JP3277847B2 - スケール又はスライム付着検知装置並びに検知方法 - Google Patents

スケール又はスライム付着検知装置並びに検知方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスケール又はスライ
ム付着検知装置並びに検知方法に係り、特に、工業用水
系、例えば紙パルププロセス白水系又は冷却水系におけ
るスケール又はスライムの発生状況を検知する装置と方
に関する。
【0002】
【従来の技術】紙パルププロセス白水系や冷却水系等の
各種工業用水系においては、水中の硬度成分によるスケ
ールや水中の微生物によるスライムが付着して、配管閉
塞や熱交換効率低下等の様々な付着障害を引き起こす。
【0003】従って、これらの水系においては、系内の
スケールやスライムの付着状況を検知して、適正な処置
を講じることにより、この付着障害を未然に防止する必
要がある。特に、これらの付着障害を防止するために、
スケール防止剤やスライム除去剤が用いられるが、この
ような場合において、適正な薬注制御を行うためにも、
系内のスケールやスライムの付着状況を把握する必要が
ある。
【0004】従来、スケールやスライムの付着状況の検
知方法としては、試験片を用いたモニタリング法があ
る。この方法は、試験片を系内に設置し、一定期間経た
後に取り出してスケールの付着量やスライムの付着量を
計測する方法である。
【0005】また、差圧式のスケールやスライム検知装
置も提供されている。この装置は、配管を用い、管壁に
スケールやスライムが付着すると配管出入口の差圧が上
昇する現象を利用して、スケールやスライムの付着状況
を検知するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試験片
を用いたモニタリング法では、 試験片を交換する必要があるため、連続的なモニタ
リングができない。 試験片を取り出してスケール付着量やスライム付着
量を計測する必要があるため、オンラインでモニタリン
グすることができない。 といった欠点がある。
【0007】また、水系内では、スライム又はスケール
のみが付着する場合と、これらが同時に付着する場合と
があるが、差圧式のスケール又はスライム検知装置で
は、差圧の変化のみからでは、管壁に付着したものがス
ケールであるのかスライムであるのか識別できないとい
う欠点がある。
【0008】本出願人は上記従来の問題点を解決するた
めに、先に出願した特願平8−6583号、特願平8−
6584号において、測温抵抗体を被検液中に浸漬し、
この測温抵抗体の温度変化から該測温抵抗体へのスケー
ルやスライムの付着状況を検知するようにしたスケール
又はスライム付着検知装置を提案している。
【0009】この先願発明に係るスケール又はスライム
付着検知装置においては、満足する検知結果が得られて
いるが、さらに検知精度の向上を図るために被検水の流
速の変化の影響を低下させる必要があった。本発明は、
この被検水の流速変化の影響を排除すると共に、測温抵
抗体の耐久性を高めることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のスケール又はス
ライム付着検知装置は、フロートセンサが取り付けら
れ、水面に浮かせることができる本体部材と、該本体部
材に取付けられたセンサ取付部材と、該センサ取付部材
に着脱可能な測温抵抗体と、該測温抵抗体を包囲する包
囲体とを備えてなるものである。本発明のスライム付着
検知装置は、フロートセンサが取り付けられ、水面に浮
かせることができる本体部材と、該本体部材に取付けら
れたセンサ取付部材と、該センサ取付部材に着脱可能な
測温抵抗体と、該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備え
てなるスライム付着検知装置であって、該測温抵抗体に
通電する定電流の値を切り替えることができる手段を設
けたことを特徴とする。
【0011】本発明のスケール又はスライム付着検知装
置でセンサとして用いられる測温抵抗体は、温度の上昇
に伴って、電気抵抗が増大するものであり、白金線をコ
イル状にしたものをセラミック等の絶縁体で被覆したも
のや、セラミック基板上に白金パターンを形成し、ガラ
スコーティングしたもの、例えは熱線流速計や熱膜流速
計などを用いることができる。
【0012】測温抵抗体は、例えば市販品で長さ1c
m、幅及び厚み数mm程度の小片であり、従って、本発
明ではスケール又はスライム付着検知装置の小型化を図
ることができ、また実プロセスの任意の箇所に直接設置
することが可能となる。
【0013】この測温抵抗体に定電流を通電すると、液
とセンサ間に温度差が生じる。この状態において、スケ
ールやスライムが測温抵抗体に付着すると、液側への熱
の拡散が悪くなり伝熱抵抗が増加して測温抵抗体の温度
が上昇し電気抵抗が増大する。この電気抵抗の変化を電
圧の変化として検知することによりスケール又はスライ
ムの付着状況を検知できる。
【0014】なお、一般に、高温の物体の表面では、水
中の硬度成分の飽和濃度が低下するため、硬度成分が析
出してスケールが付着し易い反面、微生物の繁殖は妨げ
られスライム付着は起き難い。逆に、低温の物体の表面
では、水中の硬度成分の飽和濃度が上昇するため、スケ
ールが付着し難い反面、微生物の繁殖が阻害されずスラ
イム付着が起き易い。
【0015】そこで、本発明の一態様においては、この
ような現象を利用し、高温に設定した第1の測温抵抗体
によってスケールを検知し、低温に設定した第2の測温
抵抗体によってスライムを検知する。
【0016】もちろん、本発明では、この第1及び第2
の測温抵抗体のうちの一方のみを用いてスケール付着だ
けを検知したり、スライム付着だけを検知しても良い。
【0017】また、本発明では、低温に設定した測温抵
抗体に対し定常時は通電を行なわず測温抵抗体を被検水
温度のままとしてスライム付着させ(もしくは測温抵抗
体への通電電流値を小さなものとすることにより測温抵
抗体を比較的低温に設定しておいてスライム付着さ
せ)、間欠的に(例えば1時間につき1回だけ1分程
度)通電して測温抵抗体を昇温させ、このときの測温抵
抗体の温度や昇温速度に基づいてスライム付着状況を検
知しても良い。
【0018】本発明のスケール又はスライム付着検知装
置では、この測温抵抗体の周囲を包囲体で包囲している
ため、測温抵抗体の検出温度が被検水の流速変化に影響
を受けないようになり、スケールやスライムの付着状況
を高精度で検知できる。
【0019】また、この包囲体を設けたことにより、被
検水中の異物が測温抵抗体に衝突して測温抵抗体が破損
することが防止される。本発明のスケール付着検知方法
は、フロートセンサが取り付けられ、水面に浮かせるこ
とができる本体部材と、該本体部材に取付けられたセン
サ取付部材と、該センサ取付部材に着脱可能な測温抵抗
体と、該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備えてなるス
ケール付着検知装置によりスケールの付着を検知する方
法であって、前記測温抵抗体に供給する電流量を、該測
温抵抗体の温度が60〜80℃となる範囲に設定するこ
とを特徴とする。 本発明のスライム付着検知方法は、フ
ロートセンサが取り付けられ、水面に浮かせることがで
きる本体部材と、該本体部材に取付けられたセンサ取付
部材と、該センサ取付部材に着脱可能な測温抵抗体と、
該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備えてなるスライム
付着検知装置によりスライムの付着を検知する方法であ
って、前記測温抵抗体に供給する電流量を、該測温抵抗
体の温度が30〜37℃となる範囲に設定することを特
徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0021】図1は本発明のスケール又はスライム付着
検知装置の要部を示す断面図、図2は図1のII−II線に
沿う断面図である。図3は、このスケール又はスライム
付着検知装置の全体構成を示すブロック図、図4はこの
スケール又はスライム付着検知装置の温度測定部の構成
を示すブロック図である。
【0022】まず、図1、2を参照してこの装置の要部
の構成を説明する。
【0023】本体部材20の下面にセンサ取付部材21
が固着されており、このセンサ取付部材21の下端にセ
ンサとしての測温抵抗体22がユニオンナット33によ
って着脱可能に取り付けられている。
【0024】本実施例では測温抵抗体22として、セラ
ミック等の絶縁性基板の板面に白金パターンを形成し、
この白金パターンをガラスコーティングしたものを用い
る。
【0025】このセンサ取付部材21及び測温抵抗体2
2を囲むように包囲体23が設けられている。この包囲
体23は、この実施の形態では下端が開放した筒状であ
り、本体部材20の下面の取付座24に対して螺着され
ている。
【0026】なお、取付座24は本体部材20に対し例
えば溶接などにより固着されている。この実施の形態で
は、取付座24は短い筒状であり、筒の内外を連通する
連通孔25が設けられている。この連通孔25は、包囲
体への被検水の流入を可能とするもので、これにより包
囲体内の被検水の更新が行える。
【0027】本体部材20の下面には電磁フロートセン
サ26が取り付けられている。この電磁フロートセンサ
26は、本体部材20に固定された軸体27と、この軸
体27に沿って上下動可能なフロート28と、このフロ
ート28を囲む筒状のカバー29とを備えており、この
カバー29には筒の内外を連通する多数の連通孔30が
設けられている。31はケーブルを示し、図示は省略し
てあるが、測温抵抗体や電磁フロートセンサに連絡され
ている。
【0028】電磁フロートセンサ26は、被検水の液面
レベルの上下に対応してフロート28が上下動する。そ
して、フロート28が図1のように下限に達したときに
は測温抵抗体22への通電が停止される。これにより、
測温抵抗体22の焼損が防止される。
【0029】このスケール又はスライム付着検知装置
は、測温抵抗体22を囲むように包囲体23が設けられ
ているため、測温抵抗体22が被検水の流速変化の影響
を受けず、スケール又はスライムの付着状況を高精度に
て検知できる。また、包囲体23を設けているため、測
温抵抗体22への異物衝突が防止され、測温抵抗体22
の損傷を防止できる。
【0030】次に、このスケール又はスライム付着検知
装置を用いたスケール又はスライムの検知システムの構
成について図3、4を参照して説明する。
【0031】図3に示す如く、このスケール又はスライ
ム付着検知システムは、表面温度が比較的高温に設定さ
れた第1の測温抵抗体1を有するスケール付着検知装置
2と、表面温度が比較的低温に設定された第2の測温抵
抗体3を有するスライム付着検知装置4と、これらスケ
ール付着検知装置2及びスライム付着検知装置4からの
信号を処理する温度測定部2A,4A及び判定部2B,
4Bと、検知結果を表示する表示部5とで構成されてい
る。
【0032】付着検知装置2,4は、本体部材20を水
路内の水面に浮かせて用いる
【0033】判定部2B,4Bとしては、温度測定部2
A,4Aの検出温度を所定の計算式で計算してスライム
付着状況を判定する計算機等を用いることができる。
【0034】表示部5としては、この判定結果を表示で
きるものであれば良く、例えばモニターテレビ、液晶パ
ネル、プリンター、その他、ランプ、ブザー等を用いる
ことができる。
【0035】温度測定部2A,4Aは、図4に示す如
く、測温抵抗体1,3が所定の温度となるように一定の
電流を測温抵抗体1,3に供給する定電流発生部6と、
測温抵抗体1,3の温度上昇による電圧変化を測定する
電圧測定部7と、測定した電圧から温度を算出する温度
演算部8とで構成されている。
【0036】このようなスケール、スライム付着検知シ
ステムを用いて、スケール又はスライムの付着状況を調
べるためには、図3に示す如く、実プロセス水系の水路
10等の任意の箇所において、測温抵抗体1及び3が被
検液(用水)に浸漬されるように付着検知装置2、4
本体部材を被検液に浮かせて設置し、温度測定部2A,
4Aで各々測温抵抗体1,3の温度を測定し、測定した
温度から判定部2B,4Bで各々スケール,スライム付
着状況を判定し、結果を表示部5に表示する。
【0037】具体的には、次の手順で実施する。
【0038】[スケール検知の場合] [1] 初期状態(第1の測温抵抗体1の表面に付着物の
ない状態)で、第1の測温抵抗体1の表面温度が、スケ
ールが付着し易くスライムの元となる微生物が繁殖し難
い温度、例えば60〜80℃になるように、定電流発生
部6の電流値を設定する。 [2] 測温抵抗体1の両端電圧を電圧測定部7で測定す
る。 [3] 電圧測定部7で測定した電圧から、温度演算部8
で第1の測温抵抗体1の温度を演算し、温度データをス
ケール付着判定部2Bへ送る。 [4] スケール付着判定部2Bでは、初期状態に比較し
て、測定温度が予め決められたしきい値を超えて上昇し
たときに、「スケール付着あり」と判定する。また、温
度やその上昇率から付着量を判定する。 [5] スケール付着判定部2Bの判定結果を受けて、表
示部5で判定結果を表示する。
【0039】[スライム検知の場合(第1の方法)] [1] 初期状態(第2の測温抵抗体3の表面に付着物の
ない状態)で、第2の測温抵抗体3の表面温度が、スケ
ールが付着し難くスライムの元となる微生物の繁殖を妨
げない温度、例えば30〜37℃になるように、定電流
発生部6の電流値を設定する。 [2] 第2の測温抵抗体3の両端電圧を、電圧測定部7
で測定する。 [3] 電圧測定部7で測定した電圧から、温度演算部8
で第2の測温抵抗体3の温度を演算し、温度データをス
ライム付着判定部4Bへ送る。 [4] スライム付着判定部4Bでは、初期状態に比較し
て、測定温度が予め決められたしきい値を超えて上昇し
たときに、「スライム付着あり」と判定する。また、温
度やその上昇率から付着量を判定する。 [5] スライム付着判定部4Bの判定結果を受けて、表
示部5で判定結果を表示する。
【0040】[スライム検知の場合(第2の方法)] スライム検知は、次の(1)〜(7)の方法によって行
うこともできる。この場合、温度測定部4Aには、測温
抵抗体3に対して通電する定電流の値を切り替えること
ができる手段を設けておく(図示省略)。
【0041】(1) 表面に付着物のない測温抵抗体3
を被検液に浸漬設置し、1時間の間、全く通電しないで
おく。 (2) 1時間経過後、1分間だけ測温抵抗体3に所定
値以上の定電流を通電する。この所定値以上の定電流と
は、測温抵抗体3の温度が好ましくは40〜100℃特
に好ましくは50〜80℃とりわけ60〜70℃となる
程度の電流値(一定値)である。 (3) この通電開始とほぼ同時に印加電圧が急速に上
昇し、平衡温度となる。この平衡温度に到達したときの
印加電圧、あるいは、通電開始後所定時間(例えば1
分)経過後の印加電圧を電圧測定部7で測定する。 (4) この電圧測定部7で測定した電圧に基づき、温
度演算部8で測温抵抗体3の温度を演算し、温度データ
をスライム付着判定部4Bへ送る。 (5) スライム付着判定部4Bでは、この温度データ
に基づき、スライムの付着の有無やスライムの付着量を
判定する。 (6) スライム付着判定部4Bの判定結果を表示部5
で表示する。 (7) 1時間経過後、再び(1)〜(6)の手順によ
りスライム付着の判定を行う。 なお、上記(3)〜(5)においては、通電開始後所定
時間経過後の電圧を測定し、この測定電圧に基づいてス
ライム付着状況を判定しているが、通電開始後の微少時
間の電圧上昇速度(mV/msec)を判定し、この判
定結果に基づいてスライム付着状況を判定しても良い。
【0042】上記(1)〜(7)の手順では、1時間に
1回、短時間(例えば1分)だけ測温抵抗体3に所定値
以上の定電流を通電し、この通電時期以外の間(例えば
1時間の間)は測温抵抗体3に全く通電していない。た
だし、本発明では、この1時間の間にも微小な定電流を
測温抵抗体1に流しても良い。この微小な定電流は、測
温抵抗体3の表面温度が用水の温度よりも高く、且つス
ライム発生の妨げにならない温度、例えば、30〜37
℃になるように設定する。
【0043】なお、上記スケール,スライムの検知は同
時に行うことができることは言うまでもない。また、判
定部2B,4Bにおける判定基準となるしきい値は、被
検知対象に応じて、水系の硬度成分濃度、濃縮倍率、濁
度やBOD、スライムを形成する微生物相や、許容スケ
ール、スライム付着量等を考慮して任意に設定すること
ができる。
【0044】なお、適切な時期に測温抵抗体を洗浄す
る。この場合、本発明のスケール又はスライム付着検知
装置でスケール及び/又はスライムの付着が検知された
ときに、系内をスケール除去剤やスライム除去剤によっ
て洗浄するようにしている水系であれば、供給されたス
ケール除去剤やスライム除去剤で測温抵抗体が洗浄され
るため、別途測温抵抗体の洗浄を行う必要はない。
【0045】上記実施の形態ではスケールとスライムの
双方を検知しているが、スケール、スライム付着検知装
置2、4のうちの一方のみを設置してスケールとスライ
ムのうちの一方のみを検知しても良い。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のスケール又
はスライム付着検知装置によれば、比較的小型で実プロ
セスの任意の箇所に直接設置することができるスケール
又はスライム付着検知装置が提供される。このスケール
又はスライム付着検知装置によればスケールの付着及び
/又はスライムの付着をオンラインで連続的に検知でき
る。そして、これにより的確に薬注することも可能とな
る。
【0047】本発明のスケール又はスライム付着検知装
置は、測温抵抗体を包囲体で包囲しており、スケール又
はスライムの付着の検知精度が高く、また測温抵抗体の
耐久性も良好である。そのため、水系のスケール及び/
又はスライム付着状況を的確に把握して付着障害を確実
に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスケール又はスライム付着検知装置の
実施の形態を示す系統図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】スケール又はスライムの検知システムのブロッ
ク図である。
【図4】図3の検知システムの要部のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の測温抵抗体 2 スケール付着検知装置 2A 温度測定部 2B 判定部 3 第2の測温抵抗体 4 スライム付着検知装置 4A 温度測定部 4B 判定部 5 表示部 20 本体部材 21 センサ取付部材 22 測温抵抗体 23 包囲体 26 電磁フロートセンサ 27 軸体 28 フロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 25/18 G01N 33/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロートセンサが取り付けられ、水面に
    浮かせることができる本体部材と、該本体部材に取付け
    られたセンサ取付部材と、該センサ取付部材に着脱可能
    な測温抵抗体と、該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備
    えてなるスケール又はスライム付着検知装置。
  2. 【請求項2】 フロートセンサが取り付けられ、水面に
    浮かせることができる本体部材と、該本体部材に取付け
    られたセンサ取付部材と、該センサ取付部材に着脱可能
    な測温抵抗体と、該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備
    えてなるスライム付着検知装置であって、 該測温抵抗体に通電する定電流の値を切り替えることが
    できる手段を設けたことを特徴とするスライム付着検知
    装置。
  3. 【請求項3】 測温抵抗体への通電電流量を、該測温抵
    抗体の温度が40〜100℃となる範囲と、30〜37
    ℃となる範囲とに切り替えることができる手段を設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載のスライム付着検知装
    置。
  4. 【請求項4】 フロートセンサが取り付けられ、水面に
    浮かせることができる本体部材と、該本体部材に取付け
    られたセンサ取付部材と、該センサ取付部材に着脱可能
    な測温抵抗体と、該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備
    えてなるスケール付着検知装置によりスケールの付着を
    検知する方法であって、 前記測温抵抗体に供給する電流量を、該測温抵抗体の温
    度が60〜80℃となる範囲に設定することを特徴とす
    るスケール付着検知方法
  5. 【請求項5】 フロートセンサが取り付けられ、水面に
    浮かせることができる本体部材と、該本体部材に取付け
    られたセンサ取付部材と、該センサ取付部材に着脱可能
    な測温抵抗体と、該測温抵抗体を包囲する包囲体とを備
    えてなるスライム付着検知装置によりスライムの付着を
    検知する方法であって、 前記測温抵抗体に供給する電流量を、該測温抵抗体の温
    度が30〜37℃となる範囲に設定することを特徴とす
    るスライム付着検知方法。
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