JP3271704B2 - 走査露光方法、走査型露光装置、及び前記方法を用いるデバイス製造方法 - Google Patents

走査露光方法、走査型露光装置、及び前記方法を用いるデバイス製造方法

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JP3271704B2 JP09422299A JP9422299A JP3271704B2 JP 3271704 B2 JP3271704 B2 JP 3271704B2 JP 09422299 A JP09422299 A JP 09422299A JP 9422299 A JP9422299 A JP 9422299A JP 3271704 B2 JP3271704 B2 JP 3271704B2
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体集積回路
又は液晶表示素子等をリソグラフィ工程で製造する際に
使用される投影露光装置に関し、特に所謂スリットスキ
ャン露光方式で露光を行う投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をリソグ
ラフィ工程で製造する際に、露光光のもとでフォトマス
ク又はレチクル(以下「レチクル」と総称する)のパタ
ーン像を投影光学系を介して感光基板上に投影する投影
露光装置が使用されている。斯かる装置として、スリッ
トスキャン露光方式の投影露光装置が知られている。
【0003】図6は従来のスリットスキャン露光方式の
投影露光装置を示し、この図6において、光源系1から
射出された露光光ILは、ミラー2、視野絞り3、リレ
ーレンズ4、ミラー5及びコンデンサーレンズ6を経て
均一な照度でレチクル7を照明する。光源系1は、水銀
灯又はレーザー光源等の光源及びオプティカルインテグ
レータ等より構成されている。また、視野絞り3の配置
面とレチクル7の下面のパターン形成面とは共役であ
り、視野絞り3によりレチクル7のパターン形成面にス
リット状の照明領域が設定されている。この場合、レチ
クル7に平行な面内で図6に平行な方向をX方向、図6
に垂直な方向をY方向として、スリット状の照明領域の
長手方向がY方向に設定され、レチクル7とそのスリッ
ト状の照明領域との相対走査の方向はX方向であるとす
る。
【0004】レチクル7は、レチクル7にX方向及びY
方向への移動並びに回転を行うレチクルXYθステージ
8の上に保持され、レチクルXYθステージ8はレチク
ル側ベース9上に摺動自在に支持されている。レチクル
XYθステージ8上の相対走査方向であるX方向の一端
に移動鏡10が固定され、X軸用のレーザー干渉計11
からのレーザービームが移動鏡10により反射されてい
る。X軸用のレーザー干渉計11は、移動鏡10からの
レーザービームと参照鏡からのレーザービームとの干渉
ビームを光電変換することにより、レチクルXYθステ
ージ8のX方向の座標を検出している。また、レチクル
XYθステージ8の相対走査の方向に垂直なY方向の座
標及び回転角は、図示省略した静電容量センサーにより
計測されている。X軸用のレーザー干渉計11の計測座
標及びそれら静電容量センサーによる計測結果が主制御
系12に供給され、主制御系12はレチクルXYθステ
ージ8の移動速度、位置及び回転角を露光シーケンスに
応じて設定する。
【0005】露光光ILのもとで、レチクル7上のパタ
ーンの像が投影光学系13を介してウエハ14上に投影
露光される。この際、ウエハ14上の1ショット分の領
域に対して、レチクル7上のスリット状の照明領域の共
役像、即ち投影光学系13の露光フィールドが小さいの
で、レチクル7を例えば−X方向に走査するのに同期し
てウエハ14をX方向に一定速度で走査することによ
り、ウエハ14上の1ショット分の領域への露光が行わ
れる。そのため、ウエハ14は、ウエハ14にX方向及
びY方向への移動を行うウエハXYステージ15上に保
持され、ウエハXYステージ15はウエハ側ベース16
上に摺動自在に支持されている。
【0006】また、ウエハXYステージ15上のX方向
の端部に移動鏡17が固定され、X軸用のレーザー干渉
計18からのレーザービームが移動鏡17により反射さ
れている。図示省略するも、ウエハXYステージ15上
のY方向の端部に移動鏡が固定され、図示省略したY軸
用のレーザー干渉計からのレーザービームがその移動鏡
により反射されている。X軸用のレーザー干渉計18及
びY軸用のレーザー干渉計は、それぞれウエハXYステ
ージ15上の移動鏡からのレーザービームと参照鏡から
のレーザービームとの干渉光を光電変換して、ウエハX
Yステージ15のX座標及びY座標を検出する。これら
X座標及びY座標も主制御系12に供給され、主制御系
12はウエハXYステージ15の移動速度及び位置を露
光シーケンスに応じて設定する。
【0007】次に、従来のスリットスキャン露光方式で
露光を行う際の、ウエハ14及びレチクル7の相対走査
方法について説明する。先ず、露光時にはウエハ14
は、露光面の各点でそれぞれ露光量が一定になるように
等速度でX方向に走査する必要があるため、レーザー干
渉計18の計測結果に基づいて速度制御が行われる。具
体的に、レーザー干渉計18の計測結果であるX方向の
座標の微分値に適当なフィルタリングを施して、その値
が一定になるように制御される。
【0008】一方、投影光学系13のレチクル7からウ
エハ14への縮小倍率をβ(β<1)とすると、その際
のレチクル7の−X方向への走査は、レーザー干渉計1
8による計測結果に対して縮小倍率の逆数である1/β
を乗じた値と、レーザー干渉計11による計測結果との
差を算出し、この差が0になるように位置制御すること
によって行われていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、ウエハ14及びレチクル7の相対走査時の
速度安定性が要求される。そのため、ウエハXYステー
ジ15及びレチクルXYθステージ8として、それぞれ
比較的大きな重量を有し、慣性を利用した外乱の影響が
少ないステージを採用することによって、安定した等速
度運動でウエハ14及びレチクル7を相対走査してい
た。
【0010】それら比較的大きな重量を持つウエハXY
ステージ15及びレチクルXYθステージ8は等速運動
中は安定している。しかしながら、レチクル7とウエハ
14との相対位置(レーザー干渉計の計測結果の差)が
ずれた場合には、その重量のために制御性が悪くなり、
ウエハ14上に露光された像に歪が生ずる一因になると
いう不都合があった。
【0011】更に、レチクル7及びウエハ14は、相対
走査方向に垂直なY方向及び回転方向に対しては実質的
に静止させる必要があり、そのためには、レチクル7と
ウエハ14との相対位置をY方向及び回転方向に調整す
る微小位置制御可能な機構が必要である。従来はウエハ
XYステージ15及びレチクルXYθステージ8がその
微小位置制御可能な機構を兼ねていた。しかしながら、
両ステージ共に比較的大きな重量を有するため、応答性
が悪いと共に制御が複雑であるという不都合があった。
即ち、従来のスリットスキャン露光方式の投影露光装置
では、相対走査方向の定速度駆動制御並びにX方向、Y
方法及び回転方向の位置合わせを同時に精度よく制御す
ることが困難であるという不都合があった。
【0012】本発明は斯かる点に鑑み、第1物体として
のレチクルと第2物体としてのウエハとの同期駆動を高
精度に行うことができるスリットスキャン露光方式の走
査露光方法及び走査型露光装置を提供することを目的と
する。更に本発明は、レチクル及びウエハの相対走査方
向の定速度駆動、並びにレチクルとウエハとの位置合わ
せを同時に高精度に行うことができるようにすることを
も目的とする。また、本発明はその走査露光方法を用い
たデバイス製造方法を提供することをも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の走査
型露光装置は、露光ビームに対して第1物体(7)を移
動するのに同期して第2物体(14)を移動し、その第
2物体を走査露光する走査型露光装置において、電磁力
モータを用いてその露光ビームに対してその第1物体を
移動する第1駆動手段(32A,32B)と、その第1
駆動手段によるその第1物体の移動中にその第1駆動手
段とは独立してその第1物体を移動する第2駆動手段
(38,40,42)とを有する第1駆動システムと、
その第1駆動システムとは独立して、その第2物体を移
動するための電磁力モータを有する第2駆動システム
(44A,44B)と、その走査露光中に駆動されるそ
の電磁力モータからの発熱を防止するためにその電磁力
モータを冷却する冷却手段と、を備えたものである。
【0014】この場合、その冷却手段の一例は、温度制
御された気体又は流体を用いるものである。また、本発
明による第2の走査型露光装置は、露光ビームに対して
第1物体(7)を移動するのに同期して第2物体(1
4)を移動し、その第2物体を走査露光する走査型露光
装置において、その露光ビームに対してその第1物体を
移動する第1駆動手段(32A,32B)と、その第1
駆動手段によるその第1物体の移動中にその第1駆動手
段とは独立してその第1物体をその移動平面内で移動す
る第2駆動手段(38,40,42)とを有する第1駆
動システムと、その露光ビームに対してその第2物体を
移動する第3駆動手段(44A,44B)と、その第3
駆動手段によるその第2物体の移動中にその第3駆動手
段とは独立してその第2物体をその移動平面内で移動す
る第4駆動手段(29)とを有し、その第1駆動システ
ムとは独立してその第2物体を移動する第2駆動システ
ムとを備えたものである。
【0015】また、本発明による第1のデバイス製造方
法は、本発明の走査型露光装置を用いて露光を行う工程
を含むものである。次に、本発明による走査露光方法
は、露光ビームに対して第1物体(7)を移動するのに
同期して第2物体(14)を移動し、その第2物体を走
査露光する走査露光方法において、その走査露光中に、
その露光ビームに対してその第1物体を第1駆動手段
(32A,32B)で移動するとともに、その第1駆動
手段とは独立した第2駆動手段(38,40,42)を
用いてその第1物体をその移動平面内で移動し、その第
1及び第2駆動手段とは独立してその第2物体を移動す
るために、その走査露光中にその露光ビームに対してそ
の第2物体を第3駆動手段(44A,44B)で移動
し、その第3駆動手段によるその第2物体の移動中にそ
の第3駆動手段とは独立した第4駆動手段(29)を用
いてその第2物体をその移動平面内で移動するものであ
る。この場合、一例として、その第1及び第3駆動手段
はそれぞれ電磁力モータを用いてその第1及び第2物体
を移動し、その電磁力モータの冷却が行われる。
【0016】また、本発明による第2のデバイス製造方
法は、本発明の走査露光方法を用いるものである。
【0017】
【作用】斯かる本発明によれば、例えば第1物体として
のマスクと第2物体としての感光基板とが走査露光時に
それぞれ電磁力モータを有する駆動システムで駆動され
る。この際にその電磁力モータが冷却されて、その電磁
力モータの発熱の悪影響がステージ系等に及ぶことがな
いため、同期駆動が高精度に行われる。また、例えば第
1物体としてのマスク(7)を駆動する第1駆動システ
ムが、相対走査駆動部及びガイド部を有する第1駆動手
段(32A,32B)と、マスク(7)に並進移動及び
回転を行わせる第2駆動手段(38,40,42)とに
分離されている場合には、これら2個の駆動手段がそれ
ぞれ独立に制御される。従って、その第1駆動手段とし
ては、例えば相対走査時に安定した等速度運動が行える
ような重量のあるステージ及び1軸方向のみに高精度で
長距離の駆動が可能なガイドを使用し、その第2駆動手
段としては、例えば並進方向及び回転方向に微小量の動
作が可能で軽量な制御性の良好なステージ及びガイドを
使用することにより、等速性及び位置制御性の良好なス
リットスキャン露光が行われる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による走査露光方法及び走査型
露光装置の一実施例につき図1〜図5を参照して説明す
る。図1は、本例のスリットスキャン露光方式の投影露
光装置を示し、この図1において、レチクル7に平行な
面内で図1の紙面に垂直な方向にX軸、図1の紙面に平
行な方向にY軸をとり、XY平面に垂直にZ軸をとる。
また、スリットスキャン露光の際の相対走査方向をX方
向とする。
【0019】先ず、レチクル7用のステージ系におい
て、レチクル側ベース19にはX方向に長いエアガイド
を形成し、レチクル側ベース19上にXY平面内でX方
向に摺動自在にレチクル側走査ステージ20を載置す
る。そして、レチクル側走査ステージ20上にXY平面
内での並進及び回転ができる状態でレチクル側微動ステ
ージ21を載置し、レチクル側微動ステージ21上にレ
チクル7を保持する。露光時には、レチクル7のパター
ン領域を、照明光学系22からの露光光ILによるスリ
ット状の照明領域で照明し、そのスリット状の照明領域
に対してレチクル7をX方向に走査する。照明光学系2
2は、光源、シャッター、オプティカルインテグレー
タ、スリット状の照明領域を設定するための視野絞り及
びコンデンサーレンズ等より構成されている。
【0020】レチクル側微動ステージ21上には、3個
の移動鏡(図1では移動鏡33のみを表示)を固定し、
これら3個の移動鏡から反射されるレーザービームを用
いて、3個のレーザー干渉計(図1ではレーザー干渉計
35のみを表示)によりそれぞれレチクル側微動ステー
ジ21の位置検出を行う。これらレーザー干渉計による
計測結果を主制御系23に供給する。3個の位置計測結
果より、レチクル側微動ステージ21のXY平面内での
位置及び回転角が求められる。主制御系23は、相対走
査用の駆動装置24を介してレチクル側走査ステージ2
0の動作を制御し、微動制御用の駆動装置25を介して
レチクル側微動ステージ21の動作を制御することによ
り、レチクル7の相対走査速度及び位置の制御を行う。
【0021】露光時には、レチクル7のパターン領域内
のスリット状の照明領域のパターン像が投影光学系13
を介してウエハ14上に投影露光される。ウエハ14用
のステージ系において、ウエハ側ベース26にはX方向
に長いエアガイドを形成し、ウエハ側ベース26上にX
Y平面内でX方向に摺動自在にウエハ側Xステージ27
を載置する。そして、ウエハ側Xステージ27上にXY
平面内でY方向への移動ができる状態でウエハ側Yステ
ージ28を載置し、ウエハ側Yステージ28上にウエハ
14を保持する。なお、図示省略するも、ウエハ側Yス
テージ28とウエハ14との間には、Zステージ及びレ
ベリング用のステージ等が設けられている。ウエハ側X
ステージ27上の一端にはステッピングモーター29を
固定し、ステッピングモーター29によりボールねじ3
0を介してウエハ側Yステージ28をY方向に駆動す
る。
【0022】ウエハ側Yステージ28上には、3個の移
動鏡(図1では移動鏡45のみを表示)を固定し、これ
ら3個の移動鏡から反射されるレーザービームを用い
て、3個のレーザー干渉計(図1ではレーザー干渉計4
7Bのみを表示)によりそれぞれウエハ側Yステージ2
8の位置検出を行う。これらレーザー干渉計による計測
結果も主制御系23に供給する。3個の位置計測結果よ
り、ウエハ側Yステージ28のXY平面内での位置及び
回転角が求められる。主制御系23は、駆動装置31を
介してウエハ側Xステージ27及びウエハ側Yステージ
28の動作を制御することにより、ウエハ14の相対走
査速度及び位置の制御を行う。
【0023】図2は図1のレチクルステージ系の平面図
であり、この図2において、レチクル側ベース19上に
X方向に2列のエアーガイド19a及び19bを形成
し、エアーガイド19a及び19bの両側にそれぞれX
方向に一列に電磁石32A及び32Bを埋め込む。ま
た、エアーガイド19a及び19bの上にレチクル側走
査ステージ20を載置し、レチクル側走査ステージ20
上にレチクル側微動ステージ21を載置する。レチクル
側走査ステージ20の裏面には永久磁石が埋め込まれ、
レチクル側走査ステージ20はX方向にリニアモーター
方式で駆動される。また、リニアモーターの熱がレチク
ル側微動ステージ21側に伝導しないように、レチクル
側走査ステージ20には冷却機能(例えば、温度制御さ
れた気体または流体を循環する方式)がついている。レ
チクル側微動ステージ21のY方向の端部には、Y軸に
垂直でX方向に長い反射面を有する移動鏡33を取り付
け、レチクル側微動ステージ21のX方向の端部の2箇
所に、X軸に垂直な反射面を有する移動鏡34A及び3
4Bを取り付ける。
【0024】そして、移動鏡33に対向するようにY軸
用のレーザー干渉計35をレチクル側ベース19に対し
て固定するように配置し、移動鏡34Aに対向するよう
にX軸用のレーザー干渉計36Aをレチクル側ベース1
9に対して固定するように配置し、移動鏡34Bに対向
するように回転計測用のレーザー干渉計36Bをレチク
ル側ベース19に対して固定するように配置する。Y軸
用のレーザー干渉計35により計測されたレチクル側微
動ステージ21のY座標データRSy、X軸用のレーザ
ー干渉計36Aにより計測されたレチクル側微動ステー
ジ21のX座標データRSx、及び回転計測用のレーザ
ー干渉計36Bにより計測されたレチクル側微動ステー
ジ21の回転角データRSθを図1の主制御系23に供
給する。尚、X軸用のレーザー干渉計36Aのビーム
は、光路が長い為に独立した空調機構(図示省略)が搭
載されている。具体的には、ビーム光路を覆う固定カバ
ー(筒)を、移動鏡34Aと固定鏡(例えば投影光学系
13の鏡筒部に固定)との各々に向かうビームを射出す
るビームスプリッターと移動鏡との間の光路、及び/又
はそのビームスプリッターと固定鏡との間の光路のほぼ
全域又は一部を覆うように設ける。その固定カバーの内
部に温度制御された気体を流しても良い。
【0025】また、図2のレチクル側走査ステージ20
上には、レチクル側微動ステージ21をそれぞれX方向
に微動するアクチュエータ38,40及びレチクル側微
動ステージ21をY方向に微動するアクチュエータ42
を固定する。アクチュエータ38及び40とレチクル側
微動ステージ21との接触位置はほぼ移動鏡34A及び
34Bと対称な位置である。そして、レチクル側微動ス
テージ21は3対のばね37A,37B、39A,39
B及び41A,41Bを介してそれぞれアクチュエータ
38、40及び42の方向に付勢されている。3個のア
クチュエータ38,40及び42の変位量を調整するこ
とにより、レチクル側微動ステージ21及びレチクル7
にXY平面内での移動及び回転を行わせることができ
る。
【0026】また、レチクル7上には露光光ILにより
Y方向に長いスリット状の照明領域43が形成される
が、この照明領域43の中心43aを通りY軸に平行な
直線上に、Y軸用のレーザー干渉計35の光軸が設定さ
れている。レチクル7を回転させる際には、その照明領
域43の中心43aを軸として回転させる必要がある
が、レチクル7をX方向に走査するとその中心43aも
レチクル7上の位置が変化する。そこで、3個のアクチ
ュエータ38,40及び42の変位量を調整することに
より、その中心43aの位置に追従してレチクル7の回
転中心をずらすようにする。
【0027】図3はウエハステージ系を示す平面図であ
り、この図3において、ウエハ側ベース26上にX方向
に2列のエアーガイド26a及び26bを形成し、エア
ーガイド26a及び26bの両側にそれぞれX方向に一
列に電磁石44A及び44Bを埋め込む。また、エアー
ガイド26a及び26bの上にウエハ側Xステージ27
を載置し、ウエハ側Xステージ27上にウエハ側Yステ
ージ28を載置する。ウエハ側Xステージ27の裏面に
は永久磁石が埋め込まれ、ウエハ側Xステージ27はX
方向にリニアモーター方式で高精度に駆動される。リニ
アモーターの熱がウエハ側Yステージ28側に伝導しな
いように、ウエハ側Xステージ27には冷却機能がつい
ている。また、ウエハ側Xステージ27上にY方向に2
列のエアーガイド27a及び27bを形成し、これらエ
アーガイド27a及び27bに沿ってステッピングモー
ター29によりウエハ側Yステージ28をY方向に駆動
する。
【0028】このウエハ側Yステージ28のY方向の端
部には、Y軸に垂直でX方向に長い反射面を有する移動
鏡45を取り付け、X方向の端部には、X軸に垂直でY
方向に長い反射面を有する移動鏡46を取り付ける。そ
して、移動鏡45に対向するようにX方向に所定間隔を
開けて、Y軸用のレーザー干渉計47A及び回転計測用
のレーザー干渉計47Bをウエハ側ベース26に対して
固定するように配置し、移動鏡46に対向するようにX
軸用のレーザー干渉計48をウエハ側ベース26に対し
て固定するように配置する。Y軸用のレーザー干渉計4
7Aにより計測されたウエハ側Yステージ28のY座標
データWSy、X軸用のレーザー干渉計48により計測
されたウエハ側Yステージ28のX座標データWSx、
及び回転計測用のレーザー干渉計47Bにより計測され
たウエハ側Yステージ28の回転角データWSθが図1
の主制御系23に供給されている。
【0029】この場合、レーザー干渉計47Aの光軸と
レーザー干渉計48の光軸との交点に投影光学系13の
光軸が位置する。また、投影光学系13のY方向の側方
にオフ・アクシス方式のアライメント系49が配置され
ているが、レーザー干渉計47Bの光軸上にそのアライ
メント系49の検出中心が位置し、且つアライメント系
49の検出中心を通りX軸に平行な直線上にレーザー干
渉計48の光軸がある。また、図2のスリット状の照明
領域43の投影光学系13によるウエハ14上の共役像
の領域が、Y方向に長いスリット状の露光領域43Pで
ある。但し、図2の照明領域43のY方向の端部はレチ
クル7の遮光部で多少けられるため、露光領域43Pの
Y方向の長さは、照明領域43そのものの共役像の長さ
よりも短くなっている。
【0030】次に、図1の実施例のスリットスキャン露
光時の制御方法につき説明する。一般にレチクル7のパ
ターンはウエハ14上に縮小投影される。その理由は、
縮小投影する方がレチクル7のパターンの寸法やゴミ管
理等の点で有利となるからである。ところが、レチクル
7からウエハ14への投影倍率をβとすると、スリット
スキャン露光時は、その投影倍率βの逆数を乗じた分だ
けレチクル側のステージをウエハ側のステージに対して
高速で駆動する必要がある。従って、露光時の相対走査
及びステージ制御に対する処理能力は、レチクル側のス
テージの駆動能力に依存する場合が多い。
【0031】また、図1の主制御系23は、ウエハ14
をX方向及びY方向へ移動する際に駆動装置31にウエ
ハ用のX方向駆動指令ODWx及びY方向駆動指令OD
Wyを発する。X方向駆動指令ODWx及びY方向駆動
指令ODWyは、それぞれウエハ側Xステージ27のリ
ニアモーター及びウエハ側Yステージ28用のステッピ
ングモーター29の動きを制御するものである。更に、
主制御系23は、レチクル7を相対走査方向であるX方
向へ移動する際に、走査用の駆動装置24にレチクル用
の第1の駆動指令ODR1を発し、レチクル7にXY平
面内での移動及び回転を行わせる際に、微動用の駆動装
置25にレチクル用の第2の駆動指令ODR2を発す
る。第1の駆動指令ODR1はレチクル側走査ステージ
20のリニアモーターの動作を制御し、第2の駆動指令
ODR2はレチクル側微動ステージ21の3個のアクチ
ュエータ38,40,42(図2参照)の動作を制御す
る。
【0032】ここで図4のフローチャート及び図5を参
照して制御方法の一例を説明する。図5(a)はレチク
ル7とスリット状の照明領域43との相対的な位置関係
を示し、図5(b)はウエハ14とスリット状の露光領
域43Pとの相対的な位置関係を示す。そして、本例で
はレチクル7のパターンの縮小像を、それぞれウエハ1
4上の隣り合う2個のショット領域50A及び50Bに
順次露光するものとする。説明の便宜上、初期状態で
は、図5(a)の照明領域43の中心がレチクル17の
中心の位置Aに在り、図5(b)の露光領域43Pの中
心がウエハ14の第1のショット領域50Aの中心の位
置APに在るとする。更に、初期状態では、レチクル7
はX方向に速度V/βで走査され、ウエハ14は−X方
向に速度Vで走査されており、レチクル7とウエハ14
との相対的な位置及び回転角の誤差は0であるものとす
る。この初期状態から図4のステップ101に移行す
る。
【0033】図4のステップ101において、図1の主
制御系23は、ウエハ側Xステージ27を速度Vで−X
方向に等速で駆動し、レチクル側走査ステージ20を速
度V/βでX方向に等速で駆動する。ウエハ側Xステー
ジ27を等速で駆動するには、主制御系23はレーザー
干渉計48から供給されるX座標データWSxの微分値
をサンプリングして、この微分値が速度Vに対応する一
定値になるようにX方向駆動指令ODWxを発令する。
同様に、レチクル側走査ステージ20を等速で駆動する
には、主制御系23はレーザー干渉計36Aから供給さ
れるX座標データRSxの微分値をサンプリングして、
この微分値が速度V/βに対応する一定値になるように
第1の駆動指令ODR1を発する。
【0034】しかしながら、等速制御だけでは、レチク
ル7とウエハ14との相対的な位置ずれ及び回転が生じ
ている可能性がある。そこで、主制御系23は、ウエハ
側Yステージ28の位置制御及びレチクル側微動ステー
ジ21の位置制御を行う。即ち、主制御系23は、ウエ
ハ14側のX座標データWSxとレチクル7側のX座標
データRSx/βとの差分WSx−RSx/β、ウエハ
14側のY座標データWSyとレチクル7側のY座標デ
ータRSy/βとの差分WSy−RSy/β、ウエハ1
4側の回転角データWSθとレチクル7側の回転角デー
タRSθとの差分WSθ−RSθをサンプリングする。
【0035】そして、主制御系23は、駆動装置31に
Y方向駆動指令ODWyを発し、駆動装置25に第2の
駆動指令ODR2を発して、それら3個の差分が所定の
値になるように位置制御を行う。これにより、図5
(a)において、照明領域43の中心は位置Aからレチ
クル7のパターン領域外の位置Bに達し、図5(b)に
おいて、露光領域43Pの中心は位置APからウエハ1
4の第1のショット領域50Aの外の位置BPに達し
て、1回目のスリットスキャン露光が完了する。
【0036】次に、ステップ102において、主制御系
23は、ウエハ側Xステージ27を一度減速してからX
方向に加速するように駆動し、ウエハ側Yステージ28
を一度Y方向に加速してから減速する。これと並行し
て、主制御系23は、レチクル側走査ステージ20を減
速して、レチクル側微動ステージ21の位置を基準位置
へリセットする。これにより、図5(a)において、照
明領域43の中心は位置Bから更に外側の位置Cに達し
て停止し、図5(b)において、露光領域43Pの中心
は位置BPからウエハ14の第2のショット領域50B
の外側の位置CPに達する。この位置CPにおいて、ウ
エハ側Xステージ27は既にX方向への等速度走査を開
始している。
【0037】次に、ステップ103において、主制御系
23は、ウエハ側Xステージ27をX方向に速度Vで等
速度で駆動し、ウエハ側Yステージ28の位置を位置制
御により安定させる。これにより、ウエハ側Yステージ
28の加速及び減速による振動が減衰する。また、これ
と並行して、レチクル側走査ステージ20を−X方向に
加速する。これにより、図5(a)において、照明領域
43の中心は位置Cからレチクル7に近い位置Dに達
し、図5(b)において、露光領域43Pの中心は位置
CPからウエハ14の第2のショット領域50Bに近い
位置DPに達する。位置Dにおいて、レチクル側走査ス
テージ20はX方向へ速度V/βで等速移動を開始して
いる。従って、レチクル7とウエハ14との相対走査速
度は設計値に達しているが、レチクル7とウエハ14と
の相対位置及び相対回転角は、ずれている可能性があ
る。
【0038】そこでステップ104に移行して、主制御
系23は、ウエハ側Xステージ27を速度VでX方向に
等速で駆動し、レチクル側走査ステージ20を速度V/
βで−X方向に等速で駆動する。更に、主制御系23
は、ウエハ側Yステージ28の位置制御及びレチクル側
微動ステージ21の位置制御を行う。即ち、主制御系2
3は、ウエハ14側のX座標データWSxとレチクル7
側のX座標データRSx/βとの差分WSx−RSx/
β、ウエハ14側のY座標データWSyとレチクル7側
のY座標データRSy/βとの差分WSy−RSy/
β、ウエハ14側の回転角データWSθとレチクル7側
の回転角データRSθとの差分WSθ−RSθをサンプ
リングする。そして、主制御系23は、駆動装置31に
Y方向駆動指令ODWyを発し、駆動装置25に第2の
駆動指令ODR2を発して、それら3個の差分が所定の
値になるように位置制御を行う。
【0039】このようにしてレチクル7とウエハ14と
の位置ずれが補正される。このとき、図5(a)に示す
ように、照明領域43の中心はレチクル7のパターン領
域の外側の位置Eに在り、図5(b)に示すように、露
光領域43Pの中心はウエハ14の第2のショット領域
50Bの外側の位置EPに在る。その後、ステップ10
5において、レチクル7とウエハ14との等速度駆動及
び位置ずれ補正が完了した時点で、図5(a)に示すよ
うに、照明領域43の中心はレチクル7のパターン領域
の直前の位置Fに在り、図5(b)に示すように、露光
領域43Pの中心はウエハ14の第2のショット領域5
0Bの直前の位置FPに在る。
【0040】そして、ステップ101と同様の制御を行
うことにより、図5(a)に示すように、照明領域43
はレチクル7を中心の位置Gまで相対的に走査し、図5
(b)に示すように、露光領域43Pはウエハ14の第
2のショット領域50Bを中心の位置GPまで相対的に
走査する。その後、ステップ101以下の動作を繰り返
すことにより、ウエハ14の第2の前ショット領域50
B及びその次のショット領域へのレチクル7のパターン
の縮小像の露光が行われる。
【0041】上述のように本例によれば、レチクル7側
のステージが相対走査用のレチクル側走査ステージ20
と位置合わせ用のレチクル側微動ステージ21とに分離
され、且つレチクル側走査ステージ20とレチクル側微
動ステージ21とが独立に駆動できるようになってい
る。このため、レチクル7及びウエハ14をそれぞれ定
速度で駆動している際にも、レチクル7とウエハ14と
の位置ずれを容易且つ迅速に補正できる。従って、レチ
クル7のパターンの像を歪なくウエハ14の各ショット
領域に露光することができる。
【0042】更に、本実施例では、レチクル側走査ステ
ージ20の上にレチクル側微動ステージ21が搭載され
ている。そこで、レチクル側走査ステージ20及びレチ
クル側微動ステージ21の重量をそれぞれM1及びM2
とすると、相対走査用のリニアモーターは(M1+M
2)の重量のステージ20,21を駆動するのに対し
て、図2のアクチュエータ38,40,42は重量M2
のレチクル側微動ステージ21の駆動を行うことにな
る。従って、位置補正の応答性が良好である。また、レ
チクル側走査ステージ20上でレチクル側微動ステージ
21に加速度aを与えたときに、レチクル側走査ステー
ジ20に作用する反作用によるレチクル側走査ステージ
20の加速度をbとすると、次式が成立する。 M2・a=(M1+M2)b
【0043】従って、加速度bは加速度aよりも小さく
なり、レチクル側微動ステージ21の位置制御を行って
も、レチクル側走査ステージ20の定速走査はほとんど
影響されない。このため、安定した速度制御が行われ
る。なお、上述実施例では、投影光学系13として屈折
光学系が使用されているため、レチクル7上の照明領域
43は矩形のスリット状である。これに対して、投影光
学系13として反射屈折光学系を使用した場合等には、
レチクル7上の照明領域43は円弧状に形成されること
がある。
【0044】なお、本発明は上述実施例に限定されず本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、走査露光時に第1物体
(マスク)と第2物体(感光基板)とを同期駆動するた
めの電磁力モータが冷却されて、その電磁力モータの発
熱の悪影響がステージ系等に及ぶことがないため、同期
駆動が高精度に行われる。また、第1の駆動システム
を、第1物体(マスク)を相対走査するための第1駆動
手段と第1物体の位置調整を行うための第2駆動手段と
に分離した場合には、第1物体及び第2物体(感光基
板)共に等速性を保つための最適制御と相対位置合わせ
のための最適制御とを分離でき、第1物体及び第2物体
の相対走査方向の駆動並びに第1物体と第2物体との位
置合わせを同時に高精度に行うことができる利点があ
る。また、第2駆動手段は相対走査のための機構を含ま
ず軽量にできるため、マスクと感光基板との位置合わせ
を高い応答性で実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置の全体を示す
構成図である。
【図2】図1のレチクル側ステージ系を示す平面図であ
る。
【図3】図1のウエハ側ステージを系示す平面図であ
る。
【図4】その実施例のスリットスキャン露光動作時の制
御方法の一例を示すフローチャートである。
【図5】(a)はレチクルと照明領域との相対位置関係
を示す平面図、(b)は図5(a)に対応するウエハと
露光領域との相対位置関係を示す平面図である。
【図6】従来のスリットスキャン露光方式の投影露光装
置を示す構成図である。
【符号の説明】
7 レチクル 14 ウエハ 19 レチクル側ベース 20 レチクル側走査ステージ 21 レチクル側微動ステージ 23 主制御系 26 ウエハ側ベース 27 ウエハ側Xステージ 28 ウエハ側Yステージ 35,36A,36B,47A,47B,48 レーザ
ー干渉計 43 スリット状の照明領域 43P スリット状の露光領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 518 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521 G03F 9/00 G12B 5/00 H01L 21/68

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光ビームに対して第1物体を移動する
    のに同期して第2物体を移動し、前記第2物体を走査露
    光する走査型露光装置において、電磁力モータを用いて前記露光ビームに対して前記第1
    物体を移動する第1駆動手段と、前記第1駆動手段によ
    る前記第1物体の移動中に前記第1駆動手段とは独立し
    て前記第1物体を移動する第2駆動手段とを有する 第1
    駆動システムと、 前記第1駆動システムとは独立して前記第2物体を移動
    するための電磁力モータを有する第2駆動システムと、 前記走査露光中に駆動される前記電磁力モータからの発
    熱を防止するために前記電磁力モータを冷却する冷却手
    段と、 を備えたことを特徴とする走査型露光装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、温度制御された気体又
    は流体を用いることを特徴とする請求項1に記載の走査
    型露光装置。
  3. 【請求項3】 前記第2駆動システムは、前記電磁力モ
    ータを用いて前記露光ビームに対して前記第2物体を移
    動する第3駆動手段と、前記第3駆動手段による前記第
    2物体の移動中に前記第3駆動手段とは独立して前記第
    2物体を移動する第4駆動手段とを有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の走査型露光装置。
  4. 【請求項4】 露光ビームに対して第1物体を移動する
    のに同期して第2物体を移動し、前記第2物体を走査露
    光する走査型露光装置において、 前記露光ビームに対して前記第1物体を移動する第1駆
    動手段と、前記第1駆動手段による前記第1物体の移動
    中に前記第1駆動手段とは独立して前記第1物体をその
    移動平面内で移動する第2駆動手段とを有する第1駆動
    システムと、 前記露光ビームに対して前記第2物体を移動する第3駆
    動手段と、前記第3駆動手段による前記第2物体の移動
    中に前記第3駆動手段とは独立して前記第2物体をその
    移動平面内で移動する第4駆動手段とを有し、前記第1
    駆動システムとは独立して前記第2物体を移動する第2
    駆動システムとを備えたことを特徴とする走査型露光装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第3駆動手段はそれぞれ電
    磁力モータを有することを特徴とする請求項4に記載の
    走査型露光装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第3駆動手段の電磁力モー
    タは、前記同期移動の方向に沿って配列された固定子を
    有することを特徴とする請求項3又は4に記載の走査型
    露光装置。
  7. 【請求項7】 前記同期移動の方向に関する前記第1物
    体の位置情報、前記同期移動の方向と交差する方向に関
    する前記第1物体の位置情報、及び前記第1物体の回転
    情報を計測するための第1干渉計システムと、 該第1干渉計システムとは独立して、前記同期移動の方
    向に関する前記第2物体の位置情報、前記同期移動の方
    向と交差する方向に関する前記第2物体の位置情報、及
    び前記第2物体の回転情報を計測するための第2干渉計
    システムとを更に備えたことを特徴とする請求項から
    の何れか一項に記載の走査型露光装置。
  8. 【請求項8】 前記第1干渉計システムは、前記同期移
    動の方向に関する前記第1物体の位置情報を計測する計
    測ビームの光路を空調する空調機構を更に備えることを
    特徴とする請求項に記載の走査型露光装置。
  9. 【請求項9】 前記第1干渉計システムは、前記露光ビ
    ームの照射領域のほぼ中心を通過する計測軸を有するこ
    とを特徴とする請求項又はに記載の走査型露光装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1物体のパターンの像を前記第
    2物体上に投影するための投影系と、前記第2物体のア
    ライメント情報を検出するためのアライメント系とを更
    に備えたことを特徴とする請求項からの何れか一項
    に記載の走査型露光装置。
  11. 【請求項11】 前記投影系の光軸と前記アライメント
    系の検出中心とは、前記第2物体の同期移動の方向に離
    れていることを特徴とする請求項10に記載の走査型露
    光装置。
  12. 【請求項12】 前記第2干渉計システムは、前記投影
    系の光軸を通る計測軸を有することを特徴とする請求項
    10又は11に記載の走査型露光装置。
  13. 【請求項13】 前記第2干渉計システムは、前記アラ
    イメント系の検出中心を通る計測軸を有することを特徴
    とする請求項10から12の何れか一項に記載の走査型
    露光装置。
  14. 【請求項14】 前記第2干渉計システムは、前記投影
    系の光軸と前記アライメント系の検出中心とを通る計測
    軸を有することを特徴とする請求項10から13の何れ
    か一項に記載の走査型露光装置。
  15. 【請求項15】 前記第1物体を保持すると共に、前記
    第1駆動手段と前記第2駆動手段とにより移動可能な第
    1保持部材を更に備え、前記第1保持部材には前記第1
    干渉計システム用の反射面が設けられていることを特徴
    とする請求項から14の何れか一項に記載の走査型露
    光装置。
  16. 【請求項16】 前記走査露光中に、前記第1及び第2
    干渉計システムの出力に基づき、前記第2駆動手段を用
    いて前記第1保持部材を移動することを特徴とする請求
    項15に記載の走査型露光装置。
  17. 【請求項17】 前記第2物体を保持すると共に、前記
    第3駆動手段と前記第4駆動手段とにより移動可能な第
    2保持部材を更に備え、前記第2保持部材には前記第2
    干渉計システム用の反射面が設けられていることを特徴
    とする請求項7から16の何れか一項に記載の走査型露
    光装置。
  18. 【請求項18】 前記走査露光中に、前記第1及び第2
    干渉計システムの出力に基づき、前記第4駆動手段を用
    いて前記第2保持部材を動かすことを特徴とする請求項
    17に記載の走査型露光装置。
  19. 【請求項19】 前記第1駆動システム及び第2駆動シ
    ステムによりそれぞれ前記第1物体及び前記第2物体を
    移動させるためのエアガイドを更に備えることを特徴と
    する請求項1から18の何れか一項に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記第2駆動手段は、前記露光ビーム
    の照射領域のほぼ中心を軸として前記移動平面内で前記
    第1物体を回転させることを特徴とする請求項1から1
    9の何れか一項に記載の走査型露光装置。
  21. 【請求項21】 前記第1物体の回転中心はその位置が
    前記同期移動に応じて前記第1物体上で変化することを
    特徴とする請求項20に記載の走査型露光装置。
  22. 【請求項22】 前記第1駆動手段は、前記第2駆動手
    段よりも長距離に渡って前記第1物体を移動可能である
    ことを特徴とする請求項1から21の何れか一項に記載
    の走査型露光装置。
  23. 【請求項23】 前記第1駆動手段は、前記第2駆動手
    段を支持して移動する移動部材を有し、前記第2駆動手
    段は、前記移動部材に対して前記第1物体を動かすこと
    を特徴とする請求項1から22の何れか一項に記載の走
    査型露光装置。
  24. 【請求項24】 請求項1から23の何れか一項に記載
    の走査型露光装置を用いて露光を行う工程を含むデバイ
    ス製造方法。
  25. 【請求項25】 露光ビームに対して第1物体を移動す
    るのに同期して第2物体を移動し、前記第2物体を走査
    露光する走査露光方法において、 前記走査露光中に、前記露光ビームに対して前記第1物
    体を第1駆動手段で移動するとともに、前記第1駆動手
    段とは独立した第2駆動手段を用いて前記第1物体をそ
    の移動平面内で移動し、 前記第1及び第2駆動手段とは独立して前記第2物体を
    移動するために、前記走査露光中に前記露光ビームに対
    して前記第2物体を第3駆動手段で移動し、前記第3駆
    動手段による前記第2物体の移動中に前記第3駆動手段
    とは独立した第4駆動手段を用いて前記第2物体をその
    移動平面内で移動する ことを特徴とする走査露光方法。
  26. 【請求項26】 前記第1及び第3駆動手段はそれぞれ
    電磁力モータを用いて前記第1及び第2物体を移動し、
    前記電磁力モータの冷却が行われることを特徴とする請
    求項25に記載の走査露光方法。
  27. 【請求項27】 前記第1物体は、前記露光ビームの照
    射領域のほぼ中心を軸として前記移動平面内で回転する
    ことを特徴とする請求項25又は26に記載の走査露光
    方法。
  28. 【請求項28】 請求項25から27の何れか一項に記
    載の走査露光方法を用いるデバイス製造方法。
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