JP3270740B2 - 記録ヘッド,記録ヘッド用基体およびインクジェット記録装置 - Google Patents

記録ヘッド,記録ヘッド用基体およびインクジェット記録装置

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JP3270740B2
JP3270740B2 JP29120298A JP29120298A JP3270740B2 JP 3270740 B2 JP3270740 B2 JP 3270740B2 JP 29120298 A JP29120298 A JP 29120298A JP 29120298 A JP29120298 A JP 29120298A JP 3270740 B2 JP3270740 B2 JP 3270740B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,ファクシミ
リ,ワードプロセッサ,ホストコンピュータの出力用端
末としてのプリンタ,ビデオ出力プリンタ等に用いられ
るインクジェット記録装置の記録ヘッド、該ヘッド用基
体およびインクジェット記録装置に関し、特にインクを
吐出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを
発生する電気熱変換素子と記録用機能素子とを同一基板
に形成したインクジェット記録ヘッド、該ヘッド用基体
およびインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドは、電気熱変換素子ア
レイを単結晶シリコン基板上に形成し、この電気熱変換
素子の駆動回路としてシリコン基板外部にトランジスタ
アレイ,ダイオードアレイ等の電気熱変換素子駆動用機
能素子を配置し、電気熱変換素子とトランジスタアレイ
等機能素子との間の接続をフレキシブルケーブルやワイ
ヤーボンディング等によって行う構成としていた。
【0003】上述したヘッド構成に対して考慮される構
造の簡易化、あるいは製造工程で生ずる不良の低減化、
さらには各素子の特性の均一化および高品質ヘッド製造
の再現性の向上等を目的として、特開昭57−7286
7号公報において提案されているような電気熱変換素子
と機能素子とを同一基板に設けたインクジェット記録ヘ
ッドが知られている。
【0004】図32は上述した構成を有する記録ヘッド
の一部分を示す模式的な断面図である。901は単結晶
シリコンからなる半導体基板である。902はN型半導
体のコレクタ領域、903は高不純物濃度のN型半導体
のオーミックコンタクト領域、904はP型半導体のベ
ース領域、905は高不純物濃度N型半導体のエミッタ
領域であり、これらでバイポーラトランジスタ920を
形成している。906は蓄熱層および絶縁層としての酸
化シリコン層、907は発熱抵抗体層としての硼化ハフ
ニウム(HfB2 )層、908はアルミニウム(Al)
電極、909は保護層としての酸化シリコン層であり、
以上で記録ヘッド用の基体930を形成している。ここ
では940が発熱部となる。天板910は基体930と
接合され協働して吐出口950Aに連通する液路950
を画成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成の記録ヘッ
ド用基体(ヒータボード)において、発熱部(ヒータ)
940のアレイと、これを駆動するためのダイオードや
トランジスタのアレイ等機能素子アレイとは、これらの
間に配置されたマトリクス配線部によって接続されてい
る。しかし従来構成ではヒータ部,マトリクス部および
機能素子部がヒータボード上分離した部位に配置されて
いたため、次のような問題点が生じていた。
【0006】i)性能劣化を伴わずにヒータボードのサ
イズをを小さくすることができない。
【0007】ii)ヒータを選択的に駆動するためのセ
グメント電極がヒータ列の幅より外側にあり、その分ヒ
ータボードサイズが大きく、さらに連続配置も不可能で
ある。
【0008】iii)配線抵抗が大きい。
【0009】iv)ヒータから駆動用機能素子までの距
離が一律でないため、抵抗値補正がむずかしい。
【0010】また、従来はヒータ層と同一の層(例えば
第2層)で配線の多くを行っていたため、 i)ヒータの保護層に影響されて配線抵抗を小さくする
ために第2層配線を厚くすることができない。
【0011】ii)第2層はヒータ材料と配線材料との
双方を2重構造としているため、第2層部分が多いとブ
リッジなどの歩留りが悪い。
【0012】などの問題があった。さらに、第2層配線
の抵抗値補正を第1層で行っているため、各層の膜厚に
高精度が要求されるなどの問題もあった。
【0013】また、上述のように、発熱部(ヒータ)9
40のアレイとこれを駆動するためのダイオードやトラ
ンジスタのアレイ等機能素子アレイとは、これらの間に
配置されたマトリクス配線部によって接続されている。
そして、機能素子アレイ部はヒータ部から第1列目,第
2列目,…,第n列目というように徐々に離れていくよ
うにヒータボードに配置されていた。
【0014】従ってヒータ部〜機能素子アレイ部間距離
が列毎に異なるため、ヒータボードの温度分布によりダ
イオードまたはトランジスタ等の機能素子の順方向電圧
がヒータ部から遠ざかる(基板温度が低くなる)につれ
て大きくなる傾向にあり、特に長時間印字等においてヒ
ータボードの温度が高温になる程、そのバラツキは大き
く印字品位に悪影響を与えるという問題点もあった。
【0015】本発明の目的の一つは、インクを吐出する
ために利用される熱エネルギを発生する熱エネルギ発生
体の寿命を損なわずに熱効率を向上させることができる
インクジェット記録ヘッドを提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、熱エネルギ発生体が
配された基体を小型化することができ、ひいてはインク
ジェット記録ヘッド自体の小型化を達成することができ
るインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、印字品位を向
上させることができるインクジェット記録ヘッドを提供
することにある。
【0018】本発明の別の目的は、前述したインクジェ
ット記録ヘッドを形成するためのインクジェット記録ヘ
ッド用基体を提供することにある。
【0019】本発明のさらに別の目的は、前述したイン
クジェット記録ヘッドを具備するインクジェット記録装
置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段および作用】そのために、
本発明は、インクを吐出する為の吐出口を有する複数の
液吐出部と、該液吐出部に供給されたインクを吐出する
為に利用される熱エネルギを発生する為の電気熱変換素
子の複数、および該複数の電気熱変換素子のそれぞれに
対応して個別に電気的に接続されて該複数の電気熱変換
素子のそれぞれを駆動する機能素子の複数と、が設けら
れた基体と、を具備する記録ヘッドにおいて、前記複数
の電気熱変換素子および前記複数の機能素子に対する共
通電極配線および選択電極配線を含む配線部に設けられ
た領域内に、前記複数の機能素子が前記複数の電気熱変
換素子の配列方向とは異なる方向に配列され、前記複数
の電気熱変換素子はその近傍で前記共通電極配線に接続
され、前記配線部が本質的に前記電気熱変換素子が形成
されている層より下層に形成されていることを特徴とす
る。
【0021】また、本発明は、熱エネルギを発生する為
の電気熱変換素子の複数と、該複数の電気熱変換素子の
それぞれに対応して個別に電気的に接続されて該複数の
電気熱変換素子を駆動する機能素子の複数と、が同一基
板に設けられた記録ヘッド用基体において、前記複数の
電気熱変換素子および前記複数の機能素子に対する共通
電極配線および選択電極配線を含む配線部が設けられた
領域内に、前記複数の機能素子が前記複数の電気熱変換
素子の配列方向とは異なる方向に配列され、前記複数の
電気熱変換素子はその近傍で前記共通電極配線に接続さ
れ、前記配線部が本質的に前記電気熱変換素子が形成さ
れている層より下層に形成されていることを特徴とす
る。
【0022】さらに、本発明インクジェット記録装置
は、上記記録ヘッドと、該ヘッドに対してインクを供給
する手段と、前記記録ヘッドによる記録位置に記録媒体
を搬送する手段とを具えたことを特徴とする。
【0023】以上の本発明によれば、配線抵抗のほとん
どは下層の配線部によるものであるため、配線抵抗に影
響のほとんどない上層の配線部分の厚さを薄くすること
で電気熱変換素子の保護層を薄くできると同時に、電気
熱変換素子の保護層に直接影響しない下層の配線を厚く
して配線抵抗を小さくすることが可能となる。さらに、
ヒーターボードの面積を小さくすることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について詳
細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるこ
とはなく、本発明の目的が達成され得るものであればよ
い。
【0025】図1は本発明の一実施例に係るインクジェ
ット記録装置の記録ヘッド用基体100として、基板
(シリコン基板)上の配線配置例を示したものである。
ここで、配線は下層配線となる第1層配線と、上層配線
となる第2層配線と、それらを電気的に接続するスルー
ホールSHとから成る。
【0026】図1において、1−101は第1層配線に
よるコモン電極であり、コモン配線1−102へと接続
している。コモン配線1−102はアレイ状に横に並べ
られた電気熱変換素子1−104の一つと、スルーホー
ルを通じ、第1層配線による1−103コモン側取出配
線を介して接続される。
【0027】電気熱変換素子1−104は、発熱抵抗層
と第2層配線とにより形成されており、第1層配線のセ
グメント側取出配線1−105を介して、電気熱変換素
子駆動用機能素子として用いられているダイオード1−
113のアノード電極1−106にスルーホール、第2
層配線、およびスルーホールを介して接続される。ダイ
オードのカソード電極1−107は、スルーホールを通
じ第2層配線によるセグメント横配線1−108へと接
続される。そのセグメント横配線は、スルーホール1−
109を介して、第1層配線によるセグメント縦配線1
−110へと接続され、セグメント縦配線は、セグメン
ト電極1−111へと接続されている。
【0028】本図では、1ブロック内の電気熱変換素子
の数を8セグメントとしたものを例示し、特にそのうち
両端のものを図示している。ここで、機能素子として利
用される8個のダイオードは、セグメント横配線の配列
方向に沿って図1中では縦方向に並んでいる。また、こ
のようにして並べられたダイオードを動作させたとき、
隣接する相互のダイオードの誤動作を防止するために、
ダイオードのアイソレーション電極1−112がダイオ
ード周囲に配置され、アイソレーション領域が形成され
ている。
【0029】また、上記配線を行なうにあたって、セグ
メント同志の配線抵抗値は図示のような配置を採用する
ことによってその差を小さくすることを可能にしてい
る。すなわち、配線抵抗はパターンの幅およびパターン
の引きまわし距離に依存するので、本例ではコモン電極
からコモン側取出配線を極力太く配線すると共に、セグ
メント間で非共通となる配線部分の幅を十分広くとるこ
とによりセグメント間の配線抵抗を小さくおさえてい
る。また、セグメント側取出配線1−105からダイオ
ードアノード1−106の間、およびセグメント側スル
ーホール1−109からセグメント電極1−111にい
たる間の配線は、配線幅が制約されて例えば20μm以
下しか設計上許容されない場合もあり、配線抵抗の上昇
に大きく起因する場所であるが、構造的に引きまわし距
離が上記2つの配線合計で各セグメントにつき同じとな
るような配置とすることにより、セグメント相互の大き
な差にはならぬようにすることができる。
【0030】すなわち、以上の構成によれば、マトリク
ス部とダイオードアレー部を同一エリアにおさめたた
め、ヒータボードサイズが小さくなり、また配線が短か
くなるので抵抗値が小さくなる。
【0031】また、セグメント電極が外側に出ないた
め、幅方向のサイズを小さくでき、もしくはヒータボー
ドの連続配置による長尺化が可能となる。
【0032】さらに、セグメント取り出し配線とセグメ
ント縦配線の和が各セグメントについてほぼ同じ長さに
なるため、配線幅および厚みを等しくしておけば、特別
な補正の必要がなくなる。
【0033】加えて、セグメントのほとんどは第1層配
線によるものであり、従って配線抵抗はほとんど第1層
配線によるものとなるので、配線抵抗に影響のほとんど
ない第2層配線の厚さを薄くすることでヒータの保護層
を薄くできる。同時に、ヒータの保護層に直接影響しな
い第1層配線を厚くし配線抵抗を小さくするという二律
背反であったことが可能となった。そして、第2層はヒ
ータ材料と配線材料の2重構造であるが、第2層はヒー
タ部のわずかな部分とセグメント配線の単純形状パター
ンとであるため、配線間のブリッジ確立による歩留り低
下をまねかない。さらに、第1層,第2層の膜厚がそれ
ぞれバラついても、ブロック内でのセグメントごとの配
線抵抗のバラツキが生じない。
【0034】次に本発明によるインクジェット記録装置
の動作について説明する。
【0035】所望の電気熱変換素子における抵抗体1−
104を駆動するために、コモン電極1−101とセグ
メント電極1−111が選択される。そして、駆動用パ
ルスがコモン電極1−101を通じてコモン配線1−1
02,コモン側取出配線1−103,電気熱変換素子1
−104に流れ、さらに、セグメント側取出配線1−1
05を通ってダイオードのアノード電極1−106へ流
れる。さらにダイオードを通りダイオードカソード電極
107から、セグメント横配線108を通じスルーホー
ル1−109を通ってセグメント縦配線1−110を通
り、セグメント電極1−111を介して外部へと流れ
る。このときダイオード誤動作の防止のためP型シリコ
ン基板の上にダイオード構造を構成したことによりアイ
ソレーション電極1−112は接地される。ここで駆動
パルスが電気熱変換素子に加わり、抵抗体が発熱するこ
とによりその直上のインクが加熱され、発泡して吐出イ
ンク滴が形成される。
【0036】ここで、電気熱変換素子とその駆動用機能
素子としてのタイオードとの接続、および電気熱変換素
子の駆動についてより詳しく説明する。
【0037】図2は、本実施例に係る基体を、その配線
部を模式化して示す断面図である。本実施例では、図5
について後述するように、コレクタ・ベース共通電極1
2がダイオードのアノード(図1の1−106)に対応
し、エミッタ電極13がダイオードのカソード(図1の
1−107)に対応している。そして、電気熱変換素子
(RH1,RH2)の駆動時には、コレクタ・ベース共
通電極12に接続された電気熱変換素子に正電位のバイ
アス(VH1)を印加することにより、セル内のNPNト
ランジスタがターンオンし、バイアス電流がコレクタ電
流およびベース電流として、エミッタ電極13より流出
する。
【0038】本例のようにベースとコレクタとを短絡し
た構成にした結果、電気熱変換素子の熱の立上がり、立
ち下がり特性が良好となり、膜沸騰現象の生起、それに
伴う気泡の成長収縮の制御性がよくなり、安定したイン
クの吐出を行なうことが出来た。これは、熱エネルギを
利用するインクジェット記録ヘッドではトランジスタの
特性と膜沸騰の特性との結び付きが深く、トランジスタ
における少数キャリアの蓄積が少ないためスイッチング
特性が速く立上がり特性が良くなることが予想以上に大
きく影響しているものと考えられる。また、比較的寄生
効果が少なく、素子間のバラツキがなく、安定した駆動
電流が得られるものでもある。本実施例については、更
に、アイソレーション電極14を接地することにより、
隣接する他のセルへの電荷の流入を防ぐことができ、他
の素子の誤動作という問題を防ぐことができる構成とな
っている。
【0039】このような半導体装置においては、N型コ
レクタ埋込領域2の不純物濃度を1×1019個/cm3
以上とすること、ベース領域5の不純物濃度を5×10
14〜5×107 個/cm3 とすること、さらには、高濃
度P型ベース領域8と電極との接合面の面積をなるべく
小さくすることが望ましい。このようにすれば、NPN
トランジスタからP型シリコン基板1およびアイソレー
ション領域を経てGNDにおちる漏れ電流の発生を防止
することができる。
【0040】上記記録ヘッドの駆動方法についてさらに
詳述する。図2には2つの半導体機能素子(セル)が示
されているだけであるが、実際にはこのような素子が例
えば図3に示すような数の電気熱変換素子に対応して同
数等配置されブロック駆動可能なように電気的にマトリ
クス接続されている(図3参照)。そして、共通電極
(com1,…,com8)と選択電極(seg1,…
seg8)とは基体上交互に配置されている。
【0041】ここでは同一グループにおける2つのセグ
メントとしての電気熱抵抗素子RH1,RH2の駆動に
ついて説明する。
【0042】電気熱変換素子RH1を駆動する為には、
まずスイッチG1(コモン側スイッチ)によるグループ
の選択がなされると共にスイッチS1(セグメント側ス
イッチ)により電気熱変換体RH1が選択されて正電圧
H1が印加される。するとトランジスタ構成のダイオー
ドセルSH1は正バイアスされ電流がエミッタ電極13
より流出する。かくして電気熱変換体RH1が発熱し、
この熱エネルギが液体に状態変化を生起させて気泡を発
生させ吐出口より液体を吐出させる。
【0043】同様に電気熱変換体RH2を駆動する場合
も、スイッチG1,スイッチS2を選択的にオンしてダ
イオードセルSH2を駆動し電気熱変換体に電流を供給
する。
【0044】この時基板1はアイソレーション領域3,
6,9を介して接地されている。このように各半導体素
子(セル)のアイソレーション領域3,6,9が接地さ
れることにより各素子間の電気的な干渉による誤動作を
防止している。
【0045】図4は概ね以上のように構成された基体1
00を用いた記録ヘッドIJHを示す模式的斜視図であ
る。かかるヘッドは、図に示すように、複数の吐出口5
50、吐出口に連通する液路を形成する為の感光性樹脂
等からなる液路壁部材551,天板552,インク供給
口553とを有する。なお、液路壁部材551と天板5
52とは樹脂モールド材を利用することにより一体化も
可能である。
【0046】次に、基体およびその配線部についてさら
に詳述する。
【0047】図5は、本実施例による記録ヘッド用基体
100およびその配線部の模式的断面図、すなわち図4
のE−E′線断面図である。
【0048】図において、1はP型シリコン基板、2は
機能素子を構成する為のN型コレクタ埋込み領域、3は
機能素子分離の為のP型アイソレーション埋込領域、4
はN型エピタキシャル領域、5は機能素子を構成する為
のP型ベース領域、6は素子分離の為のP型アイソレー
ション領域、7は機能素子を構成する為のN型コレクタ
領域、8は素子を構成する為の高濃度P型ベース領域、
9は素子分離の為の高濃度P型アイソレーション領域、
10は素子を構成する為のN型エミッタ領域、11は素
子を構成する為の高濃度N型コレクタ領域、12はコレ
クタ・ベース共通電極、13はエミッタ電極、14はア
イソレーション電極である。ここに、NPNトランジス
タSH1,SH2が形成されており、コレクタ領域2,
7,11がエミッタ領域10とベース領域5,8とを完
全に包囲するように形成されている。また、素子分離領
域として、P型アイソレーション埋込領域3、P型アイ
ソレーション領域6および高濃度P型アイソレーション
領域9により各セルが包囲され電気的に分離されてい
る。
【0049】本実施例の記録ヘッド用基体100には、
上述した駆動部を有する基板上に熱酸化によるSiO2
膜101、およびCVD法やスパツタリング法による酸
化シリコン膜等から成る蓄熱層102上に、スパッタリ
ング法によるHfB2 等の発熱抵抗層103とAl等の
電極104とで構成された電気熱変換素子110が設け
られている。HfB2 等の発熱抵抗層103はコレクタ
・ベース共通電極12およびエミッタ電極13とAl等
の配線202および201との間にも設置される。
【0050】発熱抵抗層としては、ほかにもPt,T
a,ZrB2 ,Ti−W,Ni−Cr,Ta−Al,T
a−Si,Ta−Mo,Ta−W,Ta−Cu,Ta−
Ni,Ta−Ni−Al,Ta−Mo−Ni,Ta−W
−Ni,Ta−Si−Al,Ta−W−Al−Ni,T
i−Si,W,Ti,Ti−N,Mo,Mo−Si,W
−Si等が用いられる。更には電気熱変換素子の発熱部
110上にはスパッタリングまたはCVD法によるSi
2 等の保護膜105およびTa等の保護膜106が設
けられている。
【0051】ここで蓄熱層102を形成するSiO2
は駆動部の最下層配線12,14と中間配線としての2
01や202との間の層間絶縁膜と一体的に設けられて
いる。
【0052】また、保護層105についても同様に配線
201と202との間の層間絶縁膜と一体化されてい
る。
【0053】次に、図6〜図16を用いて本実施例に係
る記録ヘッドの製造工程について説明する。
【0054】(1)1×1012〜1016個/cm3 程度
の不純物濃度のP型シリコン基板1の表面に、厚さ50
00〜20000Å程度のシリコン酸化膜を形成した。
【0055】各セルのコレクタ埋込領域2を形成するべ
き部分のシリコン酸化膜をフォトリソグラフィー工程で
除去した。
【0056】N型の不純物、例えば、P,Asなどをイ
オン注入し、熱拡散により不純物濃度1×1019個/c
3 以上のN型コレクタ埋込領域2を厚さ10〜20μ
m形成した。このときのシート抵抗は30Ω/□以下の
低抵抗となるようにした。
【0057】続いて、P型アイソレーション埋込領域3
を形成すべき領域の酸化膜を除去し、厚さ100〜30
00Å程度のシリコン膜を形成した後、P型不純物、例
えば、Bなどをイオン注入し、熱拡散によって、不純物
濃度1×1017〜1019個/cm3 のP型アイソレーシ
ョン埋込領域3を形成した(図6)。
【0058】(2)全面の酸化膜を除去した後、1×1
12〜1016個/cm3 程度の不純物濃度のN型エピタ
キシャル領域4を厚さ5〜20μm程度エピタキシャル
成長させた(図7)。
【0059】(3)次に、N型エピタキシャル領域表面
に100〜300Å程度のシリコン酸化膜を形成し、レ
ジストを塗布し、酸化膜のパターニングを行い、低濃度
ベース領域5を形成すべき領域にのみP型不純物をイオ
ン注入した。レジスト除去後、熱拡散によって、不純物
濃度5×1014〜5×1017個/cm3 の低濃度P型ベ
ース領域5を厚さ5〜10μm形成した。
【0060】再び酸化膜を全面除去し、さらに厚さ10
00〜10000Å程度のシリコン酸化膜した後、P型
アイソレーション領域6を形成すべき領域の酸化膜を除
去し、ボロシリケートガラス(BSG)膜を全面にCV
D法を用いて堆積し、さらに熱拡散によって、P型アイ
ソレーション埋込領域3に届くように、不純物濃度1×
1018〜1020個/cm3 のP型アイソレーション領域
6を厚さ10μm程度形成した(図8)。
【0061】ここで、BBr3 を拡散源として形成する
ことも可能である。
【0062】(4)BSG膜を除去した後厚さ1000
〜10000Å程度のシリコン酸化膜を形成し、さら
に、N型コレクタ領域7を形成すべき領域のみ酸化膜を
除去した後、リン等のN型不純物を熱拡散させ、あるい
はP+ イオンを注入し、熱拡散によってコレクタ埋込領
域5に届くようにN型コレクタ領域7を形成した。この
ときのシート抵抗は10Ω/□以下の低抵抗とした。ま
た、領域7の厚さは約10μmとし、不純物濃度は1×
1018〜1020個/cm3 とした。
【0063】続いて、セル領域の酸化膜を除去後、10
0〜300Åのシリコン酸化膜を形成し、レジストを用
い酸化膜のパターニングを行い、高濃度ベース領域8お
よび高濃度アイソレーション領域9を形成すべき領域に
のみP型不純物のイオン注入を行った。レジスト除去
後、N型エミッタ領域10および高濃度N型コレクタ領
域11を形成すべき領域の酸化膜を除去し、PSG膜を
全面に形成し、N+ を注入した後、熱拡散によって、高
濃度P型ベース領域8,高濃度P型アイソレーション領
域9,N型エミッタ領域10,高濃度N型コレクタ領域
11を同時に形成した。なお、それぞれ、領域の厚さは
1.0μm以下とし、不純物濃度は1×1019〜1020
個/cm3 とした(図9)。
【0064】(5)さらに、シリコン酸化膜101を形
成した後電極の接続箇所のシリコン酸化膜を除去し、A
l等を全面に堆積し、電極領域以外のAl等を除去して
電極12,13を形成した。このとき、アイソレーショ
ン領域9を介して基板1に電気的に接続される配線14
も形成した。また、所定の部位にコモン配線1−10
2,セグメント縦配線1−110,セグメント取出し配
線1−105を形成した(図10)。
【0065】(6)そして、スパッタリング法により蓄
熱層及び層間絶縁膜となるSiO2 膜102を全面に厚
さ0.4〜1.0μm程度形成した。このSiO2 膜は
CVD法によるものであってもよい。
【0066】次に、電気的接続をとる為に所定の配線部
(1−102等) ,エミッタ領域およびベース・コレク
タ領域上部にあたる絶縁膜102の一部CHをフォトリ
ソグラフィ法で開口した(図11)。
【0067】(7)次に、発熱抵抗層103としてのH
fB2 を、SiO2 膜102上、および電気的接続をと
る為にエミッタ領域上部の電極とベース・コレクタ領域
上部の電極とに、さらに所定の配線部上に厚さ1000
Å程堆積させ、パターニングした(図12)。
【0068】(8)その上に電気熱変換素子の一対の電
極104,ダイオードのカソード電極配線201および
アノード電極配線202としてのAl材料からなる層を
堆積させ、パターニングし、電気熱変換素子とその他配
線を同時に形成した(図13)。
【0069】ここでは、別に、発熱抵抗層103と下層
のAl電極12,13および14との間および/または
発熱抵抗層103と上層のAl電極104,201およ
び202との間に、HfB2 とAlとの密着性を向上さ
せる為の層としてTiを介在させることが望ましい。例
えば前者の間にTiを介在させる場合には、下層のAl
電極に対するスルーホールを形成した後、スパッタリン
グ法によりTiを厚さ30〜40Å堆積させ、その上に
HfB2 を堆積させ、更にその上に上層のAl201,
202を堆積させた後、Alをウェットエッチングによ
りパターニングし、その後TiとHfB2 とをドライエ
ッチングによりパターニングすればよい。
【0070】(9)その後、スパッタリング法により電
気熱変換素子の保護層としてのSiO2 膜105を堆積
させた(図14)。
【0071】(10)そして、電気熱変換体の発熱部上
部には耐キャピテーションの為の保護層106としてT
aを厚さ2000Å程堆積させた(図15)。
【0072】(11)以上のようにして作成された電気
熱変換素子、半導体素子を有する基体上に、液路壁部材
および天板552を配設して、吐出口550に連通する
インク液路550Aを形成することにより、記録ヘッド
を製造した(図16)。
【0073】このような記録ヘッドについて、電気熱変
換素子をブロック駆動し、記録、動作試験を行った。動
作試験では、1つのセグメントに8個の半導体ダイオー
ドを接続し、それぞれ300mA(計2.4A)の電流
を流したが、他の半導体ダイオードは誤動作せず良好な
吐出を行うことができた。
【0074】図17は本発明の第2実施例に係る基体の
断面図である。本例に係るヒータボード100aは、
A,B,Cの3つのエリアに大別して考えられる。Aは
電気熱変換素子部、Bは配線部、Cはダイオード部であ
り、蓄熱層101は各エリアに適応するように厚さを変
えてある。電気熱変換素子部Aでは、保護層105の厚
さとのバランスで、蓄熱層102と合わせて1.5〜
2.0μm程度となるようにする。配線部BではSi基
板との絶縁性向上のために厚くし、ダイオード部Cでは
第1層配線1−102とのコンタクト性を考慮して0.
3μm程度とする。第1層配線1−102の厚さは、セ
グメントの配線抵抗に及ぼす影響が大であるから、蓄熱
層102の1.0〜1.5μm程度の厚さを越えない程
度の0.9〜1.4μmまで厚くする。第2層配線10
4は、配線抵抗に及ぼす影響が小であるからできるだけ
薄くし(0.3μ程度)、保護層105の厚さが0.4
〜0.6μm程度に薄くなって熱効率が大幅に改善され
るようにする。なお保護層102は各層104,10
5,106を考え第1層配線の段差部がテーパ状になる
パターニングをするか、バイアススパッタ法などの段差
がテーパ状となる成膜方法を用いる。素子および配線の
平面的な配置構成は前述した図1と同じである。
【0075】従来の膜構成でもすでに配線抵抗は小さく
なるがさらに、本例の構成をとることで従来の二律背反
による制限から開放され、膜厚をかえることで、さらな
る配線抵抗の低減と伝熱効率の向上とを達成することが
できる。
【0076】ところで、配線は、できるだけ単体形状の
方ブリッジ等ショートや断線の危険性を小さくできる。
【0077】図18は、図1の実施例に対し、ダイオー
ド113を縦方向に配置する際に、ダイオード配置をセ
グメント取り出し配線1−105のピッチに応じてなな
めにずらして配置した実施例を示す。これによりセグメ
ント取り出し配線1−105が直線状となるので、設計
を単純化させ、配線抵抗の低減やこの上の層の設計の自
由度を向上することができる。なおこの際1−106の
アノード電極は第1層配線にて行なっている。
【0078】従来は、基板両側部にセグメント電極が配
置される構成であったために基体を組合わせて長尺化す
ることができなかった。これに対し、本発明では次のよ
うな配置が可能となる。
【0079】図19には8×8のマトリクス構造をもつ
とともに64個のヒータを有するヒータボードを一単位
とし、連続的に配置したものである。ヒータ列エリア1
−114にはp−1番目のユニットおよびp+1番目の
ユニットと同ピッチで連続的にヒータが配列される。コ
モン電極1−101およびセグメント電極1−111は
交互に並び、ユニットの中心にはアイソレーション電極
1−112が配置される。
【0080】ヒータ数rをマトリクスとする場合、r=
m(コモン側)×n(セグメント側)においてm≒nの
場合が駆動側で有利であるが、rが増加するにしたがっ
てセグメント取り出し配線長が大きくなるため、mを大
きくとりnを小さくする。その際に本例の構造は非常に
有利である。またこのとき、セグメント横配線の抵抗差
が大きくなるが、1つのセグメント横配線に対し複数の
セグメント縦配線を有することが可能な構成であるため
問題は生じない。
【0081】ヒータボードに関して前述した実施例のよ
うな構成を採用すると、セグメント電極が外側に出ない
ため、本例のようにm×nマトリクス構成を一単位とし
てp個の基板の複数配置も可能である。
【0082】図20はダイオード1−113の実施例を
示す。図1では、本発明の基本的構成を説明するため
に、セグメント取り出し配線に接続する際は第2層配線
により図示のアノード電極1−106のような形状をと
ったが、このためセグメント横配線1−108はこの部
分をよけるために配線抵抗が大となる。そこで、図20
のように、ダイオードをとり囲むようにあるアイソレー
ション電極に開口部を設け、アノード取り出し配線1−
116を形成することにより、第1層配線にてセグメン
ト取り出し配線1−105に接続でき、第2層配線のセ
グメント横配線1−108はなんら制限をうけない形状
で配線でき、配線抵抗上昇も生じない。すなわち、本例
のように電極取出しを行うことは、本発明をより効果あ
らしめるものとなる。
【0083】図21は本発明の他の実施例に係るインク
ジェット記録装置の基板(シリコン基板)上の配線配置
例を示したものである。ここで、配線は下層配線となる
第1層配線と、上層配線となる第2層配線と、これらを
電気的に接続するためのスルーホールから成る。
【0084】図21において、1−101は第1層配線
によるコモン電極であり、コモン配線1−102へと接
続している。コモン配線1−102はアレイ状に横に並
べられた電気熱変換素子1−104の一つと、スルーホ
ールを通じ、第1層配線による1−103コモン側取出
配線を介して接続される。
【0085】電気熱変換素子1−104は、発熱抵抗層
と第2層配線とにより形成されており、第1層配線のセ
グメント側取出配線1−105を介して、電気熱変換素
子駆動用機能素子として用いられているダイオード1−
113のアノード電極1−106にスルーホール、第2
層配線、およびスルーホールを介してアノード電極1−
106を通じて接続される。ダイオードのカソード電極
1−107は、スルーホールを通じ第2層配線によるセ
グメント横配線1−108へと接続される。そのセグメ
ント横配線は、スルーホール1−109を介して、第1
層配線によるセグメント縦配線1−110へと接続さ
れ、セグメント縦配線は、セグメント電極1−111へ
と接続されている。
【0086】本図では、1ブロック内の電気熱変換素子
の数を8セグメントとしたものを例示し、特にそのうち
両端のものを図示している。ここで、機能素子として利
用される8個のダイオードは、セグメント横配線の配列
方向に沿って図21中では縦方向に並んでいる。また、
このようにして並べられたダイオードを動作させたと
き、隣接する相互のダイオードの誤動作を防止するた
め、ダイオードのアイソレーション電極1−112がダ
イオード周囲に配置され、アイソレーション領域が形成
されている。
【0087】図21に示すように、本例においてダイオ
ード1−113はヒータ1−104に近いものほどサイ
ズが小さくなっている。
【0088】図22を用い、ダイオードサイズを変える
ことで熱的影響を補正する手段の機能的説明を、ヒータ
ボードの温度分布とダイオードの温度特性に基づいて行
なう。
【0089】図中ヒータボード122は図21を略して
示すもので、ヒータ列124およびダイオード列123
を備えている。ヒータボード120はダイオード121
内の個々のダイオードサイズを均一とした例である。ヒ
ータボード120のA−A′上の温度分布をグラフ<I
>に示すが、いまヒータを加熱したときヒータ列124
部分が最高温となり、離れるにしたがって温度が低くな
ることがわかる。ここで△TD をヒータが最も加熱され
たときの最大温度勾配とし、TD1,TD4,TD8をそれぞ
れダイオードD1 ,D4 ,D8 の位置での最大温度差、
すなわちヒータが加熱されない時と最大加熱されたとき
の温度差とする。ダイオードの位置は便宜上3点をとり
上げたが、D2 ,D,3,D5 ,D6 ,D7 についても同
様の原理で説明される。
【0090】次にダイオードD1 〜D8 の順方向飽和電
圧VF を図23に示す。
【0091】ダイオードは温度が高くなるに従いVF
小さくなることがわかる。これを図22のグラフ<II
>にあてはめ、縦軸△Tがグラフ<I>と同じスケール
になるように置くものとする。
【0092】いま、ヒータ124がヒートされず△T=
0のときVD1〜VD8はVF =VO であるが、ヒータボー
ド120が温度勾配△TD となるとダイオードD1 での
温度はTD1となり、したがってこのときのダイオードD
1 のVF はV1 となる。またダイオードD8 のそれはV
8 であり、ダイオードD1 ,D8 のVF 差は△V1-8
生ずる。
【0093】次に、本発明であるヒータボード122の
ダイオード列123のダイオードD1 ′,D4 ′,D
8 ′のVF の温度特性をグラフ<III>に即して説明
する。ダイオードD1 ,D4 ,D8 の特性はそれぞれV
D1′,VD4′,VD8′となり、これはダイオードサイズ
が小さくなるとダイオード内電圧降下が大きくなりVF
がアップすることを利用し、ダイオードサイズを変えて
特性に差を出している。ダイオードサイズの選び方はダ
イオードD1 ,D4 ,D8 がヒータボード最大温度勾配
△TD の1/2すなわちTD1/2,TD4/2,TD8/2
となる温度ときのVF が等しくなるようにする。このと
きのVF をVO ′とし、グラフ<III>のVO と対応
してこれらのグラフの動作点になる。いま、ヒータボー
ド122がヒータ124がヒートされ、△TD の温度勾
配を生ずると、ダイオードD1 ,D4 ,D8 のVF はグ
ラフ<III>よりそれぞれV1 ′,V4 ′,V8 ′と
なり、ダイオードD1 ,D8 のVF 差は△V1-8 ′であ
る。また、温度勾配を生じないときのVF はそれぞれV
1 ″,V4 ″,V8 ″で、このときのダイオードD1
8 のVF 差は△V1-8 ″である。
【0094】ここでグラフ<II>とグラフ<III>
とを比較すると、本例によりダイオードの温度影響が1
/2となっていることがわかる。すなわち ΔV1-8/2=△V1-8 ′=△V1-8 ″ である。これは次式より求められる。
【0095】 V1 /2=V1 ′=V1 ″, V4 /2=V4 ′=V4 ″, V8 /2=V8 ′=V8 ″ このように、ダイオードVF の動作点VO をVO ′に移
動することで、ヒータボード温度勾配によるダイオード
F の依存度を1/2に抑制することができる。
【0096】次に本発明によるインクジェット記録装置
の動作について説明する。
【0097】所望の電気熱変換素子における抵抗体1−
104を駆動するために、コモン電極1−101とセグ
メント電極1−111が選択される。そして、駆動用パ
ルスがコモン電極1−101を通じてコモン配線1−1
02,コモン側取出配線1−103,電気熱変換素子1
04に流れ、さらに、セグメント側取出配線1−105
を通ってダイオードのアノード電極1−106へ流れ
る。さらにダイオードを通りダイオードカソード電極1
07から、セグメント横配線108を通じスルーホール
1−109を通ってセグメント縦配線1−110を通
り、セグメント電極1−111を介して外部へと流れ
る。このときダイオード誤動作の防止のためP型シリコ
ン基板の上にダイオード構造を構成したことによりアイ
ソレーション電極1−112は接地される。ここで駆動
パルスが電気熱変換素子に加わり、抵抗体が発熱するこ
とによりその直上のインクが加熱され、発泡して吐出イ
ンク滴が形成される。
【0098】ここで、電気熱変換素子とその駆動用機能
素子としてのタイオードとの接続,電気熱変換素子の駆
動,インクジェット記録ヘッドの製造工程等について
は、前述した実施例とほぼ同様である。
【0099】なお、配線部の構成としては、図24に示
すようなものであってもよい。すなわち、図24におい
ては、正のバイアス電圧VH1をコレクタ・ベース共通電
極12に印加し、エミッタ電極13からの電流が電気熱
変換素子RH1またはRH2に流れる。
【0100】このような記録ヘッドについて、電気熱変
換素子をブロック駆動し、記録、動作試験を行った。動
作試験では、1つのセグメントに8個の半導体ダイオー
ドを接続し、それぞれ300mA(計2.4A)の電流
を流したが、他の半導体ダイオードは誤動作せず良好な
吐出を行うことができた。
【0101】図25は、図22でのダイオードD1 〜D
8 の別な特性を利用したものを示す。
【0102】本例はダイオードのVF の温度依存性が異
なるように設計を行って温度補正をしたもので、ヒータ
列124に最も近いD1 に温度依存度の小さいグラフ<
II>のVD1なる特性をもつダイオードをおき、ヒータ
列124から遠くなるに従って温度依存度の高いダイオ
ードを置くようにし、D8 ではVD8なる特性をもつダイ
オードを用いる。
【0103】いま、図22と同様に、図25グラフ<I
>に示すように、ヒータボードに生ずる温度勾配に対
し、グラフ<II>のようにダイオード位置に応じた特
性のダイオードを用いると、各ダイオードVF は温度に
よって一定のVF となりVF の差が生じない。ここにダ
イオードVF の傾き設計は次のとおりとすることができ
る。
【0104】 VF =(kT/q)1n(IF /IS ) IS =qs[(DPn /LP )+(DnP )/L
n ] ここに、k,qは定数、Tは温度、IF は電流、DP
n は拡散定数、nP,Pn は少数キャリア密度、L
P ,Ln はキャリア密度が1/eとなる点までの距離で
ある。
【0105】すなわち、半導体プロセスでダイオードD
1 〜D8 をそれぞれ必要に応じた拡散工程を通すように
すればよい。
【0106】図26には、これまでの一次元的配置から
二次元的配置に応用した例を示す。ヒータボード125
でのヒータ列124の発熱による温度分布は等温線表示
によりT1 〜T5 のように示される。したがって、より
よい温度特性を得るために、二次元的配置を考慮し、温
度T1である最も温度が高くなるラインでは、ダイオード
31,D41,D51,D61が当り、これを実施例1および
実施例2での補正方法、すなわちVF 動作点移動補正ま
たはVF 傾き補正をより大きくかけ、T2 〜T5 と温度
影響が弱くなるに従って補正を弱め、温度T5 ラインの
外側すなわちダイオードD16,D17,D18,D28
87,D88,D78で補正量が最も小さくなるようにす
る。これにより、よりよい温度によるVF 補正が可能と
なる。
【0107】なお、ここでは、マトリクスをl=m×n
とし、各ダイオードをDmnとして示してある。
【0108】(記録ヘッドを適用した装置の実施例)図
27ないし図31は、以上の構成の記録ヘッドが実施も
しくは適用されて好適なインクジェットユニットIJ
U,インクジェットヘッドIJH,インクタンクIT,
インクジェットカートリッジIJC,インクジェット記
録装置本体IJRA,キャリッジHCのそれぞれ、およ
びそれぞれの関係を説明するための説明図である。以下
これらの図面を用いて各部構成の説明を行う。
【0109】本例でのインクジェットカートリッジIJ
Cは、図28の斜視図から明らかなように、インクの収
納割合が大きくなっているもので、インクタンクITの
前方面よりもわずかにインクジェットユニットIJUの
先端部が突出した形状である。このインクジェットカー
トリッジIJCは、インクジェット記録装置本体IJR
Aに載置されているキャリッジHC(図30)の後述す
る位置決め手段および電気的接点とによって固定支持さ
れると共に、該キャリッジHCに対して着脱可能なもの
である。図27ないし図31に示す実施例は、本発明の
成立段階において成された数々の発明が適用された構成
となっているので、これらの構成を簡単に説明しなが
ら、全体を説明することにする。
【0110】(i)インクジェットユニットIJU構成
説明 インクジェットユニットIJUは、電気信号に応じて膜
沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギを
生成する電気熱変換体を用いて記録を行う方式のユニッ
トである。
【0111】図27において、100はSi基板上に複
数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、こ
れに電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術によ
り形成されて成る上記構成のヒータボードである。12
00はヒータボード100に対する配線基板であり、ヒ
ータボード100の配線に対応する配線(例えばワイヤ
ボンディングにより接続される)と、この配線の端部に
位置し本体装置からの電気信号を受けるパッド1201
とを有している。
【0112】1300は複数のインク路をそれぞれ区分
するための隔壁や共通液室等を設けた溝付天板で、イン
クタンクから供給されるインクを受けて共通液室へ導入
するインク受け口1500と、吐出口を複数有するオリ
フィスプレート400を一体成型したものである。これ
らの一体成型材料としてはポリサルフォンが好ましい
が、他の成型用樹脂材料でも良い。
【0113】300は配線基板1200の裏面を平面で
支持する例えば金属製の支持体で、インクジェットユニ
ットの底板となる。500はM字形状の押えばねであ
り、そのM字の中央で共通液室を押圧すると共に前だれ
部501で液路の一部を線状圧力で押圧する。ヒータボ
ード100および天板1300を押えばねの足部が支持
体300の穴3121を通って支持体300の裏面側に
係合することでこれらを挟み込んだ状態で両者を係合さ
せることにより、押えばね500とその前だれ部501
の付勢力によってヒータボード100と天板1300と
を圧着固定する。また、支持体300は、インクタンク
ITの2つの位置決め突起1012および位置決めかつ
熱融着保持用突起1800,1801に係合する位置決
め用穴312,1900,2000を有する他、装置本
体IJRAのキャリッジHCに対する位置決め用の突起
2500,2600を裏面側に有している。加えて支持
体300はインクタンクからのインク供給を可能とする
インク供給管2200(後述)を貫通可能にする穴32
0をも有している。支持体300に対する配線基板20
0の取付は、接着剤等で貼着して行われる。なお、支持
体300の凹部2400,2400は、それぞれ位置決
め用突起2500,2600の近傍に設けられており、
組立てられたインクジェットカートリッジIJC(図2
8)において、その周囲の3辺を平行溝3000,30
01の複数で形成されたヘッド先端域の延長点にあっ
て、ゴミやインク等の不要物が突起2500,2600
に至ることがないように位置している。この平行溝30
00が形成されている蓋部材800は、図27でわかる
ように、インクジェットカートリッジIJCの外壁を形
成すると共に、インクジェットユニットIJUを収納す
る空間部を形成している。また、この平行溝3001が
形成されているインク供給部材600は、前述したイン
ク供給管2200に連続するインク導管1600を供給
管2200側が固定の片持ちばりとして形成し、インク
導管の固定側とインク供給管2200との毛管現象を確
保するための封止ピン602が挿入されている。なお、
601はインクタンクITと供給管2200との結合シ
ールを行うパッキン、700は供給管のタンク側端部に
設けられたフィルターである。
【0114】このインク供給部材600は、モールド成
型されているので、廉価にして位置精度が高く形成製造
上の精度低下を無くしているだけでなく、片持ちばりの
導管1600によって、大量生産時においても導管16
00の上述インク受け口1500に対する圧接状態が安
定化できる。本例では、この圧接状態下で封止用接着剤
をインク供給部材側から流し込むだけで、安全な連通状
態を確実に得ることができている。なお、インク供給部
材600の支持体300に対する固定は、支持体300
の穴1901,1902に対するインク供給部材600
の裏面側ピン(不図示)を支持体300の穴1901,
1902を介して貫通突出せしめ、支持体300の裏面
側に突出した部分を熱融着することで簡単に行われる。
なお、この熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、
インクタンクITのインクジェットユニットIJU取付
面側壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでユニッ
トIJUの位置決め面は正確に得られる。
【0115】(ii)インクタンクIT構成説明 インクタンクは、カートリッジ本体1000と、インク
吸収体900とインク吸収体900をカートリッジ本体
1000の上記ユニットIJU取付面とは反対側の側面
から挿入した後、これを封止する蓋部材1100とで構
成されている。
【0116】900はインクを含浸させるための吸収体
であり、カートリッジ本体1000内に配置される。1
220は上記各部100〜600からなるユニットIJ
Uに対してインクを供給するための供給口であると共
に、当該ユニットをカートリッジ本体1000の部分1
010に配置する前の工程で供給口1220よりインク
を注入することにより吸収体900のインク含浸を行う
ための注入口として用いられる。
【0117】この例では、インクを供給可能な部分は、
大気連通口とこの供給口とになるが、インク吸収体から
のインク供給性を良好に行うための本体1000内のリ
ブ2300と蓋部材1100の部分リブ2302,23
01とによって形成されたタンク内空気存在領域を、大
気連通口1401側から連続させてインク供給口120
0から最も遠い角部域にわたって形成している構成をと
っているので、相対的に良好かつ均一な吸収体へのイン
ク供給は、この供給口1200側から行われることが重
要である。この方法は実用上極めて有効である。このリ
ブ2300は、インクタンクの本体1000の後方面に
おいて、キャリッジ移動方向に平行なリブを4本有し、
吸収体が後方面に密着することを防止している。また、
部分リブ2400,2500は、同様にリブ2300に
対して対応する延長上にある蓋部材1100の内面に設
けられているが、リブ2300とは異なり分割された状
態となっていて空気の存在空間を前者より増加させてい
る。なお、部分リブ2302,2301は蓋部材110
0の全面積の半分以下の面に分散された形となってい
る。これらのリブによってインク吸収体のタンク供給口
1200から最も遠い角部の領域のインクをより安定さ
せつつ確実に供給口1200側へ毛管力で導くことがで
きた。
【0118】1401はカートリッジ内部を大気に連通
するために蓋部材に設けた大気連通口である。1400
は大気連通口1401の内方に配置される撥液材であ
り、これにより大気連通口1400からのインク漏洩が
防止される。
【0119】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺を側面にもつ場合であ
るので上述したリブの配置構成は特に有効であるが、キ
ャリッジの移動方向に長辺を持つ場合または立方体の場
合は、蓋部材1100の全体にリブを設けるようにする
ことでインク吸収体900からのインク供給を安定化で
きる。
【0120】また、インクタンクITの上記ユニットI
JUの取付面の構成は図29によって示されている。オ
リフィスプレート400の突出口のほぼ中心を通って、
タンクITの底面もしくはキャリッジの表面の載置基準
面に平行な直線をL1 とすると、支持体300の穴31
2に係合する2つの位置決め突起1012はこの直線L
1 上にある。この突起1012の高さは支持体300の
厚みよりわずかに低く、支持体300の位置決めを行
う。この図面上で直線L1 の延長上には、キャリッジの
位置決め用フック4001の90°角の係合面4002
が係合する爪2100が位置しており、キャリッジに対
する位置決めの作用力がこの直線L1 を含む上記基準面
に平行な面領域で作用するように構成されている。図2
7で後述するが、これらの関係は、インクタンクのみの
位置決めの精度がヘッドの吐出口の位置決め精度と同等
となるので有効な構成となる。
【0121】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用穴1900,2000にそれぞれ対応するイン
クタンクの突起1800,1801は前述の突起101
2よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分を
熱融着して支持体300をその側面に固定するためのも
のである。上述の線L1 に垂直でこの突起1800を通
る直線をL3 、突起1801を通る直線をL2 としたと
き、直線L3 上には上記供給口1200のほぼ中心が位
置するので、供給部の口1200と供給管2200との
結合状態を安定化する作用をし、落下や衝撃によっても
これらの結合状態への負荷を軽減できるので好ましい構
成である。また、直線L2 ,L3 は一致していず、ヘッ
ドIJHの吐出口側の凸起1012周辺に突起180
0,1801が存在しているので、さらにヘッドIJH
のタンクに対する位置決めの補強効果を生んでいる。な
お、L4 で示される曲線は、インク供給部材600の装
着時の外壁位置である。突起1800,1801はその
曲線L4 に沿っているので、ヘッドIJHの先端側構成
の重量に対しても充分な強度と位置精度を与えている。
なお、2700はインクタンクITの先端ツバで、キャ
リッジの前板4000の穴に挿入されて、インクタンク
の変位が極端に悪くなるような異変時に対して設けられ
ている。2101は、キャリッジHCとのさらなる位置
決め部との係合部である。
【0122】インクタンクITは、ユニットIJUを装
着された後に蓋800で覆うことで、ユニットIJUを
下方開口を除いて包囲する形状となるが、インクジェッ
トカートリッジIJCとしては、キャリッジHCに載置
するための下方開口はキャリッジHCと近接するため、
実質的な4方包囲空間を形成してしまう。従って、この
包囲空間内にあるヘッドIJHからの発熱はこの空間内
の保温に有効となるものの、長期連続使用によって、わ
ずかな昇温をもたらすものとなる。このため本例では、
支持体の自然放熱を助けるためにカートリッジIJCの
上方面に、この空間よりは小さい幅のスリット1700
を設けて、昇温を防止しつつもユニットIJU全体の温
度分布の均一化を達成し、環境に左右されないようにす
ることができた。
【0123】インクジェットカートリッジIJCとして
組立てられると、インクはカートリッジ内部より供給口
1200,支持体300に設けた穴320および供給タ
ンク600の中裏面側に設けた導入口を介して供給タン
ク600内に供給され、その内部を通った後、導出口よ
り適宜の供給管および天板400のインク導入口150
0を介して共通液室内へと流入する。以上におけるイン
ク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴ
ム等のパッキンが配設され、これによって封止が行われ
てインク供給路が確保される。
【0124】なお、本実施例においては天板1300は
耐インク性に優れたポリサルフォン,ポリエーテルサル
フォン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプロピレンな
どの樹脂を用い、オリフィスプレート部400と共に金
型内で一体に同時成型してある。
【0125】上述のように一体成型部品は、インク供給
部材600、天板1300・オリフィスプレート400
一体部材、インクタンク本体1000としたので組立て
精度が高水準になるばかりでなく、大量生産の品質向上
に極めて有効である。また部品点数の個数は従来に比較
して減少できているので、優れた所望特性を確実に発揮
できる。
【0126】(iii)キャリッジHCに対するインク
ジェットカートリッジIJCの取付説明 図30において、5000はプラテンローラで、記録媒
体Pを図面に直交する方向の下方から上方へ案内する。
キャリッジHCは、プラテンローラ3000に沿って移
動するもので、キャリッジの前方プラテン側にインクジ
ェットカートリッジIJCの前面側に位置する前板40
00(厚さ2mm)と、カートリッジIJCの配線基板
200のパッド201に対応するパッド2011を具備
したフレキシブルシート4005およびこれを裏面側か
ら各パッド2011に対して押圧する弾性力を発生する
ためのゴムパッド4006を保持する電気接続部用支持
板4003と、インクジェットカートリッジIJCを記
録位置へ固定するための位置決め用フック4001とが
設けられている。前板4000は位置決め用突出面41
0をカートリッジの支持体300の前述した位置決め突
起2500,2600にそれぞれ対応して有し、カート
リッジの装着後はこの突出面4010に向かう垂直な力
を受ける。このため、補強用のリブが前板のプラテンロ
ーラ側に、その垂直な力の方向に向かっているリブ(不
図示)を複数有している。このリブは、カートリッジI
JC装着時の前面位置L5 よりもわずかに(約0.1m
m程度)プラテンローラ側に突出しているヘッド保護用
突出部をも形成している。電気接続部用支持板4003
は、補強用リブ4004を前記リブの方向ではなく垂直
方向に複数有し、プラテン側からフック4001側に向
かって側方への突出割合が減じられている。これは、カ
ートリッジ装着時の位置を図のように傾斜させるための
機能を果たしている。また、支持板4003は電気的接
触状態を安定化するため、プラテン側の位置決め面40
08とフック側の位置決め面4007を有し、これらの
間にパッドコンタクト域を形成すると共にパッド201
1対応のボッチ付ゴムシート4006の変形量を一義的
に規定する。これらの位置決め面は、カートリッジIJ
Cが記録可能な位置に固定されると、配線基板300の
表面に当接した状態となる。本例では、さらに配線基板
300のパッド201を前述した線L1 に関して対象と
なるように分布させているので、ゴムシート4006の
各ボッチの変形量を均一化してパッド2011,201
の当接圧をより安定化している。本例のパッド201の
分布は、上方,下方2列、縦2列である。
【0127】フック4001は、固定軸4009に係合
する長穴を有し、この長穴の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するインクジェットカートリッジIJCの位置決めを行
う。このフック4001の移動はどのようなものでも良
いが、レバー等で行える構成が好ましい。いずれにして
もこのフック4001の回動時にカートリッジIJCは
プラテンローラ側へ移動しつつ位置決め突起2500,
2600が前板の位置決め面4010に当接可能な位置
へ移動し、フック4001の左方側移動によって90度
のフック面4002がカートリッジIJCの爪2100
の90度の面に密着しつつカートリッジIJCの位置決
め面2500,4010同志の接触域を中心に水平面内
で旋回して最終的にパッド201,2011同志の接触
が始まる。そしてフック4001が所定位置、すなわち
固定位置に保持されると、パッド201,2011同志
の完全接触状態と、位置決め面2500,4010同志
の完全面接触と、90度の面4002と爪の90度の面
の2面接触と、配線基板300と位置決め面4007,
4008との面接触とが同時に形成されてキャリッジに
対するカートリッジIJCの保持が完了する。
【0128】(iv)装置本体の概略説明 図31は本発明が適用できるインクジェット記録装置I
JRAの概観図である。キャリッジHCは、駆動モータ
の5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア501
1,5009を介して回転するリードスクリュー500
5のら線溝5004に対して係合するピン(不図示)を
有し、矢印a,b方向に往復移動される。5002は紙
押え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラ
テン5000に対して押圧する。5007,5008は
キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認し
てモータの5013の回転方向切換等を行うためのホー
ムポジション検知手段としてのフォトカプラである。5
016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材
5022を支持する部材で、5015はこのキャップ内
を吸引する吸引手段でキャップ内開口5023を介して
記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニング
ブレード、5019はこのブレードを前後方向に移動可
能にする部材であり、本体支持板5018にこれらは支
持されている。ブレードは、この形態に限られることな
く、周知のクリーニングブレードが本例に適用できるこ
とはいうまでもない。また、5021は、吸引回復の吸
引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカ
ム5020の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆
動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御され
る。
【0129】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。上述における各構成は
単独でも複合的に見ても優れた発明であり、本発明にと
って好ましい構成例を示している。
【0130】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0131】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0132】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0133】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0134】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは図27〜図31のよ
うに記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられ
たカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本
発明は有効である。
【0135】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱
手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行な
うことも安定した記録を行なうために有効である。
【0136】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0137】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防
止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場
合も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0138】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0139】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
第1層(下層)配線で配線抵抗を決めるほとんどの部分
が構成されるので、その第1層配線を厚くすれば配線抵
抗を小さくすることができるとともに、第2層(上層)
配線を薄くし、電気熱変換素子(ヒータ)の保護層を薄
くすることによりヒータ寿命をそこなわずヒータ熱効率
を向上することができる。また、第1層,第2層配線層
の膜厚ばらつきによる配線抵抗ばらつきが生じない。
【0140】さらに、マトリクス部と機能素子アレー部
とを2重構造としたため、ヒータボードサイズを小型化
できるとともに、小型化に伴って配線抵抗も低減化す
る。さらに配線抵抗補正のための煩雑さも生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録ヘッド用基体を示
す模式的平面図である。
【図2】同じくその配線部を模式化して示した断面図で
ある。
【図3】同じく基体上の各部の電気的等価回路図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係る記録ヘッドの模式的斜
視図である。
【図5】同じくそのE−E′線断面図である。
【図6】本例による記録ヘッドの製造工程を説明するた
めの模式的断面図である。
【図7】本例による記録ヘッドの製造工程を説明するた
めの模式的断面図である。
【図8】本例による記録ヘッドの製造工程を説明するた
めの模式的断面図である。
【図9】本例による記録ヘッドの製造工程を説明するた
めの模式的断面図である。
【図10】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図11】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図12】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図13】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図14】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図15】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図16】本例による記録ヘッドの製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図17】本発明の他の実施例を説明するための模式図
である。
【図18】本発明の他の実施例を説明するための模式図
である。
【図19】本発明の他の実施例を説明するための模式図
である。
【図20】本発明の他の実施例を説明するための模式図
である。
【図21】本発明の他の実施例に係る記録ヘッド用基体
を示す模式的平面図である。
【図22】本例に係る機能素子の特性を説明するための
説明図である。
【図23】本例に係る機能素子の特性を説明するための
説明図である。
【図24】本発明のさらに他の実施例に係る基体をその
配線部を模式化して示した断面図である。
【図25】本発明の別の実施例を説明するための説明図
である。
【図26】本発明のさらに別の実施例を説明するための
説明図である。
【図27】本発明に係る記録ヘッドを適用して構成可能
なカートリッジの分解構成斜視図である。
【図28】図27の組み立て斜視図である。
【図29】図27におけるインクジェットユニットの取
り付け部の斜視図である。
【図30】図27に示したカートリッジの装置に対する
取り付け説明図である。
【図31】図27に示したカートリッジを適用した装置
外観図である。
【図32】従来の記録ヘッドの模式的断面図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 N型コレクタ埋込領域 3 P型アイソレーション埋込領域 4 N型エピタキシャル領域 5 P型ベース領域 6 P型アイソレーション領域 7 N型コレクタ領域 8 高濃度P型ベース領域 9 高濃度P型アイソレーション領域 10 N型エミッタ領域 11 高濃度N型コレクタ領域 12 コレクタ・ベース共通電極 13 エミッタ電極 14 アイソレーション電極 100 記録ヘッド用基体(ヒータボード) 103 発熱抵抗層 104 電極 105,106 保護層 500 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−107866(JP,A) 特開 昭58−81181(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する為の吐出口を有する複
    数の液吐出部と、 該液吐出部に供給されたインクを吐出する為に利用され
    る熱エネルギを発生する為の電気熱変換素子の複数、お
    よび該複数の電気熱変換素子のそれぞれに対応して個別
    に電気的に接続されて該複数の電気熱変換素子のそれぞ
    れを駆動する機能素子の複数と、が設けられた基体と、 を具備する記録ヘッドにおいて、 前記複数の電気熱変換素子および前記複数の機能素子に
    対する共通電極配線および選択電極配線を含む配線部に
    設けられた領域内に、前記複数の機能素子が前記複数の
    電気熱変換素子の配列方向とは異なる方向に配列され、
    前記複数の電気熱変換素子はその近傍で前記共通電極配
    線に接続され、前記配線部が本質的に前記電気熱変換素
    子が形成されている層より下層に形成されていることを
    特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記複数の電気熱変換素子および前記複
    数の機能素子は所定個数毎のブロックに分割され、各ブ
    ロックの共通電極および選択電極が前記基体上交互に配
    置されてなることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 熱エネルギを発生する為の電気熱変換素
    子の複数と、 該複数の電気熱変換素子のそれぞれに対応して個別に電
    気的に接続されて該複数の電気熱変換素子を駆動する機
    能素子の複数と、が同一基板に設けられた記録ヘッド用
    基体において、 前記複数の電気熱変換素子および前記複数の機能素子に
    対する共通電極配線および選択電極配線を含む配線部が
    設けられた領域内に、前記複数の機能素子が前記複数の
    電気熱変換素子の配列方向とは異なる方向に配列され、
    前記複数の電気熱変換素子はその近傍で前記共通電極配
    線に接続され、前記配線部が本質的に前記電気熱変換素
    子が形成されている層より下層に形成されていることを
    特徴とする記録ヘッド用基体。
  4. 【請求項4】 前記複数の電気熱変換素子および前記複
    数の機能素子は所定個数毎のブロックに分割され、各ブ
    ロックの共通電極および選択電極が交互に配置されてな
    ることを特徴とする請求項3に記載の記録ヘッド用基
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の記録ヘッドと、 該ヘッドに対してインクを供給する手段と、 前記記録ヘッドによる記録位置に記録媒体を搬送する手
    段とを具えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記機能素子は、ダイオードまたはトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項1または2に記
    載の記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記機能素子は、前記基体の前記電気熱
    変換素子側から見たときに重なるように配列されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記機能素子は、ダイオードまたはトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項3または4に記
    載の記録ヘッド用基体。
  9. 【請求項9】 前記機能素子は、前記基板の前記電気熱
    変換素子側から見たときに重なるように配列されること
    を特徴とする請求項3または4に記載の記録ヘッド用基
    体。
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