JP3271576B2 - 連続押出機 - Google Patents
連続押出機Info
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- JP3271576B2 JP3271576B2 JP03601298A JP3601298A JP3271576B2 JP 3271576 B2 JP3271576 B2 JP 3271576B2 JP 03601298 A JP03601298 A JP 03601298A JP 3601298 A JP3601298 A JP 3601298A JP 3271576 B2 JP3271576 B2 JP 3271576B2
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- die chamber
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- heat insulating
- chamber
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して供給され
る材料を、加熱して押し出し成形する連続押出機に関す
るものである。
る材料を、加熱して押し出し成形する連続押出機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の連続押出機の一例の主要
部を示す側面図であり、図4は、そのA−A線断面図で
ある。この連続押出機1Aは、回転ホイール式連続押出
機であり、可動ホイール1、ダイチャンバ2、押付けロ
ール3a、スクレーパ3b及びアバットメント4等が本
体3に取り付けられた構成となっている。可動ホイール
1は、外周面の全周にわたって2本の平行な溝1aが設
けられており、図示しない駆動装置により回転軸1bを
中心に図示矢印r方向に回転可能なように構成されてい
る。
部を示す側面図であり、図4は、そのA−A線断面図で
ある。この連続押出機1Aは、回転ホイール式連続押出
機であり、可動ホイール1、ダイチャンバ2、押付けロ
ール3a、スクレーパ3b及びアバットメント4等が本
体3に取り付けられた構成となっている。可動ホイール
1は、外周面の全周にわたって2本の平行な溝1aが設
けられており、図示しない駆動装置により回転軸1bを
中心に図示矢印r方向に回転可能なように構成されてい
る。
【0003】ダイチャンバ2は、内部に押出室2a及び
ダイ孔2bが形成されており、可動ホイール1の溝1a
に供給される材料をせき止めるアバットメント4を介し
て押出室2aに材料を供給される。ダイチャンバ2の外
側は、ヒータ5が内蔵されたヒーティングプレート6が
密着して配置され、さらに断熱材7を介してケース8に
覆われている。押付けロール3aとスクレーパ3bは、
可動ホイール1の両側に配置されている。押付けロール
3aは、線材10aを可動ホイール1の溝1aに押付け
る。また、スクレーパ3bは、先端に可動ホイール1の
溝1aと接触する鋭角部が設けられており、可動ホイー
ル1の回転に伴って摺動可能なように構成されている。
ダイ孔2bが形成されており、可動ホイール1の溝1a
に供給される材料をせき止めるアバットメント4を介し
て押出室2aに材料を供給される。ダイチャンバ2の外
側は、ヒータ5が内蔵されたヒーティングプレート6が
密着して配置され、さらに断熱材7を介してケース8に
覆われている。押付けロール3aとスクレーパ3bは、
可動ホイール1の両側に配置されている。押付けロール
3aは、線材10aを可動ホイール1の溝1aに押付け
る。また、スクレーパ3bは、先端に可動ホイール1の
溝1aと接触する鋭角部が設けられており、可動ホイー
ル1の回転に伴って摺動可能なように構成されている。
【0004】このような構成の連続押出機1Aは、例え
ば、鋼線等の心線の周囲にアルミニウム等の被覆で被覆
層を形成した複合金属線を押し出すとき、あるいはアル
ミニウム等の単線を押し出すときに使用されるが、以下
では、心線の周囲に被覆層を形成した複合金属線を押し
出すときの動作例を説明する。先ず、ヒーティングプレ
ート6に内蔵されているヒータ5をオンして、ヒータ5
の熱をヒーティングプレート6と密着しているダイチャ
ンバ2に伝え、押出室2a内の温度を所定の温度に加熱
する。
ば、鋼線等の心線の周囲にアルミニウム等の被覆で被覆
層を形成した複合金属線を押し出すとき、あるいはアル
ミニウム等の単線を押し出すときに使用されるが、以下
では、心線の周囲に被覆層を形成した複合金属線を押し
出すときの動作例を説明する。先ず、ヒーティングプレ
ート6に内蔵されているヒータ5をオンして、ヒータ5
の熱をヒーティングプレート6と密着しているダイチャ
ンバ2に伝え、押出室2a内の温度を所定の温度に加熱
する。
【0005】次に、可動ホイール1を回転させて、図示
しない心線供給装置により、心線9を押出室2a内のダ
イ孔2b内に連続的に供給すると共に、2本の線材10
aを溝1a内に通して可動ホイール1と押付けロール3
aとの間の摩擦力により連続的に供給する。このとき線
材10aは、アバットメント4に衝突するが、その後も
連続的に供給されるため、押出室2a内は高圧状態にな
ると共に、線材10aとアバットメント4等との間に発
生した摩擦熱も加わって、押出室2a内は高温状態にな
る。
しない心線供給装置により、心線9を押出室2a内のダ
イ孔2b内に連続的に供給すると共に、2本の線材10
aを溝1a内に通して可動ホイール1と押付けロール3
aとの間の摩擦力により連続的に供給する。このとき線
材10aは、アバットメント4に衝突するが、その後も
連続的に供給されるため、押出室2a内は高圧状態にな
ると共に、線材10aとアバットメント4等との間に発
生した摩擦熱も加わって、押出室2a内は高温状態にな
る。
【0006】従って、線材10aは、押出室2a内で大
きな押し出し圧力を受けると共に半溶融状態となり、心
線9の周囲に被覆層10が形成されてダイ孔2bから押
し出される。そして、溝1a内に付着した線材10aの
バリ等は、スクレーパ3bで除去される。ここで、線材
10aが半溶融状態となるためには、押出室2a内の温
度を所定の温度に維持する必要があるが、ヒータ5の熱
の一部がケース8を伝わって外気中に放散されると、押
出室2a内の温度を所定の温度に維持することができな
くなる。
きな押し出し圧力を受けると共に半溶融状態となり、心
線9の周囲に被覆層10が形成されてダイ孔2bから押
し出される。そして、溝1a内に付着した線材10aの
バリ等は、スクレーパ3bで除去される。ここで、線材
10aが半溶融状態となるためには、押出室2a内の温
度を所定の温度に維持する必要があるが、ヒータ5の熱
の一部がケース8を伝わって外気中に放散されると、押
出室2a内の温度を所定の温度に維持することができな
くなる。
【0007】そして、押出室2a内の温度が所定の温度
より低下すると、半溶融状態の線材10aの流動性が悪
化することになり、安定した押し出しができなくなる。
そのため、ヒーティングプレート6とケース8の間に断
熱材7を密着配置することにより、ケース8への伝熱を
防止して押出室2a内の温度を所定の温度に維持するよ
うにしている。
より低下すると、半溶融状態の線材10aの流動性が悪
化することになり、安定した押し出しができなくなる。
そのため、ヒーティングプレート6とケース8の間に断
熱材7を密着配置することにより、ケース8への伝熱を
防止して押出室2a内の温度を所定の温度に維持するよ
うにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の連続押
出機1Aによると、押し出し時には押出室2a内が高圧
・高温状態になるため、ダイチャンバ2は大きな圧力を
受ける共に、ダイチャンバ2の温度が400°C〜60
0°Cに達するので、ダイチャンバ2は大きく熱膨張す
る。このため、断熱材7に大きな力が加わることにな
り、断熱材7に割れが生じることがあるという問題があ
った。また、断熱材7に割れが生じない場合でも、連続
押出機1Aの繰り返し使用による繰り返し加重に伴って
断熱材7は劣化するため、断熱材7を比較的早期に定期
的に交換しなければならないという問題があった。
出機1Aによると、押し出し時には押出室2a内が高圧
・高温状態になるため、ダイチャンバ2は大きな圧力を
受ける共に、ダイチャンバ2の温度が400°C〜60
0°Cに達するので、ダイチャンバ2は大きく熱膨張す
る。このため、断熱材7に大きな力が加わることにな
り、断熱材7に割れが生じることがあるという問題があ
った。また、断熱材7に割れが生じない場合でも、連続
押出機1Aの繰り返し使用による繰り返し加重に伴って
断熱材7は劣化するため、断熱材7を比較的早期に定期
的に交換しなければならないという問題があった。
【0009】さらに、ダイチャンバ2の膨張・収縮やダ
イチャンバ2との摩擦磨耗により、断熱材7の寸法が変
化するので、ダイチャンバ2の取付け位置に変化が生じ
るという問題があった。また、発生した断熱材7の磨耗
粉が、ダイチャンバ2等を汚染するという問題があっ
た。
イチャンバ2との摩擦磨耗により、断熱材7の寸法が変
化するので、ダイチャンバ2の取付け位置に変化が生じ
るという問題があった。また、発生した断熱材7の磨耗
粉が、ダイチャンバ2等を汚染するという問題があっ
た。
【0010】一方、特開平7−60343号公報に記載
のように、断熱材を備えずに、ヒーティングプレートと
ケースの間に空隙を設けた連続押出機が提案されている
が、この空隙が外部とつながっているため、ヒータの熱
の一部は空隙を伝わって外気中に放散されることにな
り、ダイ内の温度を所定の温度に維持することが困難に
なるという問題があった。
のように、断熱材を備えずに、ヒーティングプレートと
ケースの間に空隙を設けた連続押出機が提案されている
が、この空隙が外部とつながっているため、ヒータの熱
の一部は空隙を伝わって外気中に放散されることにな
り、ダイ内の温度を所定の温度に維持することが困難に
なるという問題があった。
【0011】従って、本発明の目的は、断熱材を用いず
に押出室内の温度を所定の温度に常に維持することがで
きる連続押出機を提供することにある。
に押出室内の温度を所定の温度に常に維持することがで
きる連続押出機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を実
現するため、ダイチャンバと、前記ダイチャンバに密着
するように配置されている加熱手段と、前記ダイチャン
バ及び加熱手段を覆うケースとを備え、前記ダイチャン
バに連続して供給される材料を、前記加熱手段により加
熱して押し出し成形する連続押出機において、前記加熱
手段とケースの間に、密閉された空気断熱層を有する断
熱手段を設けたことを特徴とする連続押出機を提供す
る。
現するため、ダイチャンバと、前記ダイチャンバに密着
するように配置されている加熱手段と、前記ダイチャン
バ及び加熱手段を覆うケースとを備え、前記ダイチャン
バに連続して供給される材料を、前記加熱手段により加
熱して押し出し成形する連続押出機において、前記加熱
手段とケースの間に、密閉された空気断熱層を有する断
熱手段を設けたことを特徴とする連続押出機を提供す
る。
【0013】上記構成によれば、密閉された空気層によ
り断熱効果を持たせているので、断熱材が不要となり、
断熱材の交換作業や、断熱材による種々の悪影響、例え
ばダイチャンバの取付け位置の変化や汚染等を無くすこ
とができる。
り断熱効果を持たせているので、断熱材が不要となり、
断熱材の交換作業や、断熱材による種々の悪影響、例え
ばダイチャンバの取付け位置の変化や汚染等を無くすこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の連続押出機の実
施形態の主要部を示す側面図であり、図2は、そのA−
A線断面図である。この連続押出機11Aは、回転ホイ
ール式連続押出機であり、可動ホイール11、ダイチャ
ンバ12、押付けロール13a、スクレーパ13b及び
アバットメント14等が本体13に取り付けられた構成
となっている。
施形態の主要部を示す側面図であり、図2は、そのA−
A線断面図である。この連続押出機11Aは、回転ホイ
ール式連続押出機であり、可動ホイール11、ダイチャ
ンバ12、押付けロール13a、スクレーパ13b及び
アバットメント14等が本体13に取り付けられた構成
となっている。
【0015】可動ホイール11は、外周面の全周にわた
って2本の平行な溝11aが設けられており、図示しな
い駆動装置により回転軸11bを中心に図示矢印r方向
に回転可能なように構成されている。ダイチャンバ12
は、内部に押出室12a及びダイ孔12bが形成されて
おり、アバットメント14は可動ホイール11の溝11
aに係合するように配置されている。ダイチャンバ12
の外側は、ヒータ15が内蔵されたヒーティングプレー
ト16(加熱手段)が密着して配置され、さらにケース
18に覆われている。
って2本の平行な溝11aが設けられており、図示しな
い駆動装置により回転軸11bを中心に図示矢印r方向
に回転可能なように構成されている。ダイチャンバ12
は、内部に押出室12a及びダイ孔12bが形成されて
おり、アバットメント14は可動ホイール11の溝11
aに係合するように配置されている。ダイチャンバ12
の外側は、ヒータ15が内蔵されたヒーティングプレー
ト16(加熱手段)が密着して配置され、さらにケース
18に覆われている。
【0016】ヒーティングプレート16とケース18の
各対向面には複数の凹部17a、17bがそれぞれ設け
られており、これらの凹部17a、17bにより、密閉
された複数の空気断熱層17を有する断熱手段が形成さ
れている。そして、各空気断熱層17の低温側面、即ち
ケース18に設けられている凹部17bの内面には、熱
反射率の大きい材質、例えばアルミニウムで成る高反射
板19が取り付けられ、各空気断熱層17の高温側面、
即ちヒーティングプレート16に設けられている凹部1
7aの内面及び外気と接するケース18の外面には、熱
放射率の小さい材質、例えばアルミニウムで成る低放射
板20が取り付けられている。
各対向面には複数の凹部17a、17bがそれぞれ設け
られており、これらの凹部17a、17bにより、密閉
された複数の空気断熱層17を有する断熱手段が形成さ
れている。そして、各空気断熱層17の低温側面、即ち
ケース18に設けられている凹部17bの内面には、熱
反射率の大きい材質、例えばアルミニウムで成る高反射
板19が取り付けられ、各空気断熱層17の高温側面、
即ちヒーティングプレート16に設けられている凹部1
7aの内面及び外気と接するケース18の外面には、熱
放射率の小さい材質、例えばアルミニウムで成る低放射
板20が取り付けられている。
【0017】このような構成の連続押出機11Aは、例
えば鋼線等の心線の周囲にアルミニウム等の被覆層を形
成した複合金属線を押し出すとき、あるいはアルミニウ
ム等の単線を押し出すときに使用されるが、以下では、
心線の周囲に被覆層を形成した複合金属線を押し出すと
きの動作例を説明する。先ず、ヒーティングプレート1
6に内蔵されているヒータ15をオンして、ヒータ15
の熱をヒーティングプレート16と密着しているダイチ
ャンバ12に伝え、押出室12a内の温度を所定の温度
に加熱する。
えば鋼線等の心線の周囲にアルミニウム等の被覆層を形
成した複合金属線を押し出すとき、あるいはアルミニウ
ム等の単線を押し出すときに使用されるが、以下では、
心線の周囲に被覆層を形成した複合金属線を押し出すと
きの動作例を説明する。先ず、ヒーティングプレート1
6に内蔵されているヒータ15をオンして、ヒータ15
の熱をヒーティングプレート16と密着しているダイチ
ャンバ12に伝え、押出室12a内の温度を所定の温度
に加熱する。
【0018】次に、可動ホイール11を回転させて、図
示しない心線供給装置により、心線9を押出室12a内
のダイ孔12b内に連続的に供給すると共に、2本の線
材10aを溝11a内に通して反対方向に回転する可動
ホイール11と押付けロール13aとの間の摩擦供給力
により連続的に供給する。このとき線材10aは、アバ
ットメント14に衝突するが、その後も連続的に供給さ
れるため、押出室12a内は高圧状態になると共に、線
材10aとアバットメント14等との間に発生した摩擦
熱も加わって、押出室12a内は高温状態になる。
示しない心線供給装置により、心線9を押出室12a内
のダイ孔12b内に連続的に供給すると共に、2本の線
材10aを溝11a内に通して反対方向に回転する可動
ホイール11と押付けロール13aとの間の摩擦供給力
により連続的に供給する。このとき線材10aは、アバ
ットメント14に衝突するが、その後も連続的に供給さ
れるため、押出室12a内は高圧状態になると共に、線
材10aとアバットメント14等との間に発生した摩擦
熱も加わって、押出室12a内は高温状態になる。
【0019】従って、線材10aは、押出室12a内で
大きな押し出し圧力を受けると共に半溶融状態となり、
心線9の周囲に被覆層10が形成されてダイ孔12bか
ら押し出される。そして、溝11a内に付着した線材1
0aのバリ等は、スクレーパ13bで除去される。ここ
で、ヒーティングプレート16とケース18の間には上
記空気断熱層17が形成されており、この空気断熱層1
7内の空気の熱伝導率は、ヒーティングプレート16や
ケース18の材質である金属の熱伝導率よりも小さいの
で、ヒータ15の熱の一部のケース18への伝熱を防止
することができる。
大きな押し出し圧力を受けると共に半溶融状態となり、
心線9の周囲に被覆層10が形成されてダイ孔12bか
ら押し出される。そして、溝11a内に付着した線材1
0aのバリ等は、スクレーパ13bで除去される。ここ
で、ヒーティングプレート16とケース18の間には上
記空気断熱層17が形成されており、この空気断熱層1
7内の空気の熱伝導率は、ヒーティングプレート16や
ケース18の材質である金属の熱伝導率よりも小さいの
で、ヒータ15の熱の一部のケース18への伝熱を防止
することができる。
【0020】また、空気断熱層17のケース18側の内
面には上記高反射板19が取り付けられており、この高
反射板19は熱反射率が大きいので、ヒータ15の熱の
一部のケース18への吸収を減少させることができる。
さらに、空気断熱層17のヒーティングプレート16側
の内面及びケース18の外面には上記低放射板20が取
り付けられており、この低放射板20は熱放射率が小さ
いので、ヒータ15の熱の一部のケース18への放射及
びケース18から外気への熱放射を減少させることがで
きる。
面には上記高反射板19が取り付けられており、この高
反射板19は熱反射率が大きいので、ヒータ15の熱の
一部のケース18への吸収を減少させることができる。
さらに、空気断熱層17のヒーティングプレート16側
の内面及びケース18の外面には上記低放射板20が取
り付けられており、この低放射板20は熱放射率が小さ
いので、ヒータ15の熱の一部のケース18への放射及
びケース18から外気への熱放射を減少させることがで
きる。
【0021】従って、押出室12a内の温度を所定の温
度に常時維持することができるので、半溶融状態の線材
10aの流動性を良好に保ち、安定した押し出しを行う
ことができると共に、押出室12a内の圧力の異常上昇
によるダイチャンバ12等の破損を防止することができ
る。また、押出室12a内の昇温時間を短縮することが
できるので、経済的かつ効率的な押し出しを行うことが
できる。さらに、ヒータ15の容量を最小限にすること
ができるので、連続押出機11Aの消費電力を低減する
ことができる。
度に常時維持することができるので、半溶融状態の線材
10aの流動性を良好に保ち、安定した押し出しを行う
ことができると共に、押出室12a内の圧力の異常上昇
によるダイチャンバ12等の破損を防止することができ
る。また、押出室12a内の昇温時間を短縮することが
できるので、経済的かつ効率的な押し出しを行うことが
できる。さらに、ヒータ15の容量を最小限にすること
ができるので、連続押出機11Aの消費電力を低減する
ことができる。
【0022】また、断熱材を用いていないことから、従
来必要であった断熱材の交換作業が不要となるので、連
続押出機のメンテナンス工数を削減することができる。
そして、ダイチャンバの取付け位置が変化しないので、
押し出し品の寸法変動が生じず、押し出し品の寸法精度
を高めることができる。さらに、断熱材の磨耗粉が発生
しないので、押し出し品の品質を高めることができる。
来必要であった断熱材の交換作業が不要となるので、連
続押出機のメンテナンス工数を削減することができる。
そして、ダイチャンバの取付け位置が変化しないので、
押し出し品の寸法変動が生じず、押し出し品の寸法精度
を高めることができる。さらに、断熱材の磨耗粉が発生
しないので、押し出し品の品質を高めることができる。
【0023】尚、上述した実施形態では、空気断熱層1
7のケース18側の内面に、アルミニウムで成る高反射
板19を取り付け、空気断熱層17のヒーティングプレ
ート16側の内面及びケース18の外壁面に、アルミニ
ウムで成る低放射板20を取付けているが、高反射板1
9としては熱反射率の大きい材質、低放射板20として
は熱放射率の小さい材質であればアルミニウムに限定さ
れるものではない。
7のケース18側の内面に、アルミニウムで成る高反射
板19を取り付け、空気断熱層17のヒーティングプレ
ート16側の内面及びケース18の外壁面に、アルミニ
ウムで成る低放射板20を取付けているが、高反射板1
9としては熱反射率の大きい材質、低放射板20として
は熱放射率の小さい材質であればアルミニウムに限定さ
れるものではない。
【0024】また、空気断熱層17のケース18側の内
面を鏡面加工して高反射板19の代わりとしたり、空気
断熱層17のケース18側の内面に熱反射率の大きい塗
料を塗布して高反射板19の代わりとしても良い。同様
に、空気断熱層17のヒーティングプレート16側の内
面及びケース18の外壁面に熱放射率の小さい塗料を塗
布して低放射板20の代わりとしても良い。
面を鏡面加工して高反射板19の代わりとしたり、空気
断熱層17のケース18側の内面に熱反射率の大きい塗
料を塗布して高反射板19の代わりとしても良い。同様
に、空気断熱層17のヒーティングプレート16側の内
面及びケース18の外壁面に熱放射率の小さい塗料を塗
布して低放射板20の代わりとしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、断
熱材を用いずに押出室内の温度を所定の温度に常に維持
することができる。また、加熱手段とケースの間に密封
空気断熱層を設けたため、部品の交換を不要にして長期
の安定した運転を行うことができる。
熱材を用いずに押出室内の温度を所定の温度に常に維持
することができる。また、加熱手段とケースの間に密封
空気断熱層を設けたため、部品の交換を不要にして長期
の安定した運転を行うことができる。
【図1】本発明の連続押出機の実施形態の主要部を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】図1の連続押出機の主要部のA−A線断面図で
ある。
ある。
【図3】従来の連続押出機の一例の主要部を示す側面図
である。
である。
【図4】図3の連続押出機の主要部のA−A線断面図で
ある。
ある。
9 心線 10 被覆層 10a 線材 11A 連続押出機 11 可動ホイール 11a 溝 12 ダイチャンバ 12a 押出室 12b ダイ孔 13 本体 13a 押付けロール 13b スクレーパ 14 アバットメント 15 ヒータ 16 ヒーティングプレート 17 空気断熱層 17a 凹部 17b 凹部 18 ケース 19 高反射板 20 低放射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山野辺 寛 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社 パワーシステム研究所 内 (56)参考文献 特開 平7−60343(JP,A) 特開 平3−207521(JP,A) 特開 平9−38718(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 29/00 B21C 23/21
Claims (2)
- 【請求項1】ダイチャンバと、前記ダイチャンバに密着
するように配置されている加熱手段と、前記ダイチャン
バ及び加熱手段を覆うケースとを備え、前記ダイチャン
バに連続して供給される材料を、前記加熱手段により加
熱して押し出し成形する連続押出機において、 前記加熱手段とケースの間に、密閉された空気断熱層を
有し、且つ前記空気断熱層の低温面側に熱反射率の大き
い材料で成る高反射部を有する断熱手段を設けたことを
特徴とする連続押出機。 - 【請求項2】ダイチャンバと、前記ダイチャンバに密着
するように配置されている加熱手段と、前記ダイチャン
バ及び加熱手段を覆うケースとを備え、前記ダイチャン
バに連続して供給される材料を、前記加熱手段により加
熱して押し出し成形する連続押出機において、 前記加熱手段とケースの間に、密閉された空気断熱層を
有し、且つ前記空気断熱層の高温面側に熱放射率の小さ
い材料で成る低放射部を有する断熱手段を設けたことを
特徴とする連続押出機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03601298A JP3271576B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 連続押出機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03601298A JP3271576B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 連続押出機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11226631A JPH11226631A (ja) | 1999-08-24 |
JP3271576B2 true JP3271576B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
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