること
を防止する必要がある。
【0008】上記課題に鑑み、本発明は、著作権保護機
能を有しつつ、著作権者が高品質での複製を許可する場
合には高品質でのデータの複製を可能とするデータ複製
システム、データ複製装置、データ複製方法および記録
媒体を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、ユーザの嗜好に合わせて
複製先のデータの品質レベルを選択することができるデ
ータ複製システム、データ複製装置、データ複製方法お
よび記録媒体を提供することをも目的とする。
【0010】さらに、本発明は、高品質でのデータの複
製を可能としながらも、著作権者が高品質でのデータの
複製を許可しない場合について、不正な高品質でのデー
タの複製を防止することのできるデータ複製システム、
データ複製装置、データ複製方法および記録媒体を提供
することをも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ複製シス
テムは、第1の記録媒体に記録されたデータを第2の記
録媒体に複製するデータ複製装置と、前記データの複製
に対して課金する課金装置とを備えたデータ複製システ
ムであって、前記第1の記録媒体には、第1の修正制御
情報が記録されており、前記第1の修正制御情報は、前
記データの複製を許可するか否かを示す複製許可フラグ
と、前記データの複製を許可するための条件として前記
データの品質の制御を必要とするか否かを示す品質制御
フラグと、前記データの複製を許可するための条件とし
て課金を必要とするか否かを示す課金制御フラグとを含
み、前記データ複製装置は、前記第1の記録媒体から前
記データと前記第1の修正制御情報とを読み出すデータ
読み出し部と、前記第1の修正制御情報または前記課金
装置から必要に応じて送信される第2の修正制御情報に
基づいて、前記データの修正を制御するデータ修正制御
部と、前記データ修正制御部の出力を前記第2の記録媒
体に書き込むデータ書き込み部とを含み、前記第2の修
正制御情報は、前記データの複製に対して課金が必要と
される場合に前記課金装置から前記データ複製装置に送
信される情報であり、前記第2の修正制御情報は、前記
データをどの品質レベルのデータに修正するかを示す品
質レベル情報と、前記品質レベルに対応する課金額を示
す課金額情報との組を少なくとも1つ含み、前記データ
修正制御部は、前記課金制御フラグに従って前記データ
の複製に対して課金が必要とされるか否かを決定し、前
記課金が必要とされる場合には、前記データ修正制御部
は、前記第2の修正制御情報を前記課金装置から受信
し、前記第2の修正制御情報に含まれる少なくとも1つ
の組のうちの1つをユーザが選択することを可能にし、
前記課金装置によって前記ユーザによって選択された組
の前記課金額情報に基づく課金がされたことを確認した
後に、前記ユーザによって選択された組の前記品質レベ
ル情報に基づいて前記データの修正を制御し、前記課金
が必要とされない場合には、前記データ修正制御部は、
前記課金装置によって課金がされたことを確認すること
なく、前記第1の修正制御情報に基づいて前記データの
修正を制御し、これにより、上記目的が達成される。前
記第1の修正制御情報は、暗号化されていてもよい。前
記第1の修正制御情報は、前記第1の記録媒体に記録さ
れた前記データの所定の周波数帯域に含まれていてもよ
い。前記データ修正制御部は、前記第1の修正制御情報
または前記第2の修正制御情報に応じた品質レベルを有
する修正データを出力してもよい。本発明のデータ複製
装置は、第1の記録媒体に記録されたデータを第2の記
録媒体に複製するデータ複製装置であって、前記第1の
記録媒体には、第1の修正制御情報が記録されており、
前記第1の修正制御情報は、前記データの複製を許可す
るか否かを示す複製許可フラグと、前記データの複製を
許可するための条件として前記データの品質の制御を必
要とするか否かを示す品質制御フラグと、前記データの
複製を許可するための条件として課金を必要とするか否
かを示す課金制御フラグとを含み、前記データ複製装置
は、前記第1の記録媒体から前記データと前記第1の修
正制御情報とを読み出すデータ読み出し部と、前記第1
の修正制御情報または前記データ複製装置の外部に設け
られた課金装置から必要に応じて送信される第2の修正
制御情報に基づいて、前記データの修正を制御するデー
タ修正制御部と、前記データ修正制御部の出力を前記第
2の記録媒体に書き込むデータ書き込み部とを備え、前
記第2の修正制御情報は、前記データの複製に対して課
金が必要とされる場合に前記課金装置から前記データ複
製装置に送信される情報であり、前記第2の修正制御情
報は、前記データをどの品質レベルのデータに修正する
かを示す品質レベル情報と、前記品質レベルに対応する
課金額を示す課金額情報との組を少なくとも1つ含み、
前記データ修正制御部は、前記課金制御フラグに従って
前記データの複製に対して課金が必要とされるか否かを
決定し、前記課金が必要とされる場合には、前記データ
修正制御部は、前記第2の修正制御情報を前記課金装置
から受信し、前記第2の修正制御情報に含まれる少なく
とも1つの組のうちの1つをユーザが選択することを可
能にし、前記課金装置によって前記ユーザによって選択
された組の前記課金額情報に基づく課金がされたことを
確認した後に、前記ユーザによって選択された組の前記
品質レベル情報に基づいて前記データの修正を制御し、
前記課金が必要とされない場合には、前記データ修正制
御部は、前記課金装置によって前記課金がされたことを
確認することなく、前記第1の修正制御情報に基づいて
前記データの修正を制御し、これにより、上記目的が達
成される。前記第1の修正制御情報は、暗号化されてい
てもよい。前記第1の修正制御情報は、前記第1の記録
媒体に記録された前記データの所定の周波数帯域に含ま
れていてもよい。前記データ修正制御部は、前記第1の
修正制御情報または前記第2の修正制御情報に応じた品
質レベルを有する修正データを出力してもよい。本発明
のデータ複製方法は、データ複製装置を用いて、第1の
記録媒体に記録されたデータを第2の記録媒体に複製す
るデータ複製方法であって、前記第1の記録媒体には、
第1の修正制御情報が記録されており、前記第1の修正
制御情報は、前記データの複製を許可するか否かを示す
複製許可フラグと、前記データの複製を許可するための
条件として前記データの品質の制御を必要とするか否か
を示す品質制御フラグと、前記データの複製を許可する
ための条件として課金を必要とするか否かを示す課金制
御フラグとを含み、前記データ複製方法は、(a)前記
第1の記録媒体から前記データと前記第1の修正制御情
報とを読み出すステップと、(b)前記第1の修正制御
情報または前記データ複製装置の外部に設けられた課金
装置から必要に応じて送信される第2の修正制御情報に
基づいて、前記データの修正を制御するステップと、
(c)前記データ修正制御部の出力を前記第2の記録媒
体に書き込むステップとを包含し、前記第2の修正制御
情報は、前記データの複製に対して課金が必要とされる
場合に前記課金装置から前記データ複製装置に送信され
る情報であり、前記第2の修正制御情報は、前記データ
をどの品質レベルのデータに修正するかを示す品質レベ
ル情報と、前記品質レベルに対応する課金額を示す課金
額情報との組を少なくとも1つ含み、前記ステップ
(b)は、(b−1)前記課金制御フラグに従って前記
データの複製に対して課金が必要とされるか否かを決定
するステップと、(b−2)前記課金が必要とされる場
合には、前記データ修正制御部は、前記第2の修正制御
情報を前記課金装置から受信し、前記第2の修正制御情
報に含まれる少なくとも1つの組のうちの1つをユーザ
が選択することを可能にし、前記課金装置によって前記
ユーザによって選択された組の前記課金額情報に基づく
課金がされたことを確認した後に、前記ユーザによって
選択された組の前記品質レベル情報に基づいて前記デー
タの修正を制御するステップと、(b−3)前記課金が
必要とされない場合には、前記課金がされたことを確認
することなく、前記第1の修正制御情報に基づいて前記
データの修正を制御するステップとを包含し、これによ
り、上記目的が達成される。本発明の記録媒体は、第1
の記録媒体に記録されたデータを第2の記録媒体に複製
するデータ複製処理をコンピュータに実行させるための
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、前記第1の記録媒体には、第1の修正制
御情報が記録されており、前記第1の修正制御情報は、
前記データの複製を許可するか否かを示す複製許可フラ
グと、前記データの複製を許可するための条件として前
記データの品質の制御を必要とするか否かを示す品質制
御フラグと、前記データの複製を許可するための条件と
して課金を必要とするか否かを示す課金制御フラグとを
含み、前記データ複製処理は、(a)前記第1の記録媒
体から前記データと前記第1の修正制御情報とを読み出
すステップと、(b)前記第1の修正制御情報または前
記コンピュータの外部に設けられた課金装置から必要に
応じて送信される第2の修正制御情報に基づいて、前記
データの修正を制御するステップと、(c)前記データ
修正制御部の出力を前記第2の記録媒体に書き込むステ
ップとを包含し、前記第2の修正制御情報は、前記デー
タの複製に対して課金が必要とされる場合に前記課金装
置から前記コンピュータに送信される情報であり、前記
第2の修正制御情報は、前記データをどの品質レベルの
データに修正するかを示す品質レベル情報と、前記品質
レベルに対応する課金額を示す課金額情報との組を少な
くとも1つ含み、前記ステップ(b)は、(b−1)前
記課金制御フラグに従って前記データの複製に対して課
金が必要とされるか否かを決定するステップと、(b−
2)前記課金が必要とされる場合には、前記データ修正
制御部は、前記第2の修正制御情報を前記課金装置から
受信し、前記第2の修正制御情報に含まれる少なくとも
1つの組のうちの1つをユーザが選択することを可能に
し、前記課金装置によって前記ユーザによって選択され
た組の前記課金額情報に基づく課金がされたことを確認
した後に、前記ユーザによって選択された組の前記品質
レベル情報に基づいて前記データの修正を制御するステ
ップと、(b−3)前記課金が必要とされない場合に
は、前記課金がされたことを確認することなく、前記第
1の修正制御情報に基づいて前記データの修正を制御す
るステップとを包含し、これにより、上記目的が達成さ
れる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0027】図1Aは、本発明の実施の形態のデータ複
製システム1の構成を示す。
【0028】データ複製システム1は、記録媒体80に
記録されたデータを記録媒体90に複製するデータ複製
装置100と、そのデータの複製に対して課金する課金
装置200とを含む。記録媒体80は、例えば、DVD
−ROMなどの読み出し専用記録媒体である。記録媒体
90は、例えば、DVD−RAMなどの読み書き可能媒
体である。
【0029】データ複製装置100は、記録媒体80に
記録されたデータを読み出すデータ読み出し部10と、
読み出されたデータの修正を制御するデータ修正制御部
20と、データ修正制御部20の出力を記録媒体90に
書き込むデータ書き込み部30とを含む。
【0030】データ複製装置100に含まれる各部の機
能は、ハードウェア(例えば、回路)によって実現され
てもよいし、ソフトウェア(例えば、プログラム)によ
って実現されてもよい。あるいは、それらの機能がハー
ドウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現され
てもよい。
【0031】ここで、本明細書において「データの修
正」とは、著作権保護を目的としてデータに施されるす
べての処理をいう。典型的には、「データの修正」は、
著作権保護を目的としてデータの品質を劣化(デグレー
ド)させることである。例えば、音楽データの音質を劣
化させることや、映像データの画質を劣化させることは
「データの修正」に含まれる。また、「データの修正を
制御する」とは、データをどのように修正するかという
制御に加えて、データを修正しないという制御も含むも
のとする。
【0032】以下の説明では、記録媒体80に記録され
たデータは音楽データであると仮定する。しかし、記録
媒体80に記録されるデータが音楽データに限定される
わけではない。本発明は、記録媒体80に記録された任
意のタイプのデータを複製する場合に適用可能である。
例えば、記録媒体80に記録されたデータは、映像デー
タであってもよい。
【0033】図1Aに示される例では、複製されるべき
データは、暗号化データ81として記録媒体80に記録
されている。記録媒体80には、暗号化データ81と、
復号鍵82と、修正制御情報83とが記録されている。
暗号化データ81は、第1の暗号化方式により暗号化さ
れている。復号鍵82は、第1の暗号化方式の復号鍵で
ある。暗号化データ81は、復号鍵82を用いて復号化
される。修正制御情報83は、複製されるべきデータの
修正を制御するための情報である。修正制御情報83の
詳細は、図3を参照して後述される。暗号化データ8
1、復号鍵82、修正制御情報83を記録媒体80に記
録するためのフォーマットとしては、任意のフォーマッ
トを使用することができる。
【0034】なお、修正制御情報83は、必ずしも、記
録媒体80に記録されている必要はない。修正制御情報
83をデータ複製装置100の外部からデータ修正制御
部20に入力するようにしてもよい。
【0035】図1Aに示される例では、データ複製装置
100によって複製されたデータは、暗号化データ91
として記録媒体90に書き込まれる。暗号化データ91
は、データ修正制御部20から出力されるデータを第2
の暗号化方式に従って暗号化することによって得られ
る。第2の暗号化方式は、記録媒体90に記録されたI
D情報92に基づいて決定される。第2の暗号化方式
は、第1の暗号化方式と同一であってもよいし、異なっ
ていてもよい。ID情報92は、記録媒体90を識別す
るために使用される記録媒体90に固有の情報である。
ID情報92は、記録媒体90の製造工程において記録
媒体90の所定の位置に記録される。暗号化データ9
1、ID情報92を記録媒体90に記録するためのフォ
ーマットとしては、任意のフォーマットを使用すること
ができる。
【0036】なお、記録媒体80に記録される複製され
るべきデータは、必ずしも、暗号化されている必要はな
い。例えば、復号鍵82を用いて暗号化されたデータ8
1を復号化することによって得られるデータと等価なデ
ータが記録媒体80に記録されていてもよい。この場合
には、記録媒体80から読み出されたデータを復号鍵8
2を用いて復号化する必要がない。従って、記録媒体8
0から読み出されたデータは、復号化されることなく、
データ修正制御部20に出力される。
【0037】また、記録媒体90に書き込まれるデータ
が、必ずしも、暗号化されている必要はない。データ修
正制御部20から出力されるデータを暗号化することな
く、記録媒体90に書き込むようにしてもよい。
【0038】図2は、記録媒体80のデータ構造の例を
示す。記録媒体80は、物理層、ファイル層などの層構
造を有している。
【0039】記録媒体80は、リードイン(Lead−
in)領域と、ボリューム領域と、リードアウト(Le
ad−out)領域とを含む。リードイン領域は、記録
媒体80の内周側に配置されている。リードアウト領域
は、記録媒体80の外周側に配置されている。図1Aに
示される復号鍵82は、例えば、リードイン領域に記録
され得る。
【0040】ボリューム領域は、ボリューム管理領域
と、ファイル領域とを含む。
【0041】ファイル領域には、マネージメントファイ
ルと、N個のオーディオタイトルファイル#1〜#Nと
が記録されている。ここで、Nは、例えば、1≦N≦9
9を満たす整数である。マネージメントファイルとは、
ユーザに表示するメニュー映像や目次情報を管理するフ
ァイルである。オーディオタイトルファイルとは、管理
情報と1以上の曲データとを含むファイルである。
【0042】図2に示されるように、オーディオタイト
ルファイル#1は、管理情報と、M個の曲データ#1〜
#Mとを含む。ここで、Mは、例えば、1≦M≦99を
満たす整数である。曲データ#1〜#Mのそれぞれが図
1Aに示される暗号化データ81に対応する。
【0043】管理情報は、修正制御情報83と、再生経
路情報と、曲データ#1〜#Mの属性情報とを含む。再
生経路情報は、曲データ#1〜#Mのアドレスを含む。
曲データ#1〜#Mの属性情報は、それぞれ、対応する
曲データのチャンネル数・量子化レート・サンプリング
レートなどを示す情報を含む。
【0044】図2に示される例では、修正制御情報83
は、管理情報に含まれている。しかし、修正制御情報8
3が記録媒体80において記録される位置はこれに限定
されない。修正制御情報83は、記録媒体80の任意の
位置に記録され得る。
【0045】図3は、修正制御情報83のデータ構造の
例を示す。なお、以下の説明では、修正制御情報83
は、オーディオタイトルファイル#1(図2)の管理情
報に含まれており、オーディオタイトルファイル#1に
はM個の曲データ#1〜#Mが含まれていると仮定す
る。
【0046】修正制御情報83は、ISRC(Inte
rnational Standard Record
ing Code)83aと、曲数83bと、曲データ
#1〜#Mにそれぞれ対応するフラグセット83cとを
含む。
【0047】ISRC83aは、音楽タイトル(オーデ
ィオタイトルファイル)を識別するためのID情報であ
り、全世界において唯一のユニークな値を有するように
設計されている。ISRC83aは、例えば、国コード
(2つのASCII文字)、オーナーコード(3つのA
SCII文字)、記録年(2桁の数字)、シリアル番号
(5桁の数字)により構成される24ビットのコードで
ある。
【0048】曲数83bは、オーディオタイトルファイ
ルに記録された曲データの数を示す。曲数83bは、例
えば、24ビットのデータである。図3に示される例で
は、曲数83bの値はMである。
【0049】フラグセット83cは、曲データ#1〜#
Mのそれぞれに対して定義されている。フラグセット8
3cは、曲データの複製を許可するか否かを示す複製許
可フラグ83c1と、曲データを修正することによって
得られる修正された曲データの品質を制御するための品
質制御フラグ83c2と、曲データの複製に対する課金
を制御するための課金制御フラグ83c3とを含む。
【0050】複製許可フラグ83c1、品質制御フラグ
83c2および課金制御フラグ83c 3のそれぞれは、1
ビットのデータである。
【0051】複製許可フラグ83c1の値「0」は、い
かなる条件下でも曲データを複製することを許可しない
ことを示し、複製許可フラグ83c1の値「1」は、特
定の条件下で曲データを複製することを許可することを
示す。その特定の条件が、品質制御フラグ83c2の値
および課金制御フラグ83c3の値によって定義され
る。
【0052】品質制御フラグ83c2の値「0」は、曲
データの品質を劣化させることを条件にその曲データを
複製することを許可することを示し、品質制御フラグ8
3c 2の値「1」は、曲データの品質を劣化させること
なくその曲データを複製することを許可することを示
す。
【0053】課金制御フラグ83c3の値「0」は、曲
データの複製に対して課金することなく(すなわち、無
料で)その曲データを複製することを許可することを示
し、課金制御フラグ83c3の値「1」は、曲データの
複製に対して課金することを条件にその曲データを複製
することを許可することを示す。
【0054】表1は、複製許可フラグ83c1の値、品
質制御フラグ83c2の値および課金制御フラグ83c3
の値の組み合わせと、曲データの複製を許可する条件と
の対応関係を示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1のケース1では、複製許可フラグ83
1の値が「0」である。従って、品質制御フラグ83
2の値および課金制御フラグ83c3の値によらず、曲
データを複製することは許可されない。
【0057】表1のケース2では、曲データの品質を劣
化させることを条件として、無料でその曲データを複製
することが許可される。
【0058】表1のケース3では、曲データの品質を劣
化させることおよび曲データの複製に課金することを条
件として、その曲データを複製することが許可される。
【0059】表1のケース4では、曲データの品質を劣
化させることなく無料でその曲データを複製することが
許可される。
【0060】表1のケース5では、曲データの複製に課
金することを条件として、曲データの品質を劣化させる
ことなくその曲データを複製することが許可される。
【0061】このように、複製許可フラグ83c1
値、品質制御フラグ83c2の値および課金制御フラグ
83c3の値を組み合わせることにより、曲データの複
製許可条件のバリエーションを実現することができる。
【0062】データ修正制御部20(図1A)は、課金
制御フラグ83c3に従って曲データの複製に対して課
金が必要とされるか否かを決定する。課金が必要とされ
る場合には、データ修正制御部20は、課金装置200
(図1A)によって課金がされたことを確認した後に、
複製許可フラグ83c1および品質制御フラグ83c2
従って曲データの修正(すなわち、曲データの品質を劣
化させるか否か、曲データの品質を劣化させるとすれば
どの程度劣化させるか)を制御する。課金が必要とされ
ない場合には、データ修正制御部20は、課金装置20
0によって課金がされたことを確認することなく、複製
許可フラグ83c1および品質制御フラグ83c2に従っ
て曲データの修正(すなわち、曲データの品質を劣化さ
せるか否か、曲データの品質を劣化させるとすればどの
程度劣化させるか)を制御する。
【0063】以下、図1Aを再び参照して、データ複製
装置100に含まれる各部の詳細構成を説明する。
【0064】データ読み出し部10は、データ読み出し
回路11と、復号鍵検出回路12と、修正制御情報検出
回路13と、復号化回路14とを含む。
【0065】データ読み出し回路11は、記録媒体80
から暗号化データ81を読み出し、読み出された暗号化
データ81を復号化回路14に出力する。復号鍵検出回
路12は、記録媒体80から復号鍵82を検出し、検出
された復号鍵82を復号化回路14に出力する。修正制
御情報検出回路13は、記録媒体80から修正制御情報
83を検出し、検出された修正制御情報83をデータ修
正制御部20に出力する。
【0066】復号化回路14は、復号鍵検出回路12に
よって検出された復号鍵82に基づいて、データ読み出
し回路11によって読み出された暗号化データ81を復
号化する。復号化回路14は、暗号化データ81を復号
化することによって得られたデータ(以下、「復号化デ
ータ」という)をデータ修正制御部20に出力する。復
号化データは、暗号化されていない曲データに相当す
る。
【0067】データ修正制御部20は、修正制御回路2
1と、データ修正回路22とを含む。
【0068】修正制御回路21には、修正制御情報検出
回路13によって検出された修正制御情報83が入力さ
れる。
【0069】修正制御回路21は、修正制御情報83に
含まれる課金制御フラグ83c3に従って復号化データ
(例えば、曲データ)の複製に対して課金が必要とされ
るか否かを決定する。
【0070】課金が必要とされる場合には、修正制御回
路21は、所定のプロトコルに従って課金装置200と
通信を行い、課金装置200によって課金がされたこと
を確認した後に、複製許可フラグ83c1および品質制
御フラグ83c2に従って制御信号23を生成する。課
金装置200によって課金がされたことの確認は、例え
ば、修正制御回路21が課金装置200から課金完了を
示す情報を受信することによってなされる。このような
情報は、例えば、インターネット経由で受信され得る。
【0071】例えば、データ複製装置100のユーザが
記録媒体80の著作権者に記録媒体80に記録されたデ
ータを複製するための料金を支払った場合には、課金装
置200から修正制御回路21に課金完了を示す情報が
送信される。
【0072】課金が必要とされない場合には、修正制御
回路21は、課金装置200と通信を行うことなく、複
製許可フラグ83c1および品質制御フラグ83c2に従
って制御信号23を生成する。
【0073】データ修正回路22は、制御信号23に応
じて、復号化データ(例えば、曲データ)の修正(すな
わち、復号化データの品質を劣化させるか否か、復号化
データの品質を劣化させるとすればどの程度劣化させる
か)を制御する。
【0074】データ修正回路22の出力は、データ書き
込み部30に出力される。
【0075】データ書き込み部30は、暗号化回路31
と、データ書き込み回路32と、ID検出回路33とを
含む。
【0076】暗号化回路31は、データ修正回路22の
出力を第2の暗号化方式に従って暗号化する。ID検出
回路33は、記録媒体90に記録されているID情報9
2を検出する。第2の暗号化方式は、ID検出回路33
によって検出されたID情報92に基づいて決定され
る。
【0077】データ書き込み回路32は、暗号化回路3
1の出力を暗号化データ91として記録媒体90に書き
込む。
【0078】このようにして、記録媒体80に記録され
た暗号化データ81が記録媒体90に複製される。
【0079】図1Bは、修正制御回路21の構成例を示
す。修正制御回路21は、複数のデータのうち複製され
るべきデータを選択するためのデータ選択回路21a
と、複製先のデータの品質レベルを選択するための品質
レベル選択回路21bと、データを複製するために必要
な料金を計算する料金計算回路21cと、データ選択回
路21a、品質レベル選択回路21bおよび料金計算回
路21cを制御する制御回路21dとを含む。
【0080】制御回路21dは、修正制御情報83を受
け取り、修正制御情報83に基づいてデータ選択画面を
作成するようにデータ選択回路21aを制御する。
【0081】データ選択回路21aは、データ選択画面
を作成し、そのデータ選択画面を入出力装置300に表
示する。
【0082】図4Aは、データ選択画面の例を示す。図
4Aに示される例では、複製されるべき曲を選択するこ
とをユーザに促すメッセージに加えて、「曲番号」、
「曲名」、「複製の許否」、「高品質複製の許否」、
「複製に対する課金の必要性の有無」が表示されてい
る。図4Aに示される例では、曲データ#1〜#4が記
録媒体80に記録されていると仮定している。
【0083】データ選択画面における「曲番号」は、曲
データ#1〜#4のインデックス番号を示す。データ選
択画面における「曲名」は、曲データ#1〜#4の曲名
を示す。
【0084】データ選択画面における「複製の許否」
は、修正制御情報83に含まれる複製許可フラグ83c
1に対応する。すなわち、複製許可フラグ83c1の値が
「0」の場合に「複製の許否」は「No」と表示され、
複製許可フラグ83c1の値が「1」の場合に「複製の
許否」は「Yes」と表示される。
【0085】データ選択画面における「高品質複製の許
否」は、修正制御情報83に含まれる品質制御フラグ8
3c2に対応する。すなわち、品質制御フラグ83c2
値が「0」の場合に「高品質複製の許否」は「No」と
表示され、品質制御フラグ83c2の値が「1」の場合
に「高品質複製の許否」は「Yes」と表示される。
【0086】データ選択画面における「複製に対する課
金の必要性の有無」は、修正制御情報83に含まれる課
金制御フラグ83c3に対応する。すなわち、課金制御
フラグ83c3の値が「0」の場合に「複製に対する課
金の必要性の有無」は「No」と表示され、課金制御フ
ラグ83c3の値が「1」の場合に「複製に対する課金
の必要性の有無」は「Yes」と表示される。
【0087】以下の説明では、ユーザが「song0
1」と「song02」とを複製されるべき曲として選
択したと仮定する。このような選択は、例えば、ユーザ
が入出力装置300(例えば、キーボードやマウス)を
操作することによってなされる。
【0088】ユーザによって選択された「song0
1」と「song02」とは、いずれも「複製に対する
課金の必要性の有無」が「Yes」である。従って、こ
れらのデータを複製する前に、課金装置200によって
複製に対する課金がされたことが確認されなければなら
ない。
【0089】データ選択回路21aは、ユーザによって
選択された「song01」に関するデータと「son
g02」に関するデータとを課金装置200に送信す
る。課金装置200は、それらのデータに応答して、
「song01」の異なる品質レベルの料金に関するデ
ータと「song02」の異なる品質レベルの料金に関
するデータとを品質レベル選択回路21bに返信する。
【0090】品質レベル選択回路21bは、課金装置2
00から返信されたデータに基づいて品質レベル選択画
面を作成し、その品質レベル選択画面を入出力装置30
0に表示する。
【0091】図4Bは、品質レベル選択画面の例を示
す。図4Bに示される例では、複製されるべき曲ごとに
品質レベルを選択することをユーザに促すメッセージに
加えて、「曲番号」、「曲名」、「品質レベル1(2c
h、20bit、48kHz)の料金」、「品質レベル
2(6ch、20bit、48kHz)の料金」、「品
質レベル3(6ch、24bit、192kHz)の料
金」が表示されている。図4Bに示される例では、記録
媒体80に記録されている「song01」、「son
g02」の品質レベルは、品質レベル3(6ch、24
bit、192kHz)であると仮定している。
【0092】品質レベル選択画面における「品質レベル
1(2ch、20bit、48kHz)の料金」は、記
録媒体80に記録されている曲データを品質レベル1の
曲データに複製する場合にユーザが支払うべき料金を示
す。
【0093】品質レベル選択画面における「品質レベル
2(6ch、20bit、48kHz)の料金」は、記
録媒体80に記録されている曲データを品質レベル2の
曲データに複製する場合にユーザが支払うべき料金を示
す。
【0094】品質レベル選択画面における「品質レベル
3(6ch、24bit、192kHz)の料金」は、
記録媒体80に記録されている曲データを品質レベル3
の曲データに複製する場合にユーザが支払うべき料金を
示す。
【0095】従って、ユーザが品質レベル3を選択した
場合には、記録媒体80に記録されている曲データの品
質を劣化させることなくその曲データを複製することに
なる。ユーザが品質レベル1または品質レベル2を選択
した場合には、記録媒体80に記録されている曲データ
の品質を劣化させてその曲データを複製することにな
る。
【0096】以下の説明では、ユーザが「song0
1」に対して品質レベル3を選択し、「song02」
に対して品質レベル2を選択したと仮定する。このよう
な選択は、例えば、ユーザが入出力装置300(例え
ば、キーボードやマウス)を操作することによってなさ
れる。
【0097】品質レベル選択回路21bは、「song
01」の品質レベル3に関するデータと「song0
2」に品質レベル2に関するデータとを課金装置200
に送信する。課金装置200は、それらのデータに応答
して、「song01」の品質レベル3の料金に関する
データと「song02」の品質レベル2の料金に関す
るデータとを料金計算回路21cに返信する。
【0098】料金計算回路21cは、課金装置200か
ら返信されたデータに基づいて料金確認画面を作成し、
その料金確認画面を入出力装置300に表示する。
【0099】図4Cは、料金確認画面の例を示す。図4
Cに示される例では、選択された「song01」、
「song02」の曲データを選択された品質レベルの
曲データに複製するための料金の合計(135円)と、
この料金を承認するか否かを示すべく「Yes」または
「No」を入力することをユーザに促すメッセージが表
示されている。
【0100】ユーザが料金を承認する旨を示すべく「Y
es」を入力すると(すなわち、ユーザがデータの複製
に対して課金することを承認すると)、課金装置200
は、課金処理を実行する。例えば、課金装置200は、
ユーザの銀行等の口座から課金を引き落とす。課金装置
200は、例えば、インターネットや電話回線を経由し
てデータ複製装置100に接続可能な、遠隔地にあるサ
ーバである。
【0101】課金装置200は、ユーザ登録時にユーザ
が登録したパスワードにより、課金を承認した者が登録
されたユーザであるか否かを識別する。なお、課金装置
200は、プリペイドカードやICカードが差し込まれ
るカードスロットであってもよい。
【0102】課金装置200による課金が完了すると、
課金装置200は、課金が完了した旨を通知する信号を
料金計算回路21cに送信する。制御回路21dは、料
金計算回路21cが課金が完了した旨を通知する信号を
受信したことに応答して、制御信号23を出力する。
【0103】図1Cは、データ修正回路22の構成例を
示す。データ修正回路22は、品質レベル3のデータを
品質レベル1のデータに劣化させる回路22aと、品質
レベル3のデータを品質レベル2のデータに劣化される
回路22bと、品質レベル3のデータを劣化させること
なく通過させる回路22cと、制御信号23に応じて復
号化回路14の出力を回路22a〜22cのうちの1つ
に選択的に入力するスイッチ22dとを含む。
【0104】回路22aは、ミックスダウン回路22a
1と、ダウンサンプリング回路22a2とを含む。
【0105】ミックスダウン回路22a1は、6チャン
ネルの音声を2チャンネルに減らすミックスダウン処理
を実行する。ミックスダウン処理は、単に残りの4チャ
ンネルの音声を切り捨てるのではなく、ある種の固定パ
ラメータに従ってチャンネルの合成を行う。
【0106】ダウンサンプリング回路22a2は、サン
プリングビット数を24ビットから20ビットに減ら
し、サンプリング周波数を192kHzから48kHz
に減らすダウンサンプリング処理を実行する。ダウンサ
ンプリング処理は、通常の音響理論に基づいて行われ
る。
【0107】回路22bは、ダウンサンプリング回路2
2b1を含む。ダウンサンプリング回路22b1によって
実行されるダウンサンプリング処理は、ダウンサンプリ
ング回路22a2によって実行されるダウンサンプリン
グ処理と同一である。
【0108】スイッチ22dは、制御信号23に基づい
て制御される。
【0109】ユーザによって「品質レベル1」が選択さ
れた場合には、復号化回路14の出力が回路22aに入
力されるようにスイッチ22dが制御される。この場
合、回路22aによってデータの品質が品質レベル3か
ら品質レベル1に劣化される。
【0110】ユーザによって「品質レベル2」が選択さ
れた場合には、復号化回路14の出力が回路22bに入
力されるようにスイッチ22dが制御される。この場
合、回路22bによってデータの品質が品質レベル3か
ら品質レベル2に劣化される。
【0111】ユーザによって「品質レベル3」が選択さ
れた場合には、復号化回路14の出力が回路22cに入
力されるようにスイッチ22dが制御される。この場
合、データは回路22cを通過する。その結果、データ
の品質は劣化されることなく品質レベル3に維持され
る。
【0112】なお、図1A〜図1Cに示される例では、
データ複製装置100に含まれる各部が、ハードウェア
(回路)によって実現されている。しかし、データ複製
装置100に含まれる各部の機能をソフトウェアによっ
て実現することも可能である。
【0113】図5Aは、データ複製処理の流れを示すフ
ローチャートである。図5Aに示されるデータ複製処理
をコンピュータに実行させることによって、図1Aに示
されるデータ複製装置100の各部の機能と等価な機能
を実現することができる。
【0114】図5Bは、図5Aに示されるデータ複製処
理を実行するコンピュータ500の構成を示す。
【0115】コンピュータ500は、CPU501と、
メモリ502と、通信インタフェース503と、入出力
インタフェース504と、バス505とを含む。CPU
501とメモリ502と通信インタフェース503と入
出力インタフェース504とは、バス505によって相
互に接続されている。通信インタフェース503は、イ
ンターネットなどのネットワークを介して課金装置20
0(図1A)に接続可能なように構成されている。入出
力インタフェース504は、入出力装置300(図1
A)に接続可能なように構成されている。
【0116】図5Aに示されるデータ複製処理を表現す
るプログラム(以下、データ複製処理プログラムとい
う)は、例えば、メモリ502に格納されている。ある
いは、データ複製処理プログラムは、フロッピーディス
ク、CD−ROM、DVD−ROMなどの任意のタイプ
の記録媒体に記録され得る。そのような記録媒体に記録
されたデータ複製処理プログラムは、入出力装置300
(例えば、ディスクドライブ)を介してコンピュータ5
00のメモリ502にロードされる。CPU501がデ
ータ複製処理プログラムを実行することによって、コン
ピュータ500はデータ複製装置100(図1A)とし
て機能する。
【0117】以下、図5Aを参照して、データ複製処理
の各ステップを詳細に説明する。各ステップは、CPU
501(図5B)によって実行される。
【0118】ステップS101:CPU501は、記録
媒体80から暗号化データ81を読み出す。
【0119】ステップS102:CPU501は、記録
媒体80から復号鍵82を検出する。
【0120】ステップS103:CPU501は、復号
鍵82を用いて暗号化データ81を復号化することによ
り、復号化データを生成する。
【0121】ステップS104:CPU501は、記録
媒体80から修正制御情報83を検出する。
【0122】ステップS105:CPU501は、修正
制御情報83に含まれる課金制御フラグ83c3に応じ
て、復号化データの複製に対して課金が必要とされるか
否かを決定する。課金が必要とされる場合には処理はス
テップS106に進み、課金が必要とされない場合には
処理はステップS107に進む。
【0123】ステップS106:CPU501は、課金
装置200による課金が完了したことを確認する。
【0124】ステップS107:CPU501は、修正
制御情報83に含まれる複製許可フラグ83c1および
品質制御フラグ83c2に応じて、復号化データの修正
(すなわち、復号化データの品質を劣化させるか否か、
復号化データの品質を劣化させるとすればどの程度劣化
させるか)を制御する。
【0125】ステップS108:CPU501は、記録
媒体90からID情報92を検出する。
【0126】ステップS109:CPU501は、ID
情報92に基づいて決定される暗号鍵を用いて復号化デ
ータを暗号化する。
【0127】ステップS110:CPU501は、記録
媒体90に暗号化データ91を記録する。
【0128】図6は、データ複製装置100と課金装置
200との間の通信処理の手順を示す。
【0129】図6の第2欄において、記号の黒丸は、デ
ータ複製装置100および課金装置200うち処理を実
行する主体を示す。また、矢印は、データ複製装置10
0および課金装置200の間でデータが送信される向き
を示す。
【0130】図6の第3欄は、データ複製装置100お
よび課金装置200の間の通信処理を実行する関数の名
前を示す。
【0131】ステップS601:ユーザは、図4Aに示
されるデータ選択画面を用いて、記録媒体80に記録さ
れている曲の中から、記録媒体90に複製されるべき1
以上の曲を選択する。
【0132】ステップS602:ユーザによって選択さ
れた曲の中に、複製許可フラグ83c1の値が「1」か
つ課金制御フラグ83c3の値が「1」の曲がある場合
には、データ複製装置100は、課金装置200の接続
を確認する接続確認信号を課金装置200に送信する
(Search_Server())。
【0133】ステップS603:課金装置200は、接
続確認信号を受信すると、課金装置200がアクティブ
であることを示すため、課金装置200のIDをデータ
複製装置100に送信する(Reply_Server
())。課金装置200のIDとは、課金装置200に
固有の識別情報である。
【0134】ステップS604:データ複製装置100
は、受信したIDが課金装置200のIDあるであるか
否かを確認する。受信したIDが課金装置200のID
である場合には、データ複製装置100は課金処理を開
始する。
【0135】ステップS605:データ複製装置100
は、データAを課金装置200に送信する(Send
(Data_A))。
【0136】図7Aは、データAのフォーマットの例を
示す。
【0137】データAは、ユーザによって選択された曲
のうち、課金することを条件として複製が許可されてい
る曲(曲番号#1〜#L)のリストを示す。ここで、L
は、1≦L≦Mを満たす整数である。データAに含まれ
る「ユーザID」は、ユーザ固有の利用者番号である。
データAに含まれる「ISRC」は、記録媒体80から
検出された修正制御情報83に含まれるISRC83a
と同一の内容を有している。データAには「ISRC」
が1つしか含まれていない。図7Aに示される例は、オ
ーディオタイトルファイル単位にしかデータを複製する
ことができない場合の例だからである。データAに含ま
れる「曲数」は、ユーザによって選択された曲のうち、
課金することを条件として複製が許可されている曲の数
Lを示す。
【0138】図8Aは、データAの具体例を示す。図8
Aに示される例は、課金することを条件として複製が許
可されている曲として曲番号#1の曲と曲番号#2の曲
とが選択されていることを示す。ユーザIDは「HQC
001」であり、ISRCは「JPABC981234
5」であり、曲数は2である。
【0139】ステップS606:課金装置200は、受
信したデータAに含まれるユーザIDを検証する。
【0140】ステップS607:課金装置200は、ユ
ーザIDが有効であることを確認した場合には、データ
Bをデータ複製装置100に送信する(Send(Da
ta_B))。
【0141】図7Bは、データBのフォーマットの例を
示す。
【0142】データBは、データAによって指定された
曲番号#1〜#Lのそれぞれについて、品質レベル1か
ら品質レベル3の複製料金を示したリストである。
【0143】図8Bは、データBの具体例を示す。図8
Bに示される例では、曲番号#1の品質レベル1の複製
料金は20円、曲番号#1の品質レベル2の複製料金は
50円、曲番号#1の品質レベル3の複製料金は100
円となっている。また、曲番号#2の品質レベル1の複
製料金は15円、曲番号#2の品質レベル2の複製料金
は35円、曲番号#3の品質レベル3の複製料金は70
円となっている。
【0144】ステップS608:ユーザは、図4Bに示
される品質レベル選択画面を用いて、データAによって
指定された曲番号#1〜#Lのそれぞれについて、品質
レベルを選択する。品質レベルは、例えば、チャンネル
数、量子化レート、サンプリングレートによって表現さ
れる。
【0145】ステップS609:データ複製装置100
は、ユーザによって選択された品質レベルを示すデータ
Cを課金装置200に送信する(Send(Data_
C))。
【0146】図7Cは、データCのフォーマットの例を
示す。
【0147】データCは、データAによって指定された
曲番号#1〜#Lのそれぞれについて、ユーザによって
選択された品質レベルを示したリストである。データC
において、品質レベルの値「1」は与えられたデータを
品質レベル1のデータに複製することを示し、品質レベ
ルの値「2」は与えられたデータを品質レベル2のデー
タに複製することを示し、品質レベルの値「3」は与え
られたデータを品質レベル3のデータに複製することを
示す。
【0148】図8Cは、データCの具体例を示す。図8
Cに示される例では、曲番号#1に対して品質レベル3
が選択されており、曲番号#2に対して品質レベル2が
選択されている。
【0149】ステップS610:課金装置200は、デ
ータCを受信し、データCに基づいてデータDを作成す
る。
【0150】ステップS611:課金装置200は、デ
ータDをデータ複製装置100に送信する(Send
(Data_D))。
【0151】図7Dは、データDのフォーマットの例を
示す。
【0152】データDは、データAによって指定された
曲番号#1〜#Lのそれぞれについて、最終的な複製料
金を示したリストである。データDに含まれる「申し込
みID」とは、データの複製に際して課金装置200に
よって割り当てられるIDである。
【0153】図8Dは、データDの具体例を示す。図8
Dに示される例では、申し込みIDは「A001」であ
る。曲番号#1の品質レベル3の複製料金が100円で
あり、曲番号#2の品質レベル2の複製料金が35円で
ある。
【0154】ステップS612:ユーザは、図4Cに示
される料金確認画面を用いて、選択された曲データを選
択された品質レベルの曲データに複製するための料金の
合計を確認する。ユーザは、その料金の合計(例えば、
図4Cに示される例では、135円)を承認する場合に
はユーザ登録時にサーバに登録したパスワードをデータ
複製装置100に入力する。
【0155】ステップS613:データ複製装置100
は、ユーザによって入力されたパスワードに基づいてデ
ータEを作成し、データEを課金装置200に送信する
(Send(Data_E))。
【0156】図7Eは、データEのフォーマットの例を
示す。
【0157】データEは、正しいユーザが課金を最終的
に承認したか否かを示すデータである。データEに含ま
れる「パスワード」は、ユーザが課金をキャンセルした
場合には「0」となり、ユーザが課金を承認した場合に
はユーザのパスワードとなる。
【0158】図8Eは、データEの具体例を示す。図8
Eに示される例は、ユーザが課金を承認した場合の例で
ある。データEは、ユーザのパスワード「2611」を
含んでいる。
【0159】ステップS614:課金装置200は、デ
ータEを受信し、受信したデータEに含まれるパスワー
ドを検証する。
【0160】ステップS615:課金装置200は、パ
スワードが正しい場合には、データFをデータ複製装置
100に送信し(Send(Data_F))、ユーザ
の口座から課金の引き落としを行う。
【0161】図7Fは、データFのフォーマットの例を
示す。
【0162】データFに含まれる「課金完了フラグ」
は、課金装置200による課金が完了したか否かを示
す。「課金完了フラグ」の値「0」は課金装置200に
よる課金がまだ完了していないことを示し、「課金完了
フラグ」の値「1」は課金装置200による課金が完了
したことを示す。
【0163】図8Fは、データFの具体例を示す。図8
Fに示される例は、ユーザID「HQC001」、申し
込みID「A001」に対応する課金が完了したことを
示す。
【0164】ステップS616:データ複製装置100
は、選択された曲を選択された品質レベルで複製する。
【0165】なお、上述した実施形態において、記録媒
体80、記録媒体90上のデータは暗号化されているも
のとしたが、本発明の原理は、記録媒体80、記録媒体
90上のデータが暗号化されていない場合にも適用する
ことができる。
【0166】また、復号鍵82は、暗号化データ81と
は別の暗号化方式で暗号化されていてもよい。この場合
には、データ複製装置100は、復号鍵82を復号化す
る回路(またはステップ)と、復号鍵82を復号化する
ための復号鍵とを有していればよい。復号鍵82を復号
化するための復号鍵は、暗号化データ81を復号化する
ための復号鍵82とは異なる。
【0167】また、上述した実施形態において、複製許
可フラグ83c1、品質制御フラグ83c2および課金制
御フラグ83c2のうちの少なくとも1つが、暗号化デ
ータ81に含まれていてもよい。
【0168】また、修正制御情報83が不正に複製され
ることを防止するために、修正制御情報83が暗号化さ
れていてもよい。
【0169】さらに、修正制御情報83は、暗号化デー
タ81の中にウォーターマーク(電子透かし)として含
まれていてもよい。
【0170】ウォーターマークとは、元のデータに特定
のデータを埋め込む技術である。ウォーターマークは、
以下の(1)および(2)の特徴を有している。
【0171】(1)元のデータに特定のデータを埋め込
むことにより、元のデータの品質はほとんど劣化しな
い。
【0172】(2)元のデータを少々加工しても元のデ
ータに埋め込まれた特定のデータを検出することができ
る。
【0173】例えば、ウォーターマークの技術を用い
て、オーディオデータの周波数fに対応する位置に値”
0”または値”1”を有する情報を埋め込むことができ
る。例えば、周波数f(Hz)におけるオーディオデー
タのゲインが所定のしきい値T H(dB)を越えている
場合には値”1”を有する情報がそのオーディオデータ
に埋め込まれており、周波数f(Hz)におけるオーデ
ィオデータのゲインが所定のしきい値TH(dB)を越
えていない場合には値”0”を有する情報がそのオーデ
ィオデータに埋め込まれている。
【0174】なお、周波数f、所定のしきい値THは秘
密にされる。これにより、オーディオデータに埋め込ま
れた情報を第三者が不正に取得することは極めて困難と
なる。さらに、ウォーターマークはオーディオデータの
波形自体に埋め込まれるため、オーディオデータの品質
を非常に劣化させない限り、オーディオデータをどのよ
うに加工してもウォーターマークを消去することするこ
とは困難である。
【0175】オーディオデータに埋め込めれたウォータ
ーマークを検出するために、例えば、信号の低周波数成
分をカットするハイパスフィルタと、信号の高周波数成
分をカットするローパスフィルタとが用いられる。すな
わち、ハイパスフィルタを用いてオーディオデータの周
波数f未満の成分がカットされ、ローパスフィルタを用
いてオーディオデータの周波数fを超える成分がカット
される。その結果、オーディオデータの周波数fの成分
が取り出される。この成分のゲインを所定のしきい値T
Hと比較することにより、オーディオデータに埋め込ま
れた情報が検出される。
【0176】上述したウォーターマークの技術を用い
て、曲データ#iの周波数fi1に対応する位置に曲デー
タ#iのための複製許可フラグ83c1を埋め込むこと
ができ、曲データ#iの周波数fi2に対応する位置に曲
データ#iのための品質制御フラグ83c2を埋め込む
ことができ、曲データ#iの周波数fi3に対応する位置
に曲データ#iのための課金制御フラグ83c3を埋め
込むことができる。ここで、iは1≦i≦Mを満たす任
意の整数である。周波数fi1、fi2、fi3は、曲データ
iの再生に実質的に影響を与えない周波数帯域(例え
ば、人間の可聴音域以外の周波数帯域)に含まれている
ことが好ましい。また、誤検出を避けるために、周波数
i1、fi2、fi3は互いに離れていることが好ましい。
なお、周波数fi1、fi2、fi3のそれぞれに対応するし
きい値は、同一であってもよいし、異なっていてもよ
い。
【0177】また、上述した実施形態において、課金装
置200による課金がされたことを示す課金情報は、デ
ータ複製装置100の外部から入力されるものとした
が、このような課金情報が記録媒体80に記録されてい
てもよい。さらに、このような課金情報が修正制御情報
83と同様に暗号化されていてもよい。
【0178】
【発明の効果】上述のように、本発明のデータ複製シス
テムによれば、修正制御情報に応じて記録媒体から読み
出されたデータの修正が制御される。修正制御情報は、
複製許可フラグと品質制御フラグと課金制御フラグを含
む。これらのフラグを組み合わせることにより、データ
の複製を許可する条件のバリエーションを実現すること
ができる。例えば、著作権者が許可する場合には、デー
タの品質を劣化させることなく無料または課金を条件と
してデータの複製をすることが可能になる。
【0179】また、修正制御情報に応じてデータの修正
を制御することにより、複製先のデータとして異なる品
質レベルのデータを提供することができる。これによ
り、ユーザの嗜好に合わせて複製先のデータの品質レベ
ルを選択することが可能になる。
【0180】また、修正制御情報を暗号化することによ
り、または、修正制御情報を記録媒体に記録されたデー
タの所定の周波数帯域に埋め込むことにより、著作権者
の意図に反した不正な複製を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の実施の形態のデータ複製システム1
の構成を示すブロック図である。
【図1B】図1Aに示される修正制御回路21の構成を
示すブロック図である。
【図1C】図1Aに示されるデータ修正回路22の構成
を示すブロック図である。
【図2】記録媒体80のデータ構造の例を示す図であ
る。
【図3】修正制御情報83のデータ構造の例を示す図で
ある。
【図4A】データ選択画面の例を示す図である。
【図4B】品質レベル選択画面の例を示す図である。
【図4C】料金確認画面の例を示す図である。
【図5A】データ複製処理の流れを示すフローチャート
である。
【図5B】図5Aに示されるデータ複製処理を実行する
コンピュータ500の構成を示すブロック図である。
【図6】データ複製装置100と課金装置200との間
の通信処理の手順を示すプロトコルチャートである。
【図7A】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータAのフォーマットの例を示す図で
ある。
【図7B】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータBのフォーマットの例を示す図で
ある。
【図7C】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータCのフォーマットの例を示す図で
ある。
【図7D】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータDのフォーマットの例を示す図で
ある。
【図7E】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータEのフォーマットの例を示す図で
ある。
【図7F】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータFのフォーマットの例を示す図で
ある。
【図8A】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータAの具体例を示す図である。
【図8B】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータBの具体例を示す図である。
【図8C】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータCの具体例を示す図である。
【図8D】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータDの具体例を示す図である。
【図8E】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータEの具体例を示す図である。
【図8F】データ複製装置100と課金装置200との
間で通信されるデータFの具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ複製システム 10 データ読み出し部 11 データ読み出し回路 12 復号鍵検出回路 13 修正制御情報検出回路 14 復号化回路 20 データ修正制御部 21 修正制御回路 22 データ修正回路 30 データ書き込み部 31 暗号化回路 32 データ書き込み回路 33 ID検出回路 80 記録媒体 81、91 暗号化データ 82 復号鍵 83 修正制御情報 90 記録媒体 92 ID情報 100 データ複製装置 200 課金装置 300 入出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−249262(JP,A) 特開 平5−258463(JP,A) 特開 平9−171658(JP,A) 特開 平9−181910(JP,A) 特開 平9−330561(JP,A) 特開 平9−163306(JP,A) 特開 平10−3745(JP,A) 特表 平7−505984(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 19/04 H04N 5/91 G06F 3/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の記録媒体に記録されたデータを第
    2の記録媒体に複製するデータ複製装置と、前記データ
    の複製に対して課金する課金装置とを備えたデータ複製
    システムであって、 前記第1の記録媒体には、第1の修正制御情報が記録さ
    れており、前記第1の修正制御情報は、前記データの複
    製を許可するか否かを示す複製許可フラグと、前記デー
    タの複製を許可するための条件として前記データの品質
    の制御を必要とするか否かを示す品質制御フラグと、前
    記データの複製を許可するための条件として課金を必要
    とするか否かを示す課金制御フラグとを含み、 前記データ複製装置は、 前記第1の記録媒体から前記データと前記第1の修正制
    御情報とを読み出すデータ読み出し部と、 前記第1の修正制御情報または前記課金装置から必要に
    応じて送信される第2の修正制御情報に基づいて、前記
    データの修正を制御するデータ修正制御部と、 前記データ修正制御部の出力を前記第2の記録媒体に書
    き込むデータ書き込み部とを含み、 前記第2の修正制御情報は、前記データの複製に対して
    課金が必要とされる場合に前記課金装置から前記データ
    複製装置に送信される情報であり、前記第2の修正制御
    情報は、前記データをどの品質レベルのデータに修正す
    るかを示す品質レベル情報と、前記品質レベルに対応す
    る課金額を示す課金額情報との組を少なくとも1つ含
    み、 前記データ修正制御部は、前記課金制御フラグに従って
    前記データの複製に対して課金が必要とされるか否かを
    決定し、 前記課金が必要とされる場合には、前記データ修正制御
    部は、前記第2の修正制御情報を前記課金装置から受信
    し、前記第2の修正制御情報に含まれる少なくとも1つ
    の組のうちの1つをユーザが選択することを可能にし、
    前記課金装置によって前記ユーザによって選択された組
    の前記課金額情報に基づく課金がされたことを確認した
    後に、前記ユーザによって選択された組の前記品質レベ
    ル情報に基づいて前記データの修正を制御し、 前記課金が必要とされない場合には、前記データ修正制
    御部は、前記課金装置によって課金がされたことを確認
    することなく、前記第1の修正制御情報に基づいて前記
    データの修正を制御する、データ複製システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の修正制御情報は、暗号化され
    ている、請求項1に記載のデータ複製システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の修正制御情報は、前記第1の
    記録媒体に記録された前記データの所定の周波数帯域に
    含まれている、請求項1に記載のデータ複製システム。
  4. 【請求項4】 前記データ修正制御部は、前記第1の修
    正制御情報または前記第2の修正制御情報に応じた品質
    レベルを有する修正データを出力する、請求項1に記載
    のデータ複製システム。
  5. 【請求項5】 第1の記録媒体に記録されたデータを第
    2の記録媒体に複製するデータ複製装置であって、 前記第1の記録媒体には、第1の修正制御情報が記録さ
    れており、前記第1の修正制御情報は、前記データの複
    製を許可するか否かを示す複製許可フラグと、前記デー
    タの複製を許可するための条件として前記データの品質
    の制御を必要とするか否かを示す品質制御フラグと、前
    記データの複製を許可するための条件として課金を必要
    とするか否かを示す課金制御フラグとを含み、 前記データ複製装置は、 前記第1の記録媒体から前記データと前記第1の修正制
    御情報とを読み出すデータ読み出し部と、 前記第1の修正制御情報または前記データ複製装置の外
    部に設けられた課金装置から必要に応じて送信される第
    2の修正制御情報に基づいて、前記データの修正を制御
    するデータ修正制御部と、 前記データ修正制御部の出力を前記第2の記録媒体に書
    き込むデータ書き込み部とを備え、 前記第2の修正制御情報は、前記データの複製に対して
    課金が必要とされる場合に前記課金装置から前記データ
    複製装置に送信される情報であり、前記第2の修正制御
    情報は、前記データをどの品質レベルのデータに修正す
    るかを示す品質レベル情報と、前記品質レベルに対応す
    る課金額を示す課金額情報との組を少なくとも1つ含
    み、 前記データ修正制御部は、前記課金制御フラグに従って
    前記データの複製に対して課金が必要とされるか否かを
    決定し、 前記課金が必要とされる場合には、前記データ修正制御
    部は、前記第2の修正制御情報を前記課金装置から受信
    し、前記第2の修正制御情報に含まれる少なくとも1つ
    の組のうちの1つをユーザが選択することを可能にし、
    前記課金装置によって前記ユーザによって選択された組
    の前記課金額情報に基づく課金がされたことを確認した
    後に、前記ユーザによって選択された組の前記品質レベ
    ル情報に基づいて前記データの修正を制御し、 前記課金が必要とされない場合には、前記データ修正制
    御部は、前記課金装置によって前記課金がされたことを
    確認することなく、前記第1の修正制御情報に基づいて
    前記データの修正を制御する、データ複製装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の修正制御情報は、暗号化され
    ている、請求項5に記載のデータ複製装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の修正制御情報は、前記第1の
    記録媒体に記録された前記データの所定の周波数帯域に
    含まれている、請求項5に記載のデータ複製装置。
  8. 【請求項8】 前記データ修正制御部は、前記第1の修
    正制御情報または前記第2の修正制御情報に応じた品質
    レベルを有する修正データを出力する、請求項5に記載
    のデータ複製装置。
  9. 【請求項9】 データ複製装置を用いて、第1の記録媒
    体に記録されたデータを第2の記録媒体に複製するデー
    タ複製方法であって、 前記第1の記録媒体には、第1の修正制御情報が記録さ
    れており、前記第1の修正制御情報は、前記データの複
    製を許可するか否かを示す複製許可フラグと、前記デー
    タの複製を許可するための条件として前記データの品質
    の制御を必要とするか否かを示す品質制御フラグと、前
    記データの複製を許可するための条件として課金を必要
    とするか否かを示す課金制御フラグとを含み、 前記データ複製方法は、 (a)前記第1の記録媒体から前記データと前記第1の
    修正制御情報とを読み出すステップと、 (b)前記第1の修正制御情報または前記データ複製装
    置の外部に設けられた課金装置から必要に応じて送信さ
    れる第2の修正制御情報に基づいて、前記データの修正
    を制御するステップと、 (c)前記データ修正制御部の出力を前記第2の記録媒
    体に書き込むステップとを包含し、 前記第2の修正制御情報は、前記データの複製に対して
    課金が必要とされる場合に前記課金装置から前記データ
    複製装置に送信される情報であり、前記第2の修正制御
    情報は、前記データをどの品質レベルのデータに修正す
    るかを示す品質レベル情報と、前記品質レベルに対応す
    る課金額を示す課金額情報との組を少なくとも1つ含
    み、 前記ステップ(b)は、 (b−1)前記課金制御フラグに従って前記データの複
    製に対して課金が必要とされるか否かを決定するステッ
    プと、 (b−2)前記課金が必要とされる場合には、前記デー
    タ修正制御部は、前記第2の修正制御情報を前記課金装
    置から受信し、前記第2の修正制御情報に含まれる少な
    くとも1つの組のうちの1つをユーザが選択することを
    可能にし、前記課金装置によって前記ユーザによって選
    択された組の前記課金額情報に基づく課金がされたこと
    を確認した後に、前記ユーザによって選択された組の前
    記品質レベル情報に基づいて前記データの修正を制御す
    るステップと、 (b−3)前記課金が必要とされない場合には、前記課
    金がされたことを確認することなく、前記第1の修正制
    御情報に基づいて前記データの修正を制御するステップ
    とを包含する、データ複製方法。
  10. 【請求項10】 第1の記録媒体に記録されたデータを
    第2の記録媒体に複製するデータ複製処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体であって、 前記第1の記録媒体には、第1の修正制御情報が記録さ
    れており、前記第1の修正制御情報は、前記データの複
    製を許可するか否かを示す複製許可フラグと、前記デー
    タの複製を許可するための条件として前記データの品質
    の制御を必要とするか否かを示す品質制御フラグと、前
    記データの複製を許可するための条件として課金を必要
    とするか否かを示す課金制御フラグとを含み、 前記データ複製処理は、 (a)前記第1の記録媒体から前記データと前記第1の
    修正制御情報とを読み出すステップと、 (b)前記第1の修正制御情報または前記コンピュータ
    の外部に設けられた課金装置から必要に応じて送信され
    る第2の修正制御情報に基づいて、前記データの修正を
    制御するステップと、 (c)前記データ修正制御部の出力を前記第2の記録媒
    体に書き込むステップとを包含し、 前記第2の修正制御情報は、前記データの複製に対して
    課金が必要とされる場合に前記課金装置から前記コンピ
    ュータに送信される情報であり、前記第2の修正制御情
    報は、前記データをどの品質レベルのデータに修正する
    かを示す品質レベル情報と、前記品質レベルに対応する
    課金額を示す課金額情報との組を少なくとも1つ含み、 前記ステップ(b)は、 (b−1)前記課金制御フラグに従って前記データの複
    製に対して課金が必要とされるか否かを決定するステッ
    プと、 (b−2)前記課金が必要とされる場合には、前記デー
    タ修正制御部は、前記第2の修正制御情報を前記課金装
    置から受信し、前記第2の修正制御情報に含まれる少な
    くとも1つの組のうちの1つをユーザが選択することを
    可能にし、前記課金装置によって前記ユーザによって選
    択された組の前記課金額情報に基づく課金がされたこと
    を確認した後に、前記ユーザによって選択された組の前
    記品質レベル情報に基づいて前記データの修正を制御す
    るステップと、 (b−3)前記課金が必要とされない場合には、前記課
    金がされたことを確認することなく、前記第1の修正制
    御情報に基づいて前記データの修正を制御するステップ
    とを包含する、記録媒体。
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