JP3275717B2 - 中空構造体 - Google Patents

中空構造体

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JP3275717B2 JP19443796A JP19443796A JP3275717B2 JP 3275717 B2 JP3275717 B2 JP 3275717B2 JP 19443796 A JP19443796 A JP 19443796A JP 19443796 A JP19443796 A JP 19443796A JP 3275717 B2 JP3275717 B2 JP 3275717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物の梁
や柱、或いは、カーポート、バス停留所・駅構内の建
屋、屋外塔等の梁や柱等に使用される中空構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその問題点】梁等に用いる中空構造体と
しては、米国特許第4713924号公報に記載の構造
体が知られている。この構造体は、長手方向の上下に沿
って互いに対向する一対の形材と、これら形材の両側に
上下縁に沿った折曲部を挟み付けて固定される波板から
なる。この波板は、上記各形材に沿って長手方向に連続
するよう配設されるものである。しかし、長尺な梁等の
構造体を製作する場合、上記形材は、係る構造体の長さ
に対応することが可能であるが、波形や平坦な板材は、
対応できず、長手方向に複数の板材を配設する必要を生
じる場合がある。例えば、板材の厚さが4mm以上になる
場合、該板材に塗装等の表面処理を施すに際し、長尺な
コイル等の素材を用いることが困難になる場合である。
【0003】しかし、複数の波板や平板を梁等の長手方
向において配設する場合、単に波板同士又は平板同士を
隣接させるだけでは、その接続部において梁等の強度が
低下するという問題が生じる。このため、隣接する波板
同士又は平板同士間に、両者の端縁に跨る接続板をボル
ト等で固定する手段も考えられるが、上下に隣接する形
材との間には何ら接続等されず、梁等の強度低下を十分
補えない欠点がある。しかも、係る接続板を固定する作
業は、予め波板同士又は平板同士を隣接させて行う必要
があり、スペースを要すると共に、上下の各形材への組
立・固定作業も大規模で煩雑になるという問題点もあっ
た。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明は、前記従来の技術が
抱える問題点を解決し、隣接する波板同士又は平板同士
を容易に接続し、且つ、上下の各形材との接続も強固に
行え、更に、梁等の構造体全体の強度の向上にも寄与で
きる構造を有する中空構造体を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、梁等の長手方向に沿って配設される複数の
平板や波板同士の各端縁間に、各板の端縁に面接触し、
且つ上下等に配置される一対の形材とも接続可能な接続
板を着想することで得られたものである。即ち、本発明
の中空構造体は、長手方向に沿って互いに離隔してほぼ
平行に配置される一対の形材と、これら形材の両側の長
手方向に沿って平行に配置される一対の板材と、各板材
の長手方向の端縁同士間に介在される接続板とからなる
中空構造体であって、一対の形材の対向し合う面の両側
に長手方向に沿う凹溝を設け、該凹溝内に上記各板材の
幅方向の両側縁を挿入し、上記接続板はその矩形状の本
体を有し、該本体の上下に突出して設けた挿入片を上記
形材の各凹溝内に挿入し、且つ該本体の各板材の長手方
向の端縁に沿う辺に設けた接触片を、少なくとも各板材
の端縁の一側面に面接触させることを特徴とする。
【0006】上記一対の形材は、水平な長手方向に沿っ
て上下又は左右に互いに離隔して配置されたり、垂直な
長手方向に沿って左右に互いに離隔して配置される等、
任意の向きの長手方向に沿って配置される。また、上記
一対の形材は、アルミ合金の押出形材の一体物を用いる
他、アルミ板や鋼板等を折曲げて形成した形材や複数の
形材、或いはそれらを接合した組立材等を用いることも
できる。更に、上記接続板も、アルミ合金の形材や板材
を切削加工したり、複数のアルミ合金の板材や鋼板を貼
り合わせた組立材を用いたり、或いは、合成樹脂の射出
成形又は押出成形による一体成形材を用いることもでき
る。
【0007】また、前記板材が、長手方向に沿って波形
凹凸形状を有する波板からなり、前記接続板の接触片に
は、少なくとも上記波板の波形凹又は凸形状、或いは、
これらの半分の形状に倣った接触面を有するようにした
中空構造体も含まれ、波板も容易に接続することができ
る。前記接続板の接触片が、各板材の両側面に面接触す
る一対のほぼ平行な接触片であるようにした中空構造体
も含まれ、平板や波板同士を長手方向に沿って強固に接
続することができる。更に、前記接続板の接触片と、こ
れに面接触する板材の端縁を、ボルト、ネジ、リベッ
ト、カシメ、又は溶接により固定したり、接着剤の塗布
によって接着し、或いは、該接着と前記ボルト、ネジ、
リベット、又は、カシメによる固定と併用することも含
まれる。これらによって、接続板は中空構造体全体の強
度の向上にも寄与できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施に好適な形
態を図面と共に説明する。図1,2は、本発明による梁
1に関し、図1(A)に示すように、梁1は、水平な長手
方向に沿って互いに離隔し、平行に配置される上下一対
の形材2,2と、該形材2の両側において長手方向に沿
って平行に配置される左右一対の板材10,10を有す
る。図示で手前側の側面における複数(2枚)の板材10
の端縁同士の間には、接続板20が介在されている。上
記形材2は、幅広の水平片4と、該水平片4の両端に垂
直に設けた外側のカシメ受片5と内側のカシメ片6、及
びこれらの間の凹溝7を一体に有し、アルミ合金製の押
出形材から製作されている。更に、上記カシメ受片5の
凹溝7内の側面には、カシメ受溝8を有している(図2
参照)。また、左右一対の板材10は、その上下の側縁
を上記形材2の各凹溝7内に挿入される。そして、上記
カシメ片6を外向きにポンチ等で長手方向に等間隔に押
圧して、カシメ片6に円錐又は角錐形状のカシメ凹部9
を設けるカシメにより、板材10の上下縁にも図2(A)
に示すように、円錐又は角錐状のカシメ凸部11を上記
カシメ受溝8内に突出させて形成し、形材2と板材10
は固定される。尚、上記カシメ凹部9やカシメ凸部11
を形成するため、ポンチを使用する場合、該ポンチの先
端側の形状は、上記カシメ凹部9に一致する円錐又は角
錐形状を呈する。その頂部は、小半球形状とし上記形材
2のカシメ片6や板材10を裂断しないようにしてい
る。
【0009】更に、上記接続板20は、図1(C)に示す
ように、矩形状の本体22と、該本体22の上下の各段
部23より垂直に突出し、上下の形材2の各凹溝7内に
挿入される挿入片24、及び、本体22の両側から水平
に突出し、左右の各板材10の端縁の内側面に面接触す
る接触片28を有する。この接続板20は、例えば両側
に接触片28を一体に設けたアルミ合金製の押出形材を
用い、その上下辺を切削して上記挿入片24を形成した
ものを使用する。そして、上記接続板20を同じ側面の
板材10,10間に介在させ、各接触片28を図1(B)
に示すように板材10の端縁の内側面に面接触させる。
一方、上下の各挿入片24を図2(B)に示すように上下
の形材2の各凹溝7内に挿入する。且つ、本体22上下
の各段部23を、形材2の各カシメ片6に当接させる。
係る接続板20を隣接する板材10,10間に介在させ
た梁1は、長手方向に隣接する板材10を容易に接続で
き、且つ上下の各形材とも接続するようにしたので、梁
1自体の強度を補強する効果も有する。
【0010】尚、各挿入片24にも図2(B)のようにカ
シメて、円錐又は角錐形状のカシメ凸部26を設け前記
カシメ受溝8内に突出させ、接続板20を形材2に固定
することもできる。また、各接触片28とこれに面接触
する板材10の端縁を、外側からタッピングスクリュー
を有するボルトやネジ、或いはブラインドリベットによ
って固定しても良い。或いは、接触片28と板材10の
端縁の何れかに接着剤を塗布して、両者を接着させるこ
ともできる。更に、接着と前記ボルト等を併用すると、
より強固な固定ができ、又は上記ボルト等の数を減らす
こともできる。上記接着剤には、例えば構造用接着剤(J
IS K 6800)に含まれるビニルフェノリック接着剤、ニト
リルフェノリック接着剤、ナイロンエポキシ接着剤、エ
ポキシフェノリック接着剤、及びゴムエポキシ接着剤等
を使用することができる。
【0011】図3は、別の接続板30に関する。尚、形
材と板材は前記と同じ物とする。同図(A)に示すよう
に、接続板30は、矩形状の本体32と、該本体32の
上下の各段部33より垂直に突出し、上下の形材2の各
凹溝7内に挿入される挿入片34と、本体32の両側に
水平に突出し、左右の板材10の各端縁の両側面に面接
触する一対の平行な接触片36を有する。該一対の接触
片36間には、各板材10の端縁を挟み付けるように細
溝38が設けられ、この細溝38の外側の接触片36の
内側面には、カシメ受溝39を有している。前記と同様
に、接続板30の挿入片34を上下の形材2の各凹溝7
内に挿入し、上下の各段部33を形材2のカシメ受片5
とカシメ片6に当接させる。一方、左右に隣接する板材
10の各端縁を、図3(B)のように、接続板30の各接
触片36の細溝38内に挿入する。そして、内側の接触
片36の内側面を前記同様、ポンチ等で押圧すると同図
(C)に示すように、内側の接触片36に外向きの円錐又
は角錐形状のカシメ凹部37を形成する。同時に、隣接
する板材10の端縁には、外側の接触片36のカシメ受
溝39内に突出する同様のカシメ凸部11を形成し、接
続板30と隣接する板材10をカシメによって固定する
ことができる。勿論、接続板30と上下の形材2も、前
記同様カシメで固定することもできる。係る接続板30
を用いると、隣接する板材や上下の形材との接続も容易
にでき、且つ強固に固定することもできると共に、梁全
体の補強も確実に行える。尚、接続板30を固定するカ
シメに替えて、前記ボルト等や接着剤を用いることもで
きる。尚、接続板30も押出形材を用い、切削加工して
製作される。
【0012】図4は、異なる接続板40に関し、同図
(A)のように、矩形状の本体42と、この本体42の上
下の各段部43の内側から垂直に突出する挿入片44
と、本体42の両側に突出する接触片46と、該接触片
46の外側面に垂直に設けた浅い凹溝48を有する。そ
して、上記挿入片44を上下の形材2の各凹溝7内に挿
入し、各段部43を形材2のカシメ受片5に当接させる
と共に、上記接触片46を隣接する板材10の各端縁の
外側面に面接触させる。更に、外側からタッピングボル
トTBを上記凹溝48内に等間隔にネジ込むと、接触片
46と板材10の端縁を貫通して、同図(B)に示す状態
になる。尚、接触片46と板材10の当該部分には、予
め上記ボルトTB用の透孔が穿設されている。また、上
記挿入片44を前記同様カシメにて各形材2に固定する
他、上記ボルトTBをによって固定しても良い。係る接
続板40によれば、隣接する板材10や上下の形材2と
の接続、固定も容易で、且つ強固に固定できると共に、
梁全体の補強も確実に行える。
【0013】図5は、長手方向に隣接する波板12同士
間に介在される接続板50に関する。同図(A)に示すよ
うに、接続板50は矩形状の本体52と、該本体52の
上下の各段部53の中央から垂直に突出する挿入片5
4、及び、本体52の両側に突出する接触片56を有す
る。該接触片56は、左右の端面が広い外接触片57
と、左右の端面が狭い内接触片58を有し、これらの間
には平面視で斜め向きの細溝59が設けられている。そ
して、上記挿入片54を上下の形材2の各凹溝7内に挿
入し、各段部53を形材2のカシメ受片5とカシメ片6
に当接させる。一方、同図(B)に示すように、上記接触
片56の細溝59内に波板12の各端縁、即ち波形凹凸
形状の半分を挿入する。この場合、接続板50と各波板
12とは固定しなくても、波板12の各端縁は、上記接
触片56の細溝59内から外れにくくなっている。係る
接続板50によれば、上下の各形材2と接続し、左右の
各波板12間に介在させるだけで、波板12同士を強固
に接続でき、且つ梁1全体の補強も行える。勿論、接続
板50と形材2及び波板12を前記カシメ等で固定して
も良い。
【0014】図6は、隣接する波板12同士間に介在さ
れる他の接続板に関する。同図(A)に示す断面の接続板
60は、本体62の両側に凸形の接触面を外向きに有す
る接触片66を有し、上下の各挿入片64を上下の形材
2の各凹溝7内に挿入し、内側の段部63を形材2のカ
シメ片6に当接させる。更に、上記接触片66の凸形の
接触面に、波板12の内側面の凹形部14を面接触さ
せ、外側からタッピングボルトTBをネジ込んで、固定
したものである。同図(B)は、上記と同じ接続板60の
両側に波板12を面接触させると共に、各波板12の端
縁と接続板60の本体62の側面間を上下に溶接Wし
て、接続板60に波板12を固定したものである。
【0015】また、図6(C)に示す断面の接続板70
は、本体72の内外に段部73を有し、且つ本体72の
両側に凸形の接触面を外向きに有する接触片76を有す
る。そして、該接触片76に波板12の内側面の凹形部
14を面接触させ、且つ、外側から凹形の接触面を内側
に有する別体の接触片78を、波板12の外側面の凸形
部16を面接触させて、波板12の波形1ピッチ分の端
縁を内外から挟持する。この状態で、外側からタッピン
グボルトTBをネジ込んで、固定したものである。尚、
上記別体の接触片78も内側の接触片76と共に、本発
明のほぼ並行な一対の接触片を構成する。同図(D)も、
上記と同じく接続板70の両側に波板12を面接触さ
せ、接触片78と共に挟持する。そして、各波板12の
端縁、接続板70の接触片76、及び別体の接触片78
の3者を接着剤の塗布によって接着し固定したものであ
る。
【0016】図7は本発明の中空構造体の他の形態に関
し、同図(A)の梁80は、水平片4の両側に水平なフラ
ンジ3を延在させた形材2aを上下に用い、両形材2a
間の両側に各板材10を前記接続板20を介在させて配
設したものである。全体として、断面I型形状を呈し、
垂直方向の曲げ応力の他、捻れにも抵抗力を有する。同
図(B)の梁90は、角形状の中空部4を有する形材2b
を上方に用い、下方の前記の形材2との間の両側に、板
材10を前記接続板20を介在させて配設したものであ
る。上方に中空部4を有する形材2bを用いることで、
垂直方向の曲げ応力に対し十分な抵抗力を有する構造体
となる。同図(C)の梁100は、上下に角形状の中空部
4を有する形材2bを用い、両者間の両側に板材10を
前記接続板20を介在させて配設したものである。上下
に中空部4を有する形材2bを用いることで、垂直方向
の曲げ応力に対し更に高い抵抗力を有する構造体とな
る。同図(D)の梁110は、上下に前記フランジ3と角
形状の中空部4を併有する形材2cを用い、両者間の両
側に板材10を前記接続板20を介在させて配設したも
のである。係る形材2cを上下に用いることで、垂直方
向の曲げ応力と捻りによる応力の双方に対して、高い抵
抗力を有する構造体となる。何れの梁も上下の形材を変
更するだけの為、組立も前記の形態と同様に行える。
尚、接続板20に替えて、前記接続板30乃至70の何
れかを用いても良い。
【0017】図8は、直線型以外の梁に関し、同図(A)
の梁120は、前記一対の形材2のうち、下方の形材2
を傾斜させもので、長手方向における同じ側面の板材1
0間に介在される接続板20の下辺の挿入片24等を同
様に傾斜させたものである。同図(B)の梁130は、下
方にアーチ形に曲げた形材2′を用い、各波板12間に
介在される接続板20の下辺を形材2′に倣うようにし
たものである。同図(C)の梁140は、上下にアーチ形
に曲げた一対の形材2′を用い、各波板12間に介在さ
れる接続板20の上下辺を形材2′に倣わしめたもので
ある。同図(D)の梁150は、上下に互いに曲率の異な
る一対の形材2″を用いて先細状に配置し、各波板12
間に介在される接続板20を上下辺を上下の各形材2″
の円弧形状に倣わしめたものである。勿論、接続板20
に替えて、前記の接続板30乃至70の何れかを用いて
も良い。
【0018】本発明は、以上の各形態に限定されるもの
ではない。前記した各形態の中空構造体は、梁の他、建
物の桁、土台等の水平な構造材や、まぐさ、窓台、敷
居、又は鴨居等の水平な準構造材に使用することもでき
る。また、本発明の中空構造体は、柱や間柱等の垂直な
構造材、準構造材にも使用できる。但し、柱等に用いる
場合、形材間の平板は板厚をある程度厚くすることを要
する。また、波板は、長手方向に軸力が作用する場合、
中空構造体の長手方向の強度を考慮する必要がある。更
に、異なる接触片を併用した接続板を用い、平板と波板
を接続しても良い。尚、接続板をアルミ合金の押出形材
や合成樹脂の成形材にて製作する場合、接続板の本体の
内側に補強リブを垂直又は水平一体に付設させることも
できる。
【0019】
【発明の効果】以上に於いて説明した本発明によれば、
長尺な梁等を一対の形材と板材とによって組み立てる場
合、厚めの平板や波板を長手方向に複数枚使用しても、
これらの各板材同士の間を前記接続板によって容易に接
続でき、且つ一対の形材とも強固に接続でき、更に梁等
の構造材全体の強度を向上させることも可能となる。ま
た、接続板を隣接する各板材に固定し、或いは一対の形
材とも固定すると、中空構造材全体の強度を一層向上さ
せることができる。更に、長手方向における板材間を隙
間なく接続できるので、中空構造体の内部に雨水や塵埃
等も進入し難くなり、腐食等の劣化やメンテナンスを低
減することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による梁の斜視図、(B)は(A)中
のB−B断面図、(C)は前記梁に用いる接続板の斜視図
である。
【図2】(A)は図1(A)中における接続板を含む位置で
の梁の縦断面図、(B)は(A)中の円形の一点鎖線B部分
の拡大断面図である。
【図3】(A)は本発明に用いる接続板の別の形態を示す
斜視図、(B)はこの接続板の使用状態を示す前記図1
(B)と同様の断面図、(C)は(B)の部分拡大図である。
【図4】(A)は本発明に用いる接続板の異なる形態を示
す斜視図、(B)はこの接続板の使用状態を示す前記同様
の断面図である。
【図5】(A)は本発明に用いる接続板の更に異なる形態
を示す斜視図、(B)はこの接続板の使用状態を示す前記
同様の断面図である。
【図6】(A)乃至(D)共に別異の接続板の使用状態を示
す前記同様の断面図である。
【図7】(A)乃至(D)共に異なる梁の形態を示す縦断面
図である。
【図8】(A)乃至(D)共に更に異なる梁の形態を示す側
面図である。
【符号の説明】
1,80,90,100,110…………梁(中空構造体) 2,2a,2b,2c………………………形材 7…………………………………………凹溝 10………………………………………平板(板材) 12………………………………………波板(板材) 20,30,40,50,60,70………接続板 22,32,42,52,62,72………本体 24,34,44,54,64,74………挿入片 28,36,46,56,66,76,78……接触片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−270306(JP,A) 特開 平9−268700(JP,A) 特公 昭54−20777(JP,B2) 実公 昭57−44015(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 3/00 - 3/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って互いに離隔してほぼ平
    行に配置される一対の形材と、これら形材の両側の長手
    方向に沿って平行に配置される一対の板材と、各板材の
    長手方向の端縁同士間に介在される接続板とからなる中
    空構造体であって、一対の形材の対向し合う面の両側に
    長手方向に沿う凹溝を設け、該凹溝内に上記各板材の幅
    方向の両側縁を挿入し、上記接続板は矩形状の本体を有
    し、該本体の上下に突出して設けた挿入片を上記形材の
    各凹溝内に挿入し、且つ該本体の各板材の長手方向の端
    縁に沿う辺に設けた接触片を、少なくとも各板材の端縁
    の一側面に面接触させることを特徴とする中空構造体。
  2. 【請求項2】 前記板材が、長手方向に沿って波形凹凸
    形状を有する波板からなり、前記接続板の接触片には、
    少なくとも上記波板の波形凹又は凸形状、或いは、これ
    らの半分の形状に倣った接触面を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の中空構造体。
  3. 【請求項3】 前記接続板の接触片が、各板材の両側面
    に面接触する一対のほぼ平行な接触片である請求項1又
    は2に記載の中空構造体。
  4. 【請求項4】 前記接続板の接触片と、これに面接触す
    る板材の端縁を、ボルト、ネジ、リベット、カシメ、又
    は溶接によって固定することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の中空構造体。
  5. 【請求項5】 前記接続板の接触片と、これに面接触す
    る板材の端縁を、接着剤の塗布によって接着し、或い
    は、該接着と前記ボルト、ネジ、リベット、又は、カシ
    メによる固定と併用することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の中空構造体。
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