JP3272693B2 - 木製戸の製作法および木製戸製作用キット - Google Patents

木製戸の製作法および木製戸製作用キット

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JP3272693B2
JP3272693B2 JP18923499A JP18923499A JP3272693B2 JP 3272693 B2 JP3272693 B2 JP 3272693B2 JP 18923499 A JP18923499 A JP 18923499A JP 18923499 A JP18923499 A JP 18923499A JP 3272693 B2 JP3272693 B2 JP 3272693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木製戸の製作法およ
びこれに使用するのに好適な木製戸キットに関する。
【0002】
【従来の技術】木製の開き戸や引き戸は室内空間を仕切
る建具として重要な役割を担っており、大別する板戸と
フラッシュ戸とがある。前者の板戸は高級和風戸と言わ
れるもので、左右と上下の框の中に1枚の鏡板をはめ込
んだ鏡板(一枚唐戸)と、前記唐戸に幅の広い桟を渡した
帯戸と、左右と上下の框と縦横の桟によって格子上の枠
を形成し、その中に鏡板をはめこんだ唐戸とがある。か
かる板戸はむくの木材を使用するため高級感があるが、
框や桟は一方にホゾを形成し相手方にホゾ穴を彫って精
密に組立てる必要があるため、高級な機械設備と高度な
熟練とを必要とし、非常に高価なものになるという問題
があった。
【0003】後者のフラッシュ戸は主として洋風建具と
して汎用されているもので、角材により左右の縦框と上
下の横桟を連結して枠組を形成し、この枠組にさん木を
格子状に結合したものを芯とし、この芯の両面に化粧板
やクロスを張ったりしたものである。こうしたフラッシ
ュ戸はむく材で作られたものでなく、枠組の両面に化粧
を施した形態であるため、前者に比べて高級感や重厚感
の面で劣る難点があった。また、前者よりも製作は容易
であるものの、多数の角材を切断して金具により格子状
に組付け連結する必要があることや、框と横桟の交点が
建具としての寸法を決定する関係から使用する角材の寸
法(幅や厚さ)を厳密に調整しなければならないことな
どにより、やはりかなりの熟練を必要とするとともに、
製作に手間と時間がかり、コストが高くなるという問題
があった。
【0004】また、従来の板戸やフラッシュ戸は、これ
を引戸として使用する場合に、鴨居側に溝を加工し、戸
の上縁には溝に嵌まる段部を加工しなければならず、ま
た、板戸やフラッシュ戸の下縁部に現場でノミなどによ
って穴を彫り、ここに戸車を取付けなければならなかっ
た。このため、この面でも手間と時間がかかるという問
題があった。
【0005】この対策として、発明者は特願平8−21
7905号にて新規な木製戸素体とこれを使用した木製
戸を提案した。これによれば、すぐれた高級感と重厚感
を有ししかもそれでいながら安価で熟練を要さず簡単に
量産することができ、引戸用としての構造も非常に簡単
で、工場にて量産的に施工することが可能であった。し
かし、この先行技術においては、戸の大きさに対応する
木質パネルを使用し、その幅方向両側にこの部分の端面
を含む所要幅を内包するように縦板を接合することを基
本構造としていた。このため、重量が重くなり、運搬や
搬送などの取り扱いが面倒で人手を要したり、保管のた
めの大きなスペースを要するという問題があった。しか
も、戸の大きさに対応する木質パネルを使用することか
らコストも高くなり、さらに時として戸素体の対角線上
にそりが発生し、これの矯正に難渋するという問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その第1の
目的は、高級感と重厚感がありながら軽量かつ狂いの少
ない木製戸製品を現場などで特別精密で高価な工作機械
や高度な技術を必要とせずに簡単にかつきわめて低コス
トで作ることができる木製戸の製作法を提供することに
ある。本発明の第2の目的は、前記目的に加え、1枚の
建具をつくる作業で複数枚の建具を簡単かつ安価に製作
することができる方法を提供することにある。本発明の
第3の目的は、高級感と重厚感がありながら軽量かつ狂
が少ない木製引戸製品を現場などで特別精密で高価な工
作機械や高度な技術を必要とせずに簡単にかつきわめて
低コストで作ることができる木製引き戸の製作法を提供
することにある。本発明の第4の目的は、第1ないし第
3の目的に加え、防音や手指挟み防止に効果的な木製戸
を簡単かつ安価に得ることができる木製戸の製作法を提
供することにある。本発明の第5の目的は、前記第1な
いし第4の目的を達成するために好適な木製戸製作用キ
ットを提供することにある。本発明において「木製戸」
とは、開き戸、引戸、引き違い戸、折戸など各種形態の
ものを含むものであり、そうした戸の用途としては、室
内や室内外の仕切り用はもとより、クローゼット、洋服
タンス、下駄箱、キッチンセツト、洗面台などの家具、
地袋、天袋などの物入れなどのための各種建具を含む。
また、引出しの面板なども含まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明は、木質パネルを細長く切断したつば用帯
板の厚さ方向両面に、前記つば用帯板が所要長さ側方に
突出するごとく木質帯板を接合した2本のつば付縦かま
ちと、数枚の骨組形成用部材を使用し、前記骨組形成用
部材を製作する戸幅よりつば付縦かまち2本分の寸法を
除した長さに切断して複数の骨組板材を作り、つば付縦
かまちを戸幅に対応するように左右に配するとともに、
前記骨組板材の端部を前記つば用帯板の突出端部に接合
して戸素体を構成し、該戸素体の左右の木質帯板間の面
上に表面仕上材を張設することを特徴としている。(請
求項1)
【0008】また、本発明は、木質パネルを細長く切断
したつば用帯板の厚さ方向両面に、前記つば用帯板が所
要長さ側方に突出するごとく木質帯板を接合した2本の
つば付縦かまちと、数枚の骨組形成用部材を使用し、骨
組形成用部材を戸幅よりつば付縦かまち2本分の寸法を
除した長さに切断した上縁用と下縁用の横骨組板材と、
戸高さから骨組板材の幅を除した長さの縦骨組用板材
と、短尺な中間用横骨組板材とを作り、つば付縦かまち
を戸幅に対応するように左右に配するとともに、前記上
縁用と下縁用の横骨組板材の両端部を前記つば用帯板の
突出端部に接合し、縦骨組用板材を上縁用と下縁用の横
骨組板材の内側端部に接合し、中間用横骨組板材の端部
をつば用帯板の突出端部と縦骨組用板材の板幅方向端部
に接合して戸素体を構成し、該戸素体の左右の木質帯板
間の面上に表面仕上材を張設することを特徴としてい
る。(請求項3)
【0009】第2の目的を達成するため本発明は、表面
仕上材を張設した一枚の木製戸を、所要位置の骨組板材
の板幅中央部位に沿って切断することにより、横幅が同
寸法にして高さが相互に同一または相違する複数の小木
製戸を得ることを特徴としている。(請求項2) 同じく本発明は、表面仕上材を張設した一枚の木製戸
を、前記縦骨組用板材の中央部に沿って縦切断し、高さ
が同寸の左右一対からなる2枚の木製戸を得ることを特
徴としている。(請求項4)
【0010】第3の目的を達成するため本発明は、木質
パネルを細長く切断しかつ上縁部を所要高さ分だけ切除
されているつば用帯板の厚さ方向両面に、前記つば用帯
板が側方に突出するごとくしかも前記切除部分を溝とす
るように木質帯板を接合した2本のつば付縦かまちと、
数枚の骨組形成用部材を使用し、骨組形成用部材を戸幅
よりつば付縦かまち2本分の寸法を除した長さに切断し
て複数の骨組板材を作り、つば付縦かまちを戸幅に対応
するように左右に配し、前記骨組板材の端部を前記つば
用帯板の突出端部に接合し、しかも上縁の骨組板材は前
記切除されたつば用帯板の上縁と整合するように接合し
て戸素体を構成し、該戸素体の左右の木質帯板間の面上
に、表面仕上材を最上位のものの上縁が木質帯板の上縁
と整合するように張設することにより摺動用溝付きの木
製引き戸を得ることを特徴としている。(請求項5)
【0011】同じく本発明は、木質パネルを細長く切断
したつば用帯板の厚さ方向両面に、前記つば用帯板が所
要長さ側方に突出するごとく木質帯板を接合した2本の
つば付縦かまちと、数枚の骨組形成用部材を使用し、骨
組形成用部材を戸幅よりつば付縦かまち2本分の寸法を
除した長さに切断して複数の骨組板材を作り、しかも下
縁用の骨組板材は左右端部を所要寸法切り落としたもの
とし、つば付縦かまちを戸幅に対応するように左右に配
するとともに、前記骨組板材の端部を前記つば用帯板の
突出端部に接合して戸素体を構成し、該戸素体の左右の
木質帯板間の面上に、最下位の表面仕上材の下縁が木質
帯板の下縁と整合するように張設することにより戸車取
り付け穴付きの木製引き戸を得ることを特徴としてい
る。(請求項6)
【0012】第4の目的を達成するため本発明は、つば
付縦かまちとしてつば用帯板の後端と木質帯板の内面と
の間に縦溝を有してるものを使用し、この縦溝に弾性部
材を装填することを特徴としている。(請求項9)
【0013】第5の目的を達成するため本発明の木製戸
製作用キットは、木質パネルを細長く切断したつば用帯
板の厚さ方向両面に、前記つば用帯板が所要長さ側方に
突出するごとく木質帯板を接合した2本のつば付縦かま
ちと、数枚の帯板からなる骨組形成用部材を1組として
なることを特徴としている。(請求項10) 同じく本発明は、木質パネルを細長く切断したつば用帯
板の厚さ方向両面に、前記つば用帯板が所要長さ側方に
突出するごとく木質帯板を接合した2本のつば付縦かま
ちと、木質パネルを細長く切断した数枚の帯板からなる
骨組形成用部材を1組としてなり、かつ前記つば用帯板
が上縁部を所要高さ分だけ切除されており、その切除部
分を溝とするように木質帯板が接合されていることを特
徴としている。(請求項11) その他本発明の目的と特徴は以下に述べる実施例で明ら
かにするが、本発明はかかる実施例に示す態様に限定さ
れるものではないことはもとよりである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1と図2は本発明による木製戸の製
作法に用いるのに適した木製戸製作用キットの基本形態
を示している。1,1は2枚のつば付縦かまちであり、
2,2は数枚(この例では2枚)の骨組形成用部材であ
る。前記つば付縦かまち1は、図1(b)(c)のよう
に、木質パネルを細長く切断したつば用帯板1aと、2
枚の木質帯板1b,1bとを少なくとも有しており、前
記つば用帯板1aはその厚さ方向両面に木質帯板1b,
1bが配され、サンドイッチ状に一体に接合されてい
る。木質帯板1b,1bは、つば用帯板1aがその幅寸
法の所要寸法たとえば1/2ないし1/3が側方に張り
出すように幅方向で位相がずれて接合されており、これ
によって木質帯板1b,1bの間に、全高にわたってつ
ば部10が形成されている。この例では、つば用帯板1
aの幅方向後端面側に略同等の厚さの小口形成用材1c
を直列状に配しており、この小口形成用材1cの厚さ方
向両面にも木質帯板1b,1bがサンドイッチ状に接合
されている。小口形成用材1cの端面は木質帯板1b,
1bの端面と略整合している。
【0015】前記つば用帯板1cは、建具として所要の
高さHすなわち一般に2400mm以下となっており、
幅W0はつば部10に骨組基端としての強度を担わせる
ため40mm以上となっている。つば用帯板1aの厚さ
tは、これを強度を担う基盤として機能させるために少
なくとも5mm程度が必要である。しかし、あまり厚い
と戸の厚みと重量が過度になるため、一般的に8〜15
mmとすべきである。
【0016】前記木質帯板1b,1bは前記つば用帯板
1cと同等の高さ(長さ)Hと、つば用帯板1cの厚さ
tと同等あるいはそれ以上の厚さを有していることが望
まれる。前記つば用帯板1aと2枚の木質帯板1b,1
bの接合は、通常、接着剤によって行われ、接着剤を接
触面に塗布し、適宜厚さ方向に押圧力が付与されること
により積層接合される。なお、小口形成用材1cは単純
につば用帯板1aと直列状に配されて2枚の木質帯板1
b,1bの内面と接合されてもよいが、作業性などの面
からはあらかじめつば用帯板1aと接合されていること
が好ましい。この場合の接合は、コ字状をなしたホチキ
スタイプの接合金具eで行なえば簡便かつ確実である。
【0017】この実施例および後述する各実施例におい
て、つば用帯板1aや骨組形成用部材2の基材としての
木質パネルは、天然木材に機械的、化学的処理を施した
改良木質材料が通常使用される。その代表的なものとし
ては、単板を複数枚貼りあわせた合板が挙げられる。こ
れにはまた防腐合板、防虫合板、防火合板、硬化合板な
ども含まれる。また、その他、繊維を主原料として成形
したファイバーボード、木材や繊維の小片を結合材によ
って固めたパーティクルボードも用いることができる。
また、実施例および後述する各実施例において、木質帯
板1b,1bは、積層材や集成材といったものも使用す
ることができる。しかし、高級感を創成するため天然木
を使用することも好適である。その天然木は任意であ
り、たとえば、杉、桧、赤松、から松、ひめこまつ、え
ぞ松、さわら、もみ、とうひ、ひばなどの各種針葉樹
材、なら、たも、かば、ぶな、しな、ウォールナット、
チーク、マホガニー、ローズウッドなどの各種広葉樹材
などが挙げられる。
【0018】前記2枚のつば付縦かまち1,1は、図2
のようにつば用帯板1a,1aが突き合わされるように
配され、左右の木質帯板1b,1bで形成される溝に骨
組形成用部材2が配され、この状態で紐や縄などの結束
材fで結束されることによりコンパクトな形態になる。
したがって、搬送、保管などの取り扱いを非常に簡易な
ものとすることができる。
【0019】図3ないし図5は図1,2のキットを使用
した本発明による木製戸の製作工程を示している。目的
の木製戸を製作するに当たっては、まず、該木製戸の高
さに則してつば付縦かまち1,1を切断する。そして一
方では、図3のように、骨組形成用部材2から複数の骨
組板材20a,20b,20cを板取りする。これは、
製作すべき戸の幅からつば付縦かまち1の2本分の寸法
を差し引いた長さに切断すればよく、骨組板材は少なく
とも上縁用と下縁用の2本が必要であるが、中間用骨組
板材20cの数は仕上材や強度を勘案して決めればよ
い。中間用骨組板材20cは上下縁用の骨組板材20
a,20bよりも幅狭であってもよく、これは所定長さ
に切断したものを縦に2分するように切断することで得
られる。図示するものでは、中間用の骨組板材20cを
4本としている。
【0020】ついで、つば付縦かまち1,1を左右に配
し、骨組板材20a,20b,20cをそれぞれ両端が
つば用帯板1a,1aのつば部10,10に当接するよ
うに配材して接合する。この接合は接着でもよいし、前
述したように接合金具eによる連結でもよいし、あるい
は接着と接合金具eの併用でもよい。この作業により製
作すべき戸の戸幅に合致した幅W’と高さH’を備えた
戸素体Aが得られる。この状態が図4(a)(b)であ
る。そこで次に、希望する表面仕上材を選定し、つば付
縦かまち1,1の左右の木質帯板1b,1bで画成され
ている広幅空間b,bに表面仕上材3を配して張設す
る。表面仕上材3は限定はないものの、ムク板や化粧合
板や一般合板など剛性のあるものであることが好まし
い。もちろん、前述した木質帯板1b,つば用帯板1
a、骨組形成用部材2に用いる各種基材を用いることも
できる。また、表面仕上材3は、和紙、コルクなどを表
層にした多層構造としてもよい。
【0021】建築工事や内装工事においては、周知のよ
うに仕上材が少量づつ(1〜3cm 3位)あまってく
る。本発明は、かかる余剰材を表面仕上材3として使用
することができるので、低コスト化と室内トーンとの調
和とを合わせて実現することができる。 張設方法は任
意であるが、一般的には接着であり、この場合、つば用
帯板1a,1aのつば部10,10が表面仕上材3の長
手方向両端部を支持するので安定した定着を図ることが
できる。このようにして図5(a)(b)で示すような
目的とする木製戸が得られ、工程が単純で簡単であるた
め、熟練を要さず施主の希望するデザインの戸を短時間
で能率的に作ることができる。
【0022】得られた木製戸は、幅方向両側につば付縦
かまち1,1が存し、これらつば付縦かまち1,1は美
麗な左右の木質帯板1b,1bを有しており、その間に
表面仕上材3が張設されているので、高級感と重厚感の
あるものとなる。図示するものでは、つば用帯板1aに
小口形成用材1cが連接されており、これが木質帯板1
b,1bと一体化した小口として機能するので、外観が
良好なものとなる。また、つば付縦かまち1,1のつば
用帯板1a,1aが支持体として機能し、つば用帯板1
a,1aのつば部10,10間を骨組板材20a,20
b,20cが結合しているので、強度的にも十分なもの
となると同時に反りも生じない。しかもつば部10,1
0間を骨組板材20a,20b,20cが結合していて
空間が存するので、高級感と重厚感を有しながら比較的
軽量なものとすることができる。
【0023】図6は本発明による木製戸の製作法の他の
例を示している。この例は、強度がより高いものを得る
方法であり、骨組板材による骨格構造を前記実施例と代
えたものである。すなわちこの例では、骨組形成用部材
2から、製作すべき戸の幅からつば付縦かまち1の2本
分の寸法を差し引いた長さの上縁用と下縁用の2本の骨
組板材20a,20bを切断加工し、これと別に、製作
すべき戸の高さから上縁用と下縁用の2本の骨組板材2
0a,20bの幅を差し引いた長さの縦骨組用板材20
dと、製作すべき戸の幅からつば付縦かまち1の2本分
の寸法および縦骨組用板材20dの幅寸法を差し引いた
短尺な中間用横骨組板材20c,20cとを作る。そし
て、製作すべき戸幅の間隔に位置させたつば付縦かまち
1,1のつば部10,10に両端部が当接するように上
縁用と下縁用の2本の骨組板材20a,20bを配し、
それら骨組板材20a,20bの幅方向端部に両端部が
当接するように縦骨組用板材20dを配し、その縦骨組
用板材20dの幅方向両面に一端部が当接し他端部がつ
ば付縦かまち1,1のつば部10,10に当接するよう
に中間用横骨組板材20c,20cを配材し、それぞれ
接合する。
【0024】これで図6(a)に示すような戸素体Aが
得られる。あとは前述した実施例と同じく、つば付縦か
まち1,1の木質帯板1b,1b間に表面仕上材3を張
設すれば良く、これで図6(b)のような木製戸Bが完
成する。この実施例の場合には、縦骨組用板材20dが
中間に入っているため、より強度が高いものとなり、し
たがって幅広の木製戸の場合などに好適である。
【0025】図7は本発明により複数の木製戸を製作す
る第1の方法を示している。この方法においては、まず
前述のように、骨組形成用部材2から、製作すべき戸の
幅からつば付縦かまち1の2本分の寸法を差し引いた長
さの上縁用と下縁用の骨組板材20a,20bおよび中
間用骨組板材20cを切断加工する。ただこの場合、製
作する木製戸の高さに応じて広幅の中間用骨組板材20
c’を作っておくことが望ましい。そして、図7(a)
のようにそれら上縁用と下縁用の骨組板材20a,20
bおよび中間用骨組板材20c,20c’をつば付縦か
まち1,1間に配材し、当接する部分を前述した手法に
よって接合する。これで戸素体Aが得られるので、次に
つば付縦かまち1,1の木質帯板1b,1b間に表面仕
上材3を張設する。これで(b)のように単葉の木製戸
Bが得られる。そこで次に、希望する寸法に応じ、
(c)のように中間用骨組板材20c’の板幅中央に沿
って横方向に切断する。これにより(d)のように意匠
と横寸法がそれぞれ一致し、高さが任意な複数本の木製
戸B’,B’が完成する。
【0026】図8は複数の木製戸を製作する第2の方法
を示している。この方法においては、図6(b)に示し
た木製戸を利用すればよく、すなわち、図8(a)のよ
うに縦骨組用板材20dの幅方向中央に沿って縦方向に
切断する。こうすれば、図8(b)のように高さ寸法が
同一で意匠も同一の2枚の木製戸B’,B’が得られ
る。従来のタテ枠、ヨコ枠の組み合せによって作られて
いる建具では、1枚の建具を分割することは建具が分解
してしまうため不可能であったが、本発明は骨組板材を
つば付縦かまち1,1間に配材して接合し、そのつば付
縦かまち1,1間に表面仕上材3を張設して形成するた
め、1枚の建具を分割することにより複数の建具をきわ
めて簡単にしかも安価に作ることができる。
【0027】図8の方法は、玄関の親子ドア、洋服タン
スや収納部の両開きドア、クローゼットの中折れ戸など
に最適である。図7の方法によれば、1枚の建具を横に
分割することにより分割数の係数の建具ができるので、
例えば従来高さ60cmの建具を3枚必要な時には3枚
個々に作らなければならなかったが、180cmの建具
を1枚作ってそれを3等分するだけで材のそろった3枚
の建具ができることになるので、手間がかからず低コス
トである。この図7の方法は、家具類の多段ドア、小さ
な建具や引出しの面板に好適である。図7と図8の分割
木製戸は必要に応じて切断面に細幅仕上材を貼付けても
よく、これにより一層商品価値が向上する。
【0028】図9は本発明を適用した透過部付き戸の製
作法の例を示している。この場合には、骨組形成用部材
2から縦横の骨組板材を加工し、それらをつば付縦かま
ち1,1間の所要の位置に配材し接合して骨格を作る。
図示するものでは、骨組形成用部材2から、製作すべき
戸の幅からつば付縦かまち1の2本分の寸法を差し引い
た長さの上縁用と下縁用の2本の骨組板材20a,20
bと中間用骨組板材20cおよび広幅の中間用骨組板材
20c’を切断加工し、また、製作すべきガラス類の嵌
め込み高さに則した長さの縦骨組用板材20d’を切断
加工する。
【0029】そしてそれら骨組板材20a,20b,2
0c,20c’20d’を図9(a)のように配材して
接合し、戸素体Aを作る。この戸素体に前述のように表
面仕上材3を張設して木製戸Bを作る。次いで、この木
製戸の表面仕上材3をガラス嵌め込みに要する部分だけ
除去加工する。この例では、上縁用骨組板材20aと中
間用骨組板材20c’と縦骨組用板材20d’および木
質帯板1b,1bを残存させるように除去加工してお
り、これで図9(c)のように穴4,4を有する木製戸
が得られるので、その穴4,4にガラスあるいはアクリ
ルなどの合成樹脂板を嵌めればよい。この場合も製作能
率がよく、製作コストを安くすることができる。
【0030】図10と図11は本発明を適用して引き戸
を製作する実施例を示している。図10は鴨井に対する
摺動用溝付きの引き戸(引き違い戸を含む)を得る方法
であり、この場合には、製作用キットとして(a)のタ
イプを使用するもので、2枚のつば付縦かまち1,1と
は数枚の骨組形成用部材2,2を使用することは基本タ
イプのキットと同様であるが、この場合には、つば付縦
かまち1,1を若干異なる構造のものとする。すなわ
ち、基本タイプのキットでは、つば用帯板1aは2枚の
木質帯板1b,1bと上縁が一致していたが、この引き
戸用のキットでは、(b)のように、つば用帯板1aと
して上縁を意図的に所要長さ(高さ)h分だけ切除した
ものを使用する。この例では小口形成用材1cが連接さ
れているので、この小口形成用材1cについても所要長
さ(高さ)h分だけ切除しておく。そして、この所要長
さ(高さ)h分の溝が上端部に創成されるように、短い
つば用帯板1aと小口形成用材1cの厚さ方向両面に木
質帯板1b,1bを接合してつば付縦かまち1,1を得
る。
【0031】木製戸の製作に際しては、前述のように骨
組形成用部材2から横または横と縦の骨組板材を加工
し、それらをつば付縦かまち1,1間の所要の位置に配
材し接合して骨格を作る。このときに(c)のように骨
組板材20aの上端面200が前記つば用帯板1aのつ
ば部上端面100と整合するように配材するものであ
り、これで戸素体が出来上がる。この戸素体には前述し
たように表面仕上材3を張設するが、このときに最上位
の表面仕上材3は、その上端面が木質帯板1b,1bの
上端面101,101と整合するように配材して張設す
る。以上の工程を行なえば、(d)および(e)のよう
に前後の表面仕上材3,3と木質帯板1b,1bとによ
って直線状の摺動用溝5が形成される。従来、建具上部
の摺動用溝は、建具職人が製品製作後、ノミやノコなど
の工具で欠き取る作業で形成していたが、本発明はかか
る煩雑な作業を省略でき、その分経済的である。しか
も、従来の引違い戸の場合、鴨居に大工が加工していた
溝(1〜2本)は不要となり、建具取り付け時に、建具
職人の手で、摺動用溝5より小さ目の木片を鴨居に取り
付けるだけで、引違い戸としての機能を充分はたし、か
つドアとしての開口部の鴨居と同寸、同材とすることが
でき、木工事時点での大工職人の手間を大幅に少なくす
る経済効果が得られる。
【0032】図11は戸車取り付け穴を有する引き戸
(引き違い戸を含む)を得る方法であり、この場合に
は、製作用キットとして図1と図10のいずれでもよい
が、骨組形成用部材2から骨組板材を得るときに若干の
付加加工を施す。すなわち、(a)のように下縁用の骨
組板材には長手方向の両端部を板幅方向で所要寸法L状
に切除し、図示のように段部6,6を有する骨組板材2
0b’とする。そして戸素体製作工程において、(b)
のように骨組板材20b’の両端部をつば付縦かまち
1,1の下縁部において、つば部10,10に当接して
接合する。 あとは、戸素体につば付縦かまち1,1の
下縁部と整合するように表面仕上材3,3を張設すれば
よく、こうすれば、(c)のように前後の表面仕上材
3,3と、つば部10の端面と残存している骨組板材部
分の端面202,202との間に戸車取り付け用の穴
7,7が形成された木製戸Bが得られる。従来では、建
具下部の戸車取り付けの穴は建具職人が製品製作後、ノ
ミやノコの工具で欠き取る作業で作っていたが、本発明
は戸の製作時に簡単な加工で得ることができ煩雑な作業
を省略できるので、経済的である。
【0033】以上実施例を説明したが、本発明は種々の
応用が可能である。たとえば、骨組板材は少なくとも数
本がつば付縦かまち1,1のつば部10,10に当接し
て接合されていることが必要であるが、それ以外はどの
ような配材形態であってもよい。また、図10と図11
の場合には表面仕上材3は戸の上縁または下縁に対して
横張りであることが必要であるが、それ以外は縦張り、
斜め張り、格子張りなど所望のものであってもよい。も
ちろん1枚ものの板材をつば付縦かまち1,1間の凹入
部分に貼付けてもよい。表面仕上材3は、耐火ボードを
使用しその表面に所望材質のクロスを貼り付けたり、塗
装や珪藻土塗りを行ったりして仕上げてもよいし、所望
の板材の外面に漆喰を直接塗布して仕上げてもよいし、
直接かまたはバックアップ層を介してタイルを圧着貼り
してもよいし、鏡類圧着貼りしてもよい。もちろん、表
面仕上材3は戸素体の表側と裏側が同じ仕上げ種でな
く、別々の仕上げ種を施してもよいし、他の仕上げ仕様
たとえば金属板、プラスチック板、化学合成素材など各
種材料による仕上げを採用することもできる。
【0034】さらに本発明において、つば付縦かまち1
は必ずしも小口形成用材1cを有している場合に限定さ
れない。意図的につば用帯板1aの外端側と木質帯板1
b,1bとの幅方向での位相をずらして接合し、図12
(a)のようにつば付縦かまち1の幅方向外縁部分に縦
溝8,8を形成したものとしてもよい。このようなつば
付縦かまち1を使用した場合には、木製戸の製作後に縦
溝8,8にゴムや合成樹脂などの弾性材(ないし可縮性
部材)9を装填することにより、戸枠等に対してかかる
弾性材9が密接するため、防音効果や断熱、機密効果を
あげることができ、また、開閉時に手指などが挟まれた
場合に損傷を与えない安全戸とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、木質パネルを細長く切断したつば用帯板1aの厚さ
方向両面に、前記つば用帯板1aが側方に突出するごと
く木質帯板1b,1bを接合した2本のつば付縦かまち
1,1と、数枚の骨組形成用部材2,2を使用し、前記
骨組形成用部材2を製作する戸幅よりつば付縦かまち2
本分の寸法を除した長さに切断して複数の骨組板材20
a,20b,20cを作り、つば付縦かまち1,1を戸
幅に対応するように左右に配するとともに、前記骨組板
材の端部を前記つば用帯板1a,1aの突出端部に接合
して戸素体Aを構成し、該戸素体の左右の木質帯板1
b,1b間の面上に表面仕上材3を張設するので、高級
感と重厚感がありながら軽量かつ狂いの少ない木製戸製
品を、特別精密で高価な工作機械や高度な技術を必要と
せずに現場などで簡単にかつきわめて低コストで作るこ
とができるというすぐれた効果が得られる。また、表面
仕上材3を自由に選定できるため、従来廃物として焼却
や廃棄していた建築工事又は内装工事での余剰仕上材を
有効に活用することができるので、木材資源の無駄な消
費を低減できる効果も得られる。
【0036】請求項3によれば、骨組板材20dが縦に
も配されているので、より強度の高い木製戸とすること
ができるというすぐれた効果が得られる。請求項2と4
によれば、1枚の建具を作るだけで複数枚の小建具をき
わめて簡単にかつ経済的に得ることができるというすぐ
れた効果が得られる。請求項5と6によれば、木製戸製
作過程で鴨井に対する摺動用部と戸車取り付け用部が得
られるので、煩雑なノミやノコなど工具による欠き取り
作業が省略でき、経済的であるというすぐれた効果が得
られる。請求項7によれば、透視部を有する木製戸を簡
単かつ経済的にることができるというすぐれた効果が得
られる。請求項8によれば、安価でありながら外観のよ
い木製戸とすることができるというすぐれた効果が得ら
れる。請求項9によれば、防音性や手指挟みに対する安
全性の高い木製戸とすることができるというすぐれた効
果が得られる。
【0037】請求項10によれば、建具の基本形作りの
ために好適なものを、特別精密で高価な工作機械や熟練
職人の高度な技術を必要とせず、簡単に低コストで製作
することができ、また、現場での請求項1ないし8の製
作を非常に簡単かつ効率よく行なうことができる。さら
に、骨組形成用部材2,2をつば付縦かまち1,1の間
に介装させることで建具の大きさの1/3〜1/4とい
うコンパクトな梱包とすることができ、したがって、保
管スペースも少なくすみ、また、運搬や搬送もよいであ
るなどのすぐれた効果が得られる。請求項11によれ
ば、請求項10の効果に加えて、引き戸の製作に好適な
ものとすることができるというすぐれた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による木製戸製作用キットの一
実施例を示す正面図、(b)は同じくそのX−X線に沿
う断面図、(c)はつば付縦かまちを分解状態で示す部
分的斜視図である。
【図2】(a)は本発明による木製戸製作用キットの梱
包状態を示す一部切欠正面図、(b)は同じくその断面
図である。
【図3】(a)は本発明による木製戸製作方法の第1工
程としての骨組板材の板取り例を示す平面図,(b)は
得られた骨組板材の平面図である。
【図4】(a)は本発明による木製戸製作方法の第2工
程として戸素体を得た状態を示す正面図、(b)は同じ
くY−Y線に沿う断面図である。
【図5】(a)は本発明による木製戸製作方法で得られ
た木製戸の正面図、(b)は同じくその断面図である。
【図6】(a)は本発明による木製戸製作方法の別の態
様を戸素体を得た状態で示す正面図、(b)は得られた
木製戸の正面図である。
【図7】本発明による複数戸の製作法を例示するもの
で、(a)は戸素体を得た状態の正面図,(b)は表面
仕上材を張設した状態の正面図、(c)は分割工程を示
す部分切欠正面図、(d)は得られた木製戸の部分切欠
正面図である。
【図8】本発明による複数戸の製作法を例示するもの
で、(a)は表面仕上材を張設た後の分割工程を示す部
分切欠正面図、(b)は得られた木製戸の正面図、
(c)は同じくその断面図である。
【図9】本発明による透視型木製戸の製作法を例示する
もので、(a)は戸素体を得た状態の正面図,(b)は
表面仕上材を張設した状態の正面図、(c)は得られた
木製戸の正面図である。
【図10】(a)は本発明による引き戸の製作に使用す
るキットの部分切欠正面図、(b)はつば付縦かまちを
分解状態で示す部分的斜視図、(c)は戸素体を得た状
態の正面図,(d)は表面仕上材を張設した状態の正面
図、(e)は得られた木製戸の上部部分を示す斜視図で
ある。
【図11】本発明による戸車用引き戸の製作法を示して
おり、(a)は使用する骨組板材の正面図、(b)は戸
素体を得た状態を示す下部部分の斜視図,(c)は得ら
れた木製戸の下部部分を示す斜視図である。
【図12】(a)は本発明における木製戸製作用キット
の他の例を示す横断面図、(b)はこれを使用して得ら
れた木製戸の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 つば付縦かまち 1a つば用帯板 1b,1b 木質帯板 1c 小口形成用材 2 骨組形成用部材 3 表面仕上材 4 穴 5 摺動用溝 8 縦溝 9 弾性材 10 つば部 20a,20b,20b’,20c,20c’,20d
骨組板材

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質パネルを細長く切断したつば用帯板1
    aの厚さ方向両面に、前記つば用帯板1aが所要長さ側
    方に突出するごとく木質帯板1b,1bを接合した2本
    のつば付縦かまち1,1と、数枚の骨組形成用部材2,
    2を使用し、前記骨組形成用部材2を製作する戸幅より
    つば付縦かまち2本分の寸法を除した長さに切断して複
    数の骨組板材20a,20b,20cを作り、つば付縦
    かまち1,1を戸幅に対応するように左右に配するとと
    もに、前記骨組板材20a,20b,20cの端部を前
    記つば用帯板1a,1aの突出端部に接合して戸素体A
    を構成し、該戸素体Aの左右の木質帯板1b,1b間の
    面上に表面仕上材3を張設することを特徴とする木製戸
    の製作法。
  2. 【請求項2】表面仕上材3を張設した一枚の木製戸B
    を、所要位置の骨組板材の板幅中央部位に沿って切断す
    ることにより、横幅が同寸法にして高さが相互に同一ま
    たは相違する複数の小木製戸B’を得ることを含む請求
    項1に記載の木製戸の製作法。
  3. 【請求項3】木質パネルを細長く切断したつば用帯板1
    aの厚さ方向両面に、前記つば用帯板1aが所要長さ側
    方に突出するごとく木質帯板1b,1bを接合した2本
    のつば付縦かまち1,1と、数枚の骨組形成用部材2,
    2を使用し、骨組形成用部材2を戸幅よりつば付縦かま
    ち2本分の寸法を除した長さに切断した上縁用と下縁用
    の横骨組板材20a,20bと、戸高さから上縁用と下
    縁用の骨組板材20a,20bの幅を除した長さの縦骨
    組用板材20dと、短尺な中間用横骨組板材20c’と
    を作り、つば付縦かまち1,1を戸幅に対応するように
    左右に配するとともに、前記上縁用と下縁用の横骨組板
    材20a,20bの端部を前記つば用帯板1a,1aの
    突出端部に接合し、縦骨組用板材20dを上縁用と下縁
    用の横骨組板材20a,20bの内側端部に接合し、中
    間用横骨組板材20c’の端部をつば用帯板1a,1a
    の突出端部と縦骨組用板材20dの板幅方向端部に接合
    して戸素体Aを構成し、該戸素体Aの左右の木質帯板1
    b,1b間の面上に表面仕上材3を張設することを特徴
    とする木製戸の製作法。
  4. 【請求項4】表面仕上材3を張設した一枚の木製戸B
    を、前記縦骨組用板材20dの中央部に沿って縦切断
    し、高さが同寸の左右一対からなる2枚の木製戸B’を
    得ることを含む請求項3に記載の木製戸の製作法。
  5. 【請求項5】木質パネルを細長く切断しかつ上縁部を所
    要高さ分だけ切除されているつば用帯板1aの厚さ方向
    両面に、前記つば用帯板1aが所要長さ側方に突出する
    ごとくしかも前記切除部分を溝とするように木質帯板1
    b,1bを接合した2本のつば付縦かまち1,1と、数
    枚の骨組形成用部材2,2を使用し、骨組形成用部材2
    を戸幅よりつば付縦かまち2本分の寸法を除した長さに
    切断して複数の骨組板材20a,20bを作り、つば付
    縦かまち1,1を戸幅に対応するように左右に配し、前
    記骨組板材20a,20bの両端部を前記つば用帯板1
    a,1aの突出端部に接合し、しかも上縁の骨組板材2
    0aは前記切除されたつば用帯板1a,1aの上縁と整
    合するように接合して戸素体Aを構成し、該戸素体Aの
    左右の木質帯板1b,1b間の面上に、表面仕上材3を
    最上位のものの上縁が木質帯板1b,1bの上縁と整合
    するように張設することにより摺動用溝付きの木製引き
    戸を得ることを特徴とする木製戸の製作法。
  6. 【請求項6】木質パネルを細長く切断したつば用帯板1
    aの厚さ方向両面に、前記つば用帯板1aが所要長さ側
    方に突出するごとく木質帯板1b,1bを接合した2本
    のつば付縦かまち1,1と、数枚の骨組形成用部材2,
    2を使用し、骨組形成用部材2を戸幅よりつば付縦かま
    ち2本分の寸法を除した長さに切断して複数の骨組板材
    20a,20bを作り、しかも下縁用の骨組板材20b
    は左右端部を所要寸法切り落としたものとし、つば付縦
    かまち1,1を戸幅に対応するように左右に配するとと
    もに、前記骨組板材20a,20bの端部を前記つば用
    帯板1a,1aの突出端部に接合して戸素体Aを構成
    し、該戸素体Aの左右の木質帯板1b,1b間の面上
    に、最下位の表面仕上材3の下縁が木質帯板1b,1b
    の下縁と整合するように張設することにより戸車取り付
    け穴付きの木製引き戸を得ることを特徴とする木製戸の
    製作法。
  7. 【請求項7】木質パネルを細長く切断したつば用帯板1
    aの厚さ方向両面に、前記つば用帯板1aが所要長さ側
    方に突出するごとく木質帯板1b,1bを接合した2本
    のつば付縦かまち1,1と、数枚の骨組形成用部材2,
    2を使用し、骨組形成用部材2を切断して戸幅よりつば
    付縦かまち2本分の寸法を除した長さの横骨組板材20
    a,20b,20cと所要長さの縦骨格用板材20d’
    とを作り、つば付縦かまち1,1を戸幅に対応するよう
    に左右に配するとともに、前記横骨組板材20a,20
    bの端部を前記つば用帯板1a,1aの突出端部に接合
    し、縦骨格用板材20d’を2本の横骨組板材20a,
    20cの内側端部に接合して戸素体Aを構成し、該戸素
    体aの左右の木質帯板1b,1b間の面上に表面仕上材
    3を張設した後、前記縦骨格用板材20d’に対応する
    部分を残存させるように表面仕上材3を切除して穴4,
    4を形成し、その穴4,4にガラス類を取り付けるよう
    にしたことを特徴とする木製戸の製作法。
  8. 【請求項8】つば付縦かまち1,1が、つば用帯板1a
    の後端側につば用帯板1aと略同等の板厚の小口形成用
    材1cを直列状に接合しているものを含む請求項1ない
    し7のいずれかに記載の木製戸の製作法。
  9. 【請求項9】つば付縦かまち1,1が、つば用帯板1a
    の後端と木質帯板1b,1bの内面との間に縦溝8を有
    しており、この縦溝8に弾性部材9が装填される請求項
    1ないし8のいずれかに記載の木製戸の製作法。
  10. 【請求項10】木質パネルを細長く切断したつば用帯板
    1aの厚さ方向両面に、前記つば用帯板1aが側方に所
    要長さ突出するごとく木質帯板1b,1bを接合した2
    本のつば付縦かまち1,1と、木質パネルを細長く切断
    した数枚の帯板からなる骨組形成用部材2,2を1組と
    してなることを特徴とする木製戸製作用キット。
  11. 【請求項11】木質パネルを細長く切断したつば用帯板
    1aの厚さ方向両面に、前記つば用帯板1aが側方に所
    要長さ突出するごとく木質帯板1b,1bを接合した2
    本のつば付縦かまち1,1と、木質パネルを細長く切断
    した数枚の帯板からなる骨組形成用部材2,2を1組と
    してなり、かつ前記つば用帯板1aが上縁部を所要高さ
    分だけ切除されており、その切除部分を溝とするように
    木質帯板1b,1bが接合されていることを特徴とする
    木製戸製作用キット。
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