JP3267674B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP3267674B2 JP13917492A JP13917492A JP3267674B2 JP 3267674 B2 JP3267674 B2 JP 3267674B2 JP 13917492 A JP13917492 A JP 13917492A JP 13917492 A JP13917492 A JP 13917492A JP 3267674 B2 JP3267674 B2 JP 3267674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データを表示装置や
記録装置等で出力するために4値、5値等の多値データ
に量子化するための画像処理装置および画像処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、ディジタル複写機や
プリンタ等の記録装置で画像を記録する場合や、コンピ
ュータの処理結果をCRT等の表示装置に画像として表
示する場合、画像データは擬似中間調処理がなされるこ
とにより、記録装置や表示装置の出力データとされる。
この擬似中間調処理方式としては、誤差拡散法や平均濃
度保存法を用いた方式が従来より知られている。また最
近では、記録装置や表示装置の高精細化が進み画像の擬
似中間調処理方式も2値化処理ばかりでなく多値化処理
が必要となってきている。以下に、図1,図2を参照し
て5値化処理の従来例を説明する。
【0003】図1において、401は5値化しようとす
る注目画素(x,y)を示し、この画素は画像データと
してI(x,y)を有している。データI(x,y)
は、注目画素401の元々の8ビットデータ(0〜25
5レベル)にすでに5値化処理が終了している画素から
の誤差が積算されたものである。ここで、x,yはその
画素の位置を表わし、例えばxは記録装置等における主
走査方向の位置を示し、yは副走査方向の位置を示す。
また、図において402〜408は注目画素401の周
辺画素であって、すでに5値化が終了している画素であ
る。それぞれの内部の数値a〜gは処理後の5値化され
た値である。すなわち、a〜gは0〜4のいずれかの値
を有した整数である。
【0004】図2は注目画素401の5値化処理で用い
られるしきい値を求める際の、5値化処理が終了してい
る各画素の重み付け定数を示す図である。それぞれの画
素に示されるA〜Gは各画素の重み付け定数である。
【0005】上記構成において注目画素(x,y)の5
値化終了後には画素(x+1,y)、(x+2,y)…
と処理が移行し順次処理が行われる。上記図1および図
2において注目画素(x,y)のデータI(x,y)が
どのように5値化(0〜4)されるかを以下に説明す
る。始めに図1に示される注目画素401の周辺画素4
02〜408の多値化データa〜gと、図2に示される
各画素に応じて定められる重み付けデータより平均の濃
度を計算する。具体的には以下の計算を行い平均濃度M
Vを求める。
【0006】
【数1】 MV= a*A + b*B + c*C + d*D + e*E + f*F + g*G 次に、予め定められた所定のメモリに記憶されている5
値化処理のためのしきい値データS1,S2,S3各々
に、上式で求められた平均濃度MVを加え、その画素で
のしきい値とする。そして、データI(x,y)とこの
しきい値とを比較し以下のようにして注目画素401の
多値データPとする。
【0007】
【数2】 I(x,y)<MV+T の場合 P=0 MV+T ≦I(x,y)<S1+MV+T の場合 P=1 S1+NV+T ≦I(x,y)<S2+MV+T の場合 P=2 S2+MV+T ≦I(x,y)<S3+MV+T の場合 P=3 S3+MV+T ≦I(x,y)の場合 P=4 〔ただし T= (S3−S2)/2 = (S2−S1)/2 〕次に5値
に量子化したための誤差を以下の式より求める。
【0008】
【数3】ERROR = P*S1+MV+T −I(x,y) そして、このERRORを目標画素(x,y)の周辺画
素でまた5値化処理が終了していない数画素にある決ま
った割合で拡散する。以上説明したように構成すること
で5値化の擬似中間調処理が達成され、擬似輪郭がなく
画像のエッジ部分においても、いわゆる掃きよせ等のな
い階調性に優れた高解像度の画像を表示装置や記録装置
に提供することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような構成を、たとえばコンピュータのソフトウェアで
達成しようとするとたいへん多大な処理となり、その処
理時間が大幅に増大してしまう。また擬似中間調処理専
用のハードウェアで達成しようとすると、その規模は大
きなものとなり、かつメモリも多く使用しなければなら
ず、そのための設計が煩雑であったりハードウェアのコ
ストアップになるという問題点があった。
【0010】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、設計が簡単でメモリ容量が少なくてす
み、かつソフトウエアによる処理速度が速い2値化擬似
中間調処理の方法を用いることにより多値擬似中間調処
置を行なう画像処理装置および画像処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
(n−1)個の擬似画素で構成される1つの注目画素に
対応する入力データをn(n>2の整数)値化する擬似
中間調処理を行うに際し、前記(n−1)個の擬似画素
それぞれについて0または1の値を付与し前記(n−
1)個の擬似画素それぞれについて2値化処理を行うこ
とで前記擬似中間調処理を行う画像処理装置であって、
前記1つの注目画素に属する(n−1)個の擬似画素そ
れぞれについて、当該擬似画素の2値化処理以前の擬似
画素に対する2値化処理で発生し分配された誤差データ
を、当該注目画素に対応する入力データに加算し、当該
加算されたデータを当該擬似画素のデータとして定める
データ処理手段と、前記(n−1)個の擬似画素毎のし
きい値を生成するしきい値生成手段と、前記しきい値生
成手段において生成された擬似画素毎のしきい値と、前
記データ処理手段において定められた擬似画素毎のデー
タとを、前記(n−1)個の擬似画素それぞれについて
1回ずつ比較して、前記(n−1)個の擬似画素それぞ
れについて0または1の値を付与し前記(n−1)個の
擬似画素それぞれについて2値化処理を行う比較手段
と、前記比較手段による2値化処理の際に発生する、前
記(n−1)個の擬似画素それぞれについての各誤差デ
ータを、前記(n−1)個の擬似画素それぞれに隣接す
る隣接擬似画素であって未だ2値化処理されていない隣
接擬似画素に対して所定の分配率で分配する誤差データ
分配手段とを具え、前記誤差データ分配手段は、前記
(n−1)個の擬似画素のうち、最初に2値化処理され
る第1の擬似画素については、当該第1の擬似画素につ
いての誤差データを下隣りおよび横隣りの2つの隣接擬
似画素に対して分配し、前記第1の擬似画素以外の第2
の擬似画素ついては、当該第2の擬似画素についての誤
差データを下隣りの隣接擬似画素に対しては分配せずに
横隣りの隣接擬似画素に対してのみ分配することを特徴
とする。また、(n−1)個の擬似画素で構成される1
つの注目画素に対応する入力データをn(n>2の整
数)値化する擬似中間調処理を行うに際し、前記(n−
1)個の擬似画素それぞれについて0または1の値を付
与し前記(n−1)個の擬似画素それぞれについて2値
化処理を行うことで前記擬似中間調処理を行う画像処理
方法であって、前記1つの注目画素に属する(n−1)
個の擬似画素それぞれについて、当該擬似画素の2値化
処理以前の擬似画素に対する2値化処理で発生し分配さ
れた誤差データを、当該注目画素に対応する入力データ
に加算し、当該加算されたデータを当該擬似画素のデー
タとして定めるデータ処理工程と、前記(n−1)個の
擬似画素毎のしきい値を生成するしきい値生成工程と、
前記しきい値生成工程において生成された擬似画素毎の
しきい値と、前記データ処理工程において定められた擬
似画素毎のデータとを、前記(n−1)個の擬似画素そ
れぞれについて1回ずつ比較して、前記(n−1)個の
擬似画素それぞれについて0または1の値を付与し前記
(n−1)個の擬似画素それぞれについて2値化処理を
行う比較工程と、前記比較工程による2値化処理の際に
発生する、前記(n−1)個の擬似画素それぞれについ
ての各誤差データを、前記(n−1)個の擬似画素それ
ぞれに隣接する隣接擬似画素であって未だ2値化処理さ
れていない隣接擬似画素に対して所定の分配率で分配す
る誤差データ分配工程とを具え、前記誤差データ分配工
程では、前記(n−1)個の擬似画素のうち、最初に2
値化処理される第1の擬似画素については、当該第1の
擬似画素についての誤差データを下隣りおよび横隣りの
2つの隣接擬似画素に対して分配し、前記第1の擬似画
素以外の第2の擬似画素ついては、当該第2の擬似画素
についての誤差データを下隣りの隣接擬似画素に対して
は分配せずに横隣りの隣接擬似画素に対してのみ分配す
ることを特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成によれば、(n−1)個の擬似画素
で構成される1つの注目画素におけるそれぞれの擬似画
素について2値化処理を行うことで擬似中間調処理を行
ない、また、この2値化処理の際に発生する(n−1)
個の擬似画素それぞれについての各誤差データを、(n
−1)個の擬似画素それぞれに隣接する隣接擬似画素で
あって未だ2値化処理されていない隣接擬似画素に対し
て所定の分配率で分配する誤差データ分配において、
(n−1)個の擬似画素のうち、最初に2値化処理され
る第1の擬似画素については、当該第1の擬似画素につ
いての誤差データを下隣りおよび横隣りの2つの隣接擬
似画素に対して分配し、前記第1の擬似画素以外の第2
の擬似画素ついては、当該第2の擬似画素についての誤
差データを下隣りの隣接擬似画素に対しては分配せずに
横隣りの隣接擬似画素に対してのみ分配するので、n−
1回の2値化処理でn値化する擬似階調処理を行なうこ
とができるとともに、この擬似階調処理における誤差分
配処理を出力される画像の鮮明さを考慮したものとする
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】(実施例1)図3および図4は本発明の実
施例1にかかる図であり、図3(A)はこれから擬似中
間調処理を行おうとする注目画素と、すでに擬似中間調
処理が終了している注目画像の周辺画素を示す模式図、
図3(B)は注目画素のしきい値を決定する際に用いら
れる各周辺画素に提示される重み付けマスクを示す模式
図、図3(C)は擬似中間調処理が行われる際に発生す
る誤差が拡散される画素を示す模式図である。また、図
4は本実施例の擬似中間調処理を行うための構成を示す
ブロック図である。
【0015】図3(A)において、101はこれから擬
似中間調処理を行おうとする注目画素(x,y)であ
り、注目画素101を、破線によって示される4つの擬
似的な画素に分割する。各々の擬似画素を(x1,y
1)、(x2,y2)、(x3,y3)および(x4,
y4)とし、また、注目画素101の画素データをI
(x,y)とする。データI(x,y)は、8ビットで
0〜255レベルを有するデータである。102〜10
8は注目画素101の周辺画素であって、すでに擬似中
間調処理が終了している画素である。これら周辺画素も
注目画素101と同様、破線で示される4つの擬似画素
に分割される。各々の周辺画素の擬似画素のそれぞれは
それぞれの擬似画素における擬似中間調処理(2値化処
理)の結果である0または1の値Pを有している。
【0016】図3(B)に示す109は注目画素101
の4つの擬似画素のうちの1つの注目擬似画素を示し、
110〜116は2値化処理に際して重み付けを行うそ
の注目擬似画素109の周辺擬似画素を示し、それぞれ
の画素の内部の数値R1〜R7は重み付けの値で正の整
数である。図3(C)に示す118,119は、上記注
目擬似画素109に隣接し注目擬似画素109の擬似中
間調処理で発生する誤差が拡散される画素である。本発
明の実施例1では5値化の擬似中間調処理を実施する場
合について説明しており、また処理は、画素位置で
(x,y)、(x+1,y)、(x+2,y)…と処理
が移行し順次処理が行われるものとする。
【0017】以下、図3(A)〜(C)を参照して5値
化の擬似中間調処理がどのように行われるかを説明す
る。図3(A)に示す(x−1,y)の位置の画素10
8から画素101に処理が移行すると、その注目画素1
01の左端の擬似画素(x1,y1)について2値化の
擬似中間調処理を行う。すなわちこの擬似画素が図3
(B)に示す注目擬似画素109となる。この2値化の
擬似中間調処理を行う場合の2値化のためのしきい値
は、図3(B)に示す重み付けマスクと位置(x1,y
1)の注目擬似画素109の周辺擬似画素の値Pとの演
算を行い決定する。そして、この2値化処理で発生した
誤差は図3(C)に示す擬似画素119および118に
所定の配分率で拡散される。このように、本例の処理は
全て2値化の擬似中間調処理を擬似画素について行うよ
うに構成される。そして2値化の擬似中間調処理を1画
素に付き4回行うことにより5値化の擬似中間調処理を
達成する。
【0018】以下、注目画素(x,y)についての4つ
の擬似画素(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,
y3)および(x4,y4)についてどのように2値化
を行って注目画素(x,y)の5値化処理を行うかを具
体的に説明する。位置(x1,y1)の注目擬似画素1
09のデータは、注目画素(x,y)のデータI(x,
y)に、図3(A)に示す位置(x1,(y−1)1)
および((x−14,y4)の擬似画素106−1およ
び108−4各々での2値化擬似中間調処理で発生した
誤差が注目擬似画素(x1,y1)に拡散された値を加
えたI′(x1,y1)である。このI′(x1,y
1)について2値化処理を行う。このとき、以下の演算
より求められる平均濃度をしきい値とする。
【0019】
【数4】 MV=P((x−1)4,(y−2)4)*R1+ P(x1,(y−2)1)*R2 + P(x2,(y−2)2)*R3+P((x−1)4,(y−1)4)*R4 +P(x1,(y1−1)1)) −*R5+ P(X2,(Y−1)2)*R6 +P((x−1)4,y4) *R7 ここで、P(x,y)は擬似画素(x,y) の2値化処理の値とす
る。
【0020】そしてこのMVとI′(x1,y1)との
比較を行い、この擬似画素(x1,y1)の2値化擬似
中間調処理の値P(x1,y1)を決定する。すなわ
ち、
【0021】
【数5】 I'(x1,y1) ≧MVの場合 P(x1,y1)=1 I'(x1,y1) <MVの場合 P(x1,y1)=0 次に、この擬似画素(x1,y1)で発生する誤差ER
RORを以下のように決定する。
【0022】
【数6】 P(x1,y1)=1 の場合 ERROR = I'(x1,y1)−255 P(x1,y1)=0 の場合 ERROR = I'(x1,y1) そしてこのERRORを周辺擬似画素119および11
8に拡散する。すなわち、注目擬似画素(x1,y1)
での2値化擬似中間調処理後の誤差は、擬似画素(x
2,y2)(図3(A)に示す画素101−2)および
(x1,(y+1)1)(図3(A)に不図示)に所定
の配分率で拡散され各々の擬似画素のデータとする。以
上で注目擬似画素(x1,y1)での2値化擬似中間調
処理を終了し、画素(x2,y2)に処理が移行する。
擬似画素(X2,y2)では以下に説明するように、上
記と同様の処理が行われ擬似画素(x2,y2)の処理
値P(x2,y2)が0または1と決定される。擬似注
目画素(x2,y2)のデータは、注目画素(x,y)
のデータI(x,y)に、擬似画素(x2,(y−1)
2)および擬似画素(x1,y1)各々での2値化擬似
中間調処理で発生した誤差が注目擬似画素(x2,y
2)に拡散された値を加えたI′(x2,y2)であ
る。このI′(x2,y2)について2値化処理を行
う。このとき、以下の演算より求められる平均濃度をし
きい値とする。
【0023】
【数7】 MV= P(x1,(y−2)1)*R1+ P(x2,(y−2)2)*R2 + P(x3,(y−2)3)*R3+ P(X1,(Y−1)1)*R4 + P(x2,(y−1)2)*R5+ P(x3,(y−1)3)*R6 +P(x1,y1)*R7 そしてこのMVとI′(x2,y2)との比較を行い、
この擬似画素(x2,y2)の2値化擬似中間調処理の
値P(x2,y2)を決定する。
【0024】
【数8】 I'(x2,y2) ≧MVの場合 P(x2,y2)=1 I'(x2,y2) <MVの場合 P(x2,y2)=0 次に、この擬似画素(x2,y2)で発生する誤差を以
下のように決定する。
【0025】
【数9】 P(x2,y2)=1 の場合 ERROR = I'(x2,y2)−255 P(x2,y2)=0 の場合 ERROR = I'(x2,y2) そしてこのERRORを周辺擬似画素119および11
8に拡散する。すなわち、注目擬似画素(x2,y2)
での2値化擬似中間調処理後の誤差は、図3(A)に示
す擬似画素(x3,y3)および(x2,(y+1)
2)に拡散され、各々の擬似画素のデータとする。以上
で注目擬似画素(x2,y2)での2値化擬似中間調処
理を終了し、擬似画素(x3,y3)に処理が移行す
る。以上2つの擬似画素について説明した処理を擬似画
素(x3,y3)および擬似画素(x4,y4)につい
ても同様に行い各擬似画素の2値化の値を決定する。そ
して、4つの各擬似画素の2値化が終了した時点で各擬
似画素の2値のデータの総和を注目画素(x,y)の5
値のデータとすることにより注目画素(x,y)の処理
を終了する。すなわち、4つの各擬似画素の2値化デー
タがいずれも0であれば注目画素(x,y)の5値デー
タが0であり、4つの擬似画素のいずれか1つが1で他
の擬似画素が0であれば注目画素(x,y)のデータは
1であり、4つの擬似画素のいずれか2つが1で他の2
つの擬似画素が0であれば注目画素(x,y)のデータ
は2であり、4つの擬似画素のいずれか3つが1で他の
1つの擬似画素が0であれば注目画素(x,y)のデー
タは3であり、4つの擬似画素の全てが1であれば注目
画素(x,y)のデータは4である。上記一連の注目画
素(x,y)に対する処理終了後、処理は画素(x+
1,y)に移行し画素(x+1,y)においてもやはり
4つの擬似画素((x+1)1,y1)、((x+1)
2,y2)、((x+1)3,y3)および((x−
1)4,y4)について2値化の擬似中間調処理を行
い、各擬似画素のデータの総和を画素(x+1,y)の
5値のデータとする。そして処理は画素(x+2,y)
に移行する。以下、各画素について同様の処理が繰り返
され画像全体の処理を終了する。
【0026】次に、図4を参照して、本発明の実施例1
の処理を実行する処理回路について説明する。図4にお
いて、201は8ビットの画素データI(x,y)の入
力データ部、202はデータI(x,y)に誤差を加え
る加算器、203はすでに処理が終了した画素から拡散
された誤差を画素毎に記憶した誤差メモリである。20
4は、図3(B)で示した重み付けを行う周辺画素毎の
重み付けの値を記憶したメモリである。この重み付けの
値は注目擬似画素に対する周辺画素のパターンとして予
め定められたものである。205はすでに2値化が終了
している擬似画素の2値のデータメモリ、206は重み
付けメモリ204と2値メモリ205との対応する画素
の値の積和演算を行う積和演算器である。207は積和
演算器206の出力と加算器202からの出力I′(x
1,y1)とを比較し、その結果を0または1の値で、
加算器208および差分器210に出力する。209は
注目画素(x,y)の5値化のデータを記録するメモ
リ、211は注目擬似画素に隣接する擬似画素に誤差を
拡散する誤差配分器である。212は2ビットのカウン
トダウンカウンタであり、0の次は3になる。これによ
り、3がロードされた時、注目画素に処理が移行するよ
うに構成されている。213は注目画素の5値のデータ
を表示装置や記録装置等に出力するための出力データ部
である。
【0027】上記構成において、注目画素(x,y)に
処理が移行して入力データ部201より注目画素データ
I(x,y)が加算器202に送られる。加算器202
においては、すでに2値化の擬似中間調処理が終了して
いる擬似画素からの誤差を記憶した誤差メモリ203か
らのデータの値と、データI(x,y)とを加えてデー
タI′(x1,y1)とする。また、しきい値に用いる
平均濃度を算出するため、重み付け係数メモリ204の
値と、すでに処理が終了している擬似画素の2値化され
た値との積の総和を積和演算器206により算出する。
比較器207は積和演算器206の演算結果と加算器2
02からのデータI′(x1,y1)とを比較し0また
は1を出力する。メモリ209は注目画素(x,y)に
処理が移行した最初の時点では0が記憶されており、こ
の0と比較器207の出力の0または1とが加算器20
8により加えられメモリ209に記憶される。また、同
時に加算器202の出力I′(x1,y1)と、比較器
207からの出力0または1に応じて0または255と
の誤差が差分器210により演算され、その差は誤差配
分器211に送られる。誤差配分器211では、この誤
差を、ある割合で配分し誤差メモリ203の擬似画素
(x2,y2)および擬似画素((x+1)1,y1)
に対応するメモリに記憶させる。このメモリ203の値
は擬似中間調処理がその画素に処理が移った時に使用さ
れる。カウンタ212の内容が3の場合に、新たな注目
画素(x,y)に処理が移行し、上記処理を行った訳で
あるが、次にカウンタ212は1カウントダウンされ2
となる。これにより、同一注目画素の次の擬似画素に処
理が移る。すなわち、入力データ部201に対して同じ
注目画素(x,y)の同じデータI(x,y)を出力さ
せ、上記で説明した一連の2値化擬似中間調処理を繰り
返す。2回目の処理では先の処理ですでにメモリ209
に擬似画素(x1,y1)の0または1の値が記録され
ており、加算器208は、この擬似画素(x1,y1)
の2値化の値と、今回の擬似画素(x2,y2)の2値
化の値を足しあわせた値をメモリ209に記憶させる。
そして、擬似画素(x2,y2)の一連の擬似中間調処
理が終了した段階で再度カウンタ212を1つカウント
ダウンする。上記の一連の処理は、カウンタ212が3
になるまで繰り返され、これにより注目画素(x,y)
について4回の各々の擬似画素における2値化擬似中間
調処理が行われる。その結果、メモリ209には0〜4
のいずれかの値が記憶され、出力データ部213よりメ
モリ209の値が出力される。そして注目画素(x,
y)の処理は終了して画素(x+1,y)に処理が移行
する。
【0028】上記実施例の説明から明らかなように、本
例では5値化の擬似中間調処理が2値化のソフトウェア
やハードウェアによって実現でき、処理時間の短縮やコ
ストダウンにつながるという利点がある。特に平均濃度
を算出する本例の積和演算では、重み付け定数と0また
は1との積を演算するため、事実上乗算を省略すること
ができ、処理時間やハードウェアを簡略化でき、またハ
ードウェア等の設計が容易であるという大きな利点があ
る。
【0029】なお、上記実施例では、各擬似画素の処理
の際、注目画素(x,y)のデータI′(x,y)をそ
のまま使用したが、5値化の処理と同等の画像を得るこ
とができるのであれば、たとえば、注目画素の周辺画素
の値に応じて各擬似画素でデータI′(x,y)の値を
変更してもなんら問題はない。また、複写機のように画
像を読取る装置が装着されている場合等は、画像読取り
の精度を擬似画素の数、すなわち多値化するべき数より
1少ない数とし、読取りデータをそのまま入力データと
しても構わないことはいうまでもない。
【0030】図5(A)および(B)は注目画素(x,
y)を擬似画素に分割する方法の他の例を示したもので
ある。また、図5(C)は上記実施例1で示した画素分
割方法である。図5(A)〜(C)において301は処
理を行うべき注目画素(x,y)であり、302,30
3,304および305は注目画素(x,y)を4つに
分割した擬似画素である。図5(B)に示すように注目
画素が分割できる場合には、ディザ法などの擬似中間調
処理が2値化のそれと全く同じ方法で達成できるという
利点がある。
【0031】以上説明したように、注目画素を多値化す
るべき数より1少ない数に分割し、各々の分割された各
画素について2値化の擬似中間調処理を行うことによ
り、多値化の擬似中間調処理が達成され、多値化の擬似
中間調処理と同様の効果が得られるというメリットがあ
る。また、注目画素をどのように分割するかは装置の形
態や擬似中間調処理の方法によって多数の方法が選択可
能である。
【0032】(実施例2)図6(A)〜(F)は本発明
の実施例2を表す図であり、上述した実施例1の図3と
同様の図である。これら図で図3に示した要素と同様の
要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0033】上記実施例1では、2値化処理による誤差
を隣接する2つの擬似画素に配分する際、その配分比率
は各擬似画素毎で一定の値であったが、本例では各擬似
画素毎に誤差配分比率を異ならせる。
【0034】図6(C)〜(F)はこの様子を示す模式
図である。図6(A)に示す注目画素101の擬似画素
(x1,y1)が注目擬似画素109であるときは、図
6(C)に示すように、右隣りの擬似画素118(この
場合、注目画素101の擬似画素(x2,y2))に配
分係数E1で誤差を配分し、下隣りの擬似画素119に
配分係数(1−E1)で配分する。次の処理にかかる注
目擬似画素109が擬似画素(x2,y2)であるとき
は、図6(D)に示すように、右隣りの擬似画素118
(この場合、注目画素101の擬似画素(x3,y
3))に配分係数E2で誤差を配分し、下隣りの擬似画
素119には配分係数(1−E2)で配分する。擬似画
素(x3,y3)および(x4,y4)がそれぞれ注目
擬似画素である場合も同様、図6(E)および(F)に
示すように、右隣りの擬似画素118に対しては、それ
ぞれ配分係数E3およびE4で、下隣りの擬似画素11
9に対してはそれぞれ配分係数(1−E3)および(1
−E4)で誤差を配分する。
【0035】ここでE1,E2,E3およびE4の値
は、0以上1以下の範囲の実数である。
【0036】以下、このような誤差配分係数を有する各
擬似画素の2値化処理を説明する。
【0037】最初の処理にかかる注目擬似画素109で
ある擬似画素(x1,y1)のデータは、注目画素10
1のデータI(x,y)に擬似画素(x1,(y−1)
1)および擬似画素((x−1)4,y4)各々での2
値化擬似中間調処理で発生する誤差が注目擬似画素(x
1,y1)に拡散された値を加えたI′(x1,y1)
ある。このI′(x1,y1)について2値処理を行う
わけであるが、そのしきい値を決定するために、以下の
演算より求められる平均濃度MVをしきい値とする。
【0038】
【数10】 MV=P((x−1)4,(y−2)4)*R1+ P(x1,(y−2)1)*R2 + P(x2,(y−2)2)*R3+P((x−1)4,(y−1)4)*R4 + P(x1,(y−1)1)*R5+ P(x2,(y−1)2)*R6 +P((x−1)4,y4) *R7 そしてこのMVとI′(x1,y1)との比較を行い、
この注目擬似画素109の2値化擬似中間調処理の値P
(x1,y1)を決定する。
【0039】
【数11】 I'(x1,y1) ≧MVの場合 P(x1,y1)=1 I'(x1,y1) <MVの場合 P(x1,y1)=0 次に、この注目擬似画素109で発生する誤差を以下の
ように決定する。
【0040】
【数12】 P(x1,y1)=1 の場合 ERROR =I'(x1,y1) −255 P(x1,y1)=0 の場合 ERROR =I'(x1,y1) そして、このERRORを以下のように周辺擬似画素1
18(すなわち、擬似画素(x2,y2)、および11
9(すなわち、擬似画素(x1,(y+1)1))に拡
散する。
【0041】
【数13】 ERROR(118)=ERROR *E1 ERROR(119)=ERROR *(1−E1) 以上で擬似画素(x1,y1)の2値化擬似中間調処理
を終了し擬似画素(x2,y2)に処理が移行する。
【0042】擬似画素(x2,y2)、(x3,y
3)、(x4,y4)についても上記と同様な処理を行
ってそれぞれ2値化擬似中間調処理を行い、最終的に画
素(x,y)の5値化の値を得る。
【0043】上記E1,E2,E3,E4の値の定め方
は、5値化された画素データの用いられ方などに応じて
決めることができる。例えば、この5値化データに基づ
きインクジェット方式の記録装置により記録を行う場合
には、E1を0<E1<1かつE2=E3=E4=1と
すると、すなわち、最初の擬似画素についてだけ、その
2値化誤差を下隣りの擬似画素に拡散し、第2〜4番目
の擬似画素に関しては、それぞれの下隣りの擬似画素へ
は誤差を拡散しないようにすると、比較的鮮明な画像の
記録を行い得ることが、本願発明者等の実験により確か
められている。
【0044】このような結果が得られるインクジェット
方式の記録装置は、インク吐出を行わせるために利用さ
れるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば
電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギに
よりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッドを
有した記録装置である。かかる方式によれば記録の高密
度化,高精細化が達成できる。
【0045】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0046】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0047】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0048】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0049】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0050】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0051】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0052】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0053】誤差拡散係数E1,E2,E3およびE4
の値は、いずれにしろ、画素データが用いられる記録画
像や表示画像等における出力結果に応じて定められるこ
とが可能なものである。また、これら係数E1〜E4
は、処理にかかる注目画素毎にそれぞれ異なる値をとる
ようにしてもよい。
【0054】図7は、本例の画像データ処理のための回
路構成を示すブロック図であり、実施例1で示した図4
と同様の図である。図4に示した画素と同様の要素には
同一の符号を付してその説明は省略する。
【0055】図4に示す構成と異なるのは、誤差配分器
211は、カウンタ212の値によって指示される配分
係数メモリ214からの値に応じて誤差を配分する。す
なわち、配分係数メモリ214には、上述のE1〜E4
の値が記憶されており、カウンタ212の値が3の場合
はE1を指示し、順次カウントダウンするごとに指示す
る値を変化させ、カウンタ212の値が0のときE4を
指示する。
【0056】本実施例2の場合も、図5に示したような
擬似画素への分割が可能なことはいうまでもなく、ま
た、この場合、その分割の仕方に応じて上記誤差配分係
数の変化のさせ方を異ならせることができることは勿論
である。
【0057】なお、本発明に適用した擬似中間調処理手
段は、誤差拡散法と同じ(平均濃度保存法とも同じ)で
あり、最適であるが、他にも組織的ディザ法(画素がn
×n擬似画素に分割できる場合に限る)やMECCA
法、CAPIX法等も適用できる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、(n−1)個の擬似画素で構成される1つの
注目画素におけるそれぞれの擬似画素について2値化処
理を行うことで擬似中間調処理を行ない、また、この2
値化処理の際に発生する(n−1)個の擬似画素それぞ
れについての各誤差データを、(n−1)個の擬似画素
それぞれに隣接する隣接擬似画素であって未だ2値化処
理されていない隣接擬似画素に対して所定の分配率で分
配する誤差データ分配において、(n−1)個の擬似画
素のうち、最初に2値化処理される第1の擬似画素につ
いては、当該第1の擬似画素についての誤差データを下
隣りおよび横隣りの2つの隣接擬似画素に対して分配
し、前記第1の擬似画素以外の第2の擬似画素ついて
は、当該第2の擬似画素についての誤差データを下隣り
の隣接擬似画素に対しては分配せずに横隣りの隣接擬似
画素に対してのみ分配するので、n−1回の2値化処理
でn値化する擬似階調処理を行なうことができるととも
に、この擬似階調処理における誤差分配処理を出力され
る画像の鮮明さを考慮したものとすることができる。
【0059】この結果、n値化の擬似中間調処理を行う
上でソフトウェアやハードウェアの負担を軽減でき、そ
のための装置構成も簡潔なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の5値化擬似中間調処理を説明するための
模式図である。
【図2】図1に示される処理で用いられる重み付け定数
のパターンを示す模式図である。
【図3】(A),(B)および(C)は、本発明の実施
例1にかかる擬似中間調処理におけるそれぞれ注目画素
とその周辺画素の模式図、重み付け定数のパターンを示
す模式図および誤差が拡散される画素の模式図である。
【図4】上記実施例1にかかる擬似中間調処理のための
回路構成を示すブロック図である。
【図5】(A),(B)および(C)は、本発明にかか
る画素の複数の擬似画素への分割の仕方の三例を示す模
式図である。
【図6】(A)および(B)は、本発明の実施例2にか
かる擬似中間調処理における、それぞれ注目画素とのそ
の周辺画素の模式図および重み付け定数のパターンを示
す模式図であり、(C)〜(F)は、上記処理において
誤差が拡散される画素の模式図である。
【図7】上記実施例2にかかる擬似中間調処理のための
回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 注目画素 102〜108 周辺画素 109 注目擬似画素 110〜116 注目擬似画素の周辺擬似画素 118,119 誤差を拡散する擬似画素 201 入力データ部 202 加算器 203 誤差メモリ 204 重み付けメモリ 205 2値化が終了している画素のメモリ 206 積和演算器 207 比較器 208 加算器 209 5値化データメモリ 210 差分器 211 誤差配分器 212 カウンタ 213 出力データ部 214 配分係数メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−35263(JP,A) 特開 平3−109871(JP,A) 特開 平4−72959(JP,A) 特開 昭63−102474(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (n−1)個の擬似画素で構成される1
    つの注目画素に対応する入力データをn(n>2の整
    数)値化する擬似中間調処理を行うに際し、前記(n−
    1)個の擬似画素それぞれについて0または1の値を付
    与し前記(n−1)個の擬似画素それぞれについて2値
    化処理を行うことで前記擬似中間調処理を行う画像処理
    装置であって、前記1つの注目画素に属する(n−1)個の擬似画素そ
    れぞれについて、当該擬似画素の2値化処理以前の擬似
    画素に対する2値化処理で発生し分配された誤差データ
    を、当該注目画素に対応する入力データに加算し、当該
    加算されたデータを当該擬似画素のデータとして定める
    データ処理手段と、 前記(n−1)個の擬似画素毎のしきい値を生成するし
    きい値生成手段と、前記 しきい値生成手段において生成された擬似画素毎の
    しきい値と、前記データ処理手段において定められた擬
    似画素毎のデータとを、前記(n−1)個の擬似画素そ
    れぞれについて1回ずつ比較して、前記(n−1)個の
    擬似画素それぞれについて0または1の値を付与前記
    (n−1)個の擬似画素それぞれについて2値化処理を
    行う比較手段と、 前記比較手段による2値化処理の際に発生する、前記
    (n−1)個の擬似画素それぞれについての各誤差デー
    タを、前記(n−1)個の擬似画素それぞれに隣接する
    隣接擬似画素であって未だ2値化処理されていない隣接
    擬似画素に対して所定の分配率で分配する誤差データ分
    配手段とを具え、前記誤差データ分配手段は、前記(n−1)個の擬似画
    素のうち、最初に2値化処理される第1の擬似画素につ
    いては、当該第1の擬似画素についての誤差データを下
    隣りおよび横隣りの2つの隣接擬似画素に対して分配
    し、前記第1の擬似画素以外の第2の擬似画素ついて
    は、当該第2の擬似画素についての誤差データを下隣り
    の隣接擬似画素に対しては分配せずに横隣りの隣接擬似
    画素に対してのみ分配する ことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記しきい値生成手段は、前記注目画素
    に属する(n−1)個の擬似画素それぞれの周辺に位置
    する複数の周辺擬似画素であって前記比較手段により既
    に2値化処理がなされた複数の周辺擬似画素それぞれ
    付与された前記0または1の値と、当該複数の周辺擬似
    画素それぞれに対応する重み付け値とを前記複数の周辺
    擬似画素毎に積算し、当該積算された積算値の総和を求
    当該求められた総和をしきい値として定めることを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 (n−1)個の擬似画素で構成される1
    つの注目画素に対応する入力データをn(n>2の整
    数)値化する擬似中間調処理を行うに際し、前記(n−
    1)個の擬似画素それぞれについて0または1の値を付
    与し前記(n−1)個の擬似画素それぞれについて2値
    化処理を行うことで前記擬似中間調処理を行う画像処理
    方法であって、 前記1つの注目画素に属する(n−1)個の擬似画素そ
    れぞれについて、当該擬似画素の2値化処理以前の擬似
    画素に対する2値化処理で発生し分配された誤差データ
    を、当該注目画素に対応する入力データに加算し、当該
    加算されたデータを当該擬似画素のデータとして定める
    データ処理工程と、 前記(n−1)個の擬似画素毎のしきい値を生成するし
    きい値生成工程と、 前記しきい値生成工程において生成された擬似画素毎の
    しきい値と、前記データ処理工程において定められた擬
    似画素毎のデータとを、前記(n−1)個の擬似画素そ
    れぞれについて1回ずつ比較して、前記(n−1)個の
    擬似画素それぞれについて0または1の値を付与し前記
    (n−1)個の擬似画素それぞれについて2値化処理を
    行う比較工程と、 前記比較工程による2値化処理の際に発生する、前記
    (n−1)個の擬似画素それぞれについての各誤差デー
    タを、前記(n−1)個の擬似画素それぞれに隣接する
    隣接擬似画素であって未だ2値化処理されていない隣接
    擬似画素に対して所定の分配率で分配する誤差データ分
    配工程とを具え、 前記誤差データ分配工程では、前記(n−1)個の擬似
    画素のうち、最初に2値化処理される第1の擬似画素に
    ついては、当該第1の擬似画素についての誤差データを
    下隣りおよび横隣りの2つの隣接擬似画素に対して分配
    し、前記第1の擬似画素以外の第2の擬似画素ついて
    は、当該第2の擬似画素についての誤差データを下隣り
    の隣接擬似画素に対しては分配せずに横隣りの隣接擬似
    画素に対してのみ分配することを特徴とする画像処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記しきい値生成工程では、前記注目画
    素に属する(n−1)個の擬似画素それぞれの周辺に位
    置する複数の周辺擬似画素であって前記比較手段により
    既に2値化処理がなされた複数の周辺擬似画素それぞれ
    に付与された前記0または1の値と、当該複数の周辺擬
    似画素それぞれに対応する重み付け値とを前記複数の周
    辺擬似画素毎に積算し、当該積算された積算値の総和を
    求め、当該求められた総和をしきい値として定めること
    を特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
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