JP3268587B2 - 電流の測定方法および測定装置 - Google Patents

電流の測定方法および測定装置

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JP3268587B2
JP3268587B2 JP07471194A JP7471194A JP3268587B2 JP 3268587 B2 JP3268587 B2 JP 3268587B2 JP 07471194 A JP07471194 A JP 07471194A JP 7471194 A JP7471194 A JP 7471194A JP 3268587 B2 JP3268587 B2 JP 3268587B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電流の測定方法およ
び測定装置に関し、特に、電流磁界のファラデー効果を
利用する電流の測定方法および測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光の偏波面が磁界の作用により回転する
ファラデー効果を利用した電流の測定方法が知られてお
り、このような原理に基づく電流の測定方法において、
周回積分型の電流の測定方法は、被測定電流が流れてい
る導体の周辺を整数回周回させることにより、導体周辺
部の磁界の非一様性や被測定電流が流れている導体以外
に起因する磁界の影響を補償することができる有利性が
ある。
【0003】また、ファラデー回転角の検出方法として
は、光軸を合わせることが容易なことから、光源を1つ
で構成することができる強度検出方法が望ましい。しか
しながら、このような強度検出方式の周回積分型の電流
測定方法には、以下に説明する技術的課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、ファラデー
効果を利用する電流の測定方法において、強度検出方式
を採用すると、電流が零のときの偏光面に対して、±4
5°方位の偏光の強度Px,Pyは、電流を流したこと
にによるファラデー回転角をθとすると、Px∝cos
(45°−θ),Py∝sin(45°−θ)で表され
る。この式から判るように、±45°を越えたファラデ
ー回転角に対して、同じPx,Pyを持つファラデー回
転角が±45°以内に存在するため、ファラデー回転角
が±45°を超えると、電流の測定ができなくなる。
【0005】ところで、周回積分型の電流の測定におい
ては、ファラデー回転角は、磁界の大きさ,光路のベル
デ定数,光路長さの積により決まる。従って、例えば、
外部磁界などの影響を除くために、ファラデーセンサ素
子の光路が導体を整数回周回するように設置したとき
に、光路長とベルデ定数とが一定であれば、被測定電流
として非常に大きな電流が流れると、ファラデー回転角
が45°を超えてしまい、電流の測定ができなくなると
いう問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、第一の目的は、大電流の測定
が可能になる電流の測定方法および測定装置を提供する
ことにある。また、第二の目的として、光弾性定数が小
さい鉛ガラスファイバーを使用したときに、ファイバー
の変形外力に対して安定した状態での測定が可能になる
電流の測定方法および測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる電流の測定方法は、被測定電流が流
れている導体の外周を周回するように光路を形成し、前
記光路内に直線偏波光を通過させた際に、前記被測定電
流の磁界作用で回転する前記直線偏波光のファラデー回
転角を測定する電流の測定方法において、前記光路は、
コアおよびクラッドを有する光ファイバーで構成され、
前記光路を複数に分割し、各光路における前記ファラデ
ー回転角の積分値が45°以下になるようにし、前記直
線偏波光を、前記分割された光路の一端から他端に伝播
した後に、前記他端側で反射させ、分割した前記光路の
ファラデー回転角の加算量に基づいて電流を測定するこ
とを特徴とする。
【0008】記コアおよびクラッドは、PbOとSi
2 とを主成分とする鉛ガラスから構成することができ
る。
【0009】また、前記鉛ガラスは、その光弾性定数を
1.0×10-9〜−1.0×10-9cm2 /kgの範囲
内に設定することができる。また、本発明は、被測定電
流が流れている導体の外周に光路を周回させ、前記光路
内に直線偏波光を通過させた際に、前記被測定電流の磁
界作用で回転する前記直線偏波光のファラデー回転角を
測定する電流測定装置であって、前記光路は、複数本に
分割された光ファイバーで構成され、前記複数本の光フ
ァイバーは、それぞれ当該光ファイバー内における前記
直線偏波光のファラデー回転角の積分値が45°以下に
なるように設定されており、前記光ファイバーには、前
記直線偏波光が一端から他端に伝播した後に、他端側で
反射させる反射手段が設けられ、前記光ファイバーのそ
れぞれの入射端側には、前記直線偏波光を発生する入射
系光学ユニットが設けられるとともに、出射端側には、
出射した光を分離して電気信号に変換するための出射系
光学ユニットが設けられ、各光ファイバーは、その一端
と隣接する他の光ファイバーの他端が、平面的に見て交
差するように配置されて前記導体を周回しており、前記
交差した部分に近接して前記入射系および出射系光学ユ
ニットが設けられていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の電流の測定方法および測定装置によ
れば、直線偏波光が伝播する光路は、コアおよびクラッ
ドを有する光ファイバーで構成され、この光路を複数に
分割し、各光路における前記ファラデー回転角の積分値
が45°以下になるようにし、分割した光路のファラデ
ー回転角を加算するので、被測定電流の大きさに対応し
て分割数を設定すると、任意の大きさ、例えば、電力系
統の事故電流のように150kAといった非常に大きな
電流測定が可能になる。
【0011】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1から図4は、本発明に
かかる電流の測定方法および測定装置の第1実施例を示
している。同図に示す方法は、本発明を交流電流の測定
に適用した場合であって、電流測定装置は、一対の光学
ユニット1と、被測定電流Iacが流れる導体2の外周を
周回する光路を形成する鉛ガラス光ファイバー3とから
概略構成されている。
【0012】鉛ガラス光ファイバー3は、導体2を中心
にして対向する位置で2分割された一対の第1および第
2光ファイバー3a,3bを有していて、各光ファイバ
ー3a,3bの周回端側に反射手段4が設けられてい
る。また、一対の第1および第2光ファイバー3a,3
bの配置状態は、一方の入射端と他方の反射端とが平面
的に見て交差するように配置され、この交差した部分に
近接して光学ユニット1がそれぞれ設けられている。
【0013】なお、この鉛ガラス光ファイバー3の分割
状態は、光ファイバー3a,3b中を伝播する直線偏波
光が被測定電流Iacによって受けるファラデー回転角θ
が実質的に45°以上にならないように分割数が設定さ
れるものであって、必ずしも2分割を意味するものでは
ない。以下に示す表1は、PbOとSiO2 とを主成分
とする鉛ガラスにおいて、ファラデー回転角θが45°
となる鎖交電流値を示している。
【表1】 鉛ガラス光ファイバー3は、コアおよびクラッドを有
し、このコアおよびクラッドの組成比率が、重量%で SiO2 5〜28% B2 2 0〜10% Al2 3 0〜 5% 但し、SiO2 +B2 2 +Al2 3 16〜28% Na2 O+K2 O 0.3〜2.5% PbO 69.5〜83.7% の範囲内に含まれているものが望ましい。このような組
成比率に含まれている鉛ガラス光ファイバー3の具体的
な物性値の一例を以下の表2に示している。
【表2】 なお、この実施例を含む以下の実施例では、光弾性定数
が0.45 ×10-9cm2 /kgのものを使用した
が、これ以外に光弾性対数が0.8×10-9cm2 /k
gのものと同−0.8×10-9cm2 /kgのものとに
ついて同等の評価をしたところ、測定値の安定性は、光
弾性定数が0.45 ×10-9cm2/kgのものに比
較して僅かながら低下するものの、石英ガラスファイバ
に比べて遙に安定していることが確認できた。また、光
弾性定数が0.2 ×10-9cm2 /kgのものについ
て評価したところ、このものでは、光弾性定数が0.4
5 ×10-9cm2 /kgのものよりも測定値の安定性
が一層向上することも確認できた。
【0014】光学ユニット1の一例を図2に示してお
り、ユニット1は、光源1aと、第1および第2偏光子
1b,1cと、これらの偏光子1b,1cが両端に固着
された偏波面保持光ファイバー1dとを有している。第
2偏光子1cの同一光軸上には、ビームスプリッタ1e
を挟んで一対の第1および第2集光レンズ1f,1gが
配置されており、これらの光学部品が入射系光学ユニッ
トとなっている。
【0015】ビームスプリッタ1eの側方には、ビーム
スプリッタ7のS偏波の方位に対して、光軸が一致する
ように配置された検光子1hが配置されていて、この検
光子1hの近傍には、一対の第3および第4集光レンズ
1i,1jが配置されており、これらの光学部品が出射
系光学ユニットとなっている。 なお、偏波面保持光フ
ァイバー1dは、その主軸を第1および第2偏光子1
b,1c主軸と一致させるとともに、第1および第2偏
光子1b,1cは、その方位をビームスプリッタ1eの
S偏波の方位に対して約45°の方向に設定する。第3
および第4集光レンズ1i,1jの近傍には、それぞれ
マルチモード光ファイバー1k,1lの一端が配置さ
れ、各マルチモード光ファイバー1k,1lの他端側
に、光電変換素子1m,1nが接続されている。
【0016】そして、第2偏光子1c,ビームスプリッ
タ1e,検光子1hなどの主要構成部品は、ケース1o
内に収納されている。光源1aは、例えば、半導体レー
ザのように所定波長の光を発するものも使用できるが、
時間的コヒーレンスが低く、戻り光に影響されず、空間
的コヒーレンスが高いため、偏波面保持光ファイバー1
dに光を入射することができるスーパールミネッセント
ダイオードが望ましい。
【0017】また、第1および第2偏光子1b,1c
は、光ファイバーの端面に直接接着固定することがで
き、小型化を促進するために積層型のもの、例えば、商
品名ラミポール(住友セメント株式会社製)を使用する
ことができる。ケース1oは、外力や温度変化に対して
変形しにくいものが望ましく、また、ビームスプリッタ
1eは、偏波の位相の飛びを防止する観点から蒸着膜が
ないものが望ましい。
【0018】反射手段4は、反射膜を形成したミラーな
どを用いることもできるが、金属蒸着膜や誘電体多層膜
を鉛ガラス光ファイバー3の周回端面に直接形成するこ
とが、光ファイバー3の周回端側が太くならず、小型化
の上では望ましい。図3は、鉛ガラス光ファイバー3
a,3bの保護構造の一例を示している。同図に示した
保護構造は、ケース1oに穿設された貫通孔20に嵌着
固定した両端が開口した金属スリーブ21と、ケース1
oの外側に突出した金属スリーブ21の一端に固着した
漏斗状金属スリーブ22と、光ファイバー3a,3bが
緩く挿通される保護チューブ23と、漏斗状金属スリー
ブ22と保護チューブ23との間に溶着される熱収縮チ
ューブ24とから構成されている。
【0019】保護チューブ23は、例えば、シリコン樹
脂から形成され、鉛ガラス光ファイバー3a,3bの直
径よりも大きな内周径を有し、光ファイバー3a,3b
は、このチューブ23内に緩く挿通されていて、例えば
ファイバー3a,3bを円周状に変形させる際などに、
このチューブ23内において滑るようにして移動する。
このような保護構造に鉛ガラス光ファイバー3a,3b
をセットする際には、まず、光ファイバー3a,3bを
保護チューブ23内に挿通し、その一端側に漏斗状金属
スリーブ22と熱収縮チューブ24とを挿通しておく。
【0020】そして、この状態で光ファイバー3a,3
bの一端を、ケース1oの貫通孔20内に嵌着固定され
ている金属スリーブ21内に挿通し、漏斗状金属スリー
ブ22を金属スリーブ21の端部に嵌合して、溶接など
により固定する。次に、熱収縮チューブ24を所定の位
置に移動した後、加熱して溶着する。しかる後に、光フ
ァイバー3a,3bの一端に、その端面が露出するよう
にしてフェルール25を固着し、金属スリーブ21内に
接着剤を充填して固定する。
【0021】このような保護構造により鉛ガラス光ファ
イバー3a,3bをケース1oに固定すると、比較的脆
いファイバーを効果的に保護することができる。次に、
上記構成の電流測定装置による交流電流の測定方法につ
いて説明する。導体2には、所定周波数の被測定電流I
acが流れているものとすると、光源1aから発射された
光は、偏波面保持光ファイバー1d内を伝播し、第2偏
光子1cにより消光比の高い直線偏波光に変換されて、
ビームスプリッタ1eを介して鉛ガラス光ファイバー3
a,3b内にそれぞれ導入される。
【0022】鉛ガラス光ファイバー3a,3b内に導入
された直線偏波光は、その後周回端側に向けて伝播し、
周回端側に設けられている反射手段4でそれぞれ反射し
た後、今度は、周回端側から入射端側に向けて伝播し、
これらの過程において、被測定電流Iacの作る磁界の作
用を受けて、その偏波面が被測定電流Iacの大きさに比
例して回転する。
【0023】なお、このときの回転角度は、ファラデー
効果に基づくものであって、これをファラデー回転角θ
acで表す。以上のようにして、偏波面が回転させられ
た反射光は、その後ビームスプリッタ1eで取り出さ
れ、検光子1hによりファラデー回転角θIacが光の強
度に変換されて、マルチモード光ファイバー1k,1l
を介して光電変換素子1m,1nに導かれ電気信号I1,
2 に変換される。
【0024】 図4は、このような電流の測定方法で行
なわれる電流Iac, I1,I2 とファラデー回転角θIac
との関係を示した図であって、被測定電流Iacが変化す
ると、光電変換素子1m,1nの出力電流 I1,I2
これに比例して変化するので、出力電流 I1,I2 を求
めることにより被測定電流Iacの値が判る。 さて、以
上のような電流の測定方法および測定装置によれば、直
線偏波光が伝播する光路は、ファラデー回転角の積分値
が45°以下になるように複数に分割できるので、被測
定電流の大きさに対応して導体を周回させるセンサの分
割数を設定し、各々のファラデー素子の出力の偏波面の
回転角を加算することにより、外部磁界の影響を打ち消
して任意の大きさの電流測定が可能になる。
【0025】特に、このような構成を採用すると、本実
施例のように直線偏波光を光ファイバー3a,3b内で
往復させる場合には、光を透過させる場合の2倍のファ
ラデー回転が発生するので、電流の測定レンジが小さく
なることを効果的に防止できる。また、上記実施例の場
合には、被測定電流Iacが流れている導体2の外周に周
回され、直線偏波光の光路となる鉛ガラス光ファイバー
3a,3bは、光弾性定数が非常に小さいので、光弾性
効果の影響が非常に少なくなっているとともに、次のよ
うな顕著な効果が得られる。
【0026】すなわち、被測定電流Iacが流れている導
体2の外周を周回するように形成された特定比率の鉛ガ
ラス光ファイバー3a,3b内に入射した直線偏波光
は、光ファイバー3a,3bの周回端側で反射して、再
び光ファイバー3a,3b内を伝播した後に出射する。
このとき、光ファイバー3a,3bの曲線の捩れに起因
する偏波の方位回転は、入射後に周回端側に向かう場合
と、周回端側から出射する場合では、その大きさが同じ
で方向が互いに異なった方向になる。従って、光ファイ
バー3内を伝播して出射した光には、捩れに起因する偏
波の方位回転が相殺されて全く含まれない。このため、
本実施例の測定方法では、外部から外力や振動を加えて
も測定値の変動が全く発生しない。
【0027】また、本実施例の電流の測定方法によれ
ば、永久磁石などの特別な手段を用いることなく光学的
バイアスを加えることができ、光学系が簡単になるとと
もに、鉛ガラス光ファイバー3a,3bから出射した光
の2つの偏波成分をそれぞれ電気信号として取り出すこ
とができ、その後の演算処理が容易に行なえる。図5お
よび図6は、本発明の第2実施例を示している。同図に
示す電流の測定方法は、本発明を直流電流の測定に適用
した場合であり、上記実施例と同一若しくは相当する部
分には同一符号を付してその説明を省略するとともに、
以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0028】図5に示した電流の測定方法では、図1に
示した交流電流の測定装置に対して、出射系の第4集光
レンズ1iとマルチモード光ファイバー1lと光電変換
素子1nとを除去した光学ユニット1’を用い、鉛ガラ
ス光ファイバー3a,3bの一端側にそれぞれ偏波面変
調器5を設けている。この偏波面変調器5は、具体的に
は、鉛ガラス光ファイバー3a,3bの外周に捲回され
たコイルから構成され、鉛ガラス光ファイバー3a,3
b中を伝播する直線偏波光に所定の変調を加えるもので
あって、高周波電流im が供給される。なお、この実施
例では、第1偏光子1bと偏波面保持光ファイバー1d
および第2偏光子1cとの主軸はそれぞれ一致させると
ともに、第2偏光子1cの主軸は、ビームスプリッタ1
eに対して、P偏波成分の方位に一致させる。
【0029】以上のように構成された装置で直流電流を
測定する際には、導体2に被測定電流Idcが供給され
る。そして、光源1aから発した光を第1偏光子1b,
偏波面保持光ファイバー1d,第2偏光子1cを経由し
て直線偏波光に変え、この直線偏波光を集光レンズ1
f,1gとビームスプリッタ1eを介して、鉛ガラス光
ファイバー3a,3bに導入する。
【0030】直線偏波光は、鉛ガラス光ファイバー3
a,3b中を往復伝播する過程で、被測定電流Idcと変
調用高周波電流im の両者によるファラデー回転を受け
る。このときのファラデー回転をθIdcおよびθim
すると、この実施例の場合にもこのファラデー回転角の
和が45°以下になるように光ファイバー3a,3bの
分割数が設定される。そして、反射手段4から反射して
戻ってきた光を、ビームスプリッタ1eで受けて、検光
子1hに入射し、ビームスプリッタ1eのS偏波の方位
に等しい成分を信号として取り出す。
【0031】得られた信号から変調用高周波電流im
周波数に等しい周波数成分と、その2倍周波数成分を取
り出し、両者の比から被測定電流Idcの大きさを求め
る。図6は、このような過程における電流とファラデー
回転角との関係を示す特性図である。さて、以上のよう
な電流の測定方法によれば、直流電流が上記実施例で示
した交流電流と同様な作用効果を奏しながら測定できる
とともに、永久磁石などを用いなくても、クロスニコル
の偏光解析条件が容易に得られ、信号のS/N比を図る
上で有利となる。
【0032】なお、この実施例では、ビームスプリッタ
1eとしては、単なる誘電体(ガラス板など)を用いる
よりも偏光ビームスプリッタを用いる方が信号レベルを
高くすることができる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】なお、上記実施例では、周回積分型の光路
形成材として、特定組成比率の鉛光ファイバーを用いる
場合を例示したが、本発明の実施はこれに限定されるこ
とはなく、別構造の光ファイバーであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる電流の測定方法および測定装置によれ
ば、電流の大きさにより制約がなく、非常に大きな直流
および交流電流の測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電流の測定方法の第1実施例を
示す説明図である。
【図2】図1の光学ユニットの詳細構成図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】第1実施例の電流とファラデー回転角との関係
を示す特性図である。
【図5】本発明にかかる電流の測定方法の第2実施例を
示す説明図である。
【図6】第2実施例の電流とファラデー回転角との関係
を示す特性図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 和夫 東京都昭島市武蔵野3丁目3番1号 ホ ーヤ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−20157(JP,A) 特開 昭60−209707(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定電流が流れている導体の外周を周
    回するように光路を形成し、前記光路内に直線偏波光を
    通過させた際に、前記被測定電流の磁界作用で回転する
    前記直線偏波光のファラデー回転角を測定する電流の測
    定方法において、 前記光路は、コアおよびクラッドを有する光ファイバー
    で構成され、 前記光路を複数に分割し、各光路における前記ファラデ
    ー回転角の積分値が45°以下になるようにし、前記直線偏波光を、前記分割された光路の一端から他端
    に伝播した後に、前記他端側で反射させ、 割した前記光路のファラデー回転角の加算量に基づい
    て電流を測定することを特徴とする電流の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記コアおよびクラッドは、PbOとS
    iO 2 とを主成分とする鉛ガラスからなることを特徴と
    する請求項1載の電流の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記鉛ガラスは、その光弾性定数を1.
    0×10 -9 〜−1.0×10 -9 cm 2 /kgの範囲内に
    設定したことを特徴とする請求項2記載の電流の測定方
    法。
  4. 【請求項4】 被測定電流が流れている導体の外周に光
    路を周回させ、前記光路内に直線偏波光を通過させた際
    に、前記被測定電流の磁界作用で回転する前記直線偏波
    光のファラデー回転角を測定する電流測定装置であっ
    て、 前記光路は、複数本に分割された光ファイバーで
    構成され、前記複数本の光ファイバーは、それぞれ当該
    光ファイバー内における前記直線偏波光のファラデー回
    転角の積分値が45°以下になるように設定されてお
    り、 前記光ファイバーには、前記直線偏波光が一端から他端
    に伝播した後に、他端側で反射させる反射手段が設けら
    れ、 前記光ファイバーのそれぞれの入射端側には、前
    記直線偏波光を発生する入射系光学ユニットが設けられ
    るとともに、出射端側には、出射した光を分離して電気
    信号に変換するための出射系光学ユニットが設けられ、
    各光ファイバーは、その一端と隣接する他の光ファイ
    バーの他端が、平面的に見て交差するように配置されて
    前記導体を周回しており、前記交 差した部分に近接して
    前記入射系および出射系光学ユニットが設けられている
    ことを特徴とする電流測定装置。
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