JP3266647B2 - オフセット補正回路 - Google Patents

オフセット補正回路

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JP3266647B2 JP09428492A JP9428492A JP3266647B2 JP 3266647 B2 JP3266647 B2 JP 3266647B2 JP 09428492 A JP09428492 A JP 09428492A JP 9428492 A JP9428492 A JP 9428492A JP 3266647 B2 JP3266647 B2 JP 3266647B2
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の周期を有し色成
分に対応した複数の映像信号の基準レベルの差を補正す
るオフセット補正回路に係り、たとえば、ディジタル電
子スチルカメラなどの映像機器に用いて好適なオフセッ
ト補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば固体撮像素子などの撮像
素子で映像を電気信号に変換して、メモリカードに記憶
するディジタル電子スチルカメラなどの映像機器が開発
されている。
【0003】このような映像機器の固体撮像素子から回
路に入力される映像信号は、たとえば、撮像セルアレイ
上の色フィルタを介して得られた RGB信号などのアナロ
グの映像信号である。これらR信号、G信号、B信号の
各色信号は回路の各チャネルに点順次に入力されてレベ
ル調整、クランプなどの信号処理が施され A/D変換器に
よってディジタルデータに変換される。とくに、この A
/D変換器の高精度の回路は非常に高価であるため、各色
信号を一線化して、一つの A/D変換器にて一線化された
色信号を順次ディジタルデータに変換することが行なわ
れていた。
【0004】得られたディジタルデータはその後、ガン
マ補正などのディジタル画像処理が施され最終的にはメ
モリカードに記憶される。このガンマ補正は、周知のよ
うに映像の入力系の入力特性と、映像の出力系に含まれ
るCRT などの表示デバイスの表示特性が異なるのを補正
するためのものであり、撮像側の機器にてこの補正処理
が行なわれる。この補正処理の特性を表わすガンマカー
ブは、とくに撮像側の入力レベルが低い領域、つまり低
輝度領域での増幅率が高くなるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなディジタル電子スチルカメラに搭載された従来の
回路では、回路系の RGB各チャネルの素子のばらつきに
よって RGB信号の各色の信号間に基準レベルのずれ(オ
フセット)が発生する。一線化された各色成分の映像信
号は A/D変換器にてこれら基準レベルがずれたままディ
ジタル化される。その後、このディジタルデータにガン
マ補正が施される。このとき、基準レベルがずれたデー
タにガンマ補正処理が施されるので、このオフセットが
信号とともに増幅されて、これが色ずれデータとして正
規の色信号に重畳されていた。とくにガンマ補正の増幅
率(ガンマゲイン)が高い低輝度領域のデータはこの色
ずれデータが顕著に発生していた。これにより、低輝度
の映像の色再現性の劣化を招いていた。この色ずれが発
生することを防止するため、各チャネル毎に RGB信号の
基準レベルを合わせるオフセット調整を施す。しかし、
このオフセット調整は、正確に行なう必要があり、時間
経過による変動が少ないことが要求されて、しかも、こ
の調整はマニュアルで行なわれていた。
【0006】本発明はこのような従来技術の課題を解決
し、マニュアルでの高精度の調整を必要としないオフセ
ット補正回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、色成分に対応した複数の映像信号の基準
レベルの差を補正するオフセット補正回路において、こ
の回路は、複数の映像信号の色成分に対応して設けら
れ、制御入力に応じた直流電圧に応じて対応する色成分
の映像信号の直流レベルを補正して出力する複数の増幅
手段と、複数の増幅手段によって増幅された複数の信号
を順次選択して一線化する多重手段と、多重手段から出
力される信号の電圧の目標となる基準電圧を供給する電
圧供給手段と、複数の映像信号の色成分に対応して設け
られ、多重手段から出力された信号の映像期間以外の期
間の電圧をクランプして基準電圧との差に応じた直流電
圧を対応する増幅手段の制御入力に印加する複数の帰還
手段と、複数の映像信号の色成分に対応して設けられ、
直流電圧を蓄電して次の対応する色成分の映像信号が到
来するまで記憶して対応する増幅手段の制御入力に印加
する複数の蓄電手段とを備えることを特徴とする。
【0008】この場合、多重手段は、増幅手段から出力
された信号を標本化して一時保持する標本化保持手段を
備えるとよい。
【0009】また、この回路は、複数の帰還手段のうち
一つの帰還手段を動作させる手段と、帰還手段に対応す
る一つの映像信号を出力するように多重手段を動作させ
る手段とを備えるとよい。
【0010】この場合、この回路は、多重手段を連続し
て動作させる手段を備えるとよい。
【0011】また、この回路は、多重手段を断続して動
作させる手段を備えるとよい。
【0012】
【作用】本発明のオフセット補正回路によれば、増幅手
段は、色成分に対応した複数の映像信号を増幅して、多
重手段はクランプ期間毎に異なる色信号を出力する。出
力された映像信号に対応する帰還手段は、補正電圧を増
幅手段の制御入力に帰還させる一方、蓄電手段に蓄電さ
せる。次のクランプ期間は、同様にして他の色成分を有
する映像信号による補正電圧が蓄電されて増幅手段に帰
還される。これらが複数の映像信号について行なわれ
て、各クランプ期間の出力電圧はオフセット成分が補正
されて等しくなる。クランプ期間終了後は、蓄電手段に
各映像信号毎に蓄電された補正電圧に基づいて各映像信
号が増幅手段にて増幅される。これらによりオフセット
補正回路は、色成分に対応した複数の映像信号の基準レ
ベルを一致させる。
【0013】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるオフセ
ット補正回路の実施例を詳細に説明する。図1には、本
発明によるオフセット補正回路が適用されるディジタル
電子スチルカメラの実施例の構成が示されている。オフ
セット補正回路1 は、撮像入力回路12にて撮像されて、
3原色信号の RGB信号として出力された映像信号をサン
プルホールド回路16にて一線化して、 A/Dコンバータ18
に転送する回路である。そして、オフセット補正回路1
は、差動増幅器14および22、スイッチ26、コンデンサ28
およびバッファ30にて構成されたフィードバッククラン
プ回路によって、一線化された信号の各色信号間にオフ
セット成分を実質的に含まない RGB信号を生成する回路
である。
【0014】このディジタル電子スチルカメラは、信号
発生回路(SSG)10 と、撮像入力回路12と、差動増幅器14
と、サンプルホールド回路16と、 A/Dコンバータ18と、
ガンマ補正回路20と、差動増幅器22と、基準電圧源24
と、スイッチ26と、クランプコンデンサ28と、バッファ
30とを有する。そして、差動増幅器14と、スイッチ32
と、差動増幅器22と、スイッチ26と、クランプコンデン
サ28およびバッファ30は、同図に添字R,G,B でそれぞれ
示すようにそれぞれRデータ用とGデータ用とBデータ
用とがそれぞれ備えられている。以下の説明において、
本発明に直接関係のない部分は、図示およびその説明を
省略し、また、信号の参照符号はその現われる接続線の
参照番号で表わす。
【0015】信号発生回路10は、自走の基準クロックに
同期してこのディジタル電子スチルカメラの各部に各種
基準信号を供給する機能を備えている。信号発生回路10
は、図2(A) に示すように映像信号の1H期間のクランプ
期間50に同期してハイレベルとなるクランプ信号CPを生
成する。とくに、信号発生回路10は、図2(B) ないし
(D) に示すように、このクランプ信号CPに基づいてクラ
ンプ信号CPR,CPG およびCPB をその出力92R,92G および
92B に順次生成する機能を有している。この各色信号毎
のクランプ期間50R,50G および50B は、本実施例ではRG
B 3原色の信号を取り扱っているため、映像信号の3H期
間毎に順次ハイレベルとなる。
【0016】また、図2(E) ないし(G) に示すように、
信号発生回路10は、映像信号の映像期間52にその出力90
R に赤を表わすR信号を抽出するための色分離信号SPR
を、出力90G に緑を表わすG信号を抽出するための色分
離信号SPG を、出力90B に青を表わすB信号を抽出する
ための色分離信号SPB をそれぞれ順次生成する。この色
分離信号SPは、特にクランプ期間50において、対応する
色のクランプ信号CPが出力されたとき、その色信号のク
ランプ期間、たとえば、50R に同期してハイレベルとな
り、それ以外のクランプ期間50G および50B はローレベ
ルとなるように信号発生回路10にて生成される。
【0017】撮像入力回路12は CCD撮像素子(図示せ
ず)を備え、 CCD撮像素子の撮像面に色フィルタを介し
て結像した映像を電気信号に変換する機能を有する。こ
の回路は、信号発生回路10から基準信号を受けて転送ク
ロックを生成し、これを CCD撮像素子に供給して駆動す
る機能と、 CCD撮像素子から RGB信号を読み出して、こ
れを増幅してその出力100RからR信号、出力100GからG
信号、出力100BからB信号の各色信号をそれぞれ並列に
出力する機能とを備えている。撮像入力回路12の出力10
0R, 100Gおよび100Bは、それぞれが差動増幅器14R,14G
および14B の非反転入力(+) に接続されている。
【0018】差動増幅器14R は、反転入力(-) 102Rを備
え、この反転入力102Rと非反転入力100Rに入力される信
号の差に応じて増幅する機能を有している。この出力10
4Rは、サンプルホールド回路16に接続されている。同様
にして、差動増幅器14R と同じ構成の差動増幅器14G お
よび14B が同様にして撮像入力回路12の出力100Gおよび
100Bにそれぞれ接続されて、これら出力104Gおよび104B
はサンプルホールド回路16に接続されている。
【0019】サンプルホールド回路16は、スイッチ32R,
32G および32B と、コンデンサ34と、増幅器36とから構
成されており、その入力104R,104G および104Bに入力さ
れた信号をサンプリングして、所定の時間その出力106
の電圧を保持する回路である。詳しくは、スイッチ32R,
32G および32B は、信号発生回路10から供給される色分
離信号SPR,SPG およびSPB に応動してその接続を開閉
し、入力された信号を一線化して出力するマルチプレク
サである。たとえば、このスイッチ32R は、順次供給さ
れる色分離信号SPR に応動してその接点を接続し、その
入力100RからR信号を入力する。また、スイッチ32G お
よび32B も同様に、色分離信号SPG およびSPB に応動し
てそれぞれG信号、B信号を順次入力して、これら多重
化された信号をその出力108 から出力する。この出力10
8 は、一方はこの信号を増幅する増幅器36に接続され、
他方は電位を一時保持するコンデンサ34を介して接地さ
れている。このように、スイッチ32、コンデンサ34およ
び増幅器36は、色分離信号SPR,SPG およびSPB に応動し
て各色信号を順次切り換えてサンプリングし、この色信
号をコンデンサ34にて保持して、増幅器36のその出力10
6 から出力させるサンプルホールド回路を構成してい
る。このサンプルホールド回路16の出力106 は、一方は
差動増幅器22R,22G および22B に接続され、他方は A/D
コンバータ18に接続されている。
【0020】差動増幅器22R は、その反転入力(-)108に
基準電圧VRを発生する基準電圧源24が接続されている。
この基準電圧源24は、サンプルホールド回路16の出力10
6 の電圧の目標となる電圧VRを出力するように設定され
た電圧源である。差動増幅器22R は、その反転入力(+)1
06に入力された信号の電圧を電圧VRと比較して、その差
に応じてその出力110Rに出力する回路である。この出力
110Rはスイッチ26R に接続されている。スイッチ26R
は、信号発生回路10から順次供給される各色信号毎のク
ランプ信号CPR に応動してその接続を開閉する回路であ
る。スイッチ26Rの端子112Rは、一方はバッファ30R に
接続されて、他方はクランプコンデンサ28R を介して接
地されている。クランプコンデンサ28R は、それぞれの
端子112Rに印加される電圧を蓄電して、映像信号の3H期
間にわたってこの電圧を保持する機能を有している。バ
ッファ30R は、その入力112Rに入力された信号を増幅し
て補正電圧を生成し、その出力102Rに出力する回路であ
る。
【0021】これら差動増幅器22R 、スイッチ26R 、コ
ンデンサ28R 、バッファ30R および差動増幅器14R は、
サンプルホールド回路16への帰還路を形成している。こ
れにより、差動増幅器22R の非反転入力106 に入力され
た信号の電圧と、基準電圧源24が出力する基準電圧VRと
の差に応じて出力された電圧がクランプコンデンサ28R
に印加されて蓄電させる。クランプコンデンサ28R に蓄
電されている電圧が上がると差動増幅器14R の入力電位
差を相対的に小さくしてその出力104Rのレベルを下げ
る。逆に、蓄電されている電圧が下がると差動増幅器14
R の入力電位差を相対的に大きくしてその出力104Rのレ
ベルを上げる。このようにこれら回路は、R信号用のフ
ィードバッククランプ回路を構成しており、クランプ期
間のR信号の電圧は、基準電圧源24から出力される電圧
VRと一致するようにサンプルホールド回路16のその出力
106 から出力される。
【0022】また、オフセット補正回路1は、G信号お
よびB信号に対応した、フィードバッククランプ回路を
有する。これらは、差動増幅器22R 、スイッチ26R 、コ
ンデンサ28R およびバッファ30R と同じ構成の回路を備
えている。これら差動増幅器22G,22B 、スイッチ26G,26
B 、コンデンサ28G,28B およびバッファ30G,30B は、色
分離信号SPG およびSPB に応動して、それぞれG信号、
B信号をクランプし、その出力102Gおよび102Bを差動増
幅器14G および14B に出力する。
【0023】A/Dコンバータ18は、その入力106 に入力
された信号の電圧をディジタルデータに変換するアナロ
グ/ディジタル変換器である。 A/Dコンバータ22は、信
号発生回路10から供給される基準信号に応動してこの信
号を標本化して、その値を量子化し、たとえば、10ビッ
トのディジタルデータを生成する機能を有している。こ
のディジタル化されたデータは、バス114 に接続されて
いるガンマ補正回路20に転送される。ガンマ補正回路20
は、撮像系の入力特性と、たとえば陰極線管の表示特性
との違いを補正する回路である。ガンマ補正回路20は、
色信号間のオフセットが補正されてディジタル化された
データをその入力114 に入力することにより、このデー
タに正確なガンマ補正を施す機能を備えている。ガンマ
補正が施されたデータは、その出力116 に出力されて、
その後、各種信号処理が施されて最終的にはメモリカー
ドに記憶される。
【0024】以上のような構成において本実施例におけ
るオフセット補正回路1の動作を図2を参照して以下に
説明する。まず、電源が投入された動作時において、信
号発生回路10の出力90R,90G および90B からそれぞれ色
分離信号 SPR、SPG およびSPB が出力されて、また、出
力92R,92G および92B からクランプCPR,CPG およびCPB
が出力されている。撮像入力回路12は、 CCD撮像素子の
撮像面に色フィルタを介して結像された映像を電気信号
に変換して、その出力100RからR信号、出力100GからG
信号、出力100BからB信号の各色信号をそれぞれ出力す
る。この色信号は、差動増幅器14R,14G および14B の非
反転入力100R,100G および100Bにそれぞれが入力され
る。一方の反転入力102Rに入力される信号は、以下のよ
うにして生成される。
【0025】図2(B) に示すはじめのR信号のクランプ
期間50R は、差動増幅器14R の非反転入力100Rに入力さ
れたR信号と、反転入力102Rとの電圧との差に応じた出
力が、その出力104Rから出力されてサンプルホールド回
路16のスイッチ32R に入力される。スイッチ32R は、色
分離信号SPR に応動して、このクランプ期間50R はオン
となり、差動増幅器14の出力104Rから出力された信号が
コンデンサ34に一時蓄電される。そして、この蓄電電圧
が増幅器36にて増幅されてその出力106 から出力され
る。この出力106 は、一方は A/Dコンバータ18に入力さ
れて、他方は差動増幅器22R の非反転入力(+) に入力さ
れる。
【0026】差動増幅器22R の反転入力(-) 108 には基
準電圧源24から基準電圧VRが供給されており、差動増幅
器22R はこの電圧VRを基準としてその差を増幅してその
出力110Rから出力する。差動増幅器22R から出力された
信号は、クランプ信号CPR に応動してオンされているス
イッチ26R を介してクランプコンデンサ28R に蓄電され
る。クランプコンデンサ28R は蓄電された電圧を図2
(A) に示す3H期間保持する。クランプコンデンサ28R の
蓄電電圧がバッファ30R に供給されて、所定のレベルに
増幅されてこれを補正電圧としてその出力102Rから出力
される。
【0027】このようにして、差動増幅器14R の反転入
力102Rに入力される補正電圧が生成される。そして、こ
の補正電圧と、撮像入力回路12から出力されたR信号と
の差が増幅されてその出力104Rから出力される。つまり
クランプ期間50R にR信号補正電圧が生成され、この
補正電圧に基づいてR信号が増幅されて差動増幅器14R
の出力104Rから出力される。また、この差動増幅器22R
から出力された信号は、3H期間にわたってクランプコン
デンサ28R にて蓄電されて、この蓄電電圧がバッファ30
R にて増幅されて補正電圧として差動増幅器14R の反転
入力102Rに供給される。このため、このR信号のクラン
プ期間50R の終了後もR信号は、この補正電圧との差が
増幅される。
【0028】同様にして、次のクランプ期間50G にはス
イッチ32G およびスイッチ26G がともにオンされてG信
号の補正電圧が、さらに、その次のクランプ期間50B に
はスイッチ32B およびスイッチ32B がともにオンされて
B信号の補正電圧がこれら回路によって生成されて、差
動増幅器14G および14B の反転入力(-) 102Gおよび102B
に入力される。このG信号およびB信号は、それぞれ補
正電圧に基づいて増幅されてそれらの出力104Gおよび10
4Bから出力される。このとき、差動増幅器14R,14G およ
び14B から出力されたR信号、G信号およびB信号間に
はオフセットが補正されて実質的にそれぞれ同じレベル
の信号が出力される。
【0029】クランプ期間50R が終了すると、撮像入力
回路12から映像期間52にR信号、G信号およびB信号が
出力されて差動増幅器14R,14G および14B のそれぞれの
非反転入力100R,100G および100Bに入力される。これら
非反転入力100R,100G および100Bに入力された信号は、
それぞれ反転入力102R,102G および102Bに各色信号毎に
供給されている補正電圧に基づいて増幅される。
【0030】まず、差動増幅器14R の反転入力102Rに入
力された補正電圧に応じて増幅されたR信号が出力104R
から出力される。一方、サンプルホールド回路16のスイ
ッチ32R は信号発生回路10から供給される色分離信号SP
R に応動してその接続をオンとする。サンプルホールド
回路16の入力104Rに入力されたR信号の電圧は、スイッ
チ32R の端子108 に接続されたコンデンサ34に蓄電され
てこの電圧が一時保持される。保持された電圧は増幅器
36にて増幅されて、その出力106 から出力される。
【0031】サンプルホールド回路16の出力106 から出
力されたR信号は、 A/Dコンバータ18にて10ビットのデ
ィジタルデータに変換されてバス114 にパラレルに出力
される。このとき、サンプルホールド回路16の出力106
から出力される信号が差動増幅器22R の非反転入力(+)
106 にそれぞれ入力されてそれらの出力110Rから反転入
力(-) 108 との差に応じて出力されるが、この出力110R
に接続されたスイッチ26R には、映像期間52はクランプ
信号CPR が供給されないためその接続をオンとしない。
そして、映像期間52は、クランプ期間50R にクランプコ
ンデンサに蓄電された蓄電電圧が差動増幅器14R の反転
入力(-) にそれぞれ供給される。
【0032】次に、差動増幅器14の出力104Gから出力さ
れたG信号は、R信号の場合と同様にサンプルホールド
回路16にてその電圧が保持されて、 A/Dコンバータ18に
て10ビットのディジタルデータに変換される。そして、
バス114 を介してガンマ補正回路20に入力される。差動
増幅器14の出力104Bから出力されたB信号も同様に、デ
ィジタルデータに変換されて、バス114 を介してガンマ
補正回路20に入力される。
【0033】このクランプ期間50R を含む1H期間が終了
すると、図2(C) に示すように次のG信号のクランプ期
間50G となり、この場合も、R信号のクランプ期間50R
と同様に信号発生回路10から色分離信号SPG と、クラ
ンプ信号CPとが供給されて、G信号のみのクランプ動作
が行なわれる。そしてこのクランプ期間50G が終了して
次の映像期間52になると、G信号は、このクランプ期間
50G に生成された補正電圧に基づいて増幅される。この
映像期間52が終了して、さらに次の図2(D) に示すB信
号のクランプ期間50B も同様にしてクランプ動作が行な
われて補正電圧が生成される。クランプ期間50B が終了
してさらに次の映像期間52になると、B信号は、このク
ランプ期間50B に生成された補正電圧に基づいて増幅さ
れる。また、始めに生成されたR信号の補正電圧は、こ
のB信号のクランプ期間50およびそれに続く映像期間52
が終了するまでクランプコンデンサ28R にて保持されて
いる。つまり、この実施例の場合、1H期間毎、順次他の
一つの色信号のクランプ動作が行なわれ、各色信号は3H
期間毎にそれぞれ補正電圧生成されてクランプ動作が
行なわれる。
【0034】これらによって A/Dコンバータ18の入力10
6 には実質的にオフセット成分が含まれない RGB信号が
入力される。そして、各色信号は、 A/Dコンバータ18に
て10ビットのディジタルデータに順次変換される。これ
らディジタルデータに変換されたR信号、G信号および
B信号のデータは、ガンマ補正回路20にてディジタルガ
ンマ補正の補正カーブに合わせられて、順次ガンマ補正
が施される。ガンマ補正が施されたデータは、その出力
116 に出力されて、その後、各種信号処理が施されて最
終的にはメモリカードに記憶される。
【0035】以上説明したように本発明の実施例は、映
像信号のRGB の各色信号を一線化してディジタル化する
ときに、この一線化されたRGB 信号のうち1つの色信号
に対応したフィードバッククランプ回路を動作させてク
ランプコンデンサ28に補正電圧を蓄電する。この蓄電さ
れた電圧に基づいて差動増幅器14は、入力された色信号
を増幅する。次のクランプ期間50には他の色信号に対応
したフィードバッククランプ回路を動作させてこの色信
号をクランプする。そして、この各色信号毎に生成され
た補正電圧に基づいて差動増幅器14は、色信号間に発生
しているオフセットを補正する。このように各色信号を
クランプ期間毎に異なる一つの色信号を順次クランプす
ることにより各色信号間のオフセット成分を高精度に、
そして無調整で一致させることができる。これにより、
色ずれを防止して、とくにその後のガンマ補正回路20に
おける処理において低輝度領域の映像信号のデータの色
バランスを改善し、色再現性の劣化を防止できる。しか
も、映像信号を入力する回路にて、オフセットを補正さ
せるための調整をマニュアルで正確に施さずに済む。ま
た、色信号にディジタル変換処理を施す前にオフセット
補正やレベル補正を施すために A/Dコンバータ18の分解
能を最大限に利用でき、 A/Dコンバータ18が有するダイ
ナミックレンジを無駄なく活用できる。ひいては、画像
の再現性をより向上させることができる。
【0036】なお、本実施例では、図2(E) ないし(G)
に示したように、信号発生回路10は、各色信号のクラン
プ期間50に同期してハイレベルとなる色分離信号SPR,SP
G およびSPB を生成したが、これに限らず、図3(D) な
いし(F) に示したように、信号発生回路10は、同図(A)
ないし(C) に示す各色信号のクランプ期間50に、断続し
複数回ハイレベルが出力される色分離信号SPR,SPG
よびSPB を順次生成して、スイッチ32R,32G および32B
をそれぞれオン/オフさせてもよい。このとき、サンプ
ルホールド回路16のコンデンサ34は、断続した色分離信
号間の期間、蓄電された電圧を保持するとよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるオフセ
ット補正回路によれば、色成分に応じて異なるクランプ
期間をそれぞれ設定し、色成分毎の映像信号から各クラ
ンプ期間にてそれぞれ順次補正電圧を生成して、色成分
毎の補正電圧を色成分に対応する増幅手段にそれぞれ印
加することにより、映像信号の各色信号のオフセットを
一致させることができる。このように映像信号の色成分
を含む信号間に発生しているオフセットを補正するの
で、これら信号間の基準レベルのずれをキャンセルする
ことができる。これにより、その後のガンマ補正処理に
おいて、とくに、低輝度領域の映像信号のデータの色バ
ランスを改善し、色再現性の劣化を防止できる。しか
も、映像信号を入力する回路にて、手動による調整を行
うことなしでオフセットを一致させることができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオフセット補正回路が適用された
ディジタル電子スチルカメラの一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1に示した信号発生回路が発生する信号の出
力タイミングを示す図である。
【図3】信号発生回路が発生する色分離信号の出力タイ
ミングの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 オフセット補正回路 10 信号発生回路(SSG) 12 撮像入力回路 14R,14G,14B 差動増幅器 16 サンプルホールド回路 18 A/Dコンバータ 20 ガンマ補正回路 22R,22G,22B 差動増幅器 26R,26G,26B スイッチ 28R,28G,28B クランプコンデンサ 30R,30G,30B バッファ 32R,32G,32B スイッチ 34 コンデンサ 36 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−107231(JP,A) 特開 昭58−36091(JP,A) 特開 昭55−33365(JP,A) 特開 昭62−209976(JP,A) 特開 平4−167791(JP,A) 特開 昭61−269482(JP,A) 特開 昭61−161080(JP,A) 特開 昭60−10880(JP,A) 特開 昭62−236274(JP,A) 特開 平3−247087(JP,A) 特開 平3−1762(JP,A) 特開 平4−53387(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/73

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分を有する色成分信号間の基
    準レベルの差を補正するオフセット補正回路において、
    該回路は、 前記複数の色成分のそれぞれに対応して設けられた複数
    の増幅手段であって、第1の入力に入力される前記色成
    分信号と第2の入力に印加される補正電圧との差を増幅
    して、直流レベルをシフトすることにより色成分信号を
    それぞれクランプする複数の増幅手段と、 前記色成分信号を各色成分ごとに抽出するための色分離
    信号と、水平走査期間ごとに1つの色成分について前記
    補正電圧をそれぞれ生成するためのクランプ信号とを生
    成する信号生成手段と、 前記複数の増幅手段からそれぞれ出力される色成分信号
    を前色分離信号に基づいて選択し、該色成分信号を
    順次に一線化して出力する多重手段と、 前記多重手段から出力される信号の電圧の目標となる基
    準電圧を供給する電圧供給手段と、 前記複数の映像信号の色成分に対応して設けられ、前記
    クランプ信号に応じた1つの色成分ごとのそれぞれの
    ランプ期間にて、前記多重手段の出力信号と前記基準電
    圧との差に応じた電圧を前記補正電圧として前記色成分
    毎に順次生成し、該補正電圧を前記色成分ごとにそれぞ
    れ保持し、該保持された色成分毎の補正電圧を色成分に
    対応する増幅手段の第2の入力にそれぞれ印加する複数
    の帰還手段とを含み、 前記信号生成手段は、前記水平走査期間ごとに異なる色
    成分の色成分信号を選択するように前記クランプ期間に
    色分離信号を生成し、該色分離信号によって選択されて
    いる色成分信号の補正電圧を保持するように前記クラン
    プ信号を生成し、 前記多重手段は、前記クランプ期間に供給される前記色
    分離信号に応動して、前記水平走査期間ごとに異なる色
    成分の色成分信号を選択し、 前記帰還手段は、前記多重手段にて選択される色成分信
    号の補正電圧を前記クランプ信号に応動して保持 するこ
    とを特徴とするオフセット補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオフセット補正回路に
    おいて、該回路は、前記多重手段の出力をディジタルデ
    ータに変換する変換手段を含むことを特徴とするオフセ
    ット補正回路。
  3. 【請求項3】 請求項に記載のオフセット補正回路に
    おいて、該回路は、前記変換手段にて変換された色成分
    信号のガンマを補正するガンマ補正手段を含むことを特
    徴とするオフセット補正回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のオフセット補正回路に
    おいて、前記信号生成手段は、前記クランプ期間にて、
    前記色成分信号を複数回選択する色分離信号を生成する
    ことを特徴とするオフセット補正回路。
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