JP3280594B2 - 宝飾品 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は宝飾品に係り、とく
に台金上に同一の種類であってほぼ同一形状の宝玉を複
数個配列して成る宝飾品に関する。
に台金上に同一の種類であってほぼ同一形状の宝玉を複
数個配列して成る宝飾品に関する。
【0002】
【従来の技術】プラチナから成る台金上に多数の粒状を
なすダイヤモンドを埋込むようにして取付けた指輪が広
く用いられている。このような指輪はプラチナから成る
台金上に貫通孔または底部が閉塞されている穴を形成
し、この穴の上部開口に臨むようにダイヤモンドの粒を
取付け、ピン状の立爪によって固定するか、開口の周縁
部を塑性流動させて台金にダイヤモンドを押えるように
している。
なすダイヤモンドを埋込むようにして取付けた指輪が広
く用いられている。このような指輪はプラチナから成る
台金上に貫通孔または底部が閉塞されている穴を形成
し、この穴の上部開口に臨むようにダイヤモンドの粒を
取付け、ピン状の立爪によって固定するか、開口の周縁
部を塑性流動させて台金にダイヤモンドを押えるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にダイヤモンド、
とくに天然のダイヤモンドは結晶構造や結晶構造中の欠
陥、あるいは不純物の有無、その量、あるいはその状態
に応じて、光学的な性質が異なっている。従って台金上
にほぼ同一の大きさのダイヤモンドを多数配列する場合
には、通常は光学的な性質が近いものを選択して用いる
ようにしている。あるいはまた光学的な性質については
注意を払うことなく、ランダムに配列するようにしてい
る。すなわち従来の宝飾品においては、とくにダイヤモ
ンドの光学的な性質を積極的に利用してはいなかった。
とくに天然のダイヤモンドは結晶構造や結晶構造中の欠
陥、あるいは不純物の有無、その量、あるいはその状態
に応じて、光学的な性質が異なっている。従って台金上
にほぼ同一の大きさのダイヤモンドを多数配列する場合
には、通常は光学的な性質が近いものを選択して用いる
ようにしている。あるいはまた光学的な性質については
注意を払うことなく、ランダムに配列するようにしてい
る。すなわち従来の宝飾品においては、とくにダイヤモ
ンドの光学的な性質を積極的に利用してはいなかった。
【0004】本発明は台金上に配列される宝玉の光学的
性質を積極的に利用し、これによって所定の表示が行な
われ得るようにした宝飾品を提供することを目的とす
る。
性質を積極的に利用し、これによって所定の表示が行な
われ得るようにした宝飾品を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、台金上に同一
の種類であってほぼ同一形状の宝玉を複数個配列して成
る宝飾品において、可視光の下では差異がなくしかも紫
外線に対して光学的に性質の異なる複数群の宝玉を用
い、前記複数群の宝玉を相互に所定の配列とすることに
よって紫外線が当ったときに所定の表示が行なわれるよ
うにしたことを特徴とする宝飾品に関するものである。
の種類であってほぼ同一形状の宝玉を複数個配列して成
る宝飾品において、可視光の下では差異がなくしかも紫
外線に対して光学的に性質の異なる複数群の宝玉を用
い、前記複数群の宝玉を相互に所定の配列とすることに
よって紫外線が当ったときに所定の表示が行なわれるよ
うにしたことを特徴とする宝飾品に関するものである。
【0006】前記宝玉がダイヤモンドであって、紫外線
を照射したときに前記ダイヤモンドが発する放射可視光
の有無または放射可視光の波長によって前記光学的な性
質が異なり、放射可視光の有無または放射可視光の波長
の異なる複数群のダイヤモンドが相互に所定の配列にな
っていてよい。さらに紫外線を照射したときに蛍光を放
射しない第1群のダイヤモンド中に紫外線を照射したと
きに蛍光を照射する第2群のダイヤモンドを所定の状態
で配列して成り、前記第2群のダイヤモンドの蛍光の放
射によって所定の表示が行なわれるようにしてよい。
を照射したときに前記ダイヤモンドが発する放射可視光
の有無または放射可視光の波長によって前記光学的な性
質が異なり、放射可視光の有無または放射可視光の波長
の異なる複数群のダイヤモンドが相互に所定の配列にな
っていてよい。さらに紫外線を照射したときに蛍光を放
射しない第1群のダイヤモンド中に紫外線を照射したと
きに蛍光を照射する第2群のダイヤモンドを所定の状態
で配列して成り、前記第2群のダイヤモンドの蛍光の放
射によって所定の表示が行なわれるようにしてよい。
【0007】前記表示が名前のローマ字のイニシャル、
日付、マーク、星座、所定の意味の文字列、または模様
であってよい。また前記宝飾品が指輪、ペンダント、ブ
レスレット、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、ま
たはピアスであってよい。
日付、マーク、星座、所定の意味の文字列、または模様
であってよい。また前記宝飾品が指輪、ペンダント、ブ
レスレット、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、ま
たはピアスであってよい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る指輪を示すものであって、この指輪は例えばプラチナ
から成る台金15上に多数のダイヤモンド粒16を所定
の配列としたものである。また図2はペンダントを示し
ており、ペンダント11の台金15上に複数のダイヤモ
ンド粒16を配列して取付けるとともに、鎖17によっ
て連結するようにした構造になっている。
る指輪を示すものであって、この指輪は例えばプラチナ
から成る台金15上に多数のダイヤモンド粒16を所定
の配列としたものである。また図2はペンダントを示し
ており、ペンダント11の台金15上に複数のダイヤモ
ンド粒16を配列して取付けるとともに、鎖17によっ
て連結するようにした構造になっている。
【0009】指輪10あるいはペンダント11の台金1
5に対するダイヤモンド粒16の取付けは、例えば図3
および図4に示すように立爪22によって行なわれる。
これは台金15のダイヤモンド粒16の取付け位置に貫
通孔21を予め形成しておき、この貫通孔21の上部開
口に臨むようにダイヤモンド粒16を配置する。そして
開口の周縁部にろう付け等の方法によって立設されてい
るピン状をなす立爪22を塑性変形させてダイヤモンド
粒16の周囲を押えるようにし、これによって台金15
にダイヤモンド粒16を固定するようにしている。なお
貫通孔21である必要はなく、底部が閉塞された穴であ
ってもよい。
5に対するダイヤモンド粒16の取付けは、例えば図3
および図4に示すように立爪22によって行なわれる。
これは台金15のダイヤモンド粒16の取付け位置に貫
通孔21を予め形成しておき、この貫通孔21の上部開
口に臨むようにダイヤモンド粒16を配置する。そして
開口の周縁部にろう付け等の方法によって立設されてい
るピン状をなす立爪22を塑性変形させてダイヤモンド
粒16の周囲を押えるようにし、これによって台金15
にダイヤモンド粒16を固定するようにしている。なお
貫通孔21である必要はなく、底部が閉塞された穴であ
ってもよい。
【0010】図5および図6は堀留めと呼ばれる固定方
法を示すものである。ここでは台金15に貫通孔21を
形成し、その開口縁部にダイヤモンド粒16を載置す
る。そして貫通孔21の開口縁部において台金15を塑
性流動させる。このようにして貫通孔21の開口の周縁
部の押え23をダイヤモンド粒16の周囲に盛上げるよ
うにして台金15上にダイヤモンド粒16を固定する。
法を示すものである。ここでは台金15に貫通孔21を
形成し、その開口縁部にダイヤモンド粒16を載置す
る。そして貫通孔21の開口縁部において台金15を塑
性流動させる。このようにして貫通孔21の開口の周縁
部の押え23をダイヤモンド粒16の周囲に盛上げるよ
うにして台金15上にダイヤモンド粒16を固定する。
【0011】このようにして台金15上に取付けた状態
で配列されるダイヤモンド粒16の光学的な性質を利用
し、その配列を意図的に所定の配列とすることによっ
て、対応する表示を行なうようにしている。これはダイ
ヤモンド粒が有するフォトルミネッセンスと呼ばれる光
学的な性質を利用するものである。フォトルミネッセン
スとは、ダイヤモンドから成る宝玉に対して可視光では
ない紫外線を照射したときに現われる可視光線の放射現
象であって、紫外線を照射するとこれに応じてダイヤモ
ンド粒が蛍光を発する現象を意味する。一般にダイヤモ
ンドに対して長波紫外光を照射したときに上記現象が現
われるものであって、吸収スペクトルとの関連において
興味ある光学的性質を示す。
で配列されるダイヤモンド粒16の光学的な性質を利用
し、その配列を意図的に所定の配列とすることによっ
て、対応する表示を行なうようにしている。これはダイ
ヤモンド粒が有するフォトルミネッセンスと呼ばれる光
学的な性質を利用するものである。フォトルミネッセン
スとは、ダイヤモンドから成る宝玉に対して可視光では
ない紫外線を照射したときに現われる可視光線の放射現
象であって、紫外線を照射するとこれに応じてダイヤモ
ンド粒が蛍光を発する現象を意味する。一般にダイヤモ
ンドに対して長波紫外光を照射したときに上記現象が現
われるものであって、吸収スペクトルとの関連において
興味ある光学的性質を示す。
【0012】外部から紫外線を照射したときに放射する
可視光線は、ダイヤモンド粒によって異なっている。こ
れはとくに天然ダイヤモンドの場合にはその結晶構造や
結晶構造中の欠陥に差異があり、あるいはまた不純物の
有無、不純物の種類、含有量、不純物の状態等によって
異なるものであり、これに起因して異なる色の蛍光を発
することになる。
可視光線は、ダイヤモンド粒によって異なっている。こ
れはとくに天然ダイヤモンドの場合にはその結晶構造や
結晶構造中の欠陥に差異があり、あるいはまた不純物の
有無、不純物の種類、含有量、不純物の状態等によって
異なるものであり、これに起因して異なる色の蛍光を発
することになる。
【0013】上述のようなフォトルミネッセンス現象に
よってダイヤモンドをグループ分けすると、次のような
グループに分けられる。
よってダイヤモンドをグループ分けすると、次のような
グループに分けられる。
【0014】第1のグループは地色が無色か黄色であっ
て、青色の蛍光を発するケーブ系ダイヤモンドである。
このダイヤモンドは分光器による分光分析を行なうと、
4155オングストロームに1本の強い吸収線が現われ
る。また4785オングストローム、4650オングス
トローム、4250オングストローム、4350オング
ストローム、4230オングストロームの波長において
もラインが現われることがある。
て、青色の蛍光を発するケーブ系ダイヤモンドである。
このダイヤモンドは分光器による分光分析を行なうと、
4155オングストロームに1本の強い吸収線が現われ
る。また4785オングストローム、4650オングス
トローム、4250オングストローム、4350オング
ストローム、4230オングストロームの波長において
もラインが現われることがある。
【0015】第2のグループは、褐色、帯緑黄色、緑色
の地色をしており、紫外線下において緑色の蛍光を発す
るダイヤモンドである。この石は、スペクトル分光にお
いて、5040オングストロームに1本の細い顕著な吸
収ラインが現われるとともに、5370オングストロー
ムと4980オングストロームに弱いラインが現われ
る。青色蛍光と緑色蛍光の両方を示すダイヤモンドもあ
るが、このようなダイヤモンドは4155オングストロ
ームにもラインが現われる。
の地色をしており、紫外線下において緑色の蛍光を発す
るダイヤモンドである。この石は、スペクトル分光にお
いて、5040オングストロームに1本の細い顕著な吸
収ラインが現われるとともに、5370オングストロー
ムと4980オングストロームに弱いラインが現われ
る。青色蛍光と緑色蛍光の両方を示すダイヤモンドもあ
るが、このようなダイヤモンドは4155オングストロ
ームにもラインが現われる。
【0016】このグループに属しながら、若干異なる螢
光を示すダイヤモンドとして、無色で明るい黄色または
帯褐黄色の地色をもち、紫外効果において黄色の蛍光を
示すダイヤモンドがある。このようなダイヤモンドは4
155オングストロームの弱いラインが現われるが、そ
の他には吸収バンドが現われない。
光を示すダイヤモンドとして、無色で明るい黄色または
帯褐黄色の地色をもち、紫外効果において黄色の蛍光を
示すダイヤモンドがある。このようなダイヤモンドは4
155オングストロームの弱いラインが現われるが、そ
の他には吸収バンドが現われない。
【0017】この他のグループとして、ピンクダイヤモ
ンドと呼ばれるダイヤモンドの群がある。これは橙色の
蛍光と持続性のある橙色燐光を発するものである。その
発光を分光器で調べると、5750オングストロームに
輝線が、そして弱い不連続な線が5860オングストロ
ーム、5985オングストローム、6185オングスト
ロームにそれぞれ現われる。
ンドと呼ばれるダイヤモンドの群がある。これは橙色の
蛍光と持続性のある橙色燐光を発するものである。その
発光を分光器で調べると、5750オングストロームに
輝線が、そして弱い不連続な線が5860オングストロ
ーム、5985オングストローム、6185オングスト
ロームにそれぞれ現われる。
【0018】このように宝玉としてダイヤモンド粒16
を用いる場合には、その光学的な性質が必ずしも一定で
はなく、とくに紫外線を照射したときに蛍光を放射する
ものと放射しないものとがある。しかも蛍光を放射する
ダイヤモンドにおいても、その蛍光の色が異なってい
る。そこでこのような光学的な性質を利用し、光学的な
性質において異なる少なくとも2群のダイヤモンド粒を
用い、それらの配列を意図的に行なうことによって、紫
外線を放射したときに異なる表示が行なわれるようにし
ている。なおここで光学的な性質については、必ずしも
上記のグループ分けに限定されるものではなく、他の色
の蛍光を発するダイヤモンドが用いられてもよい。
を用いる場合には、その光学的な性質が必ずしも一定で
はなく、とくに紫外線を照射したときに蛍光を放射する
ものと放射しないものとがある。しかも蛍光を放射する
ダイヤモンドにおいても、その蛍光の色が異なってい
る。そこでこのような光学的な性質を利用し、光学的な
性質において異なる少なくとも2群のダイヤモンド粒を
用い、それらの配列を意図的に行なうことによって、紫
外線を放射したときに異なる表示が行なわれるようにし
ている。なおここで光学的な性質については、必ずしも
上記のグループ分けに限定されるものではなく、他の色
の蛍光を発するダイヤモンドが用いられてもよい。
【0019】図7はこのような光学的な差異を利用し、
ローマ字の名前のイニシャルを表示するようにしてい
る。すなわち蛍光を発するダイヤモンド16をイニシャ
ルの部分に配列して表示を行なうようにしている。従っ
てこのときにおける地の部分は蛍光を発しないダイヤモ
ンドになる。
ローマ字の名前のイニシャルを表示するようにしてい
る。すなわち蛍光を発するダイヤモンド16をイニシャ
ルの部分に配列して表示を行なうようにしている。従っ
てこのときにおける地の部分は蛍光を発しないダイヤモ
ンドになる。
【0020】図8は日付、例えば結婚記念日等の日付を
表示するようにしたものである。すなわち日付の表示に
当る部分について蛍光を発するダイヤモンドを配列する
ようにし、地の部分には蛍光を放射しないダイヤモンド
を配列している。
表示するようにしたものである。すなわち日付の表示に
当る部分について蛍光を発するダイヤモンドを配列する
ようにし、地の部分には蛍光を放射しないダイヤモンド
を配列している。
【0021】図9は所定のマーク、例えばハートのマー
クを蛍光の放射によって表示するようにしたものであ
る。この場合においても、蛍光を放射しないダイヤモン
ドを地の部分に配列している。
クを蛍光の放射によって表示するようにしたものであ
る。この場合においても、蛍光を放射しないダイヤモン
ドを地の部分に配列している。
【0022】図10は星座のマークをダイヤモンドの蛍
光によって表示するようにしたものである。従ってこの
場合にも、地の部分には蛍光を放射しないダイヤモンド
が配列される。
光によって表示するようにしたものである。従ってこの
場合にも、地の部分には蛍光を放射しないダイヤモンド
が配列される。
【0023】図11は所定の意味を有する文字列、例え
ば「LOVE」なる英語の単語に当る表示を行なうよう
にしたものであって、蛍光を放射するダイヤモンドが上
記文字の各部分を構成するように配列されている。
ば「LOVE」なる英語の単語に当る表示を行なうよう
にしたものであって、蛍光を放射するダイヤモンドが上
記文字の各部分を構成するように配列されている。
【0024】図12は蛍光を発するダイヤモンドと蛍光
を発しないダイヤモンドとを所定の配列とすることによ
って、模様を形成するようにしたものである。なお模様
を形成する場合には、その配列を任意に変更することに
よって各種の模様を形成するようにしてよい。模様は繰
返し模様であってよく、あるいはまた繰返さない単一の
模様であってもよい。
を発しないダイヤモンドとを所定の配列とすることによ
って、模様を形成するようにしたものである。なお模様
を形成する場合には、その配列を任意に変更することに
よって各種の模様を形成するようにしてよい。模様は繰
返し模様であってよく、あるいはまた繰返さない単一の
模様であってもよい。
【0025】このように本実施の形態に係る宝飾品は、
プラチナ、金、銀、真鍮その他各種の金属から成る台金
15上に光学的性質の異なる2種類の宝玉を埋込むよう
にしている。ここで固定方法としては例えば爪留め、あ
るいは堀留めの方法によって行なわれてよい。そのとき
における2種類の宝玉の配列を意図的に設計し、光、と
くに紫外線が当ったときに所定の表示を行なうように配
列するようにしている。ここで表示には、名前のイニシ
ャル、日付、マーク、星座、文字列、模様等の各種の表
示が可能である。このような配列によって、光、とくに
紫外光を当てると所定の表示が行なわれることになる。
なお紫外光は、通常ブラックライトと称する発光源によ
って発光させることができ、このようなブラックライト
によって容易に表示を行なうことが可能になる。従って
これにより、宝飾品に対して従来とは異なった特徴と、
付加価値とを付与することが可能になる。
プラチナ、金、銀、真鍮その他各種の金属から成る台金
15上に光学的性質の異なる2種類の宝玉を埋込むよう
にしている。ここで固定方法としては例えば爪留め、あ
るいは堀留めの方法によって行なわれてよい。そのとき
における2種類の宝玉の配列を意図的に設計し、光、と
くに紫外線が当ったときに所定の表示を行なうように配
列するようにしている。ここで表示には、名前のイニシ
ャル、日付、マーク、星座、文字列、模様等の各種の表
示が可能である。このような配列によって、光、とくに
紫外光を当てると所定の表示が行なわれることになる。
なお紫外光は、通常ブラックライトと称する発光源によ
って発光させることができ、このようなブラックライト
によって容易に表示を行なうことが可能になる。従って
これにより、宝飾品に対して従来とは異なった特徴と、
付加価値とを付与することが可能になる。
【0026】なおこのような螢光による表示は、上述の
如くブラックライトによって紫外光を照射することによ
ってはじめて可視化される。すなわち通常の太陽光ある
いは自然光の下では上記の表示が行なわれない。よって
宝飾品に対して神秘的な特徴を付与できるとともに、自
然光の下では表示がなされないことから、奥ゆかしい隠
し味的な付加価値を付与することが可能になる。
如くブラックライトによって紫外光を照射することによ
ってはじめて可視化される。すなわち通常の太陽光ある
いは自然光の下では上記の表示が行なわれない。よって
宝飾品に対して神秘的な特徴を付与できるとともに、自
然光の下では表示がなされないことから、奥ゆかしい隠
し味的な付加価値を付与することが可能になる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、台金上に同一の
種類であってほぼ同一形状の宝玉を複数個配列して成る
宝飾品において、可視光の下では差異がなくしかも紫外
線に対して光学的に性質の異なる複数群の宝玉を用い、
複数群の宝玉を相互に所定の配列とすることによって紫
外線が当ったときに所定の表示が行なわれるようにした
ものである。
種類であってほぼ同一形状の宝玉を複数個配列して成る
宝飾品において、可視光の下では差異がなくしかも紫外
線に対して光学的に性質の異なる複数群の宝玉を用い、
複数群の宝玉を相互に所定の配列とすることによって紫
外線が当ったときに所定の表示が行なわれるようにした
ものである。
【0028】従って紫外線を照射することによって、光
学的に性質の異なる複数群の宝玉の配列によって、所定
の表示が行なわれるようになり、宝飾品に対して従来に
ない特徴と付加価値とを付与することが可能になる。し
かもこのような表示は可視光の下ではなされないことか
ら、奥ゆかしい隠し味的な付加価値を付与することが可
能になる。
学的に性質の異なる複数群の宝玉の配列によって、所定
の表示が行なわれるようになり、宝飾品に対して従来に
ない特徴と付加価値とを付与することが可能になる。し
かもこのような表示は可視光の下ではなされないことか
ら、奥ゆかしい隠し味的な付加価値を付与することが可
能になる。
【0029】宝玉がダイヤモンドであって、紫外線を照
射したときにダイヤモンドが発する放射可視光の有無ま
たは放射可視光の波長によって光学的な性質が異なり、
放射可視光の有無または放射可視光の波長の異なる複数
群のダイヤモンドが相互に所定の配列になっている構成
によれば、ダイヤモンドを複数個配列して成る宝飾品に
対して紫外線を照射することにより、所定の表示が行な
われるようになる。
射したときにダイヤモンドが発する放射可視光の有無ま
たは放射可視光の波長によって光学的な性質が異なり、
放射可視光の有無または放射可視光の波長の異なる複数
群のダイヤモンドが相互に所定の配列になっている構成
によれば、ダイヤモンドを複数個配列して成る宝飾品に
対して紫外線を照射することにより、所定の表示が行な
われるようになる。
【0030】紫外線を照射したときに蛍光を放射しない
第1群のダイヤモンド中に紫外線を照射したときに蛍光
を照射する第2群のダイヤモンドを所定の状態で配列し
て成り、第2群のダイヤモンドの蛍光の放射によって所
定の表示が行なわれるようにした構成によれば、第2群
のダイヤモンドが放射する蛍光によって所定の表示が行
なわれることになる。
第1群のダイヤモンド中に紫外線を照射したときに蛍光
を照射する第2群のダイヤモンドを所定の状態で配列し
て成り、第2群のダイヤモンドの蛍光の放射によって所
定の表示が行なわれるようにした構成によれば、第2群
のダイヤモンドが放射する蛍光によって所定の表示が行
なわれることになる。
【0031】表示が名前のローマ字のイニシャル、日
付、マーク、星座、所定の意味の文字列、または模様で
ある構成によれば、宝玉の配列によってイニシャル、日
付、マーク、星座、文字列、模様等の各種の表示が任意
に行なわれることになる。
付、マーク、星座、所定の意味の文字列、または模様で
ある構成によれば、宝玉の配列によってイニシャル、日
付、マーク、星座、文字列、模様等の各種の表示が任意
に行なわれることになる。
【0032】宝飾品が指輪、ペンダント、ブレスレッ
ト、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、またはピア
スである構成によれば、指輪、ペンダント、ブレスレッ
ト、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、ピアス等の
宝飾品に対して新しい特徴と高い商品価値とを付与する
ことが可能になる。
ト、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、またはピア
スである構成によれば、指輪、ペンダント、ブレスレッ
ト、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、ピアス等の
宝飾品に対して新しい特徴と高い商品価値とを付与する
ことが可能になる。
【図1】指輪の正面図である。
【図2】ペンダントの正面図である。
【図3】台金上にダイヤモンドを配した状態の縦断面図
である。
である。
【図4】ダイヤモンドを立爪で固定した状態の縦断面図
である。
である。
【図5】台金上にダイヤモンドを配列した状態の縦断面
図である。
図である。
【図6】台金上に堀留めの方法によってダイヤモンドを
固定した状態の縦断面図である。
固定した状態の縦断面図である。
【図7】名前のイニシャルの表示を示す平面図である。
【図8】日付の表示を示す平面図である。
【図9】ハートのマークを示す平面図である。
【図10】星座のマークの表示を示す平面図である。
【図11】文字列の表示を示す平面図である。
【図12】模様の表示を示す平面図である。
10 指輪 11 ペンダント 15 台金 16 ダイヤモンド粒 17 鎖 21 貫通孔 22 立爪(ピン) 23 押え
Claims (5)
- 【請求項1】台金上に同一の種類であってほぼ同一形状
の宝玉を複数個配列して成る宝飾品において、 可視光の下では差異がなくしかも紫外線に対して光学的
に性質の異なる複数群の宝玉を用い、前記複数群の宝玉
を相互に所定の配列とすることによって紫外線が当った
ときに所定の表示が行なわれるようにしたことを特徴と
する宝飾品。 - 【請求項2】前記宝玉がダイヤモンドであって、紫外線
を照射したときに前記ダイヤモンドが発する放射可視光
の有無または放射可視光の波長によって前記光学的な性
質が異なり、放射可視光の有無または放射可視光の波長
の異なる複数群のダイヤモンドが相互に所定の配列にな
っていることを特徴とする請求項1に記載の宝飾品。 - 【請求項3】紫外線を照射したときに蛍光を放射しない
第1群のダイヤモンド中に紫外線を照射したときに蛍光
を照射する第2群のダイヤモンドを所定の状態で配列し
て成り、前記第2群のダイヤモンドの蛍光の放射によっ
て所定の表示が行なわれることを特徴とする請求項2に
記載の宝飾品。 - 【請求項4】前記表示が名前のローマ字のイニシャル、
日付、マーク、星座、所定の意味の文字列、または模様
であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
宝飾品。 - 【請求項5】前記宝飾品が指輪、ペンダント、ブレスレ
ット、ブローチ、カフスボタン、イヤリング、またはピ
アスであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
載の宝飾品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02725597A JP3280594B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 宝飾品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02725597A JP3280594B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 宝飾品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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CN102687939A (zh) * | 2011-03-24 | 2012-09-26 | 刘淑芬 | 可发出不同颜色光芒与隐藏文字图型的天然荧光钻石饰品 |
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