JP3278457B2 - プログラム実行制御装置及びプログラム実行制御方法 - Google Patents
プログラム実行制御装置及びプログラム実行制御方法Info
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Description
の各プログラム実行の制御を可能にしたプログラム実行
制御装置及びプログラム実行制御方法に関する。
目覚ましいものがあり、これにともない逐次プログラム
の実行制御方式に止まらず、並行、並列の各プログラム
の実行制御方式も開発されている。
方式では、そのプログラムの実行制御を1つの論理的処
理装置(OSや言語サポート)が一括して行うのが一般
的である。つまり、従来では、1つの物理的処理装置に
対して「アーキテクチャに適した実行制御方式が静的に
設定された」1つの論理的処理装置(OSや言語サポー
ト)のみが存在するようになっている。
行制御のすべてが、OSの管理下に置かれていることで
あり、OSの処理の指向が決められると、プログラム毎
に逐次、並行、並列、分散の各実行制御が決められるこ
とである。
グラム実行制御は、システムの構成(プロセッサ数、プ
ロセッサ種類、ネットワーク構成、データ転送速度な
ど)に応じてそれぞれの効率が変化することが知られて
いる。このため、実際のプログラム開発では、並行実行
するように記述されたプログラムを逐次実行に変更した
り、その逆に逐次実行するように記述されたプログラム
を並行実行に変更するようなことが頻繁に行われる。ま
た、並行および並列プログラムの開発では、並行、並列
実行するように記述されたプログラムを、デバッグのた
めに逐次実行させるような実行制御を必要とすることも
ある。
理を指向するOSの下で各プログラムの実行制御を行う
従来方式では、プログラムの性質によって実行制御方式
を変更したり、調整したりすることが難いことから、当
然のことながらプログラム毎に逐次、並行、並列、分散
の各実行制御に対応させることができず、プログラム実
行制御の形態変更については、プログラムそのものの書
き換える必要があり、ましては、任意の時点でプログラ
ムの実行を同期的、非同期的に切り換えたり、排他的、
非排他的実行に切り換えたりすることは到底できなかっ
た。
なパラメータを与えるような実行制御も困難であり、こ
のため能力の小さな処理装置が過大の数の処理を受諾し
たり、過大の数のプロセスを生成して実行してしまうこ
ともあり、あるいは過大な数のプロセッサを獲得してし
まうこともある。このことから、プログラムミスによる
異常事態発生などの不具合を回避することも困難であ
り、システムに多大の損失を与えるおそれもあった。
グラム実行制御方式では、プログラムの実行制御のすべ
てがOSの管理下に置かれるため、プログラム毎に逐
次、並行、並列、分散の各実行制御に対応することがで
きず、また、プログラム実行制御の形態変更について
は、その都度プログラムそのものの書き換えが必要にな
るなどの問題点があった。
で、プログラム毎の各実行制御の形態をプログラムの書
き換えを行うことなく、簡単に変更することができるプ
ログラム実行制御装置及びプログラム実行制御方法を提
供することを目的とする。
実行制御装置は、同時に受付可能なスレッドの数、同時
に実行可能なスレッドの数、および当該同時実行可能な
スレッドの実行のために利用可能な論理プロセッサの数
を含む制御パラメータを設定する設定手段と、前記制御
パラメータにしたがった数のスレッドの実行要求を同時
に受け付ける受付手段と、前記受付手段において同時に
受け付けられた複数のスレッドの中から、前記制御パラ
メータにしたがった数のスレッドを同時実行可能なスレ
ッドとして実行コンテキスト毎に選択するスレッド実行
手段と、前記スレッド実行手段により選択されたスレッ
ドに対し、前記制御パラメータにしたがった数の論理プ
ロセッサを割り当てる論理プロセッサ割当手段と、前記
割り当てられた複数の論理プロセッサに対し少なくとも
一つの物理プロセッサを割り当てる物理プロセッサ割当
手段とを具備したことを特徴とする。本発明に係るプロ
グラム実行制御方法は、同時に受付可能なスレッドの
数、同時に実行可能なスレッドの数、および当該同時実
行可能なスレッドの実行のために利用可能な論理プロセ
ッサの数を含む制御パラメータを設定し、前記制御パラ
メータにしたがった数のスレッドの実行要求を同時に受
け付け、同時に受け付けられた前記複数のスレッドの中
から、前記制御パラメータにしたがった数のスレッドを
同時実行可能なスレッドとして実行コンテキスト毎に選
択し、選択された前記スレッドに対し、前記制御パラメ
ータにしたがった数の論理プロセッサを割り当て、割り
当てられた前記複数の論理プロセッサに対し少なくとも
一つの物理プロセッサを割り当てることを特徴とする。
て設定された同時に利用できる論理プロセッサの数Lに
したがってスレッドの処理に利用される論理プロセッサ
が割当てられ、また、同時に処理できるスレッドの数N
にしたがって割り当てられた論理プロセッサに対する処
理スレッドが決定される。従って、制御パラメータL、
Nを任意の時点で独立して変更することで、プログラム
毎の各実行制御の形態を逐次、並行、並列、分散などの
範囲で変更できるようになる。
る。
る。図において、1は入力部で、この入力部1にはプロ
グラム中のスレッドが与えられる。ここで、スレッドは
プログラム中の特定の機能を果たすスレッドのことであ
る。
ラメータ設定部2は、同時に利用できる論理プロセッサ
数L、同時に受付けられるスレッド数M、同時処理でき
るスレッド数Nを、それぞれ制御パラメータとして設定
するようにしている。これに制御パラメータは、ユーザ
がプログラム中にこれを書き込んでおくことにより、任
意に設定が可能である。また、OSがこれを設定するよ
うにしてもよい。プログラム中の情報から制御パラメー
タを設定する場合には、後述するスレッド実行部4がこ
の情報を得て、新しい制御パラメータの設定要求を設定
部2に出すことになる。
に送られ、制御パラメータ設定部2の出力は、Mが要求
受付け部3、Nがスレッド実行部4、Lが論理プロセッ
サ割当て部5に送られる。あるいは、制御パラメータ設
定部2の出力をすべて要求受付け部3に送り、その後、
要求受付け部3からN、Lをスレッド実行部4に渡し、
その後、スレッド実行部4からLを論理プロセッサ割当
て部5に渡すようにもできる。
で設定された制御パラメータMにしたがって入力部1あ
るいは後述のスレッド実行部4から与えられるスレッド
数の要求を合わせてM個まで受付けるようになってい
る。
実行部4に送られる。スレッド実行部4は、制御パラメ
ータ設定部2で設定される制御パラメータNにしたがっ
て同時処理されるスレッド数を決定するようにしてい
る。また、スレッド実行部4には、論理プロセッサ割当
て部5を接続している。さらに、スレッド実行部4は、
カレッド実行しながら新たなスレッドの実行要求を要求
受付部3へ出す。
ータ設定部2で設定された制御パラメータLにしたがっ
てスレッド実行部4でのスレッド処理に利用できる論理
プロセッサを割当てるようにしている。この場合、論理
プロセッサ割当て部5は、スレッド実行部4からのスレ
ッド処理に必要な論理プロセッサの割当て要求に対し、
割当てられた論理プロセッサIDをスレッド実行部4に
対して返送するようにしている。
は、プロセッサ対応付け部6に送られる。プロセッサ対
応付け部6は、論理プロセッサ割当て部5で割当てられ
た論理プロセッサと物理プロセッサ7との対応付けを行
うものである。次に、以上のように構成した実施例の動
作を説明する。
に利用できる論理プロセッサ数Lを1に設定し、同時に
受付けられるスレッド数Mおよび同時処理できるスレッ
ド数Nを1より大きな数に設定した場合を説明する。
ら与えられるスレッドを複数個受付け可能にし、論理プ
ロセッサ割当て部5では、スレッド実行部4でのスレッ
ド処理に利用できる論理プロセッサの割当て個数Lを1
とし、スレッド実行部4では、1個の論理プロセッサに
対して複数のスレッド処理を行うようにしている。
受付部3でスレッドS1、S2、S3を受付けると、ス
レッド実行部4では、これらスレッドS1、S2、S3
を取り込み、論理プロセッサ割当て部5より割当てられ
た1個の論理プロセッサLP1に対して複数の実行コン
テキストPCA1、PCA2、PCA3を用意すること
になり、同図(b)に示すように、スレッドS1、S
2、S3が同一の論理プロセッサLP1を利用して並行
して処理されるようになる。つまり、論理プロセッサの
割当て個数Lを1とすることにより、並行実行制御が得
られることになる。ここで、Lの個数を制御すると、論
理プロセッサから受けられる処理能力を制御できること
であり、これにより処理方針と同時に処理速度も制御で
きる。次に、制御パラメータ設定部2により同時処理さ
れるスレッド数Nを1に設定した場合を説明する。
ドを複数個受付け可能にし、論理プロセッサ割当て部5
では、スレッド実行部4のスレッド処理に利用できる論
理プロセッサの割当てを複数個とし、スレッド実行部4
では、複数の論理プロセッサに対してスレッド処理を行
うようにしている。
に要求受付部3でスレッドS1を受付けると、スレッド
実行部4では、このスレッドS1を取り込み、論理プロ
セッサ割当て部5より割当てられた複数の論理プロセッ
サLP1、LP2、LP3、LP4に対し1個の実行コ
ンテキストPCA1を用意することになり、同図(b)
に示すようにスレッドS1は複数の論理プロセッサLP
1、LP2、LP3、LP4を利用して逐次処理が行わ
れることになる。ここで、Nの個数を制御することによ
りスレッド処理の並行性または並列性を制御することが
できるので、処理形態と同時に並行処理能力や並列処理
能力も制御できる。また、論理プロセッサの数が多いほ
ど逐次処理を高速に実行できるので、Lの個数により逐
次処理能力を制御することもできる。次に、制御パラメ
ータ設定部2により受付けられるスレッド個数Mを1に
設定した場合を説明する。
は、スレッド実行部4のスレッド処理に利用できる論理
プロセッサの割当てを複数個とし、スレッド実行部4で
は、同時処理されるスレッド数Nを1として複数の論理
プロセッサに対してスレッド処理を行うようにしてい
る。
受付部3でスレッドS1を受付けると、スレッド実行部
4では、このスレッドS1を取り込み、論理プロセッサ
割当て部5より割当てられた複数の論理プロセッサLP
1、LP2、LP3に対し1個の実行コンテキストPC
A1を用意することになり、同図(b)に示すようにス
レッドS1は複数の論理プロセッサLP1、LP2、L
P3を利用して逐次処理が行われることになる。
レッドS2の処理を要求しても、スレッドS1が処理中
であれば、要求受付部3は、これを受付けすることがで
きないので、この場合は、図5(a)(b)に示すよう
に、スレッドS1の前に実行されるスレッドとしてS2
が挿入され、スレッドS2の処理は処理要求を出したス
レッドS1自身が行うことになり、スレッドS2は、同
期的(プロージャコール的)に処理される。
の同期率(非同期率)を制御することでもあり、これに
よって処理方針と処理の同期処理率(非同期処理率)を
制御することができる。また、個数L以下の任意個数の
論理プロセッサが1個の実行コンテキストを共有してス
レッドを処理することにより、任意の時点において処理
の実行優先度に関する実行制御を簡単に実現することも
できる。一例として、異なる優先度を有する2つのスレ
ッドS1、S2の実行要求があった場合を説明する。
S2を要求受付部3で受付けると、制御パラメータ設定
部2で設定されるパラメータにより、論理プロセッサ割
当て部5では、スレッド実行部4のスレッド処理に利用
できる論理プロセッサの割当てを複数個とし、スレッド
実行部4では、スレッドS1、S2に対し優先度に応じ
た個数の論理プロセッサを配分するとともに、それぞれ
の論理プロセッサに対しスレッド処理を行うようにして
いる。
1、S2を受付けると、図6(a)に示すようにスレッ
ド実行部4では、優先度の高いスレッドS1に対して論
理プロセッサLP1、LP2と1個の実行コンテキスト
PCA1を用意し、優先度の低いスレッドS2に対して
論理プロセッサLP3と1個の実行コンテキストPCA
2を用意することになり、同図(b)に示すように優先
度の高いスレッドS1は複数の論理プロセッサLP1、
LP2を利用して処理が行われ、次に優先度の低いスレ
ッドS2は論理プロセッサLP3を利用して処理が行わ
れるようになる。
する論理プロセッサの個数を制御することにより、スレ
ッドに割当てられる処理能力が制御され、スレッド単位
の処理優先度を制御することができる。また、任意個数
の処理要求が1つの実行コンテキストを共有して実行さ
れることにより任意の時点で様々な実行制御を簡単に実
現することもできる。次に、排他的な実行を行うべきス
レッドS1、S2、S3の実行要求があった場合を説明
する。
求受付部3で受付けると、制御パラメータ設定部2で設
定されるパラメータにより、論理プロセッサ割当て部5
では、スレッド実行部4のスレッド処理に利用できる論
理プロセッサの割当てを1個とし、スレッド実行部4で
は、スレッドS1、S2、S3に対して1個の論理プロ
セッサを配分するとともに、この論理プロセッサに対し
スレッド処理を行うようにしている。
1、S2、S3(どのような順序で実行してもよい)を
受付けると、図7(a)に示すようにスレッド実行部4
では、各スレッドS1、S2、S3に対して1個の論理
プロセッサLP1と1個の実行コンテキストPCA1を
用意することになり、同図(b)に示すように、まずス
レッドS1が論理プロセッサLP1を利用して処理さ
れ、この処理が終了するのを待って、次のスレッドS2
が論理プロセッサLP1を利用して処理され、さらにこ
の処理が終了するのを待って、次のスレッドS3が論理
プロセッサLP1を利用して処理されるようになる。こ
こでのスレッドS1、S2、S3は、逐次処理であり、
一度実行された処理は処理終了まで実行コンテキストP
CA1を独占することにより、排他性を考慮した実行制
御が実現できる。次に、半整列化されて実行を行うべき
スレッドS1、S2、S3の実行要求があった場合を説
明する。
の順序で実行されるべきもの)を要求受付部3で受付け
ると、制御パラメータ設定部2で設定されるパラメータ
により、論理プロセッサ割当て部5では、スレッド実行
部4のスレッド実行に利用できる論理プロセッサの割当
てを1個とし(複数でもよいが、説明の便宜上1個とし
ている)、スレッド実行部4では、スレッドS1、S2
に対して1個の論理プロセッサを配分するとともに、こ
の論理プロセッサに対しスレッド実行を行うようにして
いる。
1、S2、S3を受付けると、図8(a)に示すように
スレッド実行部4では、スレッドS1、S2、S3に対
して1個の論理プロセッサLP1と1個の実行コンテキ
ストPCA1を用意することになり、同図(b)に示す
ように、まずスレッドS1が論理プロセッサLP1を利
用して処理され、この処理が終了するのを待って、次の
スレッドS2が論理プロセッサLP1を利用して処理さ
れ、さらにこの処理が終了するのを待って、次のスレッ
ドS3が論理プロセッサLP1を利用して実行されるよ
うになる。つまり、この場合も、排他性の実行制御の場
合と同様にした上で、各処理を指定順序通り整列して実
行コンテキストを共用させれば、処理の半整列化を考慮
した実行制御を実現できる。ここで、1個の実行コンテ
キストを共有することは、処理を融合して1つの逐次処
理にすることであり、これによって処理単位の排他性、
半整列性を実行制御することができる。
要求されると同時に、異なる優先度を有する複数のスレ
ッドS1、S2、S3の実行要求があった場合を説明す
る。ここでは、スレッドS1、S2について排他制御が
要求され、スレッドS1、S2は高い優先度で実行され
ると同時に高い優先度を持ち、スレッドS3は、スレッ
ドS1、S2より低い優先度を持つ場合を例に取る。
求受付部3で受付けると、制御パラメータ設定部2で設
定されるパラメータにより、論理プロセッサ割当て部5
では、スレッド実行部4のスレッド実行に利用できる論
理プロセッサの割当てを複数個とし、スレッド実行部4
では、スレッドS1、S2に対して複数の論理プロセッ
サを配分するとともに、これら論理プロセッサに対する
スレッド実行を行うようにし、また、スレッドS3に対
し1個の論理プロセッサを配分するとともに、この論理
プロセッサに対するスレッド実行を行うようにしてい
る。
1、S2、S3を受付けると、図9(a)に示すように
スレッド実行部4では、スレッドS1、S2に対して論
理プロセッサLP1、LP2、LP3と1個の実行コン
テキストPCA1を用意し、また、スレッドS3に対し
て論理プロセッサLP4と1個の実行コンテキストPC
A2を用意することになり、上述した図6から図8の実
行制御の組み合わせにより、同図(b)に示すような排
他的実行あるいは半整列化実行が要求されると同時に異
なる優先度を有する場合の実行制御が実現できる。
テキストが個数L以下の任意個数の論理プロセスを共有
することによって、任意の時点で処理の並行実行に関す
る実行制御を簡単に実現することができる。また、実行
コンテキストによる論理プロセッサの共有は、プログラ
ムを構成するスレッド処理単位の実行制御方式を決定で
きることにもなる。次に、スレッドS2が自分と並行処
理されるべきスレッドS3の処理要求を出した場合を説
明する。
されるパラメータにより、論理プロセッサ割当て部5で
は、スレッド実行部4のスレッド実行に利用できる論理
プロセッサの割当てを複数個とし、スレッド実行部4で
は、それぞれの論理プロセッサに対してスレッド処理を
行うようにしている。
1、S2を受付けると、図10(a)に示すようにスレ
ッド実行部4では、スレッドS1に対して論理プロセッ
サLP1と実行コンテキストPCA1を用意し、スレッ
ドS2に対して論理プロセッサLP2と実行コンテキス
トPCA2を用意することになり、同図(b)に示すよ
うにスレッドS1、S2がそれぞれの論理プロセッサL
P1、LP2を利用して処理される。ここで、処理中の
スレッドS2が他のスレッドS3の処理を要求すると、
図11(a)に示すようにスレッドS3に対して論理プ
ロセッサLP2を共有するとともに、2個の実行コンテ
キストPCA2、PCA3を用意することになり、同図
(b)に示すようにスレッドS2とスレッドS3につい
て並行処理が実現できるようになる。次に、処理中のス
レッドS2がスレッドS3の処理を要求するとともに、
ある時点でスレッドS3の処理結果を必要とする場合を
説明する。
されるパラメータにより、論理プロセッサ割当て部5で
は、スレッド実行部4のスレッド実行に利用できる論理
プロセッサの割当て個数を複数とし、スレッド実行部4
では、これらの論理プロセッサに対してスレッド処理を
行うようにしている。
1、S2を受付けると、図12(a)に示すようにスレ
ッド実行部4では、スレッドS1に対して論理プロセッ
サLP1と実行コンテキストPCA1、スレッドS2に
対して論理プロセッサLP2と実行コンテキストPCA
2を用意し、また、スレッドS2のスレッドS3の処理
要求によりスレッドS3に対しても論理プロセッサLP
3と実行コンテキストPCA3を用意することになる。
すると、同図(b)に示すようにスレッドS1、S2が
それぞれの論理プロセッサLP1、LP2を利用して処
理され、スレッドS3についても論理プロセッサLP3
を利用して処理が行われる。そして、スレッドS2の処
理が、スレッドS3の処理結果待ちになると、図13
(a)に示すようにスレッドS2に対する論理プロセッ
サLP2をスレッドS3に対して貸し出すようになり、
この結果、同図(b)に示すようにスレッドS3は論理
プロセッサLP2、LP3を利用して処理される。その
後、スレッドS3の処理が終了すると、図14(a)に
示すようにスレッドS3に貸し出していた論理プロセッ
サLP2をスレッドS2に戻し、スレッドS2の処理を
論理プロセッサLP2を利用して行うようにする。これ
により、実行処理の個数を制限しつつサスペンドによる
処理効率の低下を回避する実行制御が可能になる。
終了待ちしている間に、スレッドS2を処理していた論
理プロセッサをスレッドS1に貸し出すような場合を説
明する。
されるパラメータにより、論理プロセッサ割当て部5で
は、スレッド実行部4のスレッド処理に利用できる論理
プロセッサの割当て個数を複数とし、スレッド実行部4
では、複数個割当てられた論理プロセッサに対してそれ
ぞれスレッド実行を用意するようにしている。
1、S2を受付けると、図15(a)に示すようにスレ
ッド実行部4では、スレッドS1に対して論理プロセッ
サLP1と実行コンテキストPCA1、スレッドS2に
対して論理プロセッサLP2と実行コンテキストPCA
2を用意し、スレッドS3に対して論理プロセッサLP
3と実行コンテキストPCA3を用意することになる。
すると、同図(b)に示すようにスレッドS1、S2が
各論理プロセッサLP1、LP2を利用して実行され、
スレッドS3についても論理プロセッサLP3を利用し
て処理が行われる。そして、スレッドS2の処理が、ス
レッドS3の処理結果待ちになると、図16(a)に示
すようにスレッドS2に対する論理プロセッサLP2を
スレッドS1に対して貸し出すようになり、この結果、
同図(b)に示すようにスレッドS1は論理プロセッサ
LP1、LP2を利用して処理される。その後、スレッ
ドS3の処理が終了すると、図17(a)に示すように
スレッドS1に貸し出していた論理プロセッサLP2を
スレッドS2に戻し、スレッドS2の処理を論理プロセ
ッサLP2を利用して行うようにする。この場合も、実
行処理の個数を制限しつつサスペンドによる処理効率の
低下を回避する実行制御が可能になる。
L以下の任意個数の論理プロセッサを他の実行コンテキ
ストに貸し出すことにより、サスペンドによる処理効率
の低下を回避する実行制御を実現することができる。論
理プロセッサの貸し出しは、プログラムを構成するスレ
ッド単位毎の効率的な実行制御を実現することになる。
ロセッサと物理プロセッサの対応付けを任意の時点で独
立に変更することにより、分散処理、非分散処理の実行
制御を実現することもできる。
が1つの物理プロセッサ7に対応付けられている状態を
示し、これにより非分散処理が得られる。また、図19
は、各論理プロセッサ8が複数の物理プロセッサ7に対
応付けられている状態を示し、これにより分散処理が得
られる。
てスレッドの処理要求を振り分けることによって、各処
理に適した実行制御が得られ、また、処理の任意の時点
で対応付けを変更することにより分散処理と非分散処理
を動的に切り換えることもできる。なお、本発明は上記
実施例にのみ限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜
変形して実施できる。
の時点で独立して変更することによりプログラム毎の各
実行制御の逐次、並行、並列、分散などの各形態の変更
をプログラムの書き換えを行うことなく簡単に応じるこ
とができる。
部、4…スレッド実行部、5…論理プロセッサ割当て
部、6…プロセッサ対応付け部、7…物理プロセッサ。
Claims (2)
- 【請求項1】同時に受付可能なスレッドの数、同時に実
行可能なスレッドの数、および当該同時実行可能なスレ
ッドの実行のために利用可能な論理プロセッサの数を含
む制御パラメータを設定する設定手段と、 前記制御パラメータにしたがった数のスレッドの実行要
求を同時に受け付ける受付手段と、 前記受付手段において同時に受け付けられた複数のスレ
ッドの中から、前記制御パラメータにしたがった数のス
レッドを同時実行可能なスレッドとして実行コンテキス
ト毎に選択するスレッド実行手段と、 前記スレッド実行手段により選択されたスレッドに対
し、前記制御パラメータにしたがった数の論理プロセッ
サを割り当てる論理プロセッサ割当手段と、 前記割り当てられた複数の論理プロセッサに対し少なく
とも一つの物理プロセッサを割り当てる物理プロセッサ
割当手段と を具備したことを特徴とするプログラム実行
制御装置。 - 【請求項2】同時に受付可能なスレッドの数、同時に実
行可能なスレッドの数、および当該同時実行可能なスレ
ッドの実行のために利用可能な論理プロセッサの数を含
む制御パラメータを設定し、 前記制御パラメータにしたがった数のスレッドの実行要
求を同時に受け付け、 同時に受け付けられた前記複数のスレッドの中から、前
記制御パラメータにしたがった数のスレッドを同時実行
可能なスレッドとして実行コンテキスト毎に選択し、 選択された前記スレッドに対し、前記制御パラメータに
したがった数の論理プロセッサを割り当て、 割り当てられた前記複数の論理プロセッサに対し少なく
とも一つの物理プロセッサを割り当てる ことを特徴とす
るプログラム実行制御方法。
Priority Applications (1)
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05313922A (ja) | 1993-11-26 |
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