JP3276631B2 - 超音波ブレードカプラおよびそのための音響マウント - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 関連出願 本出願は、1989年12月12日付の同様の名称を有する出
願Serial No.07/448,862の一部継続出願である。

発明の背景 本発明は、概して超音波外科装置に関し、特に超音波
によって動作するブレード／カプラアセンブリの取り付
けおよび取り外しを容易にする装置および方法、および
そのための音響マウントに関する。

様々な外科工程用の超音波外科装置は周知である。一
般に、これらの外科装置は、超音波エネルギ源に接続さ
れるハンドヘルド型装置である。超音波エネルギは、超
音波エネルギ源とハンドヘルド型カプラとの間の連結部
またはマウントを介して伝達される。ハンドヘルド型カ
プラは、ハンドヘルド型カプラの先端に取り付けられた
外科用器具、例えば外科用ブレードを含む。従って超音
波エネルギは、カプラを介して外科用ブレードに伝達さ
れ、それにより精密外科切開を容易にする。

しかし、超音波装置は、使用時に問題がないわけでは
ない。例えば、音により動作する外科装置は、滅菌フィ
ールドにおいて使用されるべきである。超音波エネルギ
源に対する、外科装置の容易な取付けおよび取り外しは
非常に望ましい。伝統的に、超音波外科装置を音響マウ
ントに保持して、超音波エネルギ源がマウントを介して
外科装置に伝達されるようにするために、ねじ機構が用
いられてきた。滅菌環境の必要性から、外科装置は滅菌
フィールドを維持する様式で音響マウントに容易に取り
付けられなければならない。使用後、滅菌または廃棄の
ために音響マウントから外科装置を迅速に取り外すこと
もまた非常に望ましい。

外科装置と超音波エネルギ源との間の連結は、超音波
エネルギ源が所望のパワーレベルにおいて装置に効果的
に伝達され得るように、緊密な協調を必要とすることが
理解される。ねじが用いられるとき、超音波エネルギが
外科装置に適切に伝達されることを確実にするために、
外科装置はしばしば外科医、看護婦、または技師により
音響マウントに過剰に強く取り付けられる。典型的に
は、このことは外科装置およびそのマウントを取り付け
るときのみならず、使用後マウントから外科装置を取り
外すときにも困難を引き起こす。すなわち、外科装置は
過剰に強く取り付けられ、そのため、取り外すことが困
難である。また、外科装置および音響マウントを取付け
および取り外しするときに、外科装置自体、例えばブレ
ードに接触する結果、医師、看護婦、または技師を傷つ
けるという明かな危険がある。更に、外科医、看護婦ま
たは技師が、プライヤおよびレンチ等の典型的な締結装
置を用いて怪我をすることなく、滅菌フィールドで外科
装置と音響マウントとを取付けおよび取り外しすること
は非常に困難である。

本発明によると、超音波外科装置および音響マウント
の取付けおよび取り外しに関連する上記およびその他の
問題点を解決し、且つ、超音波外科装置およびそのため
の音響マウントの取付けおよび取り外しを容易にする装
置および方法を供給する、超音波外科装置送達システム
が提供されている。これにより、伝統的な従来のシステ
ムと比較して、構成、作用および使用に様々な利点が得
られる。特に、本発明は、その好適な実施態様におい
て、概して円筒状のスリーブとその一端に半径方向に延
出するフランジとを有するアダプタを供給する。フラン
ジは、スリーブ内に外科装置を方向づける円錐状の面を
有する。外科装置は、例えば一端に外科用ブレードを有
し、反対側の端部に雌ねじを有することにより、音響マ
ウントに連結されるようになっているブレード／カプラ
を含む。外科装置のカプラと、アダプタスリーブの内面
との両方に沿って、平坦部が設けられており、それによ
り、アダプタがブレード／カプラを受け取ったときに、
アダプタとカプラとがユニットとして回転し得るように
なっている。

アダプタを回転させ、それにより、アダプタ／カプラ
の組合せを回転させる、二つの異なる実施態様が示され
ている。一方の実施態様において、半径方向に延出する
端部フランジを有する、別個の協働用円筒状部材が、ア
ダプタのスリーブの周面に設けられ、アダプタに対して
回転自在である。この形態において、アダプタフランジ
の後方を向いた環状面に、円状のつめ車機構の一部を形
成する、複数のカム面が設けられている。カム面は、例
えば、後方を向いた環状面の各四分円におけるランプを
含み、上記ランプは端部停止部まで延びている。円筒状
部材の端部フランジは、好適には、一対のカムフォロ
ア、例えば、アダプタフランジの後方を向いた環状面に
沿ってカム面の二つと係合する端部突起を有している。
突起は互いに対向する位置に設けられている。更に、円
筒状部材には、互いに対向する、好適には端部フランジ
から部材の全長に亘って反径方向に延出するウィングが
設けられている。このようなウィングは、部材の手動に
よる移動とアダプタに対する回転とを容易にする。ウィ
ングは、好適には、端部突起から円周方向に90゜離れて
いる。この様式で、円筒状部材の端部フランジの、突起
を保持する部分は、軸方向において後方に弾性的に湾曲
し得る。円筒状部材は、アダプタスリーブの周面に取り
付けられ、アダプタフランジから遠方のアダプタスリー
ブ端部において、ばねにより付勢されたフィンガによる
アダプタに対する軸方向移動に抗して保持される。

好適には、ブレード／カプラ、アダプタ、および円筒
状部材は、アセンブリまたは非アセンブリのいずれの場
合においても滅菌パッケージ内に設けられている。使用
時は、ブレード／カプラ、アダプタおよび部材は、滅菌
パッケージから取り外され、アセンブリでない場合は、
互いにおよびブレード／カプラと組み合わされる。特
に、ブレード／カプラ外科装置のブレード端部は、アダ
プタスリーブに挿入され、アダプタの円錐状端面は、ブ
レードをスリーブ内に案内することにより挿入を容易に
する。ブレード／カプラはまた、カプラ上の平坦部が、
スリーブの孔内の平坦部と係合するように、アダプタス
リーブと回転方向に整合する。円錐状面の内側端部は、
停止部と係合し、停止部は、アダプタへその軸方向移動
を制限するブレード／カプラにより保持される。ブレー
ドが全体的にアダプタスリーブ内に挿入されることが理
解される。このように、音響マウントに対する装置の取
付けおよび取り外し中に、スリーブは作業者がブレード
に曝されているにもかかわらず作業者を保護する。

外科装置をマウントに取り付けるために、ブレード／
カプラがマウントにねじ込まれる。カプラがマウントに
緩くねじ込まれると、円筒状部材上のウィングが掴まれ
て、部材が従来のねじ方向に回転する。部材上の端部突
起は、カム面に摩擦係合し、その結果、アダプタおよび
部材は、ユニットとして回転自在であり、それにより、
ブレード／カプラを音響マウントに更に締結する。連結
がより強化され、更なるねじ込みに対する抵抗が増加す
ると、突起はカム面に沿って摺動し始め、同時に、アダ
プタとカプラとにトルクを付与し続ける。それにより、
カプラは更に締結される。特に、端部突起はランプを上
り、突起を保持するフランジを、軸方向において後方に
弾性的に湾曲または撓ませ、それにより、端部突起とカ
ム面との間により大きな摩擦係合を引き起こす。所定の
トルクにおいて、突起はカム面の高点または後端を通過
し、ばね力により戻って次のカム面の先端部と係合す
る。このように、部材を更に回転させると、円筒状部材
とアダプタとの間の所定のトルク値において、つめ車動
作が起こる。この様式で、ブレード／カプラを音響マウ
ントに取り付けている作業者は、超音波が外科装置に効
果的に伝達されるような、ブレード／カプラと音響マウ
ントとの連結を保証するために十分なトルクがブレード
／カプラに付与されたことを認識する。このことは、連
結を過剰に強くすることなく達成される。その後、アダ
プタと部材とは、ブレード／カプラアセンブリから取り
外され、超音波外科装置の使用の準備ができる。

使用後、外科装置を音響マウントから取り外すため
に、アダプタと部材とが、上記と同様に装置のブレード
端部に取り付けられる。しかし、円筒状部材は、反対方
向、すなわち、音響マウントからブレード／カプラを取
り外す方向に回転する。従って、部材上の突起は、カム
面の端部停止部と係合し、アダプタとカプラとを回転さ
せて、必要な取り外し動作を引き起こす。取り外し方向
に回転する際、実質的に無限大のトルクが部材に付与さ
れ得る。重要なことは、取り外し動作が、ブレードがア
ダプタのスリーブ内に完全に収容された状態で行われ、
それにより外科装置をマウントから取り外す作業者を、
切り傷や刺し傷から保護することである。一旦取り外さ
れると、ブレード／カプラ、アダプタおよび円筒状部材
のアセンブリ全体が廃棄され得る。また、アダプタと部
材とのサブアセンブリをブレード／カプラから取り外し
て、後者を再使用のために滅菌するよにしてもよい。

本発明の別の好適な実施態様において、ブレード／カ
プラアダプタは、プラスチック材料により一体成形され
た単体型ユニットを含む。単体型ユニットは、従来の二
体型実施態様のように別の部材を付加することなく、完
全なレンチとして作用し、マウントへのブレード／カプ
ラの取付け、およびマウントからの取り外しを行う。よ
り特定すると、アダプタは、一端にフランジを有する、
概して円筒状のスリーブを有し、上記したように、アダ
プタスリーブの内部に沿って平坦部が設けられてブレー
ド／カプラを受け取るようになっている。しかし、この
形態において、単一で単体の、概して半径方向に延出す
る部材またはフランジが、スリーブの側部か突出してい
る。部材は、概して直線状であり、スリーブの軸に平行
に、且つ、フランジの後方にフランジとは空隙を保った
状態で延びている。部材は、スリーブに取り付けられた
部分に隣接して脆弱部を有し、この脆弱部が、スリーブ
の軸に平行且つ軸から空隙を保った軸を有するヒンジを
規定する。これにより、そうでなければスリーブおよび
フランジとは連結されない部材が、ヒンジの軸回りにお
いて両方向に湾曲し得る。

フランジの後側から、反対方向への湾曲に伴って部材
の前端部により係合する一対の突起が延出している。一
方の突起は軸方向において、所定のトルク値が部材によ
り突起に（従って、アダプタによりブレード／カプラ
に）付与されたときに、フランジが付与された負荷によ
り変位し、それにより突起が前方に且つ部材を妨害しな
いように移動するような、所定の寸法を有する。その結
果、付与された所定値のトルクにおいて、部材がこの突
起を越えて回動する。突起の長さおよびフランジを形成
する材料の厚みは、所定のトルクにおいて、ブレード／
カプラを取付け締結する方向に、この変位が起こり、且
つ、部材が突起を越えて回動するように決定されてい
る。

他方の突起は、より大きな軸方向長さを有し、且つ、
反対方向に回転するときに部材用の保持台または停止部
として作用する。従って、ブレード／カプラをそのマウ
ントから取り外すために、ブレード／カプラがスリーブ
に挿入され、部材が、長い方の突起に抗して軸回りに移
動することによりアダプタを回転させ、それにより、マ
ウントからブレード／カプラを取り外す方向にブレード
／カプラを回転させる。各々が一対の突起に関連する、
一対の部材が設けられている一方、このような部材は一
つのみであるほうが好適である。なぜならば、二つの部
材のうちの一方のみを対応する突起を越えて移動させる
ことが可能だからである。その場合、ブレード／カプラ
に付与される適切なトルク値は所定の値ではない。

本発明の単体型実施態様の別の特徴は、スリーブの、
後方に突出した部分にある。この部分は、指圧により内
方に湾曲され得るほど厚みを薄くした。または減少した
肉部を有する。すなわち、フランジから遠方側のスリー
ブの端部は、指圧により内方に圧縮され得る。このこと
は、押し込み部を形成することにより、アダプタからの
ブレード／カプラの取り外しを容易にし、それによりブ
レード／カプラからのアダプタの引き抜きを容易にす
る。

上記の特徴から、本発明のシステムにより可能になる
重要な利点および長所が明かである。例えば、音響マウ
ントからの取付けおよび取り外し期間中、外科ブレード
はアダプタのスリーブ内に完全に収容され、それにより
これらの作業を行う作業者が傷を負うことを防止する。
更に、ブレード／カプラは、取付けおよび取り外し機構
と共に、一回のみ使用し廃棄する滅菌パッケージの一部
として設けられ得る。更に、二体型実施態様に関連して
上記した、取り付け中のつめ車作用、および、単体型実
施態様に関連して上記した、部材の突起を越えた回動
は、必要な超音波エネルギが超音波源から外科装置に効
果的に伝達されるように、十分なトルクがカプラに付与
されることを保証する。従って、所定のトルクを越えた
更なる締め付けは不要であり、過剰な締め付けに関連す
る問題点は、完全に排除される。つめ車および回動機構
はまた、装置をマウントに取り付ける作業者に、十分な
締結が達成されたことを示し、それにより、過剰な締結
および困難な取り外しが防止される。更に、取り外し中
にも、同一の送達システムが使用される。第１および第
２の各々の実施態様の、一方向つめ車および大きい方の
突起はまた、実質的に無限大のトルクが、反対のねじを
引く抜く方向において、カプラに付与されることを可能
にし、それにより音響マウントからの装置の取り外しを
容易にする。更に、装置が取り外される際、アダプタお
よび部材、または単体型アダプタは取り外し動作中を通
してブレード／カプラに取り付けられたままであり、そ
れにより、ブレードに保護用ケーシングを供給する。そ
れにより、尖鋭物による事故および伝染病の伝染が回避
される。一体成形された単体型実施態様と二体型実施態
様との両方は、また容易に且つ簡単に使用および製造さ
れ、プラスチック材料により安価に提供され得る。

従って本発明の好適な実施態様によると、外科装置を
マウントに取り付ける装置が提供され、該外科装置が外
科用器具を保持するカプラを含み、該取り付け装置が、
該外科用器具を受け取るスリーブおよび該スリーブの一
端に隣接するフランジを含むアダプタと、該アダプタに
保持され、該外科用器具が該アダプタに受け取られたと
きに該カプラと係合することにより、該アダプタの回転
に伴って該カプラを回転させる、第１の手段と、該アダ
プタに保持されることにより、該アダプタを回転させ
て、それにより該カプラを回転させる、第２の手段とを
含む。更に、該第２の手段と該アダプタフランジとの間
で協働し得、且つ、一方向における該第２の手段の移動
に応答することにより、該外科用器具が該マウントに取
り付けられているときに、該アダプタにより該カプラに
付与されるトルクを所定の値に制限する手段が供給され
ている。第３の手段は、該第２の手段と該アダプタとの
間で協働し得、且つ、上記は反対方向における該第２の
手段の移動に応答することにより、該反対方向において
該アダプタおよび該カプラに該所定のトルクを超えたト
ルクを付与する。

本発明による別の好適な実施態様において、外科装置
をマウントに取り付ける装置が提供され、該外科装置が
外科用器具を保持するカプラを含み、該取り付け装置
が、軸を有して該外科用器具を受け取る細長いスリーブ
と、保持部を有するフランジと、該アダプタにより保持
されて該外科用器具が該アダプタに受け取られたときに
該カプラと係合可能であることにより該アダプタの回転
に伴って該カプラを回転させる案内面とを有するアダプ
タを含む。概して半径方向に延出する部材は、該アダプ
タにより保持されて該カプラを回転させるように該アダ
プタを回転させ、該部材は、該スリーブの該軸とは一致
しない軸回りに両方向に移動可能であり、該部材が、該
部材の一方向における軸回りの回転に応答して該保持部
と係合可能であり、それにより該アダプタと該カプラと
を該スリーブの軸回りに回転させ、且つ、該アダプタに
より該カプラに付与されるトルクを所定の値に制限す
る。第２の保持部は、該フランジにより保持され、該部
材が、該部材の軸回りの両方向における回転に応答して
協働可能であり、それにより該アダプタと該カプラとに
該所定のトルク値を超えたトルクを付与する。

本発明の更に別の好適な実施態様において、外科装置
をマウントに取り付ける方法が提供され、該外科装置
が、外科用器具を保持するカプラを含み、該方法が、該
外科用器具を含み且つ該カプラと係合可能であるアダプ
タを、該アダプタの一方向における回転に伴って該カプ
ラと該アダプタとが該一方向に回転し得るように供給す
る工程と、該アダプタにより保持され、且つ、反対方向
に可動である部材を供給する工程と、一方向に該部材を
移動させることにより、一回転方向に該アダプタと該カ
プラとを回転させる工程と、該部材の該一方向における
移動に応答して、該アダプタにより該カプラに付与され
るトルクを所定の値に制限する工程と、該反対方向に該
部材を移動させることにより、該回転方向とは反対の回
転方向に該アダプタと該カプラとを回転させる工程と、
該部材を該反対方向に移動させるときに、該所定のトル
ク値を超えたトルクを該部材に付与することにより、該
アダプタと該カプラとを該反対回転方向に回転させ、そ
れにより該外科装置とマウントとを離す工程とを含む。

従って、本発明の第１の目的は、外科装置を、そのエ
ネルギ源に対して取付および取り外しを行う、新規且つ
改良された装置および方法を提供することにある。

本発明の、これらおよび他の目的および利点は、以下
の明細書、添付の請求の範囲および図面を参照すること
により、より明かになる。

図面の簡単な説明 図１は、本発明による構成を有し、滅菌パッケージ内
に収容された状態で示される、超音波外科装置送達シス
テムの斜視図である； 図２は、上記送達システムの様々な部品の、使用中の
連結状態を示す模式的分解斜視図である； 図３は、アダプタと円筒状部材との連結状態を示すた
めの、部品の一部切欠き断面を含む、部分的斜視図であ
る； 図４は、部材とアダプタの各々のカム面に対する端部
突起の連結状態を示す、アダプタ円筒状部材とのアセン
ブリの断面図である； 図５は、アダプタの端部側面図である； 図６は、本発明の第２の実施態様による単体型アダプ
タまたはレンチの一部切欠き断面を含む斜視図である； 図７は、図９の７−７線に沿った、アダプタの長手方
向断面図である； 図８は、図９の８−８線に沿った、長手方向断面図で
ある； 図９は、図７に示されたアダプタを、左側から右側方
向に見た端部の側面図である；そして 図10は、図７に示されたアダプタを、右側から左側方
向に見た端部の側面図である。

図面の詳細な説明 以下に本発明の好適な実施態様を、添付の図面を参照
しながら詳細に説明する。

図面を参照すると、図１に、本発明の第１の実施態様
により構成された超音波外科装置送達システムを、概し
て参照符号10で示す。システムは滅菌され、好適にはプ
ラスチックのパッケージ12に包まれた状態で示されてい
る。本実施態様の送達システム10の一般的な部品は、外
科装置、例えばブレード／カプラ14、アダプタ16および
円筒状部材18を含む。アダプタ16および円筒状部材18
は、パッケージ12内で互いに組み合わされた状態で示さ
れ、他方、ブレード／カプラ14は別の部品として示され
ている。当業者にとって明かなように、システムは、滅
菌パッケージ12内に、その構成部品の完全なアセンブリ
を含み得る、すなわち、ブレード／カプラ14は、部材18
が備わった状態のアダプタ16内に設けられ得ることが理
解される。また、構成部品は、パッケージング12内に別
々に設けられ、使用時に組み合わせられてもよい。

図２において、ブレード／カプラ14は、その一端に外
科用ツール20、例えばブレードが取り付けられ、反対側
の端部に雌ねじを有する孔22を有する。ブレード／カプ
ラ14の本体24は、ブレード20まで延びるテーパ状ヘッド
部26を有する、概して円筒状の部材を含む。本体部24の
互いに対向する側部には、平坦部28が以下に明らかにな
る理由により設けられている。ブレード／カプラ14は、
音響マウント30とねじ結合されるようになっており、音
響マウント30は、超音波エネルギ源32に連結されてい
る。それにより、超音波エネルギが、精密カッティング
用のブレード20に供給され得る。超音波エネルギの伝達
を実行するために、ブレード／カプラ14は、マウント30
にねじ込まれる。マウント30は雄ねじ33を有し、それに
より雌ねじを有する孔22に結合される。

図３〜図５に示すように、アダプタ16は、一端が半径
方向において外方に延出するフランジ36まで延びる、概
して円筒状のスリーブ34を含み得る。図２に示すよう
に、フランジ36の端面は、ブレード20をスリーブ34内の
孔40に案内するための、円錐形の先端部を切り取って平
坦化した形状の面38を含む。孔40には、互いに対向する
一対の平坦部42が設けられており、平坦部42は、ブレー
ド／カプラ14がアダプタスリーブ34に完全に挿入される
と、ブレード／カプラ14の互いに対向する側部に設けら
れた平坦部28と、以下に詳細に記載する様式で整合す
る。

スリーブ34の、フランジ36と反対側の端部は、半径方
向において内方に向かうフランジまたは端面44を含む。
端面44は、それよりも直径の小さい孔からなる開口部4
6、および円周方向に空隙を有し、且つ、軸方向に延び
る複数の弾性且つ柔軟なフィンガ48を有している。各フ
ィンガには軸方向に延びるスロット50が形成されてい
る。各フィンガ48はその遠方の端部が、テーパ状カム面
54を有する、半径方向において外方に突出するロッキン
グ片52まで延びている。

図２および図３に最も良く示されるように、フランジ
36の後面には、円周方向に互いに空隙を有する位置に複
数のカム面56が備わり、それによりつめ車機構が形成さ
れている。例えば、カム面56は４つが図示されているラ
ンプを含み得、ランプは低点58から高点60まで延びてい
る。各高点は、円周方向に互いに隣接するランプ56の低
点58の始点において軸方向に延びる端面、または停止部
62まで延びている。

図２〜図４に示すように、円筒状部材18は、アダプタ
16のスリーブ34をすっきりと挿入させる内孔65を有する
スリーブ64を含む。円筒状部材18の一端には、半径方向
において外方に延出するフランジ66が設けられている。
フランジ66は、一対のカムフォロア、例えば互いに対向
し、且つ軸方向に延びる一対の突起68を有する。部材18
の全長に沿って延びる、互いに対向する一対のウィング
70が、フランジ66から後方に延び、且つ、スリーブ64か
ら半径方向において外方に突出している。図３から、ウ
ィング70が突起68の円周方向における位置から円周方向
において離れていることが理解される。ウィング70は、
例えば各突起68から90゜離れている。これにより、突起
68とカム面56との各係合点においてフランジ66が以下に
記載する様式で弾性的に湾曲する（図４）ことが可能に
なる。ウィング70は、円筒状部材の、手動による移動お
よびアダプタ16に対する回転を容易にするために用いら
れる。

送達システムは、使用時に、滅菌フィールドにおいて
滅菌パッケージ12から取り出され、ブレード／カプラ14
が音響マウント30に遊嵌される。ブレード／カプラ14が
アダプタ16および部材18と共にアセンブリとして滅菌パ
ッケージに設けられている場合は、アセンブリ全体がマ
ウント30に遊嵌される。そうでない場合は、ブレード／
カプラ14は単独でマウント30に遊嵌され得る。アダプタ
16および部材18は、部材18のスリーブ64の孔65にスリー
ブ34を挿入することにより、互いに組み合わされ得る
（滅菌パッケージ12において予めアセンブリとして設け
られていない場合）。部材18は、スリーブ34を受け取る
と、反対側の端部がロッキング片を解放するまで、ロッ
キング片52を半径方向且つ内方にカム止めすることが理
解される。ロッキング片52が解放されると、フィンガ48
が図４に示す位置まで弾性的に戻り、アダプタ16上にロ
ッキング部材18が位置する。アダプタ16と部材18との相
対的寸法は、突起68が低部端部、例えばランプ56の先端
58に保持されるときのみロッキングが起こるように設定
されており、それにより、部材18がアダプタ16に沿って
軸方向に移動することを防ぐ。その後、平坦部28がスリ
ーブ34の孔内の平坦部42と整合するように、ブレード20
をスリーブ34の孔40に挿入することにより、ブレード／
カプラ14が、アダプタ16と部材18のサブアセンブリに挿
入される。円錐面38に隣接する孔端部は、平坦部28の後
端において、後方に延びる半径方向突出部80（図２）と
係合し、それによりブレード／カプラ14がスリーブ34に
挿入される程度が制限される。

平坦部28および42が整合し、且つ、互いに保持し合う
状態において、アダプタ16と部材18とのサブアセンブリ
全体がユニットとして回転し得ることが理解される。従
って、ブレード／カプラ14とマウント30との間のねじ結
合を強化するために、部材18のウィング70が掴まれて回
転し、それにより、アダプタ16およびブレード／カプラ
14がユニットとして回転し、従って、上記結合が強化さ
れる。部材18とアダプタ16との間の力の伝達は、突起68
とランプ56との摩擦係合により供給される。付与される
トルクが増加し、締結に対する抵抗が上昇するにつれ
て、突起68はランプ56に対する摩擦抵抗を克服し、ラン
プ56に沿って摺動し始める。所定のトルク値において、
突起68は、ランプ56の端部または高点60に達し、これら
の端部点を通過して円周方向において互いに隣接するラ
ンプの低点または先端まで摺動する。部材18がアダプタ
16回りに連続回転すると、円周方向につめ車作用が起こ
り、そのとき、トルクを付与している作業者は、ブレー
ド／カプラ14とマウント30との間における十分強いねじ
結合を保証し、それにより超音波エネルギがブレード20
に十分伝達され得るようにするために十分なトルクが付
与されたことを認識する。その後、アダプタ16および部
材18は単にブレード／カプラ14から取り外され、ブレー
ド20が使用のために露出される。ブレード／カプラ14が
マウント30に取り付けられたとき、ブレード20がアダプ
タ16のスリーブ34内に完全に収容されることが理解され
る。その結果、ブレード／カプラ14をマウント30に取り
付けている作業者は、尖鋭物による事故から保護され
る。更に、つめ車作用を利用することにより、ブレード
／カプラ14を伝達部材30にねじ結合させるために必要な
所定のトルクを越えないようになっている。このことに
より、ねじを締めすぎること、およびその結果生じる、
マウント30からブレード／カプラ14を取り外す際の困難
さが回避される。

ブレード／カプラ14をマウント30から取り外すために
は、作業者は部材18のウィング70を掴み、部材18を反対
方向またはねじを外す方向に回転させる。上記反対方向
への回転に伴って、突起68が端部停止部62により係止さ
れることが理解される。このとき、実質的に無限大のト
ルクが部材18に付与され得、上記トルクは突起68、端部
停止部62、および平坦部28、42との連結を介して、ブレ
ード／カプラ14をマウント30から取り外す。この取り外
し動作中、ブレード20は再びスリーブ34内に完全に収容
され、それにより、作業者を尖鋭物による事故から保護
する。ブレード／カプラ14がマウント30から取り外され
ると、ブレード／カプラ14、アダプタ16、および部材18
を含むアセンブリ全体が廃棄され得る。またブレード／
カプラ14が使い捨てでない場合は、ブレード／カプラ14
が次の滅菌および再使用のために、アダプタ16と部材18
とのアセンブリから取り外され得る。

好適には、アダプタ16はポリカーボネート、例えばレ
キサン（Lexan）から形成され、他方部材18はポリプロ
ピレンから形成され得る。このような材料を使用するこ
とにより、部材18のフランジ66はある程度弾性を有する
ことが理解される。従って、突起68がランプ56上に保持
されている状態で部材18がアダプタ16に対して回転する
とき、フランジは図４に破線で示すように後方に湾曲す
る。

本発明の第２の好適な実施態様において、概して参照
符号80で示されるアダプタが設けられ、アダプタ上には
可動部材またはフランジ82が一体成形されている。フラ
ンジ82は前実施態様の円筒状部材18と同様の作用を有す
る。しかし、この形態においては、アダプタは、単一で
単体のプラスチック構造を有し、好適にはポリプロピレ
ンから形成され、以下に述べる様式で、アダプタにトル
クを付与するために、従ってブレード／カプラにトルク
を付与するために用いられる部材またはフランジを含
む。この形態において、アダプタ80は、軸86を有するス
リーブ84を含み、スリーブ84において、前実施態様と同
様にブレード／カプラの平坦部を保持する平坦部88が、
互いに対向する側部に沿って形成されている。スリーブ
84は、スリーブ84の一端に一体的に突出するフランジ90
を有する。

部材またはフランジ82は、スリーブと一体成形され、
実質的にスリーブ84の半径方向に延びている。しかし、
部材またはフランジ82は、スリーブ84に直接隣接する、
細長く脆弱な領域または部材82の領域により規定される
ヒンジ92により、スリーブ82に連結されている。図10に
最も良く示されるように、ヒンジ90は、スリーブ84に直
接隣接する部材またはフランジの厚みを形成する材料を
減少させることにより形成され、それにより、上記部材
はヒンジ90に一致する軸回りに可動であり、概してスリ
ーブ84の軸86に平行である。部材82はヒンジ92回りにお
いて両方向に自由に移動し得、フランジ90から後方に図
９に示す所定の距離をおいて位置している。

フランジ90の後側に、円周方向に互いに空隙を有する
一対の突起94および96が設けられている。突起94は、部
材82がアダプタを回転させる方向においてヒンジ92回り
に移動するとき、従って、ブレード／カプラがマウント
に対して締め付ける方向に回転するときに、突起94が部
材82の前端の移動距離だけ延びるような軸方向の所定の
長さを有している。従って、ヒンジ92および係合突起94
回りに部材82を湾曲させることにより、アダプタ80は、
マウントにブレード／カプラをねじ結合させるように回
転し得る。前実施態様におけるように、フランジ90は、
ある程度弾性を有する材料により形成されている。従っ
て、部材82が変位して突起94と係合し、所定のトルクが
付与されると、フランジ90は部材82により付与された負
荷により変位して、突起94を部材82の先端の妨害をしな
いように前方に移動させる。このように、部材82は突起
94を越えて変位し得、このとき、作業者は所定のトルク
がブレード／カプラによりマウントに付与されたことを
認識する。

ブレード／カプラを反対方向に回転させてマウントか
ら取り外すために、ブレード／カプラは、上記のように
スリーブ84に挿入される。その後、部材82はヒンジの軸
92回りに変位して突起96と係合する。突起96は、突起94
が延びる距離よりも長く後方に延び、その結果、突起96
は部材82の移動路から逸脱し得ない。従って、実質的に
無限大のトルクが部材82に付与され得、ブレード／カプ
ラをマウントから取り外す方向にアダプタおよびブレー
ド／カプラを回転させる。

本実施態様の別の特徴は、部材82の端部を越えて後方
に突出するスリーブの部分が薄肉構造を有することにあ
る。この薄肉部は、98で示される。薄肉部98は指圧によ
り圧縮されるために十分な薄さを有する。しかし、スリ
ーブの圧縮可能部を越えて位置する厚肉端部100は、横
方向に圧縮されない。従って、言うまでもなくブレード
／カプラの平坦なブレード平面と一致する薄肉構造の平
坦な側部に指圧が付与されたとき、圧縮された薄肉部
は、押し込みまたは押圧領域を供給してブレード／カプ
ラからのアダプタの引き抜きを容易にする。

その結果、本発明の目的は、上記した本発明の好適な
実施態様において完全に達成されることが理解される。
特に、ブレード／カプラ14は、尖鋭物による事故の危険
性または過剰な締結なしで、音響マウント13に取り付け
られ得る。このことは、本発明によらなければマウント
30からのブレード／カプラ14の取り外しを非常に困難に
する。すなわち、締め付け動作が所定のトルクまで供給
され、更なるトルクの供給の結果、ねじ結合によってよ
り高いトルクが付与されることなく、単純なつめ車動作
または摺動動作が行われる。更に、ブレード／カプラ14
をマウント30に付与するために用いられるものと同一の
部材がブレード／カプラ14をマウント30から取り外すた
めに同一の様式で用いられる。しかし、取り外し中には
無限大のトルクがアダプタ／部材のサブアセンブリに取
り付けられ、それにより装置の使用を介して生じるねじ
結合のいかなる更なる締め付けも克服され得る。送達シ
ステムはまた、安価な使い捨てアセンブリにも供給され
得、それによりアセンブリは滅菌環境において供給され
得、使用後廃棄され得る。

以上、本発明を現在最も具体的且つ好適である実施態
様に基づいて説明したが、本発明は開示された実施態様
に限られるものではなく、添付の請求の範囲の意図およ
び範囲を逸脱しない限りにおいて、様々な改変および等
価な変更が可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61B 18/00

Claims (13)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外科用器具を保持するカプラを含む外科装
   置をマウントに取り付ける装置であって、 該外科用器具を収容するスリーブおよび該スリーブの一
   端に隣接するフランジを有するアダプタと、 該アダプタにより保持され、該アダプタの回転のときに
   カプラを回転させるように、該外科用器具がアダプタに
   収容されたときに該カプラと係合する第一手段と、 フランジの背部のスリーブから放射状に突出する要素を
   有し、該アダプタを回転させてカプラを回転させるよう
   に、該アダプタによって支持された第二手段と、 該第二手段と該アダプタの該フランジとの間で協働可能
   で、該外科用器具が該マウントに取り付けられるとき
   に、該第二手段の一方向の移動に応じて、該アダプタに
   よって該カプラに加えられるトルクを予め決定された大
   きさに制限する第三手段と、 該第二手段と該アダプタとの間で協働可能で、該第二手
   段の反対方向の移動に応じて、上記予め決定された大き
   さのトルクのより大きいトルクで、反対方向に、該アダ
   プタおよびカプラにトルクを加える第四手段と を具備することを特徴とする、外科装置をマウントに取
   り付ける装置。
2. 【請求項２】該アダプタの該スリーブが孔を有し、 該第一手段が、該カプラの平坦部に係合するための一対
   の平坦部を含む請求の範囲１の装置。
3. 【請求項３】該アダプタが、該外科用器具を該アダプタ
   の該スリーブ内に誘導するように配置された略円錐形の
   表面を有する請求の範囲１の装置。
4. 【請求項４】該第三手段が、該アダプタおよび該カプラ
   を回転させるための上記一方向の移動のときに、該要素
   に係合するのため、該アダプタの該フランジによって保
   持された突起を有する請求の範囲１の装置。
5. 【請求項５】該要素が、該アダプタの該スリーブによっ
   て旋回可能に支持されている請求の範囲４の装置。
6. 【請求項６】該アダプタがプラスチック素材から一体で
   成形され、 該要素が、その旋回軸の周りにおいて可撓性を有し、該
   アダプタの該フランジに保持された該突起に係合し、 該アダプタの該フランジが、予め決定された大きさのト
   ルクを達成することに応答して、該要素と該突起とを解
   放するように、軸方向において可撓性を有する請求の範
   囲５の装置。
7. 【請求項７】該アダプタがプラスチック素材から一体で
   成形され、 該アダプタの該フランジが、予め決定された大きさのト
   ルクを達成することに応答して、該要素と該突起とを解
   放するように、軸方向に可撓性を有する請求の範囲５の
   装置。
8. 【請求項８】該アダプタの該スリーブが、その端部に隣
   接する部分を有し、 該アダプタから該カプラを容易に引き抜くことができる
   ように、該端部に隣接する部分を、指で圧縮することが
   できる請求の範囲１の装置。
9. 【請求項９】該端部に隣接する部分が、他部分よりも壁
   厚が薄い薄肉部を有し、 該アダプタの該スリーブの端部が、厚肉部分を有し、 該薄肉部をつかみ、指で圧縮することにより、該スリー
   ブの獲得が容易である請求の範囲８の装置。
10. 【請求項１０】外科用器具を保持するカプラを含む外科
    装置をマウントに取り付ける装置であって、 外科用器具を収容する、軸を有する細長いスリーブ、接
    触部を有するフランジ、およびアダプタの回転に際して
    該カプラを回転させるために、該外科用器具が該アダプ
    タに収容されるときに該カプラと係合可能な誘導表面を
    有するアダプタと、 該アダプタを回転させ、該カプラを回転させるための要
    素とを具備し、 該要素が、該アダプタによって支持されて、略放射状に
    延びており、 該要素が、該スリーブの軸と一致しない軸の周りを両方
    向に移動可能であり、 該スリーブの軸の周りを該アダプタおよびカプラを回転
    させるため、該要素の一方向の回転に応じて、該要素が
    該接触部と協働して、該アダプタによって該カプラに加
    えられるトルクを予め決定された大きさに制限し、 更に、該フランジに保持された第二接触部を具備し、 該要素の反対方向の回転に応じて、該要素が該第二接触
    部と協働して、上記予め決定された大きさのトルクのよ
    り大きいトルクで、該アダプタおよびカプラにトルクを
    加える ことを特徴とする、外科装置をマウントに取り付ける装
    置。
11. 【請求項１１】該アダプタがプラスチック素材から一体
    に成形され、 該要素が、プラスチック素材で形成され、該要素の厚さ
    よりも薄く弱くされた部分によって、該スリーブに連結
    されている請求の範囲10の装置。
12. 【請求項１２】該スリーブが、ブレード／カプラからア
    ダプタの取り外しを容易にするように、指によって圧縮
    が可能な他部分よりも壁厚が薄い薄肉部と、該スリーブ
    の端部の厚肉部分とを有する請求の範囲10の装置。
13. 【請求項１３】外科用器具を保持するカプラを含む外科
    装置をマウントに取り付ける方法であって、 該外科用器具を収容するスリーブを有し、一方向へのア
    ダプタの回転に際し、該カプラが該一方向に回転される
    ように、該カプラと係合可能であるアダプタを提供する
    こと、 該アダプタにより保持されかつ両方向に移動可能である
    第一部材を提供すること、 該アダプタのフランジにより保持されかつ該第一部材に
    より係合可能である不動の第二部材を提供すること、 該第一部材を一方向に移動して、該アダプタおよびカプ
    ラを一回転方向に回転させるように、該第一部材を該第
    二部材に係合させること、 該第二部材を保持する該フランジが撓み可能であり、予
    め決定されたトルクに到達したときに、該第一部材から
    該フランジおよび該第二部材を転置して、該一方向に移
    動する該第一部材が第二部材を越して移動して、該一方
    向への該第一部材の移動に応じて、該アダプタにより該
    カプラに適用されるトルクを予め決定された大きさに制
    限すること、 該第二部材から間隔を空けられかつ該フランジにより保
    持された本質的に不動の第三の部材を提供し、該第三部
    材が、該第一部材を係合しかつ該第一部材の反対方向へ
    の移動に応答する、該第三部材を越える該第一部材の移
    動を本質的に排除するよう寸法を定められること、 該第一部材を反対方向に移動させて、該アダプタおよび
    カプラを反対の回転方向に回転させるように該第三部材
    を係合させること、 該第一部材にトルクを加え、該第一部材を該反対方向に
    該第三部材へと移動させて、上記予め決定された大きさ
    のトルクより大きいトルクによって、該アダプタおよび
    カプラを該反対の回転方向に回転させて、該外科装置と
    マウントとを分離すること を含むことを特徴とする方法。